JP2014077577A - 床置き型空調室内機 - Google Patents
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【解決手段】ケーシング10には、右側吸込口18a及び左側吸込口18bが正面パネルの下部に形成され、右側吹出口17a及び左側吹出口17bが上部に形成され、下部に下側吹出口17cが形成されている。室内熱交換器40は、室内ファン30の上に設けられ、室内ファン30から右側吹出口17a及び左側吹出口17bに向けて送られる空気を熱交換する。ケーシング10は、右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍の内部空間S3と下側吹出口17cとを結ぶダクト20を有している。このダクト20は、正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間に配置されている。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る床置き型空調室内機の外観の概要を示す正面図である。また、図2(a)は、床置き型空調室内機の模式的な平面図であり、図2(b)は、床置き型空調室内機の模式的な正面図であり、図2(c)は、床置き型空調室内機の模式的な断面図である。図1に示されている床置き型空調室内機1は、冷房運転と暖房運転の両方の運転に対応することができる。この床置き型空調室内機1には、屋外に設置される室外機(図示せず)が連絡配管によって接続され、室外機と床置き型空調室内機1の室内熱交換器40(図2(c)参照)で冷凍回路を構成する。
ケーシング10は、正面パネル11と右側面パネル12と左側面パネル13と天面パネル14と底面パネル15と背面パネル16とによって囲まれた直方体形状を有している。正面パネル11には、正面パネル11に向かって右側の上方に右側吹出口17aが形成され、向かって左側の上方に左側吹出口17bが形成され、下方の左右方向中央部に下側吹出口17cが形成されている。右側吹出口17aには、床置き型空調室内機1の停止時に右側吹出口17aを覆ってケーシング10の一部となり、床置き型空調室内機1の運転時に右側吹出口17aから吹出される気流の左右方向の風向を調節するための垂直フラップ51aが設けられている。同様に、左側吹出口17bには、床置き型空調室内機1の停止時に左側吹出口17bを覆ってケーシング10の一部となり、床置き型空調室内機1の運転時に左側吹出口17bから吹出される気流の左右方向の風向を調節するための垂直フラップ51bが設けられている。
ケーシング10の内部の下方には、図2(b)及び図2(c)に示されているように、室内ファン30が配置されている。室内ファン30は、例えば多数の羽根が配置されているロータ(図示せず)が正面パネル11と平行に取り付けられているシロッコファンである。室内ファン30は、背面パネル16の前にあって仕切板19で仕切られている内部空間S1に配置されている。内部空間S1の前方には、仕切板19と正面パネル11との間に内部空間S2が形成されている。また、内部空間S1,S2の上方には、室内熱交換器40を境に内部空間S3が形成されている。
垂直フラップ51aは、図1に示されているように、右側吹出口17aに設けられ、垂直フラップ51bは、左側吹出口17bに設けられている。垂直フラップ51a,51bは、正面パネル11に対する角度を変更することによって、図2(a)の矢印Ar1,Ar2で示されているように、吹出される調和空気を案内する角度を調節する。例えば、正面パネル11に対する角度を大きくすると、角度を小さくした場合に比べて吹出し方向が前方に傾く。一方、正面パネル11に対する角度を小さくすると、右側吹出口17aからは右側寄りに案内され、左側吹出口17bからは左側寄りに案内される。図4には、右側吹出口17a及びその周囲の断面形状が示されている。垂直フラップ51aは、回転軸52を有しており、この回転軸52を中心に回転する。垂直フラップ51bは、図示されていないが、垂直フラップ51aと同様に回転軸を中心に回転するように構成されている。垂直フラップ51a,51bがモータ(図示せず)によって駆動されて、垂直フラップ51a,51bが回転する。垂直フラップ51a,51bは、ともに板状の部材で構成され、それぞれ右側吹出口17a及び左側吹出口17bの開口部の形状と同じ形状を有している。
