JP2016161205A - 冷凍装置の熱源ユニット - Google Patents

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幸子 松本
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Abstract

【課題】発熱部品の冷却効率を向上させることのできる冷凍装置の熱源ユニットの提供。
【解決手段】空気調和装置の室外ユニットは、コンデンサ63と、圧縮機と、室外熱交換器と、室外ファンと、冷却ファン50と、ケーシングとを備える。圧縮機は、コンデンサ63よりも低い位置に設置されている。室外熱交換器は、外気と熱交換を行う。室外ファンは、室外熱交換器に外気を通す。冷却ファン50は、室外ファンとは別に設けられている。冷却ファン50は、コンデンサ63を冷却するためのものである。ケーシングは、コンデンサ63、圧縮機、室外熱交換器、室外ファン及び冷却ファン50を収納している。ケーシングは、冷却ファン50からコンデンサ63に向かう外気の取込口46が形成されている。冷却ファン50は、コンデンサ63の周囲において上向きの風が生じるように配置されている。取込口46は、圧縮機よりも高い位置に設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、冷凍装置の熱源ユニットに関する。
従来より、電装品に含まれる発熱部品の温度上昇を抑えるために、発熱部品を冷却する手段を備える冷凍装置の熱源ユニットがある。例えば、特許文献1(特開2013−113547号公報)に記載されている空気調和機の室外機では、電装品の下方に圧縮機等の設置される空間側から熱交換器や該熱交換器に外気を通す送風ファン等の設置される空間側へと空気の流れる通気経路を設け、送風ファンの負圧により該通気経路に圧縮機等の設置される空間の空気を流すことで発熱部品を冷却している。
ところで、発熱部品の周囲には発熱部品の熱により上昇気流が発生することが知られているが、この上昇気流に逆らうように空気を流すことで発熱部品を冷却しようとすると、発熱部品を十分に冷却できないおそれがある。また、圧縮機には発熱する部分があるため、圧縮機周辺を通った外気が発熱部品へと運ばれると、圧縮機の熱が発熱部品周囲の空間へと伝わってしまい、発熱部品を冷却できないおそれがある。
そこで、本発明の課題は、発熱部品の冷却効率を向上させることのできる冷凍装置の熱源ユニットを提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、発熱部品と、圧縮機と、熱源側熱交換器と、メインファンと、サブファンと、ケーシングと、を備える。圧縮機は、発熱部品よりも低い位置に設置されている。熱源側熱交換器は、外気と熱交換を行う。メインファンは、熱源側熱交換器に外気を通す。サブファンは、メインファンとは別に設けられている。サブファンは、発熱部品を冷却するためのものである。ケーシングは、発熱部品、圧縮機、熱源側熱交換器、メインファン及びサブファンを収納している。ケーシングは、サブファンから発熱部品に向かう外気の取込口が形成されている。サブファンは、発熱部品の周囲において上向きの風が生じるように配置されている。取込口は、圧縮機よりも高い位置に設けられている。
本発明の第1観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、メインファンとは別に発熱部品を冷却するためのサブファンが設けられている。このため、サブファンが設けられていない構成であるよりも、発熱部品の冷却効果を向上させることができる。
ここで、発熱部品の周囲には発熱部品からの熱により上昇気流が発生しているところ、この上昇気流に逆らうような風向で発熱部品を冷却しようとすると、発熱部品を十分に冷却できないおそれがある。この冷凍装置の熱源ユニットでは、サブファンが発熱部品の周囲において上向きの風が生じるように配置されている。このように、サブファンによって生成される風の流れが発熱部品からの熱により生じる上昇気流に逆らっていないため、該上昇気流に逆らうような風の流れが生成されるよりも、効率的に発熱部品を冷却することができる。
また、圧縮機には発熱する部分があるところ、圧縮機周辺を通った外気が発熱部品へと運ばれると、圧縮機の熱が発熱部品周囲の空間へと伝わってしまい、発熱部品を冷却できないおそれがある。この冷凍装置の熱源ユニットでは、発熱部品に向かう外気の取込口が圧縮機よりも高い位置に設けられている。このため、圧縮機周辺を通っていない外気が発熱部品へと運ばれやすくなり、圧縮機の熱が発熱部品周囲の空間へと伝わり難くなる。この結果、発熱部品の冷却が不十分になるおそれを低減することができる。
これによって、発熱部品の冷却効率を向上させることができる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点の冷凍装置の熱源ユニットにおいて、発熱部品は、第1発熱部品と、第2発熱部品と、を含む。第1発熱部品には、発熱部品により発せられた熱を放出するための放熱フィンが取り付けられている。第2発熱部品には、放熱フィンが取り付けられていない。そして、サブファンは、第2発熱部品のうちの発熱量が最も大きい部品よりも下方に配置されている。このため、この冷凍装置の熱源ユニットでは、放熱フィンの取り付けられていない発熱量の最も大きい第2発熱部品が、上向きに吹き上げられる外気によって冷却されることになる。これにより、サブファンによる冷却必要性の高い発熱部品を効果的に冷却することができる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第2観点の冷凍装置の熱源ユニットにおいて、取込口が、サブファンよりも下方に配置されている。
