JP2011063085A - 自動車用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンで発生した熱を効率的に熱交換器へと取り込み、暖房性能のさらなる向上を図る。
【解決手段】
自動車用空調装置10は、冷媒を蒸発させる室外熱交換器24に対して送風する室外ファン52a、52bと、前記室外熱交換器24と自動車18の外部とを連通するダクト62に設けられ、開閉自在に設けられた複数のシャッタ64a〜64hとを有し、前記ダクト62の上部には、シャッタ64a〜64hの後方に設けられた室外熱交換器24及びラジエータ46の上方を覆うカバー部70が形成され、エンジン40の熱で加温された空気が、前記カバー部70と室外熱交換器24及びラジエータ46との間を通じて自動車18における前方側へと導かれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷房機能及び暖房機能を兼ね備えた自動車用空調装置に用いられ、自動車の車室内に送風される空気を冷却・加熱するための車両用空調装置に関する。
本出願人は、冷媒の流通方向を切り換えることによって車室内に冷気を供給する冷房運転と、前記車室内に暖気を供給する暖房運転とを行うことが可能な自動車用空調装置を提案している(特許文献1参照)。
この自動車用空調装置では、車両におけるエンジンルームと外部との連通状態を切換可能なシャッタを備え、例えば、外気温が低い場合には、前記シャッタによって前記エンジンルームを閉塞することにより、該エンジンルーム内においてエンジン等で温められた空気が外部に逃げることを防止し、室内に対して加温された空気を好適に供給できると共に、前記外気温が高い場合には、前記シャッタを開成状態として外気を前記エンジンルーム内に供給可能な構成としている。
特開2003−170733号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、エンジンで発生した熱を効率的に熱交換器へと取り込み、暖房性能のさらなる向上を図ることが可能な自動車用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、冷媒を吸入圧縮する圧縮機と、圧縮された前記冷媒を凝縮する室内熱交換器と、前記冷媒を蒸発させる室外熱交換器と、前記室外熱交換器に送風する送風機と、前記室外熱交換器と自動車の外部とを連通する連通路と、前記自動車の外気温度、又は、該自動車のエンジンルーム内における空気の温度に従って前記連通路を開閉する開閉扉とを有する自動車用空調装置において、
前記エンジンルームには、前記開閉扉が前記自動車における前方側に設けられ、後方側に設けられたエンジンと前記開閉扉との間に前記室外熱交換器が設けられ、前記連通路は、前記開閉扉から少なくとも前記室外熱交換器を覆う位置まで延在することを特徴とする。
本発明によれば、連通路を、エンジンルーム内において前方側に設けられた開閉扉から少なくとも室外熱交換器を覆う位置まで延在させることにより、前記開閉扉を閉塞して暖房運転を行う際、エンジンで発生した熱で加温された温風を、前記連通路を通じて前記エンジンより前方に設けられた前記室外熱交換器及び前記開閉扉側へと好適に導くことができる。
従って、送風機を駆動させることによって、加温された温風を、開閉扉から室外熱交換器の全面にわたって取り込んで効率的に熱交換を行うことができるため、自動車用空調装置における暖房性能を向上させることができる。
また、開閉扉を、自動車の外部の空気をエンジンルーム内に導入する開成状態において、室外熱交換器に近接させることにより、エンジンの熱で加温された温風が、前記開閉扉と前記室外熱交換器との間を通じて該室外熱交換器側へと供給されることがなく、冷房運転時における冷房性能の低下を招くことがなく好適である。
さらに、開閉扉を、開成状態において、連通路の開口部に当接させ、該連通路と室外熱交換器との間に設けられた間隙の連通を遮断させるとよい。これにより、エンジンの熱で加温された温風が、間隙を通じて自動車の前方側へと流通する際、該間隙が前記開閉扉によって閉塞されているため、前記温風が開口部を通じて室外熱交換器側へと流通することがなく、該温風が前記室外熱交換器に取り込まれることによる冷房性能の低下を回避することができる。
さらにまた、エンジンルームには、室外熱交換器とエンジンとの間にラジエータを設け、前記ラジエータを、連通路の内壁面に当接するように設けることにより、エンジンの熱で加温された温風が、自動車の前方側へと流通する際に、前記温風が前記ラジエータを通過し、前記ラジエータの熱も回収することが可能となる。その結果、エンジンの熱に加えラジエータの熱によってさらに加温された温風で暖房運転を行うことが可能となり、さらなる暖房性能の向上を図ることができる。
