JP2015053373A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的特性を改善した不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体基板上に第1ゲート絶縁膜、第1導電型の第1導電膜、第1電極間絶縁膜、および第1導電型の第2導電膜を順次積層したメモリセルトランジスタと、半導体基板上に形成された第2ゲート絶縁膜、第1導電型とは反対の型の第2導電型の第3導電膜、電極間絶縁膜、第1導電型の不純物がドープされた第4導電膜、バリア膜、および第2導電型の不純物がドープされた第5導電膜を順次積層した周辺トランジスタとを備え、周辺トランジスタは、バリア膜、第4導電膜および電極間絶縁膜に開口が形成されるとともに第3導電膜が露出され、第5導電膜は開口を介して第3導電膜に接するように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
NAND型フラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置において、半導体基板にゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極膜、電極間絶縁膜、制御ゲート電極膜を積層してメモリセルトランジスタを構成している。この場合、周辺回路に用いるトランジスタについては、膜の積層構成は同様にして、電極間絶縁膜を開口して浮遊ゲート電極膜と制御ゲート電極膜を短絡する構成として形成している。
しかし、半導体装置の製造工程においては熱処理工程がある。浮遊ゲート電極と制御ゲート電極の不純物の導電型の組み合わせによっては、この熱処理工程の際に、開口付近において導電型が異なる不純物が混じり合い、開口付近の制御ゲートの抵抗値が高くなる可能性がある。
特開2011−233677号公報
電気的特性を改善した不揮発性半導体記憶装置を提供する。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に第1ゲート絶縁膜、第1導電型の不純物がドープされた第1導電膜、電極間絶縁膜、および前記第1導電型の不純物がドープされた第2導電膜を順次積層したメモリセルトランジスタと、
前記半導体基板上に形成された第2ゲート絶縁膜、前記第1導電型とは反対の型の第2導電型の不純物がドープされた第3導電膜、前記電極間絶縁膜、前記第1導電型の不純物がドープされた第4導電膜、バリア膜、および前記第2導電型の不純物がドープされた第5導電膜を順次積層した周辺回路のトランジスタとを備え、前記周辺回路のトランジスタは、前記バリア膜、前記第4導電膜および前記電極間絶縁膜に開口が形成されるとともに前記第3導電膜が露出され、前記第5導電膜は前記開口を介して前記第3導電膜に接するように形成されていることを特徴とする。
第1実施形態におけるNAND型フラッシュメモリ装置の電気的構成を概略的に示す図の一例 (a)メモリセル領域および(b)周辺回路領域のトランジスタの模式的な平面図の一例 (a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その1) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その2) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その3) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その4) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その5) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その6) 第2実施形態における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例 第3実施形態における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その1) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その2) 製造工程の一段階における(a)図2(a)中A−A線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例、(b)図2(b)中B−B線に沿った部分の模式的な縦断面図の一例(その3)
以下、実施形態について、NAND型のフラッシュメモリ装置に適用したものを、図面を参照して説明する。なお、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。また、上下左右の方向についても、後述する半導体基板における回路形成面側を上とした場合の相対的な方向を示し、必ずしも重力加速度方向を基準としたものとは一致しない。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
