JP5329356B2 - 自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエンジンルームに設けられ、該エンジンルームへの外気の導入状態を切り換えるための自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法に関する。
本出願人は、外気温が低い環境下において自動車の室内の暖房を行う際、前記自動車のエンジン周辺の空気を室内へと供給することにより、所望温度で送風することが可能な自動車用空調装置を提案している(特許文献1参照)。
この自動車用空調装置では、車両におけるエンジンルームと外部との連通状態を切換可能なシャッタ装置を備え、外気温が低い場合には、前記シャッタ装置によって前記エンジンルームを閉塞することにより、該エンジンルーム内においてエンジン等で温められた空気が外部に逃げることを防止して室内に対して加温された空気を好適に供給できると共に、前記外気温が高い場合には、前記シャッタ装置を開成状態として外気を前記エンジンルーム内に供給可能な構成としている。
特開2003−170733号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、簡素な構成で開閉扉の開閉状態を確実に検出し、該開閉扉の故障状態を確認することが可能な自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、自動車のエンジンルーム内において、該自動車の外部と前記エンジンルームとを連通する連通路の連通状態を切り換える自動車用シャッタ装置において、
前記連通路を開閉する開閉扉と、
前記自動車の走行中において、前記開閉扉の開閉状態を検出可能な検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて前記開閉扉の故障判定を行う故障判定手段と、
を備え、
前記検出手段は、前記エンジンルームに設けられ空調装置を構成する送風機が、前記自動車の走行中に外部から導入される走行風によって回転する際の電圧変化に基づいて前記開閉扉の開閉状態を検出することを特徴とする。
本発明によれば、自動車のエンジンルームにおいて、該エンジンルームと自動車の外部とを連通する連通路が設けられ、前記連通路は、開閉扉によって開閉されると共に、前記自動車の走行中における前記開閉扉の開閉状態が検出手段によって検出され、前記検出手段による検出結果に基づいて前記開閉扉が故障しているか否かを故障判定手段によって判定する。
従って、自動車の走行中における開閉扉の開閉状態を、送風機が走行風によって回転する際の電圧変化に基づいて検出手段で検出し、該検出手段による検出結果から前記開閉扉に故障が発生しているか否かを故障判定手段によって確実に確認することができるため、例えば、前記開閉扉を閉塞してエンジンルーム内における熱を室内へと取り込む暖房運転時に、故障した開閉扉が誤って開成状態となり該エンジンルーム内の熱が外部へ逃げてしまうことによる暖房効率の低下が回避され、一方、前記開閉扉を開成させる自動車の高負荷運転時に、該開閉扉が誤って閉塞されて前記エンジンルーム内に外部から空気が導入されず、冷却のなされないエンジンがオーバーヒート状態となることも好適に回避される。
また、送風機の電圧変化に基づいて前記開閉扉の開閉状態を検出することにより、前記開閉扉の開閉を検出するための検出手段を別個に設ける必要がなく、空調装置を構成している送風機を利用して簡便且つ確実に前記開閉扉の開閉状態を検出することが可能となる。そのため、構成の簡素化を図ることができ、しかもコストの増加を招くことなく好適である。
さらに、故障判定手段は、走行状態における自動車の車速と、送風機で生じる電圧変化及び開閉扉の開閉状態から該開閉扉の故障判定を行うことができるため、自動車用空調装置の構成を利用して確実且つ簡便に前記開閉扉の故障判定を行うことが可能となる。そのため、自動車用空調装置における構成の簡素化を図ることができ、しかもコストの増加を招くことなく好適である。
さらにまた、本発明は、自動車のエンジンルーム内において、該自動車の外部と前記エンジンルームとを連通する連通路の連通状態を切り換える自動車用シャッタ装置において、前記自動車におけるエンジンの冷却水温度、又は、前記エンジンルームに設けられた空調装置の稼動状態に応じて前記連通路を開閉する開閉扉の故障判定を行う前記自動車用シャッタ装置の故障判定方法において、
前記自動車の走行中において、前記開閉扉の開閉状態を確認し、
