JP2001299439A - 毛髪化粧料収納容器 - Google Patents

毛髪化粧料収納容器

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JP2001299439A JP2000117690A JP2000117690A JP2001299439A JP 2001299439 A JP2001299439 A JP 2001299439A JP 2000117690 A JP2000117690 A JP 2000117690A JP 2000117690 A JP2000117690 A JP 2000117690A JP 2001299439 A JP2001299439 A JP 2001299439A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄、焼却に関してダイオキシンの発生の懸
念がなく、毛髪化粧料に対する高いバリアー性、耐薬品
性、耐水性とを具備すると共に内部の視認性に優れた毛
髪化粧料収納容器を提供する 【解決手段】 毛髪化粧料収納容器11は、少なくとも
3層の積層構造を有しており、その最外層が無機物を蒸
着してなる飽和ポリエステル樹脂層であり、中間層がエ
チレン−ビニルアルコール共重合体13aまたはポリア
ミド系2軸延伸樹脂層13bであり、最内層がポリオレ
フィン系樹脂層14aであり、前記毛髪化粧料収納容器
11には毛髪化粧料が収納されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーマ剤、酸性
染毛料(ヘアマニキュア)等の毛髪化粧料を内部に収納
する毛髪化粧料収納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、毛髪化粧料を収納する容器と
しては、耐薬品性やバリアー性に優れた塩化ビニル製の
樹脂容器やガラス容器、ポリオレフィン系樹脂容器等が
広く使用されている。しかし、塩化ビニル製の樹脂容器
は、700℃以下で燃焼すると、猛毒であるダイオキシ
ンが発生し、環境汚染の原因となることが近年、問題と
なってきた。また、ガラス容器は、ダイオキシンの発生
はないが、空き容器は重くて嵩張り、破棄等をしにくい
ものであった。また、オレフィン系樹脂容器は、燃焼し
てもダイオキシンは発生せず、耐水性に優れるため、液
体を収納するには適しているが、バリアー性に乏しいた
め、酸化しやすい毛髪化粧料の長期保存には不向きなも
のであった。そこで、近年、これらの容器に代えて、中
間層に高いバリアー性を有するアルミ層を配し、該中間
層の外側と内側に耐水性に優れたポリエチレン樹脂等の
ポリオレフィン系樹脂層を配した積層容器が使用される
ようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
塩化ビニル製の樹脂容器やガラス容器は、廃棄、焼却等
に関して、ポリオレフィン系樹脂容器はバリアー性等に
関して問題があり、また中間層にアルミ層を設けた積層
容器においては、内部の視認性が悪く、内容物の残量が
確認できないという問題があった。
【0004】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、廃棄、焼却に関してダイオキシンの発生
の懸念がなく、毛髪化粧料に対する高いバリアー性、耐
薬品性、耐水性とを具備すると共に内部の視認性に優れ
た毛髪化粧料収納容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の毛髪化粧料収納容器は、
少なくとも3層からなる毛髪化粧料を収納する容器であ
って、最外層が無機物を蒸着してなる飽和ポリエステル
樹脂層であり、中間層がエチレン−ビニルアルコール共
重合体またはポリアミド系2軸延伸樹脂層であり、最内
層がポリオレフィン系樹脂層であることを特徴とするも
のである。
【0006】請求項2に記載の発明の毛髪化粧料収納容
器は、請求項1に記載の発明において、前記毛髪化粧料
が、アルカリ剤を含有してなる毛髪化粧料であることを
特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明の毛髪化粧料収納容
器は、請求項1に記載の発明において、前記毛髪化粧料
が、パーマネントウェーブ用剤であることを特徴とする
ものである。
【0008】請求項4に記載の発明の毛髪化粧料収納容
器は、請求項1から請求項3に記載の発明において、前
記無機物を蒸着してなる飽和ポリエステル樹脂層の厚さ
が5〜20μmで、前記エチレン−ビニルアルコール共
重合体またはポリアミド系2軸延伸樹脂層の厚さが5〜
25μmで、前記ポリオレフィン系樹脂層の厚さが20
〜200μmであることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1
に従って説明する。
【0010】図1(a)、(b)に示すように、この毛
髪化粧料収納容器11は、最外層12に無機物を蒸着し
てなる飽和ポリエステル樹脂層を配し、中間層13にエ
