JP3756100B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェーハ上にプロセスガスを導いて成膜を施す成膜装置に関し、特に、エピタキシャル成長により薄膜を形成する成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の成膜装置、例えば、エピタキシャル成長装置は、図5に示すように、石英ガラス等で形成されてガス供給口1a及びガス排出口1bを有する処理チャンバ1、処理チャンバ1内において半導体ウェーハWを載置するサセプタ2、ウェーハWを加熱するために処理チャンバ1の上下領域において放射状に配置された複数のハロゲンランプ3、供給されるプロセスガスを加熱するための予備加熱リング4等を備えている。
【0003】
また、ガス供給口1aの上流側のプロセスガス供給ライン5には、プロセスガスを貯蔵するガスボンベ5a、流量制御器5b、バルブ5c等が連結され、一方、ガス排出口1bの下流側には、ガス排出口1bに連通する排気管6、排気管6の途中に配置されたアイソレーションバルブ6a、スクラバ6b等が連結され、さらに、排気管6の周りには、排気管6を直接加熱する加熱器(ヒータジャケット)7等が配置されている。
【0004】
ここで、成膜処理を行なう際には、ガスボンベ5aに貯蔵されたトリクロルシラン(SiHCl)又はジクロルシラン(SiHCl)等のプロセスガスが、ガス供給ライン5を通してガス供給口1aから処理チャンバ1内に供給される。そして、予備加熱リング4で加熱されたプロセスガスは、ハロゲンランプ3により所定の温度に加熱されたウェーハWの表面に沿って流れ、ウェーハW上には、シリコンの単結晶がエピタキシャル成長して薄膜が形成される。
【0005】
一方、薄膜として形成されなかった未反応のプロセスガス等は、ガス排出口1bから排気管6に向けて排出される。このとき、未反応のプロセスガスの温度が低下すると、排気管6内に副生成物を生じるため、排気管6の周りに配置された加熱器(ヒータジャケット)7により、排気管6を介して、あるいは、排気管6内に挿入された棒状の加熱ロッド(不図示)等を介して、未反応のプロセスガスを加熱するようにしている。そして、副生成物の発生が抑制されつつ、下流側に流れた未反応のプロセスガスは、スクラバ6bにより除去されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の装置においては、副生成物の発生を抑制するために、排気管6の周りを加熱する加熱器(ヒータジャケット)7、あるいは、排気管6内に挿入する加熱ロッドを用いているため、副生成物の発生を抑制できるのは加熱器7等が配置された領域に限られる。したがって、さらに下流側の排気管6を含めた広範囲な領域で、副生成物の発生を抑制できなかった。
【0007】
また、加熱器7等による加熱手法では、加熱器7から排気管6へ、そして排気管6から内部を流れる未反応のプロセスガスへと、熱伝導率の異なる固相から気相へ熱が伝わる間接的な伝熱経路となるため、熱伝達効率が比較的低く、未反応のプロセスガスを所定温度まで加熱するには、加熱器7での設定温度を、未反応のプロセスガスを加熱する所定温度よりも、予め高く設定する必要があった。
したがって、加熱器7での消費電力が増加し、又、排気管6の周りに配置された他の部品等が高温に曝されないように、耐熱対策を講じる必要があった。
さらに、加熱器7等は高価であり、又、加熱器7あるいは耐熱対策用の部品を配置するためのスペースを要し、装置の高コスト化、大型化等を招いていた。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、簡略な構造にて、低消費電力化、低コスト化、小型化等を図りつつ、副生成物の発生を効率良く抑制ないし防止することのできる成膜装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の成膜装置は、基板に成膜処理を施す処理チャンバと、処理チャンバにプロセスガスを供給するプロセスガス供給ラインと、処理チャンバ内のガスを排出する排気ラインと、排気ラインに設けられて所定の温度に予め加熱された加熱ガスを供給する加熱ガス供給ラインと、を備えた成膜装置であって、上記排気ラインは、処理チャンバのガス排出口に連通されて排気通路の断面形状を変化させる排気キャップと、排気キャップの下流側に連通される排気管とを有し、上記加熱ガス供給ラインは、排気キャップに連通された加熱ガス供給管を有する、ことを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、成膜処理において、処理後のガス(未反応のプロセスガスを含むガス)は、ガス排出口から排気ラインへ排出される。