JP2014077577A - 床置き型空調室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】調和される空気を下から吹出させることができかつ前後方向のケーシングの長さが短い床置き型空調室内機を提供する。
【解決手段】ケーシング10には、右側吸込口18a及び左側吸込口18bが正面パネルの下部に形成され、右側吹出口17a及び左側吹出口17bが上部に形成され、下部に下側吹出口17cが形成されている。室内熱交換器40は、室内ファン30の上に設けられ、室内ファン30から右側吹出口17a及び左側吹出口17bに向けて送られる空気を熱交換する。ケーシング10は、右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍の内部空間S3と下側吹出口17cとを結ぶダクト20を有している。このダクト20は、正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、床置き型空調室内機に関し、特にケーシングの上部と下部に吹出口を有する床置き型空調室内機に関する。
従来から、ケーシングの上部と下部にそれぞれ上方吹出口と下方吹出口を備え、中央から空気を吸い込み、熱交換器を通して吸込んだ空気の調和を行い、上方吹出口や下方吹出口から調和空気を吹出す床置き型空調室内機が知られている。
例えば、特許文献1(特開2009−257709号公報)に示されている従来の空調室内機では、前面又は側面に吸込口が設けられ、送風ファンの背面側に下方の温風吹出口に通じる通路が設けられる構成となっている。
しかし、特許文献1のように送風ファンの背面側に通路を設けようとすると、床置き型空調室内機のケーシングの前後方向の長さが長くなる傾向がある。
そこで、本発明の課題は、調和される空気を下から吹出させることができかつ前後方向のケーシングの長さが短い床置き型空調室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る床置き型空調室内機は、下部から上部に延びる正面パネルを有し、吸込口が形成され、第1吹出口が上部に形成され、正面パネルの下部に第2吹出口が形成されているケーシングと、吸込口から空気を吸込んで第1吹出口のある上方に向かって空気を送る送風ファンと、送風ファンの上に設けられ、送風ファンから第1吹出口に向けて送られる空気を熱交換する熱交換器と、を備え、ケーシングは、第1吹出口近傍の内部空間と第2吹出口とを結ぶダクトをさらに有し、ダクトが正面パネルと送風ファン及び熱交換器との間に配置されているものである。
第1観点に係る床置き型空調室内機によれば、ケーシングの有するダクトが、正面パネルと送風ファン及び熱交換器との間に配置され、第1吹出口近傍の内部空間と第2吹出口とを結ぶので、ダクトに正面パネルの断熱材の役割を一部担わせることができ、正面パネルの断熱材を薄くし或いは断熱材をなくすことができる。
本発明の第2観点に係る床置き型空調室内機は、第1観点に係る床置き型空調室内機において、ダクトの第1吹出口近傍に設けられ、第1吹出口から調和された空気を吹出させるときにダクトを閉鎖する閉鎖部材をさらに備えるものである。
第2観点に係る床置き型空調室内機によれば、第1吹出口から調和された空気が吹出されるときに閉鎖部材によってダクトが閉鎖されることで、ダクト内の空気が断熱効果を発揮する。
本発明の第3観点に係る床置き型空調室内機は、第2観点の床置き型空調室内機において、熱交換器は、送風ファンから送られてくる空気を冷却可能に構成され、ケーシングは、熱交換器が空気を冷却する冷房時に、吸込口から吸込む空気を第1吹出口から吹出させるように構成されているものである。
第3観点に係る床置き型空調室内機によれば、冷房時に送風ファンから熱交換器を通って冷やされた空気が第1吹出口から吹出されるが、正面パネルと送風ファン及び熱交換器との間をダクトによって断熱して正面パネルが冷えるのを防止することができる。
本発明の第4観点に係る床置き型空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかの床置き型空調室内機において、熱交換器は、送風ファンから送られてくる空気を加熱可能に構成され、ケーシングは、熱交換器が空気を加熱する暖房時に、吸込口から吸込む空気を第1吹出口から吹出させるとともに第2吹出口から吹出させる上下吹きモード及び第2吹出口のみから吹出させる下吹きモードを選択できるように構成されているものである。
