JP2011054886A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワード線引き出し部を活性領域の上に形成する構成としながら、リーク電流を抑制する。
【解決手段】側壁転写プロセスで形成されたワード線をワード線引き出し部WLaでループカットすると共に、ワード線引き出し部WLaを半導体基板2の活性領域Sa上に配設する構成であって、電極間絶縁膜4に選択ゲートトランジスタ用開口4aを形成する際にワード線引き出し部形成領域にループカット用開口4bを形成しておき、電極間絶縁膜4およびゲート絶縁膜3に対して選択的にエッチングを行うことによりワード線引き出し部の上層電極および下層電極を連続的に分離しループカットできるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に係り、特にワード線の端部構造およびその製造方法に関する。
半導体装置の製造方法における微細化プロセスの一例として、リソグラフィで形成されたパターンから転写したマスク材(芯材とも称す)の側面に、側壁部(スペーサ膜)を形成し、側壁部と同形状の実配線のパターンを形成する側壁転写プロセスが知られている。この側壁転写プロセスでは、リソグラフィによるパターニングで形成された芯材パターンのピッチの半分以下のピッチの微細パターンを形成可能である。この側壁転写プロセスにより形成された実配線のパターンは、配線端においてループ状に繋がるパターンとなるので、ループ状のパターンをどこかでカットする工程が必要となる。
浮遊ゲート電極を有するNAND型フラッシュメモリ装置において上記側壁転写プロセスによりワード線を形成する場合、上述のループカットはワード線の端部に設けられたコンタクト領域に形成されたワード線引出し部にて行われる。このワード線引出し部におけるループカットは、ワード線に対応する上層電極に対して行われ、浮遊ゲート電極に対応する下層電極については行われていなかった。したがって、活性領域上でループカットを行うと、上層電極ではループカットされているにもかかわらず、ループカットされていない下層電極を介するリーク電流が発生する可能性が高くなる。
このため、ワード線引き出し部におけるループカットは活性領域上ではなく、下層電極が存在しない素子分離絶縁膜の上で行われていた(特許文献1参照)。この構成の場合、素子分離領域と活性領域の境界には段差が生じるため、この段差により、ワード線の引出し部のリソマージンが低下する(即ち、段差によるフォーカスのずれなどに帰因する段切れが発生する)という不具合や、ワード線のメタルシリサイド形成時にシリサイド反応が不十分になるという不具合などが発生するおそれがあった。
特開2009−16444号公報
本発明は、ワード線引き出し部を活性領域の上に形成する構成としながら、リーク電流を抑制することができる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、側壁転写プロセスで形成されたワード線が前記ワード線の端部に設けられたワード線引き出し部でループカットされると共に、メモリセルユニットがメモリセルトランジスタおよび選択ゲートトランジスタからなり、前記メモリセルトランジスタの第1のゲート電極は浮遊ゲート電極とこの浮遊ゲート電極上に形成された第1の電極間絶縁膜とこの第1の電極間絶縁膜上に形成された制御ゲート電極とから構成され、前記選択ゲートトランジスタの第2のゲート電極は下層電極とこの下層電極上に形成され開口を有する第2の電極間絶縁膜とこの第2の電極間絶縁膜上に形成された上層電極とから構成された不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記半導体基板の活性領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜上に電極間絶縁膜を形成する工程と、前記選択ゲートトランジスタ形成領域の前記電極間絶縁膜に第1の開口を形成すると共に、前記ワード線引き出し部形成領域の前記電極間絶縁膜に第2の開口を形成する工程と、前記電極間絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程と、前記第2の導電膜、前記電極間絶縁膜および前記第1の導電膜をパターンニング加工して、前記制御ゲート電極および前記浮遊ゲート電極からなる前記第1のゲート電極と、前記上部電極および前記下部電極からなる前記第2のゲート電極とを形成する工程と、前記第1および第2のゲート電極加工後、前記ワード線引き出し部形成領域の前記第2の開口に対応してレジストパターンを形成し、前記レジストパターンに応じて前記ワード線引き出し部形成領域の前記第2の導電膜を分離すると共に、前記第2の開口に応じて前記第1の導電膜を分離する工程とを備えたところに特徴を有する。
