JP2003124123A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JP2003124123A JP2001314748A JP2001314748A JP2003124123A JP 2003124123 A JP2003124123 A JP 2003124123A JP 2001314748 A JP2001314748 A JP 2001314748A JP 2001314748 A JP2001314748 A JP 2001314748A JP 2003124123 A JP2003124123 A JP 2003124123A
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口 一 広 矢
Masayuki Hashimoto
本 正 幸 橋
Yoji Takagi
木 庸 司 高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成膜装置の排気ラインにおいて、簡単な構造に
て、効率良く、副生成物の発生を抑制ないし防止する。 【解決手段】処理チャンバ10内のガスを排出するガス
排出口11bに排気キャップ61を連結し、排気キャッ
プ61の下流側に排気管62を連結する。排気キャップ
61には、HClの加熱ガスを導入する加熱ガス供給管
71を連結する。加熱ガス供給管71から導入された加
熱ガスは、排出ガスの流れに沿って排出ガスに混じり合
い、排出ガスを直接加熱する。これにより、排気キャッ
プ61及び排気管62の内部において、未反応のプロセ
スガスに起因する副生成物の発生が抑制ないし防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハ上
にプロセスガスを導いて成膜を施す成膜装置に関し、特
に、エピタキシャル成長により薄膜を形成する成膜装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の成膜装置、例えば、エピタキシャ
ル成長装置は、図5に示すように、石英ガラス等で形成
されてガス供給口1a及びガス排出口1bを有する処理
チャンバ1、処理チャンバ1内において半導体ウェーハ
Wを載置するサセプタ2、ウェーハWを加熱するために
処理チャンバ1の上下領域において放射状に配置された
複数のハロゲンランプ3、供給されるプロセスガスを加
熱するための予備加熱リング4等を備えている。
【0003】また、ガス供給口1aの上流側のプロセス
ガス供給ライン5には、プロセスガスを貯蔵するガスボ
ンベ5a、流量制御器5b、バルブ5c等が連結され、
一方、ガス排出口1bの下流側には、ガス排出口1bに
連通する排気管6、排気管6の途中に配置されたアイソ
レーションバルブ6a、スクラバ6b等が連結され、さ
らに、排気管6の周りには、排気管6を直接加熱する加
熱器(ヒータジャケット)7等が配置されている。
【0004】ここで、成膜処理を行なう際には、ガスボ
ンベ5aに貯蔵されたトリクロルシラン(SiHC
)又はジクロルシラン(SiHCl)等のプロ
セスガスが、ガス供給ライン5を通してガス供給口1a
から処理チャンバ1内に供給される。そして、予備加熱
リング4で加熱されたプロセスガスは、ハロゲンランプ
3により所定の温度に加熱されたウェーハWの表面に沿
って流れ、ウェーハW上には、シリコンの単結晶がエピ
タキシャル成長して薄膜が形成される。
【0005】一方、薄膜として形成されなかった未反応
のプロセスガス等は、ガス排出口1bから排気管6に向
けて排出される。このとき、未反応のプロセスガスの温
度が低下すると、排気管6内に副生成物を生じるため、
排気管6の周りに配置された加熱器(ヒータジャケッ
ト)7により、排気管6を介して、あるいは、排気管6
内に挿入された棒状の加熱ロッド(不図示)等を介し
て、未反応のプロセスガスを加熱するようにしている。
そして、副生成物の発生が抑制されつつ、下流側に流れ
た未反応のプロセスガスは、スクラバ6bにより除去さ
れるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
装置においては、副生成物の発生を抑制するために、排
気管6の周りを加熱する加熱器(ヒータジャケット)
7、あるいは、排気管6内に挿入する加熱ロッドを用い
ているため、副生成物の発生を抑制できるのは加熱器7
等が配置された領域に限られる。したがって、さらに下
流側の排気管6を含めた広範囲な領域で、副生成物の発
生を抑制できなかった。
【0007】また、加熱器7等による加熱手法では、加
熱器7から排気管6へ、そして排気管6から内部を流れ
る未反応のプロセスガスへと、熱伝導率の異なる固相か
ら気相へ熱が伝わる間接的な伝熱経路となるため、熱伝
達効率が比較的低く、未反応のプロセスガスを所定温度
まで加熱するには、加熱器7での設定温度を、未反応の
プロセスガスを加熱する所定温度よりも、予め高く設定