図1は、NAND型フラッシュメモリ装置の電気的構成をブロック図によって概略的に示した一例である。この図1に示すように、NAND型フラッシュメモリ装置1は、多数のメモリセルをマトリクス状に配設したメモリセルアレイAr、メモリセルアレイArの各メモリセルの読出/書込/消去を行う周辺回路PCを有すると共に、図示しない入出力インタフェース回路などを備えている。
メモリセル領域内のメモリセルアレイArには、セルユニットUCが複数配設されている。セルユニットUCは、ビット線BL側にそれぞれ接続された選択ゲートトランジスタSTDと、ソース線SL側に接続された選択ゲートトランジスタSTSと、これら2個の選択ゲートトランジスタSTD−STS間に2のk乗個(例えば32個)のメモリセルトランジスタMTが直列接続されたものである。
1つのブロックは、セルユニットUCをX方向(行方向:図1中左右方向)にn列並列に配列したものである。メモリセルアレイArは、ブロックをY方向(列方向:図1中上下方向)に複数配列したものである。尚、説明を簡略化するため図1には1つのブロックを示している。
周辺回路領域はメモリセル領域の周辺に設けられており、周辺回路PCはメモリセルアレイArの周辺に配置されている。この周辺回路PCは、アドレスデコーダADC、センスアンプSA、チャージポンプ回路を有する昇圧回路BS、転送トランジスタ部WTBなどを具備している。アドレスデコーダADCは、昇圧回路BSを介して転送トランジスタ部WTBに電気的に接続されている。
アドレスデコーダADCは、外部からアドレス信号が与えられることに応じて1つのブロックを選択する。昇圧回路BSは、ブロックの選択信号が与えられると外部から供給されている駆動電圧を昇圧し、転送ゲート線TGを介して各転送ゲートトランジスタWTGD、WTGS、WTに所定電圧を供給する。
転送トランジスタ部WTBは、転送ゲートトランジスタWTGD、転送ゲートトランジスタWTGS、ワード線転送ゲートトランジスタWTなどを備えている。転送トランジスタ部WTBは各ブロックに対応して設けられる。
転送ゲートトランジスタWTGDは、ドレイン/ソースのうち一方が選択ゲートドライバ線SG2に接続されており、他方が選択ゲート線SGLDに接続されている。転送ゲートトランジスタWTGSは、ドレイン/ソースのうち一方が選択ゲートドライバ線SG1に接続されており、他方が選択ゲート線SGLSに接続されている。また、転送ゲートトランジスタWTは、ドレイン/ソースのうち一方がワード線駆動信号線WDLにそれぞれ接続されており、他方がメモリセルアレイAr内に設けられるワード線WLにそれぞれ接続されている。
X方向に配列された複数のセルユニットUCにおいて、それぞれの選択ゲートトランジスタSTDのゲート電極SGは選択ゲート線SGLDによって電気的に接続されている。同じくそれぞれの選択ゲートトランジスタSTSのゲート電極SGは選択ゲート線SGLSによって電気的に接続されている。選択ゲートトランジスタSTSのソースは、ソース線SLに共通接続されている。X方向に配列された複数のセルユニットUCのメモリセルトランジスタMTは、それぞれゲート電極MGがワード線WLによって電気的に接続されている。
各転送ゲートトランジスタWTGD、WTGS、WTは、ゲート電極が転送ゲート線TGによって互いに共通接続されており、昇圧回路BSの昇圧電圧供給端子に接続されている。センスアンプSAは、ビット線BLに接続されており、データの読出時に当該データを一時的に保存するラッチ回路を接続している。
図2(a)は、メモリセル領域の一部のレイアウトパターンの一例である。図2(a)に示すように、半導体基板としてのシリコン基板2のメモリセル領域には、トレンチ内に絶縁膜を埋め込むSTI(shallow trench isolation)構造の素子分離領域Sbが図2(a)中Y方向に沿って延伸して形成される。この素子分離領域Sbは、図2(a)中、X方向に所定間隔で複数形成される。これにより、素子領域Saが図2(a)中のY方向に沿って延伸形成されることになり、シリコン基板2の表層部に複数の素子領域SaがX方向に分離して形成される。
ワード線WLは、素子領域Saと直交して交差する方向(図2(a)中X方向)に沿って延伸形成される。ワード線WLは、図2(a)中Y方向に所定間隔で複数本形成されている。ワード線WLと交差する素子領域Sa上方には、メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGが形成される。
Y方向に隣接した複数のメモリセルトランジスタMTはNAND列の一部となる。選択ゲートトランジスタST(STD、STS)は、NAND列の両端部メモリセルトランジスタMTのY方向両外側に隣接してそれぞれ設けられる。選択ゲートトランジスタSTはX方向に複数設けられており、複数の選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGは選択ゲート線SGLを通じて電気的に接続される。なお選択ゲート線SGLと交差する素子領域Sa上に、選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGが形成される。
図2(b)は周辺回路のトランジスタPTのレイアウトの一例を示している。シリコン基板2には、矩形状の活性領域Saaを残すように素子分離領域Sbbが形成される。周辺回路に形成されるトランジスタTrPは、この矩形状の活性領域Saaに設けられる。活性領域Saaには、これを横切るように孤立したゲート電極PGが形成され、その両側に不純物を拡散して形成したソース/ドレイン領域が設けられる。
