JP2011061093A - ディスペンス装置およびディスペンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アンダーフィル剤内に残留したボイドが要因となって生じるチップ実装基板の品質劣化を防止することのできるディスペンス装置およびディスペンス方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 基板と基板に搭載されたチップとの間隙にアンダーフィル剤を減圧下で充填するディスペンス装置であって、前記アンダーフィル剤の充填開始から充填終了までの時間を計測する充填時間計測手段と、前記充填時間計測手段で計測したアンダーフィル剤の充填時間と、粘度変化時間とを比較し、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更する機能を備えたディスペンス装置およびディスペンス方法を提供する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ディスペンス装置およびディスペンス方法に関する。より詳しくは、基板とこの基板に搭載された搭載チップとの間隙にアンダーフィル剤を減圧下で充填するディスペンス装置およびディスペンス方法に関する。
図7は従来のディスペンス装置の一例を示す概略図である。図7に示すように、従来のディスペンス装置400は、チャンバー520、減圧手段460、可動ステージ710、カメラ720、ディスペンサ730及び制御装置90などを備える。
ディスペンス装置400の基本的な動作について説明する。可動ステージ710には、チップCを搭載した基板Kが載置保持されているものとする。チャンバー520内は減圧手段460により減圧される。チャンバー520内が所定の設定圧に達し安定した後に、カメラ720は、チップCの外観もしくは基板K上のアラインメントマークを読み取って、その画像データを制御装置90に送る。制御装置90では、読み取った画像データからチップCの位置情報を算出する。そして、制御装置90は、上記位置情報に基づいて、ディスペンサ730における吐出ノズル(ニードル)730Nが最適の充填位置にアンダーフィル剤を充填できるように、可動ステージ710をX,Y各方向に駆動することでアラインメントを行う。このアラインメントの後、ディスペンサ730は、Z方向下方に駆動されると共にアンダーフィル剤を吐出する。ディスペンサ730によりチップの周りに吐出されたアンダーフィル剤は、チップCと基板Kとの間に入り込む。所定の数のチップCについてアンダーフィル剤の吐出が終了すると、チャンバー520内を大気開放することで、アンダーフィル剤内部のボイドを消滅させる。
特開2007−141935号公報
上記ディスペンス装置400では、アンダーフィル剤は、1番目のチップ、2番目のチップ、3番目のチップ、・・・というように、各チップに一個ずつ順次塗布されていくので、はじめのチップ、例えば1番目や2番目等のチップに塗布されたアンダーフィル剤は、終わりのチップに塗布されたアンダーフィル剤に比べて、硬化が進んでおり、粘度が高くなっている。つまり、はじめのチップにディスペンスしたアンダーフィル剤と、終わりのチップにディスペンスされたアンダーフィル剤とでは、硬化具合に差が生じることになる。特に、装置の不具合などによりディスペンスの一時中断などがありタイムロスがあった場合、はじめのチップにディスペンスされたアンダーフィル剤が、大気圧の力では内部のボイドが潰れない程に硬化してしまい、大気圧に戻してもアンダーフィル剤内部におけるボイドが消滅しないことがある。一般に、ボイドは水蒸気を含んでおり、ボイドの残存は、基板の電極やバンプの接点の腐食を進行させ、チップ実装基板の品質劣化を招いていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、アンダーフィル剤内に残留したボイドが要因となって生じるチップ実装基板の品質劣化を防止することのできるディスペンス装置およびディスペンス方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
基板と基板に搭載されたチップとの間隙にアンダーフィル剤を減圧下で充填するディスペンス装置であって、
前記アンダーフィル剤の充填開始から充填終了までの時間を計測する充填時間計測手段と、
前記充填時間計測手段で計測したアンダーフィル剤の充填時間と、粘度変化時間とを比較し、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更する機能を備えたディスペンス装置である。
請求項2に記載の発明は、前記粘度変化時間が、予め計測された前記アンダーフィル剤毎の粘度の変化と時間の関係から求められる時間、もしくは、前記アンダーフィル剤毎に設定された時間である請求項1に記載のディスペンス装置である。