する必要があった。したがって、加熱器7での消費電力
が増加し、又、排気管6の周りに配置された他の部品等
が高温に曝されないように、耐熱対策を講じる必要があ
った。さらに、加熱器7等は高価であり、又、加熱器7
あるいは耐熱対策用の部品を配置するためのスペースを
要し、装置の高コスト化、大型化等を招いていた。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、簡略な
構造にて、低消費電力化、低コスト化、小型化等を図り
つつ、副生成物の発生を効率良く抑制ないし防止するこ
とのできる成膜装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の成膜装置は、基
板に成膜処理を施す処理チャンバと、処理チャンバにプ
ロセスガスを供給するプロセスガス供給ラインと、処理
チャンバ内のガスを排出する排気ラインと、を備えた成
膜装置であって、上記排気ラインには、所定の温度に予
め加熱された加熱ガスを供給する加熱ガス供給ラインが
設けられている、ことを特徴としている。
【0010】この構成によれば、成膜処理において、処
理後のガス(未反応のプロセスガスを含むガス)は、ガ
ス排出口から排気ラインへ排出される。一方、排気ライ
ンには、加熱ガス供給ラインから予め高温に加熱された
加熱ガスが供給されている。したがって、排出されたガ
スは、加熱ガスと直接混ざり合って加熱される。すなわ
ち、処理後の排出ガスと加熱ガスとは直接混合され、さ
らには、両方のガスが共に気相であるため、熱の伝達が
効率良く行なわれる。これにより、未反応のプロセスガ
スによる副生成物等の発生が抑制又は防止される。ま
た、加熱ガスの熱は、排出されたガスに直接伝わるた
め、排気ラインの周りに放射される熱は低減され、それ
故に、周辺部品への熱の影響も少なくなり、耐熱対策等
も不要になる。
【0011】上記構成において、排気ラインは、処理チ
ャンバのガス排出口に連通されて排気通路の断面形状を
変化させる排気キャップと、排気キャップの下流側に連
通される排気管とを有し、加熱ガス供給ラインは排気キ
ャップに連通された加熱ガス供給管を有する、構成を採
用できる。
【0012】この構成によれば、処理チャンバから排出
されたガスは、処理チャンバのガス排出口から出て排気
キャップに流れ込んだ時点で、加熱ガス供給管から供給
される加熱ガスと混ざり合って加熱される。そして、排
出されたガスと加熱ガスとは、一緒になって排気管を通
って下流側へ流れ出る。このように、処理後の排出ガス
は、加熱源である加熱ガスと共に排気管内を流れるた
め、排気管の下流側までの比較的広い範囲に亘って、未
反応のプロセスガスによる副生成物の発生が抑制又は防
止される。また、加熱ガス供給管を排気キャップに設け
ることにより、排気ラインのメンテナンス等が容易に行
なえる。
【0013】上記構成において、排気キャップは、処理
チャンバの処理空間と略平行に伸長する扁平な排気通路
を画定し、加熱ガス供給管は、供給される加熱ガスが扁
平な排気通路に沿う方向から導入されるように連結され
ている、構成を採用できる。
【0014】この構成によれば、処理チャンバから処理
後のガスがスムーズに排出されると共に、この排出され
るガスの流れに沿って加熱ガスが供給されるため、加熱
ガスは、排気キャップ内を流れる排出ガスの流れを掻き
乱して淀み等を生じさせることなく、排出ガスの流れに
沿いながら、スムーズに混ざり合って一緒に下流側に流
れる。したがって、流れの淀み等による副生成物の堆積
等も抑制又は防止され、排気管の下流側まで比較的広い
範囲に亘って、未反応のプロセスガスによる副生成物の
発生が抑制又は防止される。
【0015】上記構成において、加熱ガス供給管は、供
給される加熱ガスがガス排出口に近接した領域から排気
管が連通された下流側領域に向かうように連結されてい
る、構成を採用できる。この構成によれば、処理チャン
バから排出されるガスの流れに沿うように又ガス排出口
に近い上流側から加熱ガスが供給されるため、排気ライ
ンの上流側を含めた幅広い範囲に亘って、副生成物の発
生等が抑制又は防止される。
【0016】上記構成において、加熱ガスとしては、H
Clガスを採用することができる。この構成によれば、
処理チャンバから排出されるガス、特にシリコンを含む
未反応のプロセスガスと加熱ガスであるHClとが反応
するため、副生成物等の発生が、より一層抑制又は防止
される。
【0017】上記構成において、加熱ガスの加熱温度と
しては、340°C〜400°Cの範囲を採用すること
ができる。この構成によれば、未反応のプロセスガスが
シリコンガス精製時の温度範囲まで加熱されるため、特
に、シリコンを含む未反応のプロセスガスによる副生成
物等の発生が、より一層抑制又は防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図4
は、本発明に係る成膜装置に一実施形態を示すものであ
り、図1は概略構成を示すシステム図、図2は縦断面
