JP5186911B2 - 空調装置 - Google Patents

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本発明は、電動圧縮機もしくは電動圧縮機駆動装置の温度を検出する温度センサの故障診断に関するものである。
空調装置について、車両用空調装置を例に説明する。図8において、室内送風ファン51の作用により、送風ダクト53の空気導入口52から空気を吸い込み、室内熱交換器54で熱交換した空気が空気吹き出し口55から車室内に吹き出される。室内熱交換器54は、モータを駆動源とする電動圧縮機60、冷媒の流れを切替えて冷房と暖房を選択するための四方切替弁59、絞り装置56および室外ファン57の作用で車室外空気と熱交換する室外熱交換器58とともに冷凍サイクルを構成している。
上記モータを駆動する電動圧縮機駆動装置としてのインバータ装置120、室内送風ファン51、四方切替弁59、および室外送風ファン57は、エアコンコントローラ62により動作が制御される。エアコンコントローラ62は、室内送風の自動・強・弱・OFFを設定する室内送風ファンスイッチ63、冷房・暖房・運転OFFを選択するエアコンスイッチ64、温度調節スイッチ65、空調用温度センサである車室内温度センサ67、車室外温度センサ68および車両コントローラ(図示せず)との通信を行うための通信装置66と接続されている。また、エアコンコントローラ62は、上記スイッチ、センサ等からの情報に基づき、電動圧縮機60の所要回転数を演算し、指令回転数として、通信線12を介し、インバータ装置120へ送信する。そして、インバータ装置120は、当該指令回転数を受信し、当該指令回転数に電動圧縮機60を制御する。
例えば、室内送風ファンスイッチ63で送風が自動と操作され、エアコンスイッチ64により暖房が指示されると、エアコンコントローラ62は、四方切替弁59を図8の破線状態に設定し、室内熱交換器54を凝縮器、室外熱交換器58を蒸発器としてそれぞれ作用させ、室外送風ファン57をONし、室内送風ファン51を自動に設定運転する。また、温度調節スイッチ65に従い、室内熱交換器54の温度を、インバータ装置120を用いて電動圧縮機60の回転数を可変することにより調節する。エアコンスイッチ64により運転OFFとされると、電動圧縮機60、室外送風ファン57はOFFとなる。
一方、室内送風ファンスイッチ63がOFFとされる場合、室内送風ファン51はOFFとされ、電動圧縮機60、室外送風ファン57も冷凍サイクル保護のためOFFとされる。
図9にインバータ装置120とその周辺の電気回路を示す。インバータ装置120の制御回路107は、通信線12からの指令回転数等に基づき、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2を制御する、そして、バッテリ1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、交流電流をモータ11の構成要素である固定子巻線4へ出力し、回転子5から動力を出力させる。モータ11は、電動圧縮機60の駆動源であり、内蔵されている。電流センサ6により検出される直流電流値は、制御回路107へ伝達され、スイッチング素子2の保護、消費電力の算出などに用いられる。インバータ回路10を構成するダイオード3は、固定子巻線4に流れる電流の還流ルートとなる。
温度保護用の、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9が備えられている。これらの温度センサは、インバータ装置120に通電されると、制御回路107により、断線、短絡などの故障診断がなされる(例えば、特許文献1参照)。正常であれば、サーミスタ温度センサ8からの電動圧縮機60(モータ11のモータ巻線4など)の温度、サーミスタ温度センサ9からのインバータ装置120(インバータ回路10など)の温度が、制御回路107へ伝達される。そして、その温度が所定温度(100℃前後)に達すると、制御回路107はスイッチング素子2の駆動を調節乃至停止し、電動圧縮機60、インバータ装置120が過熱しないように保護をする。
特開2001−132657号公報(第9頁、第5図)
上記温度保護用のサーミスタ温度センサが、固定抵抗とで基準DC電圧を分圧するように接続され、サーミスタ温度センサがアース側の場合、断線故障していると、当該分圧電圧は基準DC電圧に等しくなる。一方、短絡故障していると、当該分圧電圧はアース電圧に等しくなる。
上記温度保護用のサーミスタ温度センサは、電動圧縮機の駆動源であるモータの巻線温度、インバータ装置のインバータ回路の温度などを検出し、過熱から当該部分を保護するのが目的である。そのため、100℃前後の高温を正確に検出する必要がある。即ち、高温時小さくなるサーミスタ温度センサの抵抗値と固定抵抗との分圧電圧を正確に検出する必要がある。このためには、固定抵抗値を小さくしなければならない。
