JP2011057636A - アントラキノン誘導体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明について詳細に説明する。
一般式(4)で表されるジカルボン酸無水物誘導体は特に限定はなく、例えばフタル酸無水物、4−ブロモフタル酸無水物、4−ヨードフタル酸無水物、4,5−ジクロロフタル酸無水物、4,5−ジブロモフタル酸無水物、4,5−ジヨードフタル酸無水物、4−ブロモ−5−ヨードフタル酸無水物、4,5−ビス(トリフルオロメチル)フタル酸無水物、3,4,5,6−テトラフルオロフタル酸無水物、4−メチルフタル酸無水物、4−ヘキシルフタル酸無水物、4−ドデシルフタル酸無水物、4−ペンタデシルフタル酸無水物、4−メトキシフタル酸無水物、4−ヘキシロキシフタル酸無水物、4−ドデシロキシフタル酸無水物、4−ペンタデシロキシフタル酸無水物、4−メチルチオフタル酸無水物、4−ヘキシルチオフタル酸無水物、4−ドデシルチオフタル酸無水物、4−ペンタデシルチオフタル酸無水物、4,5−ジメチルフタル酸無水物、4,5−ジヘキシルフタル酸無水物、4,5−ジドデシルフタル酸無水物、4,5−ジペンタデシルフタル酸無水物、4,5−ジメトキシフタル酸無水物、4,5−ジ(ヘキシロキシ)フタル酸無水物、4,5−ジ(ドデシロキシ)フタル酸無水物、4,5−ジ(ペンタデシロキシ)フタル酸無水物、4,5−ジ(メチルチオ)フタル酸無水物、4,5−ジ(ヘキシルチオ)フタル酸無水物、4,5−ジ(ドデシルチオ)フタル酸無水物、4,5−ジ(ペンタデシルチオ)フタル酸無水物、4,5−ビス(2−フェニルエテニル)フタル酸無水物、4,5−ビス(フェニルエチニル)フタル酸無水物、マレイン酸無水物、ブロモマレイン酸無水物、ヨードマレイン酸無水物、ジフルオロマレイン酸無水物、ジクロロマレイン酸無水物、ジブロモマレイン酸無水物、ジヨードマレイン酸無水物、ブロモヨードマレイン酸無水物、ビス(トリフルオロメチル)マレイン酸無水物、メチルマレイン酸無水物、ヘキシルマレイン酸無水物、デシルマレイン酸無水物、ドデシルマレイン酸無水物、ペンタデシルマレイン酸無水物、ジメチルマレイン酸無水物、ジヘキシルマレイン酸無水物、ジデシルマレイン酸無水物、ジドデシルマレイン酸無水物、ジペンタデシルマレイン酸無水物、メトキシマレイン酸無水物、ヘキシロキシマレイン酸無水物、デシロキシマレイン酸無水物、ドデシロキシマレイン酸無水物、ペンタデシロキシマレイン酸無水物、ジメトキシマレイン酸無水物、ジ(ヘキシロキシ)マレイン酸無水物、ジ(デシロキシ)マレイン酸無水物、ジ(ドデシロキシ)マレイン酸無水物、ジ(ペンタデシロキシ)マレイン酸無水物、メチルチオマレイン酸無水物、ヘキシルチオマレイン酸無水物、デシルチオマレイン酸無水物、ドデシルチオマレイン酸無水物、ペンタデシルチオマレイン酸無水物、ジ(メチルチオ)マレイン酸無水物、ジ(ヘキシルチオ)マレイン酸無水物、ジ(デシルチオ)マレイン酸無水物、ジ(ドデシルチオ)マレイン酸無水物、ジ(ペンタデシルチオ)マレイン酸無水物、ジフェニルマレイン酸無水物、ビス(フェニルエテニル)マレイン酸無水物、ビス(フェニルエチニル)マレイン酸無水物等が挙げられ、好ましくはフタル酸無水物、4,5−ジクロロフタル酸無水物、4,5−ジブロモフタル酸無水物、4,5−ジヨードフタル酸無水物、4−ブロモ−5−ヨードフタル酸無水物、ジクロロマレイン酸無水物、ジブロモマレイン酸無水物、ジヨードマレイン酸無水物、ジフェニルマレイン酸無水物である。
4,5−ジヨードフタル酸無水物は「ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー」(米国)、1951年、16巻、1577−1581頁を参考に、以下の様に合成した。
1H NMR(トルエン−d8,80℃):δ=7.65(s,2H)。
MS m/z: 400(M+,100%),273(M+−I,38%)。
1H NMRスペクトルを図1に示した。
1,2―ジドデシルベンゼンは「日本化学会誌」1989年、6巻、983−987頁に従い以下の様に合成した。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=7.11(m,4H),2.59(t,J=7.8Hz,4H),1.55(m,4H),1.26(m,36H),0.88(t,J=6.8Hz,6H)。
MS m/z: 414(M+,100%),260(M+−C11H23,71%),106(M+−C22H46,98%)。
3’,4’−ジドデシル−4,5−ジヨードベンゾフェノンカルボン酸は「ベリヒテ」(独国)、1933年、66B巻、1876−1891頁を参考に以下の様に合成した。
4,5−ジクロロ−3’,4’−ジドデシルベンゾフェノンカルボン酸は「ベリヒテ」(独国)、1933年、66B巻、1876−1891頁を参考に以下の様に合成した。
4−ブロモ−5−ヨードフタル酸無水物は「ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー」(米国)、1951年、16巻、1577−1581頁を参考に、以下の様に合成した。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=8.51(s,1H),8.23(s,1H)。