チレン−ビニルアルコール共重合体層13aまたはポリ
アミド系2軸延伸樹脂層13bを配し、最内層14にポ
リオレフィン系樹脂層14aを配した少なくとも3層の
積層構造を備えている。そして、容器本体には毛髪化粧
料が収納されている。
【0011】最外層12は飽和ポリエステル樹脂層12
aとその内面に蒸着された無機物蒸着層12bとから形
成される。
【0012】飽和ポリエステル樹脂層12aの形成材料
としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)等が挙げられる。これらの中で
も、ポリエチレンテレフタレート(PET)がより好ま
しい。
【0013】また、飽和ポリエステル樹脂12aに代わ
る形成材料としては、延伸ナイロン、延伸ポリビニルア
ルコール、延伸ポリプロピレンなどが挙げられる。
【0014】無機物蒸着層12bを形成する無機物とし
ては、酸化ケイ素(SiO)、アルミナ(Al
)等が挙げられる。これらはいずれも高いバリア
ー性を有するとともに透明性も有している。そして、飽
和ポリエステル樹脂層12aに高いバリアー性を付与す
るとともに、良好な廃棄性を付与するものである。
【0015】無機物蒸着層12bの厚さは、通常50〜
5,000オングストロームが好ましい。この厚さが5
0オングストローム未満であると十分なバリアー性が得
られない。一方、5,000オングストロームを超えて
も、それに相当する効果は得られず、かえって製造コス
トの点で不利となる。
【0016】無機物蒸着層12bの形成に用いられる蒸
着方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法、プラズマ蒸着法、化学的
気相蒸着法(CVD法)等が挙げられる。
【0017】最外層12の厚さは、5〜20μmが好ま
しい。この厚さが5μm未満であると耐水性が得られな
い。一方、20μmを超えても、それに相当する効果は
得られず、かえって製造コストの点で不利となる。
【0018】中間層13は、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体層13aまたはポリアミド系2軸延伸樹脂層
13bで形成される。そして前記エチレン−ビニルアル
コール共重合体層13aおよびポリアミド系2軸延伸樹
脂層13bは、バリアー性を有している。ここで、バリ
アー性とは、ガスバリアー性、揮発性物質の耐透過性、
および液状物質の耐透過性等をいう。
【0019】ポリアミド系2軸延伸樹脂層13bの形成
材料としては、強度、柔軟性に優れた二軸延伸ナイロン
が好ましい。
【0020】中間層13の厚さは、5〜25μmが好ま
しい。この厚さが5μm未満であるとバリアー性が得ら
れない。一方、25μmを超えても、それに相当する効
果は得られず、かえって製造コストの点で不利となる。
【0021】最内層14は、ポリオレフィン系樹脂層1
4aで形成される。そして前記ポリオレフィン系樹脂層
14aは耐水性、耐薬品性を有している。
【0022】ポリオレフィン系樹脂層14aの形成材料
としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポ
リエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリ
プロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合
体、エチレン−オクテン共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタクリレー
ト共重合体、アイオノマー樹脂等が挙げられる。これら
の中でも、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポ
リエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリ
プロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、アイオノマー樹脂が好ましい。
【0023】最内層を形成するポリオレフィン系樹脂層
14aの厚さは、20〜200μmが好ましい。この厚
さが20μm未満であると十分な耐水性、耐薬品性が得
られない。一方、200μmを超えても、それに相当す
る効果は得られず、かえって製造コストの点で不利とな
る。
【0024】また、最外層12、中間層13および最内
層14の各層間は接着され、積層されている。各層間の
接着方法としては、ドライラミネーション法が好適に採
用される。
【0025】また、この毛髪化粧料収納容器11の最外
層12又は中間層13には印刷を施すことが可能であ
り、好適に採用可能な印刷方法としては、例えばグラビ
ア印刷法が挙げられる。
【0026】また、容器の形状としては、スタンディン
グパウチ、パウチ、ボトル、チューブ等が挙げられる。
これらの中でも、スタンディングパウチ、パウチがより
好ましい。
【0027】次に、容器本体内に収納される毛髪化粧料
