JP2011054349A - プラグ脱離防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラグ及びジャックの各部品間の組立精度に幅を持たせることができると共に、汎用性を向上させることができるプラグ脱離防止構造を提供すること。
【解決手段】
プラグ固定具100は、ABS樹脂で構成される枠部60とエラストマーで構成される弾性部70とを主に備えている。よって、プラグ固定具100をより強固に固定させることができる。また、プラグ固定具100を筐体4に取着した際に、プラグ固定具100とプラグ2及びジャック3との同軸度精度に誤差が生じていても、弾性部70を弾性変形させつつ同軸度の誤差を修正することができるので、プラグ固定具100、プラグ2及びジャック3の各部品間の組立精度に幅を持たせることができる。よって、枠部60の取着時に同軸度精度を高度に設定する必要がないので、効率よくプラグ固定具100を取着することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラグ脱離防止構造に関し、特に、プラグ及びジャックの各部品間の組立精度に幅を持たせることができると共に、汎用性を向上させることができるプラグ脱離防止構造に関するものである。
従来より、一の電気機器と他の電気機器との間で電気信号のやりとりを行う際、一の電気機器に設けられたプラグを他の電気機器に設けられたジャックに嵌合させることにより行うことが一般的に知られている。
しかしながら、製造段階での製造誤差により、又は、反復の使用によるプラグ又はジャックの摩耗により、プラグとジャックとの嵌合が緩くなり、プラグがジャックから抜けやすくなることがある。そこで、ジャックが収容される筐体にプラグを固定させることにより、プラグがジャックから抜け難くする技術が開示されている。
例えば、実開昭61−79474号公報に開示されるように、合成樹脂からなる本体(筐体)の一部に、リング状でその周囲に肉抜き部を有し一部を一定の間隔で切り欠いた切欠部と、この切欠部のほぼ対向面側を本体とつないでいる連結部とからなる弾性受部を形成し、その弾性受部の内径をプラグの外径寸法よりも小さくしてなるプラグ装着構造(プラグ脱離防止構造)がある。
実開昭61−79474号公報(例えば、第3図など)
しかしながら、上述した従来のプラグ装着構造では、合成樹脂からなる本体に弾性受部が形成されている。合成樹脂はゴム等の弾性材料と比べて弾性変形しにくいので、弾性受部とプラグ及びジャックとの同軸度に誤差が生じていると、プラグをジャックへ接続させることが不可能となるおそれや、無理やりプラグをジャックに接続させることで弾性受部を破損させるおそれがある。よって、筐体にプラグ装着構造を形成する際に、弾性受部とプラグ及びジャックとの間に高度な同軸度精度が要求されるので、弾性受部、プラグ及びジャックの各部品間の組立精度を厳格に設定する必要があるという問題点があった。さらに、弾性受部が本体の一部に形成されているので、本体内部に収容される電気機器の構造によっては弾性受部を再設計する必要があり、汎用性が低いという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、プラグ及びジャックの各部品間の組立精度に幅を持たせることができると共に、汎用性を向上させることができるプラグ脱離防止構造を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のプラグ脱離防止構造は、プラグ端子とそのプラグ端子の一部を被覆するプラグ保持部とを備えるプラグが、筐体の内側に配設されるジャックに接続された場合に前記プラグ保持部を保持することで、前記プラグの前記ジャックからの脱離を防止するプラグ脱離防止構造において、弾性材料から構成され前記プラグ保持部が圧入される円環状の弾性部と、その弾性部の外周側に環装され前記弾性部よりも硬質な材料から構成されると共に前記筐体の外側に着脱自在に取着される枠部とを備えている。
請求項2記載のプラグ脱離防止構造は、請求項1記載のプラグ脱離防止構造において、前記弾性部は、内周面側から径方向内方へ凸設され各凸端部分が前記プラグ保持部の外周面に圧接される複数の弾性突起部と、軸方向視において隣り合う前記弾性突起部の間に形成され、各凹端部分を結ぶ仮想円が前記プラグ保持部の最外形部分を結ぶ仮想円である保持部仮想円よりも大径に形成される複数の弾性非突起部とを備えている。
請求項3記載のプラグ脱離防止構造は、請求項2記載のプラグ脱離防止構造において、前記枠部は、内周面側から径方向内方に凸設されると共に、前記弾性部の前記筐体への取着面側の底面に当接される第1規制壁を備えている。
請求項4記載のプラグ脱離防止構造は、請求項3記載のプラグ脱離防止構造において、前記第1規制壁は、所定の間隔を隔てて周方向に複数形成されると共に、前記複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する位置に複数がそれぞれ形成されている。
請求項5記載のプラグ脱離防止構造は、請求項2から4のいずれかに記載のプラグ脱離防止構造において、前記枠部は、軸方向視において、前記弾性部の外周面側に形成され、前記複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する部分が、前記複数の弾性突起部と周方向における位相が一致する部分よりも凹設される第2規制壁を備えている。
請求項6記載のプラグ脱離防止構造は、請求項5記載のプラグ脱離防止構造において、前記弾性部は、前記弾性突起部と前記第2規制壁との間に所定間隔の隙間が形成されている。