図、図3は横断面図、図4は斜視外観図である。この成
膜装置は、エピタキシャル成長装置であり、図1に示す
ように、石英ガラス等で形成された処理チャンバ10、
処理チャンバ10内にプロセスガスを供給するプロセス
ガス供給ライン50、処理チャンバ10内のガスを排出
する排気ライン60、排気ライン60に加熱ガスを供給
する加熱ガス供給ライン70、等を備えている。
【0019】処理チャンバ10は、図1及び図2に示す
ように、本体11及び蓋体12により輪郭が形成されて
いる。本体11には、ガス供給口11a及びガス排出口
11bが形成され、その内部には、基板としての半導体
ウェーハWを載置するサセプタ20、ウェーハWを下側
から加熱するために放射状に配置された複数のハロゲン
ランプ30、供給されるプロセスガスを加熱するべくサ
セプタ20の周りに配置された予備加熱リング40等が
設けられている。蓋体12は、本体11に対して開閉自
在に連結されており、その内部には、ウェーハWを上側
から加熱するために放射状に配置された複数のハロゲン
ランプ30、処理空間Sを画定するアッパープレート1
2a等が設けられている。
【0020】プロセスガス供給ライン50は、図1及び
図2に示すように、処理チャンバ10のガス供給口11
aに連結される供給キャップ51aを有するプロセスガ
ス供給管51、プロセスガス供給管51に上流側からそ
れぞれ順次に配置されたガスボンベ52、ポンプ53、
流量制御器54、通路を開閉するバルブ55等により形
成されている。そして、プロセスガスとしては、例え
ば、気相エピタキシャル成長を常圧(大気圧)状態で行
なう場合はトリクロルシラン(SiHCl)が適用さ
れ、気相エピタキシャル成長を減圧状態で行なう場合は
ジクロルシラン(SiHCl)が適用される。
【0021】排気ライン60は、図1及び図2に示すよ
うに、処理チャンバ10のガス排出口11bに連結され
る排気キャップ61、排気キャップ61の下流側に連結
される排気管62、排気管62の上流側からそれぞれ順
次に配置されたアイソレーションバルブ63、ポンプ6
4、スクラバ65等により形成されている。すなわち、
ガス排出口11b、排気キャップ61、排気管62はそ
れぞれ連通しており、処理チャンバ10から排出される
未反応のプロセスガスを含む排出ガスは、排気キャップ
61内の通路から排気管62内の通路を通って、ポンプ
64により吸い出される。そして、未反応のプロセスガ
ス、その他の有害な物質等は、スクラバ65により除去
される。
【0022】ここで、排気キャップ61は、図2ないし
図4に示すように、略矩形形状をなすガス排出口11b
と略円形形状をなす排気管62とを連通させるべく、排
気通路の断面形状を先細りとなるように変化させて、処
理チャンバ10の処理空間Sと略平行に伸長する扁平な
排気通路を画定している。また、排気キャップ61に
は、処理チャンバ10のガス排出口11bに近接した領
域において、後述する加熱ガス供給管71を連結するた
めのフランジ部61aが形成されている。
【0023】加熱ガス供給ライン70は、処理チャンバ
10から排出されるガスに対して、所定の温度に加熱さ
れた加熱ガスを直接混ざり合わせて、排出されるガスを
加熱し、特に未反応のプロセスガスによる副生成物の発
生を抑制ないし防止するものであり、図1に示すよう
に、排気ライン60の排気キャップ61に連結される加
熱ガス供給管71、加熱ガス供給管71の上流側からそ
れぞれ順次に配置されたガスボンベ72、流量制御器7
3、ガスを直接加熱する加熱器74、通路を開閉するバ
ルブ75等により形成されている。
【0024】加熱ガス供給管71は、図3及び図4に示
すように、排気キャップ61に形成されたフランジ部6
1aに連結されて、供給される加熱ガスが排気キャップ
61内の扁平な排気通路に沿う方向から導入(供給)さ
れるようになっている。また、フランジ部61aの位置
がガス排出口11bの近傍であることから、供給される
加熱ガスは、排気キャップ61内の上流側に導入され、
ガス排出口11bに近接した領域から排気管62が連通
された下流側領域に向かって流れるように方向付けられ
ている。
【0025】このように、加熱ガス供給管71が方向付
けて連結されることで、排気キャップ61内に供給(導
入)される加熱ガスは、ガス排出口11bから排気管6
2に向けて流れる排出ガスの流れを掻き乱すことなく、
この排出ガスの流れに沿いつつスムーズに混ざり合って
一緒に下流側に流れる。したがって、加熱ガスは、ガス
排出口11bから排出された排出ガスの流れに淀み等を
生じさせることなく、淀み等に起因した副生成物の堆積
等を防止して、未反応のプロセスガスを含む排出ガスを
直接加熱することになる。
【0026】ここで、特に、排出ガスと加熱ガスとは、
排気キャップ61から排気管62に至る全領域において
直接混合され、さらには、加熱媒体と加熱されるものと
が共に気相(ガス)であるため、熱の伝達が効率良く行
なわれる。これにより、未反応のプロセスガスによる副