またさらに、開閉扉を、自動車の幅方向に沿って複数設け、支軸を介して回動自在に設けるとよい。
さらにまた、開閉扉を、自動車の高さ方向に沿って複数設け、支軸を介して回動自在に設けるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、連通路を、エンジンルーム内において前方側に設けられた開閉扉から少なくとも室外熱交換器を覆う位置まで延在させることにより、前記開閉扉を閉塞して暖房運転を行う際、エンジンで発生した熱で加温された温風を、前記連通路を通じて前記エンジンより前方に設けられた前記室外熱交換器及び前記開閉扉側へと好適に導くことができる。そのため、暖房運転時において、加温された温風を、開閉扉から室外熱交換器の全面にわたって取り込んで効率的に熱交換を行うことが可能となり、それに伴って、自動車用空調装置における暖房性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自動車用空調装置の全体構成図である。 図1の自動車用空調装置におけるラジエータ、室外熱交換器間での空気の循環状態を示す概略斜視図である。 図1の自動車用空調装置におけるシャッタ近傍の拡大側面図である。 図3のシャッタが開成した状態を示す一部省略拡大斜視図である。 図4のシャッタが閉塞した状態を示す一部省略拡大斜視図である。 図3のシャッタが閉塞した状態を示す拡大側面図である。 図6のシャッタが閉塞された状態における空気の流れを示す概略平面図である。 ラジエータの上部をダクトまで延在させた第1変形例に係る自動車用空調装置を示す拡大側面図である。 ラジエータの幅寸法に対して幅寸法の大きく設定されたシャッタを適用した第2変形例に係る自動車用空調装置を示す概略平面図である。 図9において、シャッタ及び該シャッタを支持する支軸を鉛直方向に設けた第3変形例に係る自動車用空調装置を示す概略平面図である。
本発明に係る自動車用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る自動車用空調装置を示す。
この自動車用空調装置10は、図1〜図3に示されるように、エンジンルーム11内において、冷媒を吸入圧縮する圧縮機12と、冷媒の供給方向を制御する四方弁14と、前記四方弁14から前記圧縮機12に向かう前記冷媒の通路中に配設されるアキュムレータ16と、自動車18の室内に連通するユニット20内に配設される室内熱交換器22と、前記自動車18のフロント部分に配設される室外熱交換器24と、前記室内熱交換器22及び室外熱交換器24間に配設される開度調整可能な2つの電磁弁26a、26bと、前記圧縮機12、電磁弁26a、26b等を駆動制御する制御装置28とを備える。
室内熱交換器22には、室内ファン30が近接して配置される。また、ユニット20の室内側には、デフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34及びフット吹出口36がそれぞれ設けられ、各吹出口32、34、36は、ダンパ38により開閉可能に構成される。
自動車18のエンジン40は、ウォーターポンプ42によって流動する冷却水が供給されるウォータージャケット44を備える。ウォータージャケット44には、室外熱交換器24に近接配置されるラジエータ46がサーモスタット48を介して接続される。なお、サーモスタット48とウォーターポンプ42とは、バイパス通路50によって接続される。
ラジエータ46には、図2に示すように、一対の室外ファン(送風機)52a、52bが近接して配置される。この室外ファン52a、52bは、リード線54を介してそれぞれ制御装置28に接続され、該制御装置28によって駆動制御されている。
ウォータージャケット44には、ユニット20内に配設されるヒータコア56がウォーターバルブ58を介して接続される。なお、室内熱交換器22とヒータコア56との間には、ヒータコア56を室内熱交換器22から遮断するためのダンパ60が配設される。
一方、室外熱交換器24及びラジエータ46と自動車18の外部とを連通する連通路であるダクト62には、該ダクト62を開閉するための複数のシャッタ(開閉扉)64a〜64hが配設される。このシャッタ64a〜64hは、自動車18の高さ方向に沿って並列に設けられる。
すなわち、この自動車用空調装置10は、エンジンルーム11内において、自動車18の前方側(矢印A方向)から後方側(矢印B方向)に向かってシャッタ64a〜64h、室外熱交換器24、ラジエータ46の順番で配置され、該ラジエータ46の後方にエンジン40が配置されている。