請求項7記載のプラグ脱離防止構造は、請求項2から6のいずれかに記載のプラグ脱離防止構造において、前記弾性部は、前記弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、前記プラグの圧入入口となる開口である第1開口の内径が、前記保持部仮想円よりも大きく形成され、前記弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、前記筐体に取着される側の開口である第2開口の内径が、前記保持部仮想円よりも小さく、かつ、前記プラグ端子の外径よりも大きく形成され、前記弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円が、前記第1開口から前記第2開口に向けて、漸次小さくなる。
請求項8記載のプラグ脱離防止構造は、請求項7記載のプラグ脱離防止構造において、前記弾性部は、前記第1開口を含む位置に形成される第1圧入孔と、その第1圧入孔に連設され前記第2開口を含む位置に形成される第2圧入孔とを備え、前記第2圧入孔の内径が漸次小さくなる割合は、前記第1圧入孔の内径が漸次小さくなる割合よりも小さく、前記第1圧入孔と前記第2圧入孔との連設部分における内径は、前記保持部仮想円よりも小さく形成されている。
請求項9記載のプラグ脱離防止構造は、請求項8記載のプラグ脱離防止構造において、前記弾性部は、前記第2圧入孔の軸方向における長さが前記第1圧入孔の軸方向における長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項8記載のプラグ脱離防止構造。
請求項1記載のプラグ脱離防止構造によれば、弾性材料から構成されプラグ保持部が圧入される円環状の弾性部を備えているので、プラグをジャックに接続する際に、プラグ保持部を弾性部に圧入することで、弾性部を弾性変形させることができる。よって、プラグ保持部は、弾性部の弾性力により弾性部に圧接されるので、プラグ保持部を確実に固定して、使用者の意に反して、プラグがジャックから脱離することを抑制することができる。
また、枠部が弾性部の外周側に環装されているので、枠部を筐体に取着することで、弾性部を筐体に取着する場合と比べて、より強固に固定させることができるという効果がある。なお、枠部を筐体に取着した際に、弾性部とプラグ及びジャックとの同軸度精度に誤差が生じている場合であっても、弾性部を弾性変形させつつ同軸度の誤差を修正することができるので、プラグ及びジャックの各部品間の組立精度に幅を持たせることができる。よって、枠部の取着時に同軸度精度を高度に設定する必要がないので、効率よく枠部を取着することができるという効果がある。
さらに、枠部は筐体の外側に取着されるので、筐体内部に収容される電気機器を構成する部品の配置に関係なく、枠部を取着することができる。よって、製品の製造段階で取着できるだけでなく、すでに完成した製品についても後から取着することができるので、汎用性を向上させることができるという効果がある。また、使用者が筐体に収容される電気機器に関する専門知識を有していない場合であっても、使用者の好みに応じて、使用者が自ら枠部を取り外すことができるという効果がある。
さらに、弾性部は弾性材料で構成されているので、従来技術のような合成樹脂で構成される場合と比べて、反復的に使用しても塑性変形が発生しにくいので、プラグ保持部の保持力をより長く持続させることができるという効果がある。
請求項2記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項1記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、弾性部は、内周面側から径方向内方へ凸設され各凸端部分がプラグ保持部の外周面に圧接される複数の弾性突起部と、軸方向視において隣り合う弾性突起部の間に形成され、各凹端部分を結ぶ仮想円が前記プラグ保持部の最外形部分を結ぶ仮想円である保持部仮想円よりも大径に形成される複数の弾性非突起部とを備えているので、弾性突起部を弾性非突起部が形成される側へ弾性変形させやすくできる。
即ち、プラグ保持部が弾性部に圧入される際、プラグ保持部の外周面は弾性突起部に圧接される。このとき、軸方向視において隣り合う弾性突起部の間に形成される弾性非突起部はプラグ保持部の外周面に圧接されないので、隣り合う弾性突起部の間には空間が形成される。よって、プラグ保持部が弾性部に圧接固定される際、弾性突起部は弾性非突起部が配設される側へ弾性変形しやすくなるので、その分、弾性部とプラグ及びジャックとの同軸度の誤差を修正できる範囲をより広く確保することができるという効果がある。
請求項3記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項2に記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、枠部が内周面側から径方向内方に凸設されると共に、弾性部の筐体への取着面側の底面に当接される第1規制壁を備えているので、プラグ保持部が弾性部に圧入される際に、第1規制壁によって弾性部の筐体側への弾性変形量を規制することができる。即ち、弾性部が筐体側へ弾性変形すると、弾性部の復元力は、ジャックに接続されているプラグ端子をプラグ保持部側へ押し戻そうとする力として働く。これに対し、本発明では、第1規制壁によって弾性部が筐体側へ弾性変形する量を規制することで、その分、弾性部の復元力を抑制することができるので、プラグがジャックから脱離することを防止できるという効果がある。
また、弾性部と枠部とを接合する場合には、弾性部の筐体への取着面側の底面と第1規制壁とを接合することができる。よって、弾性部と枠部との接合面積を広く確保することができるので、弾性部を枠部へより確実に固定させることができるという効果がある。