前記自動車の車速が、予め設定された設定速度以上であるか否かを判断し、
前記車速が前記設定速度以上である場合に、前記空調装置を構成する送風機で発生する電圧を検出し、その電圧が予め設定された設定電圧以上であるか否かを判断し、
前記開閉扉が開成状態にあり、前記車速が前記設定速度以上で、しかも前記電圧が前記設定電圧以下である場合、又は、前記開閉扉が閉塞状態にあり、前記車速が前記設定速度以上で、しかも前記電圧が前記設定電圧以上である場合に、前記開閉扉が所望の開閉状態にない故障状態であると判定する。
またさらに、設定速度を、約50km/hに設定するとよい。また、設定電圧を、約1Vに設定するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、自動車のエンジンルームにおいて、該エンジンルームと自動車の外部とを連通し、開閉扉によって開閉される連通路が設けられ、前記自動車の走行中における前記開閉扉の開閉状態を、空調装置の送風機が走行風によって回転する際に発生する電圧の変化に基づいて検出手段で検出し、前記検出手段による検出結果に基づいて前記開閉扉が故障しているか否かを故障判定手段で確実に判定することができる。そのため、開閉扉が故障していた際に懸念される暖房効率の低下やオーバーヒートの発生を確実に回避することが可能となる。
本実施の形態に係る自動車用シャッタ装置を含む空調装置の全体構成図である。 図1の空調装置におけるラジエータ、室外熱交換器間での空気の循環状態を示す概略斜視図である。 図1の自動車用シャッタ装置近傍を示す拡大図である。 図3のシャッタ装置が開成した状態を示す拡大斜視図である。 図3のシャッタ装置の閉塞状態を示す拡大図である。 図4のシャッタ装置が閉塞した状態を示す拡大斜視図である。 シャッタ装置の故障判断を行う際のフローチャートである。 室外ファンの電圧と自動車の車速との関係を示す特性曲線図である。 自動車の車速、シャッタ装置の開閉状態及び室外ファンの電圧と時間との関係を示す特性線図である。
本発明に係る自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る故障判定方法の適用される自動車用シャッタ装置を含んだ空調装置を示す。
この空調装置10は、図1〜図3に示されるように、冷媒を吸入圧縮する圧縮機12と、冷媒の供給方向を制御する四方弁14と、前記四方弁14から前記圧縮機12に向かう前記冷媒の通路中に配設されるアキュムレータ16と、自動車18の室内に連通するユニット20内に配設される室内熱交換器22と、前記自動車18のフロント部分に配設される室外熱交換器24と、前記室内熱交換器22及び室外熱交換器24間に配設される開度調整可能な2つの電磁弁26a、26bと、前記圧縮機12、電磁弁26a、26b等を駆動制御する制御装置28とを備える。
室内熱交換器22には、室内ファン30が近接して配置される。また、ユニット20の室内側には、デフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34及びフット吹出口36がそれぞれ設けられ、各吹出口は、ダンパ38により開閉可能に構成される。
自動車18のエンジン40は、ウォーターポンプ42によって流動する冷却水が供給されるウォータージャケット44を備える。ウォータージャケット44には、室外熱交換器24に近接配置されるラジエータ46がサーモスタット48を介して接続される。なお、サーモスタット48とウォーターポンプ42とは、バイパス通路50によって接続される。
ラジエータ46には、図2に示すように、一対の室外ファン(送風機)52a、52bが近接して配置される。この室外ファン52a、52bは、リード線54を介してそれぞれ制御装置28に接続され、該制御装置28によって駆動制御されている。
また、室外ファン52a、52bは、制御装置28からの駆動信号が入力されていない非駆動状態においては、空転するように設けられている。
ウォータージャケット44には、ユニット20内に配設されるヒータコア56がウォーターバルブ58を介して接続される。なお、室内熱交換器22とヒータコア56との間には、ヒータコア56を室内熱交換器22から遮断するためのダンパ60が配設される。
一方、室外熱交換器24及びラジエータ46と自動車18の外部とを連通するダクト(連通路)62には、該ダクト62を開閉するための複数のシャッタ(開閉扉)64を有した自動車用シャッタ装置65(以下、単にシャッタ装置65という)が配設される。このシャッタ装置65では、図4に示すように、各シャッタ64が両側部の支軸66を介してダクト62に回動可能に設けられ、且つ、互いに所定間隔離間して略平行に支持される。そして、支軸66から偏心した端部に形成された軸部68がダクト62の両側部に配設した変位部材70に軸支される。