ダクト62は、例えば、一定厚さを有するプレート材から形成され、その中央部にはシャフトの配設される断面長方形状の開口部66を備える。この開口部66の上部には、鉛直上方向に延在する上端壁68が形成され、このダクト62は、前記上端壁68の端部から自動車18の後方側(矢印B方向)へと折曲され、略水平方向に所定長さだけ延在したカバー部70が形成される。詳細には、ダクト62の上部は、シャッタ64aの上部から自動車18の後方(矢印B方向)に向かってカバー部70が延在し、該カバー部70がラジエータ46の上方を覆うように形成されている。
換言すれば、ダクト62の上端壁68は、最も上部に設けられたシャッタ64aの近傍に設けられ、該シャッタ64a〜64hの開成状態において前記シャッタ64aの一端部側に当接するように設けられる。
また、ダクト62の上部は、室外熱交換器24及びラジエータ46の上部に対して所定間隔離間し、該室外熱交換器24及びラジエータ46との間には間隙Sが形成される。
なお、このカバー部70は、ラジエータ46の上部まで延在する場合に限定されるものではなく、例えば、ラジエータ46より後方に配置されたエンジン40の一部を覆う位置まで延在させるようにしてもよい。
一方、ダクト62における開口部66の下部には、鉛直下方向に延在する下端壁72が形成され、前記ダクト62は、下端壁72の端部から自動車18の後方側(矢印B方向)に向かって略直角に折曲され、室外熱交換器24の側面に当接する位置まで延在している。すなわち、ダクト62の下部は、下端壁72を介して室外熱交換器24の側面に当接しているため、該下端壁72と室外熱交換器24との間を通じた空気の漏出が防止される。
換言すれば、ダクト62の下端壁72は、該ダクト62の下部と室外熱交換器24との間を通じた空気の漏れを防止可能なシール機能を有する。
シャッタ64a〜64hは、図4及び図5に示すように、両側部の支軸74を介してダクト62に回動可能に設けられ、且つ、互いに所定間隔離間して略平行に支持される。そして、略水平に設けられた支軸74から偏心した端部に形成された軸部76がダクト62の両側部に配設した変位部材78に軸支される。
そして、図3及び図4に示されるように、シャッタ64a〜64hが支軸74を中心として略水平となった開成状態(OPEN)では、最も上方に設けられたシャッタ64aは、自動車18の前方側(矢印A方向)となる一端部が、ダクト62の上端壁68に当接するように設けられ、一方、最も下方に設けられたシャッタ64hは、前記自動車18の前方側(矢印A方向)となる一端部が、ダクト62の下端壁72に当接するように設けられている。
また、シャッタ64a〜64hの開成状態において、自動車18の後方側(矢印B方向)となるシャッタ64a〜64hの他端部は、室外熱交換器24の側面に近接するように設けられる(図3参照)。
変位部材78は、下端部に接続された駆動部80によって上下方向(鉛直方向)に変位自在に設けられ、例えば、外気温が約10℃以上の冷房モード域の場合に、制御装置28からの駆動信号に基づいて変位部材78が下方へと変位しシャッタ64a〜64hを閉塞状態(CLOSE)に切り換える一方、前記外気温が約10℃以下の暖房モード域の場合には、図6に示されるように、前記制御装置28から駆動部80へと出力される駆動信号によって変位部材78が上方へと変位してシャッタ64a〜64hを開成状態(OPEN)へと切り換える。なお、駆動部80は、例えば、通電作用下に駆動するステッピングモータを有したアクチュエータからなる。
本発明の実施の形態に係る自動車用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。先ず、図5〜図7を参照しながら、自動車用空調装置10において暖房運転を行う場合の動作について説明する。
例えば、自動車18の外気温が約10℃以下である暖房モード域の場合、運転者D(図1参照)が、自動車用空調装置10における操作パネル(図示せず)を操作し、暖房運転を選択すると、制御装置28からの駆動信号に基づいて駆動部80が駆動し、該駆動部80によって変位部材78を上方へと駆動させ、シャッタ64a〜64hを閉塞状態(CLOSE)としてダクト62を閉塞する(図5及び図6参照)。
また、運転者Dの操作に伴って、ダンパ38が動作し、デフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34及びフット吹出口36の開閉状態が適宜設定される。このように、暖房運転が選択されると、圧縮機12から冷媒が室内熱交換器22側に供給されるように四方弁14が切り換えられる。