請求項4記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項3記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、第1規制壁が所定の間隔を隔てて周方向に複数形成されると共に、複数の各弾性非突起部と周方向における位相が一致する位置に複数がそれぞれ形成されているので、第1規制壁によって、弾性突起部の弾性変形が規制されることを防止できる。よって、プラグ保持部が弾性部に圧入される際に、弾性部が筐体側へ弾性変形することを規制しつつ、弾性突起部を弾性変形させやすくしてプラグ保持部を確実に圧接固定することができるという効果がある。
請求項5記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項2から4のいずれかに記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、枠部は、軸方向視において、弾性部の外周面側に形成され、複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する部分が、複数の弾性突起部と周方向における位相が一致する部分よりも凹設される第2規制壁を備えているので、第2規制壁の径方向の長さ(凸設長さ又は凹設深さ)を調整しておくことで、弾性突起部の径方向内方への凸設長さを短く形成することができる。その一方で、第2規制壁は、複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する部分が凹設されているので、弾性突起部を弾性非突起部が配設される側へ弾性変形させやすくすることができる。よって、弾性突起部を弾性変形させやすくしつつ、第2規制壁の径方向の長さを調整することで、弾性部によるプラグ保持部の保持力を容易に加減することができるという効果がある。
さらに、第2規制壁は、複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する部分が凹設されているので、弾性部を枠部へ接合する場合には、第2規制壁と弾性部の外周面との接合面積をより広く確保して、枠部に弾性部をより確実に固定することができるという効果がある。
請求項6記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項5記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、弾性部は、弾性突起部と第2規制壁との間に所定間隔の隙間が形成されているので、弾性突起部の径方向への弾性変形のしやすさを2段階に分けることができる。
即ち、プラグ保持部の弾性部への圧入初期には、弾性突起部と第2規制壁との間の隙間が形成されおり、弾性突起部の径方向への変形が第2規制壁によって規制されないので、弾性突起部を径方向へ変形させやすくして、プラグ保持部を弾性部に圧入しやすくすることができるという効果がある。その後、弾性部にプラグ保持部が圧入されることにより、弾性突起部が径方向へ一定量弾性変形されると、弾性突起部と第2規制壁との隙間がなくなり、弾性突起部が第2規制壁に当接される。これにより、プラグ保持部が弾性部に圧接固定される際には、弾性突起部の径方向への弾性変形を規制できるので、プラグ保持部を確実に圧接固定することができるという効果がある。
請求項7記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項2から6のいずれかに記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、弾性部は、弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、プラグの圧入入口となる開口である第1開口の内径が、前記保持部仮想円よりも大きく形成されているので、プラグ保持部を弾性部に圧入する際に、プラグ保持部の端面を第1開口の周縁部分に接触させにくくすることができる。よって、プラグ保持部との接触により、第1開口の周縁部分が損傷することを抑制できるという効果がある。
また、弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、筐体に取着される側の開口である第2開口の内径が、保持部仮想円よりも小さく、かつ、プラグ端子の外径よりも大きく形成されるので、弾性突起部のうち、弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円の直径が、プラグ保持部の外径よりも小さく形成される部分から第2開口までの部分で、プラグ保持部を確実に圧接固定することができるという効果がある。
さらに、弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円が、第1開口から第2開口に向けて漸次小さくなっているので、プラグ保持部の端面に弾性突起部が押圧される際にかかる弾性突起部への応力を低減させることができる。
即ち、例えば、弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円が、第1開口の内径と同じ一の直径で構成される部分と、第2開口の内径と同じ他の直径で構成される部分との2つの直径で構成されている場合、一の直径で構成される部分と他の直径で構成される部分との連設面は第1開口に対向する方向に面する。よって、プラグ保持部の端面が弾性突起部に押圧される際に、弾性突起部の連設面にかかる応力が大きくなるので、弾性突起部を損傷させやすくなる。これに対し、本発明によれば、弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円の直径が、第1開口から第2開口に向けて漸次小さくなっているので、プラグ保持部の端面が弾性突起部に押圧される際にかかる弾性突起部への応力を低減させて、弾性突起部を損傷させにくくすることができるという効果がある。