一方、固定抵抗値を小さくすると、−20℃前後の極低温において、サーミスタ温度センサの抵抗値は極めて大きくなるため、分圧電圧がほぼ基準DC電圧に等しくなり、断線故障と区分できなくなる。即ち、極低温においては、正常でも断線故障と判断してしまうという課題がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、温度保護用のサーミスタ温度センサにより、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断できる空調装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空調装置は、少なくとも空調用温度センサからの情報に基づき電動圧縮機の所要回転数を演算し、指令回転数として送信するエアコンコントローラと、当該指令回転数を受信し当該指令回転数に電動圧縮機を制御する電動圧縮機駆動装置と、電動圧縮機ないし電動圧縮機駆動装置に設けられる温度保護用サーミスタ温度センサとを備え、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信するタイミングで、温度保護用サーミスタ温度センサの故障診断を行うものである。
上記構成により、電動圧縮機駆動装置またはエアコンコントローラなどは、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信するタイミングで、故障診断を行う。エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信するのは、電動圧縮機の駆動即ちヒートポンプを作動させるときである。極低温においては、ヒートポンプは充分機能せず、冷凍サイクル保護上からも、電動圧縮機を駆動させることはない。即ち、極低温においては、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信することはない。そのため、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信するタイミングで、故障診断を行う場合、正常な状態を断線故障と判断してしまうことはない。
従って、温度保護用のサーミスタ温度センサにより、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断することができる。
本発明の空調装置は、温度保護用のサーミスタ温度センサにより、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断することができる。
第1の発明は、少なくとも空調用温度センサからの情報に基づき電動圧縮機の所要回転数を演算し、指令回転数として送信するエアコンコントローラと、当該指令回転数を受信し当該指令回転数に電動圧縮機を制御する電動圧縮機駆動装置と、電動圧縮機ないし電動圧縮機駆動装置に設けられる温度保護用サーミスタ温度センサとを備え、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信するタイミングで、温度保護用サーミスタ温度センサの故障診断を行うものである。
上記構成により、極低温においては、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信することはないため、エアコンコントローラより指令回転数もしくは駆動指令を送信するタイミングで、故障診断を行う場合、正常な状態を断線故障と判断してしまうことはない。従って、温度保護用のサーミスタ温度センサにより、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断することができる。
第2の発明は、第1の発明の空調装置において、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信する前に、温度保護用サーミスタ温度センサの故障診断を行い、その結果、故障と診断された場合にのみ、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信すると、再度温度保護用サーミスタ温度センサの故障診断を行うものである。
これにより、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信する前に、温度保護用温度センサの故障診断を行い、その結果、正常と診断された場合には、エアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信すると同時に、故障診断することなく迅速に電動圧縮機を起動することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の空調装置において、温度保護用サーミスタ温度センサは、電動圧縮機駆動装置に接続されているものである。温度保護用サーミスタ温度センサは、電動圧縮機駆動装置、エアコンコントローラ、その他の装置いずれに接続されてもよい。そして当該装置で故障診断すればよい。また、温度保護用サーミスタ温度センサの接続されている装置からデータのみ送信し、故障診断はそれを受信する装置が行ってもよい。