JP2011043474A - X線検出器およびx線検査装置 - Google Patents

X線検出器およびx線検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各X線センサからのX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができるX線検出器およびX線検査装置を提供すること。
【解決手段】センサモジュール群102の各センサモジュール102a、102b、102c、・・・およびセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・は、それぞれ所定間隔でそれぞれ一列に配置されていて、この所定間隔は、センサモジュール群102の各センサモジュール102a、102b、102c、・・・と、これらのセンサモジュール102a、102b、102c、・・・のそれぞれに対応させたセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・と、の各対応点をそれぞれ結んだ各方向線が集束領域で集束するようにそれぞれ決定された。
【選択図】図4

Description

本発明は、肉、魚、加工食品、医薬品等の被検査物中に混入した異物を検出するX線検出器およびX線検査装置に関し、特に、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線を検出するX線検出器およびX線検査装置に関するものである。
例えば食品などの被検査物への異物の混入の有無を検出するために、従来からX線検査装置が用いられている。この種の従来のX線検査装置は、装置本体の上側にX線発生部を配置し、且つ、X線発生部の下方の搬送ベルトの下部となる位置にX線検出器を取り付け、X線発生部から照射されたX線をX線検出部にて受けるようにしている。
この種のX線検査装置においては、1つのX線発生部に対し、X線発生部からのX線を受けるライン状のセンサモジュールを搬送方向に並べて配置するとともに、X線発生部から各X線センサに至るそれぞれのX線の線質を異ならせるX線可変体を設け、被検査物を透過した互いに線質の異なる各X線を各センサモジュールで検出することにより、これらX線の透過量から被検査物中の異物を、X線を透過し易い異物と、X線を透過しにくい異物とに区別して検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このX線検査装置は、例えば、複数のセンサモジュールにより取得した高エネルギー画像と低エネルギー画像との差分を算出することにより、異物のみを高感度に検出することができるようになっている。
また、X線検出器を、X線の透過方向に沿った上下位置に配置される2つのセンサモジュールから構成し、上段のセンサモジュールが、シンチレータで可視光に変換後に、可視光反射体で反射させて受光素子によりX線透過量に対応したX線透過データを出力し、下段のセンサモジュールが、X線フィルタで所定の帯域のX線エネルギーを減衰させてから、シンチレータで可視光に変換後に、受光素子によりX線透過データを出力するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−168803号公報 特開2002−365368号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、センサモジュールが搬送方向に並べて配置されているため、各センサモジュールから出力されるX線透過データ間のバランスの悪化、データの不整合、濃度の差異といった問題を有していた。一方、特許文献2に記載されたもののように、センサモジュールを縦方向に並べて配置することでこれらの問題を解消することができるが、この場合、上側のセンサモジュールと下側のセンサモジュールとの間で画素の位置ズレが生じてしまうという問題があった。
すなわち、X線発生部からスリットによって略三角形状のスクリーン状となって照射され被検査物を透過したX線は、X線発生部の直下においては上側および下側のセンサモジュールに対して垂直に入射するが、X線発生部から遠い部位のセンサモジュールにおいては、X線が角度をもって入射するため、上側のセンサモジュールを通過したX線は、X線画像において位置が一致するその直下の下側のセンサモジュールではなく、X線画像において位置がズレたところの下側のセンサモジュールに入射してしまう。
このため、異物を検出するために上側のセンサモジュールから得たX線透過データと下側のセンサモジュールから得たX線透過データとの差分を算出した場合に、上記の位置ズレによって異物の信号が隣接する他素子に拡がってしまい正しく差分されないため、異物検出の感度が低下してしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、複数のセンサモジュールを縦に並べて配置したX線検出部を用いた場合に、各センサモジュールからのX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができるX線検出器およびX線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