請求項3に記載のディスペンス方法は、
基板と基板に搭載された搭載チップとの間隙にアンダーフィル剤を減圧下で充填するディスペンス方法であって、
基板に搭載されたチップにアンダーフィル剤を充填する時間を計測するステップと、
計測したアンダーフィル剤の充填時間と、アンダーフィル剤の粘度変化時間とを比較するステップと、
アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更するステップと、を有するディスペンス方法である。
請求項1に記載のディスペンス装置によると、アンダーフィル剤の充填開始から充填終了までの時間を計測する充填時間計測手段と、粘度変化時間と、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更する機能とを備えている。そのため、アンダーフィル剤内に残留したボイドが要因となって生じるチップ実装基板の品質劣化を未然に防止することができる。
通常は、後述の粘度変化時間が経過する前に、アンダーフィル剤の充填が完了する。しかし、装置の不具合などによりディスペンスの一時中断などがありタイムロスがあった場合、アンダーフィル剤の硬化が進行してしまい、大気圧に戻してもアンダーフィル剤内部におけるボイドが消滅しないことがある。本発明では、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて基板雰囲気を大気開放しているので、チップ実装基板が品質劣化しない。
請求項2に記載のディスペンス装置によると、アンダーフィル剤の種類が異なっても、残留したボイドが要因となって生じるチップ実装基板の品質劣化を未然に防止することができる。
請求項3に記載のディスペンス方法によると、基板に搭載されたチップにアンダーフィル剤を充填する時間を計測するステップと、計測したアンダーフィル剤の充填時間と、アンダーフィル剤の粘度変化時間とを比較するステップと、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更するステップと、を有している。そのため、アンダーフィル剤内に残留したボイドが要因となって生じるチップ実装基板の品質劣化を未然に防止することができる。
本発明に係るディスペンス装置を備えた実装システムの正面一部断面図である。 本発明に係るディスペンス装置の正面一部断面図である。 複数のチップが搭載された基板を示す平面一図である。 アンダーフィル剤の時間−粘度特性の一例を示す図である。 実装システムの動作手順の概要を示すフローチャートである。 ディスペンスステップの動作手順を示すフローチャートである。 従来のディスペンス装置の一例を示す概略図である。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係るディスペンス装置を備えた実装システムの正面一部断面図、図2は本発明に係るディスペンス装置の正面一部断面図、図3は複数のチップが搭載された基板を示す平面図、図4はアンダーフィル剤の時間−粘度特性の一例を示す図である。各構成図において、直交座標系の3軸をX、Y、Zとして、紙面横方向をX方向、紙面に直交する方向をY方向、鉛直方向をZ方向、Z軸回りの回転方向をθ方向とする。
図1に示すように、実装システム1は、基板ローダー2、チップ搭載装置3、ディスペンス装置4及び基板アンローダー8をこの順に配設した構成とされると共に、制御装置9を備える。基板ローダー2から基板アンローダー8に至るまでには、図示は省略したが、基板Kを移送経路Vに沿い移送するための基板移送手段を備える。この基板移送手段は、基板Kを保持し且つ伸縮自在のアームを備えたロボット、または基板Kを走行可能に構成されたローラ付レール部材などにより構成される。
基板ローダー2は、基板Kをチップ搭載装置3に順次供給する装置であり、複数の基板Kを収容可能な基板マガジン21ごと基板Kを保温可能なオーブン22、及び基板Kを待機させるための待機ステージ23を備える。待機ステージ23の内部には、基板Kを適切な温度に保温するためのヒーターが埋設される。
チップ搭載装置3は、基板ローダー2から供給されてきた基板KにチップCを搭載する装置であり、基板Kを所定位置に固定保持すると共にX,Y,θ各方向に駆動可能な可動ステージ31、搭載すべきチップCをそのバンプ形成面を上向きにしてストックするチップストッカー32、真空吸着によりチップストッカー32からチップCを取り出すと共にバンプ形成面が下向きとなるように水平軸J1回りに回転しチップCを反転させるチップ反転部33、上方に位置するチップCと下方に位置する基板Kとの位置情報を同時に取得可能に構成された2視野カメラ34、並びにチップ反転部33で反転したチップCのバンプ非形成面を真空吸着により保持しながら当該チップCを基板Kに搭載及び加圧するボンディングヘッド35などを備える。可動ステージ31の内部には、基板Kを適切な温度に加熱及び保温するためのヒーターが埋設される。
