JP2002274157A - 車両の空調装置 - Google Patents

車両の空調装置

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JP2002274157A
JP2002274157A JP2001073907A JP2001073907A JP2002274157A JP 2002274157 A JP2002274157 A JP 2002274157A JP 2001073907 A JP2001073907 A JP 2001073907A JP 2001073907 A JP2001073907 A JP 2001073907A JP 2002274157 A JP2002274157 A JP 2002274157A
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Japan
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roof
duct
opening
vehicle
roof trim
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Application number
JP2001073907A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Kodama
和久 児玉
Haruki Ota
春樹 大田
Shigefumi Takano
成史 高野
Motoharu Sato
元春 佐藤
Hiroyuki Okazaki
裕之 岡▲崎▼
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルーフダクトが取り付けられるルーフトリム
の機能部品用の開口部を補強するに際して、別部材を設
けることなく、開口部の左右両側部分を補強し、装着さ
れた機能部品の支持剛性を高める。 【解決手段】 車両ルーフ部Rに通風用のルーフダクト
Dr1を備えた車両の空調装置において、上記ルーフダ
クトは、車室天井部を覆うルーフトリム1と該ルーフト
リムのルーフパネルP側に配設されるダクト形成部材5
とで閉断面状に構成され、上記ルーフトリムには所定の
機能部品としてのサンルーフを装着するためのサンルー
フ用開口部2が形成されており、上記ルーフダクトは、
上記サンルーフ開口部の後側から該開口部の側部にまで
連続して延びる延長部Dr12を備えていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のルーフ部
に沿って配設されるルーフダクトを通風ダクトの一部と
して備えた車両の空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の空調装置として、車両に搭
載した送風源(空気調和機:所謂、エアコン)からの空
調風を車室内に送給する通風ダクトの一部として、車両
ルーフ部に沿って配設された、所謂、ルーフダクトを備
えたものは公知である。例えば、特開平7−15664
9号公報には、車両の後席専用の空気調和機を備え、該
後席用の空気調和機から車室内の後席側に供給する空調
風の通風ダクトを、基本的には、リヤピラーに沿って上
下方向に配設されるピラーダクトと、ルーフ部に沿って
配設されるルーフダクトとで構成するようにしたものが
開示されている。
【0003】しかしながら、この場合には、通風ダクト
を構成するために、単独のダクト完成品として2種類の
ダクト(ピラーダクトとルーフダクト)が必要とされる
ので、それだけコスト高になるという難点がある。
【0004】この点に関して、例えば、実開平3−10
9905号公報には、車室ルーフ部を覆うルーフトリム
の少なくとも一部に成形天井を形成するに際し、その天
井基材側にダクト部を一体的にブロー成形するようにし
た構成が開示されている。この場合には、ルーフダクト
を別工程で製作しこれを車室ルーフ部に沿ってわざわざ
配設する必要は無い。
【0005】ところで、自動車の車室ルーフ部には、例
えばルームランプ等の機能部品が取り付けられている。
また、タイプによっては、車室ルーフの一部を開閉可能
に覆うサンルーフが設けられるものもある。このような
サンルーフやルームランプ等の機能部品を装着するため
に、ルーフトリムには機能部品用の開口部が設けられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