生成物等の発生を、効率良く抑制ないし防止できる。し
たがって、排気キャップ61の領域だけでなく、排気管
62の下流側に至る幅広い範囲に亘って、副生成物の発
生等を抑制ないし防止できる。
【0027】また、加熱ガスは、排出ガスと直接混合さ
れるため、加熱ガスの熱の殆どが排出ガスに効率良く伝
わり、排気キャップ61及び排気管62等から外部へ放
出される熱の量は極力低減される。これにより、排気ラ
イン60の周りに配置された周辺部品が熱の影響を受け
ることも少なくなり、遮熱板あるいは断熱層等の耐熱対
策等も不要になる。
【0028】さらに、加熱ガス供給管71を排気キャッ
プ61に連結する構成故に、排気ライン60(排気キャ
ップ61、排気管62等)を分解して洗浄する場合は、
単に加熱ガス供給管71を外すだけでよいため、例えば
排気キャップ61の周りに加熱ヒータ等を設けたものに
場合に比べて、メンテナンスが容易になる。
【0029】ここで、供給される加熱ガスとしては、例
えば、HClガスが好適であり、特に処理チャンバ10
から排出される未反応のプロセスガスとHClガスとが
反応することにより、シリコン等による副生成物の発生
を、効率良く抑制ないし防止できる。また、加熱器74
により加熱されて、排気チャンバ61内に供給される加
熱ガスの温度としては、340°C〜400°Cの範囲
が適用され、さらに好ましくは、350°C〜400°
Cの範囲が適用される。
【0030】すなわち、シリコンガスの精製時の温度範
囲が340°C〜400°Cであるため、この温度領域
までHClガスを加熱することにより、未反応のプロセ
スガスに含まれるシリコンによる副生成物の発生を、一
層効率良く抑制ないし防止できる。さらに、加熱温度を
350°C〜400°Cの範囲とすることにより、他の
領域への伝熱等による熱の逃げ等を生じても、副生成物
の発生を効率良く抑制ないし防止できる。
【0031】次に、この成膜装置における成膜処理につ
いて説明する。すなわち、成膜処理に際しては、ガスボ
ンベ52に貯蔵されたトリクロルシラン(SiHC
)又はジクロルシラン(SiHCl)等のプロ
セスガスが、ポンプ53、流量制御器54を介して、例
えば20Psi程度の圧力にて、ガス供給口11aから
処理チャンバ10内の処理空間Sに供給される。そし
て、予備加熱リング40で加熱されたプロセスガスは、
ハロゲンランプ30により、約1100°C〜1150
°Cに加熱されたウェーハWの表面に沿って流される。
このとき、ウェーハW上には、シリコンの単結晶がエピ
タキシャル成長して薄膜が形成される。
【0032】一方、薄膜として形成されなかった未反応
のプロセスガス等は、ガス排出口11bから排気キャッ
プ61内に排出され、さらに排気管61に向けて排出さ
れる。このとき、排気キャップ61内には、加熱ガス供
給ライン70(ガスボンベ72、流量制御器73、加熱
器74等)により、340°C〜400°Cに加熱され
たHClガスが、加熱ガス供給管71により方向付けら
れて導入される。そして、排気キャップ61内におい
て、排出ガスの流れを掻き乱すことなく、供給された加
熱ガスは、排出ガス(未反応のプロセスガスを含む排出
ガス)にスムーズに流れ込み、その後両方のガスは一体
となって排気管62を通り排気ライン60の下流側へ流
れ出る。
【0033】この際、加熱ガスの熱が排出ガスに効率良
く伝達されるため、排気キャップ61の内壁面あるいは
排気管62の内壁面において、シリコン等による副生成
物の発生が抑制ないし防止されて、未反応のプロセスガ
ス等の有害なガス及び物質は、スクラバ65により捕獲
されて除去される。
【0034】上記実施形態においては、成膜装置とし
て、エピタキシャル成長装置を示したが、排気ラインに
おいてプロセスガスに起因した副生成物等の発生が問題
となる装置であれば、その他の成膜装置において、本発
明に係る加熱ガスの供給システムを採用するこもでき
る。
【0035】また、上記実施形態においては、加熱ガス
供給ライン70としては、ガスボンベ72、流量制御器
73、加熱器74、バルブ75等により構成したものを
示したが、これに限定されるものではなく、処理チャン
バ10から排出されるガスに対して、予め加熱されたガ
スを供給できるものであれば、その他の構成を採用する
ことができる。
【0036】さらに、上記実施形態においては、処理チ
ャンバ10のガス排出口11bに連結される排気ライン
60として、扁平な排気通路を画定する排気キャップ6
1及びこれに連結される排気管62等からなるものを示
したが、これに限定されるものではなく、排気ラインに
おいて未反応のプロセスガス等に起因した副生成物の発
生が問題となるものであれば、その他の形状及び構造を
なす排気ラインにおいて、本発明に係る加熱ガスの供給
システムを採用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の成膜装置に
よれば、基板に成膜処理を施す処理チャンバ内のガスを
排出する排気ラインにおいて、所定の温度に予め加熱さ