請求項8記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項7記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、弾性部は、前記第1開口を含む位置に形成される第1圧入孔と、その第1圧入孔に連設され前記第2開口を含む位置に形成される第2圧入孔とを備え、第2圧入孔の内径が漸次小さくなる割合は、第1圧入孔の内径が漸次小さくなる割合よりも小さく形成され、第1圧入孔と第2圧入孔との連設部分における内径は、保持部仮想円よりも小さく形成されているので、第1開口から第2開口までが一定の割合で漸次小さくなる場合と比べて、プラグ保持部と弾性部の内周面との接触面積を広く確保することができる。
即ち、第1開口の開口面積および第2開口の開口面積をそれぞれ本発明の場合と同じ大きさにし、第1開口から第2開口までが一定の割合で漸次小さくなるものと比較すると、本発明の場合は、第1開口から第2開口までが一定の割合で漸次小さくなる場合よりも、保持部仮想円よりも小さく形成される第2圧入孔が形成されている分、プラグ保持部と弾性突起部との接触面積を広く確保することができる。よって、第1圧入孔により、プラグ保持部の端面と第1開口の周縁部分とを接触させにくくしつつ、第2圧入孔により、プラグ保持部をより確実に圧接固定することができるという効果がある。
請求項9記載のプラグ脱離防止構造によれば、請求項8記載のプラグ脱離防止構造の奏する効果に加え、弾性部は、第2圧入孔の軸方向における長さが第1圧入孔の軸方向における長さよりも長く形成されているので、第2圧入孔の軸方向における長さが第1圧入孔の軸方向における長さよりも短い場合と比べ、プラグ保持部と弾性突起部との接触面積をより広く確保することができる。よって、プラグ保持部をより確実に圧接固定することができるという効果がある。
(a)は、本発明の第1実施の形態におけるプラグ脱離防止構造の斜視図であり、(b)は、プラグ脱離防止構造の分解斜視図である。 (a)は枠部の正面図であり、(b)は、図2(a)のIIb−IIb線における枠部の断面図である。 (a)は、プラグ固定具の正面図であり、(b)は、プラグ固定具の正面図であり、(c)は、図3(a)のIIIc−IIIc線におけるプラグ固定具の断面図である。 図3(a)のIV−IV線におけるプラグ固定具の断面図である。 プラグを圧入した状態におけるプラグ脱離防止構造の正面図である。 (a)は、図5のVIa−VIa線におけるプラグ脱離防止構造の断面図であり、(b)は、図5のVIb−VIb線におけるプラグ脱離防止構造の断面図である。 第2実施の形態におけるプラグ固定具の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施の形態におけるプラグ脱離防止構造1の斜視図であり、図1(b)は、プラグ脱離防止構造1の分解斜視図である。まず、図1を参照して、一実施の形態におけるプラグ脱離防止構造1及びプラグ固定具100の概略構成について説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、プラグ脱離防止構造1は、ジャック3に接続されているプラグ2が、筐体4の外部に取着されるプラグ固定具100に圧接固定されることで、例えば、プラグ2を有する接続ケーブル(図示せず)を障害物に引っかけるなどの理由により、使用者の意図に反して、プラグ2がジャック3から脱離することを抑制するものである。
プラグ2は、接続ケーブルを電気機器(図示せず)に電気的に接続するための部材であり、ジャック3に嵌合される導体からなるプラグ端子21と、そのプラグ端子21の一部を被覆する絶縁体からなるプラグ保持部22とを主に備えている。ジャック3は、プラグ端子21が嵌合されるジャック端子31を備えている。筐体4は、電気機器を収容する箱状の部材であり、ジャック3の表側が挿設されるジャック挿設孔41を備えている。ジャック3は、筐体4の内部に収容されており、ジャック端子31をジャック挿設孔41から筐体4の外部へ向けた状態で設置されている。
プラグ固定具100は、ジャック3に接続されたプラグ2を圧接固定するための部材であり、円錐台形状に形成されている。プラグ固定具100は、プラグ固定具100の外形をなす円錐台形状の枠部60と、その枠部60が環装される円環状の弾性部70とを主に備えている。
枠部60は、弾性部70の変形量を規制する部位であり、ABS樹脂から構成されている。また、枠部60は、枠部60と一体に成形され枠部60の外周面から径方向外方へ向けて突設される装着部80と、枠部60に一体に成形され弾性部70を挟んだ装着部80の反対側に位置する回転防止部90(図3(b)及び図4参照)とを備えている。
装着部80は、プラグ固定具100を筐体4に固定させるための部位であり、螺子5を挿通させるための螺子孔81が形成されている。回転防止部90は、プラグ固定具100が螺子5によって筐体4に取着された際に、プラグ固定具100が螺子5を軸として回転移動することを規制するための部位であり、枠部60の底面(筐体4に当接される面)から枠部60の大径側(図4右側)へ向けて突設されている。
弾性部70は、プラグ保持部22を圧接固定するための部位であり、弾性材料であるエラストマーから構成されており、弾性部70にプラグ保持部22を圧入することにより、弾性部70を弾性変形させることができる。これにより、プラグ保持部22を弾性部70の弾性力により弾性部70に圧接固定させることができる。
