JP2011051389A - デミスタダクト構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、デミスタダクトの接続方法を改善すること、空調用空気をフロントドアガラスに効果的に吹き付けることなどを目的としている。
【解決手段】このため、第1デミスタダクトと、第2デミスタダクトを備えたフロントピラートリムと、フロントドアガラスと、インパネ側ワイヤハーネスと、第1デミスタダクトの開口面より車両幅方向外側に位置するフロントピラーパネルと、フロントピラーパネルに組み付けられるルーフ側ワイヤハーネスと、インパネ側、ルーフ側ワイヤハーネスの結線コネクタを支持する形状をフロントピラーパネルに備えた車両のデミスタダクト構造において、第1デミスタダクトがインパネの車両幅方向側面より外側に延出し、さらに車両後方へと延び、第1デミスタダクトの開口面がインパネ上面高さと同じ位置に存在し、かつ第1デミスタダクトの開口面が車両上方向を向き、水平方向に開放する開口を持つ。
【選択図】図1

Description

この発明は内部に空調用空気を通すことのできるデミスタダクト構造に関するものである。
フロントドアガラスの曇りを取り除くことを目的とするデミスタダクトは、その開口がフロントピラートリムの上面やインパネの左右両側付近に設けられたものが提案されている。
しかし、種々の公報ではデミスタダクト性能の向上を主として発明(考案)されたものが多く、デミスタダクトの配管方法により得られる利点、例えば、作業性や不具合防止について記述しているものは少ない。
特開平11−91512号公報
ところで、本発明のデミスタダクトの吹出口はフロントピラートリムの後面部に設けられている。
このような構造として上述の特許文献1があるが、この特許文献1ではデミスタダクトの配管方法について細かい記載はされていない。
前記フロントピラートリムの後面部にデミスタダクトの吹出口が設けられている構造で、その他の公知のものとしては、次のようなものがある。
インパネ車両幅方向側面の縦壁に第1デミスタダクト穴が開いており、第1デミスタダクトはインパネ車両幅方向側面より外側に延出はしていない。緩衝材(スポンジ等)を開口部に接着した第2デミスタダクトを内部に備えたフロントピラートリムをインパネ上側よりインパネの縦壁に沿って組み付け、第1デミスタダクト穴の開口部に接続する構造である。
しかし、上記構造では、作業者がフロントピラートリムを組み付ける際に、第1、第2デミスタダクト同士を接続する部分は構造上、作業者の視点からはインパネの陰に隠れてしまうため、第2デミスタダクトの開口が第1デミスタダクト穴と確実に接続されているかが組み付け時に確認できないという不都合がある。
また、前記第2デミスタダクトをインパネの縦壁に沿わせながらフロントピラートリムの組み付けを行うため、第2デミスタダクトの開口部に貼り付けた緩衝材がフロントピラートリムの組み付け時に剥がれる恐れもあった。このとき、作業者はフロントピラートリム組み付け時における第2デミスタダクトの開口部に貼り付けた緩衝材の剥がれを確認することは困難であった。
更に、従来の第2デミスタダクトはそれ単体で内部に空調用空気を通すことができる構造を取っており、その形状がそのままフロントピラートリム内に配置されているため、フロントピラートリムの厚みが車両幅方向に増し運転席からの視界を狭める要因となっていた。そのため、フロントピラートリム内に部品を取り付けたい場合でも、部品の配置ができない、もしくは配置ができても希望する位置に部品が配置できないという問題があった。
もう一方で、以下のような問題もあった。
インパネに取り付けられる部品にはデミスタダクトの他に電装部品用のワイヤハーネスも組み込まれており、それはインパネの車両搭載後に車両側(フロア部やルーフ部など)に組み付けられているワイヤハーネスと接続される。
