JP2011046322A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用シート装置1が、座部フレーム2bと、座部フレーム2bに設けられ、ガイド溝137を有したガイド部材131と、フロア99に設けられ、ガイド溝137に挿入され、ガイド部材131に対して相対的にガイド溝137に沿って摺動可能とされた支持部材130と、座部フレーム2bに設けられるとともに、ガイド部材131に連結された補強部材2eと、を備える。
【選択図】図4
Description
例えば、特許文献1に記載された座席では、リンク(10)の一端部が座部(2)の前部に連結され、リンクの他端部がフロアに連結され、リンクが前に倒れることによって、座部が前に起こし上げられ、リンクが後ろに振れ上がることによって、座部が後ろに倒れる。また、ガイド部材(14)が座部の後部に設けられ、前後に長尺なガイド溝(15)がそのガイド部材に形成され、フロアに設けられたピン(16)がそのガイド溝に係合することによって、座部の後端部を前後に案内するようにしている。具体的には、リンクが前に倒れると、座部がピン及びガイド溝によって前に案内され、その後、ピンがガイド溝から外れると、座部が前に起こし上げられる。
そこで、本発明の課題は、座部をスムーズに案内できるようにすることである。
また、補強部材がガイド部材をフレームに固定するための部材も兼ねるので、部品点数の削減を図ることができる。
図1に示すように、ヘッドレスト4が、背もたれ3の上端部に設けられている。
背もたれ3の下端部は、リクライニング機構を介して車室のフロア99に連結されている。車両用シート装置1の使用時には、背もたれ3の傾きがリクライニング機構によって調整可能となっており、背もたれ3を後ろに倒したり、背もたれ3を前に起こしたり、背もたれ3の傾斜角を維持したりすることができる。また、車両用シート装置1の格納時には、背もたれ3がリクライニング機構によって前に倒伏され、背もたれ3を前に寝かした状態とすることができる。
各ブラケット23の前端部には、軸受部23aが設けられている。軸受部23aは、ブラケット23の前端部において立てた状態に設けられている。
座部2の左右の側面の前端部と後端部の間の中間部には、弾性ストッパ10が取り付けられている。弾性ストッパ10は板ばねであり、弾性ストッパ10の前端部が座部2の側面に固定され、弾性ストッパ10がその固定した部分から後ろに延び出ており、その弾性ストッパ10が片持ち梁状に支持されている。弾性ストッパ10には、座面2a側に凹んだ係合凹部10aが形成されている。この係合凹部10aは、係合凸部26が係合可能なように形成されている。
補強梁2eの両端面には雌ねじが形成され、補強梁2eの両端面がフレーム2bの左右の側板にそれぞれ当接している。そして、締結部材としてのビス2fがフレーム2bの外側からフレーム2bの側板に通されて、ビス2fが補強梁2eの端面に螺合している。このようにして、補強梁2eがビス2fによってフレーム2bに固定されている。
下受け部134は、ベース板132の下縁に沿って設けられている。下受け部134は、ベース板132の下縁からフランジ133の反対方向へ突出している。下受け部134が上受け部136の下側で上受け部136に対向し、下受け部134と上受け部136が互いに平行に設けられている。下受け部134と上受け部136の側方側が開放されており、下受け部134と上受け部136の間にガイド溝137が形成されている。また、下受け部134の前後長は上受け部136の前後長よりも短く、上受け部136が下受け部134の後端よりも後方に延出し、上受け部136の後端が下受け部134の後端よりも後方に位置する。
止め部135は、ベース板132の後縁に設けられている。止め部135は、ベース板132の後縁からフランジ133の反対方向へ突出している。止め部135は、下受け部134の前端と上受け部136の前端との間に連接されている。ガイド溝137の前端が止め部135によって閉じられ、ガイド溝137の後端は開いている。
ここで、凹部2gの内面のうち上面2jがガイド部材131の上から上受け部136に当接し、その上面2jがガイド溝137に沿っている。そのため、上受け部136がフレーム2bによって補強される。また、凹部2gの内面のうち下面2kがガイド部材131の下から下受け部134に当接し、その下面2kがガイド溝137に沿っている。そのため、下受け部136がフレーム2bによって補強される。また、凹部2gの内面のうち前面2mがガイド部材131の前から止め部135に当接している。そのため、止め部135がフレーム2bによって補強される。このように、ガイド溝137の歪み等をフレーム2bによって防止することができ、座部2をスムーズに前後に案内することができる。
こうして、アーム21が前に倒れると、座部2が第一連結軸22を中心にして前に旋回する。この際、係合凸部26が係合凹部10aに係合して、アーム21の突端部が弾性ストッパ10に受けられているので、アーム21と座部2の相対的な回転が止められ、アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれた状態で、座部2が前に旋回する。座部2が前に旋回されると、座部2がその前端部を下にして立てた状態になる(図7参照)。
以上によって、車両用シート装置1を格納することができる。
また、アーム21に対する座部2の角度が一定に保たれているので、座部2を後ろに旋回すると、上受け部136の後部が支持部材130に確実に当接する。そして、上受け部136が支持部材130に当接した状態で下斜め後ろに移動する。つまり、支持部材130が、上受け部136に対して相対的に上斜め前に摺動し、支持部材130が上受け部136と下受け部134との間のガイド溝137に挿入される。