MS m/z: 353(M+,100%),309(M+−CO2,18%),282(M+−C2O3,10%),155(M+−C2O3I,16%),74(M+−C2O3IBr,32%)。
合成例5で得られた4−ブロモ−5−ヨードジカルボン酸無水物2.70g(7.65mmol)、合成例2で得られた1,2−ジドデシルベンゼン3.17g(7.65mmol)、ジクロロエタン4.8mlの混合液にルイス酸触媒として塩化アルミニウム2.04g(15.3mmol)を加え、室温で3時間反応を行った。水を加えてクエンチし、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、黄色粘性固体8.65gを得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、3’,4’−ジドデシル−4−ブロモ−5−ヨードフェニルケトンカルボン酸及び3’,4’−ジドデシル−5−ブロモ−4−ヨードフェニルケトンカルボン酸の混合物3.87gを得た。(収率66%)。
1,2―ジペンタデシルベンゼンは「日本化学会誌」1989年、6巻、983−987頁に従い以下の様に合成した。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=7.11(m,4H),2.59(t,J=7.8Hz,4H),1.55(m,4H),1.26(m,48H),0.88(t,J=6.8Hz,6H)。
MS m/z: 499(M+,100%),301(M+−C14H29,68%),104(M+−C28H58,90%)。
合成例5で得られた4−ブロモ−5−ヨードフタル酸無水物2.85g(8.08mmol)、合成例7で得られた1,2−ジペンタデシルベンゼン4.62g(9.26mmol)、ジクロロエタン8.5mlの混合液にルイス酸触媒として塩化アルミニウム2.26g(17.0mmol)を加え、室温で1.5時間反応を行った。水を加えてクエンチし、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、黄色粘性固体8.65gを得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸及び5−ブロモ−4−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸の混合物6.00gを得た(収率87%)
合成例9(1,2−ジドデシロキシベンゼンの合成)(一般式(5)で表されるベンゼン誘導体の合成)
1,2−ジドデシロキシベンゼンは、「ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティー」(米国)、2006年、128巻、16613−16625頁を参考に以下の様に合成した。
合成例1で得られた4,5−ジヨードフタル酸無水物3.20g(8.00mmol)、合成例9で得られた1,2−ジドデシロキシベンゼン3.57g(8.00mmol)、ジクロロエタン8.50mlの混合液にルイス酸触媒として塩化アルミニウム2.26g(17.0mmol)を加え、室温で1時間反応を行った。水を加えてクエンチし、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、黄色粘性固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、3’,4’−ジドデシロキシ−4,5−ジヨードベンゾフェノンカルボン酸5.15gを得た。(収率76%)
合成例11(3’,4’−ジブロモ−ベンゾフェノンカルボン酸の合成)(一般式(2)で表されるフェニルケトンカルボン酸誘導体の合成)
3’,4’−ジブロモ−ベンゾフェノンカルボン酸は「ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサイティ」(米国)、2001年、123巻、2530−2536頁に従い以下の様に合成した。
ジクロロマレイン酸無水物(和光純薬製)1.67g(10.0mmol)、合成例2で得られた1,2−ジドデシルベンゼン4.15g(10.0mmol)、ジクロロエタン10.0mlの混合液にルイス酸触媒として塩化アルミニウム2.80g(21.0mmol)を加え、50℃で3時間反応を行った。水を加えてクエンチし、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、黄色粘性固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製し、2,3−ジクロロ−4−(3’,4’−ジドデシルフェニル)−4−オキソブテン酸4.94gを得た(収率85%)。