開口部をルーフトリムに設けた場合、特に、車幅方向に
ついて、開口部の左右両側におけるルーフトリム残存幅
が小さくなるので、その部分の(特に、開口部の端縁部
分の)剛性が低下するという問題が生じる。また、これ
に伴なって、ルーフトリムを車室ルーフ部に組み付ける
際の組付作業も難しいものになる上、装着された機能部
品の支持剛性も不充分なものとなりがちであった。
【0007】このため、上記のような開口部の左右両側
部分に補強部材を設けて、この部分を補強することが考
えられるが、別部品としての補強材を設けたのでは、部
品の製作および組付にコストが嵩み、また、車室ルーフ
部の構造も複雑化するという難点があった。
【0008】この発明は、上記の技術的課題に鑑みてな
されたもので、ルーフダクトが取り付けられるルーフト
リムの機能部品用の開口部を補強するに際して、別部材
を設けることなく、開口部の左右両側部分を補強し、装
着された機能部品の支持剛性を高めることを基本的な目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、車両のルー
フ部に沿って配設されるルーフダクトを通風ダクトの一
部として備えた車両の空調装置において、上記ルーフダ
クトは、車室の天井部を覆うルーフトリムと、該ルーフ
トリムのルーフパネル側に配設されルーフトリムと共に
閉断面状の空調風通路を形成するダクト形成部材とで構
成され、上記ルーフトリムには所定の機能部品を装着す
るための機能部品用開口部が形成されており、上記ルー
フダクトは、上記機能部品用開口部の前側または後側か
ら該開口部の側部にまで連続して延びる延長部を備えて
いることを特徴としたものである。
【0010】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
ルーフダクトの延長部は、上記機能部品用開口部の両側
に設けられていることを特徴としたものである。
【0011】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1又は第2の発明におい
て、上記ダクト形成部材は、接着により上記ルーフトリ
ムに接合して組み付けられるものであり、上記ルーフト
リムのダクト形成部材組付面には、該ダクト形成部材の
ルーフトリムへの接合部の周縁形状に対応して延びるビ
ード部が形成されていることを特徴としたものである。
【0012】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第1の発明におい
て、上記ダクト形成部材には、その周縁形状に沿って延
びる溝状部が形成されていることを特徴としたものであ
る。
【0013】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第4の発明におい
て、上記溝状部内には、車室の天井部に配設されるハー
ネスが収納されることを特徴としたものである。
【0014】
【発明の作用および効果】本願の第1の発明によれば、
閉断面状の空調風通路を有するルーフダクトは、ルーフ
トリムにダクト形成部材を(ルーフパネル側に)配設し
て構成される。換言すれば、ルーフダクトの製作とルー
フトリムへの組付とを1つの工程で兼用して行なうこと
ができるので、ダクト完成品としてのルーフダクトを別
工程で製作しておき、これをルーフトリムに組み付ける
場合に比べて、ルーフダクトの形成工程を簡略化して、
ルーフダクトの製作および組付コストを低減することが
できる。また、上記ルーフダクトは、ルーフトリムに形
成された機能部品用開口部の前側または後側から該開口
部の側部にまで連続して延びる延長部を備えているの
で、上記機能部品用開口部の側部におけるルーフトリム
部分は上記ルーフダクトの延長部で補強される。すなわ
ち、別部品としての補強部材を特に設けることなく、機
能部品用開口部の側部のルーフトリム部分を効果的に補
強し、その部分の(特に、開口部の端縁部分の)剛性を
向上させることができる。これにより、ルーフトリムの
装着作業が容易なものとなり、また、装着された機能部
品の支持剛性も向上する。
【0015】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記ルーフダクトの延長部は上記機能部品用
開口部の両側に設けられているので、該開口部の両側に
ついて、開口部側部のルーフトリム部分を効果的に補強
し、その部分の(特に、開口部の端縁部分の)剛性を向
上させることができる。これにより、ルーフトリムの装