図3(a)、(b)はそれぞれメモリセル領域および周辺回路の素子構成の断面構造の一例を模式的に示している。図3(a)は、図2(a)のA−A線に沿う部分のメモリセルトランジスタMTおよび選択ゲートトランジスタSTの縦断面図である。図3(b)は、図2(b)のB−B線に沿う部分の周辺回路のトランジスタPTの縦断面図である。なお、これら図3(a)、(b)では、メモリセルトランジスタMT、選択ゲートトランジスタSTおよびトランジスタPTの各ゲート電極を分離する加工を施した後の状態を示している。
図3(a)において、シリコン基板2の上面には、シリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜)3が形成されている。ゲート絶縁膜3の上面に、メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGおよび選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGが所定間隔を存して形成されている。メモリセルトランジスタMTは、ゲート電極MGとゲート絶縁膜3およびその両側のシリコン基板2に形成されたソース/ドレイン領域とを含む構成である。メモリセルトランジスタMTはY方向(図2(a)参照)に複数隣接して形成されている。
端部に配置されたメモリセルトランジスタMTに隣接して選択ゲートトランジスタSTが配置される。図示の選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGには、メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGと反対側に隣接するブロックの選択ゲートトランジスタSTが所定間隔を存して形成されている。隣接する2個の選択ゲートトランジスタSTの間のドレイン領域2aとなる側にはビット線コンタクトを形成することができる。
メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGは、ゲート絶縁膜3上に、多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、シリコン酸化層7、多結晶シリコン膜8、多結晶シリコン膜9、窒化タングステン(WN)膜10、タングステン(W)膜11およびシリコン窒化膜12を順に積層したものである。
ここで、ゲート絶縁膜3は、シリコン基板2の表面を酸化処理することにより形成したシリコン酸化膜(SiO)、酸窒化処理などにより形成したシリコン酸窒化膜(SiNO)、あるいは窒化処理で形成したシリコン窒化膜(SiN)、またはこれらの膜のうちから2つ以上の積層膜を用いることができる。多結晶シリコン膜4は、第1導電膜として形成され、メモリセルトランジスタMTにおいては浮遊ゲート電極として機能する。また、多結晶シリコン膜4は、例えば不純物としてボロン(B)がドープされており半導体の導電型としてP型(第1導電型)に形成されている。電極間絶縁膜5は、例えばONO(oxide-nitride-oxide)膜やNONON(nitride-oxide-nitride-oxide-nitride)膜あるいは高誘電率を有する絶縁膜などが用いられる。
多結晶シリコン膜6は、第2導電膜として形成されている。多結晶シリコン膜6は、メモリセルトランジスタMTにおいては制御ゲート電極の一部として機能している。また、多結晶シリコン膜6は、例えば不純物としてボロン(B)がドープされており、P型(第1導電型)の導電型を有している。
シリコン酸化層7は、多結晶シリコン膜6の上面を酸化処理することにより形成された薄いシリコン酸化膜(SiO)の層である。このシリコン酸化層7は、多結晶シリコン膜6中にドープされた不純物であるボロン(B)が上層の多結晶シリコン膜8、9側に侵入するのを抑制する機能を有する。シリコン酸化層7は、メモリセルトランジスタMTの電気的特性を損なわない範囲の膜厚で形成することができる。例えば、シリコン酸化層7の膜厚は多結晶シリコン膜6の膜厚よりも薄くすることができる。多結晶シリコン膜8は、不純物をドープしないノンドープの膜として形成され、シリコン酸化層7と共にバリア層として機能している。また、多結晶シリコン膜8は保護層としても機能する。
多結晶シリコン膜9は、メモリセルトランジスタMTにおいては制御ゲート電極の一部として機能している。また、多結晶シリコン膜9は、不純物がドープされないノンドープの膜として形成されている。
窒化タングステン(WN)膜10は、この上面に形成するタングステン(W)膜11のバリアメタル膜として機能するものである。そして、電極間絶縁膜5の上部に形成された多結晶シリコン膜6、8、9、窒化タングステン膜10、タングステン膜11が制御ゲート電極およびワード線として機能する。