次に、室内ファン30が回転駆動され、自動車18の室内空気が室内熱交換器22及びヒータコア56を介して選択されたデフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34又はフット吹出口36に送給されると共に、シャッタ64a〜64hが閉塞されているため、ラジエータ46に近接配置された2つの室外ファン52a、52bが正転方向(空気を外部から自動車18内に取り込む方向)に回転駆動される。
この場合、エンジン40側の空気は、正転駆動される室外ファン52a、52bによってダクト62のカバー部70とラジエータ46及び室外熱交換器24との間の間隙Sを通じて自動車18の前方側(矢印A方向)へと流通した後、閉塞状態(CLOSE)にあるシャッタ64a〜64hの内側から室外熱交換器24及びラジエータ46を介してエンジン40側へと取り込まれる。
以上の準備作業が完了した後、圧縮機12が駆動され、暖房運転が開始される。
そこで、圧縮機12から吐出された冷媒は、四方弁14を介して室内熱交換器22に供給され、凝縮される。この際、エンジン40で発生した熱によって加温された空気(温風)が、室外ファン52a、52bの駆動作用下にダクト62のカバー部70とラジエータ46及び室外熱交換器24との間の間隙Sを通じて自動車18の前方側(矢印A方向)へと流通する。そして、閉塞状態のシャッタ64a〜64hと室外熱交換器24との間へと流通した後、該室外熱交換器24の全面にわたって吸い込まれ熱交換の行われてラジエータ46を経てエンジン40側に取り込まれる。
そして、この熱交換された空気が、室内ファン30によって室内熱交換器22へと供給され、該室内熱交換器22で加温された後、ヒータコア56を介して選択されたデフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34又はフット吹出口36から室内に供給される。
また、エンジン40によって加熱された冷却水は、ウォーターポンプ42によってウォータージャケット44からウォーターバルブ58を通じてヒータコア56に供給されている。従って、室内ファン30によって室内熱交換器22に供給され加温された空気(温風)は、ヒータコア56を通過することでさらに加温され、室内に供給される。
次に、自動車用空調装置10において冷房運転を行う場合の動作について図1〜図4を参照しながら説明する。
例えば、自動車18の外気温が、一般に高い温度となっている冷房モード域の場合、運転者D(図1参照)が、自動車用空調装置10における操作パネル(図示せず)を操作し、冷房運転を選択すると、制御装置28からの駆動信号に基づいて駆動部80が駆動し、該駆動部80によって変位部材78を下方へと駆動させ、シャッタ64a〜64hを開成状態(OPEN)としてダクト62を開成する(図1及び図3参照)。
この場合、シャッタ64a〜64hは、図3に示されるように、支軸74を介して略水平状態となり、最も上方に設けられたシャッタ64aの一端部が、ダクト62の上端壁68に当接すると共に、前記シャッタ64a〜64hの他端部が、該シャッタ64a〜64hの後方に配置された室外熱交換器24の側面と近接している。
冷房運転が選択されると、圧縮機12から冷媒が室外熱交換器24側に供給されるように四方弁14が切り換えられる。なお、ダンパ60は、室内熱交換器22とヒータコア56との間となるように閉塞状態に設定される。
次に、室内ファン30は、外気を室内熱交換器22を介して室内に供給するように駆動され、室外ファン52a、52bは、外気を取り込んで室外熱交換器24及びラジエータ46を冷却するように正転駆動される。
これにより、エンジン40側の空気は、正転駆動される室外ファン52a、52bによってダクト62のカバー部70とラジエータ46及び室外熱交換器24との間の間隙Sを通じて自動車18の前方側(矢印A方向)へと流通する。この際、開成状態(OPEN)にあるシャッタ64a〜64hが水平状態にあり、しかも、その一端部によってダクト62の上端壁68が閉塞され、さらに、前記シャッタ64a〜64hの他端部が室外熱交換器24の側面に近接して配置されているため、加温された空気は、ダクト62の上端壁68とシャッタ64a〜64hとの間を通じて自動車18の前方側(矢印A方向)に流通することが阻止され、しかも、前記空気が、前記シャッタ64a〜64hと室外熱交換器24との間を通じて下方へと流通することも阻止される。そのため、エンジン40によって加温された空気(温風)が、室外熱交換器24を通じて室内へと取り込まれることがない。
以上の準備作業が完了した後、圧縮機12が駆動され、該圧縮機12から吐出された冷媒が、四方弁14を介して室外熱交換器24に供給されて凝縮される。なお、この冷媒は、室外ファン52a、52bによって取り込まれた外気によって冷却される。