線検出器は、入射するX線の強度に基づいて、第1のX線透過データを出力する複数のセンサモジュールを含む第1のセンサモジュール群および第2のX線透過データを出力する複数のセンサモジュールを含む第2のセンサモジュール群と、を有し、前記第1のセンサモジュール群と前記第2のセンサモジュール群とが、入射する前記X線の入射方向に重なって配置されたX線検出器であって、前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールおよび前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールは、それぞれ所定間隔でそれぞれ一列に配置されていて、前記所定間隔は、前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールと、該センサモジュールのそれぞれに対応させた前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールと、の各対応点をそれぞれ結んだ各方向線が集束領域で集束するようにそれぞれ決定されたことを特徴とする。
この構成により、並置した第1のセンサモジュール群と第2のセンサモジュール群との間で一対一の対応関係にある各センサモジュールをそれぞれ結んだ各方向線が集束する集束領域にX線発生源を設けたときに、ともに同一の方向から入射してくるX線を検出することができるようになるから、第1のセンサモジュール群からの第1のX線透過データと第2のセンサモジュール群からの第2のX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができる。
また、各方向線は、各センサモジュールの中点同士や一端同士といった各対応点を結んだものであって、例えばセンサモジュールに含まれる素子数などに応じて何れの対応点を用いるかを選択するとよい。すなわち、モジュールに含まれる素子数が多い場合には、中点同士を対応点とすることにより、位置ズレが最大となる両端でのズレ量を小さく抑えることができる。一方、各モジュールに含まれる素子数が小さく他端でのズレ量が許容できる範囲である場合には、センサモジュールの一端同士を対応点とすることにより、各センサモジュールの配置を端部の位置により容易に決定することができ、いずれであっても、それぞれ複数のセンサモジュールからなる第1のセンサモジュール群および第2のセンサモジュール群からそれぞれ出力される第1のX線透過データと第2のX線透過データとの位置ズレを防止することができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、被検査物に照射され該被検査物を透過したX線の透過量から前記被検査物中の異物を検出するX線検査装置であって、X線源から前記被検査物が通過する領域に向けてX線を照射するX線発生部と、前記被検査物の搬送方向と直交する方向にともに配列され、前記X線発生部から照射されて前記被検査物を透過したX線を受け該X線の透過量に基づいて、第1のX線透過データを出力する複数のセンサモジュールを含む第1のセンサモジュール群および第2のX線透過データを出力する複数のセンサモジュールを含む第2のセンサモジュール群と、を有し、前記第1のセンサモジュール群と前記第2のセンサモジュール群とが前記X線の透過する方向に沿って並置されたX線検出器と、前記第1のX線透過データに基づく第1の画像データと前記第2のX線透過データに基づく第2の画像データとを用いて画像演算した画像に基づいて前記被検査物中の異物を検出する制御部と、を備え、前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールに対応する前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールは、前記X線の透過する方向に基づいて決定された間隔を相互に隔てて配置したことを特徴とする。
この構成により、第1のセンサモジュール群と第2のセンサモジュール群からのX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記センサモジュールは、X線を可視光に変換するシンチレータと、前記シンチレータにより変換された可視光を受光してX線の透過量に対応したX線透過データを出力する複数の受光素子と、をそれぞれ備え、前記第1のセンサモジュールは、前記シンチレータで変換後の可視光を前記X線の透過する方向とは異なる方向に反射させる可視光反射体を有することを特講とする。
この構成により、受光素子を可視光反射体によるX線の反射方向に配置することができるので、センサモジュールの高さを抑制することができる。
また、本発明に係るX線検査装置は、前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールの受光素子と前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールの受光素子とでX線の透過位置が互いに一致するよう前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールの複数の受光素子の間隔を相互に隔てて配置したことを特徴とする。