本発明の一態様の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセル形成領域および前記メモリセル形成領域に所定方向に沿って隣接して配置されたコンタクト領域を有するメモリセル領域と、前記コンタクト領域に隣接して配置された周辺回路領域と有する半導体基板と、前記メモリセル形成領域に形成され、それぞれ前記所定方向に延出するよう形成された複数のワード線と、前記コンタクト領域に形成され、前記複数のワード線に対応して設けられた複数のワード線引き出し部であって、それぞれ前記半導体基板の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された下層電極と、前記下層電極上に形成された電極間絶縁膜と、前記電極間絶縁膜上に形成された上層電極とを有するワード線引き出し部と、前記上層電極上に形成され、前記周辺回路領域の周辺回路に接続された上層配線と前記ワード線とを接続するコンタクトプラグとを備え、隣接する前記ワード線引き出し部同士は前記所定方向に沿って対向するよう配置されると共に、対向する前記下層電極間の距離は対向する前記上層電極間の距離より短くなるよう前記下層電極および前記上層電極が形成されたところに特徴を有する。
本発明によれば、ワード線引き出し部を活性領域の上に形成する構成としながら、リーク電流を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る電気的構成を示すブロック図 セルユニットの基本断面構造を模式的に示す図 平面レイアウトパターンを模式的に示す図 ワード線の平面レイアウトパターンを模式的に示す図 ワード線の引き出し部を拡大して模式的に示す図 図5中A−A線に沿う断面図 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その1) 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その2) 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その3) 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その4) 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その5) 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その6) 製造工程の一段階における模式的な縦断面図(その7)
(第1実施形態)
以下、本発明をNAND型フラッシュメモリ装置に適用した場合の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分は同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
図1は、NAND型フラッシュメモリ装置の電気的構成をブロック図によって概略的に示している。この図1に示すように、NAND型フラッシュメモリ装置1は、多数のメモリセルをマトリクス状に配設して構成されたメモリセルアレイArと、このメモリセルアレイArの各メモリセルの読出/書込/消去を行う周辺回路PCとを備えており、その他図示しない入出力インタフェース回路などを備えて構成される。尚、メモリセルアレイArはメモリセル領域M内に形成され、周辺回路PCは周辺回路領域P内に形成される。
メモリセル領域M内のメモリセルアレイArは、セルユニットUCが多数配設されることによって構成されている。セルユニットUCは、ビット線BL…BLn−1側にそれぞれ接続された選択ゲートトランジスタSTDと、ソース線SL側に接続された選択ゲートトランジスタSTSと、当該2個(複数)の選択ゲートトランジスタSTD−STS間に2のk乗個(例えば32(=m)個)直列接続されたメモリセルトランジスタMT…MTm−1とからなる。
これらセルユニットUCは、行方向(図1中左右方向)にn列並列に配列されることによって1つのブロックを構成している。メモリセルアレイArは、1つのブロックのセルユニットUCが列方向(図1中上下方向)に配列されることによって構成されている。尚、説明を簡略化するため図1には1つのブロックのみ示している。
周辺回路領域Pはメモリセル領域Mの周辺に設けられており、周辺回路PCはメモリセルアレイArの周辺に配置されている。この周辺回路PCは、アドレスデコーダADCと、センスアンプSAと、チャージポンプにより構成された昇圧回路BSと、転送トランジスタ部WTBとを具備している。アドレスデコーダADCは、昇圧回路BSを介して転送トランジスタ部WTBに電気的に接続された形態をなしている。
