JP2016007965A - 車両の空調装置 - Google Patents

車両の空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016007965A
JP2016007965A JP2014130389A JP2014130389A JP2016007965A JP 2016007965 A JP2016007965 A JP 2016007965A JP 2014130389 A JP2014130389 A JP 2014130389A JP 2014130389 A JP2014130389 A JP 2014130389A JP 2016007965 A JP2016007965 A JP 2016007965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
air
vehicle
duct portion
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014130389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6399286B2 (ja
Inventor
一 安藤
Hajime Ando
一 安藤
野村 忠宏
Tadahiro Nomura
忠宏 野村
治郎 山田
Jiro Yamada
治郎 山田
彩裕 内田
Ayahiro Uchida
彩裕 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2014130389A priority Critical patent/JP6399286B2/ja
Priority to CN201520256906.XU priority patent/CN204687789U/zh
Publication of JP2016007965A publication Critical patent/JP2016007965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6399286B2 publication Critical patent/JP6399286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、リヤ側の前・後席の、利用頻度の高い前側の座席を重視した配風で空調空気の吹き出しが行える車両の空調装置を提供する。【解決手段】本発明は、車両のルーフ部1aにルーフダクト25が配設され、空調された空調空気をルーフダクトを通じ、車両のリヤ側に車両前後方向に並んで据付けた前側の座席11と後側の座席13へ吹き出す車両の空調装置であって、ルーフダクトは、車両のルーフ部のうち、前側の座席と後側の座席との間に位置して、車幅方向に渡り配置された、渡りダクト部27と、渡りダクト部の車幅方向一方の端側から空調空気を導入する導入ダクト部29と、渡りダクト部に導入された空調空気を当該渡りダクト部から前側の座席と後側の座席とに分けて吹き出す前側吹出部31および後側吹出部35と、前側吹出部、後側吹出部へ向かう空調空気の流量を、前側吹出部から吹き出される空調空気が後側吹出部から吹き出される空調空気よりも多くなる比率に配風する配風率変更部37を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、ルーフダクトを有する車両の空調装置に関する。
ワゴンなど、フロント席(第1席)の後方に、前後2列の座席、例えば第2席、第3席を備える自動車(車両)には、フロント席(第1席)へ空調空気を供給する空調装置の他に、リヤ側の前・後席(第2席、第3席)へ空調空気を供給するリヤ専用の空調装置を装備したものがある。
このリヤ側の空調装置には、ルーフ部にルーフダクトを配設し、車両のリヤ側に空調ユニットを搭載して、空調ユニットで生成した空調空気をルーフダクトを通じ、前後方向に並んだ第2席、第3席へ吹き出す構造が用いられる。
こうしたリヤ側空調装置のルーフダクトには、特許文献1,2にも開示されているようにリヤピラー部に沿って導入ダクト部を設け、同導入ダクト部に続いてルーフ部の第2席と第3席との間のルーフ部分にメインダクト部を配設して、空調ユニットからの空調空気を、導入ダクト部、メインダクト部を通じ、メインダクト部に設けた前席(第2席)用の吹出口、後席(第3席)用の吹出口から吹き出す構造がある。
特開平11−254950号公報 特開2002−264634号公報