について説明する。容器本体内に収納される毛髪化粧料
としては、例えば酸化染毛剤、酸性染毛料、毛髪脱色剤
等の染毛料の他、シャンプー、リンス、整髪剤、パーマ
剤、トリートメント剤、ラメ、ヘナ等が挙げられる。剤
型は特に限定されるものではなく、例えばジェル状、ゲ
ル状、クリーム状、ペースト状等の粘稠なものや、液
状、粉末等が挙げられる。また、一剤式のものでも第1
剤と第2剤とからなる二剤式のものでもよい。
【0028】例えば、アルカリ剤を含有した毛髪化粧料
としては、酸化染毛剤、毛髪脱色剤、パーマネントウェ
ーブ用剤等の第1剤が挙げられる。
【0029】そして、アルカリ剤としては、アンモニ
ア、アルカノールアミン類(モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等)、有機ア
ミン類(2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−
アミノ−2−メチル−プロパンジオール、イソプロパノ
ールアミン、ジイソプロパノールアミン、炭酸グアニジ
ン、塩酸グアニジン、硫酸グアニジン等)、塩基性アミ
ノ酸(アルギニン、リジン等)、無機アルカリ(水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ア
ンモニウム等)およびそれらの塩等から選ばれた少なく
とも一種が使用される。更にそれらを組み合わせて緩衝
溶液として使用しても良い。
【0030】その配合量は0.01〜15重量%が好ま
しく、15重量%を超えると毛髪損傷を引き起こす恐れ
が高くなる。そして、第1剤のpHはpH6.0〜1
0.0、好ましくは7.5〜9.5に調整される。
【0031】また、パーマネントウェーブ用剤の場合、
第1剤には還元剤、アルカリ剤等が配合され、第2剤に
は酸化剤等が配合されている。
【0032】パーマネントウェーブ用剤の第1剤に配合
される還元剤としては、チオグリコール酸、チオグリコ
ール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、チ
オグリコール酸モノエタノールアミンなどのチオグリコ
ール酸塩、グリセリンチオグリコレートなどのチオグリ
コール酸のエステル、システイン、及びその塩酸塩、N
−アセチル−L−システインなどのシステイン塩、チオ
グリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミン
等のメルカプト化合物、亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、
亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸塩、亜硫酸水素アンモニ
ウム、亜硫酸水素ナトリウムなどの亜硫酸水素塩、チオ
硫酸、チオ硫酸ナトリウムなどのチオ硫酸塩等から選ば
れた少なくとも一種が使用される。
【0033】その配合量は、第1剤の全重量に対して
0.01〜15重量%が好ましく、0.01重量%より
も少ないと毛髪に十分なウェーブを形成できない恐れが
あり、15重量%を超えると毛髪を還元しすぎて毛髪損
傷を引き起こす恐れがある。
【0034】第1剤に配合されるアルカリ剤としては、
前記したアルカリ剤が使用される。また、これらの成分
以外にも本発明の効果を損なわない範囲で、他の添加成
分を配合することができる。
【0035】他の添加成分としては、例えば、セタノー
ル、ベへニルアルコール等の高級アルコール、バチルア
ルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエ
ーテル、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、キサン
タンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸等の
天然又は合成の高分子、脂肪酸等の粘度調整剤、アボカ
ド油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油の
グリセライド等の油脂類、ミツロウ、ラノリン等のロウ
類、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィ
ン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類、
オレイン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノー
ルアミド等のアミド類、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコー
ン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン誘導体、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメ
チルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテルサルフェート、ポリオキシ