アドレスデコーダADCは、外部からアドレス信号が与えられることにより1つのブロックBを選択する。昇圧回路BSは、アドレスデコーダADCの外部から駆動電圧VRDECが供給されるようになっており、ブロックBの選択信号が与えられると駆動電圧VRDECを必要に応じて昇圧し転送ゲート線TGを介して各転送ゲートトランジスタWTGD、WTGS、WT〜WTm−1に適切な所定電圧を供給する。
転送トランジスタ部WTBは、選択ゲートトランジスタSTDに対応して設けられた転送ゲートトランジスタWTGDと、選択ゲートトランジスタSTSに対応して設けられた転送ゲートトランジスタWTGSと、各メモリセルトランジスタMT〜MTm−1に対応してそれぞれ設けられたワード線転送ゲートトランジスタWT〜WTm−1とから構成されている。転送トランジスタ部WTBは、各ブロックB毎に設けられる。
転送ゲートトランジスタWTGDは、ドレイン/ソースのうち一方が選択ゲートドライバ線SG2に接続されており、他方が選択ゲート線SGLDに接続されている。転送ゲートトランジスタWTGSは、ドレイン/ソースのうち一方が選択ゲートドライバ線SG1に接続されており、他方が選択ゲート線SGLSに接続されている。また、転送ゲートトランジスタWT〜WTm−1は、ドレイン/ソースのうち一方がワード線駆動信号線WDL〜WDLm−1にそれぞれ接続されており、他方がメモリセルアレイAr(メモリセル領域M)内に設けられるワード線WL〜WLm−1にそれぞれ接続されている。
行方向に配列された複数のセルユニットUCの選択ゲートトランジスタSTDは、そのゲート電極(選択ゲート電極SGD:図2参照)が選択ゲート線SGLDによって電気的に接続されている。
行方向に配列された複数のセルユニットUCの選択ゲートトランジスタSTSは、そのゲート電極(選択ゲート電極SGS:図2参照)が選択ゲート線SGLSによって電気的に接続されている。また、選択ゲートトランジスタSTSは、そのソース側がソース線SLに共通接続されている。
行方向に配列された複数のセルユニットUCのメモリセルトランジスタMT〜MTm−1は、それぞれ、そのゲート電極(制御ゲート電極CG:図2参照)がワード線WL〜WLm−1によって電気的に接続されている。
各転送ゲートトランジスタWTGD、WTGS、WT〜WTm−1は、そのゲート電極が転送ゲート線TGによって互いに共通接続されており、昇圧回路BSの昇圧電圧供給端子に接続されている。センスアンプSAは、ビット線BL〜BLn−1に接続されており、データの読出時に当該データを一時的に保存するラッチ回路を接続している。
図2は、セルユニットUCの半導体断面構造を模式的に示している。p型のシリコン基板2には、その表層にnウェル領域2aが構成されていると共に、そのさらに表層にpウェル領域2bが構成されている。このpウェル領域2bには、上述の選択ゲートトランジスタSTD、STS、メモリセルトランジスタMT〜MTm−1が構成されている。
pウェル領域2b上には、選択ゲートトランジスタSTD、STSの選択ゲート電極SGD、SGSがゲート絶縁膜3を介してそれぞれY方向に離間して構成されている。選択ゲート電極SGD−SGS間のpウェル領域2b上に、ゲート絶縁膜3を介してメモリセルトランジスタMT〜MTm−1のゲート電極MGがY方向に並設して構成されている。
メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGは、浮遊ゲート電極FGと、電極間絶縁膜としてのIPD(Interpoly Dielectric)膜4と、このIPD膜4上に形成された制御ゲート電極CGとから構成され、スタックゲート構造をなしている。浮遊ゲート電極FGはリンなどの不純物がドープされた多結晶シリコンにより構成されている。IPD膜4は、例えばONO膜(シリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の積層構造)により構成されている。制御ゲート電極CGは、不純物がドープされた多結晶シリコンと、この上にタングステンなどの金属によってシリサイド化されたシリサイド層とから構成されている。
選択ゲートトランジスタSTDの選択ゲート電極SGD、および選択ゲートトランジスタSTSの選択ゲート電極SGSは、メモリセルトランジスタMT〜MTm−1のゲート電極MGの構造とほぼ同様の構造をなしているが、IPD膜4に開口4aが形成されている。これにより、選択ゲート電極SGD、SGSの浮遊ゲート電極FGと制御ゲート電極CGとが電気的に接続した構造となっている。