ルーフ部に配設されているワイヤハーネス(以下「ルーフ側ワイヤハーネス」ともいう。)は、インパネ部に配設されているワイヤハーネス(以下「インパネ側ワイヤハーネス」ともいう。)と接続するためにフロントピラーパネルに沿って配設されているが、従来はそれぞれのワイヤハーネスをインパネの下部まで延長し、インパネ下部のインパネ内部で結線作業を行っていた。
しかし、ワイヤハーネスをインパネ下部まで延長することでワイヤハーネスを周囲の部品にクランプする必要が生じ、さらに作業者がインパネ下部に潜り込み、ワイヤハーネスの結線作業を行うため作業性が悪いという問題があった。
これに対し、インパネから外れた他の位置でワイヤハーネスの結線作業を行う場合、インパネ搭載時におけるインパネ側ワイヤハーネスのインパネと車体パネルとの間での挟み込みによるワイヤハーネスの損傷を防ぐためインパネにワイヤハーネスの仮保持構造を持たせる必要があった。
更に、近年の乗員保護の点からフロントピラーパネルにはカーテンエアバッグ等の乗員保護装置等(以下「他部品」という。)が取り付けられることが多く、これら他部品の取り付け位置は結線コネクタの支持構造取り付け位置よりも優先度が高い場合があり、結線コネクタの支持構造取り付け位置の変更の必要が生じる可能性があった。それによりワイヤハーネスを延長させる必要があり、その延長されたワイヤハーネスでも仮保持が可能である構造が必要とされていた。
以上のような問題がある一方で、フロントドアガラスの曇りを取り除くデミスタダクトの機能の向上も同様に望まれていた。通常、デミスタダクトの吹出口には空調用空気の流れを制御するルーバが設けられているが、ルーバのみでは空調用空気を所望する位置に吹付けることは難しいという問題があった。
この発明の目的は、インパネ内を通る第1デミスタダクトとこの第1デミスタダクトに接続されるフロントピラートリム内に配置される第2デミスタダクトの接続方法を改善すること、第1、第2デミスタダクトを通ってフロントピラートリムより吹き出される空調用空気をフロントドアガラスに効果的に吹き付けること、インパネ側ワイヤハーネスの仮保持構造を廃止すること、第2デミスタダクトを有するフロントピラートリムの車両幅方向の厚み増加を防止して運転視界を確保すること、第2デミスタダクトを有するフロントピラートリム内のスペースを有効利用すること、結線用のコネクタを先端に設けたインパネ内を通るインパネ側ワイヤハーネスと、結線用のコネクタを先端に備えたフロントピラーパネルに沿って組み付けられるルーフ側ワイヤハーネスの結線方法を改善すること、車両へのインパネ搭載時においてインパネ側ワイヤハーネスのばたつきを防止するとともにインパネと車体パネルとの間でのインパネ側ワイヤハーネスの挟み込みを防止することにある。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、インパネ内を通る第1デミスタダクトと、この第1デミスタダクトに接続される第2デミスタダクトを内側に備えたフロントピラートリムと、このフロントピラートリムの車両後方に配置されるフロントドアガラスと、結線用のコネクタを先端に設けた前記インパネ内を通るインパネ側ワイヤハーネスと、前記第1デミスタダクトの開口面より車両幅方向外側に位置するフロントピラーパネルと、前記インパネ側ワイヤハーネスと結線するためのコネクタを先端に設け、前記フロントピラーパネルに沿って組み付けられるルーフ側ワイヤハーネスと、前記インパネ側ワイヤハーネス、ルーフ側ワイヤハーネスを結線した結線コネクタの周辺で支持する形状を前記フロントピラーパネルに備えた車両のデミスタダクト構造において、前記第1デミスタダクトが前記インパネの車両幅方向側面より外側に延出し、さらに車両後方へと延びており、前記第1デミスタダクトの開口面がインパネ上面高さと同じ位置に存在し、かつ前記第1デミスタダクトの開口面が車両上方向を向き、水平方向に開放している開口を持たせ、第1デミスタダクトの開口部には緩衝材(スポンジ等)を接着した。