次に、メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGに隣接して配置される選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGについて説明する。ゲート電極SGは、メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGと同様の膜構成である。すなわち、シリコン基板2上に形成されたゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜)3上に、多結晶シリコン膜4(第1導電膜)、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6(第2導電膜)、シリコン酸化層(バリア膜)7、多結晶シリコン膜(バリア膜、保護膜)8、多結晶シリコン膜9、窒化タングステン(WN)膜10、タングステン(W)膜11およびシリコン窒化膜12を順に積層したものである。
上記構成のゲート電極SGにおいて、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、シリコン酸化層7および多結晶シリコン膜8には、中央部に所定幅寸法で開口5aが形成されている。また、この開口5aと同じ位置の多結晶シリコン膜4の上面部に凹部4aが形成されている。そして、多結晶シリコン膜8は、開口5aおよび凹部4a内を埋めるように形成されており、多結晶シリコン膜4と電気的に導通している。
選択ゲートトランジスタSTにおいては、浮遊ゲート電極は不要である。そのため、電極間絶縁膜5に開口5aを設けることで制御ゲート電極となる多結晶シリコン膜8を、凹部4aの表面を介して多結晶シリコン膜4と接触させることで電気的に短絡した状態に設けている。この場合、凹部4aの深さが深いと多結晶シリコン膜8と4とが接触する面積が増大するので、多結晶シリコン膜8と多結晶シリコン膜4との接触抵抗の増大を抑制できる。また、ターゲットとする抵抗値に対して接触抵抗が低い場合には、凹部4aを浅くあるいは実質的に凹部4aを形成せずに多結晶シリコン膜4の上面をほぼ平坦な状態にすることもできる。
シリコン基板2の表層部において、ゲート電極MG−MG間、ゲート電極SG−MG間およびゲート電極SG−SG間(図3(a)中ゲート電極SGの右側の部分)には、不純物をドープして形成したソース/ドレイン領域2aが設けられている。
次に、図3(b)を参照して周辺回路のトランジスタPTのゲート電極PGの構成について説明する。シリコン基板2の素子形成領域Saa上にはゲート絶縁膜(第2ゲート絶縁膜)3が形成されている。周辺回路領域に設けられるトランジスタPTは、種々のタイプが存在しており、例えば電気的な耐圧の観点では高耐圧トランジスタ、低耐圧トランジスタなどに分けられる。
ゲート絶縁膜3は、トランジスタPTの耐圧によって異なる膜厚に形成することができる。トランジスタPTの耐圧が高いものでは厚い膜厚のゲート絶縁膜を形成し、耐圧が低いものでは薄い膜厚のゲート絶縁膜を形成することができる。この実施形態では、図3(b)に示したように、メモリセルトランジスタMTや選択ゲートトランジスタSTのゲート絶縁膜3と同じ膜厚のゲート絶縁膜3が形成されている。そして、周辺回路領域のトランジスタPTのゲート電極PGがゲート絶縁膜3上に形成されている。
ゲート電極PGは、ゲート絶縁膜3上に、多結晶シリコン膜(第3導電膜)13、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜(第4導電膜)6、シリコン酸化層(バリア膜)7、多結晶シリコン膜(バリア膜、保護膜)8、多結晶シリコン膜(第5導電膜)14、窒化タングステン膜(WN)10、タングステン(W)膜11およびシリコン窒化膜12を積層したものである。
上記構成において、多結晶シリコン膜13は、第3導電膜として形成され、例えば不純物としてリン(P)がドープされており、N型(第2導電型)の導電型を有している。多結晶シリコン膜13は、メモリセルトランジスタMTの多結晶シリコン膜4とは導電型が異なるように形成され、不純物として例えばリン(P)がドープされたN型の導電型を有している。
多結晶シリコン膜6は、第4導電膜として形成され、メモリセル領域に形成した多結晶シリコン膜6と同じ膜であり、不純物としてボロン(B)がドープされており、P型(第1導電型)の導電型を有している。シリコン酸化層7は、メモリセル領域に形成したものとほぼ同様に、多結晶シリコン膜6の上面を酸化処理することにより形成された薄いシリコン酸化膜(SiO)の層である。
同じく、多結晶シリコン膜8は、不純物をドープしないノンドープの膜として形成され、シリコン酸化層7と共にバリア層として機能している。また、多結晶シリコン膜8は保護層としても機能する。多結晶シリコン膜14は、第5導電膜として形成され、N型の不純物としてリン(P)がドープされている。他の膜の構成はゲート電極MG、SGと同様である。
また、上記構成のゲート電極PGにおいて、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、シリコン酸化層7および多結晶シリコン膜8には、中央部に所定幅寸法で開口5bが形成されている。また、この開口5bと同じ位置の多結晶シリコン膜13の上面部に凹部13bが形成されている。そして、多結晶シリコン膜14は、上記した開口5bおよび凹部13b内を埋めるように形成されており、多結晶シリコン膜13と電気的に導通する状態とされている。