ところで、ワゴン車など、リヤ側の前後に座席(第2席、第3席)が配置される車両は、リヤ側の座席の利用が、主に第2席であり、第3席を利用する機会は少ない。
ところが、リヤ側の空調装置は、第2席、第3席の双方に乗員が着座したときを想定して、常に双方へ同等の風量(流量)で吹き出す設定としてあり、リヤ側の座席の利用頻度を考慮した吹き出しとはなっていない。
そこで、本発明の目的は、リヤ側の前・後席の、利用頻度の高い前側の座席を重視した配風で空調空気の吹き出しが行える車両の空調装置を提供する。
本発明の態様は、車両のルーフ部にルーフダクトが配設され、空調された空調空気をルーフダクトを通じ、車両のリヤ側に車両前後方向に並んで据付けた前側の座席と後側の座席へ吹き出す車両の空調装置であって、ルーフダクトは、車両のルーフ部のうち、前側の座席と後側の座席との間に位置して、車幅方向に渡り配置された、渡りダクト部と、渡りダクト部の車幅方向一方の端側から空調空気を導入する導入ダクト部と、渡りダクト部に導入された空調空気を当該渡りダクト部から前側の座席と後側の座席とに分けて吹き出す前側吹出部および後側吹出部と、前側吹出部、後側吹出部へ向かう空調空気の流量を、前側吹出部から吹き出される空調空気が後側吹出部から吹き出される空調空気よりも多くなる比率にする配風率変更部とを具備したことにある(請求項1)。
好ましくは、前側吹出部は、渡りダクト部の車幅方向両端からそれぞれ分岐しルーフサイド部に沿って車両の前側に配置され、前側の座席へ空調空気を吹き出す前側ダクト部を有し、後側吹出部は、渡りダクト部の車幅方向両端からそれぞれ分岐しルーフサイド部に沿って車両の後側に配置され、後側の座席へ空調空気を吹き出す前側ダクト部を有し、配風率変更部は、導入ダクト部と近い側に配置された前側ダクト部と後側ダクト部における流量比率を変える第1変更部と、反対側の導入ダクト部と遠い側に配置された前側ダクト部と後側ダクト部における流量比率を変える第2変更部とを有するものとした(請求項2)。
好ましくは、配風率変更部は、更に、導入ダクト部と近い側に配置された前側ダクト部および後側ダクト部へ向かう流量よりも、導入ダクト部と遠い側に配置された前側ダクト部および後側ダクト部へ向かう流量を多くする比率に配風する第3変更部を有するものとした(請求項3)。
好ましくは、第1変更部は、導入ダクト部に形成され、渡りダクト部へ導入される空調空気の流線を遠心力により偏倚させる円弧形の曲成部を有するものとした(請求項4)。
好ましくは、第2変更部は、前側ダクト部へ通じる分岐口の開口面積よりも、後側ダクト部へ通じる分岐口の開口面積を小さくすものとした(請求項5)。
好ましくは、第3変更部は、渡りダクト部を、導入ダクト部と連通する部分を境に、当該渡りダクト部の一方側よりも他方の開口面積を大きくするものとした(請求項6)。
本発明によれば、空調空気の流量比率の変更により、リヤ側の前側の座席(第2席)へ向かう空調空気の風量(流量)は、リヤ側の後側の座席(第3席)へ向かう空調空気の風量(流量)よりも多くなる。
それ故、車両のリヤ側は、利用頻度の高いリヤ側の前側の座席(第2席)を重視した配風で空調空気を吹き出すことができ、車両のリヤ側を、座席の利用頻度にしたがい効率良く空調できる。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る態様となる車両のリヤ側の空調装置の全体を示す平面図、図1(b)は第1変更部を説明する平断面図。 同空調装置のルーフダクトの全体を示す斜視図。 図2中の矢視A方向から見たルーフダクトの主要な部分を示す斜視図。
以下、本発明を図1(a)、(b)から図3に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1(a)は、本発明を適用した車両、例えばワゴン車に組み込まれたリヤ側の空調装置、図1(b)は同空調装置のルーフダクトの一部、図2は同空調装置の全体、図3は図2中の矢視A方向から見たルーフダクト(一部)をそれぞれ示している。
ワゴン車の主な構造について説明すると、図1(a)中1はワゴン車(車両)の車体、3は同車体1の後部開口(図示しない)を開閉するテールゲート、5は車体1の車幅方向両側に設けられたフロントドア、7は同じくリヤドアである。