ディスペンス装置4は、基板Kとこの基板Kに搭載されたチップCとの間隙にアンダーフィル剤を充填する装置であり、図2に示されるように、チャンバー52、可動ステージ71、カメラ72、圧力センサ75、ディスペンサ73及び真空ポンプ46などを備える。
チャンバー52は、開閉可能に設けられた第1ゲートバルブ42及び第2ゲートバルブ43を備える。また、配管及び開閉バルブ62を介して真空ポンプ46に接続されるとともに、内部の真空圧を大気開放するための開放バルブ47を備える。チャンバー52の上面には、カメラ72によるチャンバー52内の撮像を可能とするための透明窓54を備える。
可動ステージ71は、アンダーフィル剤の充填対象となる基板K(すなわちチップCが搭載された基板K)を固定保持可能な保持面71Hを備える。保持面71Hには、基板Kを真空吸着保持するための多数の微径孔が穿設され、これら微径貫通孔は真空ポンプ46に接続される。また、可動ステージ71は、ステージ駆動部74によりにX,Y各方向に駆動可能に構成される。可動ステージ71の内部には、固定保持された基板Kを適切な温度に加熱及び保温するためのヒーターが埋設される。
カメラ72は、撮像により得た画像データを制御装置9に送信可能な構成とされ、チャンバー52の外側から透明窓54越しに、チャンバー52内を撮像可能となる位置に設置される。また、閃光を発する発光部を備える。圧力センサ75は、チャンバー52内の圧力を測定してその測定値を制御装置9に送信可能な構成とされる。
ディスペンサ73は、アンダーフィル剤を吐出する吐出ノズル73Nを備え、且つZ方向に駆動可能とされる。ディスペンサ73は、チェックバルブ69、配管68及び三方弁65を介して第1貯留部66及び第2貯留部67に接続される。第1貯留部66及び第2貯留部67は、それぞれ所定量のアンダーフィル剤を貯留可能な例えばシリンジ容器で構成される。また、配管68は、開閉バルブ64を介して真空ポンプ46に接続される。
基板アンローダー8は、アンダーフィル剤の充填が完了した基板Kをディスペンス装置4から順次取り出す装置であり、基板ローダー2と同様に、複数の基板Kを収容可能な基板マガジン81ごと基板Kを保温可能なオーブン82を備える。
制御装置9は、タッチパネル等の入出力装置および警報装置、メモリチップやマイクロプロセッサなどを主体とした適当なハードウエア、このハードウエアを動作させるためのコンピュータプログラムを組み込んだハードディスク装置、及び各構成部とデータ通信を行う適当なインターフェイス回路などから構成され、実装システム1が一連の動作を行うための指令信号を各構成部に送るように構成される。なお、この一連の動作の一部をPLC(プログラマブルロジックコントローラ)で行うようにしてもよい。
本発明では、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて基板Kの雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更することが特徴である。その処理は、制御装置9の記憶手段に予め組み込まれた粘度管理プログラムにより行われる。粘度管理プログラムは、図4に示すように、アンダーフィル剤の時間−粘度特性を基に作成されている。なお、アンダーフィル剤は、時間の経過とともに粘度が上昇するものが用いられる。粘度の変化は、温度のよる変化が大きな要因となるが、ある温度である温度に一定になった後に、アンダーフィル剤に含まれる揮発成分の揮発や、硬化剤の昇華が時間と共に促進されて粘度が変化する。そのため、アンダーフィル剤毎に所定の温度雰囲気で時間−粘度特性を予め測定しておく。
粘度管理プログラムは、基板K上における最初のチップC1に吐出ノズル73Nがアンダーフィル剤を塗布開始してから時間T2の経過したとき、警告信号Q1を発するように組み込まれている。ここで、時間T2は、アンダーフィル剤が、設定圧P2の雰囲気下に曝されてから消滅不可粘度η3になるまでに要する時間T3から所定の余裕時間ΔTを差し引いた時間である。時間T2は、本発明の粘度変化時間に相当する。消滅不可粘度η3とは、アンダーフィル剤の置かれた環境の圧力を設定圧P2のから大気圧に変えた場合に、設定圧P2と大気圧との差圧によってアンダーフィル剤内のボイドを消滅させることができない粘度である。このような消滅不可粘度η3は、使用するアンダーフィル剤の種類毎に、時間−粘度特性を測定する際に取得されている。なお、消滅不可粘度η3は、操作者の経験値をもとに所定値を予め設定しても良い。装置の不具合等によりディスペンスを中断すること無く基板K一枚あたりの全てのチップCへのディスペンスが終了するまでに要する時間をT1とすると、上記T1,T2,T3の間には次の大小関係がある。すなわちT1<T2<T3である。