一方、温度保護用サーミスタ温度センサは、電動圧縮機ないし電動圧縮機駆動装置に設けられている。そのため、温度保護用サーミスタ温度センサと電動圧縮機駆動装置との距離は、エアコンコントローラ、その他の装置との距離より近い。そのため、配線を短くできる。それにより、耐ノイズ性も高くなる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明の空調装置において、空調用温度センサには、室外の温度を検出する室外温度センサが含まれているものである。室外温度センサは、室内より通常低い室外の温度を検出する。そのため、ヒートポンプを作動させる条件を正確に判断できる。これにより、確実に、極低温においてエアコンコントローラが指令回転数もしくは駆動指令を送信することはなく、故障診断を行う場合、正常な状態を断線故障と判断してしまうことはない。
第5の発明は、第1乃至第4の発明の空調装置において、電動圧縮機を高圧型とするものである。高圧型の電動圧縮機は、モータ部が高圧であり高温となる。そのため、極低温との温度差が大きく、断線の誤診断の可能性が高くなるため、本発明の効果が大きい。
第6の発明は、第1乃至第5の発明の空調装置において、電動圧縮機駆動装置は電動圧縮機に搭載されるものである。このようなインバータ装置一体型電動圧縮機では、電動圧縮機、インバータ装置ともに、同一場所、同一環境におかれる。そのため、双方の温度保護用サーミスタ温度センサが、極低温において断線と診断された場合、誤診断と推定できる。また、双方の値を比較しつつ、診断の精度を向上できる。
第7の発明は、第1乃至第6の発明の空調装置において、車両に搭載されるものである。車両は屋外駐車の場合、極低温の環境におかれる場合がある。そのため、断線の誤診断の可能性が高く、本発明の効果が大きい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る空調装置例の構成図を図1に示す。この場合、車両用空調装置について説明する。図において、室内送風ファン51の作用により、送風ダクト53の空気導入口52から空気を吸い込み、室内熱交換器54で熱交換した空気が空気吹き出し口55から車室内に吹き出される。室内熱交換器54は、モータを駆動源とする電動圧縮機60、冷媒の流れを切替えて冷房と暖房を選択するための四方切替弁59、絞り装置56および室外ファン57の作用で車室外空気と熱交換する室外熱交換器58とともに冷凍サイクルを構成している。
上記モータを駆動する電動圧縮機駆動装置としてのインバータ装置20、室内送風ファン51、四方切替弁59、および室外送風ファン57は、エアコンコントローラ62により動作が制御される。エアコンコントローラ62は、室内送風の自動・強・弱・OFFを設定する室内送風ファンスイッチ63、冷房・暖房・運転OFFを選択するエアコンスイッチ64、温度調節スイッチ65、空調用温度センサである車室内温度センサ67、車室外温度センサ68および車両コントローラ(図示せず)との通信を行うための通信装置66と接続されている。
エアコンコントローラ62は、上記スイッチ、センサ等からの情報に基づき、電動圧縮機60の所要回転数を演算し、指令回転数として、通信線12を介し、インバータ装置20へ送信する。そして、インバータ装置20は、サーミスタ温度センサの故障診断を行う。ここで、診断結果が正常であれば、当該指令回転数を受信し、当該指令回転数に電動圧縮機60を制御する。
但し、エアコンコントローラ62が指令回転数を送信するのは、電動圧縮機60の駆動即ちヒートポンプを作動させるときである。−20℃前後の極低温においては、ヒートポンプは効率が低く、また、冷凍サイクル保護上からも、電動圧縮機60を駆動させることはない。即ち、極低温においては、エアコンコントローラ52が指令回転数を送信することはない。この場合、電動圧縮機60に代わり、電気ヒータ、蓄熱装置などを駆動させる。
一例として、室内送風ファンスイッチ63で送風が自動と操作され、エアコンスイッチ64により暖房が指示されると、エアコンコントローラ62は、車室外温度センサ68により車室外温度を確認する。0℃以上であれば、ヒートポンプ暖房が可能と判断する。そして、四方切替弁59を図1の破線状態に設定し、室内熱交換器54を凝縮器、室外熱交換器58を蒸発器としてそれぞれ作用させ、室外送風ファン57をONし、室内送風ファン51を自動に設定運転する。また、指令回転数をインバータ装置20へ送信して、温度調節スイッチ65に従い、室内熱交換器54の温度を、電動圧縮機60の回転数を可変することにより、調節する。車室外温度が、0℃以下であれば、電気ヒータを作動させる。
図2にインバータ装置20とその周辺の電気回路を示す。インバータ装置20の制御回路7は、通信線12からの指令回転数等に基づき、インバータ回路10を構成するスイッチング素子2を制御する、そして、バッテリ1からの直流電圧をPWM変調でスイッチングすることにより、交流電流をモータ11の構成要素である固定子巻線4へ出力し、回転子5から指令回転数の動力を出力させる。モータ11は、電動圧縮機60の駆動源であり、内蔵されている。