ここで、発熱部品の周囲において上向きの風が生じるようにサブファンが配置された構成の冷凍装置の熱源ユニットにおいて、取込口をサブファンよりも上方に配置した場合、取込口からサブファンへと外気を流す風経路を構成するためのダクト等が必要になる。この冷凍装置の熱源ユニットでは、取込口がサブファンよりも下方に配置されているため、風経路を構成するためのダクト等を設けなくても外気をサブファンへと送ることができる。これにより、この冷凍装置の熱源ユニットでは、構成を簡易にすることができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点から第3観点のいずれかの冷凍装置の熱源ユニットにおいて、取込口近傍の空間のうちのケーシングの内側に位置する側の空間とサブファンの外気吸込口側の空間とを結ぶ風経路の真下には、圧縮機の少なくとも発熱部分が存在しない。このため、この冷凍装置の熱源ユニットでは、圧縮機の熱により温められた空気が外気と混合してサブファンにより発熱部品へと送られ難くなる。これにより、発熱部品が冷却されないおそれを低減することができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点から第5観点のいずれかの冷凍装置の熱源ユニットにおいて、ケーシングは、第1空間と第2空間とに仕切られている。第1空間には、熱源側熱交換器及びメインファンが配置されている。第2空間には、圧縮機、発熱部品及びサブファンが配置されている。そして、発熱部品を冷却した外気は、第2空間の上部から第1空間へと流れる。
ここで、発熱部品の周囲には発熱部品からの熱により上昇気流が発生しており、かつ温かい空気は上部に溜まる傾向にある。このため、第2空間上部に発熱部品を冷却した後の温かい外気が溜まり込んでしまうという問題がある。
この冷凍装置の熱源ユニットでは、発熱部品を冷却した外気が第2空間の上部から第1空間へと流れるため、発熱部品の熱により温められた第2空間の空気が第1空間へと流れやすくなる。これにより、第2空間内の熱籠もりを抑制することができる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第4観点又は第5観点の冷凍装置の熱源ユニットにおいて、取込口の位置とサブファンの外気吸込口の位置とは、平面視において、ケーシングの前後方向又は左右方向に互いにずれている。このため、この冷凍装置の熱源ユニットでは、発熱部品に粉塵等が付着するのを抑制することができる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、発熱部品の冷却効率を向上させることができる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、サブファンによる冷却必要性の高い発熱部品を効果的に冷却することができる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、構成を簡易にすることができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、発熱部品が冷却されないおそれを低減することができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、第2空間内の熱籠もりを抑制することができる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、発熱部品に粉塵等が付着するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る室外ユニットの正面図(一部の部品を省略)。 本発明の一実施形態に係る室外ユニットを備える空気調和装置の有する制御部の制御ブロック図。 本発明の一実施形態に係る室外ユニットの一部を正面から見た図(一部の部品を省略)。 本発明の一実施形態に係る室外ユニットの平面図(一部の部品を省略)。 本発明の一実施形態に係る室外ユニットの側面図(一部の部品を省略)。 電装品ユニット付近を正面から見た図。 電装品ユニットの縦断面を斜め方向から視た図。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る冷凍装置としての空気調和装置10の熱源ユニットについて説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空気調和装置10の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る熱源ユニットとしての室外ユニット30の正面図である。図2は、空気調和装置10の備える制御部の制御ブロック図である。なお、図1では、室外ユニット30の備える室外ファン39の一部及びケーシング40の一部を省略して描いている。この室外ユニット30を使用した空気調和装置10は、冷房運転及び暖房運転が可能な装置であり、室内に設置される室内ユニット20と、室外に設置される室外ユニット30と、室外ユニット30と室内ユニット20とを接続する冷媒配管(図示せず)とを備えている。なお、本発明に係る空気調和装置10の室外ユニット30は、1台の室外ユニット30に1台の室内ユニット20が接続されたいわゆるペアタイプの空気調和装置の室外ユニットであってもよく、1台の室外ユニット30に複数台の室内ユニット20が接続されたいわゆるマルチタイプの空気調和装置の室外ユニットであってもよい。
(1−1)室内ユニット20
室内ユニット20は、室内熱交換器と、室内ファンとを有している。室内熱交換器は、クロスフィン型熱交換器であり、室内空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を蒸発又は凝縮させ、室内の空気を冷却又は加熱することができる。室内ファンは、例えばクロスフローファンであり、室内ファンモータ21(図2参照)により回転駆動される。