(5−1)暖房時
暖房時の調和空気の吹出し方には、2つのモードがある。一つは、右側吹出口17a、左側吹出口17b及び下側吹出口17cから吹出させる上下吹きモードであり、他の一つは、下側吹出口17cのみから吹出させる下吹きモードである。図5には、暖房時の上下吹きモードにおける気流が模式的に示されている。
冷房時の調和空気の吹出し方は、右側吹出口17aと左側吹出口17bから吹出させる上吹きモードのみである。この冷房時の上吹きモードでは、ダンパ21が閉じられて、内部空間S3からダクト20を通って下側吹出口17cに送られる調和空気の経路が閉鎖される。
(6−1)
上記実施形態の床置き型空調室内機1のケーシング10は、下部から上部に延びる正面パネル11を有し、右側吸込口18a及び左側吸込口18b(吸込口の例)が下部に形成され、右側吹出口17a及び左側吹出口17b(第1吹出口の例)が上部に形成され、正面パネルの下部に下側吹出口17c(第2吹出口の一例)が形成されている。ここで上部とはケーシング10の上下方向中央よりも上方を指し、下部とはケーシング10の上下方向中央よりも下方を指す。室内ファン30(送風ファンの一例)は、右側吸込口18a及び左側吸込口18bから空気を吸込んで右側吹出口17a及び左側吹出口17bのある上方に向かって空気を送る。室内熱交換器40(熱交換器の一例)は、室内ファン30の上に設けられ、室内ファン30から右側吹出口17a及び左側吹出口17bに向けて送られる空気を熱交換する。ケーシング10は、右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍の内部空間S3と下側吹出口17cとを結ぶダクト20を有している。このダクト20は、正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間に配置されている。
ダンパ21(閉鎖部材の一例)は、ダクト20の右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍に設けられ、右側吹出口17a及び左側吹出口17bから調和された空気を吹出させるときにダクト20を閉鎖する。そのため、例えば冷房時に、右側吹出口17a及び左側吹出口17bから室内空気より低温の調和空気(調和された空気の一例)が吹出されるときにダンパ21によってダクト20が閉鎖されることで、ダクト20内の空気が断熱効果を発揮する。ダンパ21を閉じることで、ダクト20を配置した箇所の断熱効果が高められるので、ケーシング10の前後方向の長さを短く設計し易くなる。
上記実施形態の室内熱交換器40は、室内ファン30から送られてくる空気を冷却可能に構成されている。冷房時に、右側吸込口18a及び左側吸込口18bから吸込む空気が室内ファン30から室内熱交換器40を通って冷やされて調和空気になり、その冷やされた調和空気が右側吹出口17a及び左側吹出口17bから吹出される。このとき、正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間をダクト20によって断熱して正面パネル11が冷えるのを防止することができる。正面パネル11とダクト20と室内ファン30及び室内熱交換器40とが重なる前後方向を短く形成しても、ダクト20によって、正面パネル11が冷えるのを防止でき、冷房時の結露を防止することができている。
また、室内熱交換器40は、室内ファン30から送られてくる空気を加熱可能に構成され、ケーシング10は、室内熱交換器40が空気を加熱する暖房時に、右側吸込口18a及び左側吸込口18bから吸込む室内空気を調和して調和空気を右側吹出口17a及び左側吹出口17bから吹出させるとともに下側吹出口17cから吹出させる上下吹きモード及び下側吹出口17cのみから吹出させる下吹きモードを選択できるように構成されている。
ケーシング10の右側吹出口17a(右第1吹出口の一例)及び左側吹出口17b(左第1吹出口の一例)は、ダクト20の左右に分かれて正面パネル11に配置されている。前から見て右側吹出口17a及び左側吹出口17bの占有領域がダクト20の占有領域の左右に分かれていることで、側面から見たときに右側吹出口17a及び左側吹出口17bの上下方向の位置とダクト20の上下方向の位置が重なるように構成できており、正面パネル11にバランスよく十分な面積を持つ右側吹出口17a及び左側吹出口17bを確保することができている。それにより、ケーシング10の前後方向の長さを短くすることが容易になっている。