変位部材70は、図6に示されるように、下端部に接続された駆動部72によって上下方向に変位自在に設けられ、例えば、エンジン40の冷却水温度が低い場合や、空調装置10の運転状態に応じて制御装置28からの駆動信号に基づいて変位部材70が上方へと変位しシャッタ64を閉塞状態(CLOSE)に切り換える一方、前記エンジン40の冷却水温度が高い場合や、前記空調装置10の運転状態に応じ、図4に示されるように、前記制御装置28から駆動部72へと出力される駆動信号によって変位部材70が下方へと変位してシャッタ64を開成状態(OPEN)へと切り換える。なお、駆動部72は、例えば、通電作用下に駆動するステッピングモータを有したアクチュエータからなる。
本発明の実施の形態に係る自動車用シャッタ装置65を含んだ空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。先ず、空調装置10において暖房運転を行う場合の動作について説明する。
例えば、自動車18の外気温が約10℃以下である暖房モード域の場合、運転者D(図1参照)が、空調装置10における操作パネル(図示せず)を操作し、暖房運転を選択すると、制御装置28からの駆動信号に基づいて駆動部72が駆動し、該駆動部72によって変位部材70を上方へと駆動させ、シャッタ装置65を構成する複数のシャッタ64を閉塞状態(CLOSE)としてダクト62を閉塞する(図5及び図6参照)。
また、運転者Dの操作に伴って、ダンパ38が動作し、デフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34及びフット吹出口36の開閉状態が適宜設定される。このように、暖房運転が選択されると、圧縮機12から冷媒が室内熱交換器22側に供給されるように四方弁14が切り換えられる。
次に、室内ファン30が回転駆動され、自動車18の室内空気が室内熱交換器22及びヒータコア56を介して選択されたデフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34又はフット吹出口36に送給されると共に、シャッタ64が閉塞されているため、ラジエータ46に近接配置された2つの室外ファン52a、52bが正転方向(空気を外界から自動車18内に取り込む方向)及び逆転方向(空気を自動車18から外界に送り出す方向)に回転駆動される。
この場合、エンジン40側の空気は、逆転駆動される室外ファン52a、52bによってラジエータ46及び室外熱交換器24を介してダクト62側に送給された後、正転駆動される室外ファン52a、52bによって吸引され、閉塞状態(CLOSE)にあるシャッタ64側から室外熱交換器24及びラジエータ46を介してエンジン40側に取り込まれる。
以上の準備作業が完了した後、圧縮機12が駆動され、暖房運転が開始される。
そこで、圧縮機12から吐出された高温高圧の圧縮冷媒は、四方弁14を介して室内熱交換器22に供給され、凝縮される。この際、室内ファン30によって供給された空気は、室内熱交換器22で加温された後、ヒータコア56を介して選択されたデフロスタ吹出口32、フェイス吹出口34又はフット吹出口36から室内に供給される。
また、エンジン40によって加熱された冷却水は、ウォーターポンプ42によってウォータージャケット44からウォーターバルブ58を通じてヒータコア56に供給されている。従って、室内ファン30によって室内熱交換器22に供給され加温された空気は、ヒータコア56を通過することでさらに加温され、室内に供給される。
次に、図7に示すフローチャートに従って上述したシャッタ装置65の故障判定を行う場合について説明する。
先ず、駆動部72に対して付勢される駆動信号に基づきシャッタ装置65におけるシャッタ64の開閉状態が確認される(ステップS1)。すなわち、駆動信号が、変位部材70を上方へと変位させる方向に前記駆動部72に対して付勢されている場合には、シャッタ64が開成状態(OPEN)であり、一方、前記変位部材70を下方へと変位させる方向に前記駆動部72に対して付勢されている場合には、前記シャッタ64が閉塞状態(CLOSE)であることが確認される。