エチレンラウリルスルホコハク酸塩などのアニオン性界
面活性剤、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリ
ルジメチルカルボベタイン等の両性界面活性剤、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル等の非イオン界面活性剤、ポリ
ビニルピロリドン、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの
共重合体等の非イオン性高分子、アクリル酸及び/又は
メタクリル酸と(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
の共重合体等のアニオン性高分子、N−メタクリロイル
エチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチ
ルカルボキシベタインとメタクリル酸ブチルとの共重合
体等の両性高分子、塩化ジメチルジアリルアンモニウム
・アクリルアミド共重合体やカチオン化セルロース等の
カチオン性高分子、アミノ酸やタンパク質加水分解物お
よびその誘導体、エタノールやグリセリン、プロピレン
グリコール等の溶剤、パラベン等の防腐剤、EDTA−
Na等のキレート剤、フェナセチン等の安定化剤、その
他、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、天然色素、
香料、顔料、紫外線吸収剤等から選ばれた少なくとも一
種が使用される。
【0036】第2剤に配合される酸化剤としては、臭素
酸ナトリウム、臭素酸カリウムなどの臭素酸塩、過酸化
水素、過ほう酸塩、過炭酸ナトリウム等から選ばれた少
なくとも一種が使用される。
【0037】その配合量は、第2剤の全重量に対して
0.1〜15重量%が好ましく、0.1重量%よりも少
ないと十分な酸化効果が得られず、15重量%を超える
と毛髪損傷の恐れがある。さらには、5〜10重量%が
特に好ましい。
【0038】第2剤に配合されるpH調整剤としては、
例えば、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸
等が使用され、第2剤のpHは2〜6に調整される。
【0039】次に、本発明で使用されるパーマネントウ
ェーブ用剤の処方例を以下に記載するが、本発明はこれ
らの処方例に限定されるものではない。
【0040】・ パーマネントウェーブ用剤(a)の場
合、パーマネントウェーブ用剤の第1剤は、チオグリコ
ール酸アンモニウム(50%)を14.0重量%、モノ
エタノールアミンを1.5重量%、アンモニア水(28
%)を0.8重量%、ヒドロキシエチルセルロースを
0.2重量%、塩化セチルトリメチルアンモニウムを
0.4重量%、アミノ変性シリコーンエマルジョンを
0.4重量%、精製水を残部配合したものが使用され
る。
【0041】パーマネントウェーブ用剤の第2剤は、臭
素酸ナトリウムを8.0重量%、キサンタンガムを0.
05重量%、クエン酸をpHを6.0とする量、精製水
を残部配合したものが使用される。
【0042】・ パーマネントウェーブ用剤(b)の場
合、パーマネントウェーブ用剤の第1剤は、システイン
塩酸塩を6.0重量%、モノエタノールアミンを1.5
重量%、炭酸アンモニウムを1.0重量%、アンモニア
水(28%)を0.8重量%、ヒドロキシエチルセルロ
ースを0.2重量%、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ムを0.4重量%、アミノ変性シリコーンエマルジョン
を0.4重量%、精製水を残部配合したものが使用され
る。
【0043】パーマネントウェーブ用剤の第2剤は、過
酸化水素(35%)を5.7重量%、キサンタンガムを
0.05重量%、リン酸をpHを3.5とする量、精製
水を残部配合したものが使用される。
【0044】次に、前記のように構成された毛髪化粧料
収納容器の作用を説明する。さて、毛髪化粧料を実施形
態の毛髪化粧料収納容器11に収納した状態で保存して
いるとき、毛髪化粧料中の成分が内側から徐々に最内層
14に浸透し、外部に漏出しようとする。しかし、毛髪
化粧料中の成分は毛髪化粧料収納容器11の表面へ浸透
することはできないため、毛髪化粧料中の成分が保存時
に減少するおそれはない。
【0045】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。 ・ 実施形態の毛髪化粧料収納容器11は、バリアー性
に優れているが、耐水性に劣る中間層13の外面にバリ
アー性、耐水性に優れた無機物を蒸着した飽和ポリエチ
レン樹脂層を、内面にバリアー性に劣るが、耐水性、耐
薬品性に優れたポリオレフィン系樹脂層14aを接合し
た素材によって形成されている。従って、互いの欠点を
補い合い、バリアー性と耐水性、耐薬品性に優れた樹脂
容器を得ることができる。
【0046】・ 実施形態の毛髪化粧料収納容器11
は、透明性を有する素材によって形成されている。この
