JP4106110B2 - 2剤式チューブ容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は異なる内容物を別個に収容し、使用時には同量ずつ排出できる2剤式チューブ容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数の粘性物を混合することで効果を発揮する薬剤、接着剤、毛髪化粧料などが知られている。そのような毛髪化粧料としては、例えば、第1剤及び第2剤を混合させることで染毛効果を得る2剤式染毛剤が知られている。
【0003】
2剤式染毛剤には、例えば、第1剤が酸化染料及びアルカリ剤を含むアルカリ性であり、第2剤が過酸化水素を含む酸性である場合がある。このような場合には、第1剤と第2剤との液性の違いから、収容する容器は、夫々の液性に対する耐腐食性が必要であり、従来は第1剤と第2剤を素材の異なる別個の容器に分けて保存していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような染毛剤を使用するに当たっては、良好な染毛効果を得るために各々のチューブ容器から第1剤と第2剤とを等しく出すことが望ましい。ところが、チューブ容器は、その内容物を出す際に加える力の加減の微妙な違いで、出てくる内容物の量が異なってしまう。従って、各々別のチューブ容器に封入された第1剤と第2剤とを等しい量だけ出すのは難しい。また、第1剤と第2剤との分量が等しくなるように出そうとしている内に、つい必要以上に出してしまうことも往々にしてある。
【0005】
このように、2剤を等しい分量だけ混合することで良好な効果を発揮する染毛剤においては、別個のチューブ容器から等しい分量を取り出すのは難しかった。
このような問題を解決するものとして、実公昭57−20518号公報が提案されている。該公報のチューブは、アルミ薄板あるいはラミネート樹脂材料から形成された外筒に、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂あるいはポリエステルなどの合成樹脂材料の内筒を吹き込み成形したものである。そして、内筒は、複数に分割されるか、もしくは予め独立したもので、内部に被充填物が充填されている。
【0006】
このチューブは、分割された内筒を均等に押すことで、被充填物がほぼ等量ずつ一緒にして出すことが可能である。
しかし、このチューブへ染毛剤を封入する場合には、不都合がある。それは、内筒を分けても第1剤と第2剤との性質の違いから腐食してしまうことが考えられる。また、このチューブでは分割された内筒を均等に押せば、被充填物がほぼ等量に出るのであるが、内筒を均等に押すこと自体難しい。
【0007】
以上のように、従来のチューブ容器では、第1剤と第2剤とを等しく出すことが難しかった。
そこで、本発明は、第1剤と第2剤とを等しく出すことを可能とし、さらに液性の違いから、材質の異なる容器へ別個に封入する必要がある第1剤と第2剤で構成された液剤でも封入可能な2剤式チューブ容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発明の効果】
上記の目的を達成するためになされた本発明の請求項1記載の2剤式チューブ容器は、一端が閉じられた筒状の容器本体と、該容器本体の他端に形成され、該容器本体に封入された内容物を排出する排出口を有する筒状の突出部とからなる一対のチューブ容器を備え、各チューブ容器夫々封入された内容物を同時に排出可能な2剤式チューブ容器であって、前記各チューブ容器を、前記容器本体及び前記突出部の断面が半円形状となるよう形成することにより、各チューブ容器の外壁に扁平面を形成し、更に、前記内容物を封入し、一端が閉じられた状態の前記各チューブ容器扁平面同士が接触するように接合固定する固定手段と、前記各チューブ容器を前記容器本体の閉じられた側より同時に挿入可能で、且つ、前記各チューブ容器から内容物を絞り出しつつ各容器本体に沿って摺動可能な開口を有する環状部材と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の2剤式チューブ容器は、両チューブ容器を扁平面同士が接触するように扁平面同士を固定手段にて接合固定しているので、一方のチューブ容器の内容物と、他方のチューブ容器の内容物とに合わせて、チューブ容器の材質を各々最適な材質にすることができる。そして、閉じられた側より挿入された摺動自在な環状部材により、確実に両チューブ容器の内容物を等しく押し出すことができる。従って、液性の違いから、材質の異なる容器へ別個に封入する必要がある第1剤と第2剤とで構成された液剤であっても、本2剤式チューブ容器を用いれば、第1剤と第2剤とを等しく押し出すことを容易に行える。
【0011】
また、請求項1記載の2剤式チューブ容器において、前記固定手段は、前記両チューブ容器の突出部を同時に嵌入可能な筒状の嵌合部材からなる。
請求項記載の2剤式チューブ容器は、両チューブ容器を扁平面にて接合し、両チューブ容器の突出部を嵌合部材で固定しており、接着しているのではないから、接着が困難な材質でチューブ容器を形成することも可能である。さらに場合によっては、両チューブ容器は接着されていないから、多種のチューブ容器の中から、二つのチューブ容器を選択的に組み合わせるといったことも容易に行うことができる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1記載の2剤式チューブ容器において、前記各チューブ容器には、混合することにより染毛剤として機能する染毛剤第1剤と染毛剤第2剤とが各々封入されていることを特徴とする。
