JP2011058740A - 減圧乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布膜に乾燥ムラが形成されるのを抑えることができる減圧乾燥装置を提供する。
【解決手段】基板1を収容するチャンバ部10と、前記チャンバ部10に基板1を収容した状態で基板1の裏面に当接して基板1を支持する基板支持部20と、前記基板支持部20を駆動制御する制御装置と、を備える減圧乾燥装置であって、前記制御装置は、チャンバ部10が減圧乾燥環境下で、前記基板支持部20を駆動制御することにより、基板支持部20が基板1裏面に当接する当接位置を変更させる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に形成された塗布膜を減圧環境下で乾燥させる減圧乾燥装置に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、基板上にレジスト液が塗布されたもの(塗布基板と称す)が使用されている。この塗布基板は、塗布装置により基板上にレジスト液が均一に塗布されることによって塗布膜が形成され、その後、減圧乾燥装置により塗布膜を乾燥させることにより生産される。
この減圧乾燥装置は、例えば、下記特許文献1に示されるように、チャンバ部に基板が収容された状態で、チャンバ部を減圧させることにより基板上の塗布膜を乾燥させるようになっている。具体的には、基板がチャンバ部に供給されると、基板の裏面に複数のピンを当接させることによって支持される。そして、この支持された状態でチャンバ部の大気を排気させると、チャンバ部が減圧環境下になることにより、基板上の塗布膜の溶剤が蒸発し塗布膜が乾燥する。
特開2005−329303号公報
しかし、上記特許文献1に記載された減圧乾燥装置では、塗布膜表面に乾燥ムラが発生する虞があるという問題があった。すなわち、チャンバ部が減圧されるに伴ってチャンバ部の温度が低下するため、複数のピンによって支持される基板には、部分的な温度差が発生することになる。具体的には、減圧乾燥中、基板は、常に複数のピンによって支持されているため、基板の裏面にピンが当接する部分は、ピンが当接していない部分に比べて温度が下がりにくく、温度が高くなる。そのため、温度差による溶剤の蒸発速度に差が生じ、ピンが接する部分と接しない部分とに含まれる溶剤の濃度に差が生じることになる。したがって、この状態で完全に乾燥させると、ピンが当接する部分に乾燥ムラ(ピンムラ)が形成されてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、塗布膜に乾燥ムラが形成されるのを抑えることができる減圧乾燥装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の減圧乾燥装置は、基板を収容するチャンバ部と、前記チャンバ部に基板を収容した状態で基板の裏面に当接して基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部を駆動制御する制御装置と、を備える減圧乾燥装置であって、前記制御部は、チャンバ部が減圧乾燥環境下で、前記基板支持部を駆動制御することにより、基板支持部が基板裏面に当接する当接位置を変更させることを特徴としている。
上記減圧乾燥装置によれば、減圧乾燥環境下で、基板支持部と基板裏面とが当接する当接位置が変更されるため、塗布膜に乾燥ムラが形成されるのを抑えることができる。すなわち、基板支持部により基板を保持した状態で、チャンバ部の排気が開始された後、基板支持部を駆動制御することにより、基板支持部と基板裏面との当接位置を変えることにより、減圧乾燥中、基板支持部と基板裏面とが常に同じ位置に当接するのを避けることができる。
具体的には、前記基板支持部は、軸部材に複数のローラが取付けられたローラユニットを一方向に複数配列されたローラコンベアであって、前記制御装置は、前記ローラの回転を駆動制御することにより、ローラ上に載置された基板をローラユニットの配列方向に変位させて、ローラが基板裏面に当接する当接位置を変更させる構成とすることができる。
この構成によれば、基板支持部が複数のローラユニットが配列されたローラコンベアであって、ローラコンベアのローラ上に基板が載置される。そして、減圧乾燥中にローラコンベアを駆動制御することにより、ローラユニットの配列方向に基板を繰り返し変位させる。すなわち、ローラを正転、逆転を繰り返すことにより、ローラと基板の裏面との当接位置を変化させることができるため、減圧乾燥中、ローラと基板裏面とが常に同じ位置に当接するのを避けることができる。