また、弾性部70は、弾性材料であるエラストマーで構成されているので、弾性部70がABS樹脂等の合成樹脂で構成される場合と比べて、反復的に使用しても塑性変形しにくいので、プラグ保持部22の保持力をより長く持続させることができる。
なお、プラグ固定具100を装着するには、まず、回転防止部90をジャック挿設孔41の周縁部分に形成された回転防止孔42に挿入させる。次に、ジャック挿設孔41の周縁部を囲むようにプラグ固定具100を配置し、螺子5を螺子孔81に挿通させつつ筐体4に締付固定する。これにより、プラグ固定具100を筐体4に取着することができる。
このように、プラグ固定具100は、螺子5を使用して筐体4の外側に装着することができるので、筐体4の内部に収容される電気機器の構造に関係なく、取着することができる。よって、プラグ固定具100は、製品の製造段階で装着するだけでなく、既に完成した製品にも後から装着することができるので、プラグ固定具100の汎用性を向上させることができる。また、使用者が筐体4に収容される電気機器に関する専門知識を有していない場合でも、使用者がプラグ固定具100を不要とする場合には、使用者が自らプラグ固定具100を取り外すことができる。
さらに、枠部60は、弾性部70よりも硬質なABS樹脂で構成されているので、エラストマーで構成される弾性部70を筐体4に取着する場合と比べて、プラグ固定具100をより強固に固定させることができる。
なお、プラグ固定具100を筐体4に取着した際に、プラグ固定具100とプラグ2及びジャック3との同軸度精度に誤差が生じていても、弾性部70を弾性変形させつつ同軸度の誤差を修正することができるので、プラグ固定具100、プラグ2及びジャック3の各部品間の組立精度に幅を持たせることができる。よって、枠部60の取着時に同軸度精度を高度に設定する必要がないので、効率よくプラグ固定具100を取着することができる。
ここで、プラグ固定具100の成形は、2組の射出装置を備えた射出成形機を使用した二色成形により行う。即ち、まず一次成形において、コア(下型)に第1成形用の金型(上型)を型締めし、ABS樹脂材料を注入して枠部60を成形し、一度型開きをする。その後、一次成形品である枠部60をコアに付着させた状態で、第1成形用の金型に代えて第2成形用の金型を型締めし、エラストマー材料を注入することで弾性部70を成形する。これにより、二次成形品であるプラグ固定具100が成形されるので、これを金型から取り出す。このとき、エラストマー及びABSは、それらの材質上、互いに接合させることができるので、弾性部70と枠部60とを一体に成形することができる。
よって、二色成形により、プラグ固定具100を一度の作業で成形することができるので、プラグ固定具100を製造する際の作業効率を向上させることができる。また、枠部60と弾性部70とが一体に成形されているので、枠部60と弾性部70とが別個に成形される場合と比べて、プラグ固定具100を筐体4に取着する際の作業効率を向上させることができる。
次に、図2を参照して、枠部60の詳細構成について説明する。図2(a)は、枠部60の正面図であり、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb線における枠部60の断面図である。なお、図2(a)及び図2(b)に図示する枠部60は、第1成形用の金型により成形されたものであり、第2成形用の金型により成形される前のものである。
図2(a)及び図2(b)に示すように、枠部60は、円筒かつ円錐台形状に形成される部材であり、第1規制壁61と、第2規制壁62と、注入溝63とを備えている。
第1規制壁61は、枠部60の両側の開口から所定の間隔を隔てて位置する枠部60の内周面から、枠部60の径方向内方に凸設されており、一定の間隔を隔てつつ周方向に6つ配設されている。第2規制壁62は、枠部60の小径側(図2(b)上側)の開口部分の端面から延設されており、一定の間隔を隔てつつ周方向に6つ配設されている。また、図2(a)に示す正面視(枠部60の軸方向視)において、第2規制壁62は、隣り合う2つの第1規制壁61の間に形成されている。
注入溝63は、弾性部70を成形する際に、エラストマー材料を注入する溝状の部位であり(図3(a)参照)、装着部80から左右に90度位相がずれた位置に2箇所形成されている。
次に、図3及び図4を参照して、弾性部70の詳細構成について説明する。図3(a)は、プラグ固定具100の正面図であり、図3(b)は、プラグ固定具100の裏面図であり、図3(c)は、図3(a)のIIIc−IIIc線におけるプラグ固定具100の断面図である。図4は、図3(a)のIV−IV線におけるプラグ固定具100の断面図である。なお、図4は、プラグ2をプラグ固定具100に対応する位置に配置して図示している。
図3(a)に示すように、弾性部70は、プラグ保持部22(図1(a)参照)が圧入される円環状の部位である。また、弾性部70は、内周面から径方向内方へ凸設される弾性突起部71を備えており、一定の間隔を隔てつつ周方向に6つ配設されている。さらに、弾性突起部71の先端面は、図3(a)に示す正面視(プラグ固定具100の軸方向視)において、略円弧状に形成されると共に、先端面の各凸端部分を結ぶ仮想円がプラグ保持部22の最外形部分を結ぶ仮想円よりも小さくなるように形成されている。
また、弾性部70は、隣り合う各弾性突起部71の間に形成される6つの弾性非突起部72を備えており、弾性非突起部72の各凹端部分を結ぶ仮想円がプラグ保持部22の最外形部分を結ぶ仮想円よりも大きくなるように形成されている(図4参照)。
さらに、正面視において、第2規制壁62は、弾性部70の外周面側に形成されると共に、6つの弾性非突起部72と周方向における位相が一致する部分が6つの弾性突起部71と周方向における位相が一致する部分よりも凹設されている。よって、第2規制壁62の径方向の長さ(径方向内方への凸設長さ)を調整しておくことで、弾性突起部71の径方向内方への凸設長さを短く形成することができる。従って、第2規制壁62の径方向の長さを調整することで、弾性部70によるプラグ保持部22の保持力を容易に加減することができる。