周辺回路のトランジスタPTにおいても、選択ゲートトランジスタSTと同様に浮遊ゲート電極は不要である。したがって、上記した開口5bを設けることで制御ゲート電極となる多結晶シリコン膜14を、凹部13bの表面を介して多結晶シリコン膜13と接触させることで、多結晶シリコン膜14と多結晶シリコン膜13とを電気的に接続している。この場合、凹部13bの深さが深いと多結晶シリコン膜14と13とが接触する面積が増大するので多結晶シリコン膜14と多結晶シリコン膜13との接触抵抗の増大を抑制できる。また、ターゲットとする抵抗値に対して接触抵抗が低い場合には、凹部4aを浅くあるいは実質的に凹部4aを形成せずに多結晶シリコン膜13の上面をほぼ平坦な状態にすることもできる。
上記構成において、従来の構成では、浮遊ゲート電極の導電膜としてN型の多結晶シリコン膜を形成する場合があった。しかし、ここではメモリセルトランジスタMTの特性を考慮して、浮遊ゲート電極の電極膜としてP型の多結晶シリコン膜を形成する構成を採用している。一方、周辺回路のトランジスタPTでは、同時に形成する浮遊ゲート電極用の多結晶シリコン膜9の導電型と異なり、N型の多結晶シリコン膜13を採用している。これはゲート絶縁膜上に形成する半導体の導電型の変更に伴うトランジスタの特性の変化を考慮している。例えば、ゲート絶縁膜上に形成する半導体をN型としてデバイス設計をした場合、ゲート絶縁膜上に形成する半導体をP型に変更するには多くの時間を要する。このように、周辺回路のトランジスタPTの設計変更を不要としている。
つまり、周辺回路のトランジスタPTでは、ゲート電極PGの多結晶シリコン膜13がN型にドープされ、これと電気的に導通する多結晶シリコン膜14もN型に形成されているので、電気的な特性上において良好な状態を保持できている。また、選択ゲートトランジスタST、周辺回路のトランジスタPTでは多結晶シリコン膜6は不要であるが、製造工程簡略化のために、メモリセルトランジスタMTのゲート電極MGと同様にP型の不純物をドープした多結晶シリコン膜6を有している。このため、多結晶シリコン膜6中の不純物が、途中の熱処理工程を経ることで上層の多結晶シリコン膜14に拡散する可能性が生じる。しかし、シリコン酸化層7およびノンドープの多結晶シリコン膜8を設けていることで、多結晶シリコン膜6中の不純物が多結晶シリコン膜14に拡散することを抑制することができる。多結晶シリコン膜8は、多結晶シリコン膜14の下層に設けている。そのため、多結晶シリコン膜8と多結晶シリコン膜14の境界部分にあるグレイン境界層が不純物の通過を抑制することができる。この結果、多結晶シリコン膜14の開口5bおよび凹部14bを埋める部分のP型の不純物濃度を低下させることが抑制でき、抵抗値の上昇を抑制できる。
次に、図3(a)、(b)に示した構成に至る製造工程の一例について、図4(a)、(b)から図9(a)、(b)も参照して説明する。各工程の図4(a)、(b)から図9(a)、(b)においては、図3(a)、(b)のそれぞれと同じ位置で切断した一例の図を示している。なお、本実施形態の説明では特徴部分を中心に説明するが、一般的な工程であれば各工程間に他の工程を追加しても良いし、工程を削除することもできる。また、各工程は実用的に可能であれば、適宜入れ替えても良い。
メモリセル領域の断面を示す図4(a)および周辺回路のトランジスタPTの断面を示す図4(b)において、シリコン基板2の上面にゲート絶縁膜3として熱酸化法などを用いて所定膜厚のシリコン酸化膜を形成する。続いて、ゲート絶縁膜3の上面にノンドープの多結晶シリコン膜を形成する。
ノンドープの多結晶シリコン膜には次のようにして不純物がドープされる。まず、メモリセル領域の多結晶シリコン膜にはP型の不純物としてボロン(B)をドープしてP型の多結晶シリコン膜4を形成する。また、周辺回路領域の多結晶シリコン膜にはN型の不純物としてリン(P)をドープしてN型の多結晶シリコン膜13を形成する。この場合、不純物のドープはイオン注入により行うことができる。この時、不純物を選択的にドープするため、ドープしない領域にはレジスト膜などでマスキングを行うことで作り分けをすることができる。
また、これとは別に、多結晶シリコン膜4と13とを2回に分けて形成することもできる。すなわち、P型の不純物をドープした多結晶シリコン膜4を全面に形成し、周辺回路領域の部分の多結晶シリコン膜4を除去する。次に、N型の不純物をドープした多結晶シリコン膜13を全面に形成してからメモリセル領域の部分の多結晶シリコン膜13を除去することで作り分ける。
この後、図示はしていないが、多結晶シリコン膜4、13の上面にハードマスク用のシリコン窒化膜などを形成し、多結晶シリコン膜4、13、ゲート絶縁膜3をエッチングすると共に、シリコン基板2を所定深さまでエッチングして素子分離溝を形成する。素子分離溝内に素子分離絶縁膜を埋め込んで素子分離領域Sbを形成し、これによりシリコン基板2の表面部に素子形成領域Saを形成する。なお、この工程では、同時に周辺回路領域の素子分離領域Sbbが形成され、これによってシリコン基板2に素子形成領域Saaが形成される。なお、素子分離領域Sbの加工で図4に示す部分の形状には変化はない。
