JP2011044662A - 加熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の表面に塗布膜が形成された基板を熱板に載置して加熱処理する加熱処理装置において、排気流量の変動許容範囲を小さく設定した場合にもメンテナンス周期を長くすることができ、排気流量を安定させるとともに保守管理コストの低減を両立することができる加熱処理装置を提供する。
【解決手段】熱板70を収納する処理容器70bと、処理容器70bと処理容器70b内の雰囲気を排気する排気系とを接続する排気流路72と、排気流路72の途中に設けられた導入口76を介して、排気流路72内に大気を導入する大気導入路73と、大気導入路73上に設けられた流量計74とを有する。大気導入路73の排気流量Q2を計測することによって、処理容器70b内からの排気流量Q1を推測する。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板を加熱処理する加熱処理装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィ工程では、半導体基板(以下、半導体基板のことを単に「ウェハ」又は「基板」という。)の表面に塗布された例えばレジスト、BARC(Bottom Anti-Reflective Coating)、SOG(Spin On Glass)等の各種の薬液に含まれる溶剤を蒸発させるための加熱処理(プリベーキング)、パターンの露光後に、ウェハ上のレジスト膜の化学反応を促進させるための加熱処理(ポストエクスポージャーベーキング)、現像処理後の加熱処理(ポストベーキング)等の種々の加熱処理が行われている。
上述した加熱処理は、通常、熱板を備えたオーブン等の加熱処理装置において、所望の熱処理温度に維持された熱板上にウェハを載置することによって行われている。
このような加熱処理装置においては、蒸発した溶剤を排気するため、排気ダクトを介して工場内の排気系に接続し、処理容器内の雰囲気を排気する場合がある。
ところが、ウェハ表面に塗布された上記各種の薬液中には、加熱処理温度でウェハ表面から気化(昇華)し、気体として排気される成分がある。気体として排気される薬液中の成分の中には、排気系に排気される排気ダクト等の排気流路の途中で冷却されて固化(昇華)し、排気流路の配管の内部に付着する場合がある。排気流路の内部に付着する付着物が蓄積すると、排気流路の配管の内部が詰まり、必要な排気流量を確保することができなくなる。そのため、加熱処理装置の処理容器内の雰囲気を排気する排気流量を検知する場合、又は排気流路の配管の内部に付着する付着物を洗浄除去するメンテナンス工程を行う場合がある。
例えば、加熱処理部を排気する排気流量を検知する薬液塗布装置として、薬液塗布処理部の排気風速をフィードバック制御する排気風速センサと、排気風速センサの感度を補正するための排気配管系統とを有する薬液塗布装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、半導体プロセス用の装置に使用される排気システムにおいて、排気ダクトの半導体プロセス装置と接続されている上流側の部分を加熱して排気ダクト内に薬品の結晶が付着することを防止する加熱手段と、冷却手段によって冷却された排気ダクト内に付着する薬品の結晶を取り除いて排気ダクトを洗浄すべく液体を排気ダクト内に噴出する洗浄手段とを備えたことを特徴とする排気システムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−184914号公報 特開平8−107097号公報
ところが、上記した加熱処理装置において処理容器内の雰囲気を排気する排気流量を検知する場合、又は排気流路の配管の内部に付着する付着物を除去し、配管の内部を洗浄するメンテナンス工程を行う場合、次のような問題がある。
加熱処理装置においては、排気流路上に排気流量を検知する流量計を設ける場合がある。流量計として、排気流路の途中に流路を狭くした部分を設け、その部分の前後での差圧を測定し、流量を決定する場合がある。流路を狭くした部分は、他の部分よりも早く流路が詰まりやすく、いわゆる詰まり部分となる場合がある。このとき、排気流路の途中の一部分でも詰まると処理容器内の雰囲気を排気する排気流量を確保することができない場合がある。従って、流路を狭くした部分のみが詰まった場合でも、加熱処理装置の運転を停止し、排気流路の配管の内部に付着した付着物を除去し、配管の内部を洗浄するメンテナンス工程を行わなければならず、メンテナンス周期が短くなる場合がある。
このような加熱処理装置を運転する場合、使用者が使用の目的に応じてメンテナンス周期を決定する場合がある。しかしながら、メンテナンス周期を長くすることと、実際の詰まり部分の発生に対応して洗浄を行うこととは、トレードオフの関係にある。例えば、排気流量の変動許容範囲を大きくする場合、定期的なメンテナンス工程の周期を予測し、予測した周期毎に詰まり部分の洗浄を実施する場合がある。この場合は、比較的メンテナンス周期を長くすることができるものの、実際の詰まり部分の発生に対応してメンテナンス工程を行うことができない場合がある。一方、排気流量の変動許容範囲を小さくする場合、排気流量の値を監視し、排気ダクトに詰まり部分が発生する度に詰まり部分の洗浄を実施する場合がある。この場合は、実際の詰まり部分の発生に対応してメンテナンス工程を行うことができるものの、メンテナンス周期が短くなる場合がある。
更に、使用する薬液の種類を変更し、薬液の昇華する成分が変更された場合には、詰まり部分が発生する頻度が変動する場合があるが、薬液に対応してメンテナンス周期を決定することが困難な場合がある。このような場合、本当に必要な周期よりも短めに設定した周期に従ってメンテナンスを行うため、保守管理コストが増大する場合がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、排気流量の変動許容範囲を小さく設定した場合にもメンテナンス周期を長くすることができ、排気流量を安定させるとともに保守管理コストの低減を両立することができる加熱処理装置を提供する。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