警告信号Q1は、音声及び/または表示燈の点灯による警告を発するように構成することができる。
次に、図5,6も参照して、以上のように構成された実装システム1の動作について説明する。図5は実装システム1の動作手順の概要を示すフローチャート、図6はディスペンスステップの動作手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、実装システム1の動作は、アンダーフィル剤供給ステップS1、チップ搭載ステップS2及びディスペンスステップS3などを備える。
以下の説明では、ディスペンス装置4は次の初期状態とする。すなわち第1ゲートバルブ42及び第2ゲートバルブ43は共に閉じている。開放バルブ47は開いており、チャンバー52内の圧力は大気圧とされる。また、第1貯留部66及び第2貯留部67には充分な量のアンダーフィル剤が貯留されている。チャンバー52内の設定圧(目標とする減圧の圧力値)はP2とする。
まず、チップ搭載動作に先立ち、図5のステップS1のように、ディスペンス装置4においてアンダーフィル剤をディスペンサ73に供給する動作を行う。
続いて、図5のステップS2の基板供給動作を行う。基板マガジン21にストックされた各基板Kは、オーブン22内で所定の一定温度に保たれる。基板移送手段は、基板マガジン21にストックされた各基板Kを、待機ステージ23を経て一枚ずつチップ搭載装置3へと供給する。
続いて、図5のステップS3のチップ搭載動作を行う。チップ搭載装置3において、チップ反転部33は、X,Y,Z方向に駆動され、チップストッカー32にストックされたチップCのバンプ形成面を真空吸着することにより取り出す。その後、水平軸J1回りに回動されることにより、バンプ形成面が下向きとなるようにチップCを反転させる。ボンディングヘッド35は、X,Y,Z方向に駆動されることにより、チップ反転部33により反転したチップCを真空吸着することによりチップ反転部33から取り出す。そして、2視野カメラ34がチップC及び基板Kの位置を読み取り、その位置情報に基づいて、可動ステージ31がX,Y,θ各方向に駆動され、チップCと基板Kとの位置合わせ(アラインメント)を行う。その後、ボンディングヘッド35は、Z方向下側に駆動され、真空吸着により保持したチップCを基板K上の搭載箇所に搭載すると共に加熱及び加圧する。同様のチップ搭載動作を、基板Kの全てのチップ搭載箇所にチップCについて繰り返す。
続いて、図5のステップS4のディスペンス動作を行う。ステップS4の詳細は図6に示される。ディスペンス装置4において、第1ゲートバルブ42が開き(ステップS31)、チップ搭載装置3でチップCが搭載された基板Kは、基板移送手段によりチャンバー52内に搬入され、可動ステージ71上に載置保持される(ステップS32)。基板Kがチャンバー52に搬入されると、第1ゲートバルブ42が閉じる(ステップS33)。
開閉バルブ62は、チャンバー52内の圧力が設定圧P2になるまで開状態とされる。チャンバー52内が徐々に減圧され、圧力が設定圧P2に到達した後(ステップS34)、ステージ駆動部74は、アンダーフィル剤の塗布対象となるチップCがディスペンサ73の吐出ノズル73Nの下方に位置するように可動ステージ71を駆動する(ステップS35)。カメラ72は、透明窓54越しにチップCの外観もしくはアラインメントマークを撮像し、その画像データを制御装置9に送る(ステップS36)。制御装置9は、カメラ72から送られた画像データに基づきチップCの位置と、基準チップ位置との変位を補正量として求める(ステップS37)。なお、基準チップ位置とは、チップCが基板Kに対して予め決定された位置から変位無く理想的に取り付けられたとした場合の位置である。
可動ステージ71は、ステップS37で求めた補正量に基づいて、X,Y各方向に駆動されることで、ディスペンサ73がチップCにおける最適の充填位置にアンダーフィル剤を充填できるようにアラインメントが行われる(ステップS38)。ディスペンサ73は、Z方向下方に駆動され、吐出ノズル73Nからアンダーフィル剤を吐出し、基板KとチップCとの間隙にアンダーフィル剤を充填する(ステップS39)。充填動作が終了すると、ディスペンサ73はZ方向上方の元の位置に戻る。
以降、同様にステップS35〜ステップS39の要領で、残りの基板Kのチップ搭載位置のチップCに図3の矢印Mで示す順番にディスペンスを行っていく。塗り始めからの経過時間がT2よりも小さければ(ステップS40でノー)、警告を発さない。
