JP2011053158A - 積層型ガスセンサ素子、積層型ガスセンサ素子を備えたガスセンサ、及び、積層型ガスセンサ素子の製造方法 - Google Patents

積層型ガスセンサ素子、積層型ガスセンサ素子を備えたガスセンサ、及び、積層型ガスセンサ素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被水によるガスセンサ素子におけるクラックの発生をさらに抑制することのできる技術を提供する。
【解決手段】積層型ガスセンサ素子は、固体電解質体上に一対の電極を備える検出素子と、抵抗発熱体を内部に有するヒータ素子と、を積層する構成を有している。積層型ガスセンサ素子のうち、少なくとも測定対象気体に晒されることになる先端部には多孔質保護層が形成されている。多孔質保護層の表面には、50μm×50μmの領域内に、直径が1μm以上5μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である小孔が、10個以上存在すると共に、100μm×100μmの領域内に、直径が8μm以上20μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である大孔が、1個以上20個未満存在する。
【選択図】図7

Description

本発明は、積層型ガスセンサ素子、積層型ガスセンサ素子を備えたガスセンサ、及び、積層型ガスセンサ素子の製造方法に関するものである。
従来から、内燃機関等における排ガスに含まれる特定のガス成分の検出や、特定のガス成分の濃度の測定を行うガスセンサが知られている。このようなガスセンサとしては、固体電解質体上に一対の電極を備えた積層型のガスセンサ素子を用いたものがある。このガスセンサ素子に用いられるジルコニア等の固体電解質体は、300℃以上の高温で活性状態となるため、通常は、固体電解質体に積層されたヒータにより加温された状態でガスセンサ素子が用いられる。この際、ガスセンサ素子に測定対象気体中の水滴や油滴が付着(被水)すると、熱衝撃によりガスセンサ素子にクラックが発生する虞があった。この問題を解決するための技術としては、測定対象気体に晒されるガスセンサ素子の先端部(検知部)を多孔質の保護層により保護する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ガスセンサ素子の角部における保護層の厚さを厚くすることにより、クラックの発生が生じやすい角部においても、クラックの発生を抑制する技術が開示されている。
特開2003−322632号公報
しかしながら、特許文献1のような多孔質の保護層を検出部に設けたガスセンサ素子であっても、より多量の測定対象気体中の水滴や油滴が付着(被水)すると、保護層で十分に保護することができず、熱衝撃により積層型ガスセンサ素子にクラックが発生する虞があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、被水によるガスセンサ素子におけるクラックの発生をさらに抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
固体電解質体上に一対の電極を備える検出素子と、
発熱抵抗体を内部に有するヒータ素子と、
を積層することによって構成された被測定対象気体中の特定ガスを検出する積層型ガスセンサ素子であって、
前記積層型ガスセンサ素子のうち、少なくとも前記測定対象気体に晒されることになる先端部には多孔質保護層が形成されており、
前記多孔質保護層の表面には、
50μm×50μmの領域内に、直径が1μm以上5μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である小孔が、10個以上存在すると共に、
100μm×100μmの領域内に、直径が8μm以上20μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である大孔が、1個以上20個未満存在することを特徴とする、積層型ガスセンサ素子。
適用例1の積層型ガスセンサ素子では、多孔質保護層の表面に適切な大きさ及び適切な数の小孔と大孔が形成されているので、被水しても、そのガスセンサ素子にクラックが発生するのを抑制することができる。
すなわち、100μm×100μmの枠内における大孔の数が1個未満の場合には、多孔質保護層における熱収縮を大孔により吸収しきれなくなるため、多孔質保護層にひびや割れが発生しやすくなってしまう。一方、100μm×100μmの枠内における大孔の数が20個以上の場合には、多孔質保護層124の強度が低下したり、あるいは水滴等が大孔を通過してガスセンサ素子120まで到達しやすくなってしまい、耐被水性が低下する。
また、50μm×50μmの枠内における小孔の数が10個未満の場合には、大孔のみが形成されている場合と比較して、水滴等の蒸発しやすさの向上効果が小さく、耐被水性の向上効果が小さい。
[適用例2]
適用例1に記載の積層型ガスセンサ素子において、
前記多孔質保護層の表面における空孔率は、15%以上65%以下であることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子。
適用例2の積層型ガスセンサ素子では、多孔質保護層の表面における空孔率が、15%以上65%以下となっているので、クラックの発生を十分に抑制することができる。なお、「空孔率」とは、多孔質保護層の表面の単位面積当たりに占める空孔の面積の割合である。この空孔率は、走査型電子顕微鏡によって得られた拡大写真等から求めることができる。空孔率が15%未満の多孔質保護層では、被測定ガスが通過しにくくなり、ガス検出精度が低下することがある。また、空孔率が65%を超えた多孔質保護層では、水滴等の浸透度合いが高くなり、被水によるクラックの発生を抑制する効果を十分に発揮することができないことがある。