この構成により、受光素子毎にX線の通過位置が一致することとなり、X線透過データの位置ズレをより一層防止して更に高感度に異物を検出することができる。
本発明は、複数のセンサモジュールを縦に並べて配置したX線検出部を用いた場合に、各センサモジュールからのX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができるX線検出器およびX線検査装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の側面および内部構成を示す図である。 X線検査装置の検出部の構成を示す図である。 (a)、(b)は、X線検出器の横方向の構成を示す図である。 X線検出器の縦方向の構成を示す図である。 X線検出器の他の縦方向の構成を示す図である。 X線検出器の他の縦方向の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず構成について説明する。
図1に示すように、X線検査装置1は、搬送部2と検出部3とを筐体4の内部に備え、表示部5を筐体4の前面上部に備えている。
搬送部2は、被検査物Wを所定間隔をおいて順次搬送するものである。この搬送部2は、例えば筐体4に対して水平に配置されたベルトコンベアにより構成されている。搬送部2は、図1に示す駆動モータ6の駆動により予め設定された搬送速度で搬入口7から搬入された被検査物Wを搬出口8側(図中X方向)に向けて搬送面としてのベルト面2a上を搬送させるようになっている。筐体4の内部においてベルト面2a上を搬入口7から搬出口8まで貫通する空間は搬送路21を形成している。
検出部3は、順次搬送される被検査物Wに対し、搬送路21の途中の検査空間22においてX線を照射するとともに被検査物Wを透過するX線を検出するものであり、搬送路21途中の検査空間22の上方に所定高さ離隔して配置されたX線発生部9と、搬送部2内にX線発生部9と対向して配置されたX線検出器10を備えている。
X線発生源としてのX線発生部9は、金属製の箱体11の内部に設けられた円筒状のX線管12を図示しない絶縁油に浸漬した構成を有しており、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成している。X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(X方向)となるよう配置されている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器10に向けて、図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状となって搬送方向(X方向)を横切るように照射されるようになっている。
X線検出器10は、図3に示すように、幅方向、すなわち搬送される被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で搬送方向と直交するY方向に複数の検出素子が一直線上に配置されたものである。具体的には、X線検出器10は、被検査物Wの搬送方向(X方向)の平面上で直交する方向(Y方向)に直線状に延在する上段のセンサモジュール群102および下段のセンサモジュール群101をX線の照射方向に沿って配置したものから構成されている。X線検出器10には、被検査物Wに向けて照射され透過するX線が入射するようになっている。X線検出器10は、センサモジュール群102で検出されるX線の強度に基づいて、第1のX線透過データを出力し、センサモジュール群101で検出されるX線の強度に基づいて、第2のX線透過データを出力するようになっている。
図2に示すように、搬送路21内の天井部21aには、搬送方向(X方向)に沿って複数個所にX線遮蔽用の遮蔽カーテン16が吊り下げ配置されている。遮蔽カーテン16は、X線を遮蔽する鉛粉を混入したゴムシートをのれん状(上部が繋がっており下部が帯状に分割された状態)に加工したものから構成されており、検査空間22から搬送路21を介してX線が筐体4の外部に漏えいすることを防止するものである。遮蔽カーテン16は、本実施の形態では、搬入口7と検査空間22との間、および検査空間22と搬出口8との間にそれぞれ2枚ずつ設けられており、1つの遮蔽カーテン16が被検査物Wと接触して弾性変形して隙間が生じた場合でも、他の遮蔽カーテン16がX線を遮蔽するので漏えい基準量を超えることなくX線の漏えいを防止できるようになっている。搬送路21における遮蔽カーテン16により囲まれた内側の空間が検査空間22を構成している。
X線検査装置1は、X線検出器10からのX線透過データが入力されるとともに被検査物W中の異物の有無を検査する制御部40と、制御部40による検査結果等を表示出力する表示部5と、制御部40への各種パラメータ等の設定入力を行う設定部45とを備えている。
制御部40は、CPUやメモリなどを備えて構成されており、X線検出器10から受け取った濃度データを記憶する記憶部42と、記憶部42から読み出した濃度データに対して合成や各種フィルタ等の画像処理を施す画像処理部43と、画像処理された濃度データに対して被検査物Wと異物との判別を行って異物の混入の有無を判定する判定部44と、を備えている。
