JP2011054713A - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐電圧を向上させたコイル部品を提供することを目的とするものである。
【解決手段】導線を螺旋状に巻回して形成したコイル部12を端子部13に接続し、コイル部12を金属磁性体粉末と結合剤を混合して加圧成形した磁心11に埋設させたコイル部品であり、端子部13に設けられた突出部19も磁心11に埋設させ、突出部19の先端部分に絶縁層22を設けたものであり、これにより耐電圧を向上させたコイル部品を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に用いられるコイル部品およびその製造方法に関するものである。
近年自動車のエンジン近傍のDC/DCコンバータ回路部等に用いられるコイル部品では、耐熱性や耐振性が要求されるため、磁性材料を粉末にして結合剤を混合し、加圧成形してコイルを磁心に埋設するものが知られている。このときコイルの引き出し線と電気的に接続した端子部を設け、この端子部は磁心から突出させて折曲加工したコイルの引き出し線と、この引き出し線に重ね合わせて引き出し線の位置および形状を保持する保持部とからなり、この保持部は一方の端部の形状を端面に二つの突出部を形成したコ字形状にするとともに、突出部を磁心に埋設することにより、保持部が磁心から抜けることを抑制している。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−310866号公報
上記従来のコイル部品では、磁心の内部で両側の保持部から延びる突出部が対向しているため、端子間に高電圧がかかった場合、端子間で絶縁破壊が生じ、端子間のショートあるいは磁心の材料が破壊することによってコア損失が増加する等の課題が生じる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するために、金属磁性体粉末と結合剤を混合して加圧成形した磁心と、導線を螺旋状に巻回して形成し磁心に埋設したコイルと、このコイルと電気的に接続した端子部とを備え、この端子部は、磁心から突出させて折曲加工したコイルの引き出し線と、引き出し線に重ね合わせて引き出し線の位置および形状を保持する保持部とからなり、この保持部は一方の端部の形状を端面に二つの突出部を形成したコ字形状にするとともに、端面と突出部でコイルの外縁部を囲むように端部を磁心に埋設し、突出部の先端部分に絶縁層を形成したものである。
上記構成により、対向する両側の保持部から延びる突出部の各先端部分に絶縁層があるため、端子間に高電圧がかかった場合でも絶縁破壊を発生しにくくなり、耐圧レベルに優れたコイル部品を得ることができる。
本発明の一実施の形態におけるコイル部品の分解斜視図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の斜視図 本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法を示す図
以下、本発明の一実施の形態におけるコイル部品について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるコイル部品の分解斜視図であり、図2は本発明の一実施の形態におけるコイル部品の斜視図である。本発明の一実施の形態のコイル部品は、金属磁性体粉末と結合剤を混合して加圧成形した断面が矩形状の磁心11と、導線を螺旋状に巻回して形成し、この磁心11に埋設したコイル部12と、このコイル部12と電気的に接続した端子部13とを備えている。
磁心11は、熱硬化性樹脂を含有した結合剤と金属磁性体粉末とを熱硬化性樹脂が完全硬化しない状態で混合して1トン/cm2程度で加圧成形した複数の圧粉体14を、コイル部12を挟み込むように再加圧成形して、圧粉体14でコイル部12を被覆するとともに熱硬化性樹脂が完全硬化するように加熱して成形している。この際、再加圧成形は加圧成形よりも大きな圧力の5トン/cm2程度で加圧しており、再加圧成形前よりも再加圧成形後は、圧粉体14の厚みが薄くなり、成形密度が大きくなるようにしている。特に圧粉体14は2個とし、一方の圧粉体14はコイル部12を完全収納する収納部を形成した角柱状の形状とし、他方の圧粉体14は一方の圧粉体14に被せる蓋状の形状とし、コイル部12の引き出し線15は2個の圧粉体14の界面から突出させている。
端子部13は、磁心11から突出させて磁心11の側面から底面に向かって折曲加工したコイル部12の引き出し線15と、引き出し線15に重ね合わせて引き出し線15の位置および形状を保持する保持部16とからなっている。この保持部16は自立して保持部16の形状を保持することができる自立性を有する金属の平板からなる。ここでいう自立性とは、折曲加工された引き出し線15に重ね合わせた保持部16の形状が、外力によって容易に変形することがなく、磁心11に対する引き出し線15の位置および引き出し線15の形状を保持することが可能な程度の剛性を有することを意味している。保持部16は少なくとも引き出し線15の剛性よりも大きい剛性を有している。
保持部16の一方の端部17の形状は端面18に二つの突出部19を形成したコ字形状に形成しており、突出部19の中ほどには貫通孔21を設けている。そして、端面18と突出部19とでコイル部12の外縁部を囲むように、端部17の突出部19を磁心11の隅部20に埋設している。