着作業性および装着された機能部品の支持剛性をより一
層向上させることができる。
【0016】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1又は第2の発明と同様の効果を奏するこ
とができる。特に、上記ダクト形成部材は接着により上
記ルーフトリムに接合して組み付けられるものであり、
上記ルーフトリムのダクト形成部材組付面には、該ダク
ト形成部材のルーフトリムへの接合部の周縁形状に対応
して延びるビード部が形成されているので、このビード
部によってルーフトリムのダクト形成部材組付部分が補
強されてその剛性が向上する。また、かかるビード部を
設けたことにより、ダクト形成部材をルーフトリムに組
み付ける際の位置決めが正確かつ容易になり、また、接
合分からの接着剤の逃げやはみ出しを有効に防止するこ
ともできるので、ダクト形成部材をルーフトリムに組み
付ける際の組付作業性を向上させることができる。
【0017】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記ダクト形成部材には、その周縁形
状に沿って延びる溝状部が形成されているので、ダクト
形成部材の剛性を向上させることができる。
【0018】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記溝状部内には車室の天井部に配設
されるハーネスが収納されるので、専用の別部材を用意
する必要無しに且つ容易に、かかるハーネスを車室の天
井部に配設することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明の第1
の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両
(自動車)の車室後部を概略的に示す側面説明図であ
る。この図に示すように、本実施の形態に係る例えば所
謂ワン(1)ボックス・タイプとされた自動車Mでは、
その車室内に複数の座席シートS1〜S3が配設され、
そのうちの少なくとも後2列のシートS2,S3は車室
後部に位置している。
【0020】上記自動車Mでは、車室後部(例えば、最
後列のシートS3の側方)に、車室後部専用の空気調和
機Ac(所謂、エアコン)が設置され、この空気調和機
Acから主として後部座席S2,S3側に空調風を供給
するための通風ダクトとして、ピラーダクトDpとルー
フダクトDr1とが配設されている。上記ピラーダクト
Dpは、車体後端の側部において略上下方向に延びるリ
ヤピラーPbに沿って延設され、ルーフダクトDr1
は、車両Mのルーフ部Rに沿って延設されるものであ
る。
【0021】上記自動車Mの車室の天井部には、前席シ
ートS1の上方に、一種の機能部品として、車室ルーフ
部Rの一部を開閉可能に覆う従来公知のサンルーフRs
が設けられ、車室天井部を覆うルーフトリム1の前部に
は、平面視で略長方形状(後述する図2参照)のサンル
ーフ用の比較的大きい開口部2が形成されている。ま
た、車室の略中央の天井部には、一種の機能部品とし
て、車室内を照らすルームランプのユニット体Lr(ラ
ンプユニット)が装着され、上記ルーフトリム1の略中
央部には、平面視で略長方形状のランプ用の比較的小さ
い開口部3が形成されている。
【0022】更に、車室後部の天井部には、ルーフダク
トDr1から車室内に空調風を導く空調グリルG1が装
着され、上記ルーフトリム1の後部には、平面視で略長
方形状のグリル用の比較的小さい開口部4が形成されて
いる。尚、本実施の形態の場合には、後述するように、
車室前部(上記サンルーフRsの側部)の天井部にも空
調グリルG2が装着され、上記ルーフトリム1の前部に
も、平面視で略円形のグリル用の比較的小さい開口部5
が形成されている。
【0023】本実施の形態では、上記ルーフダクトDr
1は、単独のダクト完成品を別途に製作しておき、これ
を車両ルーフ部Rに配設するのではなく、車室の天井部
を覆うルーフトリム1に対して、その上側(ルーフパネ
ルP側)に断面形状が略ハット状(若しくは幅広の略コ
字状)のダクト形成部材10を配設し、これを組み付け
て一体化することにより形成されている。図2は、この
ダクト形成部材10が一体化されたルーフトリム1を概
略的に示す平面説明図である。また、図3,図4及び図
5は、各々図2におけるY3‐Y3線,Y4‐Y4線お
よびY5‐Y5線にそれぞれ沿った断面におけるルーフ
ダクト構造を示す断面説明図である。
【0024】これらの図に示すように、上記ダクト形成