pウェル領域2bの表層における各ゲート電極MG−MG間、ゲート電極MG−SGD間、ゲート電極MG−SGS間には、ソース/ドレインとなる不純物拡散層2cが形成されている。選択ゲート電極SGDのドレイン側のpウェル領域2bの表層には高濃度の不純物拡散層2dがコンタクト領域として形成されており、この拡散層2d上にはビット線コンタクトCBを介してビット線BL〜BLn−1が形成されている。
選択ゲート電極SGLSのソース側のpウェル領域2bの表層には、高濃度の不純物拡散層2dがコンタクト領域として形成されており、この拡散層2d上にはソース線コンタクトCSを介してソース線SLの配線構造が形成されている。各ゲート電極MG−MG間、MG−SGD間、MG−SGS間には、例えばシリコン酸化膜による電極間絶縁膜等が埋め込まれている。
図3は、メモリセル領域Mの平面レイアウト構造を模式的に示している。この図3に示すように、メモリセル領域M内では、セルユニットUCの活性領域(アクティブエリア)SaがY方向に沿って延びるように設けられていると共に、X方向に離間して互いに平行に複数本設けられている。これらの活性領域Saは素子分離領域SbによってX方向に分離して形成されている。素子分離領域Sbには、シリコン酸化膜などからなる素子分離膜が埋め込まれており、この素子分離領域SbはX方向に隣り合う各セルユニットUCの活性領域Saを分離する。
ワード線WL〜WLm−1は、図2および図3に示すように、シリコン基板2の上方をX方向に沿ってメモリセル領域Mを渡って形成されている。ワード線WL〜WLm−1は、その上層の配線層(図示せず)を渡って周辺回路領域P内に形成される各ワード線転送トランジスタWT〜WTm−1に対し電気的に接続する構成となっている。
この接続のために、図4に示すように、メモリセル領域Mは、ワード線WL〜WLm−1の端部領域であって、ワード線引き出し部WLaが形成されたコンタクト領域R1と、メモリセルが形成されたメモリセル形成領域R2とに分けられ、コンタクト領域R1内のワード線引き出し部WLa上には、コンタクトプラグ5が設けられている。ワード線WL〜WLm−1の各ワード線引き出し部WLaは、コンタクトプラグ5を通じて上層に設けられる配線層と電気的に接続されている。
ここで、図4に示すコンタクト領域R1は全体が活性領域上に位置し、コンタクト領域R1には素子分離領域が存在しない。
ワード線WL〜WLm−1は、側壁転写プロセスで形成され、隣接する2本のワード線WL、WL〜WLm−2、WLm−1がループ状に形成される。そして、各2本のワード線WL、WL〜WLm−2、WLm−1は、コンタクト領域R1にて対向するように配置されたワード線引き出し部WLa部でループカットされる構成となっている。尚、各2本のワード線WL、WL〜WLm−2、WLm−1の他端部(図4中の右端部)は、単純にループカットされる構成となっている。
図5は、コンタクト領域R1にて対向するように配置された一対のワード線引き出し部WLa、WLaを拡大して示す図である。また、図6は、図5中A−A線に沿う断面図であり、上記対向するように配置されたワード線引き出し部WLa、WLaの断面構造(製造工程の途中の状態)を模式的に示す。
この図6に示すように、ワード線WL〜WLm−1の各ワード線引き出し部WLaは活性領域(アクティブエリア)Sa上に形成されている。すなわち、シリコン基板2の活性領域Sa上には、ゲート絶縁膜3と、浮遊ゲート電極FGに対応する下層電極としてのポリシリコン膜7と、IPD膜4と、制御ゲート電極CGに対応する上層電極としてのポリシリコン膜8とが積層されている。ポリシリコン膜(上層電極)8の上にワード線WL〜WLm−1と上層配線層とを接続するコンタクトプラグ5が形成されている。この構成の場合、対向するワード線引き出し部WLa、WLaをループカットするための溝6は、ポリシリコン膜(上層電極)8を分割し、IPD膜4を貫通し、更にポリシリコン膜(下層電極)7を分割するように形成されている。
そして、上記構成においては、隣接するワード線引き出し部WLa、WLa同士は、ワード線WL〜WLm−1の延出方向に直交する所定方向に沿って対向するよう配置されると共に、対向する下層電極7間の距離は、対向する上層電極8間の距離より短くなるように形成される構成となっている。また、隣接するワード線引き出し部WLaとの対向面とは反対側の前記ワード線引き出し部WLaの側面は、下層電極7および上層電極8にわたり面一に形成される構成となっている。
次に、上記構成のワード線WLのワード線引き出し部WLaを形成する製造工程、即ち、ゲート電極形成までの製造工程について、図7ないし図13を参照して説明する。尚、図7(a)ないし図13(a)は、図5中A−A線に沿う断面構成を示す図であり、図7(b)ないし図13(b)は、図5中B−B線に沿う断面構成を示す図である。図7(c)ないし図13(c)は図2に対応し、メモリセル形成領域のうちの選択ゲートトランジスタの選択ゲート電極およびメモリセルトランジスタのゲート電極の断面構成を示す図である。