請求項記載の2剤式チューブ容器は、各チューブ容器を染毛剤第1剤及び染毛剤第2剤に合わせて、最適な材質にすることができるので、従来通り、夫々の液性に対しても耐腐食性を確保可能で、且つ、第1剤と第2剤とを等しく押し出すことができるので、良好な染毛効果を発揮させることが可能である。従って、特に第1剤及び第2剤を等しく取り出すことが要求される染毛剤用の容器として、本2剤式チューブ容器を用いることは好適である。
【0013】
請求項3記載の発明は、一端が閉じられた筒状の容器本体と、該容器本体の他端に形成され、該容器本体に封入された内容物を排出する排出口を有する筒状の突出部とからなる一対のチューブ容器を備え、各チューブ容器夫々封入された内容物を同時に排出可能な2剤式チューブ容器であって、前記各チューブ容器を、前記容器本体及び前記突出部の断面が半円形状となるよう形成することにより、各チューブ容器の外壁に扁平面を形成し、更に、前記内容物を封入し、一端が閉じられた状態の前記各チューブ容器扁平面同士が接触するように接合固定する固定手段と、前記各チューブ容器を前記容器本体の閉じられた側より同時に挿入可能で、且つ、前記各チューブ容器から内容物を絞り出しつつ各容器本体に沿って摺動可能な開口を有する環状部材と、を備え、前記各チューブ容器には、混合することにより染毛剤として機能する染毛剤第1剤と染毛剤第2剤とが各々封入されており、前記一対のチューブ容器の内の一方(第1チューブ容器と呼ぶ)は、基材がアルミニウムからなり、その内側に、エポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹脂、エポキシアミノ樹脂、あるいはエポキシアミン樹脂のいずれかで、シングルコート、ダブルコート、あるいはトリプルコートするか、または、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ポリエチレンを積層するか、または、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンを積層した容器本体を備え、他方のチューブ容器(第2チューブ容器と呼ぶ)は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリエチレンを積層して形成された容器本体、または、ポリエチレンで形成された容器本体、または、アルミニウムで形成され、内部に、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリアクリルニトリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ビニール、あるいはナイロンにて形成された内袋を有する容器本体、を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項記載の2剤式チューブ容器によれば、上記のように形成したことから、第1チューブ容器は、アルカリ性液剤への耐性を十分に備えており、酸化染料及びアルカリ剤を含むアルカリ性の第1剤を収容しても、腐食するおそれもない。また、第2チューブ容器は、酸性液剤への耐性を十分に備えており、過酸化水素を含む酸性の第2剤とを収容しても、腐食するおそれもなく、好適である。
【0015】
【実施例】
以下に本発明の一実施例を説明する。
図1は、一実施例の2剤式チューブ容器1を示す分解斜視図である。
2剤式チューブ容器1は、染毛剤第1剤(以下、第1剤と呼ぶ)を収容する第1チューブ容器(以下、第1容器と呼ぶ)3と、染毛剤第2剤(以下、第2剤と呼ぶ)を収容する第2チューブ容器(以下、第2容器と呼ぶ)11と、第1容器3の第1剤及び第2容器11の第2剤を等しく押し出すため環状の環状部材21と、第1容器3及び第2容器11の両容器の蓋となる三角錐形状のキャップ23と、を備えている。
【0016】
なお、第1剤は、p−トルイレンジアミン、p−フェニレンジアミン、p−メチルアミノフェノール、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ノニルフェニルエーテル、セチル硫酸ナトリウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、セチルアルコール、ワセリン、ステアリン酸、プロピレングリコール、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エデト酸二ナトリウム、アスコルビン酸、28%アンモニア水およびモノエタノールアミン、精製水を成分としており、これらを調製したものである。また、第2剤は、過酸化水素水、フェナセチン、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム、セタノール、ジメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン、香料、精製水を成分としており、これらを調製したものである。
【0017】