ここで、図3(b)に示すように、図3(b)に示す背面視(プラグ固定具100の軸方向視)において、第1規制壁61は、弾性部70の筐体4への取着面側(図3(b)手前側)の底面に当接されている。これにより、弾性部70と枠部60との接合面積を広く確保できるので、その分、弾性部70と枠部60とをより確実に固定することができる。
なお、弾性部70は、二色成形時において、第1成形時に成形された枠部60の注入溝63からエラストマー材料を内周側に注入することにより成形されると同時に、主に枠部60の内周面に接合される。
このとき、図3(c)に示すように、弾性部70の底面側(図3(c)下側)と第1規制壁61の正面側(図3(c)上側)とが互いに接合される。これにより、弾性部70と枠部60との接着面積を広く確保することができるので、より確実に弾性部70と枠部60とを接着することができる。
図4に示すように、弾性突起部71は、弾性突起部71の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、圧入入口(図4左側)となる開口である第1開口73を含む位置に形成される第1圧入孔71aと、第1圧入孔71aに連設され、弾性突起部71の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、筐体4に取着される側(図4右側)の開口である第2開口74を含む位置に形成される第2圧入孔71bとを備えている。
ここで、第1開口73の内径r1は、プラグ保持部22の最外形部分を結ぶ仮想円である保持部仮想円の直径R1よりも大きく形成されているので、プラグ保持部22を弾性部70に圧入する際に、プラグ保持部22の端面を第1開口73の周縁部分に接触させにくくすることができる。よって、プラグ保持部22との接触により、第1開口73の周縁部分が損傷することを抑制できる。
また、第1圧入孔71aは、第1開口73から第2開口74に向けて漸次、内径が小さくなるよう形成されているので、プラグ保持部22の端面に弾性突起部71が押圧される際にかかる弾性突起部71への応力を低減させることができる。
即ち、例えば、弾性突起部71の凸端部分を結ぶ仮想円が、第1開口73の内径と同じ一の直径で構成される部分と、第2開口74の内径と同じ他の直径で構成される部分との2つの直径で構成されている場合、一の直径で構成される部分と他の直径で構成される部分との連設面は第1開口73に対向する方向に面する。よって、プラグ保持部22の端面が弾性突起部71に押圧される際に、弾性突起部71の連設面にかかる応力が大きくなるので、弾性突起部71を損傷させやすくなる。
これに対し、本実施の形態によれば、弾性突起部71の凸端部分を結ぶ仮想円の直径が、第1開口73から第2開口74に向けて漸次小さくなっているので、プラグ保持部22の端面が弾性突起部71に押圧される際にかかる弾性突起部71への応力を低減させて、弾性突起部71を損傷させにくくすることができる。
さらに、第1圧入孔71aと第2圧入孔71bとの連設部分の内径r2は、保持部仮想円の直径R1よりも小さく形成されていると共に、第2開口74の内径r3は、保持部仮想円の直径R1よりも小さく、かつ、プラグ端子21の外径R2よりも大きく形成されている。また、第2圧入孔71bの内径は、第1圧入孔71aと第2圧入孔71bとの連設部分から第2開口74にかけて漸次小さくなるように形成されている。なお、第2圧入孔71bの内径が漸次小さくなる割合は、第1圧入孔71aの内径が漸次小さくなる割合よりも小さくなるように(即ち、弾性部70の軸に対する傾きが小さくなるように)形成されている。
よって、第1開口73の開口面積および第2開口74の開口面積をそれぞれ本実施の形態の場合と同じ大きさにし、第1開口73から第2開口74までが一定の割合で漸次小さくなるものと比較すると、本実施の形態の場合は、第1開口73から第2開口74までが一定の割合で漸次小さくなる場合よりも、保持部仮想円の直径R1よりも小さく形成される第2圧入孔71bが形成されている分、プラグ保持部22と弾性突起部71との接触面積を広く確保することができる。
特に、本実施の形態では、第2圧入孔71bの軸方向(図4左右方向)における長さが第1圧入孔71aの軸方向における長さよりも長く形成されているので、第2圧入孔71bの軸方向における長さが第1圧入孔71aの軸方向における長さより短く形成されている場合と比べ、プラグ保持部22と弾性突起部71との接触面積をより広く確保することができる。よって、プラグ保持部22をより確実に圧接固定することができる。
従って、第1圧入孔71aにより、プラグ保持部22の端面と第1開口73の周縁部分とを接触させにくくしつつ、第2圧入孔71bにより、プラグ保持部22をより確実に圧接固定することができる。
次に、図5及び図6を参照して、プラグ固定具100によるプラグ2の固定方法について説明する。図5は、プラグ2を圧入した状態におけるプラグ脱離防止構造1の正面図であり、図6(a)は、図5のVIa−VIa線におけるプラグ脱離防止構造1の断面図であり、図6(b)は、図5のVIb−VIb線におけるプラグ脱離防止構造1の断面図である。なお、図5及び図6は、プラグ2がジャック3に対して挿入方向(図6(a)右方向)の途中まで挿入された状態が図示されている。
図5に示すように、弾性部70はエラストマーで構成されると共に、弾性突起部71のうち、第2圧入孔71b(図4参照)を形成する部分は、プラグ保持部22の最外形部分よりも小さく形成されているので、プラグ保持部22を弾性部70に圧入することにより、プラグ2は筐体4に装着されたプラグ固定具100により圧接固定される。