また車体1に形成されている車室内のフロア(図示しない)には、フロント側に位置して、第1席となるフロント席9(運転席、助手席で構成)が設けられている。フロント席9の後方となるフロアのリヤ側には、第2席および第3席となる、第1リヤ席11および第2リヤ席13が設けられている。ここでは、第1リヤ席11は、3名掛けの座席で構成され、第2リヤ席13は、2名掛けの座席で構成されている。つまり、7名の乗員が乗車可能な前後3列の座席を有する。
ちなみに、フロント席9、第1リヤ席11、第2リヤ席13は、いずれも人数分(7名)、三点式シートベルト装置(図示しない)が装備されている。15は、そのうち第1リヤ席11の中央席用三点式シートベルト装置におけるベルト繰出部を示している。このベルト繰出部15は、車室のルーフ部1a(図2に図示)、例えば第1リヤ席11と第2リヤ席13との間のルーフ部分にリトラクタ17を組み込んで構成されるものである。なお、19は、リトラクタ17を支持するリトラクタブラケット、21はリトラクタ17から引き出されるシートベルト22を車室内へガイドするガイドリングを示している
このワゴン車のリヤ側には、リヤ側の前後2列席を空調する専用の空調装置23が設けられている。ちなみに、ワゴン車のフロント側には、図示はしないがフロント席専用の空調装置が設けられている。このうちリヤ側の空調装置23の全体が図2に示されている。
空調装置23は、図1(a)および図2に示されるように車体1のルーフ部1aの内部に収められたルーフダクト25と、車体壁、例えば第2リヤ席13の右側方と右側のリヤピラー1b下(いずれも運転席側)との間の壁部分に収められた空調ユニット51とを有している。
このうち空調ユニット51は、例えばブロアおよびヒータコア(いずれも図示しない)を有するヒータユニット53と、エアポレータおよびエアミックス部(いずれも図示しない)を有するクーラユニット55とを有している。そして、ヒータユニット53に形成された導入口部53aが車室内に開口している。つまり、導入口部53aから導入した車室内の空気が、ブロア、ヒータコア、エアポレータ、エアミックス部を通過する段階で、所定に空調される。
またルーフダクト25は、図1(a)および図2に示されるようにルーフ部1aのうち、リトラクタブラケット19やガイドリング21を支持するブラケット(図示しない)を避けた、第1リヤ席11(前側の座席)と第2リヤ席13(後側の座席)の間の地点に設けられた渡りダクト部27と、渡りダクト部27へ空調空気を導く導入ダクト部29とを有している。
このうち渡りダクト部27は、ルーフサイド部となる車幅方向両側のサイドレール部1c間に渡って配置された偏平形状のダクトから形成される。ちなみに、渡りダクト部27は、ルーフ部1aの外面をなすルーフパネルと、ルーフ部1aの内面をなすルーフライニング(いずれも図示しない)との間に挿通される。
導入ダクト部29は、車体1の右側のリヤピラー1bと同リヤピラー1b内側のピラートリム(図示しない)との間に沿って挿通される。この導入ダクト部29の上端部は、右側(運転席側)のサイドレール部1cに沿って前方へ延び、渡りダクト部27の右側部と連通している。導入ダクト部29の下端部は、空調空気の出口となる、空調ユニット51の導出口部56と連通している。これにより、空調ユニット51からの空調空気は、渡りダクト部27の車幅方向右側(一方)から、渡りダクト部27へ導入される。つまり、空調空気は、渡りダクト部27の両端側へ配風される。
渡りダクト部27は、第1リヤ席11、第2リヤ席13に分けて吹き出す前側吹出部31および後側吹出部35を有している。このうち前側吹出部31は、例えば図1(a)および図2に示されるように一対の前側ダクト部31aから構成される。前側ダクト部31aは、いずれも渡りダクト部27の車幅方向両端からそれぞれ分岐して、サイドレール部1c(ルーフサイド部)に沿いに車両前側へ延びた分岐ダクトから形成される。前側ダクト部31aの先端側には、それぞれ第1リヤ席11に臨む吹出口31bが形成され、空調空気が上方から第1リヤ席11へ吹き出せるようにしている。この前側ダクト部31aの配置により、第1リヤ席11の上方に、サンルーフ(図示しない)が搭載可能な領域を確保して、サンルーフを搭載する仕様、あるいは非搭載の仕様でも、同一の吹出構造ですむようにしている。
後側吹出部35は、例えば図1(a)、図2および図3に示されるように一対の後側ダクト部35aから構成される。後側ダクト部35aは、渡りダクト部27の車幅方向両端からそれぞれ分岐して、サイドレール部1c(ルーフサイド部)に沿いに車両後側へ延びた分岐ダクトから形成される。後側ダクト部35aの先端側には、それぞれ第2リヤ席13に臨む吹出口35bが形成され、空調空気が上方から第2リヤ席13へ吹き出せるようにしている。この後側ダクト部35aの配置により、第2リヤ席13についても側方から空調空気が吹き出せる。