また、第2デミスタダクトはフロントピラートリムの後面部に設けられたデミスタダクト吹出口に接続され、さらにフロントピラートリムをインパネ搭載後の車両に組み付けることで第2デミスタダクトが第1デミスタダクトの開口部に接続される構造とした。
更に、インパネ内に配設されているインパネ側ワイヤハーネスをインパネの車両幅方向側面より外側に延出させ、第1デミスタダクトは第2湾曲部から車両後方に一定断面で傾斜した構造とし、さらにインパネ車両幅方向側面との間にインパネ側ワイヤハーネスを通すことのできる隙間を保つ位置関係を持たせた。
また、インパネ側ワイヤハーネスとルーフ側ワイヤハーネスとを結線した後のコネクタ(以下「結線コネクタ」ともいう。)をフロントピラーパネルに取り付けられた他部品を避けて、フロントピラーパネルに固定する構造とした。
請求項1記載の発明によれば、前記第1デミスタダクトと第2デミスタダクトとは上下方向での合わせ構造をとるため、デミスタダクトの開口に接着されている緩衝材(スポンジ等)がフロントピラートリム組み付け時に剥がれることなく確実に接続できる。
また、前記第1デミスタダクトと第2デミスタダクトとが確実に接続されているかをフロントピラートリム組み付け時に確認することができる。
請求項2記載の発明によれば、第1デミスタダクトに設けた傾斜構造によって第1デミスタダクト内を通ってきた空調用空気を車両斜め上側後方に車室内に吹き出すことができる。このためフロントドアガラスの下端部だけでなく、フロントドアガラスの広範囲に効果的に吹き付けることができるので、デミスタダクト機能の向上を図ることができる。
また、インパネの車両幅方向側面より外側から延出するインパネ側ワイヤハーネスをインパネの車両幅方向側面と第1デミスタダクトとの隙間に通しインパネ側ワイヤハーネスの余剰長さを第1デミスタダクト開口部より挿入することで、インパネの車両搭載前における仮保持を行うとともに、インパネの車両搭載時におけるインパネと車体パネルとの間でインパネ側ワイヤハーネスを挟み込むことを防ぐことができる。
更に、インパネの車両幅方向側面より外側から延出するインパネ側ワイヤハーネスをインパネ上面に出し、また、ルーフ側ワイヤハーネスのコネクタがインパネ上面にくるよう配置することでインパネ側ワイヤハーネスとルーフ側ワイヤハーネスの結線作業をインパネ上面で行うことができ、作業者の負担軽減につながる。
請求項3記載の発明によれば、フロントピラーパネルに組み付けられた他部品を避けた位置に結線コネクタの支持構造を取り付けることができる。それによってインパネ側ワイヤハーネスを延長する必要が生じても、同様に第1デミスタダクト内にインパネ側ワイヤハーネスを入れ込むことでインパネ側ワイヤハーネスの仮保持を行うことができる。
図1は第1デミスタダクトの形状及び開口高さ位置、そして第2デミスタダクトとの接続状態を示す概略右側面図である。(実施例1) 図2は車室内から車両前方右側のフロントピラートリム内側の下部を見た状態の概略斜視図である。(実施例1) 図3は車両前方右側のフロントピラートリム内側に配設されるインパネ側ワイヤハーネスとルーフ側ワイヤハーネスとの配設状態を示す概略斜視図である。(実施例1) 図4は第1デミスタダクトの開口部位を示す概略平面図である。(実施例1) 図5は第1デミスタダクトを示す概略平面図である。(実施例1) 図6は第2デミスタダクトの開口部分の概略斜視図である。(実施例1)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図6はこの発明の実施例1を示すものである。