[適用例3]
適用例1または2に記載の積層型ガスセンサ素子において、
前記多孔質保護層の厚さは、50μm以上500μm以下であることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子。
適用例3の積層型ガスセンサ素子では、多孔質保護層が、50μm以上500μm以下の厚さとなっているので、より有効にクラックの発生を抑制することができる。なお、多孔質保護層の厚さが、50μm未満であれば、厚みが薄すぎて、水滴等を分散させながら緩慢に浸透させていく機能を十分に発揮することができないことがある。他方、多孔質保護層の厚さが、500μmを超えると、ガスセンサ素子の体積が増加し、ガスセンサ素子が活性するまでの時間が遅くなり、ガスセンサの測定精度が低下することがある。なお、多孔質保護層の厚みとは、平均厚みの事をさす。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか一項に記載の積層型ガスセンサ素子を備えることを特徴とする、ガスセンサ。
適用例4のガスセンサでは、積層型ガスセンサ素子の先端部に、適切な大きさ及び適切な数の小孔と大孔を有する多孔質保護層が形成されているので、被水しても、そのガスセンサ素子にクラックが発生するのを抑制することができる。
[適用例5]
固体電解質体上に一対の電極を備える検出素子と、
発熱抵抗体を内部に有するヒータ素子と、
を積層することによって構成された被測定対象気体中の特定ガスを検出する積層型ガスセンサ素子の製造方法であって、
前記積層型ガスセンサ素子のうち、少なくとも測定対象気体に晒されることになる先端部には、多孔質保護層が形成されており、
前記多孔質保護層を形成する工程は、
(a)前記多孔質保護層の原料となる粉末に、蒸気圧の異なる2種類以上の揮発性溶剤を混合してコート液を得る工程と、
(b)前記コート液を、前記積層型ガスセンサ素子の先端部を覆うように付着させる工程と、
(c)前記コート液を付着させた積層型ガスセンサ素子を焼成して、前記積層型ガスセンサ素子の先端部に前記多孔質保護層を形成する工程と、
を備えることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子の製造方法。
適用例5の積層型ガスセンサ素子の製造方法では、蒸気圧の異なる2種類以上の揮発性溶剤を混合してコート液を得るので、多孔質保護層の表面に適切な大きさ及び適切な数の小孔と大孔を形成させることができる。したがって、適用例5の積層型ガスセンサ素子の製造方法によれば、被水しても、クラックが発生しにくい積層型ガスセンサ素子を製造することができる。
[適用例6]
適用例5記載の積層型ガスセンサ素子の製造方法において、
前記工程(a)において用いられるそれぞれの揮発性溶剤の蒸気圧の差は、0.5kPa以上であることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子の製造方法。
適用例6の積層型ガスセンサ素子の製造方法では、揮発性溶剤の蒸気圧の差は、0.5kPa以上であるため、多孔質保護層の表面に適切な大きさ及び適切な数の小孔と大孔を形成させることができる。したがって、適用例6の積層型ガスセンサ素子の製造方法によれば、被水しても、クラックが発生しにくい積層型ガスセンサ素子を製造することができる。
[適用例7]
適用例6記載の積層型ガスセンサ素子の製造方法において、
前記工程(a)において用いられる揮発性溶剤は、エタノール系の溶剤とガソリン系の溶剤とを含むことを特徴とする、積層型ガスセンサ素子の製造方法。
適用例7の積層型ガスセンサ素子の製造方法における揮発性溶剤は、エタノール系の溶剤とガソリン系の溶剤とを含むので、多孔質保護層の表面に適切な大きさ及び適切な数の小孔と大孔を形成させることができる。したがって、適用例7の積層型ガスセンサ素子の製造方法によれば、被水しても、クラックが発生しにくい積層型ガスセンサ素子を製造することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ガスセンサの製造方法および製造装置、製造システム等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのガスセンサ100の外観図である。 ガスセンサ100の断面図である。 多孔質保護層124が形成された状態におけるガスセンサ素子120を示す説明図である。 多孔質保護層124が形成される前のガスセンサ素子120を示す説明図である。 ガスセンサ素子120を分解して示す説明図である。 多孔質保護層124の表面を走査型電子顕微鏡で観察した様子を示す説明図である。 図6に示す多孔質保護層124の表面における小孔及び大孔を円で囲んで示す説明図である。 図3における8−8断面を示す説明図である。 多孔質保護層124の製造工程を示すフローチャートである。 サンプル#11〜#20の多孔質保護層124の表面を走査型電子顕微鏡で観察した様子を示す説明図である。 図10に示す多孔質保護層124の表面における小孔及び大孔を円で囲んで示す説明図である。 被水試験の結果を表形式で示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.ガスセンサの構成:
B.ガスセンサ素子の構成:
C.ガスセンサ素子の先端部における多孔質保護層:
D.多孔質保護層の製造方法:
E.被水試験:
F.変形例:
A.ガスセンサの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのガスセンサ100の外観図である。図2は、ガスセンサ100の断面図である。図1および図2において、図中下方が軸線AX方向の先端側を、図中上方が軸線AX方向の基端側を示す。このガスセンサ100は、内燃機関の排気管に装着され、排気ガス中の酸素の濃度をリニアに検出する全領域空燃比センサである。車両に搭載された電子制御ユニット(図示せず)は、このガスセンサ100によって検出された酸素濃度に基づいて、内燃機関に供給される混合気の空燃比のフィードバック制御を行う。
図1および図2に示すように、ガスセンサ100は、軸線AX方向に延びる筒状の主体金具110と、この主体金具110の内側に配置されたガスセンサ素子120と、ガスセンサ素子120を内挿してガスセンサ素子120を支持する筒状のセラミックスリーブ170と、ガスセンサ素子120の基端側に取り付けられたセパレータ181とを有する。
図2に示すように、主体金具110の内側には、径方向内側に突出する棚部111が形成されている。そして、主体金具110内には、アルミナからなる筒状のセラミックホルダ113、滑石粉末からなる第1粉末充填層114、同じく滑石粉末からなる第2粉末充填層115、及び、アルミナからなる筒状のセラミックスリーブ170が、この順に先端側から基端側に向けて配設されている。また、主体金具110内には、セラミックホルダ113及び第1粉末充填層114と共にガスセンサ素子120と一体化された筒状の金属カップ116が配設されている。更に、セラミックスリーブ170と主体金具110の基端部110kとの間には、加締リング117が配置されている。
セラミックホルダ113は、金属カップ116内に配置され、その先端側で金属カップ116を介して主体金具110の棚部111に係合している。セラミックホルダ113は、ガスセンサ素子120を内挿している。また、第1粉末充填層114の全体が、金属カップ内116に配置されている。さらに、主体金具110とガスセンサ素子120との間の気密性は、第2粉末充填層115の存在によって確保されている。
セラミックスリーブ170は、軸線AXに沿った、矩形状の軸孔170cを有する筒状体である。このセラミックスリーブ170は、その矩形状の軸孔170cに板状のガスセンサ素子120を軸線AX方向に沿って内挿して、ガスセンサ素子120を支持している。セラミックスリーブ170は、主体金具110内に装着された後、主体金具110の基端部110kを径方向内側に屈曲させ、加締リング117を介して、セラミックスリーブ170の基端面に向けて加締めることにより、主体金具110内に固定されている。
また、ガスセンサ素子120の先端部は、主体金具110から突出している。そこで、主体金具110の先端側には、主体金具110から突出するガスセンサ素子120の先端部を覆うように、二重の有底筒状のプロテクタ101をレーザ溶接により固設する。このプロテクタ101には、ガスセンサ100を排気管に設置した際、排ガスを内部に導入できるように、複数の導入孔101cが所定位置に形成されている。
主体金具110の内部のセラミックスリーブ170に固定されて配置されたガスセンサ素子120の先端部には、排気ガス中の酸素濃度を検出可能に構成されたガス検出部121が設けられている。さらに、ガスセンサ素子120の先端部には、ガス検出部121を覆うように、多孔質保護層124が形成されている。多孔質保護層124は、ヒータによって加熱されて高温となったガス検出部121に、排気ガス中の水滴や油滴が付着することを抑制することができ、ガスセンサ素子120にクラックが発生することを抑制することができる。ガスセンサ素子120及び多孔質保護層124については後に詳述する。
ガスセンサ素子120の基端部は、主体金具110からセパレータ181側に突出している。このガスセンサ素子120の基端部には、第1板面120a側に、ガス検出部121と電気的に導通する3つのセンサ用電極パッド(起電力セル用電極パッド(Vs電極パッド)125、COM電極パッド126、ポンプセル用電極パッド(Ip電極パッド)127)が設けられ、また、第2板面120b側に、後述する発熱抵抗体163と電気的に導通する2つのヒータ用電極パッド128,129が設けられている。
ガスセンサ素子120の各電極パッドは、セパレータ181内に挿通された各端子にそれぞれ接続されている。以下、この点について説明する。図2に示したように、主体金具110の基端側には、筒状の金属外筒103がレーザ溶接により固設されており、金属外筒103の内側には、セパレータ181が配設されている。このセパレータ181内には、3つのセンサ用接続端子182,183,184と、2つのヒータ用接続端子185,186とが配置され、センサ用接続端子182,183,184及びヒータ用接続端子185,186が互いに接触しないように、これらを隔離した状態でセパレータ181内に収容されている。
セラミックスリーブ170の基端側から突出するガスセンサ素子120は、その基端部が、セパレータ181の開口181c内に挿入されている。そして、センサ用接続端子182,183,184が、ガスセンサ素子120のセンサ用電極パッド125,126,127と弾性的に接触して電気的に接続している。また、ヒータ用接続端子185,186が、ガスセンサ素子120のヒータ用電極パッド128,129と弾性的に接触して電気的に接続している。図2の左側に示した拡大図は、これらの接続端子と、ガスセンサ素子120に設けられた電極パッドとの接触状態を理解し易いように示している。セパレータ181は、その周囲に配置された略筒状をなす付勢金具190によって、後述するグロメット191に付勢された状態で、金属外筒103内に保持されている。