この後、多結晶シリコン膜4、13の上面に電極間絶縁膜5を形成する。電極間絶縁膜5としては、前述のようにONO膜あるいはNONON膜などを用いることができる。続いて、電極間絶縁膜5および素子分離絶縁膜Sbの上面を覆うようにP型の不純物としてボロン(B)をドープした多結晶シリコン膜6を所定膜厚で形成する。
続いて、多結晶シリコン膜6を酸素雰囲気中に晒すことで多結晶シリコン膜6の表層部分を酸化させてシリコン酸化層7を形成する。さらにこの上面にノンドープの多結晶シリコン膜8を所定膜厚で形成する。例えば、多結晶シリコン膜6の膜厚は10〜20nm、多結晶シリコン膜8の膜厚は5〜10nmである。シリコン酸化層7の膜厚は、例えば1から2nmの酸化層として形成されている。多結晶シリコン膜6、シリコン酸化層7および多結晶シリコン膜8の形成は、同一チャンバー中で連続的に形成することができる。
上記の場合に、シリコン酸化層7に代えて、窒化処理を行うことでシリコン窒化層を設けることもできる。また、酸化処理に代えて、極薄い酸化膜を成膜する処理を行ってシリコン酸化層7を形成することもできる。シリコン酸化層7および多結晶シリコン膜8はバリア膜として機能するものである。
次に、図5(a)、(b)に示すように、選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGに対応する位置、および周辺回路のトランジスタPTのゲート電極PGに対応する位置に、フォトリソグラフィ法により開口5a、凹部4a、開口5b、凹部13bを形成する。具体的には、RIE(reactive ion etching)法により、多結晶シリコン膜8、シリコン酸化層7、多結晶シリコン膜6および電極間絶縁膜5をエッチングして所定幅寸法の開口5a、5bを形成し、さらに多結晶シリコン膜4、13に所定深さ寸法の凹部4a、13bを形成する。
エッチング処理の後は、多結晶シリコン膜8の表面、開口5a、5bおよび凹部4a、13bの表面に形成された酸化膜などを除去するため洗浄処理を行う。洗浄処理では、希弗酸などを用いて処理をするため、洗浄対象の表面にシリコン酸化層7を露出させた状態ではエッチングされて消失する可能性がある。本実施形態では、多結晶シリコン膜8がシリコン酸化層7の上面を覆うように設けられるので、シリコン酸化層7が洗浄液にさらされるのを保護することができるので、シリコン酸化層7が消失することを防止できる。
次に、図6(a)、(b)に示すように、多結晶シリコン膜6の上面および凹部4a内を埋めるようにノンドープの多結晶シリコン膜9を所定膜厚で形成する。この場合、多結晶シリコン膜9の膜厚は、開口5a、凹部4aの幅寸法の半分以上にすることで上面に段差が発生するのを抑制できる。また、段差を解消するために膜厚を幅寸法の半分よりも大きくして成膜し、成膜後にエッチバック処理をすることもできる。
次に、図7(a)、(b)に示すように、メモリセル領域側にレジスト膜15を形成し、周辺回路領域側を露出させる。レジスト膜15をマスクとして、周辺回路領域の多結晶シリコン膜9にイオン注入法によりN型の不純物であるリン(P)イオンを注入する。レジスト膜15を剥離した後、熱処理を行うことで注入したリンイオンを活性化させN型の多結晶シリコン膜14を形成する。なお、この熱処理はイオンを注入した直後でなくても良い。例えば、拡散領域2aを活性化させる熱処理と同時に行うこともできる。
上記のイオン注入後の熱処理では、多結晶シリコン膜6中の不純物であるボロンが多結晶シリコン膜6外に拡散しようとする。この場合、周辺回路領域においてリン(P)をドープした多結晶シリコン膜14中にボロンが侵入すると、キャリアとして機能する不純物濃度が低下して抵抗が増大するので好ましくない。しかし、多結晶シリコン膜6の上面に形成しているシリコン酸化層7およびノンドープの多結晶シリコン膜8により多結晶シリコン膜14にボロンが侵入することを抑制できる。
不純物の移動を抑制する機能は、シリコン酸化層7を設けていることで達成することができる。また、保護層としての多結晶シリコン膜8は、上下の膜との界面部分にグレイン境界層が形成されているので、このグレイン境界層がボロンの拡散を抑制する効果をもたらす。この結果、多結晶シリコン膜6中のボロンが多結晶シリコン膜14の膜中に拡散する経路としては、開口5b部分に露出している多結晶シリコン膜6の端面からとなる。しかし、多結晶シリコン膜6と多結晶シリコン膜14が接する部分は、多結晶シリコン膜6上面よりも開口5bにより露出した部分の方が小さく、拡散量も少ない量となる。すなわち、多結晶シリコン膜6の開口5bに露出された部分から拡散する量よりも多結晶シリコン膜6の上面から拡散された不純物が多結晶シリコン膜14を介して開口5bまで拡散する量の方が多い。その結果、開口5bおよび凹部13b内に埋め込まれた多結晶シリコン膜13の抵抗が高くなるのを抑制できる。
次に、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)に示すように、多結晶シリコン膜9、14の上面に、スパッタ法により窒化タングステン(WN)膜10およびタングステン膜11を順に形成する。窒化タングステン膜10はバリアメタル膜として機能する。これにより、タングステン膜11を、窒化タングステン膜10を介した状態で形成することができ、タングステン膜11が多結晶シリコン膜9、14と直接接触することで反応するのを抑制できる。