第4観点に係る床置き型空調室内機によれば、上下吹きモードと下吹きモードのいずれのモードにおいても、暖房時に、ダクトを通して第2吹出口から温風を吹出させることができる。
本発明の第5観点に係る床置き型空調室内機は、第1観点から第4観点のいずれかの床置き型空調室内機において、ケーシングは、第1吹出口がダクトの左右に分かれて正面パネルに配置されている左第1吹出口及び右第1吹出口を含むものである。
第5観点に係る床置き型空調室内機によれば、前から見て第1吹出口の占有領域がダクトの占有領域の左右に分かれていることで、側面から見たときに第1吹出口の上下方向の位置とダクトの上下方向の位置が重なるように構成されても、正面パネルにバランスよく十分な面積を持つ第1吹出口を確保することができる。
本発明の第6観点に係る床置き型空調室内機は、第1観点から第5観点のいずれかの床置き型空調室内機において、ケーシングは、吸込口がダクトの左右に分かれて正面パネルに配置されている左側吸込口及び右側吸込口を含むものである。
第6観点に係る床置き型空調室内機によれば、前から見て吸込口の占有領域がダクトの占有領域の左右に分かれていることで、側面から見たときに吸込口の上下方向の位置とダクトの上下方向の位置が重なるように構成されても、正面パネルにバランスよく十分な面積を持つ吸込口を確保することができる。
本発明の第1観点に係る床置き型空調室内機では、ケーシングの前後方向で正面パネルとダクトと送風ファン及び熱交換器とが重なるにもかかわらず、ケーシングの前後方向の長さを短くしながら、上方にある第1吹出口近傍の内部空間に供給される調和空気をダクトで下方の第2吹出口に導くことができる。
本発明の第2観点に係る床置き型空調室内機では、ダクトを配置した箇所の断熱効果が高められるので、ケーシングの前後方向の長さを短く設計し易くなる。
本発明の第3観点に係る床置き型空調室内機では、正面パネルとダクトと送風ファン及び熱交換器とが重なる前後方向を短く形成しても、ダクトによって、正面パネルが冷えるのを防止でき、冷房時の結露を防止することができる。
本発明の第4観点に係る床置き型空調室内機では、上下吹きモードと下吹きモードのいずれのモードにおいても第2吹出口から足元に温風を吹出させ、足元から暖めることができる。
本発明の第5観点に係る床置き型空調室内機では、側面から見たときに第1吹出口の上下方向の位置とダクトの上下方向の位置を重なるように構成することで、ケーシングの前後方向の長さを短くし易くなる。
本発明の第6観点に係る床置き型空調室内機では、側面から見たときに吸込口の上下方向の位置とダクトの上下方向の位置を重なるように構成することで、ケーシングの前後方向の長さを短くし易くなる。
床置き型空調室内機の外観の概要を示す正面図。 (a)床置き型空調室内機を模式的に示す平面図、(b)床置き型空調室内機を模式的に示す正面図、(c)床置き型空調室内機を模式的に示す側面断面図。 床置き型空調室内機のダクトの位置を説明するための斜視図。 垂直フラップ及び水平フラップを説明するための部分断面図。 床置き型空調室内機の上下吹きモードの気流を説明するための概念図。 床置き型空調室内機のダクトの他の例を説明するための斜視図。 (a)床置き型空調室内機の他の例を模式的に示す平面図、(b)床置き型空調室内機の他の例を模式的に示す正面図、(c)床置き型空調室内機の他の例を模式的に示す側面断面図。
(1)床置き型空調室内機の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る床置き型空調室内機の外観の概要を示す正面図である。また、図2(a)は、床置き型空調室内機の模式的な平面図であり、図2(b)は、床置き型空調室内機の模式的な正面図であり、図2(c)は、床置き型空調室内機の模式的な断面図である。図1に示されている床置き型空調室内機1は、冷房運転と暖房運転の両方の運転に対応することができる。この床置き型空調室内機1には、屋外に設置される室外機(図示せず)が連絡配管によって接続され、室外機と床置き型空調室内機1の室内熱交換器40(図2(c)参照)で冷凍回路を構成する。
この冷凍回路の中を冷媒が循環し、室内熱交換器40において、暖房時には室内空気と冷媒との間の熱交換によって冷媒から室内空気に熱が移動して室内空気が暖められ、冷房時には室内空気と冷媒との間の熱交換によって室内空気から冷媒に熱が移動して室内空気が冷やされる。つまり、暖房時には床置き型空調室内機1の室内熱交換器40が放熱器として働き、冷房時には室内熱交換器40が蒸発器として働くということである。
