JP2011047381A - 車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の吸気装置20には、エレメント57を内蔵するエアクリーナボックス55と、このエアクリーナボックス55に設けられエアクリーナボックス55内へ外気を導入するエアクリーナ吸気口61と、エアクリーナボックス55からクリーンエアをエンジン16へ送るエアクリーナ排気口62と、が備えられ、外気とは別の2次ガスをエアクリーナボックス55に導入する2次ガス吸気口81を一体的に設け、2次ガス吸気口81からエアクリーナボックス55内へパイプ状の延長部83を延ばし、この延長部の先端84がエレメント57のダーテイサイド85に押し当てられている。
【選択図】図3
Description
ブローバイガス供給用ホース22と吸気マニーホールド14の間に、ブローバイガスの還流量を調整するPCVバルブ28が介在されている。なお、分岐管継手18の他方は、エアクリーナ8に連結されている。
そして、内燃機関2で発生したブローバイガスは、ブローバイガス還流装置16によって、エアクリーナ8と吸気マニーホールド14の吸気通路12とに還流される。
仮に、PCVバルブを用いることなくブローバイガスの還流量を調整することができるようになれば、車両のコストアップを抑えることができ好適である。
同様に、エアクリーナに還流させるブローバイガスの流量調整だけでなく、エアクリーナから吐出する2次ガスの排気量を調整する技術があれば好適である。
前記エレメントは、前記エアクリーナケースへ工具を挿入し、この工具により、前記締付ねじで前記締付クリップを締付可能な位置に傾斜配置されていることを特徴とする
この点、本発明では、2次ガス吸・排気口からエアクリーナケース内に延ばした延長部の先端は、エレメントのダーテイサイドに押し当てられている。エアをろ過するエレメントによって、2次ガスの吸・排気量を調整するようにしたので、バルブなど新たな部材の追加は不要となり、部品点数を削減することが可能になる。
エアクリーナケースの型抜き方向に対して、エアクリーナ排気口の向きと延長部の型抜き方向が同一にしたので、金型構造を単純化し、金型費用の上昇を抑えることが可能になる。金型構造が単純化されれば、サイクルタイムが短縮され、エアクリーナの製造に係る費用の削減を図ることが可能になる。
仮に、エレメントの中心軸線とエアクリーナ吸気口の中心軸線とが略同一でない場合には、エアクリーナ吸気口から流入したエアは、エレメントの表面位置によって、エアの流量が異なる可能性がある。このため、エレメントが局所的に汚れ易くなる。
かかる構成であれば、エレメントをメンテナンスする際に、車両の後方から蓋部を取り外してエレメントの取り外しができ、その都度、エレメントの延長部の先端への押し当ても容易に且つ正確に行える。したがって、エレメントのメンテナンス性を高めることが可能になる。
図1において、本発明の車両10に備えられている車体フレーム11は、前輪12を懸架するフロントフレーム部13と、このフロントフレーム部13の後方に設けられ乗員が着座する座席14を備え居住空間を形成するセンターフレーム部15と、このセンターフレーム部15の後方に設けられ内燃機関としてのエンジン16および後輪17を懸架するリヤフレーム部18と、からなる。
また、フロントロアフレームの後端部22からリヤロアフレーム25にかけてサイドフレーム38が延びており、このサイドフレーム38の前部とフロントアッパフレーム28の上部の間に、起立フレーム39が掛け渡されている。フロントサブパイプ34の後端部で車幅方向にフロントクロスパイプ41が延設され、このフロントクロスパイプ41の車幅方向略中心から、車両長手方向で後下方へ、センターフレーム43が延びており、このセンターフレーム43の後端部は、中央ロアフレーム23の後端部で車幅方向に延びているセンターロアクロスフレーム27に連結され、フロントバンパー36で受けた衝撃力を受けるようにした。
リヤフレーム部18には、駆動源としてのエンジン16と、このエンジン16によって駆動される後輪17と、エンジン16に清浄化したエアを供給するエアクリーナケース46と、が設けられている。
図3において、吸気装置としてのエアクリーナ56には、エアクリーナケース46と、このエアクリーナケース46に内蔵するスポンジ状のエレメント57と、エアクリーナケース46の後面に開けた開口部58に蓋をする蓋部48と、が設けられている。