ルーフダクト25には、空調ユニット51から、各前側ダクト部31a(前側吹出部31)と後側ダクト部35a(後側吹出部35)へ向かう空調空気の流量比率を変える配風率変更部37が設けられている。配風率変更部37は、第2リヤ席13を利用する機会が、第1リヤ席11に比べ、かなり少ない点に着目して採用されたもので、前側ダクト部31aから吹き出される空調空気の流量を、後側ダクト部35aから吹き出される空調空気よりも多くなる配風比率に変える。
この配風比率の設定のため、配風率変更部37は、部位別に流量比を変える手法が用いられている。そのため、図1(a)および図2に示されるように配風率変更部37は、導入ダクト部29と近い側に配置された前後吹出部X1における、前側ダクト部31aと後側ダクト部35aとにおける流量比率を変える第1変更部39aと、反対側となる導入ダクト部29と遠い側に配置された前後吹出部X2における、前側ダクト部31aと後側ダクト部35aとにおける流量比率を変える第2変更部39bとを有している。さらに配風率変更部37は、左右方向(車幅方向)において均等な空調空気の吹き出しが行えるよう流量比率を変える第3変更部39cも有している。
すなわち,図1(a)〜図3に示されるように第1変更部39aは、後側ダクト部35aと導入ダクト部29の出口側とが隣接した配置となることを利用した構造が用いられている。具体的には、導入ダクト部29の途中、ここでは出口側に円弧形の曲成部41を形成して、この曲成部41がもたらす遠心力により、後側ダクト部35aへ向かう空調空気の流量を、前側ダクト部31aへ向かう空調空気の流量よりも抑える構造が用いられている。ここでは、曲成部41は、図1(b)にも示されるように内周側が後側ダクト部35a側に配置され、外周側が反対側に配置される円弧形をなし、さらに出口側に向かうにしたがい通路面積を次第に増加する形状を有した曲成ダクト部で形成されている。本実施形態の曲成ダクト部(曲成部41)には、図1(a),(b)に示されるように車幅方向右側方に定めた円弧中心Pを中心とした半径r1,r2で車幅方向内・外の壁部42a,42bを円弧形に形成した構造が用いられている(r1>r2)。
この曲成部41により、図1(a),(b)の曲成部41内部の矢印で示されるように渡りダクト部27へ導入される空調空気の流線を、遠心力により外側(後側ダクト部35aから遠ざかる側)に片寄らせる(偏倚)。つまり、遠心力により、後側ダクト部35aの入口となる分岐口36bへ向かう空調空気の流量を減少させる。そして、その後の空調空気の流線の片寄りが解消される挙動(空調空気が渡りダクト部27と突き当たる)から、前側ダクト部31aの入口となる分岐口36aへ向かう空調空気の流量を、後側ダクト部35aの入口となる分岐口36bへ向かう流量よりも多くなる比率に変える。ちなみに、渡りダクト部27と導入ダクト部29とが連通する連通部分29aのうち、導入される空調空気の突き当たる壁部は、曲成部41とは反対向きで円弧部27aが形成され、導入の際の圧力損失が抑えられる構造となっている。
第2変更部39bは、図1(a)および図2に示されるように前側ダクト部31aへ通じる入口となる分岐口36cの通路面積(開口面積)S1よりも、後側ダクト部35aへ通じる入口となる分岐口36dの通路面積(開口面積)S2を小さくした構造が用いられる(S1>S2)。これにより、前側ダクト部31aへ向かう空調空気の流量を、後側ダクト部35aへ向かう流量よりも多くなる比率に変える。
一方、第3変更部39cは、渡りダクト部27の開口面積を、導入ダクト部29と連津する連通部分29aを境に、前後吹出部X1側と前後吹出部X2側とで開口面積を変えて形成される。ここでは、渡りダクト部27は、同ダクト部27の端(一方側)となる分岐口36aと分岐口36bとを加えた前後吹出部X1側の開口面積S3よりも、連通部分29aから前後吹出部X2側(他方側)へ向かうダクト部分27xの開口面積S4を多くしたダクトが用いられる(S3<S4)。この開口面積S3,S4の設定により、導入ダクト部29から近い車幅方向右側の前後吹出部X1から吹き出される空調空気の吹出量と、導入ダクト部29から遠い車幅方向左側の前後吹き出し部X2から吹出される空調空気の吹出量とを同等にしている。