設定部45は、ユーザが操作する複数のキーやスイッチ等で構成され、制御部40への各種パラメータ等の設定入力や動作モードの選択を行うものである。
表示部5は、平面ディスプレイ等から構成されており、制御部40による検査結果の表示を行うようになっている。また、表示部5は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示するとともに、総検査数、良品数、NG総数などの検査結果を、既定設定として、または、設定部45からの所定のキー操作による要求に基づいて表示するようになっている。
図3、図4(a)、図4(b)に示すように、X線検出器10は、幅方向に配列された複数のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・からなるセンサモジュール群102と、幅方向に配列された複数のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・からなるセンサモジュール群101と、を備え、さらにセンサモジュール群102とセンサモジュール群101とを、X線の照射方向に沿って並置した構成となっている。X線の照射方向とは、本実施の形態では、概ねベルト面2aにおける高さ方向となる。換言すると、X線検出器10は、幅方向と高さ方向の双方に複数のセンサモジュールを配列した構成となっている。
センサモジュール群102は、上段、すなわちX線発生部9に近い側に配置されており、X線発生部9から照射されたX線を最初に受けるようになっている。センサモジュール群101は、下段、すなわちセンサモジュール群102の下部でX線発生部9から遠い側に配置されており、X線発生部9から照射されセンサモジュール群102を通過したX線を受けるようになっている。
上段のセンサモジュール群102を構成する各センサモジュール102a、102b、102c、・・・は、各センサモジュール102a、102b、102c、・・・で同一のサイズであるとともに、各センサモジュール102a、102b、102c、・・・間で隙間が空かないよう密接して配列されている。下段のセンサモジュール群101を構成する各センサモジュール101a、101b、101c、・・・は、各センサモジュール101a、101b、101c、・・・で同一のサイズであるとともに、照射方向に基づいて決定された間隔を相互に隔てて配置されている。
本実施の形態では、上段のセンサモジュール102aと下段のセンサモジュール101a、上段のセンサモジュール102bと下段のセンサモジュール101b、上段のセンサモジュール102cと下段のセンサモジュール101c(以下センサモジュール102d、101d以降についても同様)で、X線の透過位置が互いに一致するように、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の間隔が設けられている。
具体的には、図4(a)に示すように、X線の透過位置が上段のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・と下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の中点同士となるように、これらの中点を対応点101ax、101bx、101cx、102ax、102bx、102cx、・・・とするとともに、X線発生部9から照射されたX線の方向線を対応線150として、対応線150が対応点101ax、101bx、101cx、102ax、102bx、102cx、・・・を透過するように、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の間隔が設けられている。
または、図4(b)に示すように、X線の透過位置が上段のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・と下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の一端同士となるように、これらの一端を対応点101ay、101by、101cy、102ay、102by、102cy、・・・とするとともに、X線発生部9から照射されたX線の方向線を対応線150として、対応線150が対応点101ay、101by、101cy、102ay、102by、102cy、・・・を透過するように、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の間隔が設けられている。
すなわち、上下に対応する各センサモジュールの対応点を結んだ各方向線が集束領域に集束していることにより、この集束領域にX線発生部9を配置すれば、逆にX線発生部9の側から見たときに上下に対応する各センサモジュールが同じ方向に重なって配置されていることになるから、X線発生部9から照射されたX線の対応線150のうち上段のセンサモジュール102aを通過する対応線150が下段のセンサモジュール101aを通過し、上段のセンサモジュール102bを通過する対応線150が下段のセンサモジュール101bを通過し、上段のセンサモジュール102cを通過する対応線150が下段のセンサモジュール101cを通過する(以下同様)ように、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の間隔が設けられている。