また、図2に示すように、室内ユニット20は、室内側制御基板22を有している。室内側制御基板22は、後述する室外側制御基板61とケーブル90により互いに接続されており、相互に通信可能となっている。また、ここでは、室内側制御基板22は、室内ファンモータ21と接続されている。
室内側制御基板22には、マイクロコンピュータチップや制御プログラムを格納するメモリ等の電装品が実装されており、該電装品を含む室内側の制御部23と、室外側制御基板61との通信を行う通信部24とが含まれる。室内側の制御部23は、通信部24を介して室外側制御基板61と制御信号のやりとりを行う他、室内ファンの駆動制御を行うとともに、室内ユニット20を操作するためのリモコン25との間で制御信号のやりとりを行う。
(1−2)室外ユニット30
図3は、室外ユニット30の右側部分を正面側から見た図である。図4は、室外ユニット30を天面側から見た図である。図5は、室外ユニット30を右側から見た図である。なお、図3では、前板、天板及び閉鎖弁カバー47を省略して描いている。図4では、天板及び室外ファン39の翼39bを省略して描いている。図5では、前板、天板、右側板45の下板45c及び閉鎖弁カバー47を省略して描いている。室外ユニット30は、主に、圧縮機31、四路切替弁32、室外熱交換器33、膨張弁34、アキュムレータ35、電装品ユニット60、液側閉鎖弁36、及びガス側閉鎖弁37を有している。さらに、室外ユニット30は、メインファンとしての室外ファン39と、サブファンとしての冷却ファン50(図7参照)とを有している。
(2)室外ユニット30の主要構成部品
(2−1)ケーシング40
ケーシング40は、室外ユニット30の外殻を構成する。より詳しくは、ケーシング40は、左側板41、前板(図示せず)、右側板45、天板(図示せず)、底板42及び背面板43からなる筐体であり、仕切り板44及び電装品ユニット60の一部によって、その内部が第1空間としての送風機室S1と第2空間としての機械室S2とに仕切られている(図1参照)。送風機室S1には、室外熱交換器33及び室外ファン39が配置されている。機械室S2には、圧縮機31、アキュムレータ35、四路切替弁32、膨張弁34、電装品ユニット60及び冷却ファン50が配置されている。ここでは、仕切り板44及び右側板45ついて説明する。
(2−1−1)仕切り板44
仕切り板44は、室外ユニット30の上下方向に長い板状の部材であって、底板42から天板まで延びている。仕切り板44の上部には、後述する取付部67の表面積と同等の開口面積を有する切り欠き44aが形成されている。
(2−1−2)右側板45
右側板45は、室外ユニット30の右側面を構成している。右側板45には、ケーシング40内(機械室S2内)に外気を取込むための取込口46が形成されている。ここでは、右側板45は、室外ユニット30の上下方向に3つに分割された構成になっている(図1及び図5参照)。具体的には、右側板45は、右側板45の上部を構成する上板45a、右側板45の下部を構成する下板45c、及び上板45aと下板45cとの間に配置される中板45bを有する。そして、図5に示すように、取込口46は、中板45bに形成されている。また、中板45bの外側面(右側方に位置する面)にはガス側閉鎖弁37及び液側閉鎖弁36が配設されている。上板45aの外側面(右側方に位置する面)には、端子台91が取り付けられている。また、下板45cの内側面(左側方に位置する面)と対向するようにアキュムレータ35が配置される(図3参照)。
なお、上板45a及び中板45bは、下板45cよりも内側(ケーシング40の中央側、すなわち、ここでは左側)に向かって窪むように構成されている。そして、ここでは、上板45a及び中板45bの外側面を覆うように閉鎖弁カバー47が取り付けられる。閉鎖弁カバー47は、天板及び右側板45の下板45cにネジ止め等により固定される。閉鎖弁カバー47が天板及び右側板45の下板45cに固定されることで、閉鎖弁カバー47と右側板45の下板45cとは段差ないフラットな状態になる。
(2−2)圧縮機31及びアキュムレータ35
圧縮機31は、ガス冷媒を吸入して圧縮する。圧縮機31の吸込口手前には、アキュムレータ35が配置されており、圧縮機31に液冷媒が直に吸込まれないようになっている。また、図1等に示すように、圧縮機31及びアキュムレータ35は、防音材38によって覆われている。
(2−3)四路切替弁32
四路切替弁32は、冷房運転と暖房運転との切替時に、冷媒の流れの方向を切り替える。冷房運転時、四路切替弁32は、圧縮機31の吐出側と室外熱交換器33のガス側とを接続するとともに圧縮機31の吸入側とガス側閉鎖弁37とを接続する。また、暖房運転時、四路切替弁32は、圧縮機31の吐出側とガス側閉鎖弁37とを接続するとともに圧縮機31の吸入側と室外熱交換器33のガス側とを接続する。
(2−4)室外熱交換器33及び室外ファン39
室外熱交換器33は、外気との熱交換によって内部を流れる冷媒を凝縮又は蒸発させることができる。
室外ファン39は、室外熱交換器33の前側に配置されており、室外熱交換器33に外気を通すことで室外熱交換器33と外気との熱交換を促進する。室外ファン39は、例えば複数の翼39bを有するプロペラファンであり、室外ファンモータ39aによって回転駆動される。室外ファン39は、室外熱交換器33に対面するように配置されており、回転することによって背面から外気を取込んで室外熱交換器33へと送風し、室外熱交換器33を通過した空気を前板に設けられた吹出口からケーシング40外へと吹き出す。すなわち、室外ファン39が稼働すると、背面側から正面側に向かって空気の流れが形成されることになる。