このように構成されたルーフダクト25によると、空調ユニット51で生成された空調空気は、図1および図2に示されるように導入ダクト部29から、渡りダクト部27へ導入される。ついで、渡りダクト部27から、それぞれ車幅方向両端側の前後吹出部X1、前後吹出部X2へ至る。そして、空調空気は、ルーフサイド部に配置されている一対の前側ダクト部31a、一対の後側ダクト部35aから、リヤ側の第1リヤ席11,第2リヤ席13へ吹き出される。
このとき、導入ダクト部29には、空調空気の気流を遠心力で片寄らせて、前後吹出部X1(導入ダクト部29に近い側)の後側ダクト部35aへ向かう流量を抑える第1変更部39aが設けられ、吹出風量の比率が変えられている.これにより、前後吹出部X1からは、前側ダクト部31aが後側ダクト部35aよりも多くの風量で、空調空気が吹き出される。
また反対側の前後吹出部X2(導入ダクト部29に遠い側)では、第2変更部39bがもたらす分岐口36c,36dの開口面積S1,S2の設定により、吹出風量の比率が変えられている。これにより、前後吹出部X2からも、前側ダクト部31aが後側ダクト部35aよりも多くの風量で、空調空気が吹き出される。
しかも、前後吹出部X1および前後吹出部X2の位置関係がもたらす通風抵抗の差は、第3変更部39cがもたらす開口面積S3,S4の設定により、調整されるので、前後吹出部X1(導入ダクト部29から近い側)と前後吹出部X2(導入ダクト部29から遠い側)との双方共、同等の風量で空調空気が吹き出される。
それ故、空調空気の流量比率の変更により、利用頻度の高い第1リヤ席11(リヤ側の前側の座席)を重視した配風で空調空気を吹き出すことができ、車両のリヤ側を第1リヤ席11、第2リヤ席13の利用頻度にしたがい効率良く空調することができる。
しかも、第1変更部39a、第2変更部39bを用いて、渡りダクト部27の車幅方向両端から分岐した前側ダクト部31a,後側ダクト部35aの吹出風量の比率を個々に変える構造としたことにより、容易に吹出風量の比率の設定ができる。特に第3変更部39cを用いて、渡りダクト部27の車幅方向両端側でも風量の比率を変えたことにより、車幅方向両側の各前側ダクト部31a,後側ダクト部35a共、最適な吹出風量比に保つことができる。むろん、サイドルーフ部から吹き出す前側ダクト部31a,後側ダクト部35aにより、サンルーフを搭載する仕様、非搭載の仕様に、容易に対応できるうえ、圧迫感を与えず(乗員の眼前に吹出口が無いため)、乗員へ空調空気が吹き出せる。
特に第1〜3変更部39a〜39cは、ダクト形状を変更する構造(円弧形や開口面積を変えるなど)を採用したので、簡単な構造であり、安価なコストですむ。
なお、上述した一実施形態における各構成およびそれの組合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であることはいうまでもない。また本発明は、一実施形態によって限定されることはなく、「特許請求の範囲」によってのみ限定されることはいうまでもない。例えば上述した一実施形態では、遠心力の利用やダクトの開口面積を変化させることで、導入ダクト部から第2席、第3席へ向かう空調空気の流量の比率を変えたが、他の構造で流量比率を変えるようにしても構わない。
1a ルーフ部
11,13 第1リヤ席、第2リヤ席(リヤ側の前・後側の座席)
23 空調装置
25 ルーフダクト
27 渡りダクト部
29 導入ダクト部
31a 前側ダクト部(前側吹出部)
35a 後側ダクト部(後側吹出部)
39a,39b,39c 第1変更部,第2変更部,第3変更部(配風率変更部)

Claims (6)

  1. 車両のルーフ部にルーフダクトが配設され、空調された空調空気を前記ルーフダクトを通じ、車両のリヤ側に車両前後方向に並んで据付けた前側の座席と後側の座席へ吹き出す車両の空調装置であって、
    前記ルーフダクトは、
    前記車両のルーフ部のうち、前記前側の座席と前記後側の座席との間に位置して、車幅方向に渡り配置された、渡りダクト部と、
    前記渡りダクト部の車幅方向一方の端側から前記空調空気を導入する導入ダクト部と、
    前記渡りダクト部に導入された空調空気を当該渡りダクト部から前記前側の座席と前記後側の座席とに分けて吹き出す前側吹出部および後側吹出部と、
    前記前側吹出部、前記後側吹出部へ向かう空調空気の流量を、前記前側吹出部から吹き出される空調空気が前記後側吹出部から吹き出される空調空気よりも多くなる比率に配風する配風率変更部と
    を具備したことを特徴とする車両の空調装置。
  2. 前記前側吹出部は、前記渡りダクト部の車幅方向両端からそれぞれ分岐しルーフサイド部に沿って前記車両の前側に配置され、前記前側の座席へ空調空気を吹き出す前側ダクト部を有し、