ここで、X線発生部9と上段のセンサモジュール群102との垂直距離をL、上段のセンサモジュール群102と下段のセンサモジュール101との距離をd、下段の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・内の配列された複数の受光素子(フォトダイオード)の素子数をa、配列方向の素子サイズをb、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の間隔をXとすると、X線発生器9の直下の下段のセンサモジュールとこのセンサモジュールから1つ遠い側のセンサモジュールとの間隔Xを、X=abd/Lとすることにより、センサモジュールの両端での画像ズレを小さくできるようになる。例えば、L=550mm、d=3mm、a=128個、b=0.8mmのとき、X=0.55mmとなる。また、X線発生器9の直下の下段のセンサモジュールからn(自然数)番目のセンサモジュールとこのセンサモジュールから1つ遠い側のセンサモジュールとの間隔Xnは、Xn=n・abd/Lとなる。
このように、X線の透過位置が互いに一致するように、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・の間隔を設けることにより、上段のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・と下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・からのX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができる。
なお、下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・に間隔を設けることに加えて、更に、上段のセンサモジュール102aの各受光素子123(図5参照)と下段のセンサモジュール101aの各受光素子113(図5参照)との間でも、X線の透過位置が互いに一致するように、下段のセンサモジュール101aの各受光素子113に間隔を設けてもよい。この場合、受光素子毎にX線の通過位置が一致することとなり、X線透過データの位置ズレをより一層防止して更に高感度に異物を検出することができる。
以下、センサモジュール群102、101のそれぞれのうち、1つのセンサモジュール102a、101aを例に詳細を説明する。なお、センサモジュール群102のセンサモジュール102a以外のセンサモジュール102b、102c、・・・もセンサモジュール102aと同様に構成され、センサモジュール群101のセンサモジュール101a以外のセンサモジュール101b、101c、・・・もセンサモジュール101aと同様に構成されている。
図5に示すように、センサモジュール102aは上段に設けられ、センサモジュール101aは下段に設けられている。上段のセンサモジュール102aには、シンチレータ121と、受光素子123が設けられている。下段のセンサモジュール101aには、X線フィルタ110と、シンチレータ111と、受光素子113が設けられている。なお、図5は概略図であり、通常は、シンチレータ(121、111)と受光素子(123、113)とは、それぞれ密着して設けられる。
受光素子123、113は、ライン状に図の奥行方向に複数配列されており、フォトダイオードからなる。X線フィルタ110、シンチレータ121、111についても受光素子123、113の配列に沿って図中奥行方向に所定長を有している。
X線フィルタ110は、X線の線質を異ならせる線質可変体で構成されており、このX線フィルタ110は、例えば、アルミニウムや銅などの金属や、カーボンや樹脂材を薄板状に形成したものから構成されている。このX線フィルタ110は、センサモジュール101aで受ける所定の帯域のX線エネルギーを減衰させるようになっている。この所定の帯域は、X線フィルタ110の材質等で設定することができ、例えば、X線発生部9から発生したX線のうち、必要なX線エネルギーの帯域のみのX線エネルギーを得ることができる。このため、所定のX線エネルギーを使用することにより、材質の異なる被検査物Wおよび異物の影を強調できるようになる。
なお、少なくともセンサモジュール101a側では、センサモジュール102a側で可視光に変換されなかったX線に対する線質を可変させることになる。これにより、センサモジュール102aで受けるX線と、センサモジュール101aで受けるX線の線質を異ならせることとなる。
上記構成のX線検査装置1の異物検出動作について説明する。被検査物Wが搬送部2によって搬送される途中位置で被検査物WにX線発生部9からX線が照射される。このX線の照射に伴って被検査物Wを透過してくるX線は、各センサモジュール102a、101aによって検出される。
センサモジュール102aは、被検査物Wを透過してくるX線をシンチレータ121により光に変換する。シンチレータ121で変換された光は、フォトダイオードである受光素子123によって受光される。各受光素子123は、受光した光を電気信号に変換して第1のX線透過データとして制御部40に出力する。