金属外筒103の基端側内側には、3本のセンサ用リード線193,194,195と2本のヒータ用リード線196,197とを内挿するフッ素ゴム製のグロメット191が配設されている。センサ用リード線193,194,195は、その先端側がセパレータ181内に挿入されて、センサ用接続端子182,183,184に加締められ、これらと電気的に接続している。また、ヒータ用リード線196,197も、その先端側がセパレータ181内に挿入され、ヒータ用接続端子185,186に加締められ、これらと電気的に接続している。センサ用リード線193は、センサ用接続端子182を介して、ガスセンサ素子120のIp電極パッド125に接続され、センサ用リード線194は、センサ用接続端子183を介して、ガスセンサ素子120のCOM電極パッド126に接続される。また、センサ用リード線195は、センサ用接続端子184を介して、ガスセンサ素子120のVs電極パッド127に接続される。
B:ガスセンサ素子の構成:
図3は、多孔質保護層124が形成された状態におけるガスセンサ素子120を示す説明図である。図4は、多孔質保護層124が形成される前のガスセンサ素子120を示す説明図である。ガスセンサ素子120は、軸線方向(図3及び図4中では左右方向)に延びる板状の検出素子130と、同じく軸線方向に延びる板状のヒータ素子160とが積層されて焼成一体化されることによって構成されている。なお、図3及び図4においては、図中左側が図1及び図2における先端側、図中右側が基端側に対応する。以下で説明する図5においても同様である。
図5は、ガスセンサ素子120を分解して示す説明図である。検出素子130は、それぞれ板状をなす保護層131、第1固体電解質層137、スペーサ145、第2固体電解質層150が、この順番で第1板面120a側から第2板面120b側に向かって積層されている。
保護層131は、アルミナを主体に形成されている。この保護層131の先端部には、多孔質体132が形成されている。ガスセンサ素子120の第1板面120aをなす保護層131の第1面131aには、その基端近傍に、前述した3つのセンサ用電極として、Ip電極パッド125、COM電極パッド126、Vs電極パッド127が軸線方向と直交する方向に所定間隔に並んで形成されている。Ip電極パッド125、COM電極パッド126、Vs電極パッド127は、保護層131の基端近傍に貫通形成された3つのスルーホール導体133,134,135と、それぞれ図中に破線で示すように電気的に接続されている。
第1固体電解質層137は、ジルコニアを主体に形成されており、基端近傍には、2つのスルーホール導体142,143が貫通形成されている。これらのスルーホール導体142,143は、上記保護層131に貫通形成されたスルーホール導体134,135と電気的に接続されている。
第1固体電解質層137の第1面137a(図中上方)には、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第1電極部138が形成されている。この第1電極部138は、上記保護層131に貫通形成されたスルーホール導体133と、第1リード部139を介して電気的に接続されている。そのため、第1電極部138は、スルーホール導体133を通じて、Ip電極パッド125と導通している。第1電極部138は、保護層131に設けられた多孔質体132を通じて、排気ガスに晒される。
第1固体電解質層137の第2面137b(図中下方)にも、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第2電極部140が形成されている。この第2電極部140は、第1固体電解質層137に貫通形成されたスルーホール導体142と、第2リード部141を介して電気的に接続されている。そのため、第2電極部140は、スルーホール導体142およびスルーホール導体134を通じて、COM電極126パッドに導通している。そして、この第1固体電解質層137と一対の第1電極部138、第2電極部140にてポンプセル136を形成している。
スペーサ145は、アルミナを主体に形成され、先端部に長方形状の開口を有する。この開口は、スペーサ145が第1固体電解質層137と第2固体電解質層150との間に挟まれて積層されることによってガス検出室145cを構成する。ガス検出室145cの両側壁の一部には、外部からガス検出室145c内への通気を制御する拡散律速層146が形成されている。この拡散律速層146は、多孔質のアルミナから形成されている。スペーサ145の基端近傍には、2つのスルーホール導体147,148が貫通形成されている。スルーホール導体147は、第1固体電解質層137に形成されたスルーホール導体142と電気的に接続されている。また、スルーホール導体148は、上記第1固体電解質層137に貫通形成されたスルーホール導体143と電気的に接続されている。
第2固体電解質層150は、ジルコニアを主体に形成されており、基端近傍には、スルーホール導体155が貫通形成されている。このスルーホール導体155は、上記スペーサ145に貫通形成されたスルーホール導体148と電気的に接続されている。