本発明は、基板の表面に塗布膜が形成された基板を熱板に載置して加熱処理する加熱処理装置において、前記熱板を収納する処理容器と、前記処理容器と、該処理容器内の雰囲気を排気する排気系とを接続する排気流路と、前記排気流路の途中に設けられた導入口を介して、前記排気流路内に大気を導入する大気導入路と、前記大気導入路上に設けられた流量計とを有し、前記大気導入路の排気流量を計測することによって、前記処理容器内からの排気流量を推測することを特徴とする。
本発明によれば、加熱処理装置において、排気流量の変動許容範囲を小さく設定した場合にもメンテナンス周期を長くすることができ、排気流量を安定させるとともに保守管理コストの低減を両立することができる。
第1の実施の形態に係る加熱処理装置を具備するレジスト塗布現像処理システムを示す概略平面図である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置を具備するレジスト塗布現像処理システムの概略正面図である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置を具備するレジスト塗布現像処理システムの概略背面図である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置の排気システムを示す概略断面図である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置における排気流量の監視方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路内に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下する様子を模式的に示す図(その1)である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路内に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下する様子を模式的に示す図(その2)である。 第1の実施の形態に係る加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路内に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下する様子を模式的に示す図(その3)である。 比較例として流量計が排気流路上に設けられる加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下していく状態を模式的に示す図(その1)である。 比較例として流量計が排気流路上に設けられる加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下していく状態を模式的に示す図(その2)である。 第2の実施の形態に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。 第2の実施の形態に係る加熱処理装置のメンテナンス工程の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態の第1の変形例に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。 第2の実施の形態の第2の変形例に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
始めに、図1から図11を参照し、第1の実施の形態に係る加熱処理装置について説明する。
最初に、本実施の形態に係る加熱処理装置をレジスト塗布現像処理システムにおける加熱処理装置に適用した場合について説明する。
図1は、本実施の形態に係る加熱処理装置を具備するレジスト塗布現像処理システムを示す概略平面図、図2は、レジスト塗布現像処理システムの概略正面図、図3は、レジスト塗布現像処理システムの概略背面図である。
レジスト塗布現像処理システム1は、図1に示すように、例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部からレジスト塗布・現像処理システム1に対して搬入出すると共に、カセットCに対してウェハWを搬入出するカセットステーション2と、このカセットステーション2に隣接して設けられ、塗布現像工程の中で枚葉式に所定の処理を施す各種処理ユニットを多段配置してなる処理ステーション3と、この処理ステーション3に隣接して設けられている露光装置(図示せず)との間でウェハWの受け渡しをするインターフェース部4とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2は、カセット載置台5上の所定の位置に、複数のカセットCを水平のX方向に一列に載置可能となっている。また、カセットステーション2には、搬送路6上をX方向に沿って移動可能なウェハ搬送アーム7が設けられている。ウェハ搬送アーム7は、カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり、X方向に配列された各カセットC内のウェハWに対して選択的にアクセスできるように構成されている。
また、ウェハ搬送アーム7は、Z軸を中心としてθ方向に回転可能に構成されており、後述するように処理ステーション3側の第3の処理ユニット群G3に属するトランジション装置(TRS)31に対してもアクセスできるように構成されている。
処理ステーション3は、複数の処理ユニットが多段に配置された、例えば5つの処理ユニット群G1〜G5を備えている。図1に示すように、処理ステーション3の正面側には、カセットステーション2側から第1の処理ユニット群G1、第2の処理ユニット群G2が順に配置されている。また、処理ステーション3の背面側には、カセットステーション2側から第3の処理ユニット群G3、第4の処理ユニット群G4及び第5の処理ユニット群G5が順に配置されている。第3の処理ユニット群G3と第4の処理ユニット群G4との間には、第1の搬送機構110が設けられている。第1の搬送機構110は、第1の処理ユニット群G1、第3の処理ユニット群G3及び第4の処理ユニット群G4に選択的にアクセスしてウェハWを搬送するように構成されている。第4の処理ユニット群G4と第5の処理ユニット群G5との間には、第2の搬送機構120が設けられている。第2の搬送機構120は、第2の処理ユニット群G2、第4の処理ユニット群G4及び第5の処理ユニット群G5に選択的にアクセスしてウェハWを搬送するように構成されている。