第1容器3は、一端4cが閉じられた筒状の容器本体4と、容器本体4の他端4bに形成され、容器本体4に封入された第1剤を排出する排出口9を有する筒状の突出部5からなり、容器本体4及び突出部5は、断面が半円形状となるように形成することにより、容器本体4に扁平面4a、突出部5に扁平面5aを形成している。なお、突出部5において、断面が円弧となる部分の外壁には、後述するキャップ23の内壁に形成された凸部30と嵌合する凹部7が形成されている。また、第1容器3は、扁平面4a側を上方に向けてみた際に、突出部5の扁平面5aが後述するキャップ23の仕切り板29を挟むために、扁平面4aよりも低くなるように形成されており、扁平面4a及び5aに段差が作られている。
【0018】
また、容器本体4は、基材がアルミニウムからなり、内面をエポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹脂、エポキシアミノ樹脂、あるいはエポキシアミン樹脂のいずれかで被覆(シングルコート、ダブルコート、あるいはトリプルコート)したものである。なお、容器本体4は、その他にも、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ポリエチレンを積層したものや、または、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンを積層したもので形成してもよい。
【0019】
第2容器11は、一端12cが閉じられた筒状の容器本体12と、容器本体12の他端12bに形成され、容器本体12に封入された第2剤を排出する排出口17を有する筒状の突出部13からなり、容器本体12及び突出部13は、断面が半円形状となるように形成することにより、容器本体12に扁平面12a、突出部13に扁平面13aを形成している。なお、突出部13において、断面が円弧となる部分の外壁には、後述するキャップ23の内壁に形成された凸部30と嵌合する凹部15が形成されている。また、第2容器11は、扁平面12a側を上方に向けてみた際に、突出部13の扁平面13aが後述するキャップ23の仕切り板29を挟むために、扁平面12aよりも低くなるように形成されており、扁平面12a及び扁平面13aに段差が作られている。
【0020】
また、容器本体12は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリエチレンを積層したもので形成してある。容器本体12は、その他にも、ポリエチレンで形成してもよく、さらに、容器本体12をアルミニウムで形成し、内側に合成樹脂製の内袋を形成して、その内袋へ第2剤を封入してもよい。内袋に用いられる合成樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリアクリルニトリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ビニール、ナイロン等や、これらを積層したものを挙げることができる。
【0021】
環状部材21は、O字を縦長にしたように形成され、開口22は、ちょうど中身を空にした第1容器3及び第2容器11を接合させた際にできた断面形状を通すことができる大きさに形成されている。
キャップ23は、図2(a)に示すように、第1容器3の突出部5及び第2容器11の突出部13を一緒に接合できるように形成された筒状のキャップ本体25と、キャップ本体25に取り付けられるオーバーキャップ27と、で構成されている。
【0022】
キャップ本体25は先細りの筒状に形成され、内部を完全に二つに分ける仕切り板29と、内壁に第1容器3の凹部7及び第2容器11の凹部15と係合する一組の凸部30と、オーバーキャップ27を取り付けるためのネジ部31(ネジ部の切り込みは略す)と、が形成されている。
【0023】
オーバーキャップ27は、ほぼ三角錐状に形成され、内部に形成されたネジ部33(ネジ部の切り込みは略す)を介してキャップ本体25のネジ部31に取り付けられる。
このような構成の2剤式チューブ容器1は、次のようにして組み立てられる。
【0024】
まず、第1容器3の扁平面4aと第2容器11の扁平面12aとを一致させる。
次に、キャップ23を突出部5及び13へはめる。キャップ23をはめるに当たっては、突出部5の扁平面5aと突出部13の扁平面13aとの間にできた隙間に、キャップ23の仕切り板29を挿入し、突出部5の凹部7及び突出部13の凹部15と、キャップ23の一組の凸部30をはめ合わせることで行う。このようにはめ合わせると、キャップ23の仕切り板29及び凸部30が突出部5及び13を挟み込む。
【0025】
次に、環状部材21を、一端4c及び12cより挿入する。環状部材21は摺動可能でありながら、一端4c及び12cを係止する。
こうして、第1容器3及び第2容器11は、キャップ23及び環状部材21により固定され、組立が完了する。
【0026】
次に、実施例の2剤式チューブ容器1の取り扱い方を図2(b)を参照しながら説明する。
まず、キャップ本体25に取り付けられているオーバーキャップ27を矢印Dに示すように取り外す。
【0027】
次に、環状部材21を、矢印Eに示す排出口9及び17方向へ、第1容器3及び第2容器11に沿うように摺動させることで、第1容器3の第1剤及び第2容器11の第2剤が点線Fに示すように等しく排出口9及び17から絞り出される。このように、環状部材21は、第1容器3及び第2容器11を係止しながらも、第1剤及び第2剤を等しく絞り出すことを可能とする。
【0028】