ここで突出部19の先端部にシリコーン樹脂からなる絶縁層22を設けている。この絶縁層22を設けることにより、端子部13間に高電圧がかかった場合でも、端子部13間で絶縁破壊が生じることを防ぐことができ、コイル部品の耐電圧性を向上させることができる。
絶縁層22として、樹脂を用いているが、絶縁性を考えると空隙とすることがより望ましい。突出部19は磁心11から抜けるのを防ぐために設けているもので、先端に空隙を設けることは、抜けやすくなることになるが、本実施の形態では突出部19の中ほどには貫通孔21を設けているため、この貫通孔21が抜け防止の役割を果たすため、絶縁層22を空隙とすることができる。さらには、この貫通孔21により端部17の全体を磁心11に埋設しなくても抜けを防止できるのでコイル部品を小型化することができる。
次に本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法について説明する。
まず、図3(a)に示すように、表面を絶縁被覆した銅線を螺旋状に巻回し、引き出し線15を左右に引き出したコイル部12を形成する。
次に、図3(b)のように、金属平板を金型で打ち抜くことにより、一方の端部17の端面18に二つの突出部19を設けてコ字形状に形成した保持部16に、絶縁被覆を除去したコイル部12の引き出し線15を熱圧着により電気的に接続して端子部13を形成する。
次に、図3(c)のように、突出部19の先端部分にパラジクロルベンゼン23からなる空隙形成材料を塗布する。この際、パラジクロルベンゼン23をイソプロピルアルコールに溶かしたものを塗布し、イソプロピルアルコールを飛ばすことにより、突出部19の先端部分にパラジクロルベンゼン23を残している。
次に、図3(d)のように、熱硬化性樹脂を含有した結合剤と金属磁性体粉末とを熱硬化性樹脂が完全硬化しない状態で混合して、乾燥、粉砕して粉体とした磁性材料を、1トン/cm2程度で加圧成形して複数の圧粉体14を得た後、コイル部12を挟み込むようにして5トン/cm2程度で再加圧成形し、圧粉体14でコイル部12を被覆することによりコイル部品の磁心11の形にする。これを約180℃以上で加熱することにより圧粉体14を完全硬化させる。このとき、パラジクロルベンゼン23の沸点より高くなるため、パラジクロルベンゼン23は気化して圧粉体14の間より抜けてしまうため、突出部19の先端部分に空隙からなる絶縁層22を形成することができる。半導体装置のように熱硬化性樹脂によるインサート成形のような場合、中に気化する材料があると熱硬化性樹脂の中で膨張して破裂する等不具合が生じるが、本実施の形態のように圧粉体14を用いた成形では、圧粉体14の間を気体として抜けていくため、破裂したり気泡が生じることなく、所定の空隙を形成することができ、絶縁性を向上させることができる。
次に端子部13を所定の長さで切断して折り曲げることにより、図3(e)のようなコイル部品を得ることができる。
ここで、図3(d)、図3(e)は圧粉体14または磁心11を透視した透視斜視図であり、圧粉体14または磁心11の輪郭を破線で表示したものである。
なお、本実施の形態では、コイル部12の引き出し線15を保持部16に電気的に接続した後に、突出部19の先端部分に空隙形成材料を塗布したもので説明したが、コイル部12を磁性材料で埋設させる工程の前に空隙形成材料を塗布すればよく、図3(b)に示した金属平板を打ち抜いて保持部16を形成した後に空隙形成材料を塗布してもよいものである。
本発明に係るコイル部品およびその製造方法は、耐電圧レベルを向上させたコイル部品を得ることができ、産業上有用である。
11 磁心
12 コイル部
13 端子部
14 圧粉体
15 引き出し線
16 保持部
17 端部
18 端面
19 突出部
20 隅部
21 貫通孔
22 絶縁層
23 パラジクロルベンゼン

Claims (3)

  1. 金属磁性体粉末と結合剤を混合して加圧成形した磁心と、導線を螺旋状に巻回して形成し前記磁心に埋設したコイル部と、前記コイル部と電気的に接続した端子部とを備え、前記端子部は、前記磁心から突出させて折曲加工した前記コイル部の引き出し線と、前記引き出し線に重ね合わせて前記引き出し線の位置および形状を保持する保持部とからなり、前記保持部は一方の端部の形状を端面に二つの突出部を形成したコ字形状にするとともに、前記端面と前記突出部で前記コイル部の外縁部を囲むように前記端部を前記磁心に埋設し、前記突出部の先端部分に絶縁層を形成したコイル部品。
  2. 前記絶縁層は空隙である請求項1記載のコイル部品。
  3. 導線を螺旋状に巻回したコイル部を端子部に電気的に接続する工程と、金属磁性体粉末と結合剤を混合した磁性材料で前記コイル部を埋設し加圧成形、加熱により前記磁性材料を硬化させることにより磁心を形成する工程とを備え、前記端子部は、前記磁心から突出させて折曲加工した前記コイル部の引き出し線と、前記引き出し線に重ね合わせて前記引き出し線の位置および形状を保持する保持部とからなり、前記保持部は一方の端部の形状を端面に二つの突出部を形成したコ字形状にするとともに、前記コイルを前記磁性材料に埋設させる工程の前に、前記突出部の先端部分に空隙形成材料を塗布する工程をさらに備え、前記加熱により前記空隙形成材料を気化させることにより、前記突出部の先端部分に空隙を形成するコイル部品の製造方法。
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