部材10は、略ハット状(若しくは幅広の略コ字状)の
断面形状を有し、その開口側をルーフトリム1に向けて
組み付けられ、周縁フランジ部10fをルーフトリム1
の上面に固着(例えば接着)することにより、該ルーフ
トリム1の上面側(車体ルーフ部Rに取り付けた状態に
おけるルーフパネルP側)に固定される。尚、上記ダク
ト形成部材10及びルーフトリム1は、共に例えば合成
樹脂を材料に用いた射出成形によって製作されている。
また、ルーフパネルPの下面側で上記ダクト形成部材1
0との間には、ルーフパネルPを補強するために、例え
ば鋼板製の補強部材(レインフォースメント)T1,T
2が配設されている。
【0025】以上のように、ダクト形成部材10をルー
フトリム1に組み付けて接着固定することにより、ルー
フトリム1とダクト形成部材10とで閉断面状の空調風
通路が形成される。すなわち、ルーフダクトDr1の製
作とそのルーフトリム1への組付とを1つの工程で兼用
して行なうことができる。従って、単独のダクト完成品
としてのルーフダクトを別工程で製作しておき、これを
ルーフトリムに組み付ける場合に比べて、ルーフダクト
Dr1の形成工程を簡略化して、ルーフダクトDr1の
製作および組付コストを低減することができる。
【0026】本実施の形態では、図5に詳しく示すよう
に、上記ルーフトリム1の上面(ダクト形成部材10が
組み付けられる組付面)に、ダクト形成部材10のルー
フトリム1への接合部であるフランジ部10fの周縁形
状に対応して延びるビード部1bが形成されている。か
かるビード部1bを設けることにより、ルーフトリム1
のダクト形成部材10が組み付けられる組付部分が補強
され、その剛性が向上する。また、このようなビード部
1bを設けたことにより、ダクト形成部材10をルーフ
トリム1に組み付ける際の位置決めが正確かつ容易にな
り、また、接合分からの接着剤の逃げやはみ出しを有効
に防止することもできる。つまり、ダクト形成部材10
をルーフトリム1に組み付ける際の組付作業性を向上さ
せることができるのである。
【0027】前述のように、上記ルーフトリム1には、
その前部に平面視で略矩形状の比較的大きなサンルーフ
用開口部2が形成されるとともに、その略中央部および
後部の適所に平面視で略矩形状の比較的小さなランプ用
開口部3及びグリル用開口部4が形成され、更に、上記
サンルーフ開口部2の左右側方には平面視で略円形のグ
リル用開口部5がそれぞれ設けられている。
【0028】そして、上記ダクト形成部材10は、ルー
フトリム1の後端側部から車幅方向に延びて上記後側の
グリル用開口部4を覆う基部11と、該基部11の左右
両端部から車体前方に延び、サンルーフ用開口部2の後
側(より具体的には、ランプ用開口部3の後側)から、
サンルーフ用開口部2の側部にまで連続して延びる延長
部12とを備えている。このダクト形成部材10の延長
部12は、上記サンルーフ用開口部2の両側に位置し、
その各先端部は、平面視で略半円を成すように設定され
ている。
【0029】尚、上記ランプ用開口部3の左右側部に位
置する前側のグリル用開口部5は、ダクト形成部材10
の上記延長部12で覆われることになる。また、ダクト
形成部材10の基端側には、上述のピラーダクトDpに
接続される接続部10aが形成されている。
【0030】従って、かかるダクト形成部材10をルー
フトリム1の上面に組み付けることにより、ルーフトリ
ム1の後端側部から車幅方向に延びて上記後側のグリル
用開口部4を覆う基部Dr11と、該基部Dr11の左
右両端部から車体前方に延び、サンルーフ用開口部2の
後側(より具体的には、ランプ用開口部3の後側)か
ら、サンルーフ用開口部2の左右の側部にまで連続して
延びる延長部Dr12とを備えたルーフダクトDr1
が、ルーフトリム1の上面側(ルーフパネルP側)に設
けられることになる。
【0031】このようにダクト形成部材10が組み付け
られてルーフダクトDr1が一体化されたルーフトリム
1が、車体ルーフ部Rに組み付けられる。尚、ルーフパ
ネルPの下面側で上記ダクト形成部材10との間には、
ルーフパネルPを補強するために、例えば鋼板製の補強
部材(レインフォースメント)T1,T2が配設されて
いる。また、ルーフトリム1のグリル用開口部4,5に
それぞれ装着される空調グリルG1,G2は、従来公知
のものと同様のもので、具体的には図示しなかったが、
例えば格子状あるいは桟状の窓部と、この窓部の外周側
を保持するホルダ部とを備え、このホルダ部をグリル用
開口部4,5に嵌合することにより、ルーフトリム1に