第2固体電解質層150の第1面150a(図中上方)には、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第3電極部151が形成されている。この第3電極部151は、上記スペーサ145に貫通形成されたスルーホール導体147と、第3リード部152を介して電気的に接続されている。そのため、第3電極部151は、スルーホール導体147、スルーホール導体142、スルーホール導体134を通じて、COM電極パッド126に導通している。つまり、COM電極パッド126に共通して接続された第3電極部151と第2電極部140とは、電気的に同電位となる。
第2固体電解質層150の第2面150b(図中下方)にも、Ptを主体とし多孔質で長方形状をなす第4電極部153が形成されている。この第4電極部153は、上記第2固体電解質層150に貫通形成されたスルーホール導体155と、第4リード部154を介して電気的に接続されている。そのため、第4電極部153は、スルーホール導体155、スルーホール導体148、スルーホール導体143、スルーホール導体135を通じて、Vs電極パッド127に導通している。そして、この第2固体電解質層150と一対の第3電極部151、第4電極部153にて起電力セル149を形成している。
ヒータ素子160は、それぞれ板状をなす第1絶縁層161と第2絶縁層162とが、この順番で第1板面120a側から第2板面120b側に向かって積層されることで構成されている。第1絶縁層161及び第2絶縁層162は、アルミナによって形成されている。第1絶縁層161と第2絶縁層162との層間には、Ptを主体とし蛇行形状をなす発熱抵抗体163が先端側に配置され、また、この発熱抵抗体163の両端にそれぞれ繋がるヒータリード部164,165が基端側に延びている。
第2絶縁層162の基端近傍には、2つのスルーホール導体166,167が貫通形成されている。更に、ガスセンサ素子120の第2板面120bをなす第2絶縁層162の第2面162bには、その基端近傍に、前述の2つのヒータ用電極パッド128,129が軸線方向と直交する方向に並んで形成されている。このうちヒータ用電極パッド128は、スルーホール導体166を介して、ヒータリード部164と電気的に接続されている。また、ヒータ用電極パッド129は、スルーホール導体167を介して、ヒータリード部165と電気的に接続されている。
以上のように構成されたガスセンサ100は、内燃機関の排気管に配置されて、次のように動作する。まず、ヒータ素子160をヒータ制御回路(図示せず)によって数百℃(例えば、700〜800℃)に加熱してポンプセル136と起電力セル149とを活性化させる。更に、Vs電極パッド127を通じて起電力セル149に微少電流Icp(概ね15μA)を流して、第4電極部153を酸素基準室として機能させる。この状態において、ガス検出室145c内の雰囲気が、理論空燃比に保たれるとき、酸素濃度がほぼ一定に保たれている酸素基準室と起電力セル149との間には、所定の電圧(例えば、450mV)が発生する。そこで、公知の構成である所定の電気回路を用いて、起電力セル149の電圧Vsが450mVになるようにポンプセル136に流す電流Ipを適時調整して、ガス検出室145c内の雰囲気を理論空燃比に保つ制御を行う。このように、ガスセンサ100を動作させれば、ガス検出室145c内を理論空燃比に保つための電流Ipの値に基づいて、排気ガス中の酸素の濃度を測定することが可能になる。
C.ガスセンサ素子の先端部における多孔質保護層:
図6は、多孔質保護層124の表面を走査型電子顕微鏡で観察した様子を示す説明図である。多孔質保護層124の表面には、直径が1μm以上5μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である小孔と、直径が8μm以上20μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である大孔とが形成されている。
図7は、図6に示す多孔質保護層124の表面における小孔及び大孔を円で囲んで示す説明図である。ガスセンサ100の測定対象となる排気ガスは、この小孔及び大孔を通じて、ガスセンサ素子120の拡散律速層146に達することができる。一方、測定対象の排気ガスから生じる水滴等は、多孔質保護層124に付着するため、ガスセンサ素子120の表面に直接接触することが抑制されている。具体的には、多孔質保護層124に水滴等が付着すると、水滴等は大孔や小孔を通過する大きさに分割され、多孔質保護層124を通過してガスセンサ素子120の表面に到達する前に、ほとんどが蒸発することになる。特に、水滴等が小孔を通過する際には、大孔を通過する水滴等に比べて体積が小さくなるため、水滴等は蒸発しやすくなる。したがって、図6及び図7に示す多孔質保護層124を形成すれば、ガスセンサ素子120に水滴等が付着してクラックが発生することを抑制することができる。
次に、小孔及び大孔の数について説明する。図7には、50μm×50μmの正方形の枠が描かれており、その枠内には、小孔が10個以上存在している(本実施例では、23個及び19個)。さらに、図7には、100μm×100μmの正方形の枠が描かれており、その枠内には、大孔が1個以上20個未満存在している(本実施例では、6個)。なお、図7において描いた正方形の枠は、例示したものであり、多孔質保護層124の表面の任意の場所における50μm×50μmの範囲内には、小孔が10個以上存在しており、100μm×100μmの範囲内には、大孔が1個以上20個未満存在している。