(2−5)膨張弁34
膨張弁34は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、室外熱交換器33と液側閉鎖弁36の間の配管に接続され、冷房運転時及び暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有している。
(2−6)電装品ユニット60
図6は、電装品ユニット60周辺を正面から見た図である。図7は、電装品ユニット60周辺の縦断面を斜め左上から見た図である。なお、図6及び図7では、室外側制御基板61を省略して描いている。また、図7では、機械室S2における冷却ファン50稼働時の風の流れの一例を破線矢印で示しており、冷却ファン50の回転軸の仮想延長線を一点鎖線で示している。電装品ユニット60は、取付部67、室外側制御基板61、インバータ基板62、及び発熱部品としてのコンデンサ63を備えている。
(2−6−1)取付部67
取付部67は、インバータ基板62を取り付けるための部品であって、ここでは仕切り板44に形成されている切り欠き44aの周縁部にネジ止め等により固定される。取付部67には、インバータ基板62の表面積よりも小さい開口67aが形成されている。また、取付部67の上部には、機械室S2側から送風機室S1側へと空気を逃がすための複数の排気口68が形成されている。
(2−6−2)室外側制御基板61
図2に示すように、室外側制御基板61は、インバータ基板62とケーブル90aにより互いに接続されており、相互に通信可能となっている。ここでは、室外側制御基板61は、四路切替弁32、膨張弁34及び冷却ファンモータ50aそれぞれとケーブルにより接続されている。さらに、室外側制御基板61は、外気温度を取得するための外気温度センサ92を含む各種センサとも接続されており、所定時間毎に各種センサから検出値を取得する。
室外側制御基板61には、マイクロコンピュータチップや制御プログラムを格納したメモリ等の電装品が実装されており、該電装品を含む室外側の制御部64と、インバータ基板62との通信を行う通信部65とが含まれる。なお、室外側の制御部64は、通信部65を介してインバータ基板62と通信し、圧縮機31及び室外ファン39の駆動制御を行うとともに、四路切替弁32、膨張弁34及び冷却ファン50の制御も行う。さらに、室外側の制御部64は、通信部65を介して室内ユニット20(すなわち、室内側制御基板22)との間で制御信号のやりとりを行う。
(2−6−3)インバータ基板62
インバータ基板62には、リアクタ、コンデンサ63及びパワートランジスタ等の電装品が実装されている。インバータ基板62は、圧縮機モータ31a及び室外ファンモータ39aそれぞれとケーブルにより接続されている。そして、インバータ基板62は、商用電源から電力の供給を受け、室外側の制御部64から送られる制御信号に基づいてパワー素子を動作させることで、圧縮機モータ31aや室外ファンモータ39aに駆動電流を供給する。
また、インバータ基板62の実装する電装品のうちの発熱量の大きい部品(いわゆる発熱部品)の一部には、放熱フィン66が装着されている。放熱フィン66は、室外ファン39により生成される送風機室S1における風の流れにより、装着されている電装品からの熱を逃がす機能を有する。放熱フィン66は、主に送風機室S1に配置されており、インバータ基板62において電装品の実装されている実装面とは反対側に向かって延びるように取付部67の開口67aの周縁部にネジ止め等により固定される。このネジ止め等の固定により、インバータ基板62の実装する電装品へも放熱フィン66が装着される。なお、ここでは、放熱フィン66が装着されている部品からはコンデンサ63が除かれている。また、ここでは、1つのコンデンサ63がインバータ基板62に実装されている。コンデンサ63は、複数の電装品のなかでも比較的発熱量の大きい部品であり、ここでは、コンデンサ63が放熱フィン66の取り付けられていない電装品のうち最も発熱量の大きい部品であるものとする。
(2−7)冷却ファン50
冷却ファン50は、室外ファン39とは別に設けられている。冷却ファン50は、発熱部品を冷却するためのファンであって、例えば複数の翼50bを有するプロペラファンである。ここでは、冷却ファン50は、発熱部品のうちの放熱フィン66が取り付けられていない発熱部品であるコンデンサ63の温度上昇を抑えるために設けられている。冷却ファン50は、取込口46から取込んだ外気をコンデンサ63へと送ることで、コンデンサ63を冷却する。
冷却ファン50は、ファン取付板51に取り付けられている。ファン取付板51は、冷却ファン50が四路切替弁32の背面側に位置するように設置されている。そして、冷却ファン50は、冷却ファンモータ50aによって回転駆動される。
(3)電装品ユニット60と周辺部品との位置関係
電装品ユニット60の室外側制御基板61及びインバータ基板62は、機械室S2に配置されている。図7では、インバータ基板62の右側の面が実装面となっており、この面にリアクタやコンデンサ63、パワートランジスタ等を含む複数の電装品が実装されている。圧縮機31は、電装品に含まれる発熱部品よりも下方に配置されている。より詳しくは、圧縮機31は発熱部品としてのコンデンサ63よりも低い位置に設置されており、ここでは、圧縮機31はインバータ基板62の下端よりも低い位置に設置されている。
ここで、取込口46の位置が下過ぎると、取込口46から機械室S2内に取込まれた外気が圧縮機31近傍を通過することで、圧縮機31の発熱部分により外気が温められてしまうことがある。そうすると、発熱部品を冷却するための外気の温度が高くなってしまい、発熱部品の冷却効果が低下してしまう。
このため、取込口46は、圧縮機31よりも高い位置に設けられていることが好ましい。ここでは、取込口46は、圧縮機31の外周を取り巻く防音材38よりも高い位置であって、冷却ファン50よりも下方に配置されている。