温度保護用の、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9が備えられている。サーミスタ温度センサ8からの電動圧縮機60(モータ11のモータ巻線4など)の温度、サーミスタ温度センサ9からのインバータ装置20(インバータ回路10など)の温度が、制御回路7へ伝達される。これらの温度センサは、インバータ装置20に、エアコンコントローラ62から指令回転数が、通信線12を介し、送信されると、制御回路7により、断線、短絡などの故障診断がなされる。正常であれば、電動圧縮機60を駆動する。そして、その温度が所定温度(100℃前後)に達すると、制御回路7はスイッチング素子2の駆動を調節乃至停止し、電動圧縮機60、インバータ装置20が過熱しないように保護をする。
上記例において、エアコンコントローラ62が指令回転数を送信するのは、車室外温度が0℃以上の場合である。そのため、正常な状態を断線故障と判断してしまうことはない。従って、温度保護用のサーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9により、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断することができる。
図3に、上記暖房運転例の作動を、フローチャートで示す。右側がエアコンコントローラ62、左側がインバータ装置20のフローチャートである。エアコンコントローラ62は、ステップ10にて、車室内温度センサ67、車室外温度センサ68の故障診断を行う。その結果が故障であれば(N)、ステップ15にて、表示、音声などで故障出力を行い、終了する。その結果が正常であれば(Y)、ステップ20にて、車室外温度センサ68により車室外温度を確認する。その結果、車室外温度が0℃以下であれば(N)、ヒートポンプ暖房が不可と判断し、ステップ25にて、電気ヒータを作動させる。
車室外温度が0℃以上であれば(Y)、ヒートポンプ暖房が可能と判断し、ステップ30にて、ヒートポンプ暖房を作動させる。具体的には、上記例の如く、四方切替弁59などを設定してゆく。そして、ステップ40にて、車室内温度センサ67、車室外温度センサ68、各種スイッチ等からの情報に基づき、電動圧縮機60の所要回転数を演算し、指令回転数とする。ステップ50にて、当該指令回転数を、通信線12を介しインバータ装置20へ送信する。
上記ステップ25、ステップ50以降は、ステップ60にて、暖房運転が停止かどうかを、エアコンスイッチ64により確認する。暖房運転継続であれば(N)、ステップ20へ戻る。暖房運転停止であれば(Y)、ステップ65にて、停止指令を出力し各種出力を停止させ、終了する。
インバータ装置20は、ステップ70にて、指令回転数がエアコンコントローラ62から出力(ステップ50)されたかどうかを確認する。なければ(N)、再確認する。出力があれば(Y)、ステップ80にて、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行う。ここで、エアコンコントローラ62が指令回転数を送信するのは、車室外温度が0℃以上の場合である。そのため、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9は、0℃以上の車室外におかれている。従って、正常な状態を断線故障と判断してしまうことはない。その結果が故障であれば(N)、ステップ85にて、表示、音声などで故障出力を行い、終了する。
その結果が正常であれば(Y)、ステップ90にて、指令回転数を入力し、ステップ100にて、モータ11を作動させる。そして、ステップ110にて、エアコンコントローラ62から停止指令が出力(ステップ65)されているかどうかを確認する。停止指令がなければ(N)、ステップ90へ戻る。停止指令があれば(Y)、ステップ120にて、モータ11を停止させ、終了する。
上記構成により、極低温においては、エアコンコントローラ62が指令回転数を送信することはないため、エアコンコントローラ62より指令回転数が送信されてから、インバータ装置20が、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行う場合、正常な状態を断線故障と判断してしまうことはない。従って、温度保護用のサーミスタ温度センサ(サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9)により、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断することができる。