装着されるものである。
【0032】以上ように、上記ルーフダクトDr1は、
ルーフトリム1に形成された機能部品用開口部としての
サンルーフ用開口部2の後側から該開口部2の側部にま
で連続して延びる延長部Dr12を備えているので、サ
ンルーフ用開口部2の側部におけるルーフトリム部分1
sは上記ルーフダクト延長部Dr12で補強される。す
なわち、別部品としての補強部材を特に設けることな
く、サンルーフ用開口部2の側部のルーフトリム部分1
sを効果的に補強し、その部分1sの(特に、開口部2
の端縁部分の)剛性を向上させることができる。これに
より、ルーフトリム1の装着作業が容易なものとなり、
また、装着されたサンルーフRsの支持剛性も高めるこ
とができるのである。
【0033】特に、上記ルーフダクト延長部Dr12は
サンルーフ用開口部2の左右両側に設けられているの
で、該開口部2の両側について、開口部側部のルーフト
リム部分1sを効果的に補強し、その部分1sの(特
に、開口部2の端縁部分の)剛性を向上させることがで
きる。これにより、ルーフトリム1の装着作業性および
装着されたサンルーフRsの支持剛性をより一層向上さ
せることができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図6〜図8を参照しながら説明する。尚、以下の説
明において、上記第1の実施の形態における場合と同様
の構成を備え同様の作用をなすものについては、同一の
符号を付し、それ以上の説明は省略する。図6は、本発
明の第2の実施の形態に係るダクト形成部材が一体化さ
れたルーフトリムを概略的に示す平面説明図である。ま
た、図7及び図8は、上記第2の実施の形態に係るルー
フダクトの断面構造を示すもので、各々図6におけるY
7‐Y7線およびY8‐Y8線にそれぞれ沿った断面に
おけるルーフダクトの断面説明図である。
【0035】これらの図に示すように、本実施の形態に
係るルーフトリム21には、その前部に平面視で略矩形
状の比較的大きなサンルーフ用開口部22が形成される
とともに、その略中央部の適所には平面視で略矩形状の
比較的小さなランプ用開口部23が形成され、また、該
ランプ用開口部23の後方に平面視で略矩形状の比較的
小さなグリル用開口部24が形成されている。更に、上
記ランプ開口部23の左右側方には平面視で略矩形状の
グリル用開口部25がそれぞれ設けられている。
【0036】そして、上記ダクト形成部材30は、ルー
フトリム21の後端側部から車幅方向に延びて上記後側
のグリル用開口部24を覆う基部31と、該基部31の
左右両端部から車体前方に延び、上記ランプ用開口部2
3の後側から該ランプ用開口部23の側部にまで連続し
て延びる左右の延長部32とを備えている。このダクト
形成部材30の延長部32は、上記ランプ用開口部23
の左右両側に位置し、その各先端部は、平面視で丸みを
帯びた曲線を成すように設定されている。
【0037】尚、上記ランプ用開口部23の左右側部に
位置する前側のグリル用開口部25は、ダクト形成部材
30の上記延長部32で覆われることになる。また、ダ
クト形成部材30の基端側には、上述のピラーダクトD
pに接続される接続部30aが形成されている。
【0038】従って、かかるダクト形成部材30をルー
フトリム21の上面に組み付けることにより、ルーフト
リム21の後端側部から車幅方向に延びて上記後側のグ
リル用開口部24を覆う基部Dr21と、該基部Dr2
1の左右両端部から車体前方に延び、上記ランプ用開口
部23の後側から該ランプ用開口部23の左右の側部に
まで連続して延びる延長部Dr22とを備えたルーフダ
クトDr2が、ルーフトリム21の上面側(ルーフパネ
ルP側)に設けられることになる。このようにダクト形
成部材30が組み付けられてルーフダクトDr2が一体
化されたルーフトリム21が、車体ルーフ部Rに組み付
けられる。
【0039】上記ダクト形成部材30は、第1の実施の
形態における場合と同様に、略ハット状(若しくは幅広
の略コ字状)の断面形状を有し、その開口側をルーフト
リム21に向けて組み付けられ、周縁フランジ部30f
をルーフトリム21の上面に固着(例えば接着)するこ
とにより、該ルーフトリム21の上面側(車体ルーフ部
Rに取り付けた状態におけるルーフパネルP側)に固定
される。このように、ダクト形成部材30をルーフトリ
ム21に組み付けて接着固定することにより、ルーフト
リム21とダクト形成部材30とで閉断面状の空調風通
路が形成される。