れた加熱ガスを供給する加熱ガス供給ラインを設けたこ
とにより、加熱媒体が排出されるガスと同じく気相であ
るため、供給された加熱ガスが排出されたガスと直接混
ざり合うことで、排出ガスを効率良く加熱することがで
きる。これにより、未反応のプロセスガス等に起因する
副生成物の発生を抑制ないし防止できる。また、加熱ガ
スは排出されたガスと一体となって下流側に流れ至るた
め、排気ラインの下流側までの幅広い範囲に亘って、副
生成物の発生を抑制ないし防止できる。さらに、排気ラ
インの周りに放出される熱も少なくなり、周辺部品等へ
の熱の影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成膜装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1に示す成膜装置の処理チャンバの領域を示
す縦断面図である。
【図3】図1に示す成膜装置の処理チャンバの領域を示
す横断面図である。
【図4】図1に示す成膜装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の成膜装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
S 処理空間 W ウェーハ(基板) 10 処理チャンバ 11 本体 11a ガス供給口 11b ガス排出口 12 蓋体 20 サセプタ 30 ハロゲンランプ 40 予備加熱リング 50 プロセスガス供給ライン 51 プロセスガス供給管 60 排気ライン 61 排気キャップ 61a フランジ部 62 排気管 63 アイソレーションバルブ 64 ポンプ 65 スクラバ 70 加熱ガス供給ライン 71 加熱ガス供給管 72 ガスボンベ 73 流量制御器 74 加熱器 75 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢 口 一 広 千葉県成田市新泉14−3 野毛平工業団地 内 アプライドマテリアルズジャパン株式 会社内 (72)発明者 橋 本 正 幸 千葉県成田市新泉14−3 野毛平工業団地 内 アプライドマテリアルズジャパン株式 会社内 (72)発明者 高 木 庸 司 千葉県成田市新泉14−3 野毛平工業団地 内 アプライドマテリアルズジャパン株式 会社内 Fターム(参考) 4K030 AA06 BA29 BB02 CA04 CA12 EA12 FA10 JA10 5F045 AB02 AC05 AC13 BB08 DP04 EG07 EK12 EK13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に成膜処理を施す処理チャンバと、
    前記処理チャンバにプロセスガスを供給するプロセスガ
    ス供給ラインと、前記処理チャンバ内のガスを排出する
    排気ラインと、を備えた成膜装置であって、 前記排気ラインには、所定の温度に予め加熱された加熱
    ガスを供給する加熱ガス供給ラインが設けられている、
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記排気ラインは、前記処理チャンバの
    ガス排出口に連通されて排気通路の断面形状を変化させ
    る排気キャップと、前記排気キャップの下流側に連通さ
    れる排気管と、を有し、 前記加熱ガス供給ラインは、前記排気キャップに連通さ
    れた加熱ガス供給管を有する、ことを特徴とする請求項
    1記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記排気キャップは、前記処理チャンバ
    の処理空間と略平行に伸長する扁平な排気通路を画定
    し、 前記加熱ガス供給管は、供給される加熱ガスが前記扁平
    な排気通路に沿う方向から導入されるように、連結され
    ている、ことを特徴とする請求項2記載の成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱ガス供給管は、供給される加熱
    ガスが前記ガス排出口に近接した領域から前記排気管が
    連通された下流側領域に向かうように、連結されてい
    る、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の成膜装
    置。
  5. 【請求項5】 前記加熱ガスは、HClガスである、こ
    とを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の成膜
    装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱ガスの加熱温度は、340°C
    〜400°Cである、ことを特徴とする請求項4記載の
    成膜装置。
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