また、冷却ファン50は、圧縮機31の上端と発熱部品としてのコンデンサ63の下端との間の高さ位置に配置されている。すなわち、冷却ファン50は、コンデンサ63よりも下方に設置されているといえる。そして、冷却ファン50は、コンデンサ63に向かって下方から外気を送るように設置されている。すなわち、冷却ファン50は、コンデンサ63の周囲において上向きの風が生じるように設置されているといえる。
さらに、室外ユニット30の平面視において、所定方向に向かって、取込口46、冷却ファン50、圧縮機31の順に並ぶように配置されている。ここでは、室外ユニット30の平面視において、左方向に向かって取込口46、冷却ファン50、圧縮機31の順に並んでいる。すなわち、取込口46が平面的に冷却ファン50を挟んで圧縮機31とは反対側に位置しているといえる。さらに、取込口46は、冷却ファン50よりも下方に位置している。
ここで、冷却ファン50の位置と圧縮機31の発熱部分の位置とが近いと、圧縮機31の熱により温められた空気を冷却ファン50が吸込んでしまうおそれがある。そうすると、冷却ファン50から吹出される外気の温度が高くなってしまうため、発熱部品を冷却できないおそれがある。このため、室外ユニット30の平面視において、冷却ファン50と圧縮機31の発熱部分とが重ならないように冷却ファン50及び圧縮機31それぞれが配置されていることが好ましい。また、冷却ファン50の外気吸込口52側の空間と取込口46近傍の空間のうちケーシング40の内側に位置する空間とを結ぶ風経路の真下に、圧縮機31の少なくとも発熱部分が存在しないように設計されていることが好ましい。ここでは、該風通路の真下には、アキュムレータ35が位置しており、圧縮機31は存在しない。さらに、冷却ファン50が稼働することにより取込口46から機械室S2内に吸込まれた外気中の粉塵等が電装品へと付着するのを防止するために、室外ユニット30の平面視において、取込口46の位置と冷却ファン50の外気吸込口52の位置とが所定方向にずれていることが好ましい。ここでは、室外ユニット30の平面視において、取込口46の位置と冷却ファン50の外気吸込口52の位置とが、前後方向にずれている。
ところで、発熱部品の下方から上方に向かって風が流れるように冷却ファン50を発熱部品の真下に設置することも考えられる。しかしながら、冷却ファン50よりも低い位置に圧縮機31が配置されている構成の場合、冷却ファン50を発熱部品の真下に設置すると、圧縮機31の熱により温められた空気の混ざった外気を冷却ファン50が吸込むことになり、この結果、発熱部品の冷却効果が低減してしまう。このため、冷却ファン50の外気吸込口52が圧縮機31を避けるように冷却ファン50が設置されていることが好ましい。ここでは、冷却ファン50による外気の吹出方向が鉛直方向に対して傾斜するように、冷却ファン50が設置されている。より詳しくは、冷却ファン50の外気吸込口52の開口方向が、圧縮機31から離れた空間を向くように冷却ファン50が水平面に対して傾斜して設置されている(図3及び図7参照)。本実施形態では、図6に示すように、ファン取付板51が水平面に対して傾斜するように上板45aに取り付けられている。そして、冷却ファン50の回転軸の延長線上にコンデンサ63が位置するように、コンデンサ63及び冷却ファン50が設置されている(図7参照)。なお、コンデンサ63は、機械室S2内において背面側寄りに配置されている。
また、機械室S2と送風機室S1とを連通する排気口68は、コンデンサ63よりも高い位置に配置されており、ここでは、ケーシング40の天板近傍に位置している。
(4)発熱部品の冷却態様
(4−1)室外ファン39による発熱部品の冷却
ここで、室外ファン39が稼働すると、送風機室S1において背面側から正面側に向かって空気の流れ(風の流れ)が形成されるところ、送風機室S1の室外ファン39の空気流れ上流側(すなわち、背面側)の空間が負圧になる。このため、機械室S2においては、取込口46から排気口68へと至る風の流れが形成されることになる。排気口68は取込口46よりも上方に配置されているため、該風の流れの向きは上向きとなる。そして、取込口46を介してケーシング40外から機械室S2内に取込まれた外気は、取込口46の位置と排気口68の位置との間に配置されている電装品に下方から接触し、その後、排気口68を介して送風機室S1側へと排出される。これにより、室外ファン39を稼働することで生じる負圧により電装品に含まれる発熱部品を冷却することができる。
(4−2)冷却ファン50による発熱部品の冷却
冷却ファン50が稼働すると、機械室S2内において、取込口46、外気吸込口52、外気吹出口53を介して排気口68へと至る風の流れが形成される。取込口46、外気吸込口52、外気吹出口53及び排気口68は、下方から取込口46、外気吸込口52、外気吹出口53、排気口68の順に配置されているため、該風の流れの向きは上向きとなる。そして、取込口46を介してケーシング40外から機械室S2内に取込まれた外気は、外気吸込口52から冷却ファン50に吸込まれ冷却ファン50を通過して外気吹出口53から吹出される。その後、外気吹出口53から吹出された外気は、外気吹出口53の位置と排気口68の位置との間に配置されている電装品に下方から接触し、排気口68を介して送風機室S1側へと排出される。これにより、電装品に含まれる発熱部品を冷却することができる。ここでは、冷却ファン50の回転軸の延長線上にコンデンサ63が位置しているため、外気吹出口53から吹出された外気は発熱部品のうちの特にコンデンサ63へと下方から吹き付けることになる。このため、冷却ファン50が稼働することでコンデンサ63が最も冷却されることになる。
(4−3)室外側の制御部64による制御