そして、冷媒は、室内熱交換器22において蒸発することにより、室内ファン30によって供給された外気を冷却して室内を冷房する。蒸発した冷媒は、四方弁14からアキュムレータ16に供給された後、冷媒の気体の部分が圧縮機12によって吸入されることにより、冷房運転が継続される。
以上のように、本実施の形態では、ダクト62の上部において、自動車18の後方(矢印B方向)に延在し、少なくとも室外熱交換器24の上部を覆うカバー部70を形成することにより、シャッタ64a〜64hを閉塞して暖房運転を行う際に、エンジン40で発生した熱で加温された空気(温風)を、前記カバー部70と前記室外熱交換器24との間の間隙Sを通じて前記自動車18の前方側(矢印A方向)へと好適に導くことが可能となる。そのため、室外ファン52a、52bを回転させることによって、加温された空気(温風)を、シャッタ64a〜64hの上部側から室外熱交換器24の全面にわたって取り込んで効率的に熱交換を行うことができる。
その結果、室外熱交換器24において、エンジン40の熱で加温された空気(温風)から効率的に熱を回収することが可能となり、それに伴って、自動車用空調装置10における暖房性能を向上させることができ、乗員の快適性を高めることができる。
また、シャッタ64a〜64hを開成させ、自動車18の外部の空気をエンジンルーム11内に導入可能な冷房運転時においては、該シャッタ64a〜64hの他端部が、室外熱交換器24の側面に近接するように配置されるため、エンジン40で発生した熱によって加温された空気(温風)が、ダクト62の上部を通じて自動車18の前方側(矢印A方向)へと流通した際、前記シャッタ64a〜64hと前記室外熱交換器24との間へと流通することが阻止される。その結果、加温された空気(温風)が室外熱交換器24に取り込まれることが回避されるため、冷房運転時において、加温された空気(温風)が室外熱交換器24に供給されることに起因した冷房性能の低下を防止することができ、開成状態にあるシャッタ64a〜64hを通じて自動車18の前方から取り込まれた外気によって所望の冷房性能を発揮させることが可能となり、乗員の快適性を高めることができる。
換言すれば、室外熱交換器24の上部に設けられた間隙Sに流通する加温された空気(温風)が、最も上方に設けられたシャッタ64aによって前記室外熱交換器24の前方側(矢印A方向)へと回り込むことが防止されるため、前記空気が取り込まれた際に懸念される冷房効率の低下を回避することができる。
さらに、圧縮機12における吸入圧力の低下を防止することができるため、該吸入圧力の低下に起因した耐久性の低下を防止することができる。
なお、上述したダクト62を構成するカバー部70は、ラジエータ46の上部まで延在する場合に限定されるものではなく、例えば、ラジエータ46より後方に配置されたエンジン40の一部を覆う位置まで延在させるようにしてもよい。これにより、エンジン40で発生した熱で加温された空気を、該エンジン40近傍まで延在させたカバー部70によって好適に自動車18の前方側へと導き、室外熱交換器24でより一層効率的に熱交換を行うことが可能となる。そのため、自動車用空調装置10においてさらなる暖房性能の向上が可能となる。
また、図8に示される第1変形例のように、ラジエータ46aの上部を、ダクト62の上部と同一高さとなる高さに設定することにより、室外ファン52a、52bの駆動作用下にダクト62の上部に沿って流通する空気が、前記ラジエータ46aを通じて自動車18の前方側(矢印A方向)へと流通することとなるため、前記空気は、エンジン40で生じた熱に加えてラジエータ46aにおける熱も合わせて回収することが可能となり、より加温された空気(温風)を室内ファン30を介して室内へと送給することが可能となる。すなわち、自動車用空調装置10における暖房性能をさらに向上することが可能となり、乗員の快適性を高めることができる。
さらに、図9に示される第2変形例のように、シャッタ82の幅寸法を拡幅し、その両端部を、室外熱交換器24及びラジエータ46の両端部に対して左右方向(矢印C、D方向)に所定幅だけ突出させるようにしてもよい。この場合、シャッタ82の拡幅に対応させ、ダクト62aの幅寸法も拡幅させる。
これにより、例えば、自動車18の幅方向となる左右方向に熱源を有するV型のエンジン40aを縦置きに搭載した自動車18においても、前記エンジンルーム11の中央に対して左側及び右側でそれぞれ発生した熱で加温された空気(温風)を、前記自動車18の前方側(矢印A方向)へと流通させる際、拡幅したダクト62aによって前記空気を効率的に集めて前記前方側へと導くことが可能となる。