続いて、図3に示すように、タングステン膜11の上面にシリコン窒化膜12を形成した後にゲート加工を行ってゲート電極MG、SGおよびPGを形成する。このゲート加工では、シリコン窒化膜12をハードマスクとし、RIE法によりタングステン膜11、窒化タングステン膜10、多結晶シリコン膜9、14、8、シリコン酸化層7、多結晶シリコン膜6、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜4、13をエッチングしてゲート電極MG、SG、PGを分離形成する。ゲート加工後には、イオン注入によりゲート電極MG、SG間のシリコン基板2の表面およびゲート電極PGの両側のシリコン基板2の表面に不純物を導入して拡散領域2a、2bなどを形成する。
この後、図示はしていないが、層間絶縁膜を形成してゲート電極MG、SGの上面を覆い、コンタクト等を形成してNAND型フラッシュメモリ装置1を形成する。
このような第1実施形態によれば、電極間絶縁膜5の上面に形成するP型の多結晶シリコン膜6の上面にシリコン酸化層7を設けた。その結果、多結晶シリコン膜6中の不純物であるボロンがN型の多結晶シリコン膜14中に侵入するのを抑制でき、多結晶シリコン膜14の抵抗値の増大を抑制できる。
シリコン酸化層7の上面にノンドープの多結晶シリコン膜8を設けたので、加工工程でシリコン酸化層7を保護することができると共に、シリコン酸化層7の上面にノンドープの多結晶シリコン膜8との間に形成されるグレイン境界層により不純物が拡散するのを抑制する効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図10は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態において形成したシリコン酸化層7を設けない構成としているところである。すなわち、図10(a)、(b)に示しているように、多結晶シリコン膜6の上面にはノンドープの多結晶シリコン膜8が直接接触するように形成されている。
この場合、多結晶シリコン膜6と8との間、8と14との間のそれぞれの界面部分にシリコンのグレイン境界層が形成される。その結果、これらのグレイン境界層がボロンの拡散を抑制することができる。これにより、N型の多結晶シリコン膜14のキャリアとして寄与する不純物濃度が低下するのを抑制でき、抵抗値が高くなるのを防止することができる。
上記構成の製造工程においては、P型の不純物としてボロンをドープした多結晶シリコン膜6を形成した後に、酸化処理を行わず、続けてノンドープの多結晶シリコン膜8を形成している。この構成では、多結晶シリコン膜6、8、14が連続的に積層された構成となる。しかし、多結晶シリコン膜6、8、14のそれぞれの界面部分に結晶粒を終端させたグレイン境界層が形成されているので、グレイン境界層が不純物の移動を妨げる効果を有する。
したがって、この第2実施形態において、シリコン酸化層7を設けない場合でも、N型の多結晶シリコン膜14へのボロンの侵入を抑制する効果を有する。
(第3実施形態)
図11から図14は第3実施形態を示している。以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
この実施形態では、図11(b)に示しているように、第1実施形態の構成に加えて、開口5b、凹部13bの側壁面を覆うようにスペーサ16を形成している。このスペーサ16は、例えば、シリコン窒化膜(SiN膜)で形成されている。このスペーサ16によってP型の多結晶シリコン膜6の開口5bに露出する端面部からボロンが多結晶シリコン膜14に侵入するのを抑制することができる。この結果、N型の多結晶シリコン膜14の開口5b、凹部13b内の不純物濃度の変動を抑制でき、抵抗値が増大するのを防止することができる。
次に、図12から図14を参照してスペーサ16の形成工程部分について説明する。なお、他の部分の形成工程については、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。図12(a)、(b)は、第1実施形態における図5(a)、(b)に示した状態と同等の状態を示している。すなわち、図12(a)、(b)に示すように、選択ゲートトランジスタSTのゲート電極SGに対応する位置、および周辺回路のトランジスタPTのゲート電極PGに対応する位置に、フォトリソグラフィ技術を用いて開口5a、凹部4a、開口5b、凹部13bを形成している状態である。
次に、図13(a)、(b)に示すように、開口5a、5b、凹部4a、13bの側壁部にシリコン窒化膜からなるスペーサ16を形成する。スペーサ16は次のように形成することができる。例えば、図12(a)、(b)に示した構成の上面にシリコン窒化膜を全面に形成する。次に、シリコン窒化膜をRIE法などでエッチバック処理することにより多結晶シリコン膜8の上面部分および凹部4a、13bの底面部分を露出させるように加工する。これにより、開口5a、5b、凹部4a、13bの側壁部にスペーサ16が形成される。この場合、スペーサ16は、多結晶シリコン膜8の上面から中間部にかけた位置に上端部が位置するように形成され、シリコン酸化層7の開口5a、5bに露出する端面部を覆うように形成されている。