一方、排気ラインには、加熱ガス供給ラインから予め高温に加熱された加熱ガスが供給されている。したがって、排出されたガスは、加熱ガスと直接混ざり合って加熱される。すなわち、処理後の排出ガスと加熱ガスとは直接混合され、さらには、両方のガスが共に気相であるため、熱の伝達が効率良く行なわれる。これにより、未反応のプロセスガスによる副生成物等の発生が抑制又は防止される。また、加熱ガスの熱は、排出されたガスに直接伝わるため、排気ラインの周りに放射される熱は低減され、それ故に、周辺部品への熱の影響も少なくなり、耐熱対策等も不要になる。
特に、処理チャンバから排出されたガスは、処理チャンバのガス排出口から出て排気キャップに流れ込んだ時点で、加熱ガス供給管から供給される加熱ガスと混ざり合って加熱される。そして、排出されたガスと加熱ガスとは、一緒になって排気管を通って下流側へ流れ出る。このように、処理後の排出ガスは、加熱源である加熱ガスと共に排気管内を流れるため、排気管の下流側までの比較的広い範囲に亘って、未反応のプロセスガスによる副生成物の発生が抑制又は防止される。また、加熱ガス供給管を排気キャップに設けることにより、排気ラインのメンテナンス等が容易に行なえる。
【0013】
上記構成において、排気キャップは、処理チャンバの処理空間と略平行に伸長する扁平な排気通路を画定し、加熱ガス供給管は、供給される加熱ガスが扁平な排気通路に沿う方向から導入されるように連結されている、構成を採用できる。
【0014】
この構成によれば、処理チャンバから処理後のガスがスムーズに排出されると共に、この排出されるガスの流れに沿って加熱ガスが供給されるため、加熱ガスは、排気キャップ内を流れる排出ガスの流れを掻き乱して淀み等を生じさせることなく、排出ガスの流れに沿いながら、スムーズに混ざり合って一緒に下流側に流れる。
したがって、流れの淀み等による副生成物の堆積等も抑制又は防止され、排気管の下流側まで比較的広い範囲に亘って、未反応のプロセスガスによる副生成物の発生が抑制又は防止される。
【0015】
上記構成において、加熱ガス供給管は、供給される加熱ガスがガス排出口に近接した領域から排気管が連通された下流側領域に向かうように連結されている、構成を採用できる。
この構成によれば、処理チャンバから排出されるガスの流れに沿うように又ガス排出口に近い上流側から加熱ガスが供給されるため、排気ラインの上流側を含めた幅広い範囲に亘って、副生成物の発生等が抑制又は防止される。
【0016】
上記構成において、加熱ガスとしては、HClガスを採用することができる。この構成によれば、処理チャンバから排出されるガス、特にシリコンを含む未反応のプロセスガスと加熱ガスであるHClとが反応するため、副生成物等の発生が、より一層抑制又は防止される。
【0017】
上記構成において、加熱ガスの加熱温度としては、340°C〜400°Cの範囲を採用することができる。
この構成によれば、未反応のプロセスガスがシリコンガス精製時の温度範囲まで加熱されるため、特に、シリコンを含む未反応のプロセスガスによる副生成物等の発生が、より一層抑制又は防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図4は、本発明に係る成膜装置に一実施形態を示すものであり、図1は概略構成を示すシステム図、図2は縦断面図、図3は横断面図、図4は斜視外観図である。
この成膜装置は、エピタキシャル成長装置であり、図1に示すように、石英ガラス等で形成された処理チャンバ10、処理チャンバ10内にプロセスガスを供給するプロセスガス供給ライン50、処理チャンバ10内のガスを排出する排気ライン60、排気ライン60に加熱ガスを供給する加熱ガス供給ライン70、等を備えている。
【0019】