この室外ユニット30では、室外ファン39を稼働させることで生じる負圧によって発熱部品の周囲に風の流れが生じる第1状態と、冷却ファン50を稼働させることで発熱部品の周囲に風の流れが生じる第2状態と、の2つの状態を切り替えることができる。そして、室外ユニット30が第2状態である場合には、冷却ファン50が発熱部品に向かって下方から外気を吹き出す。このため、室外ファン39の負圧により生じる風の流れよりも発熱部品の周囲に速度の速い風の流れが生じることになる。ここで、空気調和装置10の運転中は、通常、室外ファン39が稼働している。このため、第1状態から第2状態へと状態が切り替えられることで、室外ファン39の負圧により生じる風の流れにより発熱部品が冷却されるだけでなく、冷却ファン50の稼働により生じる風の流れによって発熱部品が冷却されることになる。
ここでは、第1状態と第2状態との切り替えが、室外側制御基板61に含まれる室外側の制御部64の生成する制御信号により実行される。室外側の制御部64は、所定の切り替え条件に基づき、第1状態と第2状態とを切り替える制御を行う。なお、本実施形態の所定の切り替え条件は、外気温度に関するものであるものとする。
例えば、室外ファン39が稼働している第1状態であるときに、外気温度センサ92により取得した外気温度が第1所定温度(例えば、46度)以上であった場合、室外側の制御部64は冷却ファンモータ50aの稼働開始に関する制御信号を生成し、該制御信号が通信部65を介して冷却ファンモータ50aへと送られる。これにより、冷却ファン50が稼働を開始し、第1状態から第2状態へと切り替わる。一方、室外ファン39が稼働している第1状態であるときに、外気温度センサ92により取得した外気温度が第1所定温度よりも低い温度であった場合、室外側の制御部64は冷却ファンモータ50aの稼働開始に関する制御信号を生成しない。このため、冷却ファン50は稼働せず、第1状態が維持される。
また、室外ファン39及び冷却ファン50が稼働している第2状態であるときに、外気温度センサ92により取得した外気温度が第1所定温度よりも低い第2所定温度(例えば、43度)以下であった場合、室外側の制御部64は冷却ファンモータ50aの稼働停止に関する制御信号を生成し、該制御信号が通信部65を介して冷却ファンモータ50aへと送られる。これにより、冷却ファン50の稼働が停止し、第2状態から第1状態へと切り替わる。なお、第1所定温度及び第2所定温度は、空気調和装置10の設置される地域の環境や気候に応じて、適当な値に設定されていればよい。
(5)特徴
(5−1)
従来より、空気調和装置の室外ユニットの備える発熱部品を冷却する手段として、室外ファンを稼働させることで生じる負圧によって外気を取込み、取込んだ外気を発熱部品に当てるというものがある。
しかしながら、例えば外気温度が46度を超えるような気候の高外気地域では、室外ファンを稼働させることで生じる負圧によって発熱部品を冷却しようとしても、発熱部品を冷却するための外気の温度が高いために発熱部品を十分に冷却できないおそれがある。
また、発熱部品の周囲には発熱部品の熱により上昇気流が発生することが知られているところ、この上昇気流に逆らうように向かう風の流れによって発熱部品を冷却しようとすると、特に風の流れる速度が遅い場合に発熱部品を十分に冷却できないおそれがある。
さらに、圧縮機には発熱する部分があるところ、圧縮機周辺を通った外気が発熱部品へと運ばれて、圧縮機の熱が発熱部品周囲の空間へと伝わると、発熱部品を十分に冷却できないおそれがある。
このように、発熱部品を十分に冷却できない場合、発熱部品の温度上昇を抑えるために、電流値を抑えて空気調和装置を運転する必要が生じる。そうすると、特に空気調和装置の設置された地域が高外気地域である場合、高外気地域であるにも拘わらず冷房能力を抑えなければならないという問題が生じる。
本実施形態では、室外ファン39とは別に、発熱部品を冷却するための冷却ファン50が設けられている。このため、冷却ファン50が設けられていない構成であるよりも、発熱部品の冷却効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、冷却ファン50が発熱部品の周囲において上向きの風が生じるように配置されている。このように、本実施形態では、発熱部品の熱により生じる上昇気流に逆らわない風の流れが冷却ファン50によって生成されるため、該上昇気流に逆らうような風の流れが生成されるよりも、効率的に発熱部品を冷却することができる。
さらに、本実施形態では、発熱部品に向かう外気の取込口46が圧縮機31よりも高い位置に設けられている。このため、圧縮機31周辺を通っていない外気が発熱部品へと運ばれやすくなる。したがって、圧縮機31の熱が発熱部品周囲の空間へと伝わりにくくなり、発熱部品の冷却が不十分になるおそれを低減することができる。
これによって、発熱部品の冷却効果を向上させることができている。
(5−2)
本実施形態の発熱部品には、発熱部品から発せられた熱を放出するための放熱フィン66が取付けられている第1発熱部品としての発熱部品(例えば、パワートランジスタ等)と、放熱フィン66が取付けられていない第2発熱部品としてのコンデンサ63とが含まれる。そして、冷却ファン50は、コンデンサ63よりも下方に配置されている。このため、本実施形態では、放熱フィン66の取り付けられていないコンデンサ63が、上向きに吹き上げられる外気によって冷却されることになる。これにより、冷却ファン50による冷却必要性の高い発熱部品を効果的に冷却することができている。
なお、放熱フィン66の取り付けられていない発熱部品が複数ある場合には、これら複数の発熱部品のうち発熱量の最も大きい発熱部品の下方に冷却ファン50が配置されていればよい。これにより、放熱フィン66の取り付けられていない発熱部品のうちの最も発熱量の大きい発熱部品を効果的に冷却することができる。
