JP5469963B2 - 車両 - Google Patents
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Description
ブローバイガス供給用ホース22と吸気マニーホールド14の間に、ブローバイガスの還流量を調整するPCVバルブ28が介在されている。なお、分岐管継手18の他方は、エアクリーナ8に連結されている。
そして、内燃機関2で発生したブローバイガスは、ブローバイガス還流装置16によって、エアクリーナ8と吸気マニーホールド14の吸気通路12とに還流される。
仮に、PCVバルブを用いることなくブローバイガスの還流量を調整することができるようになれば、車両のコストアップを抑えることができ好適である。
同様に、エアクリーナに還流させるブローバイガスの流量調整だけでなく、エアクリーナから吐出する2次ガスの排気量を調整する技術があれば好適である。
前記エレメントは、前記エアクリーナケースへ工具を挿入し、この工具により、前記締付ねじで前記締付クリップを締付可能な位置に傾斜配置されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、延長部の先端は、半径Rの円弧形状をもつエレメントの表面に併せて係合するように円弧凹状に形成されることを特徴とする。
この点、本発明では、2次ガス吸・排気口からエアクリーナケース内に延ばした延長部の先端は、エレメントのダーテイサイドに押し当てられている。エアをろ過するエレメントによって、2次ガスの吸・排気量を調整するようにしたので、バルブなど新たな部材の追加は不要となり、部品点数を削減することが可能になる。
エアクリーナケースの型抜き方向に対して、エアクリーナ排気口の向きと延長部の型抜き方向が同一にしたので、金型構造を単純化し、金型費用の上昇を抑えることが可能になる。金型構造が単純化されれば、サイクルタイムが短縮され、エアクリーナの製造に係る費用の削減を図ることが可能になる。
仮に、エレメントの中心軸線とエアクリーナ吸気口の中心軸線とが略同一でない場合には、エアクリーナ吸気口から流入したエアは、エレメントの表面位置によって、エアの流量が異なる可能性がある。このため、エレメントが局所的に汚れ易くなる。
かかる構成であれば、エレメントをメンテナンスする際に、車両の後方から蓋部を取り外してエレメントの取り外しができ、その都度、エレメントの延長部の先端への押し当ても容易に且つ正確に行える。したがって、エレメントのメンテナンス性を高めることが可能になる。
図1において、本発明の車両10に備えられている車体フレーム11は、前輪12を懸架するフロントフレーム部13と、このフロントフレーム部13の後方に設けられ乗員が着座する座席14を備え居住空間を形成するセンターフレーム部15と、このセンターフレーム部15の後方に設けられ内燃機関としてのエンジン16および後輪17を懸架するリヤフレーム部18と、からなる。
また、フロントロアフレームの後端部22からリヤロアフレーム25にかけてサイドフレーム38が延びており、このサイドフレーム38の前部とフロントアッパフレーム28の上部の間に、起立フレーム39が掛け渡されている。フロントサブパイプ34の後端部で車幅方向にフロントクロスパイプ41が延設され、このフロントクロスパイプ41の車幅方向略中心から、車両長手方向で後下方へ、センターフレーム43が延びており、このセンターフレーム43の後端部は、中央ロアフレーム23の後端部で車幅方向に延びているセンターロアクロスフレーム27に連結され、フロントバンパー36で受けた衝撃力を受けるようにした。
リヤフレーム部18には、駆動源としてのエンジン16と、このエンジン16によって駆動される後輪17と、エンジン16に清浄化したエアを供給するエアクリーナケース46と、が設けられている。
図3において、吸気装置としてのエアクリーナ56には、エアクリーナケース46と、このエアクリーナケース46に内蔵するスポンジ状のエレメント57と、エアクリーナケース46の後面に開けた開口部58に蓋をする蓋部48と、が設けられている。
コネクテイングチューブ47の中間部に、吸気音を抑えるためのレゾネータ77が取り付けられている。
エアクリーナボックス55に位置するコネクテイングチューブの先端開口67に、エレメント57をコネクテイングチューブ47に締付支持する締付クリップ78が設けられている。