以上によって、車両用シート装置1を組み立てて、車両用シート装置1を座席として使用することができる。
また、ビス2fの締結位置が、ガイド部材131に対する支持部材130の摺動軌跡から避けた位置であるから、ビス2fの締結・緩めの作業性が向上するとともに、ビス2fが案内時の邪魔にもならない。
また、車両用シート装置1を格納する際には、座部2の後端部がガイド部材131及び支持部材130によって支持されるから、図6に示すように、座部2の前側が振り上げられつつ、座部2の後端部が前に移動する。そのため、座部2の後端部が背もたれ2の下端部の下から前に抜ける。そうすると、その後、座部2が前に旋回する際には、座部2の後端部と背もたれ2の下端部が干渉しない。従って、座部2を前に起こし上げる操作が容易になる。
また、座部2の重心Pが第二連結軸20よりも後ろ側にあるから、座部2の前側が振り上げられつつ、座部2の後端部が前に移動する動作が滑らかになる。つまり、支持部材130とガイド部材131との間の摩擦が軽減するから、支持部材130やガイド部材131の長寿命化を図ることができる。
また、ガイド部材131が樹脂材料からなるので、支持部材130が金属材料であっても、ガイド部材131と支持部材130との間の摩擦が軽減する。そのため、支持部材130がガイド部材131に対してスムーズにスライドするともに、支持部材130やガイド部材131の長寿命化を図ることができる。
また、座部2の後端部が背もたれ2の下端部に干渉しないから、トーションスプリング25の荷重だけで、座部2が図1の状態から図7の状態に移動する。つまり、ロック機構のロック解除という操作をするだけで、座部2を図7に示すように起こし上げることができる。このように、トーションスプリング25以外のばねを用いずとも、座部2を容易に起こし上げることができるから、部品点数の削減を図ることができる。
また、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜ける際には、支持部材130が上受け部136に当接しているから、座部2の後端部が下に大きく沈み込むことがない。
また、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜ける際に、座部2の後端部の大きな沈み込みが起きないから、座部2の後端部の下方にスペースがなくとも、座部2の後端部が背もたれ3の下端の下から前に抜けることができる。そのため、車両用シート装置1を車室等に設置する際に際して、車室の大きさ、デザイン等の自由度が向上する。
例えば、上記実施形態では本発明に係るシート装置を自動車の座席に適用した場合について説明したが、その他の乗物(例えば、航空機、船舶、鉄道の車両等)の座席に適用してもよい。
また、上記実施形態では、図1に示す向きに見て、第一連結軸22を支点にしてアーム21を反時計回りに回転させるのに、トーションスプリング25の荷重を利用したが、モータ等の駆動部を用いてアーム21を反時計回りに回転させてもよい。同様に、手動ではなく、モータ等の駆動部を用いてアーム21を時計回りに回転させてもよい。
2 座部
2a 座面
2b フレーム(座部フレーム)
2e 補強梁
2f ビス(締結部材)
10 弾性受け部
10a 係合凹部
20 第一連結軸
21 アーム
22 第二連結軸
130 支持部材
131 ガイド部材
137 ガイド溝
P 重心
Claims (5)
- 座部フレームと、
前記座部フレームに設けられ、ガイド溝を有したガイド部材と、
フロアに設けられ、前記ガイド溝に挿入され、前記ガイド部材に対して相対的に前記ガイド溝に沿って摺動可能とされた支持部材と、
前記座部フレームに設けられるとともに、前記ガイド部材に連結された補強部材と、を備えることを特徴とするシート装置。 - 前記補強部材及び前記ガイド部材を前記座部フレームに共締めする締結部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
- 前記締結部材が前記ガイド部材に対する前記支持部材の摺動軌跡から避けた位置で前記ガイド部材を前記座部フレームに締結することを特徴とする請求項2に記載のシート装置。
- 前記ガイド部材が前記座部フレームのうち前記ガイド溝に沿う面に当接することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のシート装置。
- フロアに連結されるとともに、前記フロアとの第一連結部を中心にして後ろに倒れた状態から前に倒れた状態に回転可能に設けられたアームを更に備え、
前記座部フレームは、前記アームが後ろに倒れた状態の前記第一連結部の位置よりも後ろ側で前記アームに連結されるとともに、前記アームに対して前記アームとの第二連結部を中心にして左右方向の軸回りに回転可能に設けられ、
前記ガイド部材が前記第二連結部よりも後方において前記座部フレームに設けられ、前記ガイド溝が前後に延在し、前記ガイド溝の後端が開口していることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のシート装置。
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- 2009-08-28 JP JP2009197683A patent/JP5536396B2/ja active Active
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