尚、上記実施の形態において、モータ11は電動圧縮機60に内蔵されているとしたが、内蔵されていない場合にも適用できる。ステップ20にて、車室外温度が0℃以上でヒートポンプ暖房が可能と判断したが、各装置により適切な温度にする必要がある。また、ステップ80の故障診断において、正常な状態を断線故障と判断してしまうことがない温度との関係を考慮して、決定してもよい。ステップ70にて、指令回転数がエアコンコントローラ62から出力されたかどうかを確認するとしたが、指令回転数に代わり、モータ駆動を指令する駆動指令でもよい。例えば、回転数が一定に固定されている場合は、駆動指令のみでよい。また、指令回転数の前に駆動指令を出力してもよい。ステップ15、ステップ85にて故障出力を行い、終了するとしたが、故障出力以後の処理は終了以外に各種考えられる。ステップ20における、電気ヒータ、ヒートポンプ暖房の使い分けにおいて、一方のみに限定してもよいし、双方が作動する場合があってもよい。
温度保護用サーミスタ温度センサ(サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9)は、電動圧縮機駆動装置(インバータ装置20)に接続される例を示したが、エアコンコントローラ62、その他の装置いずれに接続されてもよい。そして、接続された装置で故障診断すれば良い。また、温度保護用サーミスタ温度センサの接続されている装置からデータのみ送信し、故障診断はそれを受信する装置が行ってもよい。例えば、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9は、インバータ装置20に接続され、インバータ装置20はその抵抗値、電圧などデータのみエアコンコントローラ62へ送信し、エアコンコントローラ62が故障診断を行ってもよい。
ステップ20にて、車室外温度センサ68により車室外温度を確認する場合を示したが、ヒートポンプ暖房の可否判断が可能であるならば、車室内温度センサ67により車室内温度を確認することに代えてもよい。
(実施の形態2)
図4に、実施の形態2におけるインバータ装置の作動例を、フローチャートで示す。インバータ装置20は、ステップ200にて、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行う。その結果が故障であれば(N)、ステップ210にて、指令回転数がエアコンコントローラ62から出力(ステップ50)されたかどうかを確認する。なければ(N)、再確認する。出力があれば(Y)、ステップ220にて、再度、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行う。その結果が故障であれば(N)、ステップ230にて、表示、音声などで故障出力を行い、終了する。その結果が正常であれば(Y)、後述のステップ250へ移る。
ステップ200の故障診断において、その結果が正常であれば(Y)、ステップ240にて、指令回転数がエアコンコントローラ62から出力(ステップ50)されたかどうかを確認する。なければ(N)、再確認する。出力があれば(Y)、ステップ250にて、指令回転数を入力し、ステップ260にて、モータ11を作動させる。そして、ステップ270にて、エアコンコントローラ62から停止指令が出力(ステップ65)されているかどうかを確認する。停止指令がなければ(N)、ステップ250へ戻る。停止指令があれば(Y)、ステップ280にて、モータ11を停止させ、終了する。
上記において、インバータ装置20は、エアコンコントローラ62より指令回転数が送信される前に、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行う。そして、その結果、故障と診断された場合には、エアコンコントローラ62より指令回転数が送信されると、再度、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行うものである。
これにより、エアコンコントローラ62より指令回転数が送信される前に、サーミスタ温度センサ8、サーミスタ温度センサ9の故障診断を行い、その結果、正常と診断された場合には、エアコンコントローラ62より指令回転数が送信されると同時に、モータ11(電動圧縮機60)を迅速に起動することができる。
(実施の形態3)
図5の電動圧縮機25において、金属製筐体32の内部には、圧縮機構部28、モータ11、そしてサーミスタ温度センサ8が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28がモータ11で駆動されることにより圧縮される。この圧縮された冷媒は、金属製筐体32の内部においてモータ11を通過し、その際にモータ11の冷却を行い、吐出口34より吐出される。サーミスタ温度センサ8は、巻線4の正確な温度を検出可能とするため、モータ11の巻線4近傍に設けられている。
モータ11の巻線4、サーミスタ温度センサ8は、金属製筐体32の内部で、ターミナル39に接続されている。金属製筐体32の外部で、ターミナル39は、図2のインバータ装置20に接続されている。
電動圧縮機25は、モータ11が圧縮された高温高圧冷媒中にある高圧型である。モータ11を100℃前後の高温から保護するため、サーミスタ温度センサ8は、120℃程度まで正確に検出できる必要がある。そのため、基準DC電圧の分圧用固定抵抗の値を、当該高温が検出できるように、小さくしなければならない。これにより、極低温において、断線の誤診断の可能性が高くなるため、本発明の効果が大きい。