詳細には、エアクリーナケース46に蓋をする蓋部48に、位置決めプレート71を押し付ける蓋部突出部87が設けられ、位置決めプレート71に、蓋部突出部87が当接する当接面88が設けられ、エアクリーナケース46に蓋部48により蓋をするときに、蓋部突出部87の先端部が当接面88に押し当てられることで、エレメント57がエアクリーナケースの底面46へ向け移動し、エレメントの表面57sが延長部の先端84に押し当てられている。このとき、エレメント57の軸線J1は、ボックス状を呈するエアクリーナボックス55の長軸方向としての対角線に沿うように傾斜配置されている。
また、エレメントの中心軸線J1とエアクリーナ吸気口の中心軸線J2とは、略同一となるようにエレメント57とエアクリーナ吸気口61とを配置した。
エアクリーナケース46の型抜き方向に対して、エアクリーナ排気口62の向きと延長部83の型抜き方向を同一にすることができるため、金型構造を単純化し、金型費用の上昇を抑えることが可能になる。金型構造が単純化されれば、サイクルタイムが短縮され、エアクリーナ56の製造に係る費用の削減を図ることが可能になる。
エアクリーナケースに蓋をする蓋部48は、エアクリーナケース46に車両後方から前方に向け取り付けられる部材であり、蓋部48に、車両前方に向け突出されており、位置決めプレート71をエアクリーナケース46の底面46uへ向け押し付ける蓋部突出部87が設けられている。
延長部の先端84の断面形状は、エレメントの表面57s形状と同じ断面形状に設定されているので、延長部の先端84とエレメント57との間の密着性を一層高めることができる。
図5において、エアクリーナケース46の内面下部に、位置決めプレート71と係合する第1位置決め片91が形成され、その内面上部に、位置決めプレート71と係合する第2位置決め片92が形成されている。
また、エアクリーナケース46の外周部に、蓋部48をエアクリーナケース46に保持する6つのバックル部材93が設けられている。
図6(b)において、第2位置決め片92に、位置決めプレート71に円孔状に形成されている円孔96が係合している状態が示されている。
図7(a)において、コネククテイングチューブの先端開口67に、エレメント57がセットされる前の状態が示されている。
図7(b)において、コネククテイングチューブの先端開口67に、エレメント57をセットした状態が示されている。エレメント57をセットする際には、コネクテイングチューブの先端開口67を図m方向に引っ張った状態で、先端開口67へ図n方向にエレメント57を嵌入し、エレメント57を離すと、弾性部材であるコネククテイングチューブ47が図7(a)に示されているコネクテイングチューブの位置に戻りエレメント57のセットが完了する。
従来、2次ガス吸・排気口には、吸入負圧が大きいときなどに、ガスの吸排気量をコントロールするバルブを設ける必要があった。
仮に、コネクテイングチューブ47を湾曲させない場合には、エレメント57を収納するためエアクリーナケース46が嵩張る可能性がある。
エアクリーナ吸気口61から矢印cのように流入したエアは、矢印dのようにエレメントのスポンジ部66を透過し清浄化され、清浄化されたエアは矢印eのようにコネクテイングチューブ47内の通路を通過して、矢印fのようにエンジン(図1の符号16)の側に送られる。
一方、エンジン16の動弁室から延びているチューブに矢印gのようにブローバイガスが流れ、矢印hのように延長部の先端84まで到達する。
図9(a)において、本発明の実施例が示されており、2次ガス吸気口81からエアクリーナボックス55内へパイプ状の延長部83を延ばし、この延長部の先端84がエレメント57のダーテイサイド85に押し当てられている。
また、本発明の実施の形態では、エアクリーナボックス内へ延ばしたパイプ状の延長部に、内燃機関のブローバイガスを吸入させるようにしたが、この延長部に蒸発燃料、排気ガス、エアなどの他の2次ガスを吸入させることは差し支えない。あるいは、前記2次ガスを延長部から吐出させるように構成することは差し支えない。
Claims (8)
- スポンジ状のエレメント(57)を内蔵するエアクリーナボックス(55)と、このエアクリーナボックス(55)に設けられエアクリーナボックス(55)内へ外気を導入するエアクリーナ吸気口(61)と、前記エアクリーナボックス(55)からクリーンエアを内燃機関(16)へ送るエアクリーナ排気口(62)と、を有する吸気装置(20)が備えられている車両において、
前記外気とは別の2次ガスを前記エアクリーナボックス(55)に導入するまたは前記クリーンエアとは別の2次ガスを前記エアクリーナボックス(55)から吐出する2次ガス吸・排気口(81)を前記エアクリーナボックス(55)に一体的に設け、
前記2次ガス吸・排気口(81)から前記エアクリーナボックス(55)内へパイプ状の延長部(83)を延ばし、この延長部(83)の先端(84)が前記エレメント(57)のダーテイサイドに押し当てられ、