充填動作が終了し、基板Kはチャンバー52内において設定圧P2の減圧下に所定時間置かれる。これにより基板KとチップCとの間隙へのアンダーフィル剤の浸透を促進させることができる。所定時間が経過すると(ステップS43でイエス)、開放バルブ47が開き、チャンバー52内は大気圧に戻る(ステップS44)。続いて、第2ゲートバルブ43が開き(ステップS45)、基板Kが搬出される(ステップS46)。
一方、ディスペンスの途中で装置に不具合等が有り、基板Kのチップ搭載位置のチップCに対するアンダーフィル剤のディスペンス途中で時間T2が経過してしまったとき(ステップS40でイエス)、警告発生部は警告を発する(ステップS41)。ここでは、5番目のチップC5(図3参照)まではディスペンスが完了したものとする。操作者は、ディスペンス動作を中断させる。その後、開放バルブ47が開き、チャンバー52内は大気圧に戻る(ステップS44)。続いて、第2ゲートバルブ43が開き(ステップS45)、当該一部のチップC6〜C16へのディスペンスが未完了の基板Kを取り出す(ステップS46)。その後、操作者は上記不具合等の復旧作業を行う。続いて、ディスペンスが未完了の基板Kの場合(ステップS47でイエス)、基板途中からのディスペンスを再開するためにステップS31に戻る。
このように、ディスペンス装置4によると、基板Kのチップ搭載位置のチップCに対するアンダーフィル剤のディスペンス動作が終了する途中で、例えば装置の不具合等のトラブルにより時間T2が経過してしまったとき(ステップS40でイエス)、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて基板Kの雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更する。そのため、アンダーフィル剤内に残留したボイドが要因となって生じるチップ実装基板の品質劣化を未然に防止することができる。
続いて、図5のステップS5の基板搬出動作を行う。基板マガジン81にアンダーフィル剤のディスペンスが完了した基板Kを収納する。基板Kが、基板マガジン81ごとにオーブン82内で所定の一定温度に保たれる。
以上の実装動作において、オーブン22,82、待機ステージ23及び可動ステージ31,71におけるヒーターは、基板Kが80〜120℃に保温されるように制御される。これにより、一連のステップを有する実装工程の実質的に全体にわたって、基板Kは所定の温度に保温されるため、基板Kが吸湿したり、急激な温度変化に伴い反りを生じたりすることが抑制できる。
1 実装システム
2 基板ローダー
3 チップ搭載装置
4 ディスペンス装置
8 基板アンローダー
9 制御装置
K 基板
C チップ
21 基板マガジン
22 オーブン
23 待機ステージ
31 可動ステージ
32 チップストッカー
33 反転部
34 2視野カメラ
35 ボンディングヘッド
42 第1ゲートバルブ
43 第2ゲートバルブ
46 真空ポンプ
47 開放バルブ
52 チャンバー
54 透明窓
62 開閉バルブ
64 開閉バルブ
65 三方弁
66 第1貯留部
67 第2貯留部
68 配管
69 チェックバルブ
71 可動ステージ
72 カメラ
73 ディスペンサ
74 ステージ駆動部
75 圧力センサ
81 基板マガジン
82 オーブン
90 制御装置
J1 水平軸
P2 設定圧
Q1 警告信号
400 ディスペンス装置
460 減圧手段
520 チャンバー
710 可動ステージ
71H 保持面
720 カメラ
730 ディスペンサ
73N 吐出ノズル

Claims (3)

  1. 基板と基板に搭載されたチップとの間隙にアンダーフィル剤を減圧下で充填するディスペンス装置であって、
    前記アンダーフィル剤の充填開始から充填終了までの時間を計測する充填時間計測手段と、
    前記充填時間計測手段で計測したアンダーフィル剤の充填時間と、粘度変化時間とを比較し、アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更する機能を備えたディスペンス装置。
  2. 前記粘度変化時間が、予め計測された前記アンダーフィル剤毎の粘度の変化と時間の関係から求められる時間、もしくは、前記アンダーフィル剤毎に設定された時間である請求項1に記載のディスペンス装置。
  3. 基板と基板に搭載された搭載チップとの間隙にアンダーフィル剤を減圧下で充填するディスペンス方法であって、
    基板に搭載されたチップにアンダーフィル剤を充填する時間を計測するステップと、
    計測したアンダーフィル剤の充填時間と、アンダーフィル剤の粘度変化時間とを比較するステップと、
    アンダーフィル剤の粘度の変化に応じて前記基板の雰囲気を減圧状態から大気開放状態に変更するステップと、を有するディスペンス方法。
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