そして、シャッタ64が開成状態にある場合には、ステップS2において、自動車18の車速Cが予め設定された設定速度Cs(例えば、50km/h)以上であるか否かが判断される。この車速Cは、例えば、自動車18に搭載された車速センサから制御装置28へと出力されている車速信号に基づいて確認される。一方、シャッタ64が閉塞状態(CLOSE)にあると確認された場合には、ステップS2には進まずに後述するステップS5へと進む。
この場合、シャッタ64が開成状態にあるため、自動車18の前方側からシャッタ装置65を通じてエンジンルーム74内に走行風(空気)が導入され、前記走行風は、室外ファン52a、52bに当たり、該走行風によって前記室外ファン52a、52bを所定回転数で回転させる。なお、上述した設定速度Csは、自動車18の走行時において、該自動車18の前方からエンジンルーム74内へと導入される走行風によって室外ファン52a、52bが強制的に回転させられ、回転している室外ファン52a、52bから所定電圧(例えば、約1V)が発生する速度に設定される。
ここで、図8に示される車速Cと室外ファン52a、52bで発生する電圧Eとの関係に基づき、設定速度Csを設定する場合について簡単に説明する。なお、図8に示される実線は、シャッタ装置65におけるシャッタ64が開成している場合(OPEN)の車速Cと室外ファン52a、52bにおいて発生する電圧Eとの関係を示す特性曲線L1であり、破線は、前記シャッタ64が閉塞している場合の車速Cと前記室外ファン52a、52bにおいて発生する電圧Eとの関係を示す特性曲線L2である。
この図8に示されるように、例えば、自動車18の車速Cが、約40km/hに到達した辺りから室外ファン52a、52bに当てられた走行風によって該室外ファン52a、52bが回転し始め、それに伴って電圧Eが発生し始める。そして、車速Cが約50km/hに到達した時点で、約40km/hの車速時に比べて前記電圧Eがさらに増加して所定値に到達していることが諒解される。そのため、この場合、所定の電圧E(例えば、約1V)が得られる約50km/hを設定速度Csとして設定している。なお、シャッタ64が閉塞されている場合には、図8中の破線L2から諒解されるように、室外ファン52a、52bが回転することがないため電圧Eは全く発生することがない。
そして、図7のフローチャートにおいて、自動車18の車速Cが、予め設定された設定速度Cs以上である場合(C≧Cs)には、ステップS3へと進み、回転している室外ファン52a、52bで発生した電圧Eがリード線54を通じて制御装置28へと出力され、該制御装置28において電圧値が検出される。この制御装置28では、発生した電圧Eが予め設定された設定電圧Esと比較され、該設定電圧Esより大きいか否かが判断される(ステップS3)。この設定電圧Esは、室外ファン52a、52bにおいて電圧Eが発生していることを明確に確認可能な大きさで設定される(例えば、約1V)。
そして、室外ファン52a、52bの電圧Eが、設定電圧Esより小さい場合(E<Es)には、シャッタ64の開成状態(OPEN)において前記室外ファン52a、52bが回転していない状態にあると判断される。すなわち、シャッタ64が何らかの原因で開成しておらず閉塞しており、走行風がエンジンルーム74内に導入されていないため、室外ファン52a、52bが回転していないことが想定される。
そのため、シャッタ装置65の故障状態であると判断され、例えば、制御装置28から図示しない車室内の警告灯等へと警告信号を出力し、前記警告灯等を点灯させて故障状態にあることを表示する(ステップS4)。
また、ステップS3において、室外ファン52a、52bで設定電圧Es以上の電圧Eが発生している場合(E≧Es)には、シャッタ64が予め設定された開度で開成し、所望流量の走行風がエンジンルーム74内に導入され、前記室外ファン52a、52bが前記走行風によって回転していることが確認されるため、前記シャッタ装置65が正常に駆動して開成状態にあることが諒解される。そのため、再び、ステップS1へと戻り、シャッタ装置65の故障判定を引き続き行う。
一方、ステップS1において、制御装置28からアクチュエータに対して出力される駆動信号に基づいてシャッタ64が閉塞状態(CLOSE)にあることが確認された場合には、前記制御装置28において、自動車18の車速Cが予め設定された設定速度Cs(例えば、50km/h)以上であるか否かが判断される(ステップS5)。なお、このシャッタ64の閉塞状態においては、自動車18の外部からエンジンルーム74内に走行風(空気)が導入されることがなく、該走行風が室外ファン52a、52bに当たることによって強制的に回転させられることがない。