第1の処理ユニット群G1には、図2に示すように、ウェハWに所定の処理液を供給して処理を行う液処理ユニット、例えばウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布ユニット(COT)10、11、12、露光時の光の反射を防止するための反射防止膜を形成するボトムコーティングユニット(BARC)13、14が下から順に5段に重ねられている。第2の処理ユニット群G2には、液処理ユニット、例えばウェハWに現像処理を施す現像処理ユニット(DEV)20〜24が下から順に5段に重ねられている。また、第1の処理ユニット群G1及び第2の処理ユニット群G2の最下段には、各処理ユニット群G1及びG2内の前記液処理ユニットに各種処理液を供給するためのケミカル室(CHM)25、26がそれぞれ設けられている。
一方、第3の処理ユニット群G3には、図3に示すように、下から順に、温調ユニット(TCP)30、ウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置(TRS)31及び精度の高い温度管理下でウェハWを加熱処理する熱処理ユニット(ULHP)32〜38が9段に重ねられている。
第4の処理ユニット群G4では、例えば高精度温調ユニット(CPL)40、レジスト塗布処理後のウェハWを加熱処理するプリベーキングユニット(PAB)41〜44及び現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキングユニット(POST)45〜49が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理ユニット群G5では、ウェハWを熱処理する複数の熱処理ユニット、例えば高精度温調ユニット(CPL)50〜53、露光後のウェハWを加熱処理するポストエクスポージャーベーキングユニット(PEB)54〜59が下から順に10段に重ねられている。
また、第1の搬送機構110のX方向正方向側には、図1に示すように、複数の処理ユニットが配置されており、例えば図3に示すように、ウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョンユニット(AD)60、61、ウェハWを加熱する加熱ユニット(HP)62、63が下から順に4段に重ねられている。また、第2の搬送機構120の背面側には、図1に示すように、例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光ユニット(WEE)64が配置されている。
インターフェース部4は、図1に示すように、処理ステーション3側から順に第1のインターフェース部100と、第2のインターフェース部101とを備えている。第1のインターフェース部100には、ウェハ搬送アーム102が第5の処理ユニット群G5に対応する位置に配設されている。ウェハ搬送アーム102のX方向の両側には、例えばバッファカセット103(図1の背面側)、104(図1の正面側)が各々設置されている。ウェハ搬送アーム102は、第5の処理ユニット群G5内の熱処理装置とバッファカセット103、104に対してアクセスできる。第2のインターフェース部101には、X方向に向けて設けられた搬送路105上を移動するウェハ搬送アーム106が設けられている。ウェハ搬送アーム106は、Z方向に移動可能で、かつθ方向に回転可能であり、バッファカセット104と、第2のインターフェース部101に隣接した図示しない露光装置に対してアクセスできるようになっている。したがって、処理ステーション3内のウェハWは、ウェハ搬送アーム102、バッファカセット104、ウェハ搬送アーム106を介して露光装置に搬送でき、また、露光処理の終了したウェハWは、ウェハ搬送アーム106、バッファカセット104、ウェハ搬送アーム102を介して処理ステーション3内に搬送できる。
次に、図4を参照し、加熱処理装置の排気システムについて説明する。図4は、本実施の形態に係る加熱処理装置の排気システムを示す概略断面図である。ここでは、例として、第5の処理ユニット群G5に含まれるポストエクスポージャーベーキングユニット(PEB)である熱処理装置54〜59内の加熱処理装置について説明する。
図4に示すように、熱処理装置54〜59は、閉鎖可能な筐体67をそれぞれ有している。筐体67は、後述する加熱処理装置である熱板70と冷却板71を収容する。また、第5の処理ユニット群G5の背面側の端部付近には、主排気口65がそれぞれ設けられている。熱処理装置54〜59内の加熱処理装置である後述する熱板70を収納する処理容器70bは、後述する排気流路72により主排気口65に接続されている。また、排気流路72とは別に、熱処理装置54〜59の筐体67内も図示しない排気流路により主排気口65に接続されてもよい。更に、主排気口65は、図4に示すように、排気系(例えば工場排気系)に接続された排気ダクト66にそれぞれ連通している。したがって、各熱処理装置54〜59内の加熱処理装置内の雰囲気は、排気流路72、主排気口65、排気ダクト66を介し、工場排気系により排気される。
次に、図5を参照し、加熱処理装置について説明する。図5は、本実施の形態に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。
加熱処理装置は、熱板70、処理容器70b、排気流路72、大気導入路73、流量計74、監視部75を有する。加熱処理装置は、基板の表面に塗布膜が形成された基板を加熱処理する。
熱板70は、レジスト、BARC、SOG等の各薬液が塗布されたウェハWを載置して所定温度例えば130℃に加熱する。熱板70は、図5に示すように、例えば上下動自在な蓋体70aと、蓋体70aの下方に位置し当該蓋体70aと一体となって熱板70と共働して処理容器70bを形成するサポートリング70cが設けられている。