ため、内容物の残量を容易に確認することができると共
に、収納されている内容物が何であるのかを、外から見
ただけで容易に確認することができる。則ち、二剤式の
パーマネントウェーブ用剤の場合、第1剤と第2剤を見
間違えることはない。
【0047】・ 実施形態の毛髪化粧料収納容器11
は、環境に対しクリーンな素材によって形成されてい
る。このため、焼却時にダイオキシン等を発生すること
がなく、焼却残査も極めて少ない。
【0048】・ 実施形態の毛髪化粧料収納容器11
は、最内層14が、耐水性、耐薬品性に優れたポリオレ
フィン系樹脂層13bで形成されている。このため、パ
ーマネントウェーブ用剤、酸化染毛剤等の第2剤を収納
した場合でも、酸化剤である臭素酸塩や過酸化水素等が
経時分解される恐れはほとんどない。
【0049】また、たとえ内容物中の例えば、過酸化水
素が分解され、発生した酸素により、容器本体内の内圧
が急激に上昇し、圧力が特定箇所に集中することがあっ
ても、容器本体が薄肉可撓性の積層シート剤で形成され
ているため、前記シート剤が軟らかく撓んで圧力を分散
させ、容器本体の破裂を防止することができる。よっ
て、パーマネントウェーブ用剤、酸化染毛剤等の第2剤
の保存安定性を向上させることができる。また、詰替容
器としても利用することができる。
【0050】・ ところで、毛髪化粧料として、揮発性
の高いアンモニアをアルカリ剤として含有するパーマネ
ントウェーブ用剤、酸化染毛剤等の第1剤を使用する場
合、従来のエチレン−ビニルアルコール共重合体やポリ
アミド系二軸延伸樹脂等のバリアー層のみでは、完全に
アンモニアの透過を防止することは困難であった。
【0051】そこで、エチレン−ビニルアルコール共重
合体やポリアミド系二軸延伸樹脂等の代わりにアルミニ
ウムフィルムを使用することで、アンモニアの透過を防
止する試みがなされているが、焼却時に焼却炉に損傷を
与えるなどの環境対応上の問題の他、容器本体内部の視
認性が悪く、内容物の残量を確認できないなどの問題が
ある。
【0052】しかし、実施形態の毛髪化粧料収納容器で
は、無機物を蒸着した飽和ポリエチレン樹脂層とエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体またはポリアミド系二軸
延伸樹脂層の2層でバリアー層を形成しているため、揮
発性の高いアンモニアをアルカリ剤として含有する毛髪
化粧料を収納した場合でも、十分にアンモニアの透過を
防止することができ、かつ、内容物の残量も容易に確認
することができる。よって、アルカリ剤を含有する毛髪
化粧料の保存安定性を向上させることができる。
【0053】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 実施形態の毛髪化粧料収納容器11を中央で連結し
た一対の第1包装袋と第2包装袋とで構成すること。こ
のように構成した場合、二剤式の毛髪化粧料の第1剤と
第2剤をそれぞれ収納することができる。
【0054】・ 実施形態の毛髪化粧料収納容器11を
自立性を有するスタンディングパウチ容器として形成す
ること。このように構成した場合、詰替容器としても、
本体容器としても使用することができる。
【0055】・ 実施形態の染毛剤収納容器11の層構
成を、最外層から最内層の順に、例えば、無機物蒸着P
ET層/EVOH/O−Ny/ポリオレフィン系樹脂
層、無機物蒸着PET層/O−Ny/EVOH/ポリオ
レフィン系樹脂層、無機物蒸着PET層/O−Ny/O
−PP(延伸ポリプロピレン)/ポリオレフィン系樹脂
層、無機物蒸着PET層/EVOH/O−PP/ポリオ
レフィン系樹脂層等として形成すること。このように構
成した場合、よりバリアー性を向上させることができ
る。
【0056】以下、前記実施形態をさらに具体化した実
施例について説明する。実施例1および比較例1,2に
おいては、第1容器と第2容器を別体で形成し、それぞ
れ表1に示す材質(左端が外層側、右端が内層側を示
す)からなる樹脂素材によって第1容器と第2容器を形
成した。そして、第1容器と第2容器にパーマネントウ
ェーブ用剤の第1剤と第2剤をそれぞれ収納して45℃
恒温槽にて三ヶ月間保存した後、毛束に対するウェーブ
効果について評価した。その結果を表1に示す。
【0057】なお、第1容器は、最外層の厚さを略12
μm、中間層の厚さを略15μm、最内層の厚さを略1
10μmとしたものを使用した。
【0058】また、パーマネントウェーブ用剤として
は、前記パーマネントウェーブ用剤(a)を使用した。
【0059】また、ウェーブ効果はキルビー法によりウ
ェーブ効率として評価し、保存前のパーマネントウェー
ブ用剤を使ったときのウェーブ効率と比較して、ほぼ同
等のウェーブ効率が得られた場合には○、やや異なるウ
ェーブ効率が得られた場合には△、かなり異なるウェー
ブ効率となった場合には×で示した。
【表1】
【0060】表1の結果より、実施例1において、ウェ
ーブ効率が良好であることが示された。即ち、PET−
SiO層とO−Ny層をそれぞれ最外層、中間層に配