次に、ステップS5において、自動車18の車速Cが、予め設定された設定速度Cs以上(C≧Cs)である場合には、室外ファン52a、52bで発生する電圧Eを検出し、出力信号として制御装置28へと出力して前記制御装置28において設定電圧Esとの比較を行う(ステップS6)。なお、ステップS5において、自動車18の車速Cが、設定速度Cs以下である場合(C<Cs)には、再び、ステップS1へと戻り、シャッタ64の開閉状態の判定が行われる。
そして、このステップS6において、ファンの電圧Eが、設定電圧Esより大きい場合(E≧Es)には、シャッタ64の閉塞状態(CLOSE)において前記ファンが回転している状態であると判断される(ステップS4)。すなわち、シャッタ64が何らかの原因で故障し、閉塞せずに開成状態(OPEN)となっていると想定される。
そのため、シャッタ装置65の故障状態であると判断され、例えば、制御装置28から図示しない車室内の警告灯等へと警告信号を出力し、前記警告灯等を点灯させて故障状態にあることを表示する(ステップS4)。
また、この室外ファン52a、52bの電圧Eが、設定電圧Esより小さい場合(E<Es)には、シャッタ64が確実に閉塞して室外ファン52a、52bに対して走行風が当たることがなく、該ファンが非回転状態であることが諒解される。そして、自動車18の走行中において、再びステップS1へと戻ってシャッタ装置65の故障判断が引き続き行われる。
なお、シャッタ装置65が故障することなく正常に開閉動作している場合には、図9に示される自動車18の車速Cと、走行風で回転している室外ファン52a、52bで生じる電圧Eと、シャッタ64の開閉状態との関係を示す特性線図から諒解されるように、シャッタ64が開成状態(OPEN)で車速Cが設定速度Cs以上(C≧Cs)の場合、室外ファン52a、52bで発生する電圧Eが設定電圧Es以上(E≧Es)となり、前記車速Cを維持したままで前記シャッタ64を閉塞することにより、前記電圧Eが前記設定電圧Es以下(E<Es)となる。また、車速Cを設定速度Cs以下(C<Cs)とした場合にも、前記電圧Eが前記設定電圧Es以下(E<Es)となる。
一方、冷房運転を行う場合には、制御装置28から駆動部72へと出力される駆動信号に基づき、変位部材70が下方へと変位し、支軸66を支点として複数のシャッタ64が略水平状態となるまで回動する。これにより、シャッタ64は、ダクト62を開成状態とし、自動車18の外部とエンジンルーム74とが連通することにより、前記自動車18の走行中において走行風がエンジンルーム74内に導入されることとなる。なお、ここでは、この冷房運転時における詳細な説明については省略する。
この場合にも、図7に示されるフローチャートに従ってシャッタ装置65の故障判定が行われる。
以上のように、本実施の形態では、自動車18の走行中において、室外ファン52a、52bで生じる電圧Eを検出することにより、エンジンルーム74内への外気の導入状態を切換可能なシャッタ装置65の不具合を簡便且つ確実に検出することができる。すなわち、シャッタ装置65の故障を検出するための故障検出手段を別個に設けることなく、前記室外ファン52a、52bを利用した簡素な構成で自動車18の走行時におけるシャッタ装置65の故障を確認することが可能となる。
換言すれば、自動車18の走行中に走行風が室外ファン52a、52bに対して当たって強制的に回転することを利用し、簡便にシャッタ装置65の故障を検出することができる。
また、例えば、シャッタ装置65におけるシャッタ64を閉塞状態(CLOSE)とし、エンジンルーム74内においてエンジン40から発生する熱を利用して加温を行って室内へと供給することにより、該室内の暖房を行うことがあるが、このような場合に、シャッタ64が、その故障によって誤って開成状態(OPEN)となり、エンジンルーム74内の熱が外部へと逃げてしまい、低温時における暖房効率が低下してしまうという問題がある。これに対して、本願発明においては、シャッタ64の故障を、室外ファン52a、52bで生じる電圧Eから確実に検知することができるため、前記低温時におけるエンジンルーム74内の熱が外部に逃げてしまうことを確実に回避できる。その結果、低温時における暖房効率の低下を防止でき、所望の暖房性能が得られて好適である。
さらに、例えば、シャッタ64を閉塞状態とし、外気の導入されないエンジンルーム74内においてエンジン40の冷却水温度を上昇させる場合にも、シャッタ64が誤って開成状態(OPEN)となった場合に懸念される該冷却水温度の低下を回避することができ、冷却水を効率的に加温してその温度を上昇させることが可能となる。