また、前記ローラユニットのローラは、基板の裏面との当接を避ける切欠部を有しており、前記ローラのうち、少なくとも一つのローラの切欠部の位置が他のローラの切欠部の位置と異なる状態で複数のローラが軸部材に固定されている構成としてもよい。
この構成によれば、ローラの切欠部により、ローラと基板の裏面とが当接する部分と、当接を避ける部分とが形成されるため、ローラと基板の裏面との当接を軸部材の軸方向において分散させることができる。
本発明の減圧乾燥装置によれば、塗布膜に乾燥ムラが形成されるのを抑えることができる。
本発明の一実施形態における減圧乾燥装置のチャンバ部が開状態を示す斜視図である。 上記減圧乾燥装置のチャンバ本体の上面図である。 減圧乾燥装置を正面から見た一部断面図である。 基板支持部に基板が支持された状態を示す図であり、(a)は基板を所定位置に支持された状態を示す図であり、(b)は(a)の状態から基板を基板搬送方向に変位させた状態を示す図である。 図4の状態を上方から見た場合の当接位置を示す図であり、(a)は基板が下流側に位置した状態(図4(a))の当接位置を示す図であり、(b)は基板が上流側に位置した状態(図4(b))の当接位置を示す図である。 減圧乾燥装置の動作を示すフローチャートである。 切欠部を有するローラを示す図である。 図7のローラを用いた場合の当接位置を示す図であり、(a)は基板が下流側に位置した状態を示す図であり、(b)は上流側に位置した状態を示す図である。 他の実施形態における減圧乾燥装置のチャンバ部を示す概略図である。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態における減圧乾燥装置を概略的に示す図であり、図1は、減圧乾燥装置のチャンバ部が開の状態を示す斜視図であり、図2はチャンバ本体の上面図、図3は減圧乾燥装置を正面から見た一部断面図である。
図1〜図3に示すように、減圧乾燥装置は、基板1上に形成されたレジスト液等の塗布膜を減圧環境下で乾燥させるものである。この減圧乾燥装置は、基板1を収容するためのチャンバ部10を有している。具体的には、このチャンバ部10は、チャンバ本体12とこれに接離可能なチャンバ蓋部11とを有しており、チャンバ蓋部11がチャンバ本体12に当接することにより基板1を収容する基板収容部10a(図3参照)が形成される。そして、この基板収容部10aに基板1を保持した状態で、基板収容部10aを減圧環境に維持することによって基板1を乾燥できるようになっている。
なお、以下の説明では、図1における紙面上側を減圧乾燥装置の上方、図1における紙面下側を減圧乾燥装置の下方とし、さらに、図1の紙面左側を上流側、紙面右側を下流側として説明を進めることとする。
チャンバ蓋部11は、図示しない昇降機構を駆動制御することにより昇降動作可能に構成されており、チャンバ本体12に対して接離可能になっている。具体的には、チャンバ蓋10は、チャンバ本体12の上方位置と、チャンバ本体12に当接する位置とに昇降動作可能に設定されており、チャンバ蓋10がチャンバ本体12の上方に位置する状態ではチャンバ部10が開状態となり、チャンバ蓋10がチャンバ本体12に当接する位置ではチャンバ部10が閉状態となる。すなわち、基板収容部10aは、チャンバ部10が閉状態で形成される。
このチャンバ蓋部11は、チャンバ本体12に保持された基板1を覆う形状を有しており、チャンバ本体12と対面する平板状の平板部11aと、この平板部11aの外周縁からチャンバ本体12側に突出し、保持された基板1を囲む形状を有する側壁部11bとを有している。この側壁部11bは、チャンバ本体12と対向する面が平滑な平坦状に形成されている。そして、チャンバ部10が閉状態では、側壁部11bの平坦部分が、後述するチャンバ本体12に設けられたシール部材12aに圧接することにより、基板収容部10aが密封されるようになっている。
チャンバ本体12は、塗布膜が形成された基板1を保持するものである。このチャンバ本体12は、基板1を支持するための基板支持部20が設けられており、この基板支持部20により基板1が支持されることにより、基板収容部10aで基板1が保持されるようになっている。
本実施形態における基板支持部20は、一方向に配列されたローラユニット21を複数有するローラコンベア20aであって、このローラコンベア20aにより、基板1を支持することができるとともに、ローラユニット21の配列方向に基板を搬送できるようになっている。