サポートリング70cは、例えば上下面が開口した略円筒状の形態を有しており、サポートリング70cの内側に熱板70が収容されている。熱板70は、例えば厚みのある円盤形状を有し、熱板70内には、例えばヒータ70dが内蔵されている。このヒータ70dによって熱板70は、所定の加熱温度例えば130℃に昇温できる。
熱板70の中央付近には、複数例えば3個の貫通孔70eが設けられている。各貫通孔70eには、昇降駆動機構70fにより昇降する支持ピン70gがそれぞれ貫挿可能に形成されている。この支持ピン70gによって、熱板70上でウェハWを昇降し、熱板70と図4に示す冷却板71との間でウェハWの受け渡しを行うことができる。
蓋体70aは、下面が開口した略円筒形状の形態を有している。蓋体70aの上面中央部には、開口部70hが設けられており、処理容器70bと排気系とを接続する排気流路72が、開口部70hと接続する。また、蓋体70aには、図示しない気体供給口が設けられて、不活性ガス例えば窒素(N)ガスが図示しない気体供給口から導入され、熱板70上にウェハWに向かってNガスが放射状に吐出されようにしてもよい。このように放射状にNガスを吐出することにより、加熱により発生した触媒等の拡散によるウェハWへの付着を防止することができる。
また、蓋体70aは、図示しない昇降可能なアームに支持されており、所定のタイミングで上下動し、サポートリング70cと一体となって処理容器70bを形成したり、その処理容器70bを開放したりできるように構成されている。
排気流路72は、処理容器70bと、処理容器70b内の雰囲気を排気する排気系(工場排気系)とを接続する。具体的には、処理容器70bの蓋体70aに形成された開口部70hと、排気系とを接続するように設けられる。開口部70hと接続する排気流路72は、図4を用いて前述したレジスト塗布現像処理システム1に含まれる各装置の排気流路72と同様に、主排気口65において排気ダクト66に接続される。処理容器70bの開口部70hと排気ダクト66とを接続する排気流路72の途中には、導入口76が設けられており、導入口76を介して、排気流路72内に外部から大気を導入する大気導入路73が設けられている。大気導入路73は、一端が大気からの大気取入れ口77となっており、他端が排気流路72の導入口76になっている。
前述したように、熱板70で加熱処理されるウェハWには、レジスト、BARC、SOG等の各薬液が塗布されている。ウェハWが加熱処理される際に、上記各薬液に含まれる成分が気化(昇華)し、処理容器70b内から排気流路72を通って排気系により排気される。
なお、本実施の形態に係る排気系は、レジスト塗布現像処理システム1の外部に設けられた工場排気系に相当する。しかし、排気系は、レジスト塗布現像処理システム1の内部に独自に設けられてもよい。また、レジスト塗布現像処理システム1の内部又は外部において、加熱処理装置に対応して単独で設けられてもよい。
大気導入路73上には、流量計74が設けられている。流量計74は、大気導入路73を大気取入れ口77から排気流路72に設けられた導入口76に向かって排気される排気流量(後述するQ2)を計測する。流量計74は、特に限定されるものではないが、例えば絞り流量計(ベンチュリ計)、又は差圧式流量計(オリフィス流量計)を用いることができる。絞り流量計(ベンチュリ計)を用いる場合には、図5に示すように、大気導入路73の途中の径が細く絞り込まれ、その径の細い部分の大気取入れ口77側と排気流路72の導入口76側との間での圧力差を計測する。また、差圧式流量計(オリフィス流量計)を用いる場合にも、大気導入路73の途中にプレート状のオリフィス(絞り機構)が設けられ、オリフィスの大気取入れ口77側と排気流路72の導入口76側との間での圧力差を計測する。
ただし、流量計の方式は、絞り流量計(ベンチュリ計)、又は差圧式流量計(オリフィス流量計)に限られるものではなく、その他、フロート型流量計、層流型流量計、熱線式流量計、カルマン渦流量計、タービン流量計、超音波流量計等の各種の流量計を用いることができる。
導入口76を介して大気導入路73が接続された排気流路72は、レジスト塗布現像処理システム1内の排気ダクト66に接続される。更に、塗布現像処理システム1の排気ダクト66は、工場排気系に接続され、工場排気系に含まれる図示しない排気装置によって、排気される。なお、点線Iで囲まれた領域を、本発明に係る加熱処理装置と定義する。
ここで、工場排気系がレジスト塗布現像処理システム1の排気ダクト66を排気する排気流量をQTとする。また、レジスト塗布現像処理システム1の排気ダクト66の主排気口65と接続する加熱処理装置の排気流路72が、主排気口65付近における排気流路72を排気する排気流量をQ0とする。また、排気流路72が大気導入路73と接続する導入口76と処理容器70bとの間の排気流路72の排気流量、すなわち排気系が処理容器70b内から排気する排気流量をQ1とする。また、排気流路72が大気導入路73と接続する導入口76と大気取入れ口77との間の大気導入路73の排気流量、すなわち排気系が大気導入路73を排気する排気流量をQ2とする。すると、Q0=Q1+Q2であり、Q0<QTである。ここで、工場排気系の排気能力、レジスト塗布現像処理システム1の排気ダクト66のダクト径、レジスト塗布現像処理システム1内の加熱処理装置その他の各種の装置の排気流路72との径、それぞれの排気流路72の途中に設けられた図示しない排気流量調整ダンパの開度を調節することにより、Q0<<QTとすることができる。この場合、レジスト塗布現像システム1内の他の装置の状態にあまり依存せず、Q1とQ2との和Q0を略一定にすることができる。
監視部75は、監視部本体75a、警報出力部75bを有する。監視部75は、大気導入路73の排気流量Q2に基づいて処理容器70b内からの排気流量を監視する。また、監視部75は、流量計74が大気導入路73の排気流量Q2を計測することによって、処理容器70b内からの排気流量Q1を推測する機能を有してもよい。この場合、Q0からQ2を差し引くことによって、Q1を推測することができる。