このとき、正面側から視て、6つの弾性突起部71と第2規制壁62とが互いに当接している。よって、弾性突起部71の径方向外方への変形を第2規制壁62により規制することができるので、弾性部70はプラグ保持部22を確実に圧接固定することができる。
その一方で、第2規制壁62は、6つの弾性非突起部72と周方向における位相が一致する部分が、6つの弾性突起部71と周方向における位相が一致する部分よりも凹設されている。よって、弾性突起部71を弾性非突起部72が配設される側へ弾性変形させやすくすることができる。
さらに、正面側(図5手前側)から視て、隣り合う弾性突起部71の間に形成される弾性非突起部72はプラグ保持部22の外周面に圧接されない。これにより、隣り合う弾性突起部71の間には空間が形成されるので、弾性突起部71は弾性非突起部72が配設される側へ弾性変形しやすくなる。
よって、プラグ固定具100とプラグ2及びジャック3との同軸度に誤差が生じている場合であっても、弾性突起部71が弾性変形しやすい分、プラグ固定具100とプラグ2及びジャック3との同軸度の誤差を修正できる範囲をより広く確保することができる。
図6(a)又は図6(b)に示すように、弾性部70の筐体4への取着面側(図6(b)右側)の底面には第1規制壁61が当接されているので、プラグ保持部22が弾性部70に圧入される際に、第1規制壁61によって弾性部70の筐体4側(図6(b)右側)への弾性変形量を規制することができる。即ち、弾性部70が筐体4側へ弾性変形すると、弾性部70の復元力は、ジャック3に接続されているプラグ端子21をプラグ保持部22側(図6(b)左側)へ押し戻そうとする力として働く。これに対し、本発明では、第1規制壁61によって弾性部70が筐体4側へ弾性変形する量を規制することで、その分、弾性部70の復元力を抑制することができるので、プラグ2がジャック3から脱離することを防止できる。
その一方で、6つの第1規制壁61は、6つの弾性非突起部72と周方向における位相が一致する位置にそれぞれ形成されているので、2色成形によりプラグ固定具100を成形する際、弾性突起部71の筐体4への取着面側の底面と第1規制壁61とが接合されることを回避することができる。よって、第1規制壁61との接合によって、弾性突起部71の弾性変形が規制されることを防止できる。
従って、プラグ保持部22が弾性部70に圧入される際に、弾性部70が筐体4側へ弾性変形することを規制しつつ、弾性突起部71を弾性変形させやすくしてプラグ保持部22を確実に圧接固定することができる。
次に、図7を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、正面側から視て、6つの弾性突起部71と第2規制壁62とが互いに当接している場合を説明したが、第2実施の形態では、6つの弾性突起部171と第2規制壁62との間に所定間隔の隙間175が形成されている。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。図7は、第2実施の形態におけるプラグ固定具200の断面図である。なお、図7は、図4に対応した断面図である。
図7に示すように、第2実施の形態におけるプラグ固定具200は、弾性突起部171と第2規制壁62との間に所定間隔の隙間175が形成されている。これにより、弾性突起部171の径方向への弾性変形のしやすさを2段階に分けることができる。
即ち、プラグ保持部22(図6(a)参照)の弾性部170への圧入初期には、弾性突起部171と第2規制壁62との間の隙間175が残存しており、弾性突起部171の径方向への変形が第2規制壁62によって規制されない。よって、弾性突起部171を径方向へ変形させやすくして、プラグ保持部22を弾性部170に圧入しやすくすることができる。
その後、弾性部170にプラグ保持部22が圧入されることにより、弾性突起部171が径方向へ一定量弾性変形されると、弾性突起部171と第2規制壁62との間の隙間175がなくなり、弾性突起部171が第2規制壁62に当接される。これにより、プラグ保持部22が弾性部170に圧接固定される際には、弾性突起部171の径方向への弾性変形を規制できるので、プラグ保持部22を確実に圧接固定することができる。
以上、各実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態では、プラグ固定具100が、枠部60と弾性部70,170とが二色成形により一体に成形される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、枠部60と弾性部70,170とを別個に成形し、筐体4へ取着する際に、枠部60と弾性部70,170とを接合または組立してもよい。
さらに、上記各実施の形態では、枠部60の外周面には装着部80が1つ突設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、装着部80が2つ以上で凸設されていてもよい。これにより、プラグ固定具100を筐体4により強固に取着することができる。
また、上記各実施の形態では、弾性部70,170が弾性突起部71,171を備えている場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、弾性部70,170の内周面が、軸方向視において円形状に形成されていてもよい。これにより、プラグ保持部22が弾性部70,170に圧入される際に、プラグ保持部22と弾性部70,170との接触面積が広く確保することができるので、プラグ保持部22をより強固に圧接固定することができる。