ここで、100μm×100μmの枠内における大孔の数が1個未満の場合には、多孔質保護層124における熱収縮を大孔により吸収しきれなくなるため、多孔質保護層124にひびや割れが発生しやすくなってしまう。一方、100μm×100μmの枠内における大孔の数が20個以上の場合には、多孔質保護層124の強度が低下したり、あるいは水滴等が大孔を通過してガスセンサ素子120まで到達しやすくなってしまい、耐被水性が低下する。したがって、多孔質保護層124の表面の100μm×100μmの範囲内における大孔の数は、1個以上20個未満であることが好ましい。
また、50μm×50μmの枠内における小孔の数が10個未満の場合には、大孔のみが形成されている場合と比較して、水滴等の蒸発しやすさの向上効果が小さく、耐被水性の向上効果が小さい。したがって、多孔質保護層124の表面の50μm×50μmの範囲内における小孔の数は、10個以上であることが好ましい。一方、50μm×50μmの枠内における小孔の数が50個以上の場合には、多孔質保護層124の強度が低下するおそれがある。したがって、多孔質保護層124の表面の50μm×50μmの範囲内における小孔の数は、50個未満であることが好ましい。
次に、多孔質保護層124の表面における空孔率について説明する。多孔質保護層124の表面における空孔率は、15%以上65%以下となっている(本実施例では、45%)。ここで、「空孔率」とは、多孔質保護層124の表面の単位面積当たりに占める空孔の面積の割合である。この空孔率は、走査型電子顕微鏡によって得られた拡大写真から求めることができる。空孔率が15%未満の多孔質保護層124では、排気ガスが多孔質保護層124を通過しにくくなり、検出精度が低下することがある。また、空孔率が65%を超えた多孔質保護層124では、水滴等の浸透度合いが高くなり、被水によるクラックの発生を抑制する効果を十分に発揮することができないおそれがある。したがって、多孔質保護層124の表面における空孔率は、15%以上65%以下であることが好ましい。
図8は、図3における8−8断面を示す説明図である。排気ガス中の水滴や油滴が付着することによるガスセンサ素子120のクラックの発生をより有効に抑制するためには、多孔質保護層124の厚さTは、50μm以上とすることが好ましい。また、多孔質保護層の厚さTを50μm未満とすると、厚みが薄すぎて、水滴等を分散させながら緩慢に浸透させていく機能を十分に発揮することができないことがある。したがって、この点からも、多孔質保護層124の厚さTは、50μm以上とすることが好ましい。他方、多孔質保護層の厚さTが、500μmを超えると、ガスセンサ素子120の体積が増加し、ガスセンサ素子120が活性するまでの時間が遅くなり、ガスセンサの測定精度が低下することがある。したがって、多孔質保護層124の厚さTの上限は、ガスセンサ素子が活性するまでの時間を考慮し、500μm以下とすることが好ましく、300μm以下とすることがより好ましい。なお、本実施例の厚みは、平均400μmである。
D.多孔質保護層の製造方法:
図9は、多孔質保護層124の製造工程を示すフローチャートである。ステップS10では、多孔質保護層124の原料となるスピネル粉末とチタニア粉末とを調合し、さらに、蒸気圧の異なる2種類以上の揮発性溶剤を加えてコート液を得る。本実施例では、揮発性溶剤として、エーテル系の溶剤(蒸気圧1.20kPa)とガソリン系の溶剤(蒸気圧0.42kPa)との混合液を用いている。ステップS20では、得られたコート液をガスセンサ素子120の先端部にスプレーして乾燥させ、未焼成の多孔質保護層124を形成する。
多孔質保護層124の厚さTの調整は、コート液のスプレー量を調整することで行なうことができる。具体的には、例えばスプレーを行なう範囲をずらしたり、スプレーとガスセンサ素子120との間に遮蔽版を挟んだりすることにより行なう。また、揮発性溶剤の粘度や、スプレー時間や、スプレー距離等を変えることによっても、多孔質保護層124の厚さTの調整を行なうことができる。
ステップS30では、未焼成の多孔質保護層124が形成されたガスセンサ素子120を不活性雰囲気下にて昇温していき、最高温度1000℃で1時間保持する熱処理を行う。熱処理後、ガスセンサ素子120を空冷することで(ステップS40)、図6及び図7に示したような小孔及び大孔を有する多孔質保護層124を形成することができる。
E.被水試験:
多孔質保護層124の表面状態(大孔及び小孔の数)と、耐被水性能との関係を調べるために、多孔質保護層124の表面状態の異なる3種類の積層型ガスセンサ素子のサンプルを用いて、耐被水試験を行なった。以下では3種類のサンプルについて説明し、耐被水試験の手順については後述する。
サンプル#1〜#10は、図6及び図7に示した表面を有する多孔質保護層124を備えたガスセンサ素子120である。すなわち、サンプル#1〜#10の多孔質保護層124の表面の100μm×100μmの範囲内における大孔の数は、1個以上20個未満であり、50μm×50μmの範囲内における小孔の数は、10個以上50個未満である。なお、サンプル#1〜#10のそれぞれの多孔質保護層124は、厚さTがそれぞれ異なっているだけであり、表面の状態は同じである。