ジフェニルマレイン酸無水物(ランカスター製)2.50g(10.0mmol)、1,2−ジブロモベンゼン(和光純薬製)2.36g(10.0mmol)、ジクロロエタン10.0mlの混合液にルイス酸触媒として塩化アルミニウム2.80g(21.0mmol)を加え、50℃で5時間反応を行った。水を加えてクエンチし、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、黄色固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製し、4−(3’,4’−ジドデシルフェニル)−2,3−ジフェニル−4−オキソブテン酸3.01gを得た(収率62%)。
合成例3で合成した3’,4’−ジドデシル−4,5−ジヨードベンゾフェノンカルボン酸19.9g(24.4mmol)、ハロゲン化剤として塩化チオニル20ml(274mmol)の混合物にDMF0.2ml(2.58mmol)を加え、1時間還流して反応を行った。減圧化で塩化チオニルを除き、黄色固体として3’,4’−ジドデシル−4,5−ジヨードベンゾフェノンカルボン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を得た。ここにテトラクロロエタン90ml、ルイス酸触媒として塩化アルミニウム6.50g(48.8mmol)を加え、50℃で4.5時間反応を行った(分子内フリーデルクラフツアシル化反応)。水を加えてクエンチし、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、褐色固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/クロロホルム=4/1)で精製し、2,3−ジドデシル−6,7−ジヨード−9,10−アントラキノン14.6gを得た(収率75%)。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=8.69(s,2H),8.04(s,2H),2.75(t,J=7.8Hz,4H),1.65(m,4H),1.26(m,36H),0.88(t,J=6.5Hz,6H)。
MS m/z: 796(M+,100%),670([M−I]−,52%)。
合成例4で合成した4,5−ジクロロ−3’,4’−ジドデシルベンゾフェノンカルボン酸3.47g(5.49mmol)を用い、4,5−ジクロロ−3’,4’−ジドデシルベンゾフェノンカルボン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、実施例1と同様の操作により2,3−ジクロロ−6,7−ジドデシル−9,10−アントラキノン2.76gを得た(収率82%)。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=8.34(s,2H),8.06(s,2H),2.76(t,J=7.8Hz,4H),1.65(m,4H),1.26(m,36H),0.88(t,J=6.5Hz,6H)。
MS m/z: 614(M+,100%),578([M−Cl]−,30%)。
合成例6で合成した4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジドデシルベンゾフェノンカルボン酸3.90g(5.08mmol)を用い、4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジドデシルベンゾフェノンカルボン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、実施例1と同様の操作により2−ブロモ−6,7−ジドデシル−3−ヨード−9,10−アントラキノン3.20gを得た(収率84%)。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=8.73(s,1H),8.45(s,1H),8.05(s,2H),2.75(m,4H),1.62(m,4H),1.26(m,36H),0.88(m,6H)。
MS m/z: 750(M+,100%),440(M+−C22H46,8%)。
合成例8で合成した4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸3.21g(3.77mmol)を用い、4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、実施例1と同様の操作により2−ブロモ−3−ヨード−6,7−ジペンタデシル−9,10−アントラキノン1.91gを得た(収率61%)。
1H NMR(CDCl3,22℃):δ=8.73(s,1H),8.45(s,1H),8.05(s,2H),2.75(t,J=7.8Hz,4H),1.65(m,4H),1.26(m,48H),0.88(t,J=6.5Hz,6H)。
MS m/z: 832(M+,80%),705([M−I]−,100%)。
合成例10で合成した3’,4’−ジドデシロキシ−4,5−ジヨードベンゾフェノンカルボン酸5.15g(6.08mmol)を用い、ハロゲン化剤として塩化スルホリルを、ルイス酸触媒として三フッ化ほう素ジエチルエーテル錯体を用いた以外は実施例1と同様の操作により3’,4’−ジドデシロキシ−4,5−ジヨードベンゾフェノンカルボン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、2,3−ジヨード−6,7−ジドデシロキシ−9,10−アントラキノン3.53gを得た(収率70%)。