前記延長部(83)の先端(84)の断面形状は、前記エレメント(57)の表面形状と同じ形状であり、
前記エアクリーナボックス(55)は、開口部(58)を有するボックス形状のエアクリーナケース(46)と、前記開口部(58)を塞ぐ蓋部(48)とからなり、
前記エレメント(57)に、当接面(88)を有し前記エアクリーナケース(46)に前記エレメント(57)を位置決めする位置決めプレート(71)が取り付けられ、
前記エアクリーナケース(46)に蓋をする蓋部(48)に、前記位置決めプレート(71)を押し付ける蓋部突出部(87)が設けられ、
前記当接面(88)は、前記延長部(83)が延びている方向と略直角であり、
前記位置決めプレート(71)を、前記エアクリーナケース(46)に設けられた位置決め片(91、92)に係合し、前記エレメント(57)を前記エアクリーナケース(46)内の所定位置に位置決めし、前記当接面(88)に前記蓋部突出部(87)を押し付けながら、前記蓋部(48)を前記エアクリーナケース(46)に嵌めることにより、前記蓋部突出部(87)が前記位置決めプレート(71)を前記エアクリーナケース(46)の底面(46u)に向け押し付け、前記エレメント(57)のダーテイサイドにおける吸入負圧の大きさによって2次ガスの吸・排気量をコントロールするようにしたことを特徴とする車両。 - 前記内燃機関(16)と前記エアクリーナボックス(55)との間を連結するコネクテイングチューブ(47)は、弾性部材で形成され、前記エアクリーナ排気口(62)を貫通するとともにこのエアクリーナ排気口(62)によって支持され、前記エアクリーナボックス(55)内で湾曲し、前記コネクテイングチューブ(47)の先端開口に、前記エレメント(57)が前記延長部(83)の先端(84)へ向け傾斜して前記エアクリーナボックス(55)内で支持され、この傾斜によって前記エレメント(57)が前記延長部(83)の先端(84)に押し当てられ、ボックス状を呈する前記エアクリーナボックス(55)の長軸方向に沿うように傾斜配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両。
- 前記エアクリーナ排気口(62)の向きと、前記延長部(83)が延びている向きとは同じ向きであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両。
- 前記コネクテイングチューブ(47)の先端開口(67)に、前記エレメント(57)を前記コネクテイングチューブ(47)に締付支持する締付クリップ(78)が設けられ、
前記エアクリーナケース(46)へ工具(T)を挿入し、この工具(T)により、前記締付クリップ(78)に設けられている締付ねじ(97)を締め付けることができる位置に、前記エレメント(57)が傾斜配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両。 - 前記エレメント(57)は円筒状に形成され、前記エレメント(57)の中心軸線と前記エアクリーナ吸気口(61)の中心軸線とは、略同一となるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両。
- 前記延長部(83)は、前記内燃機関(16)で発生したブローバイガスを導入するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両。
- 車体フレーム(11)に、車両の後部下部で車両長手方向に延びる左右一対のリヤロアフレーム(25L、25R)と、これらの左右一対のリヤロアフレーム(25L、25R)の後端部に連結され、車両の後部上部で車両長手方向に延びる左右一対のリヤアッパーフレーム(52L、52R)と、が備えられ、
前記エアクリーナボックス(55)は、車両後面視で、前記リヤロアフレーム(25L、25R)と前記リヤアッパーフレーム(52L、52R)とで囲まれた領域に、前記蓋部(48)が車両の後方を向き、且つ、車両の後端に臨むように配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車両。 - 前記延長部(83)の先端は、半径Rの円弧形状をもつ前記エレメント(57)の表面に併せて係合するように円弧凹状に形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の車両。
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