このような暖房時の冷凍回路としては、例えば、室外機の圧縮機(図示せず)、床置き型空調室内機1の室内熱交換器40、膨張機構及び室外機の室外熱交換器(図示せず)を順に冷媒が循環する構成を有するものがある。この暖房時の冷凍回路では、ガス冷媒が圧縮機に吸入されて圧縮された後に吐出されることにより、暖房時の冷凍回路中を冷媒が循環する。圧縮機で圧縮されたガス冷媒は室内熱交換器40で放熱して液冷媒となり、膨張機構で膨張し、室外熱交換器で蒸発してガス冷媒となって、再び圧縮機に吸入される。
また、冷房時の冷凍回路としては、例えば、室外機の圧縮機、室外機の室外熱交換器、膨張機構及び床置き型空調室内機1の室内熱交換器40を順に冷媒が循環する構成を有するものがある。この冷房時の冷凍回路でも、ガス冷媒が圧縮機に吸入されて圧縮された後に吐出されることにより、冷房時の冷凍回路中を冷媒が循環する。圧縮機で圧縮されたガス冷媒は室外熱交換器で放熱して液冷媒となり、膨張機構で膨張し、室内熱交換器40で蒸発してガス冷媒となって、再び圧縮機に吸入される。
床置き型空調室内機1は、主に、ケーシング10と、室内熱交換器40と、室内ファン30とを備えている。室内熱交換器40と室内ファン30は、ケーシング10内に収納されている。図2(c)に示されているように、室内ファン30がケーシング10の下方に配置され、室内熱交換器40がケーシング10の上方に配置されている。
(2)ケーシングの外観
ケーシング10は、正面パネル11と右側面パネル12と左側面パネル13と天面パネル14と底面パネル15と背面パネル16とによって囲まれた直方体形状を有している。正面パネル11には、正面パネル11に向かって右側の上方に右側吹出口17aが形成され、向かって左側の上方に左側吹出口17bが形成され、下方の左右方向中央部に下側吹出口17cが形成されている。右側吹出口17aには、床置き型空調室内機1の停止時に右側吹出口17aを覆ってケーシング10の一部となり、床置き型空調室内機1の運転時に右側吹出口17aから吹出される気流の左右方向の風向を調節するための垂直フラップ51aが設けられている。同様に、左側吹出口17bには、床置き型空調室内機1の停止時に左側吹出口17bを覆ってケーシング10の一部となり、床置き型空調室内機1の運転時に左側吹出口17bから吹出される気流の左右方向の風向を調節するための垂直フラップ51bが設けられている。
ケーシング10の右側面パネル12には、下方の前方よりに右側吸込口18aが形成されている。また、ケーシング10の左側面パネル13には、下方の前方よりに左側吸込口18bが形成されている。
(3)ケーシング内部の構造
ケーシング10の内部の下方には、図2(b)及び図2(c)に示されているように、室内ファン30が配置されている。室内ファン30は、例えば多数の羽根が配置されているロータ(図示せず)が正面パネル11と平行に取り付けられているシロッコファンである。室内ファン30は、背面パネル16の前にあって仕切板19で仕切られている内部空間S1に配置されている。内部空間S1の前方には、仕切板19と正面パネル11との間に内部空間S2が形成されている。また、内部空間S1,S2の上方には、室内熱交換器40を境に内部空間S3が形成されている。
室内熱交換器40は、例えば右側面から見ると、図2(c)に示されているように、上端部に近いところほど背面パネル16に近くなるように斜めに配置されている。室内ファン30の上方における内部空間S1と内部空間S3の境界部分に、室内熱交換器40が配置されている。室内熱交換器40の下端は、ドレンパン41によって支持されている。このドレンパン41は、仕切板19の上に設けられている。これら仕切板19とドレンパン41が内部空間S2と内部空間S3の境界になる。つまり、内部空間S1は、右側面パネル12と左側面パネル13と底面パネル15と背面パネル16と仕切板19とドレンパン41と室内熱交換器40とで囲まれている。また、内部空間S2は、正面パネル11と右側面パネル12と左側面パネル13と底面パネル15と仕切板19とドレンパン41とで囲まれている。また、内部空間S3は、右側面パネル12と左側面パネル13と天面パネル14と室内熱交換器40とドレンパン41と仕切板19とで囲まれている。