まず、シリコン基板2にウエル、チャネル領域形成のためイオン注入を行った後、ゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)3を例えば8nm形成する(図7参照)。
次に、第1の導電膜としてポリシリコン膜7を例えば100nm程度堆積する(図8参照)。このポリシリコン膜7はメモリセルトランジスタ形成領域においては浮遊ゲート電極FGを構成し、選択ゲートトランジスタ形成領域およびワード線引き出し部形成領域においては下層電極を構成する。また、第1の導電膜はアモルファスシリコン膜であってもよい。この後、図示しないが、素子分離溝を形成し、この素子分離溝内に素子分離絶縁膜(シリコン酸化膜)を形成する。この後、IPD膜4として例えばONO膜を成膜する(図9参照)。
次に、選択ゲート電極の下層電極と上層電極とを導通させるために、選択ゲートトランジスタ形成領域のIPD膜4に開口4aを形成する加工を行う(図9(c)参照)。この加工時に、図9(a)に示すように、ワード線引き出し部WLaの下層電極7を分割するために、ワード線引き出し部形成領域のIPD膜4に下層電極7分割用の開口4bを上記開口4aと同時に形成しておく。この場合、IPD膜4上にポリシリコン膜8を所定の膜厚堆積した後、周知のリソグラフィー法及びRIE法を用いてポリシリコン膜8、IPD膜4、ポリシリコン膜7を加工して開口4a、4bを形成する。尚、下層電極7分割用の開口4bの幅寸法は、開口4aの幅寸法とほぼ同じに設定されている。
この後、第2の導電膜としてポリシリコン膜8を例えば160nm程度堆積し、さらにゲート電極加工時に使用するマスク材としてシリコン窒化膜9を堆積する(図10参照)。このポリシリコン膜8はメモリセルトランジスタ形成領域においては制御ゲート電極CG(ワード線WL)を構成し、選択ゲートトランジスタ形成領域およびワード線引き出し部形成領域においては上層電極を構成する。また、第2の導電膜はアモルファスシリコン膜であってもよい。
次に、リソグラフィー法およびRIE法を用いてゲート電極のパターニング加工を行う。この場合、シリコン窒化膜9、ポリシリコン膜8、IPD膜4、ポリシリコン膜7を順にエッチングする(図11参照)。
そして、ゲート電極加工後、ワード線引出し部WLaのループをカットする工程を行う。この工程においては、ワード線引出し部WLaに、レジスト10を形成し、レジスト10にIPD膜4の下層電極7分割用の開口4bよりも幅広の開口10aを形成する(図12参照)。続いて、シリコン酸化膜に対して高選択的にRIE法によりエッチングを行うことにより、シリコン窒化膜9、ポリシリコン膜8(上層電極)、ポリシリコン膜7(下層電極)を加工し、ワード線WLのループカット用の溝6を形成する(図13参照)。この場合、IPD膜4に開口4bが形成されているので、開口4bを介してポリシリコン膜7(下層電極)がエッチングされて下層電極7を分割する溝6aが形成される。尚、図13は、溝6形成後、レジスト10およびシリコン窒化膜9を除去した構成を示す。
この後は、周知構成と同様に加工を進め、ワード線WL間の埋め込みための層間絶縁膜の形成、コンタクトプラグの形成、配線層の形成などを行う。
上記した構成によれば、ワード線引き出し部WLaを活性領域(アクティブエリア)Saの上に形成する構成としながら、IPD膜4に下層電極7分割用の開口4bを形成したので、ワード線引き出し部WLaでループカット用の溝6を形成するときに、連続的にポリシリコン膜(下層電極)7をエッチング加工して下層電極7を分割する溝6aを形成することができる。これにより、ワード線引き出し部WLaにおいて下層電極7を介するリークを抑制することができる。
そして、上記構成の場合、選択ゲート電極の上層電極と下層電極を導通するために、IPD膜4に開口4aを形成する加工工程において、ワード線引き出し部WLaにおいてIPD膜4に下層電極7割用の開口4bを上記開口4aと同時に形成するように構成したので、下層電極7分割用の開口4bの加工のための工程が増加することがない。また、ワード線引き出し部WLaのループをカットする工程において、上層電極8および下層電極7をエッチング条件を変えることなく連続的に分断するようにしたので、下層電極7の分断加工のための特別な工程が増加することもない。
尚、上記構成では、ワード線引き出し部WLaを活性領域Saの上に形成する構成としたので、ワード線WLとワード線引き出し部WLaとの間に段差が生じなくなり、ワード線引き出し部WLaのリソマージンの低下(即ち、段差によるフォーカスのずれなどに帰因する段切れの発生)を防止することができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