ローラユニット21は、一方向に延びる軸部材21aと、この軸部材21aの軸方向に略等間隔で固定される複数のローラ21bとを有しており、軸部材21aの長手方向が基板5の搬送方向と直交する状態で所定間隔で配列されている。そして、各軸部材21aが同一の高さ位置に設けられており、軸部材21aの各ローラ21bすべてが、円盤状でほぼ同径に形成されている。これにより、各ローラ21bの最上位置がほぼ同一高さとなり、このローラ21bの最上位置部分が基板1の裏面に当接することにより、基板1がローラユニット21のローラ21b上に支持されるようになっている。ここで、本発明では、このローラ21bの最上位置が基板1の裏面に当接する位置を当接位置αと呼ぶ。
また、軸部材21aの端部には、プーリ22aが取付けられており、全ての軸部材21aのプーリ22a(図3参照)がベルト22bで連結されている。したがって、ベルト22bを駆動させるモータを作動させると、ベルト22bが回転することにより、各軸部材21aが軸心回りに回転し、ローラ21bが軸心回りに回転する。これにより、ローラコンベア20aに支持された基板5がローラユニット21の配列方向(基板搬送方向)に搬送できるようになっている。すなわち、ローラユニット21のローラ21bに基板1の一部が載置されると、チャンバ本体12の下流側所定位置まで基板1を搬送することができ、また、減圧乾燥処理終了後には、基板1をさらに下流側に搬送することにより、基板1を搬出することができるようになっている。
また、ベルト22bを駆動させるモータを制御することにより、ローラ21bを正転、逆転させることができる。これにより、ローラ21b上の基板1を基板搬送方向に沿って変位させることができる。ここで、図4は、基板支持部20により基板1が支持された状態を示す図であり、(a)は基板1を所定位置に支持された状態を示す図であり、(b)は(a)の状態から基板1を基板搬送方向上流側に変位させた状態を示す図である。また、図5は、図4の状態を上方から見た場合の当接位置αを示す図であり、図5(a)が図4(a)に対応し、図5(b)が図4(b)にそれぞれ対応している。なお、図4と図5において、ローラ21bの数は必ずしも一致していない。
図4、図5に示すように、基板1がチャンバ本体12に搬入されると、ローラ21bを正転させることにより、基板1が基板支持部20の所定位置に支持される(図4(a))。すなわち、基板1の裏面に一部のローラ21bの最上位置が当接することにより支持される(図5(a))。そして、ローラ21bを逆転させることにより、基板1が基板搬送方向に変位され、その位置で基板1が支持される(図4(b)、図5(b))。したがって、ローラ21bを正転及び逆転させることにより、ローラ21bの最上位置と基板1の裏面とが当接する位置、すなわち当接位置αを変更させることができる。
すなわち、図4(a)の状態における当接位置は、図5(a)において水平線で示す当接位置αで示される部分である。また、基板1を上流側に変位させた図4(b)の状態における当接位置は、図5(b)において縦線部で示す当接位置αで示される部分である。そして、図5(a)において形成された当接位置αを図5(b)に仮想的に表した場合、図5(b)において破線で示す部分が図5(a)で形成された当接位置αである。このように、基板1が図5(a)で示す下流側にある場合と、図5(b)で示す上流側にある場合とでは、当接位置αが変更されている。したがって、ローラ21bを正転及び逆転させて基板1を搬送方向に変位させることにより、当接位置αが変更され、ローラ21bと基板1の裏面とが常に同じ位置で当接するのを避けることができる。
また、チャンバ本体12は、排気口24を有しており、この排気口24から基板収容部10aの大気を排気することにより、基板収容部10aが減圧されるようになっている。この排気口24には、図示しない真空ポンプと配管を通じて接続されており、真空ポンプを作動させることにより、排気口24に吸引力が作用し、基板収容部10aの大気が吸引される。そして、チャンバ本体12には、チャンバ蓋10の側壁部11bに対向する位置に、基板1を囲うように環状のシール部材12aが設けられており、チャンバ蓋10を下降させて側壁部11bの平坦部分がシール部材12aに圧接されることにより、基板収容部10aが密封される。したがって、チャンバ部10が閉状態で真空ポンプを作動させることにより、基板収容部10aが大気圧よりも小さい圧力に減圧されるようになっている。
また、チャンバ本体12には、図示しないガス供給口が設けられており、このガス供給口からNガスを供給することにより、基板収容部10a内の減圧状態を大気圧に戻すことができるようになっている。
また、減圧乾燥装置には、制御装置が設けられている。この制御装置は、各種モータ等を駆動制御するものであり、チャンバ蓋10の昇降動作や、基板支持部20であるローラコンベア20aのローラユニット21の動作を駆動制御することができる。