内部空間S2には、上下に延びるダクト20が正面パネル11に沿って形成されている。図3には、ダクト20と右側吹出口17a、左側吹出口17b、第3吹出口17及び右側吸込口18aとのおよその位置関係が示されている。ダクト20の上部は、上下方向において右側吹出口17aと左側吹出口17bとの間にまで延びている。そのため、ダクト20の上端は、室内熱交換器40の前方に位置している。また、ダクト20の下端は、下側吹出口17cの上部にまで達している。ダクト20は、例えばポリエステル又はポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で形成された中空の管である。ダクト20の断面形状は、例えば円形又は方形などの成形の容易な形状であることが好ましい。ダクト20の上端部近傍には、ダクト20の上端部と内部空間S3との間が開通している状態と閉鎖している状態とを選択的につくり出すためのダンパ21が設けられている。図2(b)の実線で示されている位置にダンパ21があって、ダンパ21が開いているときは、ダクト20の上端部と内部空間S3との間が開通し、図2(b)の破線で示されている位置にダンパ21があって、ダンパ21が閉じているときは、ダクト20の上端部と内部空間S3との間が閉鎖されている。
正面パネル11の内面側には、右側吹出口17a,17bの間に断熱材42が取り付けられている。断熱材42が取り付けられている高さ方向の領域は、前面側から見て、室内熱交換器40に対応する領域である。また、断熱材42は、前面から見ると、図2(b)に示されているように、ダクト20の上部の周囲を囲むように配置されている。言い換えると、ダクト20が存する部分については断熱材42が取り除かれているということである。
(4)垂直フラップ及び水平フラップ
垂直フラップ51aは、図1に示されているように、右側吹出口17aに設けられ、垂直フラップ51bは、左側吹出口17bに設けられている。垂直フラップ51a,51bは、正面パネル11に対する角度を変更することによって、図2(a)の矢印Ar1,Ar2で示されているように、吹出される調和空気を案内する角度を調節する。例えば、正面パネル11に対する角度を大きくすると、角度を小さくした場合に比べて吹出し方向が前方に傾く。一方、正面パネル11に対する角度を小さくすると、右側吹出口17aからは右側寄りに案内され、左側吹出口17bからは左側寄りに案内される。図4には、右側吹出口17a及びその周囲の断面形状が示されている。垂直フラップ51aは、回転軸52を有しており、この回転軸52を中心に回転する。垂直フラップ51bは、図示されていないが、垂直フラップ51aと同様に回転軸を中心に回転するように構成されている。垂直フラップ51a,51bがモータ(図示せず)によって駆動されて、垂直フラップ51a,51bが回転する。垂直フラップ51a,51bは、ともに板状の部材で構成され、それぞれ右側吹出口17a及び左側吹出口17bの開口部の形状と同じ形状を有している。
図4には右側吹出口17aの水平フラップ53しか示されていないが、多数の水平フラップ53が、右側吹出口17a及び左側吹出口17bにそれぞれ設けられている。右側吹出口17aに設けられている水平フラップ53と左側吹出口17bに設けられている水平フラップ53とは、左右対称の構成である。水平フラップ53は、水平面(天面パネル14)に対する角度を変更することによって、図2(c)の矢印Ar3で示されている、吹出される調和空気を案内する角度を調節する。例えば、水平面に対する角度を上向きに大きくすると、角度を小さくした場合に比べて吹出し方向が上方に傾く。一方、水平面に対する角度を小さくすると、右側吹出口17a及び左側吹出口17bから吹出される調和空気が水平面に近い方向に(前方に向かって真っ直ぐに)案内される。水平フラップ53は、図4に示されているように、回転軸54を有しており、この回転軸54を中心に回転する。
(5)調和空気の吹出し
(5−1)暖房時
暖房時の調和空気の吹出し方には、2つのモードがある。一つは、右側吹出口17a、左側吹出口17b及び下側吹出口17cから吹出させる上下吹きモードであり、他の一つは、下側吹出口17cのみから吹出させる下吹きモードである。図5には、暖房時の上下吹きモードにおける気流が模式的に示されている。
図5において、室内空気が右側吸込口18aに吸込まれるときに生じる気流が矢印Ar4で示され、室内空気が左側吸込口18bに吸込まれるときに生じる気流が矢印Ar5で示されている。一方、右側吹出口17a、左側吹出口17b及び下側吹出口17cから吹出される調和空気の気流がそれぞれ矢印Ar1,Ar2,Ar6で示されている。