図10は、サンプル#11〜#20の多孔質保護層124の表面を走査型電子顕微鏡で観察した様子を示す説明図である。図11は、図10に示す多孔質保護層124の表面における小孔及び大孔を円で囲んで示す説明図である。サンプル#11〜#20のそれぞれの多孔質保護層124は、厚さTがそれぞれ異なっているだけであり、表面の状態は同じである。サンプル#11〜#20の多孔質保護層124の表面には、直径が8μm以上20μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である大孔は所定個数形成されているが、直径が1μm以上5μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である小孔はほとんど形成されていない。具体的には、サンプル#11〜#20の多孔質保護層124の表面の100μm×100μmの範囲内における大孔の数は、1個以上20個未満であり、50μm×50μmの枠内における小孔の数は10個未満である。
サンプル#11〜#20の多孔質保護層124の製造方法は、スピネル粉末とチタニア粉末とを調合した粉末に対して、蒸気圧の異なる2種類以上の揮発性溶剤を加える代わりに、揮発性溶剤としてエタノールのみを加えてコート液を得る点が、サンプル#1〜#10の多孔質保護層124の製造方法と異なっているが、その他の製造工程はサンプル#1〜#10の製造工程と同じである。
さらに、サンプル#21〜#23の多孔質保護層124の表面には、直径が1μm以上5μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である小孔は所定個数形成されているが、直径が8μm以上20μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である大孔は所定個数以上形成されている。具体的には、サンプル#21〜#23の多孔質保護層124の表面の100μm×100μmの枠内における大孔の数は20個以上であり、50μm×50μmの枠内における小孔の数は10個未満である。なお、サンプル#21〜#23のそれぞれの多孔質保護層124は、厚さTがそれぞれ異なっているだけであり、表面の状態は同じである。
サンプル#21〜#23の多孔質保護層124の製造方法は、スピネル粉末とチタニア粉末の調合量が異なっている点を除いて、サンプル#11〜#20の多孔質保護層124の製造方法と同じである。すなわち、サンプル#21〜#23の多孔質保護層124の製造方法では、コート液を得るための揮発性溶剤としてエタノールを用いている。
上述した3種類のサンプル#1〜#23に対して、耐被水試験を以下の手順により行なった。
(1)各サンプルの積層型ガスセンサ素子120のガス検出部121に熱伝対を付けて、ガス検出部121の温度が800〜900℃となるようにヒータを加熱する。
(2)ポンプセル137の初期電圧値を測定する。
(3)マイクロシリンジを用いて所定の滴下量の水を多孔質保護層124に20回連続で滴下する。
(4)再びポンプセル137の電圧値を測定し、初期電圧値から1%以上のずれが生じていたら、多孔質保護層124に割れが発生していると判定する。
(5)初期電圧値から1%以上のずれが生じていない場合には、1回当りの水の滴下量を増加して、初期電圧値から1%以上のずれが生じるまで、上記(3)、(4)を繰り返す。
図12は、被水試験の結果を表形式で示す説明図である。この図12において「○」は、初期電圧値から1%以上のずれが生じなかったこと、すなわち、多孔質保護層124に割れが発生していないと判定されたことを示す。一方、「×」は、初期電圧値から1%以上のずれが生じたこと、すなわち、多孔質保護層124に割れが発生していると判定されたことを示す。また、「―」は、多孔質保護層124に割れが発生したため、被水試験を行なわなかったことを示す。
滴下量が0.25μLでは、サンプル#1〜#10(大孔の数:1個以上20個未満、小孔の数:10個以上50個未満)のうち、全てのサンプルの試験結果が○であったのに対し、サンプル#11〜20(大孔の数:1個以上20個未満、小孔の数:10個未満)では、3本のサンプルの試験結果のみが○であり、サンプル#21〜23(大孔の数:20個以上、小孔の数:10個未満)では、試験結果が○であるサンプルがなかった。また、滴下量が0.30μLでは、サンプル#1〜#10のうち、5本のサンプルの試験結果が○であったのに対し、サンプル#11〜20では、1本のサンプルの試験結果のみが○であった。そして、滴下量が0.35μLでは、サンプル#1〜#10のうち、2本のサンプルの試験結果が○であったのに対し、サンプル#11〜20では、全てのサンプルの試験結果が×であった。なお、サンプル#5(大孔の数:6個、小孔の数:30個)は、滴下量が0.45μLまで、試験結果が○であった。
以上の試験結果より、サンプル#1〜#10(大孔の数:1個以上20個未満、小孔の数:10個以上50個未満)の方が、サンプル#11〜#20(大孔の数:1個以上20個未満、小孔の数:10個未満)や、サンプル#21〜#23(大孔の数:20個以上、小孔の数:10個未満)よりも耐被水性能に優れていることが理解できる。したがって、多孔質保護層124の表面の100μm×100μmの範囲内における大孔の数は、1個以上20個未満であり、50μm×50μmの範囲内における小孔の数は、10個以上50個未満であることが好ましい。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F1.変形例1:
上記実施形態では、スプレーを用いてガスセンサ素子120にコート液を塗布していたが、この代わりに、ガスセンサ素子120をコート液に浸漬させることによって、ガスセンサ素子120にコート液を付着させることとしてもよい。
F2.変形例2:
上記実施形態では、多孔質保護層124の原料として、スピネル粉末とチタニア粉末を用いていたが、これらの他にも、アルミナ粉末やムライト粉末等を主体とするセラミック粉末を用いることができる。