置した積層容器の場合、第1剤の保存安定性が良好であ
ることが示された。
【0061】また、比較例1においては、ウェーブ効率
がやや不良であることが示された。即ち、シリカ蒸着を
しないPET樹脂層を最外層に配置して、第1容器を形
成した場合、第1剤の保存安定性が不良であることが示
された。
【0062】また、比較例2においては、ウェーブ効率
が不良であることが示された。則ち、2軸延伸ナイロン
層を含まない層構成で、第1容器を形成した場合、第1
剤の保存安定性が不良であることが示された。
【0063】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記毛髪化粧料収納容器が、透明性を有することを
特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載
の毛髪化粧料収納容器。このように構成した場合、内容
物の残量を容易に確認することができると共に、収納さ
れている内容物が何であるのかを、外から見ただけで容
易に確認することができる。
【0064】・ 前記毛髪化粧料が、酸性染毛料である
と共に、前記毛髪化粧料収納容器が、透明性を有するこ
とを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の毛髪化粧
料収納容器。このように構成した場合、容器又は小箱等
に色名ラベルを設けなくとも、酸性染毛料の色を容易に
判別することができる。よって、従来の収納容器に比べ
てコストの低減を図ることができる。
【0065】・ 前記毛髪化粧料が、酸化剤を含有して
なる毛髪化粧料であることを特徴とする請求項1又は請
求項4に記載の毛髪化粧料収納容器。このように構成し
た場合、酸化剤を含有してなる毛髪化粧料の保存安定性
を向上させることができる。
【0066】・ 前記毛髪化粧料が、還元剤を含有して
なる毛髪化粧料であることを特徴とする請求項1又は請
求項4に記載の毛髪化粧料収納容器。このように構成し
た場合、還元剤を含有してなる毛髪化粧料の保存安定性
を向上させることができる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
毛髪化粧料収納容器によれば、廃棄、焼却に関してダイ
オキシンの発生の懸念がなく、毛髪化粧料に対する高い
バリアー性、耐薬品性、耐水性とを具備すると共に、容
器内部の視認性が良好であるため、内容物の残量を容易
に確認することができる。
【0068】請求項2に記載の発明の毛髪化粧料収納容
器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、容器
本体内に収納される毛髪化粧料がアルカリ剤を含有して
なる毛髪化粧料であっても、内容物の保存安定性を向上
させることができる。
【0069】請求項3に記載の発明の毛髪化粧料収納容
器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、容器
本体内に収納される毛髪化粧料がパーマネントウェーブ
用剤であっても、内容物の保存安定性を向上させること
ができる。
【0070】請求項4に記載の発明の毛髪化粧料収納容
器によれば、請求項1から請求項3に記載の発明の効果
に加え、コストメリットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明の毛髪化粧料収納容器の第
1実施形態を示す斜視図、(b)はその構成素材の断面
図。
【符号の説明】
11…毛髪化粧料収納容器、12…最外層、12a…飽
和ポリエステル樹脂層、12b…無機物蒸着層、13…
中間層、14…最内層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3層からなる毛髪化粧料を収
    納する容器であって、最外層が無機物を蒸着してなる飽
    和ポリエステル樹脂層であり、中間層がエチレン−ビニ
    ルアルコール共重合体またはポリアミド系2軸延伸樹脂
    層であり、最内層がポリオレフィン系樹脂層であること
    を特徴とする毛髪化粧料収納容器。
  2. 【請求項2】 前記毛髪化粧料が、アルカリ剤を含有し
    てなる毛髪化粧料であることを特徴とする請求項1記載
    の毛髪化粧料収納容器。
  3. 【請求項3】 前記毛髪化粧料が、パーマネントウェー
    ブ用剤であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧
    料収納容器。
  4. 【請求項4】 前記無機物を蒸着してなる飽和ポリエス
    テル樹脂層の厚さが5〜20μmで、前記エチレン−ビ
    ニルアルコール共重合体またはポリアミド系2軸延伸樹
    脂層の厚さが5〜25μmで、前記ポリオレフィン系樹
    脂層の厚さが20〜200μmであることを特徴とする
    請求項1から請求項3記載の毛髪化粧料収納容器。
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