(5−3)
ここで、発熱部品の周囲において上向きの風が生じるように冷却ファンを設置する場合、取込口46を冷却ファン50よりも上方に配置しようとすると、取込口46から冷却ファン50の外気吸込口52へと外気を流すための風経路を構成するダクト等が必要になると考えられる。
本実施形態では、取込口46が冷却ファン50よりも下方に位置している。このため、取込口46から冷却ファン50の外気吸込口52へと外気を流すための風経路を構成するためのダクト等を設けなくても、外気を冷却ファン50へと送ることができる。これにより、発熱部品を冷却するための機構の構成を簡易なものにすることができている。
(5−4)
本実施形態では、冷却ファン50の外気吸込口52側の空間と取込口46近傍の空間のうちケーシング40の内側に位置する空間とを結ぶ風経路の真下には、圧縮機31が存在しないように設計されている。このため、圧縮機31の熱により温められた空気の混ざった外気が冷却ファン50により発熱部品へと送られ難くなる。これにより、発熱部品が冷却されないおそれを低減することができている。
(5−5)
ここで、発熱部品の周囲には発熱部品からの熱により上昇気流が発生しており、かつ温かい空気は上部に溜まる傾向にある。このため、特に発熱部品の周囲に生じる風の流れる速度が遅い場合には、第2空間上部に発熱部品を冷却した後の温かい外気が溜まり込んでしまうという問題がある。
本実施形態では、機械室S2と送風機室S1とを連通させる排気口68が天板近傍に配置されている。このため、発熱部品を冷却した後の外気は、機械室S2の上部から送風機室S1へと流入することになる。すなわち、本実施形態では、発熱部品を冷却した後の外気が、送風機室S1へと流れやすくなっている。これにより、室外ファン39が稼働することによる負圧により生じる風の流れにより発熱部品が冷却される第1状態であっても、機械室S2における熱籠もりを抑制することができている。
(5−6)
ここで、取込口46から機械室S2内へと取込まれる外気中には粉塵等のゴミが含まれていることがある。そして、冷却ファン50の外気吸込口52と取込口46との距離が近い場合には、特に冷却ファン50の外気吹出口53から発熱部品へと吹出された際に、発熱部品にゴミが付着してしまうおそれがある。
本実施形態では、室外ユニット30の平面視において、取込口46の位置と冷却ファン50の外気吸込口52の位置とが前後方向にずれている。このため、取込口46から取込まれた外気中のゴミが冷却ファン50の外気吸込口52から吸い込まれ難くなる。これにより、発熱部品に粉塵等のゴミが付着するのを抑制することができている。
なお、本実施形態では、取込口46の位置と冷却ファン50の外気吸込口52の位置とが前後方向にずれているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、取込口46が背面板43に形成されている場合には、取込口46の位置と冷却ファン50の外気吸込口52の位置とが左右方向にずれていてもよい。
(5−7)
ここで、特に本実施形態のようにインバータ基板62が鉛直方向に沿って延びるように配置されている場合、室外ファン39を稼働させることにより生じる負圧による風の流れだけでは、インバータ基板62の実装面付近には風が流れ難い傾向にある。このため、放熱フィン66が取り付けられていない発熱部品であるコンデンサ63の温度上昇を抑えられないおそれがある。加えて、ケーシング40が板金等の金属により構成されている場合、特に高外気地域ではケーシング40の内部温度の上昇を免れ得ず、発熱部品を積極的に冷却する必要がある。
本実施形態では、発熱部品を冷却するための専用のファンである冷却ファン50を設け、該冷却ファン50により発熱部品に直接的に風を送って発熱部品を冷却することで、室外ファン39の稼働により生じる風により間接的に発熱部品が冷却されるよりも、発熱部品を効果的に冷却することができている。
また、発熱部品を冷却する手段として、外気と冷媒とが熱交換する冷却ユニットを設け、該冷却ユニットを発熱部品の上流又は下流に設置して発熱部品を冷却することが考えられる。しかしながら、このような冷却ユニットを設けようとすると、発熱部品を含む電装品の配線の引き回しや冷却ユニットの設計自体が複雑になってしまう。
本実施形態では、室外ファン39や冷却ファン50により発熱部品を冷却している。このため、冷却ユニット等の冷却手段を設ける必要がなく、配線の引き回し等の複雑な構造が不要になっている。
なお、本実施形態の発熱部品の冷却態様は、室内に設置される機器(例えば、室内ユニット20)への適用も考え得るが、外気温度の高い地域における発熱部品の温度上昇を抑えるという観点からすると、本実施形態のように室外に設置される機器への適用が有効である。
(6)変形例
(6−1)変形例A
上記実施形態の空気調和装置は、冷房運転及び暖房運転を行うものを例として記載しているが、本発明はこのような空気調和装置に限定されるものではなく、例えば、冷房運転のみを行う空気調和装置すなわち冷房専用の空気調和装置に適用されてもよい。
(6−2)変形例B
上記実施形態の室外ユニット30は、いわゆるトランクタイプの室外ユニットであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば側方吸込みでかつ上吹出タイプの室外ユニットに適用されてもよい。
上記実施形態では、熱源ユニットとして室外ユニット30を例として記載しているが、本発明は空気調和装置の室外ユニットに限定されるものではなく、例えば、給湯機の熱源ユニットに適用されてもよい。
(6−3)変形例C
上記実施形態では、発熱部品を冷却する態様として、室外ファン39が稼働することにより生じる負圧を利用して発熱部品を冷却する場合と、冷却ファン50を稼働させて発熱部品を冷却する場合とがある。