(7−1)変形例A
上記実施形態では、ダクト20が一本の管状部材で構成されている場合について説明したが、ダクトは、他の部材で構成されてもよい。例えば、図6に示されているように、2本の管状部材22を用いてダクト20Aを構成してもよい。
上記実施形態では、右側吸込口18a及び左側吸込口18bがケーシング10の右側面パネル12及び左側面パネル13に形成されている場合について説明したが、右側吸込口及び左側吸込口が形成されるのは、右側面パネル12及び左側面パネル13に限られるものではない。例えば、図7に示されているケーシング10Aのように、右側吸込口18c及び左側吸込口18dがダクト20の左右に分かれて正面パネル11Aに配置されていてもよい。このケーシング10Aの右側面パネル12A及び左側面パネル13Aには、右側吸込口及び左側吸込口が形成されていない。このように、前から見て右側吸込口18c及び左側吸込口18dの占有領域がダクト20Aの占有領域の左右に分かれていることで、側面から見たときに右側吸込口18c及び左側吸込口18dの上下方向の位置とダクト20Aの上下方向の位置が重なるように構成しても、正面パネル11Aにバランスよく十分な面積を持つ右側吸込口18c及び左側吸込口18dを確保することができる。側面から見たときに右側吸込口18c及び左側吸込口18dの上下方向の位置とダクト20の上下方向の位置が重なるように構成することで、ケーシング10Aの前後方向の長さを短くし易くなる。
10 ケーシング
11,11A 正面パネル
17a 右側吹出口
17b 左側吹出口
17c 下側吹出口
18a,18c 右側吸込口
18b,18d 左側吸込口
20,20A ダクト
21 ダンパ
30 室内ファン
40 室内熱交換器
51a,51b 垂直フラップ
53 水平フラップ
Claims (6)
- 下部から上部に延びる正面パネル(11,11A)を有し、吸込口(18a,18b,18c,18d)が形成され、第1吹出口(17a,17b)が上部に形成され、前記正面パネルの下部に第2吹出口(17c)が形成されているケーシング(10,10A)と、
前記吸込口から空気を吸込んで前記第1吹出口のある上方に向かって空気を送る送風ファン(30)と、
前記送風ファンの上に設けられ、前記送風ファンから前記第1吹出口に向けて送られる空気を熱交換する熱交換器(40)と、
を備え、
前記ケーシングは、前記第1吹出口近傍の内部空間と前記第2吹出口とを結ぶダクト(20,20A)をさらに有し、前記ダクトが前記正面パネルと前記送風ファン及び前記熱交換器との間に配置されている、床置き型空調室内機。 - 前記ダクトの前記第1吹出口近傍に設けられ、前記第1吹出口から調和された空気を吹出させるときに前記ダクトを閉鎖する閉鎖部材(21)をさらに備える、
請求項1に記載の床置き型空調室内機。 - 前記熱交換器は、前記送風ファンから送られてくる空気を冷却可能に構成され、
前記ケーシングは、前記熱交換器が空気を冷却する冷房時に、前記吸込口から吸込む空気を前記第1吹出口から吹出させるように構成されている、
請求項2に記載の床置き型空調室内機。 - 前記熱交換器は、前記送風ファンから送られてくる空気を加熱可能に構成され、
前記ケーシングは、前記熱交換器が空気を加熱する暖房時に、前記吸込口から吸込む空気を前記第1吹出口から吹出させるとともに前記第2吹出口から吹出させる上下吹きモード及び前記第2吹出口のみから吹出させる下吹きモードを選択できるように構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の床置き型空調室内機。 - 前記ケーシングは、前記第1吹出口が前記ダクトの左右に分かれて前記正面パネルに配置されている左第1吹出口(18b)及び右第1吹出口(18a)を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の床置き型空調室内機。 - 前記ケーシングは、前記吸込口が前記ダクトの左右に分かれて前記正面パネルに配置されている左側吸込口(18d)及び右側吸込口(18c)を含む、
請求項1から5のいずれか一項に記載の床置き型空調室内機。
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