【0040】すなわち、この場合においても、ルーフダ
クトDr2の製作とそのルーフトリム21への組付とを
1つの工程で兼用して行なうことができる。尚、具体的
には図示しなかったが、本実施の形態においても、上記
ルーフトリム21の上面(ダクト形成部材30が組み付
けられる組付面)には、より好ましくは、ダクト形成部
材30のルーフトリム21への接合部であるフランジ部
30fの周縁形状に対応して延びるビード部が形成され
ている。
【0041】また、上記ダクト形成部材30には、下方
(ルーフトリム21側)に向かって突出する所定長さの
突状部35,36が設けられている。これら突状部3
5,36は、断面形状が略V字状に形成され、ダクト形
成部材30の下面から上記ルーフトリム21の極く近傍
まで伸長している。ピラーダクトDpからルーフダクト
Dr2に送給されて来た空調風は、突状部35で左右に
振り分けられる。また、空調グリルG3が装着された空
調風吹出し口24から吹き出される空調風は、更に突状
部36で左右に振り分けて車室内に吹き出されるように
なっている。
【0042】このような突状部35,36を設けたこと
により、ルーフダクトDr2内を通過する空調風および
該ルーフダクトDr2から車室内に吹き出される空調風
が、互いに混ざり合ってそれぞれのスムースな流れを妨
げ合うことが抑制され、整流効果が高められる。
【0043】以上、説明したように、上記ルーフダクト
Dr2は、ルーフトリム21に形成された機能部品用開
口部としてのランプ用開口部23の後側から該開口部2
3の側部にまで連続して延びる延長部Dr22を備えて
いるので、ランプ用開口部23の側部におけるルーフト
リム部分21sは上記ルーフダクト延長部Dr22で補
強される。すなわち、別部品としての補強部材を特に設
けることなく、ランプ用開口部23の側部のルーフトリ
ム部分21sを効果的に補強し、その部分21sの(特
に、開口部23の端縁部分の)剛性を向上させることが
できる。これにより、ルーフトリム21の装着作業が容
易なものとなり、また、装着されたランプユニットLr
の支持剛性も高めることができるのである。
【0044】特に、上記ルーフダクト延長部Dr22は
ランプ用開口部23の左右両側に設けられているので、
該開口部23の両側について、開口部側部のルーフトリ
ム部分21sを効果的に補強し、その部分21sの(特
に、開口部2の端縁部分の)剛性を向上させることがで
きる。これにより、ルーフトリム21の装着作業性およ
び装着されたランプユニットLrの支持剛性をより一層
向上させることができるのである。
【0045】尚、上記車室の天井部には、例えば上述の
ルームランプ等の電装品に電流を供給するために種々の
電気配線が必要とされ、そのためのハーネスがルーフト
リムに配設される。次に、かかるハーネスの配設をルー
フダクトのダクト形成部材を利用して行なうようにした
変形例について説明する。
【0046】図9に示すように、本変形例に係るダクト
形成部材40には、その周縁形状に沿って延びる溝状部
41が形成されている。この溝状部41は、ダクト形成
部材40の周縁部の一側を側方へ延長し、この延長部分
を上方に突き出す断面略逆U字状に形成することにより
構成されている。このような溝状部41をダクト形成部
材40の周縁に沿って形成したことにより、ダクト形成
部材40の剛性を向上させることができる。
【0047】そして、上記溝状部41内に、車室の天井
部に配設されるハーネス42が収納される。その後に、
ダクト形成部材40がその周縁に付設された上記溝状部
41と共にルーフトリム51の上面に接合されるように
なっている。従って、専用の別部材を用意する必要無し
に且つ容易に、かかるハーネス42を車室の天井部(ル
ーフトリム51)に配設することができ、部品点数の削
減および構成の簡略化等に寄与することができるのであ
る。
【0048】尚、上述の実施の形態は、ルーフトリムに
装着される機能部品として、サンルーフ或いはルームラ
ンプのユニット体を例に取ったものであったが、本発明
に係る機能部品としてはこれらに限定されるものではな
く、ルーフトリムに開口部を設けて装着されるものであ
れば、他の種々の機能部品にも適用することができる。
このように、本発明は、以上の実施態様に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
の改良・変形あるいは設計上の変更が可能であることは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る車両の車室
