JP2011046396A - パーマ施術用液剤用パウチ及びパーマ施術方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パーマ施術用液剤用パウチ1は、軟包材フィルムがシールされることによって成形されたパーマ施術用液剤用パウチであって、パウチ形状が線対称の形状を形成し、かつ、対称軸5を基準線6としてパウチを二つ折りにし、内容液が収容された収容室4に外部から圧力を加えることにより、前記基準線の一端に形成される吐出口7から内容液を吐出する。
【選択図】図1
Description
しかしながら、紙製の容器やブロー成形ボトルから作業者が施術に必要な分量をアプリケータに移し取って、使用しているため、作業が煩雑であり、また、液だれが生じたりして、作業者の安全性が問題となっている。さらに、アプリケータに注ぎ足すため、アプリケータに残った液剤と新しい液剤が混入してしまうという問題が生じている。
また、一回の施術用の必要量に小分けされたパーマ剤商品として、吐出ノズルの付いた小型ブロー成形ボトルに入ったものがある。
しかしながら、ブロー成形ボトルであるため嵩が大きいため、廃棄の際に嵩張るという問題が生じている。
本発明のパーマ施術用液剤用パウチ1は、図1に示すように多層に積層された軟包材からなるフィルムによって成形されている。表部材21と裏部材22の2枚のフィルムの周縁3をヒートシールすることにより内部に収容室4を形成している。または、1枚のシートを折り重ねて、表部材21と裏部材22を形成し、周縁3をヒートシールすることにより収容室4を形成することもできる。パウチ1はマチ(ガゼット)を有しない平パウチである。パウチ1の形状は特に限定されるものではなく、図1、図2に示すような正面形状が正方形、菱形(斜方形)、三角形などの多角形や円形や曲線を組み合わせたものであってもよい。図1に示すように正方形のパウチ1の周縁3のコーナー部に丸みを帯びさせることも可能である。また、握りやすいように周縁3に窪みを設けることも可能である。なお、パウチ1の形状は線対称な形状であることが好ましい。パウチ1の対称軸5を基準線6として二つ折りにした後、収容室4に圧力を加える際、基準線6を介した左右の収容室4に均等に圧力を加えることができるためである。これによってより安定した内容液の吐出を実現できる。また、パウチの形状が線対称な形状でない場合であっても、収容室4の形状が線対称であればよい。さらにパウチの形状が正方形や菱形のような方形であるのがより好ましい。対角線を基準線6として二つ折りにした際に吐出口7となる基準線6の一端が鋭角を成すことにより、ノズルの働きをするためである。このため、吐出口7としてスパウト等の吐出部材をパウチ1に備えることを必要としない。本発明のパーマ施術用液剤用パウチ1は、マチ(ガゼット)を有しない平パウチであるため、嵩張らず、さらに吐出部材も不要であるため、省スペースで収納可能である。
また、基準線6の一端をはさみ等でカッティングすることにより吐出口7を形成させることもできるが、切り取り補助手段8を設けることもできる。切り取り補助手段8としてはパウチの周縁部に切り欠きを設けたり、切り取り線を設けたりすることができる。
また、2つ折りを容易にするために表部材21と裏部材22に折り曲げ線を設けることもできる。
パーマ2剤は、酸化剤からなる有効成分と、pH調整剤と、コンディショニング成分と、添加剤等から構成されている。酸化剤は、1剤により切断された結合をつなぎ合わせる働きをするものであり、過酸化水素水、臭素酸ナトリウム等である。pH調整剤としては、リン酸、クエン酸等である。コンディション成分としては、油脂剤、保湿剤、毛髪保護剤、毛髪柔軟剤等である。添加剤としては、安定剤、界面活性剤等が含まれる。
図1に示したパーマ施術用液剤用パウチの対角線を基準線6として、図3に示すように向かい合う対角を合わせるように二つ折りにする。次に、基準線6が垂直となるようにパウチ1を持ち、上側端部付近をカッティングし、吐出口7を作製する。さらに、図4に示すように吐出口7を傾け、収容室4に手で圧力を加えることによりにより内容液9を吐出させることができる。
[実施例1]
PET/Ny/LLDPE
PET(厚さ12μm)、Ny(厚さ15μm)、LLDPE(厚さ120μm)をドライラミネートして積層したフィルムを用いて、内容液としてパーマ剤1剤を所定量充填した正方形のパウチを作製した。なお、縦110mm、横110mmのフィルム2枚の四方の周縁5mmをヒートシールしてパウチとして作製した。
実施例1の対角線を基準線として二つ折りにし、基準線を垂直にして、一端をはさみでカッティングし、その後、収容室に手で圧力を加えて内容液を吐出させた。二つ折りの際の折りやすさ、カッティングの際の吐出口からの内容液の液溢れの有無、内容液の吐出状況を観察した。その結果を表1に示す。評価の判定は、適すると判断されるものは○、適さないものを×、最も適すると判断されるものを◎とした。
3 周縁
4 収容室
5 対称軸
6 基準線
7 吐出口
8 切り取り補助手段
9 内容液
21 表部材
22 裏部材
Claims (5)
- 軟包材フィルムがシールされることによって成形されたパーマ施術用液剤用パウチであって、パウチ形状が線対称の形状を形成し、かつ、対称軸を基準線としてパウチを二つ折りにし、内容液が収容された収容室に外部から圧力を加えることにより、前記基準線の一端に形成される吐出口から内容液を吐出することを特徴とするパーマ施術用液剤用パウチ。
- 前記収容室の容積に対する内容液の充填率が60%以下であることを特徴とする請求項1記載のパーマ施術用液剤用パウチ。
- 前記吐出口を形成するための切り取り補助手段が前記基準線の一端周辺に設けられたことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のパーマ施術用液剤用パウチ。
- 前記パウチの形状が方形であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパーマ施術用液剤用パウチ。
- 請求項1から4のいずれかに記載のパーマ施術用液剤用パウチを使用するパーマ施術方法。
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