さらにまた、例えば、自動車18の高速走行時や加速時等のエンジン40の高負荷状態において、前記エンジン40の発熱量が通常の走行状態と比較して増加した場合には、シャッタ64を開成状態(OPEN)として走行風をラジエータ46に当ててエンジン40を冷却させ、冷却水の温度を低下させる必要があるが、このような高負荷状態において、シャッタ64が故障して誤って閉塞状態(CLOSE)となっていた場合には、前記冷却水の温度が上昇してしまいエンジン40が冷却されないためにオーバーヒート状態となって走行に支障をきたすことが想定される。本願発明においては、このような高負荷状態においても、シャッタ装置65の故障状態を室外ファン52a、52bで生じる電圧Eから確実に検知することができるため、該シャッタ装置65の故障が原因で冷却水温度が上昇してしまい、オーバーヒート等が発生することを確実に阻止することが可能となる。
なお、本発明に係る自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…空調装置 12…圧縮機
18…自動車 22…室内熱交換器
24…室外熱交換器 26a、26b…電磁弁
28…制御装置 30…室内ファン
46…ラジエータ 52a、52b…室外ファン
56…ヒータコア 62…ダクト
64…シャッタ 65…シャッタ装置
70…変位部材 72…駆動部

Claims (6)

  1. 自動車のエンジンルーム内において、該自動車の外部と前記エンジンルームとを連通する連通路の連通状態を切り換える自動車用シャッタ装置において、
    前記連通路を開閉する開閉扉と、
    前記自動車の走行中において、前記開閉扉の開閉状態を検出可能な検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて前記開閉扉の故障判定を行う故障判定手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記エンジンルームに設けられ空調装置を構成する送風機が、前記自動車の走行中に外部から導入される走行風によって回転する際の電圧変化に基づいて前記開閉扉の開閉状態を検出することを特徴とする自動車用シャッタ装置。
  2. 請求項1記載の自動車用シャッタ装置において、
    前記開閉扉は、前記自動車におけるエンジンの冷却水温度、又は、前記空調装置の稼動状態に応じて前記連通路を開閉することを特徴とする自動車用シャッタ装置。
  3. 請求項1又は2記載の自動車用シャッタ装置において、
    前記故障判定手段は、走行状態における前記自動車の車速と、前記送風機で生じる電圧変化及び前記開閉扉の開閉状態から該開閉扉の故障判定を行うことを特徴とする自動車用シャッタ装置。
  4. 自動車のエンジンルーム内において、該自動車の外部と前記エンジンルームとを連通する連通路の連通状態を切り換える自動車用シャッタ装置において、前記自動車におけるエンジンの冷却水温度、又は、前記エンジンルームに設けられた空調装置の稼動状態に応じて前記連通路を開閉する開閉扉の故障判定を行う前記自動車用シャッタ装置の故障判定方法において、
    前記自動車の走行中において、前記開閉扉の開閉状態を確認し、
    前記自動車の車速が、予め設定された設定速度以上であるか否かを判断し、
    前記車速が前記設定速度以上である場合に、前記空調装置を構成する送風機で発生する電圧を検出し、その電圧が予め設定された設定電圧以上であるか否かを判断し、
    前記開閉扉が開成状態にあり、前記車速が前記設定速度以上で、しかも前記電圧が前記設定電圧以下である場合、又は、前記開閉扉が閉塞状態にあり、前記車速が前記設定速度以上で、しかも前記電圧が前記設定電圧以上である場合に、前記開閉扉が所望の開閉状態にない故障状態であると判定することを特徴とする自動車用シャッタ装置の故障判定方法。
  5. 請求項4記載の故障判定方法において、
    前記設定速度は、約50km/hに設定されることを特徴とする自動車用シャッタ装置の故障判定方法。
  6. 請求項4又は5記載の故障判定方法において、
    前記設定電圧は、約1Vに設定されることを特徴とする自動車用シャッタ装置の故障判定方法。
JP2009222988A 2009-09-16 2009-09-28 自動車用シャッタ装置及びその故障判定方法 Expired - Fee Related JP5329356B2 (ja)

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