    前記後側吹出部は、前記渡りダクト部の車幅方向両端からそれぞれ分岐し前記ルーフサイド部に沿って前記車両の後側に配置され、前記後側の座席へ空調空気を吹き出す後側ダクト部を有し、
    前記配風率変更部は、前記導入ダクト部と近い側に配置された一方側の前側ダクト部と後側ダクト部における流量比率を変える第1変更部と、前記導入ダクト部と遠い側に配置された他方側の前側ダクト部と後側ダクト部における流量比率を変える第2変更部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の空調装置。
  3. 前記配風率変更部は、更に、前記一方側の前側ダクト部および後側ダクト部へ向かう流量よりも、前記他方側の前側ダクト部および後側ダクト部へ向かう流量を多くする比率に配風する第3変更部を有することを特徴とする請求項2に記載の車両の空調装置。
  4. 前記第1変更部は、前記導入ダクト部に形成され、前記渡りダクト部へ導入される空調空気の流線を遠心力により偏倚させる円弧形の曲成部を有する請求項2に記載の車両の空調装置。
  5. 前記第2変更部は、前記前側ダクト部へ通じる分岐口の開口面積よりも、前記後側ダクト部へ通じる分岐口の開口面積を小さくしたことを特徴とする請求項2に記載の車両の空調装置。
  6. 前記第3変更部は、前記渡りダクト部を、前記導入ダクト部と連通する渡り連通部分を境に、当該渡りダクト部の一方側よりも、他方側の開口面積を大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の車両の空調装置。
JP2014130389A 2014-06-25 2014-06-25 車両の空調装置 Active JP6399286B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014130389A JP6399286B2 (ja) 2014-06-25 2014-06-25 車両の空調装置
CN201520256906.XU CN204687789U (zh) 2014-06-25 2015-04-24 车辆空调装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014130389A JP6399286B2 (ja) 2014-06-25 2014-06-25 車両の空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016007965A true JP2016007965A (ja) 2016-01-18
JP6399286B2 JP6399286B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=54228120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014130389A Active JP6399286B2 (ja) 2014-06-25 2014-06-25 車両の空調装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6399286B2 (ja)
CN (1) CN204687789U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018046832A1 (fr) * 2016-09-06 2018-03-15 Renault S.A.S. Agencement d'un dispositif de ventilation dans un encadrement structurel de toit et véhicule comportant un tel agencement

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184215U (ja) * 1983-05-27 1984-12-07 三菱自動車工業株式会社 車輛用空調装置
JPH01163760U (ja) * 1988-05-07 1989-11-15
JP2001341518A (ja) * 2000-03-31 2001-12-11 Denso Corp 車両用空調装置
JP2002274157A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Mazda Motor Corp 車両の空調装置