すなわち、自動車18におけるエンジンルーム11の左右方向(幅方向)で生じた熱を好適に回収し、この加温された空気(温風)を利用して自動車用空調装置10における暖房性能をさらに向上することができる。
また、上述した図9に示す自動車用空調装置10において、略水平方向に設けられていた複数の支軸74及びシャッタ64a〜64hを、図10に示される第3の変形例のように、直交するように鉛直方向に延在させ、ダクト62に対して回動自在に支持させるようにしてもよい。
このような構成を採用することにより、図1に示されるように、上述したようなV型のエンジン40aを搭載した自動車18において冷房運転を行う際、シャッタ86a〜86pを駆動部80の駆動作用下に回動させ開成状態とする。この際、最も外側となる位置に設けられたシャッタ86aの一端部が、ダクト88における開口部66の端面に当接すると共に、前記シャッタ86a〜86pの他端部が、室外熱交換器24の側面に近接している。そして、エンジン40aの左右から自動車18の前方側(矢印A方向)に向かって流通する加温された空気(温風)を、開成されたシャッタ86a〜86pによって室外熱交換器24側に供給されることを阻止することが可能となる。従って、エンジンルーム内において、V型のエンジン40aのように左右方向に熱源がある場合においても、加温された空気(温風)が、冷房運転時に室外熱交換器24へと供給されることが回避され、該空気が室外熱交換器24に供給されることによる冷房性能の低下を防止することができる。
換言すれば、室外熱交換器24に対して左右方向から加温された空気(温風)が回り込み、該室外熱交換器24に取り込まれることを確実に防止できるため、冷房効率の低下を回避することができる。
なお、本発明に係る自動車用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…自動車用空調装置 12…圧縮機
18…自動車 22…室内熱交換器
24…室外熱交換器 28…制御装置
30…室内ファン 40、40a…エンジン
46、46a…ラジエータ 52a、52b…室外ファン
56…ヒータコア 62、62a、88…ダクト
64a〜64h、82、86a〜86p…シャッタ
66…開口部 68…上端壁
70…カバー部 72…下端壁

Claims (6)

  1. 冷媒を吸入圧縮する圧縮機と、圧縮された前記冷媒を凝縮する室内熱交換器と、前記冷媒を蒸発させる室外熱交換器と、前記室外熱交換器に送風する送風機と、前記室外熱交換器と自動車の外部とを連通する連通路と、前記自動車の外気温度、又は、該自動車のエンジンルーム内における空気の温度に従って前記連通路を開閉する開閉扉とを有する自動車用空調装置において、
    前記エンジンルームには、前記開閉扉が前記自動車における前方側に設けられ、後方側に設けられたエンジンと前記開閉扉との間に前記室外熱交換器が設けられ、前記連通路は、前記開閉扉から少なくとも前記室外熱交換器を覆う位置まで延在することを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 請求項1記載の自動車用空調装置において、
    前記開閉扉は、前記自動車の外部の空気を前記エンジンルーム内に導入する開成状態において、前記室外熱交換器に近接することを特徴とする自動車用空調装置。
  3. 請求項2記載の自動車用空調装置において、
    前記開閉扉は、前記開成状態において、前記連通路の開口部に当接し、該連通路と前記室外熱交換器との間に設けられた間隙の連通を遮断することを特徴とする自動車用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用空調装置において、
    前記エンジンルームには、前記室外熱交換器と前記エンジンとの間にラジエータが設けられ、前記ラジエータが、前記連通路の内壁面に当接するように設けられることを特徴とする自動車用空調装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用空調装置において、
    前記開閉扉は、前記自動車の幅方向に沿って複数設けられ、支軸を介して回動自在に設けられることを特徴とする自動車用空調装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用空調装置において、
    前記開閉扉は、前記自動車の高さ方向に沿って複数設けられ、支軸を介して回動自在に設けられることを特徴とする自動車用空調装置。
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