図2及び図3において、1は車両、2はインパネ、3はフロントドアである。
前記車両1において、前記インパネ2内を通る第1デミスタダクト4と、この第1デミスタダクト4に接続される第2デミスタダクト5を内側に備えたフロントピラートリム6と、フロントピラートリム6の車両後方に配置される前記フロントドア3のフロントドアガラス7と、インパネ側ワイヤハーネス8と、フロントピラーパネル9と、ルーフ側ワイヤハーネス10とによって、構成されている。
つまり、前記フロントドア3は、図2に示す如く、内側部分にフロントドアトリム11が装着され、前記フロントドアガラス7を昇降自在に取り付けている。
前記インパネ側ワイヤハーネス8は、図3に示す如く、結線用のインパネ側コネクタ12を先端に設けるとともに、前記インパネ2内を通るように配置される。
また、前記フロントピラーパネル9は、図3に示す如く、前記第1デミスタダクト4の開口面4fより車両幅方向外側に位置している。
更に、前記ルーフ側ワイヤハーネス10は、図3に示す如く、前記インパネ側ワイヤハーネス8と結線するためのルーフ側コネクタ13を先端に設け、前記フロントピラーパネル9に沿って組み付けられる。
そして、前記車両1のデミスタダクト構造は、前記インパネ側ワイヤハーネス8、ルーフ側ワイヤハーネス10を結線した結線コネクタ14の周辺で支持する形状を前記フロントピラーパネル9に備えている。
このとき、結線コネクタ14は、前記インパネ側コネクタ12とルーフ側コネクタ13とからなる。
そして、前記第1デミスタダクト4が図1、図4に示す如く、前記インパネ2の車両幅方向側面2sより外側に延出し、さらに車両後方へと延びており、前記第1デミスタダクト4の開口面4fがインパネ2上面(以下「インパネ上面2t」という。)の高さとほぼ同じ位置に存在し、かつ前記第1デミスタダクト4の開口面4fが車両上方向を向き、ほぼ水平方向に開放している開口15を持つ構成を有している。
詳述すれば、図2及び図6に示す如く、前記フロントピラートリム6の後面部にデミスタダクト16の吹出口17が存在する。
このとき、デミスタダクト16を、図1に示す如く、2つの前記第1デミスタダクト4と前記第2デミスタダクト5とに分け、図1及び図4、図5に示す如く、前記第1デミスタダクト4を前記インパネ2側に配置する一方、図1及び図6に示す如く、前記第2デミスタダクト5を前記フロントピラートリム6側に配置している。
前記第2デミスタダクト5は、図6に示す如く、フロントピラートリム6の内壁6iに第2デミスタダクト構造部材18を取り付けることで、フロントピラートリム6内に形成される。
前記第1デミスタダクト4と前記第2デミスタダクト5との接続部19における空調用空気の漏れを防ぐために、前記第1デミスタダクト4に接続する前記第2デミスタダクト5の開口20を以下の構造とした。
前記第1デミスタダクト4と接続される前記第2デミスタダクト5の開口20は、図6に示す如く、前記フロントピラートリム6の下端部に設定し、前記第1デミスタダクト4の開口15と接続されるフロントピラートリム6の下端部と第2デミスタダクト構造部材18を、前記第1デミスタダクト4の開口15に合わせた環状形状とした。
前記インパネ2及び前記フロントピラートリム6を前記車両1に取り付けることで前記第1デミスタダクト4と前記第2デミスタダクト5とが接続され、図1及び図2、図6に示す如く、フロントピラートリム6後面部に設けられた前記デミスタダクト16の吹出口17より空調用空気が前記フロントドアガラス7へ吹き出しされる仕組みである。
前記第1デミスタダクト4は、図1に示す如く、第1及び第2湾曲点21、22を持つ。