コネクテイングチューブ47の中間部に、吸気音を抑えるためのレゾネータ77が取り付けられている。
エアクリーナボックス55に位置するコネクテイングチューブの先端開口67に、エレメント57をコネクテイングチューブ47に締付支持する締付クリップ78が設けられている。
詳細には、エアクリーナケース46に蓋をする蓋部48に、位置決めプレート71を押し付ける蓋部突出部87が設けられ、位置決めプレート71に、蓋部突出部87が当接する当接面88が設けられ、エアクリーナケース46に蓋部48により蓋をするときに、蓋部突出部87の先端部が当接面88に押し当てられることで、エレメント57がエアクリーナケースの底面46へ向け移動し、エレメントの表面57sが延長部の先端84に押し当てられている。このとき、エレメント57の軸線J1は、ボックス状を呈するエアクリーナボックス55の長軸方向としての対角線に沿うように傾斜配置されている。
また、エレメントの中心軸線J1とエアクリーナ吸気口の中心軸線J2とは、略同一となるようにエレメント57とエアクリーナ吸気口61とを配置した。
エアクリーナケース46の型抜き方向に対して、エアクリーナ排気口62の向きと延長部83の型抜き方向を同一にすることができるため、金型構造を単純化し、金型費用の上昇を抑えることが可能になる。金型構造が単純化されれば、サイクルタイムが短縮され、エアクリーナ56の製造に係る費用の削減を図ることが可能になる。
エアクリーナケースに蓋をする蓋部48は、エアクリーナケース46に車両後方から前方に向け取り付けられる部材であり、蓋部48に、車両前方に向け突出されており、位置決めプレート71をエアクリーナケース46の底面46uへ向け押し付ける蓋部突出部87が設けられている。
延長部の先端84の断面形状は、エレメントの表面57s形状と同じ断面形状に設定されているので、延長部の先端84とエレメント57との間の密着性を一層高めることができる。
図5において、エアクリーナケース46の内面下部に、位置決めプレート71と係合する第1位置決め片91が形成され、その内面上部に、位置決めプレート71と係合する第2位置決め片92が形成されている。
また、エアクリーナケース46の外周部に、蓋部48をエアクリーナケース46に保持する6つのバックル部材93が設けられている。
図6(b)において、第2位置決め片92に、位置決めプレート71に円孔状に形成されている円孔96が係合している状態が示されている。
図7(a)において、コネククテイングチューブの先端開口67に、エレメント57がセットされる前の状態が示されている。
図7(b)において、コネククテイングチューブの先端開口67に、エレメント57をセットした状態が示されている。エレメント57をセットする際には、コネクテイングチューブの先端開口67を図m方向に引っ張った状態で、先端開口67へ図n方向にエレメント57を嵌入し、エレメント57を離すと、弾性部材であるコネククテイングチューブ47が図7(a)に示されているコネクテイングチューブの位置に戻りエレメント57のセットが完了する。
従来、2次ガス吸・排気口には、吸入負圧が大きいときなどに、ガスの吸排気量をコントロールするバルブを設ける必要があった。
仮に、コネクテイングチューブ47を湾曲させない場合には、エレメント57を収納するためエアクリーナケース46が嵩張る可能性がある。
エアクリーナ吸気口61から矢印cのように流入したエアは、矢印dのようにエレメントのスポンジ部66を透過し清浄化され、清浄化されたエアは矢印eのようにコネクテイングチューブ47内の通路を通過して、矢印fのようにエンジン(図1の符号16)の側に送られる。
一方、エンジン16の動弁室から延びているチューブに矢印gのようにブローバイガスが流れ、矢印hのように延長部の先端84まで到達する。
図9(a)において、本発明の実施例が示されており、2次ガス吸気口81からエアクリーナボックス55内へパイプ状の延長部83を延ばし、この延長部の先端84がエレメント57のダーテイサイド85に押し当てられている。
また、本発明の実施の形態では、エアクリーナボックス内へ延ばしたパイプ状の延長部に、内燃機関のブローバイガスを吸入させるようにしたが、この延長部に蒸発燃料、排気ガス、エアなどの他の2次ガスを吸入させることは差し支えない。あるいは、前記2次ガスを延長部から吐出させるように構成することは差し支えない。