合成例11で合成した3’,4’−ジブロモ−ベンゾフェノンカルボン酸5.20g(13.6mmol)を用い、ハロゲン化剤として塩化オキサリルを、ルイス酸触媒として塩化鉄(III)を用いた以外は実施例1と同様の操作により3’,4’−ジブロモ−ベンゾフェノンカルボン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、2,3−ジブロモ−9,10−アントラキノン3.23gを得た(収率65%)。
合成例12で合成した2,3−ジクロロ−4−(3’,4’−ジドデシルフェニル)−4−オキソブテン酸4.94g(8.5mmol)を用い、2,3−ジクロロ−4−(3’,4’−ジドデシルフェニル)−4−オキソブテン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、実施例1と同様の操作により2,3−ジクロロ−6,7−ジドデシル−1,4−ナフトキノン2.49gを得た(収率52%)。
合成例13で合成した4−(3’,4’−ジドデシルフェニル)−2,3−ジフェニル−4−オキソブテン酸3.01g(6.2mmol)を用い、4−(3’,4’−ジドデシルフェニル)−2,3−ジフェニル−4−オキソブテン酸塩化物(一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物)を経て、実施例1と同様の操作により6,7−ジブロモ−2,3−ジフェニル−1,4−ナフトキノン1.77gを得た(収率61%)。
合成例6で合成した4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジドデシルベンゾフェノンカルボン酸10.0g(13.0mmol)、濃硫酸77mlを300mlシュレンク中で混合し、80℃で50分反応を行った。反応後、氷水を加え、析出した固体をろ過、水洗浄をすることで、白色固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=9/1)、および再結晶(ヘプタン)により精製し、2−ブロモ−6,7−ジドデシル−3−ヨード−9,10−アントラキノン5.98gを得た(収率61%)。
合成例8で合成した4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸642mg(0.754mmol)、濃硫酸5.3mlを50mlシュレンク中で混合し、60℃で4.5時間反応を行った。時間経過に伴い、褐色の粘性オイルとなった有機物が濃硫酸と分離して、油滴状となった。反応後、氷水を加えクロロホルムで抽出、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、暗褐色固体を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/クロロホルム=4/1)、および再結晶(ヘプタン)により精製し、2−ブロモ−3−ヨード−6,7−ジペンタデシル−9,10−アントラキノン137mgを得た(収率22%)。
合成例8で合成した4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸213mg(0.250mmol)、トルエン10ml、p−トルエンスルホン酸水和物95.2mg(0.50mmol)を50mlシュレンク中で混合し、130℃で25時間反応を行った。反応後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出、さらに水洗浄を行い、溶媒を減圧留去することで、淡褐色オイルを得た。1H NMRにより、2−ブロモ−3−ヨード−6,7−ジペンタデシル−9,10−アントラキノンが生成せず、原料である4−ブロモ−5−ヨード−3’,4’−ジペンタデシルベンゾフェノンカルボン酸を回収したことを確認した。
Claims (4)
- 下記一般式(1)で表されるアントラキノン誘導体の製造方法であり、下記一般式(2)で表されるフェニルケトンカルボン酸誘導体と、ハロゲン化剤を用いた反応により得られる、下記一般式(3)で表されるフェニルケトンカルボン酸ハロゲン化物を、ルイス酸触媒を用いた分子内フリーデルクラフツアシル化反応させることを特徴とするアントラキノン誘導体の製造方法。
- ハロゲン化剤が塩素化剤であることを特徴とする請求項1に記載のアントラキノン誘導体の製造方法。
- 塩素化剤が塩化チオニルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアントラキノン誘導体の製造方法。
- ルイス酸触媒が塩化アルミニウムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアントラキノン誘導体の製造方法。
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