処理チャンバ10は、図1及び図2に示すように、本体11及び蓋体12により輪郭が形成されている。本体11には、ガス供給口11a及びガス排出口11bが形成され、その内部には、基板としての半導体ウェーハWを載置するサセプタ20、ウェーハWを下側から加熱するために放射状に配置された複数のハロゲンランプ30、供給されるプロセスガスを加熱するべくサセプタ20の周りに配置された予備加熱リング40等が設けられている。蓋体12は、本体11に対して開閉自在に連結されており、その内部には、ウェーハWを上側から加熱するために放射状に配置された複数のハロゲンランプ30、処理空間Sを画定するアッパープレート12a等が設けられている。
【0020】
プロセスガス供給ライン50は、図1及び図2に示すように、処理チャンバ10のガス供給口11aに連結される供給キャップ51aを有するプロセスガス供給管51、プロセスガス供給管51に上流側からそれぞれ順次に配置されたガスボンベ52、ポンプ53、流量制御器54、通路を開閉するバルブ55等により形成されている。
そして、プロセスガスとしては、例えば、気相エピタキシャル成長を常圧(大気圧)状態で行なう場合はトリクロルシラン(SiHCl)が適用され、気相エピタキシャル成長を減圧状態で行なう場合はジクロルシラン(SiHCl)が適用される。
【0021】
排気ライン60は、図1及び図2に示すように、処理チャンバ10のガス排出口11bに連結される排気キャップ61、排気キャップ61の下流側に連結される排気管62、排気管62の上流側からそれぞれ順次に配置されたアイソレーションバルブ63、ポンプ64、スクラバ65等により形成されている。
すなわち、ガス排出口11b、排気キャップ61、排気管62はそれぞれ連通しており、処理チャンバ10から排出される未反応のプロセスガスを含む排出ガスは、排気キャップ61内の通路から排気管62内の通路を通って、ポンプ64により吸い出される。そして、未反応のプロセスガス、その他の有害な物質等は、スクラバ65により除去される。
【0022】
ここで、排気キャップ61は、図2ないし図4に示すように、略矩形形状をなすガス排出口11bと略円形形状をなす排気管62とを連通させるべく、排気通路の断面形状を先細りとなるように変化させて、処理チャンバ10の処理空間Sと略平行に伸長する扁平な排気通路を画定している。
また、排気キャップ61には、処理チャンバ10のガス排出口11bに近接した領域において、後述する加熱ガス供給管71を連結するためのフランジ部61aが形成されている。
【0023】
加熱ガス供給ライン70は、処理チャンバ10から排出されるガスに対して、所定の温度に加熱された加熱ガスを直接混ざり合わせて、排出されるガスを加熱し、特に未反応のプロセスガスによる副生成物の発生を抑制ないし防止するものであり、図1に示すように、排気ライン60の排気キャップ61に連結される加熱ガス供給管71、加熱ガス供給管71の上流側からそれぞれ順次に配置されたガスボンベ72、流量制御器73、ガスを直接加熱する加熱器74、通路を開閉するバルブ75等により形成されている。
【0024】
加熱ガス供給管71は、図3及び図4に示すように、排気キャップ61に形成されたフランジ部61aに連結されて、供給される加熱ガスが排気キャップ61内の扁平な排気通路に沿う方向から導入(供給)されるようになっている。また、フランジ部61aの位置がガス排出口11bの近傍であることから、供給される加熱ガスは、排気キャップ61内の上流側に導入され、ガス排出口11bに近接した領域から排気管62が連通された下流側領域に向かって流れるように方向付けられている。
【0025】
このように、加熱ガス供給管71が方向付けて連結されることで、排気キャップ61内に供給(導入)される加熱ガスは、ガス排出口11bから排気管62に向けて流れる排出ガスの流れを掻き乱すことなく、この排出ガスの流れに沿いつつスムーズに混ざり合って一緒に下流側に流れる。したがって、加熱ガスは、ガス排出口11bから排出された排出ガスの流れに淀み等を生じさせることなく、淀み等に起因した副生成物の堆積等を防止して、未反応のプロセスガスを含む排出ガスを直接加熱することになる。
【0026】
ここで、特に、排出ガスと加熱ガスとは、排気キャップ61から排気管62に至る全領域において直接混合され、さらには、加熱媒体と加熱されるものとが共に気相(ガス)であるため、熱の伝達が効率良く行なわれる。これにより、未反応のプロセスガスによる副生成物等の発生を、効率良く抑制ないし防止できる。したがって、排気キャップ61の領域だけでなく、排気管62の下流側に至る幅広い範囲に亘って、副生成物の発生等を抑制ないし防止できる。