後部を概略的に示す側面説明図である。
【図2】 上記第1の実施の形態に係るダクト形成部材
が一体化されたルーフトリムを概略的に示す平面説明図
である。
【図3】 上記第1の実施の形態に係るルーフダクトの
断面構造を示すもので、図2におけるY3‐Y3線に沿
った断面におけるルーフダクトの断面説明図である。
【図4】 上記第1の実施の形態に係るルーフダクトの
断面構造を示すもので、図2におけるY4‐Y4線に沿
った断面におけるルーフダクトの断面説明図である。
【図5】 上記第1の実施の形態に係るルーフダクトの
断面構造を示すもので、図2におけるY5‐Y5線に沿
った断面におけるルーフダクトの断面説明図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係るダクト形成
部材が一体化されたルーフトリムを概略的に示す平面説
明図である。
【図7】 上記第2の実施の形態に係るルーフダクトの
断面構造を示すもので、図6におけるY7‐Y7線に沿
った断面におけるルーフダクトの断面説明図である。
【図8】 上記第2の実施の形態に係るルーフダクトの
断面構造を示すもので、図6におけるY8‐Y8線に沿
った断面におけるルーフダクトの断面説明図である。
【図9】 上記ダクト形成部材の変形例を示す断面説明
図である。
【符号の説明】
1,21,51…ルーフトリム 1b…(ルーフトリムの)ビード部 1s…サンルーフ用開口部の側部のルーフトリム部分 3…ルーフトリム用開口部 10,30,40…ダクト形成部材 10f…ダクト形成部材のフランジ部 12,32…ダクト形成部材の延長部 23…ランプ用開口部 41…溝状部 42…ハーネス Ac…(車室後部専用の)空気調和機 Dr1,Dr2…ルーフダクト Dr12,Dr22…ルーフダクトの延長部 Lr…ランプユニット M…自動車 P…ルーフパネル R…車両のルーフ部 Rs…サンルーフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 成史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 佐藤 元春 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 岡▲崎▼ 裕之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB03 BC01 BD01 BE03 BE24 BE28 3L011 BS02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフ部に沿って配設されるルー
    フダクトを通風ダクトの一部として備えた車両の空調装
    置において、 上記ルーフダクトは、車室の天井部を覆うルーフトリム
    と、該ルーフトリムのルーフパネル側に配設されルーフ
    トリムと共に閉断面状の空調風通路を形成するダクト形
    成部材とで構成され、 上記ルーフトリムには所定の機能部品を装着するための
    機能部品用開口部が形成されており、 上記ルーフダクトは、上記機能部品用開口部の前側また
    は後側から該開口部の側部にまで連続して延びる延長部
    を備えている、ことを特徴とする車両の空調装置。
  2. 【請求項2】 上記ルーフダクトの延長部は、上記機能
    部品用開口部の両側に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の車両の空調装置。
  3. 【請求項3】 上記ダクト形成部材は、接着により上記
    ルーフトリムに接合して組み付けられるものであり、 上記ルーフトリムのダクト形成部材組付面には、該ダク
    ト形成部材のルーフトリムへの接合部の周縁形状に対応
    して延びるビード部が形成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の車両の空調装置。
  4. 【請求項4】 上記ダクト形成部材には、その周縁形状
    に沿って延びる溝状部が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の車両の空調装置。
  5. 【請求項5】 上記溝状部内には、車室の天井部に配設
    されるハーネスが収納されることを特徴とする請求項4
    記載の車両の空調装置。
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