次に、減圧乾燥装置の動作について図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、基板1の供給が行われる(ステップS1)。具体的には、チャンバ部10を開状態、すなわちチャンバ蓋部11を上昇させた状態で、基板1の一部が基板支持部20であるローラコンベア20aに載置されると、ローラユニット21を駆動制御することによりローラ21bを正転させる。そして、基板1を所定の位置まで搬送させた後、ローラ21bを停止させて、基板1を所定位置に停止させる。例えば、図4(a)に示されるように、基板収容部10aの下流側(図4(a)において右側)に基板1を停止させる。
次に、基板1上の塗布膜を乾燥させる乾燥処理が開始される(ステップS2)。具体的には、チャンバ蓋部11を下降させて基板収容部10aを密閉した後、真空ポンプを作動させて基板収容部10aを減圧させることにより、基板1上の塗布液を乾燥させる。具体的には、真空ポンプを作動させると、排気口24に吸引力が発生し、基板収容部10aの大気が一様に排気口24から排気される。これにより、基板収容部10aが大気圧より低い所定の圧力まで減圧されることによって基板収容部10aが減圧乾燥環境になり、塗布膜の溶剤が基板収容部10aに蒸発する。
次に、ローラコンベア20aを作動させる(ステップS3)。すなわち、乾燥処理中にローラコンベア20aを駆動制御して、ローラ21bを正転、逆転させる。具体的には、ステップS1において搬入した基板1を停止させた位置から(図4(a))、ローラ21bを逆転させることにより、基板収容部10aの上流側に基板1を変位させる(図4(b))。そして、基板1が基板収容部10aの上流側に到達すると、今度はローラ21bを正転させて基板1を基板収容部10aの下流側に変位させる(図4(a))。そして、基板1が基板収容部10aの下流側に到達すると、再度ローラ21bを逆転させて基板1を基板収容部10aの上流側に変位させる(図4(b))。このようにして、減圧環境下にある基板1が基板収容部10aの基板搬送方向に沿って繰り返し搬送されることによって、基板1の位置が常に変化するように変位させる。すなわち、ローラ21bと基板1の裏面との当接位置αを常に変更するようにローラコンベア20aを駆動制御する(図5(a)、図5(b))。これにより、減圧乾燥中、基板支持部20と基板裏面とが常に同じ位置に当接するのを避けることができる。
次に、乾燥処理が終了する(ステップS4)。具体的には、上記乾燥処理が所定時間行われた後、真空ポンプを停止させてガス供給口からNガスを供給することにより、基板収容部10aを大気圧に戻すととともに、ローラコンベア20aのローラユニット21の駆動を停止させることにより、基板搬送方向に変位させていた基板1を停止させる。
次に、基板1を搬出する(ステップS5)。具体的には、ローラコンベア20aを駆動制御することによりローラ21bを正転させ、基板1を下流側に搬送することによって基板1を搬出する。
以上説明した通りの減圧乾燥装置によれば、減圧乾燥環境下で、ローラコンベア20aのローラ21bと基板1の裏面とが当接する当接位置αが変更されるため、塗布膜に乾燥ムラが形成されるのを抑えることができる。すなわち、ローラコンベア20aによりチャンバ部10の基板収容部10aに基板1を保持した状態で、基板収容部10aの排気が開始された後、ローラコンベア20aを駆動制御することにより、ローラ21bと基板1の裏面との当接位置αを変えることにより、減圧乾燥中、ローラ21bと基板1の裏面とが常に同じ位置に当接するのを避けることができる。これにより、乾燥処理中における基板1の温度が一様になるため、溶剤の蒸発速度を一様にすることができる。したがって、従来のように乾燥処理中、基板裏面とピンとが常に接する場合に比べて、基板に形成される乾燥ムラを抑えることができる。
また、上記実施形態では、ローラコンベア20aのローラ21bの形状が円盤状である場合について説明したが、図7に示すように、ローラ21bの円周部分の一部に切欠部21cが形成されたものであってもよい。具体的には、軸部材21aの軸方向に複数取付られたローラ21bの切欠部21cがそれぞれ異なる位置になるようにローラユニット21を構成する。そして、隣接するローラユニット21のローラ21bの切欠部21cの位置がそれぞれ異なる位置になるようにローラユニット21を基板搬送方向に配列する。例えば、鉛直上方向位置が切欠部21cになるローラ21bと、切欠部21c以外の部分になるローラ21bとが交互に配列されるように固定すれば、図8(a)に示すように、複数のローラ21bが、軸部材21aの軸方向及び、ローラユニット21の配列方向に亘って、一つ置きにローラ21bと基板1の裏面との当接位置αが配列される。すなわち、ローラ21bの切欠部21cでは、ローラ21bと基板1の裏面との当接を避けることができるため、ローラ21bと基板1の裏面との当接位置αを分散させることができ、ローラ21bが密に配置されている場合に比べて、ローラ21bと基板1の裏面とが当接することにより生じる局部的な温度変化を抑えることができる。