次に、図6を参照し、加熱処理装置の運転時における流量計による排気流量の監視方法について説明する。図6は、本実施の形態に係る加熱処理装置における排気流量の監視方法の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係る排気流量の監視方法は、Q2を計測する工程(ステップS11)、Q2を監視部75に送る工程(ステップS12)、Q0からQ2を差し引くことによってQ1を推測する工程(ステップS13)、Q2が上限基準値より大きいか判定する工程(ステップS14)、及び警報を出力する工程(ステップS15)を含む。
加熱処理装置の運転を開始した後、最初に、ステップS11を行う。ステップS11では、流量計74により大気導入路73の排気流量を計測する。
次に、ステップS12を行う。ステップS12では、計測した大気導入路73の排気流量Q2の計測値を監視部75に送る。
次に、ステップS13を行う。ステップS13では、例えば前述した方法により処理容器70b内からの排気流量Q1と、大気導入路73の排気流量Q2との和Q0(=Q1+Q2)が略一定となるようにしておき、Q0からQ2の計測値を差し引くことによって、Q1を算出し、Q1を推測する。
次に、ステップS14を行う。ステップS14では、予めQ2の上限基準値QALMを決めておき、所定の上限基準値QALMとQ2の計測値との大小関係を判定する。具体的には、Q2がQALMより大きいか判定し、Q2がQALMより小さい場合には、再びステップS11に戻り、ステップS11からステップS14の工程を繰り返す。一方、Q2がQALMより大きい場合には、ステップS15に進む。
また、ステップS14では、予めQ1の下限基準値QALM´を決めておき、所定の下限基準値QALM´とQ1の推測値との大小関係を判定してもよい。この場合、具体的には、Q1がQALM´より小さいか判定し、Q1がQALM´より大きい場合には、再びステップS11に戻る。一方、Q1がQALM´より小さい場合には、ステップS15に進む。
ステップ15では、Q2がQALMより大きい場合、又はQ1がQALM´より小さい場合には、処理容器70b内からの排気流量Q1が低下したことになるため、警報を出力する。監視部75の警報出力部75bが、警報を出力し、加熱処理装置の運転を停止し、メンテナンス工程へ進む。メンテナンス工程では、排気流路72に付着した付着物を除去し、排気流路72の洗浄を行う。排気流路72の洗浄が終了した後、加熱処理装置の運転を再開する。
次に、図7から図11を参照し、本実施の形態に係る加熱処理装置において、排気流量の変動許容範囲を小さく設定した場合にもメンテナンス周期を長くすることができ、排気流量を安定させることができることについて説明する。
図7から図9は、本実施の形態に係る加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路内に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下する様子を模式的に示す図である。図10及び図11は、比較例として流量計が排気流路上に設けられる加熱処理装置の運転の継続に伴って排気流路に付着物が徐々に付着して処理容器内からの排気流量が低下していく状態を模式的に示す図である。
図7は、排気流路72のメンテナンス工程を行った後、まだほとんど運転しておらず、排気流路72内にほとんど付着物78が付着していない状態を示す。このときのQ1をQN1とし、Q2をQN2とする。QN1は、Q1の変動許容範囲の中の最大付近の値である。QN2は、Q2の変動許容範囲の中の最小付近の値である。このときは、流量計74から監視部75に送られるQ2の値はQN2であり、QN2<QALM(QN1>QALM´)であるため、監視部75は、警報を出力しない。
図8は、図7と比較して、メンテナンス工程を行った後、少し運転を行って、排気流路72内に少し付着物78が付着している状態を示す。このときのQ1をQS1とし、Q2をQS2とする。QS1は、Q1の変動許容範囲の中の中心付近の値である。QS2は、Q2の変動許容範囲の中の中心付近の値である。処理容器70bと排気流路72に大気導入路73が接続する導入口76との間の排気流路72には、配管の内壁の温度に依存するものの、処理容器70b側ほど多く付着し、排気系側ほどあまり付着しない。このときも、流量計74から監視部75に送られるQ2の値はQS2であり、QS2<QALM(QS1>QALM´)であるため、監視部75は、警報を出力しない。また、大気導入路73及び流量計74には、処理容器70bからの排気が流れ込むことがないため、付着物は付着しない。また、導入口76において、排気流路72には大気取入れ口77からの大気が大気導入路73を通って流れ込む。従って、導入口76付近における排気流路72には、常時大気からのエアーが吹き付けるため、昇華物等を含む付着物は付着しない。更に、導入口76よりも排気系側の排気流路72には、処理容器70bからの排気とともに前述した大気導入路73からの大気が流れ込むため、付着物が付着することはない。
図9は、図8と比較して、更に運転を行って、排気流路72内に多くの付着物78が付着している状態を示す。このときのQ1をQA1とし、Q2をQA2とする。QA1は、Q1の変動許容範囲の中の最小付近の値である。QA2は、Q2の変動許容範囲の中の最大付近の値である。このときは、流量計74から監視部75に送られるQ2の値はQA2であり、QA2>QALM(QA1<QALM´)となるため、監視部75は、処理容器70b内からの排気流量が低下したと判断し、警報を出力する。また、処理容器70bと排気流路72に大気導入路73が接続する導入口76との間の排気流路72内には多くの付着物78が付着しているものの、大気導入路73及び流量計74には、付着物はほとんど付着していない。また、図8と同様に、導入口76付近における排気流路72及び導入口76よりも排気系側の排気流路72には、付着物が付着することはない。
一方、比較例として、図10及び図11を参照し、排気流路の途中に導入口が設けられず、導入口を介して大気導入路も接続されず、流量計が排気流路上に設けられる場合を考える。図10及び図11において、排気流路を172、流量計を174、監視部を175、監視部本体を175a、警報出力部を175b、付着物を178とする。