さらに、上記各実施の形態では、枠部60には、第2規制壁62が、一定の間隔を隔てつつ周方向に6つ形成されている場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第2規制壁62が周方向全体に形成されていてもよい。これにより、弾性突起部71,171の弾性非突起部72が配設される側への弾性変形量をより確実に規制することができる。
また、上記各実施の形態では、弾性突起部71,171が第1圧入孔71a,171aと、第2圧入孔71b,171bとを備え、第1開口73から第2開口74に向けて、第2圧入孔71b,171bの内径が漸次小さくなる割合が、第1圧入孔71a,171aの内径が漸次小さくなる割合よりも小さくなるように形成されている場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、弾性突起部71,171の各凸端部分を結ぶ仮想円が、第1開口73から第2開口74まで漸次小さくなるものであればよい。
なお、プラグ2は、例えば、筐体4に収容される電気機器に対して、電気信号の送受信または電源の供給等を行うものである。
1 プラグ脱離防止構造
100,200 プラグ固定具
2 プラグ
21 プラグ端子
22 プラグ保持部
3 ジャック
31 ジャック端子
4 筐体
60 枠部
61 第1規制壁
62 第2規制壁
63 注入溝
70,170 弾性部
71,171 弾性突起部
71a,171a 第1圧入孔
71b,171b 第2圧入孔
72 弾性非突起部
73 第1開口
74 第2開口
175 隙間
80 装着部
81 螺子孔
90 回転防止部
r1 第1開口の内径
r2 第1圧入孔と第2圧入孔との連設部分の内径
r3 第2開口の内径
R1 保持部仮想円の直径
R2 プラグ端子の外径

Claims (9)

  1. プラグ端子とそのプラグ端子の一部を被覆するプラグ保持部とを備えるプラグが、筐体の内側に配設されるジャックに接続された場合に前記プラグ保持部を保持することで、前記プラグの前記ジャックからの脱離を防止するプラグ脱離防止構造において、
    弾性材料から構成され前記プラグ保持部が圧入される円環状の弾性部と、
    その弾性部の外周側に環装され前記弾性部よりも硬質な材料から構成されると共に前記筐体の外側に着脱自在に取着される枠部とを備えていることを特徴とするプラグ脱離防止構造。
  2. 前記弾性部は、内周面側から径方向内方へ凸設され各凸端部分が前記プラグ保持部の外周面に圧接される複数の弾性突起部と、
    軸方向視において隣り合う前記弾性突起部の間に形成され、各凹端部分を結ぶ仮想円が前記プラグ保持部の最外形部分を結ぶ仮想円である保持部仮想円よりも大径に形成される複数の弾性非突起部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のプラグ脱離防止構造。
  3. 前記枠部は、内周面側から径方向内方に凸設されると共に、前記弾性部の前記筐体への取着面側の底面に当接される第1規制壁を備えていることを特徴とする請求項2記載のプラグ脱離防止構造。
  4. 前記第1規制壁は、所定の間隔を隔てて周方向に複数形成されると共に、前記複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する位置に複数がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項3記載のプラグ脱離防止構造。
  5. 前記枠部は、軸方向視において、前記弾性部の外周面側に形成され、前記複数の弾性非突起部と周方向における位相が一致する部分が、前記複数の弾性突起部と周方向における位相が一致する部分よりも凹設される第2規制壁を備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のプラグ脱離防止構造。
  6. 前記弾性部は、前記弾性突起部と前記第2規制壁との間に所定間隔の隙間が形成されていることを特徴とする請求項5記載のプラグ脱離防止構造。
  7. 前記弾性部は、前記弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、前記プラグの圧入入口となる開口である第1開口の内径が、前記保持部仮想円よりも大きく形成され、
    前記弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円のうち、前記筐体に取着される側の開口である第2開口の内径が、前記保持部仮想円よりも小さく、かつ、前記プラグ端子の外径よりも大きく形成され、
    前記弾性突起部の凸端部分を結ぶ仮想円が、前記第1開口から前記第2開口に向けて、漸次小さくなることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のプラグ脱離防止構造。
  8. 前記弾性部は、前記第1開口を含む位置に形成される第1圧入孔と、
    その第1圧入孔に連設され前記第2開口を含む位置に形成される第2圧入孔とを備え、
    前記第2圧入孔の内径が漸次小さくなる割合が、前記第1圧入孔の内径が漸次小さくなる割合よりも小さく形成され、
    前記第1圧入孔と前記第2圧入孔との連設部分における内径は、前記保持部仮想円よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項7記載のプラグ脱離防止構造。
  9. 前記弾性部は、前記第2圧入孔の軸方向における長さが前記第1圧入孔の軸方向における長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項8記載のプラグ脱離防止構造。
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