図5に示されている上下吹きモードでは、室内空気が右側吸込口18a及び左側吸込口18bからケーシング10に吸込まれると、まず、正面パネル11側の内部空間S2に入る。内部空間S2に入った室内空気は、仕切板19の開口部19a(図2(b)及び図2(c)参照)から室内ファン30に吸込まれ、遠心力によって内部空間S1の上方に向かって吹出される。室内ファン30によって内部空間S1に吹出された室内空気は、室内熱交換器40を通過する際に調和されて調和空気となって内部空間S3に入る。この調和空気は、暖房時には、室内熱交換器40から熱を与えられて室内空気よりも高い温度になっている。
上下吹きモードでは、ダンパ21が開放されていて内部空間S3とダクト20の上端とが開通している。このような状態において、内部空間S3に入った調和空気は、内部空間S3から右側吹出口17a及び左側吹出口17bを通って吹出されて、矢印Ar1,Ar2で示されている気流を形成する。それと同時に、内部空間S3に入った調和空気は、内部空間S3からダクト20を経由して下側吹出口17cに吹出されて、矢印Ar6で示されている気流を形成する。
一方、暖房時の下吹きモードでは、ダンパ21が開かれるとともに垂直フラップ51a,51bによって右側吹出口17a及び左側吹出口17bが閉じられて、内部空間S3からダクト20を通って下側吹出口17cに送られる調和空気の経路のみが開通される。それにより、下吹きモードでは、内部空間S3から右側吹出口17a及び左側吹出口17bを通って吹出される気流(矢印Ar1,Ar2の気流)がなくなり、下側吹出口17cから吹出される気流(矢印Ar6の気流)のみになる。
(5−2)冷房時
冷房時の調和空気の吹出し方は、右側吹出口17aと左側吹出口17bから吹出させる上吹きモードのみである。この冷房時の上吹きモードでは、ダンパ21が閉じられて、内部空間S3からダクト20を通って下側吹出口17cに送られる調和空気の経路が閉鎖される。
つまり、冷房時の上吹きモードにおいては、図5に示されている暖房時の上下吹きモードの気流のうち矢印Ar6で示されている気流がなくなっている状態になる。そのため、室内空気が右側吸込口18a及び左側吸込口18bからケーシング10に吸込まれると、まず、正面パネル11側の内部空間S2に入るのは暖房時の上下吹きモードと同様である。内部空間S2に入った室内空気が仕切板19の開口部19aから室内ファン30に吸込まれ、遠心力によって内部空間S1の上方に向かって吹出されるのも暖房時の上下吹きモードと同様である。室内ファン30によって内部空間S1に吹出された室内空気は、室内熱交換器40を通過する際に調和されて調和空気となって内部空間S3に入る。この調和空気は、冷房時には、室内熱交換器40によって熱を奪われて室内空気よりも低い温度になっている。内部空間S3に入った調和空気は、内部空間S3から右側吹出口17a及び左側吹出口17bを通って吹出されて、矢印Ar1,Ar2で示されている気流を形成する。しかし、上吹きモードでは、ダンパ21が閉じられ内部空間S3とダクト20の上端とが閉鎖されているので、内部空間S3に入った調和空気は、内部空間S3からダクト20に侵入することはない。
(6)特徴
(6−1)
上記実施形態の床置き型空調室内機1のケーシング10は、下部から上部に延びる正面パネル11を有し、右側吸込口18a及び左側吸込口18b(吸込口の例)が下部に形成され、右側吹出口17a及び左側吹出口17b(第1吹出口の例)が上部に形成され、正面パネルの下部に下側吹出口17c(第2吹出口の一例)が形成されている。ここで上部とはケーシング10の上下方向中央よりも上方を指し、下部とはケーシング10の上下方向中央よりも下方を指す。室内ファン30(送風ファンの一例)は、右側吸込口18a及び左側吸込口18bから空気を吸込んで右側吹出口17a及び左側吹出口17bのある上方に向かって空気を送る。室内熱交換器40(熱交換器の一例)は、室内ファン30の上に設けられ、室内ファン30から右側吹出口17a及び左側吹出口17bに向けて送られる空気を熱交換する。ケーシング10は、右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍の内部空間S3と下側吹出口17cとを結ぶダクト20を有している。このダクト20は、正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間に配置されている。