JP2003034120A (ja) * 2001-07-23 2003-02-04 Denso Corp 車両用空調ダクト
JP2005029049A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Denso Corp 車両用空調装置
KR20050021120A (ko) * 2003-08-26 2005-03-07 기아자동차주식회사 자동차용 루프 덕트
JP2005153826A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59184215U (ja) * 1983-05-27 1984-12-07 三菱自動車工業株式会社 車輛用空調装置
JPH01163760U (ja) * 1988-05-07 1989-11-15
JP2001341518A (ja) * 2000-03-31 2001-12-11 Denso Corp 車両用空調装置
JP2002274157A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Mazda Motor Corp 車両の空調装置
JP2003034120A (ja) * 2001-07-23 2003-02-04 Denso Corp 車両用空調ダクト
JP2005029049A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Denso Corp 車両用空調装置
KR20050021120A (ko) * 2003-08-26 2005-03-07 기아자동차주식회사 자동차용 루프 덕트
JP2005153826A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN204687789U (zh) 2015-10-07
JP6399286B2 (ja) 2018-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6417188B2 (ja) 車両のデフロスタ構造
JP2017001663A (ja) 自動車の乗員室を換気するための換気ダクト
CN109311490B (zh) 铁路车辆用空调管道
JP2014141131A (ja) 車両用空調装置
JP6402003B2 (ja) 車両のデフロスタ構造
JP2015044506A (ja) ベントダクト連結構造
US11648820B2 (en) Vehicle instrument panel structure
JP5420829B2 (ja) 車両用空調装置
JP4935515B2 (ja) 車両用空調装置
JP6399286B2 (ja) 車両の空調装置
JP2006240539A (ja) 車両用空調装置
US9278605B2 (en) Air distribution arrangement for use with vehicle HVAC system and method of distributing air
KR20210077996A (ko) 자동차 벤트덕트 금형 제조방법
JP2011162085A (ja) 空調システム及び空調システムを搭載する車両
JP5276307B2 (ja) 車両用空調装置
JP6415189B2 (ja) 風向制御構造
JP2013075662A (ja) 車両用空調装置
JP2008183959A (ja) 車両用空調装置
US10279780B2 (en) Arrangement of air outlets on a motor vehicle air conditioning unit
CN110065365A (zh) 调风装置及其制造方法
WO2016158555A1 (ja) 車室前部構造
US11919370B2 (en) Air-guiding device for an interior of a motor vehicle
JP2014151705A (ja) 車両用空調装置
JP7427403B2 (ja) デフロスタダクト構造
JP2010111207A (ja) 車両空調装置用の導風装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6399286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350