つまり、第1デミスタダクト4は図1及び図4、図5に示す如く、前記インパネ2中央より車両幅方向外側へ延び、第1湾曲点21にてインパネ2内で車両後方へ湾曲し、前記第2湾曲点22にてインパネ2の車両幅方向側面2sより外側に延出し、車両後方上側に一定断面で約45°で傾斜した構造を持ち、さらに車両後方へと延びる。
前記第1デミスタダクト4の開口面4fが、図1及び図3〜図5に示す如く、車両上方向を向き、ほぼ水平方向に開放している前記開口15を持つ。
これにより、前記第2デミスタダクト5は前記第1デミスタダクト4の開口15に対し、車両上側より組み付けることができる。
また、前記第1デミスタダクト4の開口15には、図1に示す如く、緩衝材(スポンジ等)23が接着されており、第1デミスタダクト4と前記第2デミスタダクト5とを密着させる役割を持つ。
この接続部19において、第2デミスタダクト5が前記緩衝材23を押しつぶして第1デミスタダクト4に接続されるため、前記デミスタダクト16内を通る空調用空気がデミスタダクト16の外へ漏れることを防ぐ。
一方、前記インパネ側ワイヤハーネス8は前記インパネ2の内部を通って車両幅方向側面2sより延出しており、インパネ上面2tより車両上側へ前記インパネ側ワイヤハーネス8を出すことができる長さを持つ。また前記第1デミスタダクト4が前記第1デミスタダクト4と前記インパネ2の車両幅方向側面2sとの間に前記インパネ側ワイヤハーネス8を通すことのできる隙間24を保つ位置関係を持つ。
つまり、前記第1デミスタダクト4が前記車両1に配置される際には、図4及び図5に示す如く、前記インパネ2の車両幅方向側面2sの外側に延び、この車両幅方向側面2sを通過して車両幅方向側面2sと車体パネル25とによって区画される空間部26に到達した後に、車両後側に指向するように湾曲している。
そして、前記第1デミスタダクト4の内側部位には、図4及び図5に示す如く、ベンチレータダクト27が第1デミスタダクト4の内側形状に沿うように配置され、このベンチレータダクト27のベンチレータダクト吹出口28は、図2〜図5に示す如く、前記インパネ2の車両後側かつ車両幅方向側面2s近傍の壁部から車両後方、つまり運転者側に指向するように配置される。
また、前記インパネ2の車両幅方向側面2sより外側から延出する前記インパネ側ワイヤハーネス8をインパネ2の車両幅方向側面2sと前記第1デミスタダクト4との隙間24に通し、インパネ側ワイヤハーネス8を余剰長さがなくなるよう第1デミスタダクト4の開口15よりインパネ側ワイヤハーネス8の先端から挿入し、第1デミスタダクト内に入れ込む。ここで、第1デミスタダクト4は図1及び図4、図5に示す如く、その傾斜構造の最下点が車両幅方向に湾曲する前記第2湾曲点22であり、この第2湾曲点22までインパネ側ワイヤハーネス8を挿入することで、インパネ側ワイヤハーネス8が第2湾曲点22近傍の第1デミスタダクト4内壁や傾斜構造内壁上部等に接触し、さらに、インパネ側ワイヤハーネス8を第1デミスタダクト4とインパネ2の車両幅方向側面2sとも接触する。
これら複数の接触点においてインパネ側ワイヤハーネス8と各部品との間で摩擦抵抗が発生し、第1デミスタダクト4へのインパネ側ワイヤハーネス8の仮保持ができる。
以上のことから、インパネ2の車両搭載前における第1デミスタダクト4へのインパネ側ワイヤハーネス8の仮保持を行うとともに、インパネ2の車両搭載時におけるインパネ2と車体パネル25との間でインパネ側ワイヤハーネス8を挟み込むことを防ぐことができる。
なお、参考までに記載すると、前記インパネ側ワイヤハーネス8において、図4に実線で示すものは、インパネ2の車両搭載時のインパネ側ワイヤハーネス8の仮保持状態を示している。