ケーシング10においては、ダクト20を正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間に配置し、ダクト20によって右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍の内部空間S3と下側吹出口17cとを結ぶようにして、ダクト20に正面パネル11の断熱材の役割を一部担わせている。このように、ダクト20に正面パネル11の断熱材42の役割を一部担わせ、ダクト20の周囲の正面パネル11の断熱材42を薄くしている。ここでは、断熱材42を薄くしているだけであるが、ダクト20の断熱性能が十分高ければ、ダクト20と内部空間S3との間の断熱材42をなくすこともできる。その結果、ケーシング10の前後方向で正面パネル11とダクト20と室内ファン30及び室内熱交換器40とが重なるにもかかわらず、ケーシング10の前後方向の長さを短くすることができている。また、暖房時の上下吹きモードでは、上方にある右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍の内部空間S3に供給される調和空気をダクト20で下方の下側吹出口17cに導くことができている。
(6−2)
ダンパ21(閉鎖部材の一例)は、ダクト20の右側吹出口17a及び左側吹出口17b近傍に設けられ、右側吹出口17a及び左側吹出口17bから調和された空気を吹出させるときにダクト20を閉鎖する。そのため、例えば冷房時に、右側吹出口17a及び左側吹出口17bから室内空気より低温の調和空気(調和された空気の一例)が吹出されるときにダンパ21によってダクト20が閉鎖されることで、ダクト20内の空気が断熱効果を発揮する。ダンパ21を閉じることで、ダクト20を配置した箇所の断熱効果が高められるので、ケーシング10の前後方向の長さを短く設計し易くなる。
(6−3)
上記実施形態の室内熱交換器40は、室内ファン30から送られてくる空気を冷却可能に構成されている。冷房時に、右側吸込口18a及び左側吸込口18bから吸込む空気が室内ファン30から室内熱交換器40を通って冷やされて調和空気になり、その冷やされた調和空気が右側吹出口17a及び左側吹出口17bから吹出される。このとき、正面パネル11と室内ファン30及び室内熱交換器40との間をダクト20によって断熱して正面パネル11が冷えるのを防止することができる。正面パネル11とダクト20と室内ファン30及び室内熱交換器40とが重なる前後方向を短く形成しても、ダクト20によって、正面パネル11が冷えるのを防止でき、冷房時の結露を防止することができている。
(6−4)
また、室内熱交換器40は、室内ファン30から送られてくる空気を加熱可能に構成され、ケーシング10は、室内熱交換器40が空気を加熱する暖房時に、右側吸込口18a及び左側吸込口18bから吸込む室内空気を調和して調和空気を右側吹出口17a及び左側吹出口17bから吹出させるとともに下側吹出口17cから吹出させる上下吹きモード及び下側吹出口17cのみから吹出させる下吹きモードを選択できるように構成されている。
上下吹きモードと下吹きモードのいずれのモードにおいても、暖房時に、ダクト20を通して下側吹出口17cから温風を吹出させることができる。暖房時の上下吹きモードと下吹きモードのいずれのモードにおいても、床置き型空調室内機の下側吹出口17cから足元に温風を吹出させ、足元から暖めることができる。
(6−5)
ケーシング10の右側吹出口17a(右第1吹出口の一例)及び左側吹出口17b(左第1吹出口の一例)は、ダクト20の左右に分かれて正面パネル11に配置されている。前から見て右側吹出口17a及び左側吹出口17bの占有領域がダクト20の占有領域の左右に分かれていることで、側面から見たときに右側吹出口17a及び左側吹出口17bの上下方向の位置とダクト20の上下方向の位置が重なるように構成できており、正面パネル11にバランスよく十分な面積を持つ右側吹出口17a及び左側吹出口17bを確保することができている。それにより、ケーシング10の前後方向の長さを短くすることが容易になっている。
(7)変形例
(7−1)変形例A
上記実施形態では、ダクト20が一本の管状部材で構成されている場合について説明したが、ダクトは、他の部材で構成されてもよい。例えば、図6に示されているように、2本の管状部材22を用いてダクト20Aを構成してもよい。