図10は、排気流路172のメンテナンス処理を行った後、まだほとんど運転しておらず、排気流路172内にほとんど付着物が付着していない状態を示す。このときの排気流路172の排気流量をQRNとする。このときは、流量計174から監視部175に送られる値QRNと所定の下限基準値QALMとの大小関係が判定され、QRN>QALMであるため、監視部175は、警報を出力しない。また、流量計174には、付着物は付着していない。
図11は、図10と比較して、メンテナンス工程を行った後、少し運転を行って、排気流路172内に少し付着物178が付着している状態を示す。このときの排気流路172の排気流量をQRAとする。このときは、流量計174から監視部175に送られる値QRAと所定の基準値QALMとの大小関係が判定され、QRA<QALMであるため、監視部175は、警報を出力する。図11に示すように、流量計174の付近における排気流路172の径が細く絞り込まれた部分では、もともと狭い流路がほとんど塞がれているが、処理容器70bと流量計174との間の排気流路172内にはまだあまり付着物178が付着していない。従って、排気流路172に付着物178がまだあまり付着していないにも関わらず、流量計174部分における付着物の除去及び洗浄を行わなければならず、メンテナンス周期を長くすることができない。
一方、本実施の形態に係る加熱処理装置では、流路が狭く絞り込まれた流量計を処理容器内からの排気が通ることがなく、流量計付近で付着物が付着することがない。また、流量計による流量の監視幅(前述したQ1の変動許容範囲)を決定するメンテナンス周期は、流量計の狭い部分に付着物が付着して配管が塞がれるまでの運転時間ではなく、排気流路72の配管の内部に付着物が付着して配管が塞がれるまでの運転時間によって決定される。また、排気流路72の径は流量計の径よりも太くすることができる。従って、本実施の形態でのメンテナンス周期は、比較例における加熱処理装置におけるメンテナンス周期よりも長くすることができ、排気流量の変動許容範囲を小さく設定した場合にもメンテナンス周期を長くすることができる。また、本実施の形態では、運転時間を等しくした場合における排気流量の変動範囲が小さいため、排気流量を安定させることができる。
ここで、排気流路72の径を大きくするほどメンテナンス周期を長くすることができる。しかし、適量の排気の流速をもって大気導入路73の流量監視を行うため、排気流路72の径は、ある程度まで絞ることが望ましい。
具体的には、Q0を30L/minとする場合には、排気流路72の径を15〜25mmφとし、流量計74の流路の狭い部分の径を10〜15mmφとすることができる。また、Q0を5L/minとする場合には、排気流路72の径を3/8インチφとし、流量計74の流路の狭い部分の径を2mmφとすることができる。
また、Q0を30L/minとする場合には、QN1=20L/min(QN2=10L/min)、QA1=14L/min(QA2=16L/min)、QALM=15L/min(QALM´=15L/min)とすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図12及び図13を参照し、第2の実施の形態に係る加熱処理装置について説明する。
初めに、図12を参照し、加熱処理装置について説明する。図12は、本実施の形態に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。また、以下の文中では、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある(以下の変形例についても同様)。
本実施の形態に係る加熱処理装置は、排気流路内に付着した付着物を除去し、排気流路内を洗浄するための加温部、ブローガス供給部を有し、捕集部が設けられている点で、第1の実施の形態に係る加熱処理装置と相違する。
本実施の形態に係る加熱処理装置も、レジスト塗布現像処理システムにおける加熱処理装置に適用できる点において、第1の実施の形態と同様である。また、熱板70、処理容器70b、大気導入路73、流量計74、監視部75については、第1の実施の形態と同様である。
一方、本実施の形態では、排気流路72a上に、加温部81、ブローガス供給部82を有し、加温部81より排気系側に捕集部83が設けられている。
加温部81は、処理容器70bと導入口76との間に設けられ、排気流路72aの配管の内部に付着物が付着しにくくするために、排気流路72aの配管を加温する。また、加温部81は、排気流路72aの配管の内部に付着物が付着した場合に、その付着物を加温して気化することもできる。
加温部81は、処理容器70bと排気流路72aに大気導入路73が接続する導入口76との間の排気流路72a上に設けられる。排気流路72aの配管の内部に付着物が付着しにくくすることができればよく、加温する方式は限定されない。例えば排気流路72aの配管の内部又は外部に設けられたヒータ等の加熱機構を備え、内部または外部から配管を加熱してもよい。又は、処理容器70bから排気流路72aの配管に熱を伝導するための熱アンカー等を設け、熱板70が発生する熱を利用してもよい。
熱板70が発生する熱を利用する場合には、その熱を効率よく利用するために、排気流路72aを内管72bと外管72cよりなる二重管構造を有するように構成し、処理容器70b内の雰囲気を内管72bを介して排気し、内管72b又は外管72cに処理容器70bからの熱アンカーを取付け、外管72cで内管72bを保温するようにしてもよい。更に、内管72bと外管72cとの間を真空断熱構造にしてもよく、これにより更に内管72bを加温する加温効果を高めることができる。図12では、外管72cが内管72bを加温及び保温する構成を示すため、外管72cが加温部81を兼ねている。なお、加温部81は、排気流路72a上の導入口76よりも排気系側に設けられてもよい。
加温部81を設けることにより、排気流路72aの配管内に付着物が付着しにくくすることができる。従って、メンテナンス周期を長くすることができる。
ブローガス供給部82は、ブローガスを排気流路72a内へ噴出するブローガスノズル82a、ブローノズルにブローガスを供給するブローガス供給源82bを有する。ブローガスノズル82aは、加温部81の設けられた部分における排気流路72aの内部、又は加温部81よりも処理容器70b側の部分における排気流路72aの内部に、ブローガスを供給するように設けられる。ブローガスノズル82aは、ブローガスを排気流路72aの配管の内部へ供給し、加温部81に加温され気化した付着物をブロー洗浄する。