また、前記インパネ側ワイヤハーネス8において、図4に破線で示すものは、前記インパネ2の車両幅方向側面2sと前記第1デミスタダクト4との間を通さなかった場合のインパネ側ワイヤハーネス8を示すものであり、インパネ2の車両搭載時にインパネ側ワイヤハーネス8が前記車体パネル25に接触、またはインパネ2と車体パネル25との間にインパネ側ワイヤハーネス8が挟まれ、損傷する恐れがある場合を示している。
前記ルーフ側ワイヤハーネス10は、図3に示す如く、前記フロントピラーパネル9に沿って取り付けられており、前記インパネ2上部に前記ルーフ側ワイヤハーネス10の端が存在している。
続いて、インパネ2の車両搭載後の前記インパネ側ワイヤハーネス8と前記ルーフ側ワイヤハーネス10の結線作業について説明する。前記第1デミスタダクト4内に挿入した前記インパネ側ワイヤハーネス8を第1デミスタダクト4内より取り出し、さらに、インパネ2の車両幅方向側面2sと第1デミスタダクト4との間から取り出す。
詳述すれば、前記インパネ側ワイヤハーネス8、前記ルーフ側ワイヤハーネス10の先端には、図3に示す如く、お互いを結線するための前記インパネ側コネクタ12、ルーフ側コネクタ13が夫々取り付けられている。
以上より、前記インパネ側ワイヤハーネス8と前記ルーフ側ワイヤハーネス10とをインパネ上面2tより車両上側で結線を行うことが可能となる。結線作業後は前記インパネ側コネクタ12とルーフ側コネクタ13とからなる前記結線コネクタ14を前記フロントピラーパネル9に設けた結線コネクタ14の支持構造に取り付ける。
この結線コネクタ14の支持構造は、前記第1デミスタダクト4の開口15上部に配置することがインパネ側ワイヤハーネス8の短縮につながるため望ましい。
しかし、第1デミスタダクト4の開口15上面の前記フロントピラーパネル9には、図3及び図6に示す如く、他部品29が組み付けられており、前述したように他部品29は、機能上、組み付け位置を変更することは難しい場合が多く、結線コネクタ14はこれらを避けて配置することが必要とされる。
この結果、前記インパネ側ワイヤハーネス8の延長が必要となる。
この場合、前記第1デミスタダクト4の開口15上面にコネクタ支持構造を配置した場合に対し、前記インパネ側ワイヤハーネス8、前記ルーフ側ワイヤハーネス10が長くなるものの、インパネ側ワイヤハーネス8は前記インパネ2の車両搭載時にその延長分を前記第1デミスタダクト4内に挿入するだけで同様に仮保持の効果が得られる。
最後に、図1に示す如く、前記第2デミスタダクト5を内部に設けた前記フロントピラートリム6をインパネ2上部より組み付ける。
これにより、前記第1デミスタダクト4、前記第2デミスタダクト5の接続がなされる。
また、図1及び図6に示す如く、前記他部品29は完成車状態で、前記フロントピラートリム6の内壁6iとフロントピラーパネル9との間に存在する。前記第2デミスタダクト5は、前述したように前記フロントピラートリム6の内壁6iに前記第2デミスタダクト構造部材18を取り付けることで前記フロントピラートリム6内部に形成される構造をとっているため、前記フロントピラートリム6の内壁6iとフロントピラーパネル9との間に第2デミスタダクト5と前記他部品29を配置することができ、さらに前記他部品29を前記第2デミスタダクト5の車両幅方向外側に配置することが可能となった。つまり、前記フロントピラートリムの厚みが車両幅方向に増すことを防ぎつつ、且つ前記フロントピラートリム6の内壁6iとフロントピラーパネル9との間に夫々の部品を希望する位置に配置することができた。
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の実施例においては、インパネ側ワイヤハーネスを使用する構成としたが、このインパネ側ワイヤハーネスの代わりに、ラジオ用アンテナ線やルームランプ用ワイヤハーネスへの適応も可能である。