(7−2)変形例B
上記実施形態では、右側吸込口18a及び左側吸込口18bがケーシング10の右側面パネル12及び左側面パネル13に形成されている場合について説明したが、右側吸込口及び左側吸込口が形成されるのは、右側面パネル12及び左側面パネル13に限られるものではない。例えば、図7に示されているケーシング10Aのように、右側吸込口18c及び左側吸込口18dがダクト20の左右に分かれて正面パネル11Aに配置されていてもよい。このケーシング10Aの右側面パネル12A及び左側面パネル13Aには、右側吸込口及び左側吸込口が形成されていない。このように、前から見て右側吸込口18c及び左側吸込口18dの占有領域がダクト20Aの占有領域の左右に分かれていることで、側面から見たときに右側吸込口18c及び左側吸込口18dの上下方向の位置とダクト20Aの上下方向の位置が重なるように構成しても、正面パネル11Aにバランスよく十分な面積を持つ右側吸込口18c及び左側吸込口18dを確保することができる。側面から見たときに右側吸込口18c及び左側吸込口18dの上下方向の位置とダクト20の上下方向の位置が重なるように構成することで、ケーシング10Aの前後方向の長さを短くし易くなる。
1 床置き型空調室内機
10 ケーシング
11,11A 正面パネル
17a 右側吹出口
17b 左側吹出口
17c 下側吹出口
18a,18c 右側吸込口
18b,18d 左側吸込口
20,20A ダクト
21 ダンパ
30 室内ファン
40 室内熱交換器
51a,51b 垂直フラップ
53 水平フラップ
特開2009−257709号公報

Claims (6)

  1. 下部から上部に延びる正面パネル(11,11A)を有し、吸込口(18a,18b,18c,18d)が形成され、第1吹出口(17a,17b)が上部に形成され、前記正面パネルの下部に第2吹出口(17c)が形成されているケーシング(10,10A)と、
    前記吸込口から空気を吸込んで前記第1吹出口のある上方に向かって空気を送る送風ファン(30)と、
    前記送風ファンの上に設けられ、前記送風ファンから前記第1吹出口に向けて送られる空気を熱交換する熱交換器(40)と、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記第1吹出口近傍の内部空間と前記第2吹出口とを結ぶダクト(20,20A)をさらに有し、前記ダクトが前記正面パネルと前記送風ファン及び前記熱交換器との間に配置されている、床置き型空調室内機。
  2. 前記ダクトの前記第1吹出口近傍に設けられ、前記第1吹出口から調和された空気を吹出させるときに前記ダクトを閉鎖する閉鎖部材(21)をさらに備える、
    請求項1に記載の床置き型空調室内機。
  3. 前記熱交換器は、前記送風ファンから送られてくる空気を冷却可能に構成され、
    前記ケーシングは、前記熱交換器が空気を冷却する冷房時に、前記吸込口から吸込む空気を前記第1吹出口から吹出させるように構成されている、
    請求項2に記載の床置き型空調室内機。
  4. 前記熱交換器は、前記送風ファンから送られてくる空気を加熱可能に構成され、
    前記ケーシングは、前記熱交換器が空気を加熱する暖房時に、前記吸込口から吸込む空気を前記第1吹出口から吹出させるとともに前記第2吹出口から吹出させる上下吹きモード及び前記第2吹出口のみから吹出させる下吹きモードを選択できるように構成されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の床置き型空調室内機。
  5. 前記ケーシングは、前記第1吹出口が前記ダクトの左右に分かれて前記正面パネルに配置されている左第1吹出口(18b)及び右第1吹出口(18a)を含む、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の床置き型空調室内機。
  6. 前記ケーシングは、前記吸込口が前記ダクトの左右に分かれて前記正面パネルに配置されている左側吸込口(18d)及び右側吸込口(18c)を含む、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の床置き型空調室内機。
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