F3.変形例3:
上記実施形態では、蒸気圧の異なる2種類以上の揮発性溶剤として、エーテル系の溶剤(蒸気圧1.20kPa)とガソリン系の溶剤(蒸気圧0.42kPa)とを用いていたが、この代わりに、蒸気圧の差が0.5kPa以上である2種類以上の揮発性溶剤を用いることとしてもよい。
100…ガスセンサ
101…プロテクタ
101c…導入孔
103…金属外筒
110…主体金具
110k…基端部
111…棚部
113…セラミックホルダ
114…第1粉末充填層
115…第2粉末充填層
116…金属カップ
117…加締リング
120…積層型ガスセンサ素子
120a…第1板面
120b…第2板面
121…ガス検出部
124…多孔質保護層
125…センサ用電極パッド(Vs電極パッド)
126…センサ用電極パッド(COM電極パッド)
127…センサ用電極パッド(Ip電極パッド)
128…ヒータ用電極パッド
129…ヒータ用電極パッド
130…検出素子
131…保護層
131a…第1面
132…多孔質体
133…スルーホール導体
134…スルーホール導体
135…スルーホール導体
136…ポンプセル
137…第1固体電解質層
137a…第1面
137b…第2面
138…第1電極部
139…第1リード部
140…第2電極部
141…第2リード部
142…スルーホール導体
143…スルーホール導体
145…スペーサ
145c…ガス検出室
146…拡散律速層
147…スルーホール導体
148…スルーホール導体
149…起電力セル
150…第2固体電解質層
150a…第1面
150b…第2面
151…第3電極部
152…第3リード部
153…第4電極部
154…第4リード部
155…スルーホール導体
160…ヒータ素子
161…第1絶縁層
162…第2絶縁層
162b…第2面
163…発熱抵抗体
164…ヒータリード部
165…ヒータリード部
166…スルーホール導体
167…スルーホール導体
170…セラミックスリーブ
170c…軸孔
181…セパレータ
181c…開口
182…センサ用接続端子
183…センサ用接続端子
184…センサ用接続端子
185…ヒータ用接続端子
186…ヒータ用接続端子
190…付勢金具
191…グロメット
193…センサ用リード線
194…センサ用リード線
195…センサ用リード線
196…ヒータ用リード線
197…ヒータ用リード線

Claims (7)

  1. 固体電解質体上に一対の電極を備える検出素子と、
    発熱抵抗体を内部に有するヒータ素子と、
    を積層することによって構成された測定対象気体中の特定ガスを検出する積層型ガスセンサ素子であって、
    前記積層型ガスセンサ素子のうち、少なくとも前記測定対象気体に晒されることになる先端部には多孔質保護層が形成されており、
    前記多孔質保護層の表面には、
    50μm×50μmの領域内に、直径が1μm以上5μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である小孔が、10個以上存在すると共に、
    100μm×100μmの領域内に、直径が8μm以上20μm以下で、且つアスペクト比が0.5以上2.0以下である大孔が、1個以上20個未満存在することを特徴とする、積層型ガスセンサ素子。
  2. 請求項1に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記多孔質保護層の表面における空孔率は、15%以上65%以下であることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子。
  3. 請求項1または2に記載の積層型ガスセンサ素子において、
    前記多孔質保護層の厚さは、50μm以上500μm以下であることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の積層型ガスセンサ素子を備えることを特徴とする、ガスセンサ。
  5. 固体電解質体上に一対の電極を備える検出素子と、
    発熱抵抗体を内部に有するヒータ素子と、
    を積層することによって構成された測定対象気体中の特定ガスを検出する積層型ガスセンサ素子の製造方法であって、
    前記積層型ガスセンサ素子のうち、少なくとも測定対象気体に晒されることになる先端部には多孔質保護層が形成されており、
    前記多孔質保護層を形成する工程は、
    (a)前記多孔質保護層の原料となる粉末に、蒸気圧の異なる2種類以上の揮発性溶剤を混合してコート液を得る工程と、
    (b)前記コート液を、前記積層型ガスセンサ素子の先端部を覆うように付着させる工程と、
    (c)前記コート液を付着させた積層型ガスセンサ素子を焼成して、前記積層型ガスセンサ素子の先端部に前記多孔質保護層を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子の製造方法。
  6. 請求項5記載の積層型ガスセンサ素子の製造方法において、
    前記工程(a)において用いられるそれぞれの揮発性溶剤の蒸気圧の差は、0.5kPa以上であることを特徴とする、積層型ガスセンサ素子の製造方法。
  7. 請求項6記載の積層型ガスセンサ素子の製造方法において、
    前記工程(a)において用いられる揮発性溶剤は、エタノール系の溶剤とガソリン系の溶剤とを含むことを特徴とする、積層型ガスセンサ素子の製造方法。
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