【0027】
また、加熱ガスは、排出ガスと直接混合されるため、加熱ガスの熱の殆どが排出ガスに効率良く伝わり、排気キャップ61及び排気管62等から外部へ放出される熱の量は極力低減される。これにより、排気ライン60の周りに配置された周辺部品が熱の影響を受けることも少なくなり、遮熱板あるいは断熱層等の耐熱対策等も不要になる。
【0028】
さらに、加熱ガス供給管71を排気キャップ61に連結する構成故に、排気ライン60(排気キャップ61、排気管62等)を分解して洗浄する場合は、単に加熱ガス供給管71を外すだけでよいため、例えば排気キャップ61の周りに加熱ヒータ等を設けたものに場合に比べて、メンテナンスが容易になる。
【0029】
ここで、供給される加熱ガスとしては、例えば、HClガスが好適であり、特に処理チャンバ10から排出される未反応のプロセスガスとHClガスとが反応することにより、シリコン等による副生成物の発生を、効率良く抑制ないし防止できる。
また、加熱器74により加熱されて、排気チャンバ61内に供給される加熱ガスの温度としては、340°C〜400°Cの範囲が適用され、さらに好ましくは、350°C〜400°Cの範囲が適用される。
【0030】
すなわち、シリコンガスの精製時の温度範囲が340°C〜400°Cであるため、この温度領域までHClガスを加熱することにより、未反応のプロセスガスに含まれるシリコンによる副生成物の発生を、一層効率良く抑制ないし防止できる。さらに、加熱温度を350°C〜400°Cの範囲とすることにより、他の領域への伝熱等による熱の逃げ等を生じても、副生成物の発生を効率良く抑制ないし防止できる。
【0031】
次に、この成膜装置における成膜処理について説明する。すなわち、成膜処理に際しては、ガスボンベ52に貯蔵されたトリクロルシラン(SiHCl)又はジクロルシラン(SiHCl)等のプロセスガスが、ポンプ53、流量制御器54を介して、例えば20Psi程度の圧力にて、ガス供給口11aから処理チャンバ10内の処理空間Sに供給される。
そして、予備加熱リング40で加熱されたプロセスガスは、ハロゲンランプ30により、約1100°C〜1150°Cに加熱されたウェーハWの表面に沿って流される。このとき、ウェーハW上には、シリコンの単結晶がエピタキシャル成長して薄膜が形成される。
【0032】
一方、薄膜として形成されなかった未反応のプロセスガス等は、ガス排出口11bから排気キャップ61内に排出され、さらに排気管61に向けて排出される。このとき、排気キャップ61内には、加熱ガス供給ライン70(ガスボンベ72、流量制御器73、加熱器74等)により、340°C〜400°Cに加熱されたHClガスが、加熱ガス供給管71により方向付けられて導入される。
そして、排気キャップ61内において、排出ガスの流れを掻き乱すことなく、供給された加熱ガスは、排出ガス(未反応のプロセスガスを含む排出ガス)にスムーズに流れ込み、その後両方のガスは一体となって排気管62を通り排気ライン60の下流側へ流れ出る。
【0033】
この際、加熱ガスの熱が排出ガスに効率良く伝達されるため、排気キャップ61の内壁面あるいは排気管62の内壁面において、シリコン等による副生成物の発生が抑制ないし防止されて、未反応のプロセスガス等の有害なガス及び物質は、スクラバ65により捕獲されて除去される。
【0034】
上記実施形態においては、成膜装置として、エピタキシャル成長装置を示したが、排気ラインにおいてプロセスガスに起因した副生成物等の発生が問題となる装置であれば、その他の成膜装置において、本発明に係る加熱ガスの供給システムを採用するこもできる。
【0035】
また、上記実施形態においては、加熱ガス供給ライン70としては、ガスボンベ72、流量制御器73、加熱器74、バルブ75等により構成したものを示したが、これに限定されるものではなく、処理チャンバ10から排出されるガスに対して、予め加熱されたガスを供給できるものであれば、その他の構成を採用することができる。
【0036】