また、この発明の実施例においては、インパネ側ワイヤハーネス1本をインパネ車両搭載前に第1デミスタダクト内に仮保持する構成としたが、複数部品(例えば、ワイヤハーネスを束ねたもの)を第1デミスタダクト内に仮保持する構成とすることもできる。
更に、空調用空気の吹出口を本発明の実施例のようにフロントピラートリムの後面部に設けるのではなく、インパネ上面に設けた構造としても良い。つまり、インパネ中央より車両幅方向に延びている第1デミスタダクトはインパネの車両幅方向側面より外側に延出はせず、インパネ内部で車両後方へ湾曲し、さらに車両後方上側に傾斜した構造を持ち、前記第1デミスタダクトの開口がインパネ上面に設けられ、その開口が空調用空気の吹出口となる構造とすることで可能となる。
1 車両
2 インパネ
2s 車両幅方向側面
2t インパネ上面
3 フロントドア
4 第1デミスタダクト
4f 開口面
5 第2デミスタダクト
6 フロントピラートリム
6i 内壁
7 フロントドアガラス
8 インパネ側ワイヤハーネス
9 フロントピラーパネル
10 ルーフ側ワイヤハーネス
11 フロントドアトリム
12 インパネ側コネクタ
13 ルーフ側コネクタ
14 結線コネクタ
15 第1デミスタダクトの開口
16 デミスタダクト
17 吹出口
18 第2デミスタダクト構造部材
19 接続部
20 第2デミスタダクトの開口
21 第1湾曲点
22 第2湾曲点
23 緩衝材
24 隙間
25 車体パネル
26 空間部
27 ベンチレータダクト
28 ベンチレータダクト吹出口
29 他部品

Claims (3)

  1. インパネ内を通る第1デミスタダクトと、この第1デミスタダクトに接続される第2デミスタダクトを内側に備えたフロントピラートリムと、このフロントピラートリムの車両後方に配置されるフロントドアガラスと、結線用のコネクタを先端に設けた前記インパネ内を通るインパネ側ワイヤハーネスと、前記第1デミスタダクトの開口面より車両幅方向外側に位置するフロントピラーパネルと、前記インパネ側ワイヤハーネスと結線するためのコネクタを先端に設け、前記フロントピラーパネルに沿って組み付けられるルーフ側ワイヤハーネスと、前記インパネ側ワイヤハーネス、ルーフ側ワイヤハーネスを結線した結線コネクタの周辺で支持する形状を前記フロントピラーパネルに備えた車両のデミスタダクト構造において、前記第1デミスタダクトが前記インパネの車両幅方向側面より外側に延出し、さらに車両後方へと延びており、前記第1デミスタダクトの開口面がインパネ上面高さと同じ位置に存在し、かつ前記第1デミスタダクトの開口面が車両上方向を向き、水平方向に開放している開口を持つことを特徴とするデミスタダクト構造。
  2. 前記インパネ側ワイヤハーネスが前記インパネの車両幅方向側面に延出しており、インパネ上面へ前記インパネ側ワイヤハーネスを出し、また前記第1デミスタダクトが車両前方に一定断面で傾斜した構造を持ち、さらに前記第1デミスタダクトと前記インパネの車両幅方向側面との間に前記インパネ側ワイヤハーネスを通すことのできる隙間を保つ位置関係を持つことを特徴とする請求項1に記載のデミスタダクト構造。
  3. 前記第1デミスタダクトの開口面より車両上方向に前記フロントピラーパネルに取り付けられた他部品が存在し、この他部品は前記フロントピラーパネル内の前後方向の一方に取り付き、他方は前記インパネ側ワイヤハーネスのコネクタを支持する構造が存在し前記インパネ側ワイヤハーネスを仮保持することができることを特徴とする請求項2に記載のデミスタダクト構造。
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