(実施の形態4)
図6に、電動圧縮機40の右側にインバータ装置20を密着させて取り付けた図を示す。金属製筐体32の中に圧縮機構部28、モータ11等が設置されている。冷媒は、吸入口33から吸入され、圧縮機構部28(この例ではスクロール)がモータ11で駆動されることにより、圧縮される。この圧縮された冷媒は、モータ11を通過する際にモータ11を冷却し、吐出口34から吐出される。モータ11の巻線4近傍に、巻線4の温度を検出するためのサーミスタ温度センサ8が設けられている。
電動圧縮機40の内部でモータ11の巻線4、サーミスタ温度センサ8に接続されているターミナル39は、インバータ装置20に接続される。インバータ装置20は電動圧縮機40に取り付けられるように、ケース30を使用している。発熱源となるインバータ回路部10は、低圧配管38を介して低圧冷媒で冷却される。そして、インバータ回路部10の温度を検出するため、その近傍に、サーミスタ温度センサ9が設けられている。保持部35でインバータ装置20に固定される接続線36には、バッテリ1への電源線と、エアコンコントローラ62との通信線12がある。
このようなインバータ装置一体型電動圧縮機では、電動圧縮機40(サーミスタ温度センサ8)、インバータ装置20(サーミスタ温度センサ9)ともに、同一場所、同一環境におかれる。そのため、双方が極低温において断線と診断された場合、誤診断と推定できる。また、双方の値を比較しつつ、診断の精度を向上できる。
(実施の形態5)
図7に、本発明の空調装置を車両に搭載した一例を示す。インバータ装置20、電動圧縮機60、室外熱交換器58、室外ファン57、車室外温度センサ68が、車両70前方の車両室外であるエンジン(モータ)ルームに搭載される。一方、車両室内には室内送風ファン51、室内熱交換器54、エアコンコントローラ62、車室内温度センサ67が配置されている。
車両は屋外駐車の場合、−20℃程度の極低温の環境におかれる場合がある。そのため、車両室外にあるインバータ装置20に備えられたサーミスタ温度センサ9、電動圧縮機60に備えられたサーミスタ温度センサ8は、断線の誤診断の可能性が高く、本発明の効果が大きい。
以上のように、本発明にかかる空調装置は、温度保護用のサーミスタ温度センサにより、高温を正確に検出できるとともに、当該センサの断線故障を正しく判断できるので、民生用、産業用、各種移動体などに適用できる。
本発明の実施の形態1に係る空調装置の構成図 同インバータ装置とその周辺の電気回路図 同故障診断一連の作動を示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る故障診断一連の作動を示すフローチャート 本発明の実施の形態3に係る高圧型電動圧縮機の断面図 本発明の実施の形態4に係るインバータ装置一体型電動圧縮機の断面図 本発明の実施の形態5に係るインバータ装置を搭載した車両の模式図 従来からある空調装置の構成図 同インバータ装置とその周辺の電気回路図
符号の説明
7 制御回路
8 サーミスタ温度センサ(電動圧縮機温度保護用)
9 サーミスタ温度センサ(インバータ装置温度保護用)
10 インバータ回路
11 モータ
12 通信線
20 インバータ装置
25 電動圧縮機(高圧型)
40 電動圧縮機(インバータ装置一体用)
60 電動圧縮機
62 エアコンコントローラ
67 車室内温度センサ
68 車室外温度センサ
70 車両

Claims (4)

  1. 少なくとも車室外の温度を検出する車室外温度センサからの情報に基づき、電動圧縮機の所要回転数を演算し、指令回転数として送信するエアコンコントローラと、当該指令回転数を受信し当該指令回転数に電動圧縮機を制御する電動圧縮機駆動装置と、前記電動圧縮機ないし前記電動圧縮機駆動装置に設けられる温度保護用サーミスタ温度センサとを備えた空調装置において、
    前記電動圧縮機を駆動させる場合、前記エアコンコントローラから前記電動圧縮機駆動装置に駆動指令が送信され、前記温度保護用サーミスタ温度センサの故障診断を行い、
    電気ヒータもしくは蓄熱装置を駆動させる場合、前記エアコンコントローラから前記電動圧縮機駆動装置に駆動指令が送信されず、前記温度保護用サーミスタ温度センサの故障診断は行われない空調装置。
  2. 前記車室外温度センサにより車室外温度が0℃以上と確認されたときに、前記電動圧縮機を駆動させ、
    前記車室外温度センサにより車室外温度が0℃未満と確認されたときに、前記電気ヒータもしくは蓄熱装置を駆動させる請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記電動圧縮機駆動装置は前記電動圧縮機に搭載されることを特徴とする請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 車両に搭載されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空調装置。
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