Claims (9)
- スポンジ状のエレメントを内蔵するエアクリーナボックスと、このエアクリーナボックスに設けられエアクリーナボックス内へ外気を導入するエアクリーナ吸気口と、前記エアクリーナボックスからクリーンエアを内燃機関へ送るエアクリーナ排気口と、を有する吸気装置が備えられている車両において、
前記外気とは別の2次ガスを前記エアクリーナボックスに導入するまたは前記クリーンエアとは別の2次ガスを前記エアクリーナボックスから吐出する2次ガス吸・排気口を前記エアクリーナボックスに一体的に設け、
前記2次ガス吸・排気口から前記エアクリーナボックス内へパイプ状の延長部を延ばし、この延長部の先端が前記エレメントのダーテイサイドに押し当てられていることを特徴とする車両。 - 前記延長部の先端の開口形状は、押し当てられる前記エレメントの表面形状と同じ形状であることを特徴とする請求項1記載の車両。
- 前記内燃機関と前記エアクリーナボックスとの間を連結するコネクテイングチューブは、弾性部材で形成され、前記エアクリーナ排気口を貫通するとともにこのエアクリーナ排気口によって支持され、前記エアクリーナボックス内で湾曲し、前記コネクテイングチューブの先端開口に、前記エレメントが前記延長部の先端へ向け傾斜して前記エアクリーナボックス内で支持され、この傾斜によって前記エレメントが前記延長部の先端に押し当てられ、ボックス状を呈する前記エアクリーナボックスの長軸方向に沿うように傾斜配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両。
- 前記エアクリーナ排気口の向きと、前記延長部が延びている向きとは同じ向きであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両。
- 前記エアクリーナボックスは、開口部を有するボックス形状のエアクリーナケースと、前記開口部を塞ぐ蓋部とからなり、
前記エレメントに、前記エアクリーナケースに前記エレメントを位置決めする位置決めプレートが取り付けられ、
前記エアクリーナケースに蓋をする蓋部に、前記位置決めプレートを押し付ける蓋部突出部が設けられ、
前記位置決めプレートを、前記エアクリーナケースに設けられた位置決め片に係合し、前記エレメントを前記エアクリーナケース内の所定位置に位置決めし、前記蓋部を前記エアクリーナケースに嵌めることにより、前記蓋部突出部が前記位置決めプレートを前記エアクリーナケースの底面に向け押し付けるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両。 - 前記コネクテイングチューブの先端開口に、前記エレメントを前記コネクテイングチューブに締付支持する締付クリップが設けられ、
前記エアクリーナケースへ工具を挿入し、この工具により、前記締付クリップに設けられている締付ねじを締め付けることができる位置に、前記エレメントが傾斜配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両。 - 前記エレメントは円筒状に形成され、前記エレメントの中心軸線と前記エアクリーナ吸気口の中心軸線とは、略同一となるようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車両。
- 前記延長部は、前記内燃機関で発生したブローバイガスを導入するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の車両。
- 車体フレームに、車両の後部下部で車両長手方向に延びる左右一対のリヤロアフレームと、これらの左右一対のリヤロアフレームの後端部に連結され、車両の後部上部で車両長手方向に延びる左右一対のリヤアッパーフレームと、が備えられ、
前記エアクリーナボックスは、車両後面視で、前記リヤロアフレームと前記リヤアッパーフレームとで囲まれた領域に、前記蓋部が車両の後方を向き、且つ、車両の後端に臨むように配置されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の車両。
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