ブローガスとして、Nガス等の不活性ガスを用いることができる。また、気化した付着物を排気流路72aの配管の内壁に再度付着させないために、ブローガス供給源82bに加熱機構を設け、ブローガスを加温してから供給してもよい、
ブローガス供給部82を設けることにより、排気流路72aの配管の内部の付着物がブロー洗浄される。また、排気中の付着物の成分がブローガスによって希釈されるため、排気流路72a内へ再付着することを防止できる。従って、メンテナンス周期を長くすることができる。
捕集部83は、加温部81より排気系側に設けられ、排気中の成分を冷却固化して捕集する、いわゆる冷却トラップである。捕集部83は、排気流路72a上の加温部81より排気系側に設けられていてもよく、加熱処理装置の外部、更にはレジスト塗布現像処理システム1の外部であって排気系に含まれるように設けられていてもよい。捕集部83は、図12に示すように、積層等して設けられた捕集板83aを有し、捕集板83a自体あるいは捕集板83aとは別に設けられた冷却ガス供給部84等により、処理容器70b内からの排気を冷却し、冷却された排気中の固化成分を冷却する。冷却された排気中の固化成分は、捕集板83a又は捕集部83の内壁に固化して再付着することによって、捕集される。
捕集板83a自体により通過する気体を冷却する場合には、捕集板83aに冷却素子を設け、冷却素子からの伝導冷却により捕集板83aを冷却する。冷却素子として、例えばペルチエ素子等を用いることができる。
冷却ガスにより通過する気体を冷却する場合には、捕集部83に冷却ガス供給部84を設け、冷却した冷却ガスを捕集部83内へ供給する。冷却ガス供給部84は、冷却ガスを捕集部83内へ噴出する冷却ガスノズル84a、冷却ガスノズル84aに冷却ガスを供給する冷却ガス供給源84bを有する。
捕集部83を設けることにより、加温部81で排気流路72a内の付着物を気化し、ブローガス供給部82によりブロー洗浄された排気流路72a内を排気されていく付着物の成分は、加熱処理装置の外部側、すなわち工場排気系等の排気系側に排出されることがない。従って、加熱処理装置の外部側、すなわち排気系側の排気ダクト等の配管内に付着させないようにすることができる。
本実施の形態では、加温部81、ブローガス供給部82、捕集部83を流量計74及び監視部75と組み合わせて用いることにより、メンテナンス工程を自動化して行うことができる。以下、図13を参照し、本実施の形態に係るメンテナンス工程について説明する。図13は、本実施の形態に係る加熱処理装置のメンテナンス工程の各工程の手順を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態に係るメンテナンス工程は、ブローガスを供給する工程(ステップS21)、Q2を計測する工程(ステップS22)、Q2を監視部75に送る工程(ステップS23)、Q0からQ2を差し引くことによってQ1を推測する工程(ステップS24)、Q2が下限基準値より小さいか判定する工程(ステップS25)、及び警報の出力を停止する工程(ステップS26)を含む。
なお、本実施の形態に係るメンテナンス方法を行う前の通常の排気流量の監視方法は、第1の実施の形態において図6を用いて説明した方法と同様にして行うことができる。
警報を出力し、加熱処理装置の運転を停止した後、最初にステップS21を行う。ステップS21では、排気流路72aを加温した状態で、付着物をブロー洗浄するためのブローガスを排気流路72aの配管の内部へ供給する。
次に、ステップS22を行う。ステップS22では、流量計74により大気導入路73の排気流量を計測する。
次に、ステップS23を行う。ステップS23では、計測した大気導入路73の排気流量Q2の計測値を監視部75に送る。
次に、ステップS24を行う。ステップS24では、例えば第1の実施の形態で説明した方法により処理容器70b内からの排気流量Q1と、大気導入路73の排気流量Q2との和Q0(=Q1+Q2)が略一定となるようにしておき、Q0からQ2の計測値を差し引くことによって、Q1を算出し、Q1を推測する。
次に、ステップS25を行う。ステップS25では、予めQ2の下限基準値QSTDを決めておき、所定の下限基準値QSTDとQ2の計測値との大小関係を判定する。具体的には、Q2がQSTDより小さいか判定し、Q2がQSTDより大きい場合には、再びステップS22に戻り、ステップS22からステップS25の工程を繰り返す。一方、Q2がQSTDより小さい場合には、ステップS26に進む。
また、ステップS25では、予めQ1の上限基準値QSTD´を決めておき、所定の上限基準値QSTD´とQ1の推測値との大小関係を判定してもよい。この場合、具体的には、Q1がQSTD´より大きいか判定し、Q1がQSTD´より小さい場合には、再びステップS22に戻る。一方、Q1がQSTD´より大きい場合には、ステップS26に進む。
ステップS26では、Q2がQSTDより小さい場合、又はQ1がQSTD´より大きい場合には、処理容器70b内からの排気流量が正常に戻ったものと判断し、警報の出力を停止する。監視部75の警報出力部75bからの警報の出力を停止し、加熱処理装置の運転を再開し、第1の実施の形態で図6を用いて説明した通常の排気流量の監視方法を行う。
また、上述したメンテナンス工程は、警報を出力し、加熱処理装置を停止した後に行う場合に限定されるものではなく、例えば警報を出力するQ2の上限基準値QALMよりも小さい参照値QREFを予め決めておき、通常の排気流量の監視方法を行いながら、Q2がQREFよりも大きいと判定された場合に、加熱処理装置を運転しながらメンテナンス工程を同時に行ってもよい。また、排気流路72aの洗浄を行うメンテナンス工程と異なる他の洗浄ダミー工程(洗浄ダミーシーケンス)を準備しておき、加熱処理装置の熱板70で基板を処理中の場合には、他の洗浄ダミーシーケンスと同期してメンテナンス工程を行ってもよい。
以上、本実施の形態によれば、通常の排気流量の監視方法を行うのに加え、排気流量の配管内に付着した付着物の洗浄を行うメンテナンス工程を自動で行うことができるため、実質的なメンテナンス周期を増大させることができる。