さらに、上記実施形態においては、処理チャンバ10のガス排出口11bに連結される排気ライン60として、扁平な排気通路を画定する排気キャップ61及びこれに連結される排気管62等からなるものを示したが、これに限定されるものではなく、排気ラインにおいて未反応のプロセスガス等に起因した副生成物の発生が問題となるものであれば、その他の形状及び構造をなす排気ラインにおいて、本発明に係る加熱ガスの供給システムを採用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の成膜装置によれば、基板に成膜処理を施す処理チャンバ内のガスを排出する排気ラインとして、排気キャップと、排気キャップの下流側に連通される排気管を採用し、所定の温度に予め加熱された加熱ガスを供給する加熱ガス供給ラインとして、排気キャップに連通される加熱ガス供給管を採用したことにより、加熱媒体が排出されるガスと同じく気相であるため、供給された加熱ガスが排出されたガスと直接混ざり合うことで、排出ガスを効率良く加熱することができる。
これにより、未反応のプロセスガス等に起因する副生成物の発生を抑制ないし防止できる。また、加熱ガスは排出されたガスと一体となって排気管を通って下流側に流れ至るため、排気管の下流側までの幅広い範囲に亘って、副生成物の発生を抑制ないし防止できる。さらに、排気ラインの周りに放出される熱も少なくなり、周辺部品等への熱の影響を低減することができる。さらに、加熱ガス供給管を排気キャップに設けることにより、排気ラインのメンテナンス等が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成膜装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す成膜装置の処理チャンバの領域を示す縦断面図である。
【図3】図1に示す成膜装置の処理チャンバの領域を示す横断面図である。
【図4】図1に示す成膜装置の外観を示す斜視図である。
【図5】従来の成膜装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
S 処理空間
W ウェーハ(基板)
10 処理チャンバ
11 本体
11a ガス供給口
11b ガス排出口
12 蓋体
20 サセプタ
30 ハロゲンランプ
40 予備加熱リング
50 プロセスガス供給ライン
51 プロセスガス供給管
60 排気ライン
61 排気キャップ
61a フランジ部
62 排気管
63 アイソレーションバルブ
64 ポンプ
65 スクラバ
70 加熱ガス供給ライン
71 加熱ガス供給管
72 ガスボンベ
73 流量制御器
74 加熱器
75 バルブ

Claims (5)

  1. 基板に成膜処理を施す処理チャンバと、前記処理チャンバにプロセスガスを供給するプロセスガス供給ラインと、前記処理チャンバ内のガスを排出する排気ラインと、前記排気ラインに設けられて所定の温度に予め加熱された加熱ガスを供給する加熱ガス供給ラインと、を備えた成膜装置であって、
    前記排気ラインは、前記処理チャンバのガス排出口に連通されて排気通路の断面形状を変化させる排気キャップと、前記排気キャップの下流側に連通される排気管と、を有し、
    前記加熱ガス供給ラインは、前記排気キャップに連通された加熱ガス供給管を有する、
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記排気キャップは、前記処理チャンバの処理空間と略平行に伸長する扁平な排気通路を画定し、
    前記加熱ガス供給管は、供給される加熱ガスが前記扁平な排気通路に沿う方向から導入されるように、連結されている、
    ことを特徴とする請求項記載の成膜装置。
  3. 前記加熱ガス供給管は、供給される加熱ガスが前記ガス排出口に近接した領域から前記排気管が連通された下流側領域に向かうように、連結されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成膜装置。
  4. 前記加熱ガスは、HClガスである、
    ことを特徴とする請求項1ないしいずれかに記載の成膜装置。
  5. 前記加熱ガスの加熱温度は、340°C〜400°Cである、
    ことを特徴とする請求項4記載の成膜装置。
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