そして、ローラ21bを正転逆転を繰り返して基板1を変位させることにより、ローラ21bの切欠部21cと切欠部21c以外の部分が交互に最上位置になるようにローラ21bの切欠部21cの位置を設定することにより、基板1が下流側に位置した場合(図8(a))と、上流側に位置した場合(図8(b))とであっても、当接位置αを分散させた状態が維持されて乾燥処理を行うことができる。したがって、切欠部21cを有するローラ21bを用いることにより、基板1の局部的な温度変化を抑え、乾燥ムラの発生を抑えることができる。
また、上記実施形態では、チャンバ部10についてチャンバ蓋11が開閉するタイプの減圧乾燥装置について説明したが、図9に示すようなゲートバルブ方式の減圧乾燥装置であってもよい。この図9に示す減圧乾燥装置は、一体型のチャンバ部10を有しており、チャンバ部10内に基板収容部10aが形成されている。そして、基板搬送方向において互いに対向する位置に基板1を搬入させる搬入ゲート13と、基板1を搬出させる搬出ゲート14とを有しており、搬入ゲート13及び搬出ゲート14は、開閉動作できるようになっている。すなわち、基板1の搬入時には、搬入ゲート13が開状態(図9において二点鎖線で示す)となり、基板収容部10aが減圧乾燥時には搬入ゲート13及び搬出ゲート14が閉状態となり、さらに、基板1の搬出時には、搬出ゲート14が開状態(図9において二点鎖線で示す)となる。また、基板収容部10aには、ローラコンベア20aが設けられており、上記実施形態同様、基板1をローラ21bで支持した状態でローラ21bを正転逆転を繰り返すことで、基板1を上流側及び下流側に変位させて、基板1の裏面とローラ21bとの当接位置を変更できるようになっている。そして、このローラ21bに載置された基板1の高さ位置は、上流側及び下流側の基板搬送装置(不図示)と共通に設定されることにより、基板搬送装置からそのまま基板収容部10aに搬入し、さらに下流側の基板搬送装置にそのまま搬出することができる。したがって、基板収容部10aへの搬入、搬出動作をロボットハンドのような中継器が不要であるため、時間をかけることなく、スムーズに行うことができる。
また、上記実施形態では、基板支持部20としてローラコンベア20aを用いる場合について説明したが、基板1を支持するピンの位置が変更できるものであってもよい。具体的には、複数ピンのうち、一部のピンにより基板1を支持しておき、所定時間経過することにより、残りの他のピンにより基板1を支持するように構成する。このような構成であっても、ピンと基板1の裏面との当接位置を変更することができるため、従来のように常にピンと基板1の裏面とが当接する場合に比べて、乾燥ムラの発生を抑えることができる。
10 チャンバ部
10a 基板収容部
11 チャンバ蓋部
12 チャンバ本体
20 基板支持部
20a ローラコンベア
21 ローラユニット
21a 軸部材
21b ローラ
21c 切欠部

Claims (3)

  1. 基板を収容するチャンバ部と、
    前記チャンバ部に基板を収容した状態で基板の裏面に当接して基板を支持する基板支持部と、
    前記基板支持部を駆動制御する制御装置と、
    を備える減圧乾燥装置であって、
    前記制御装置は、チャンバ部が減圧乾燥環境下で、前記基板支持部を駆動制御することにより、基板支持部が基板裏面に当接する当接位置を変更させることを特徴とする減圧乾燥装置。
  2. 前記基板支持部は、軸部材に複数のローラが取付けられたローラユニットを一方向に複数配列されたローラコンベアであって、前記制御装置は、前記ローラの回転を駆動制御することにより、ローラ上に載置された基板をローラユニットの配列方向に変位させて、ローラが基板裏面に当接する当接位置を変更させることを特徴とする請求項1に記載の減圧乾燥装置。
  3. 前記ローラユニットのローラは、基板の裏面との当接を避ける切欠部を有しており、前記ローラのうち、少なくとも一つのローラの切欠部の位置が他のローラの切欠部の位置と異なる状態で複数のローラが軸部材に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の減圧乾燥装置。
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