しかしながら、冷却ファン50により発熱部品が冷却されるものであれば、本発明はこれに限定されない。すなわち、上記実施形態の第1状態がなく、第2状態のみ存在するような構成になっていてもよい。
(6−4)変形例D
上記実施形態では、電装品ユニット60の備える室外側制御基板61及びインバータ基板62がいわゆる電装品箱内に収納されていない開放型の電装品ユニット60であるが、本発明はこれに限定されず、電装品ユニット60が電装品箱に収納されて機械室S2に設置されていてもよい。
上記実施形態のインバータ基板62は、基板の面が鉛直方向に沿って延びる縦置き配置になっているが、本発明はこれに限定されず、例えば、該基板の面が鉛直方向に対して所定角度傾斜するように配置されていてもよく、該基板の面が水平方向に沿って延びる横置き配置になっていてもよい。
上記実施形態では、インバータ基板62には、発熱部品としてのコンデンサ63が1つだけ実装されているが、複数のコンデンサが実装されていてもよい。なお、この場合、複数のコンデンサ63のうちの発熱量の最も大きいコンデンサ63が冷却ファン50の回転軸の延長線上に配置されていることが好ましい。
上記実施形態では、室外側制御基板61の有する室外側の制御部64が、室外ファン39及び冷却ファン50を制御する制御部として機能している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、室内側の制御部23が空気調和装置10全体の制御を行う場合には、室内側の制御部23が生成した制御信号を、室外側の制御部64が受信し、受信した該制御信号に応じて室外ユニット30の各部が制御されてもよい。
上記実施形態では、室外ファンモータ39a及び圧縮機モータ31aがインバータ基板62に接続されており、四路切替弁32、膨張弁34及び冷却ファンモータ50aが室外側制御基板61に接続されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、インバータ基板62及び室外側制御基板61と各部との接続関係が異なっていてもよい。例えば、冷却ファン50がインバータ基板62に接続されていてもよい。この場合、室外側の制御部64が生成した冷却ファン50に関する制御信号は、通信部65を介してインバータ基板62へと送られ、更にインバータ基板62から冷却ファンモータ50aへと送られることになる。
本発明によれば、発熱部品の冷却効率を向上させることができるため、冷凍装置の熱源ユニットへの適用が有効である。
10 空気調和装置(冷凍装置)
30 室外ユニット(熱源ユニット)
31 圧縮機
33 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
39 室外ファン(メインファン)
40 ケーシング
46 取込口
50 冷却ファン(サブファン)
52 外気吸込口
63 コンデンサ(発熱部品)
66 放熱フィン
特開2013−113547号公報

Claims (6)

  1. 発熱部品(63)と、
    前記発熱部品よりも低い位置に設置されている圧縮機(31)と、
    外気と熱交換を行う熱源側熱交換器(33)と、
    前記熱源側熱交換器に外気を通すメインファン(39)と、
    前記メインファンとは別に設けられており、前記発熱部品を冷却するためのサブファン(50)と、
    前記発熱部品、前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記メインファン及び前記サブファンを収納しており、前記サブファンから前記発熱部品に向かう外気の取込口(46)が形成されているケーシング(40)と、
    を備え、
    前記サブファンは、前記発熱部品の周囲において上向きの風が生じるように配置されており、
    前記取込口は、前記圧縮機よりも高い位置に設けられている、
    冷凍装置(10)の熱源ユニット(30)。
  2. 前記発熱部品は、前記発熱部品により発せられた熱を放出するための放熱フィン(66)が取り付けられた第1発熱部品と、前記放熱フィンが取り付けられていない第2発熱部品と、を含み、
    前記サブファンは、前記第2発熱部品のうちの発熱量が最も大きい部品よりも下方に配置されている、
    請求項1に記載の冷凍装置の熱源ユニット。
  3. 前記取込口は、前記サブファンよりも下方に配置されている、
    請求項2に記載の冷凍装置の熱源ユニット。
  4. 前記取込口近傍の空間のうちの前記ケーシングの内側に位置する側の空間と前記サブファンの外気吸込口(52)側の空間とを結ぶ風経路の真下には、前記圧縮機の少なくとも発熱部分が存在しない、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置の熱源ユニット。
  5. 前記ケーシングは、前記熱源側熱交換器及び前記メインファンが配置される第1空間(S1)と、前記圧縮機、前記発熱部品及び前記サブファンが配置される第2空間(S2)と、に仕切られており、
    前記発熱部品を冷却した外気は、前記第2空間の上部から前記第1空間へと流れる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置の熱源ユニット。
  6. 平面視において、前記取込口の位置と前記サブファンの外気吸込口(52)の位置とは、前記ケーシングの前後方向又は左右方向に互いにずれている、
    請求項4又は5に記載の冷凍装置の熱源ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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