(第2の実施の形態の第1の変形例)
次に、図14を参照し、第2の実施の形態の第1の変形例に係る加熱処理装置について説明する。図14は、本変形例に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。
本変形例に係る加熱処理装置は、捕集部を有しない点で、第2の実施の形態に係る加熱処理装置と相違する。
本変形例に係る加熱処理装置も、レジスト塗布現像処理システム1における加熱処理装置に適用することができる点において、第2の実施の形態と同様である。また、熱板70、処理容器70b、大気導入路73、流量計74、監視部75、加温部81、ブローガス供給部82については、第2の実施の形態と同様である。
一方、本変形例では、捕集部が設けられていないため、ブローガス供給部82によりブロー洗浄され、排気流路72a内を排気されていく付着物の成分は、捕集部によっては捕集されない。この場合、レジスト塗布現像処理システム1の外部に設けられたスクラバー等の除外装置によって付着物を除去してもよい。
また、本変形例では、加温部により、排気流路の配管の内部に付着物が付着しにくくすることができ、ブローガス供給部により、排気流路内の付着物をブロー洗浄した成分は、その付近において再付着することなく、排気される。従って、メンテナンス周期を長くすることができる。
(第2の実施の形態の第2の変形例)
次に、図15を参照し、第2の実施の形態の第2の変形例に係る加熱処理装置について説明する。図15は、本変形例に係る加熱処理装置を示す概略正面図である。
本変形例に係る加熱処理装置は、ブローガス供給部及び捕集部を有しない点で、第2の実施の形態に係る加熱処理装置と相違する。
本変形例に係る加熱処理装置も、レジスト塗布現像処理システム1における加熱処理装置に適用することができる点において、第2の実施の形態と同様である。また熱板70、処理容器70b、大気導入路73、流量計74、監視部75、加温部81については、第2の実施の形態と同様である。
一方、本変形例では、排気流路72a上に、ブローガス供給部を有しておらず、排気ダクト66の工場排気系側に捕集部が設けられていないため、排気流路72a内の付着物の成分は、ブローガス供給部によりブロー洗浄はされず、その後、排気流路72a内を排気される際に捕集部によっては捕集されない。
しかしながら、第2の実施の形態の第1の変形例と同様に、レジスト塗布現像処理システム1の外部に設けられたスクラバー等の除外装置によって付着物の成分を除去することができるのであれば、捕集部を設けなくてもよい。また、Q1とQ2との和Q0を大きくすることができるのであれば、ブロー洗浄をしなくても、加温部により気化された付着物の成分は、排気流路内で再付着することなく、排気系に排気され得る。従って、本変形例でも、メンテナンス周期を長くすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について記述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本発明は、塗布膜形成装置又はレジスト塗布現像処理装置のみならず、基板洗浄装置、成膜装置、エッチング装置その他の各種装置に適用することが可能である。また、本発明は、半導体基板、ガラス基板その他の各種基板を搬送する工程を含む装置に適用することが可能である。
65 主排気口
66 排気ダクト
70 熱板
70b 処理容器
72、72a、172 排気流路
73 大気導入路
74、174 流量計
75、175 監視部
76 導入口
77 大気取入れ口
81 加温部
82 ブローガス供給部
83 捕集部
84 冷却ガス供給部

Claims (9)

  1. 基板の表面に塗布膜が形成された基板を熱板に載置して加熱処理する加熱処理装置において、
    前記熱板を収納する処理容器と、
    前記処理容器と、該処理容器内の雰囲気を排気する排気系とを接続する排気流路と、
    前記排気流路の途中に設けられた導入口を介して、前記排気流路内に大気を導入する大気導入路と、
    前記大気導入路上に設けられた流量計と
    を有し、
    前記大気導入路の排気流量を計測することによって、前記処理容器内からの排気流量を推測することを特徴とする加熱処理装置。
  2. 前記処理容器内からの排気流量と、前記大気導入路の排気流量との和が略一定であることを特徴とする請求項1に記載の加熱処理装置。
  3. 前記大気導入路の排気流量に基づいて前記処理容器内からの排気流量を監視する監視部を有し、
    前記監視部は、前記流量計が計測した流量値と、所定の上限基準値の大小関係を判定し、前記流量値が前記上限基準値より大きい場合に警報を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱処理装置。
  4. 前記排気流路の内部に付着した付着物をブロー洗浄するためのブローガスを前記排気流路の内部へ供給するブローガス供給部を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の加熱処理装置。
  5. 前記処理容器と前記導入口との間に設けられ、前記排気流路を加温する加温部を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載の加熱処理装置。
  6. 前記加温部は、前記熱板が発生する熱を利用することを特徴とする請求項5に記載の加熱処理装置。
  7. 前記加温部の近傍において、前記排気流路は二重管構造を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の加熱処理装置。
  8. 前記加温部より前記排気系側に、前記処理容器内からの排気を冷却し、排気中の固化成分を捕集する捕集部が設けられたことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の加熱処理装置。
  9. 冷却されたガスを前記捕集部の内部へ供給することを特徴とする請求項8に記載の加熱処理装置。
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