上記実施形態では、IPD膜4として例えばONO膜を用いたが、ONO膜の成膜前後にSPA窒化を行ったNONON膜を用いても良いし、また、中間層にアルミナを形成したNOAON膜を用いても良い。
図面中、1はフラッシュメモリ装置、2はシリコン基板、3はゲート絶縁膜、4はIPD膜、4a、4bは開口、5はコンタクトプラグ、6は溝、7はポリシリコン膜、8はポリシリコン膜、9はシリコン窒化膜、10はレジストである。

Claims (5)

  1. 側壁転写プロセスで形成されたワード線が前記ワード線の端部に設けられたワード線引き出し部でループカットされると共に、メモリセルユニットがメモリセルトランジスタおよび選択ゲートトランジスタからなり、前記メモリセルトランジスタの第1のゲート電極は浮遊ゲート電極とこの浮遊ゲート電極上に形成された第1の電極間絶縁膜とこの第1の電極間絶縁膜上に形成された制御ゲート電極とから構成され、前記選択ゲートトランジスタの第2のゲート電極は下層電極とこの下層電極上に形成され開口を有する第2の電極間絶縁膜とこの第2の電極間絶縁膜上に形成された上層電極とから構成された不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記半導体基板の活性領域上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜を形成する工程と、
    前記第1の導電膜上に電極間絶縁膜を形成する工程と、
    前記選択ゲートトランジスタ形成領域の前記電極間絶縁膜に第1の開口を形成すると共に、前記ワード線引き出し部形成領域の前記電極間絶縁膜に第2の開口を形成する工程と、
    前記電極間絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程と、
    前記第2の導電膜、前記電極間絶縁膜および前記第1の導電膜をパターンニング加工して、前記制御ゲート電極および前記浮遊ゲート電極からなる前記第1のゲート電極と、前記上部電極および前記下部電極からなる前記第2のゲート電極とを形成する工程と、
    前記第1および第2のゲート電極加工後、前記ワード線引き出し部形成領域の前記第2の開口に対応してレジストパターンを形成し、前記レジストパターンに応じて前記ワード線引き出し部形成領域の前記第2の導電膜を分離すると共に、前記第2の開口に応じて前記第1の導電膜を分離する工程とを備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記ワード線引き出し部形成領域の前記第2の導電膜の分離幅は前記第1の導電膜の分離幅より大きいことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  3. メモリセル形成領域および前記メモリセル形成領域に所定方向に沿って隣接して配置されたコンタクト領域を有するメモリセル領域と、前記コンタクト領域に隣接して配置された周辺回路領域と有する半導体基板と、
    前記メモリセル形成領域に形成され、それぞれ前記所定方向に延出するよう形成された複数のワード線と、
    前記コンタクト領域に形成され、前記複数のワード線に対応して設けられた複数のワード線引き出し部であって、それぞれ前記半導体基板の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成された下層電極と、前記下層電極上に形成された電極間絶縁膜と、前記電極間絶縁膜上に形成された上層電極とを有するワード線引き出し部と、
    前記上層電極上に形成され、前記周辺回路領域の周辺回路に接続された上層配線と前記ワード線とを接続するコンタクトプラグと
    を備え、
    隣接する前記ワード線引き出し部同士は前記所定方向に沿って対向するよう配置されると共に、対向する前記下層電極間の距離は対向する前記上層電極間の距離より短くなるよう前記下層電極および前記上層電極が形成されたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 隣接するワード線引き出し部との対向面とは反対側の前記ワード線引き出し部の側面は、前記下層電極および前記上層電極にわたり面一に形成されたことを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記コンタクト領域は全面が前記活性領域であることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
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