以上、説明した一実施例の2剤式チューブ容器1によれば、第1容器3及び第2容器11を第1剤及び第2剤に合わせて、最適な材質にすることができるので、従来通り、夫々の液性に対しても耐腐食性を確保可能で、且つ、第1剤と第2剤とを等しく押し出すことができるので、良好な染毛効果を発揮させることが可能である。従って、特に第1剤及び第2剤を等しく取り出すことが要求される染毛剤用の容器として、本2剤式チューブ容器1を用いることは好適である。
【0029】
また、第1容器3及び第2容器11を、上記のように形成したことから、第1容器3は、アルカリ性液剤への耐性を十分に備えており、酸化染料及びアルカリ剤を含むアルカリ性の第1剤を収容しても、腐食するおそれもない。また、第2容器11は、酸性液剤への耐性を十分に備えており、過酸化水素を含む酸性の第2剤とを収容しても、腐食するおそれもなく、好適である。
【0030】
ここで、本実施例と請求項との対応についてまとめると、キャップ23は、嵌合部材に相当する。
以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、さらに種々なる態様において実施してもよいことは勿論である。
【0032】
た、染毛剤に含まれる染料を除いた場合は、毛髪脱色剤として使用することができ、このような染毛剤の一種である毛髪脱色剤を収容するために2剤式チューブ容器1を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の2剤式チューブ容器1を示す分解斜視図である。
【図2】 実施例の2剤式チューブ容器1を示し、(a)はキャップ23の斜視図、(b)は2剤式チューブ容器1の取り扱い方を示す説明図である。
【符号の説明】
1…2剤式チューブ容器、 3…第1容器、 11…第2容器、
4,12…容器本体、 4a,12a…扁平面、5,13…突出部、
5a,13a…扁平面、 9,17…排出口、21…環状部材、 22…開口、23…キャップ。

Claims (3)

  1. 一端が閉じられた筒状の容器本体と、該容器本体の他端に形成され、該容器本体に封入された内容物を排出する排出口を有する筒状の突出部とからなる一対のチューブ容器を備え、各チューブ容器夫々封入された内容物を同時に排出可能な2剤式チューブ容器であって、
    前記各チューブ容器を、前記容器本体及び前記突出部の断面が半円形状となるよう形成することにより、各チューブ容器の外壁に扁平面を形成し、更に、
    前記内容物を封入し、一端が閉じられた状態の前記各チューブ容器扁平面同士が接触するように接合固定する固定手段と、
    前記各チューブ容器を前記容器本体の閉じられた側より同時に挿入可能で、且つ、前記各チューブ容器から内容物を絞り出しつつ各容器本体に沿って摺動可能な開口を有する環状部材と、
    を備え、
    前記固定手段は、前記両チューブ容器の突出部を同時に嵌入可能な筒状の嵌合部材からなることを特徴とする2剤式チューブ容器。
  2. 前記各チューブ容器には、混合することにより染毛剤として機能する染毛剤第1剤と染毛剤第2剤とが各々封入されていることを特徴とする請求項1記載の2剤式チューブ容器。
  3. 一端が閉じられた筒状の容器本体と、該容器本体の他端に形成され、該容器本体に封入された内容物を排出する排出口を有する筒状の突出部とからなる一対のチューブ容器を備え、各チューブ容器夫々封入された内容物を同時に排出可能な2剤式チューブ容器であって、
    前記各チューブ容器を、前記容器本体及び前記突出部の断面が半円形状となるよう形成することにより、各チューブ容器の外壁に扁平面を形成し、更に、
    前記内容物を封入し、一端が閉じられた状態の前記各チューブ容器扁平面同士が接触するように接合固定する固定手段と、
    前記各チューブ容器を前記容器本体の閉じられた側より同時に挿入可能で、且つ、前記各チューブ容器から内容物を絞り出しつつ各容器本体に沿って摺動可能な開口を有する環状部材と、
    を備え、
    前記各チューブ容器には、混合することにより染毛剤として機能する染毛剤第1剤と染毛剤第2剤とが各々封入されており、
    前記一対のチューブ容器の内の一方は、基材がアルミニウムからなり、その内側に、エポキシフェノール樹脂、エポキシユリア樹脂、エポキシアミノ樹脂、あるいはエポキシアミン樹脂のいずれかで、シングルコート、ダブルコート、あるいはトリプルコートするか、または、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム、ポリエチレンを積層するか、または、ポリエチレン、ナイロン、ポリエチレンを積層した容器本体を備え、
    他方のチューブ容器は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリエチレンを積層して形成された容器本体、または、ポリエチレンで形成された容器本体、または、アルミニウムで形成され、内部に、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体けん化物、ポリアクリルニトリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ビニール、あるいはナイロンにて形成された内袋を有する容器本体、を備えることを特徴とする2剤式チューブ容器。
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