次に、図14(a)、(b)に示すように、多結晶シリコン膜6の上面および凹部4a、13b内を埋めるようにノンドープの多結晶シリコン膜9を所定膜厚で形成する。この後、第1実施形態と同様にして周辺回路領域側の多結晶シリコン膜9にリン(P)イオンを注入してN型の多結晶シリコン膜14を形成する工程を経て、前述同様の製造工程を経てNAND型フラッシュメモリ装置を形成する。
このような第3実施形態によれば、開口5b、凹部13bの側壁面にもスペーサ16を形成したので、実施形態の効果に加えて、開口5bに露出していた多結晶シリコン膜6の端面部からボロンが拡散するのを抑制でき、N型の多結晶シリコン膜14の抵抗値増大を極力抑制することができるようになる。
バリア側壁膜としてのスペーサ16は、シリコン窒化膜により形成したが、シリコン酸化膜あるいは他の膜を用いることもできる。
(他の実施形態)
上記実施形態で説明したもの以外に次のような変形をすることができる。
NAND型のフラッシュメモリ装置1に適用したが、NOR型のフラッシュメモリ装置、EEPROM等の不揮発性半導体記憶装置にも適用できる。また、メモリセルを1ビットとして構成したものでも複数ビットとして構成したものでも適用できる。
多結晶シリコン膜6にドープする不純物は、P型の不純物としてボロン(B)を使用する例を示したが、P型の不純物であれば他の不純物を使用することができる。また、第1導電型としてP型、第2導電型としてN型を使用する例を示したが、P型とN型とを入れ替えて使用することもできる。
バリア膜は、シリコン酸化層7以外に、多結晶シリコン膜を窒化処理して得るシリコン窒化層、や酸化層および窒化層の複合層を形成しても良い。また、他の膜を形成して不純物の移動を抑制するバリア膜として構成することもできる。
バリア膜は、多結晶シリコン膜6の表層を酸化処理してシリコン酸化層7に形成する以外に、多結晶シリコン膜6の上面に別途に膜として形成することもできる。
第3実施形態で示したスペーサ16を第2実施形態の構成に適用することもできる。また、シリコン酸化層7およびノンドープの多結晶シリコン膜8を設けない従来相当の構成に適用することもできる。この場合には、P型の多結晶シリコン膜6の上面からN型の多結晶シリコン膜14にボロンが入りやすくなるが、開口5bおよび凹部13bの部分にはスペーサ16が形成されているので、直接的にボロンが侵入するのを抑制できるので、この部分における抵抗の増大を抑制する効果がある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1はNAND型フラッシュメモリ装置(半導体装置)、2はシリコン基板(半導体基板)、3はゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜、第2ゲート絶縁膜)、4は多結晶シリコン膜(第1導電膜)、5は電極間絶縁膜、6は多結晶シリコン膜(第2導電膜、第4導電膜)、7はシリコン酸化層(バリア膜)、8は多結晶シリコン膜(バリア膜、保護膜)、9は多結晶シリコン膜、13は多結晶シリコン膜(第3導電膜)、14は多結晶シリコン膜(第5導電膜)、16はスペーサ(バリア側壁膜)、MTはメモリセルトランジスタ、STは選択ゲートトランジスタ、PTは周辺回路のトランジスタ、MG、SG、PGはゲート電極である。

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に第1ゲート絶縁膜、第1導電型の不純物がドープされた第1導電膜、電極間絶縁膜、および前記第1導電型の不純物がドープされた第2導電膜を順次積層したメモリセルトランジスタと、
    前記半導体基板上に形成された第2ゲート絶縁膜、前記第1導電型とは反対の型の第2導電型の不純物がドープされた第3導電膜、前記電極間絶縁膜、前記第1導電型の不純物がドープされた第4導電膜、バリア膜、および前記第2導電型の不純物がドープされた第5導電膜を順次積層した周辺回路のトランジスタと
    を備え、
    前記周辺回路のトランジスタは、
    前記バリア膜、前記第4導電膜および前記電極間絶縁膜に開口が形成されるとともに前記第3導電膜が露出され、
    前記第5導電膜は前記開口を介して前記第3導電膜に接するように形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記バリア膜は、前記第4導電膜との境界側部分にグレイン分断層を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記バリア膜は、前記第4導電膜側と接する側にシリコン酸化層を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記バリア膜は、前記シリコン酸化層の上部に保護膜を備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記周辺回路のトランジスタの前記開口および前記凹部が前記第5導電膜と面する側壁部に沿うように形成されるバリア側壁膜を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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