センサモジュール101aでは、センサモジュール102aで可視光に変換されなかったX線を受けるようになっている。センサモジュール101aが受けたX線はX線フィルタ110で線質が可変された後、シンチレータ111により光に変換される。シンチレータ111で変換された光は、フォトダイオードである受光素子113によって受光される。各受光素子113は、受光した光を電気信号に変換して第2のX線透過データとして制御部40に出力する。
各センサモジュール102a、101aの受光素子123、113は、被検査物Wを透過したX線量に対応した第1のX線透過データおよび第2のX線透過データをそれぞれ出力する。制御部40は、このX線透過データに対応した濃淡階調を有する画像からなるX線透過画像を生成する。また、制御部40は、センサモジュール102aが出力する第1のX線透過データと、センサモジュール101aが出力する第2のX線透過データとを画像展開し、双方のX線透過データに対応するX線透過画像を得る。そして、制御部40は、2つのX線透過画像の重ね合わせ(対応する画素値の加算)を実行することにより異物の濃度を相対的に濃くし、被検査物Wに対し異物を強調し、異物を容易に抽出できるようにしている。なお、制御部40の画像処理では、重ね合わせ処理に限らず、差分(対応する画素値の減算)処理を実行してもよい。例えば、一方のX線透過画像から他方のX線透過画像の差分を実行すると、異物の濃度を残して被検査物Wの濃度を薄くすることができ、結果として重ね合わせ(対応する画素値の加算)をしたときとほぼ同様に異物を強調することができる。
上記2つのセンサモジュール102a、101aは、単一のX線を基に、上下配置されてなる。これにより、搬送部2上で搬送される被検査物Wを搬送方向に対し同時期に同一箇所のX線検出を行うことができる。
したがって、これらセンサモジュール102a、101aにおける各X線透過画像の間で搬送方向でのズレが生じることがない。よって、制御部40における両画像データの重畳(あるいは差分)処理を簡単に実行することができるので、両画像データを整合させるための電気的遅延処理等を不要にすることができ、簡単に異物を抽出することができる。また、被検査物Wが搬送中に変形した場合には、双方のX線透過画像がいずれも変形に応じて同様に変形するため、両画像の整合を図ることができる。
そして、制御部40では、上記画像処理後のX線透過データに基づき、被検査物W中(表面も含む)に異物があるか否かを判別し、この判別結果から良品(異物なし)または不良品(異物あり)を示す選別信号などを出力する。そして、上記検査を終えた被検査物Wは搬出された後、後段の選別装置等により制御部40から出力される選別信号に応じて良品と不良品とに選別される。
また、X線検出器10にて複数のセンサモジュール102a、101aを有するが、X線発生部9に関しては単一であるため、X線発生部9とX線検出器10を複数設けることなく異なる線質のX線に基づく異物検出を行うことができるため、コストを抑えつつ上記異物検出を行えるようになる。
センサモジュール102a、101aによる異物検出の具体例について説明する。センサモジュール102aでは、X線フィルタ110がないので、透過量が減衰されていないX線を受け、このX線の透過量に応じた電気信号を制御部40に出力する。また、X線フィルタ110が設けられたセンサモジュール101aでは、透過量が減衰されたX線を受け、このX線の透過量に応じた電気信号を制御部40に出力する。
具体的には、加工食品である被検査物W中(表面も含む)にある異物として検出されるものとしては、加工食品に元からあった骨や貝殻等と、加工食品に元からあるはずのない金属等の場合が考えられる。この場合、透過量が減衰されていないX線を受けるセンサモジュール102a側で出力されるX線透過データには、X線を透過し易い被検査物Wおよび骨や貝殻等が強調され易くなる。X線フィルタ110は、X線発生部9から発生したX線のうち、X線エネルギーの低い所定の帯域のみのX線エネルギーを減衰させ、異物における硬いものの影を強調できる。そのため、X線フィルタ110でX線エネルギーが低いところを削除されたX線(すなわち、高いX線エネルギー)を受けるセンサモジュール101a側のX線透過データには、X線を透過し難い金属について強調できるようになる。
これにより、制御部40では、センサモジュール102aとセンサモジュール101aからの両X線透過データに対し、所望する異物の種類に対応して複数の閾値を設定することにより、不良品と選別した被検査物Wの異物が、骨や貝殻など(小さい異物や薄い異物)のみであるか、あるいは金属などのみであるか、また、骨や貝殻など(小さい異物や薄い異物)および金属など双方を含むものであるかを判断でき、この判別信号を上記した良品と不良品の選別信号に加えて外部出力することもできるようになる。例えば、被検査物Wとして食品の「ハム」中に、異物の種類として「骨」、「金属」等の混入が考えられるが、これら異物の種別を含めて検出できるようになる。
したがって、上述したX線検査装置1では、異なる線質のX線を受けるセンサモジュール102a、101aを有することにより、X線を透過し易い異物(骨や貝殻などおよび小さい異物や薄い異物)と、X線を透過し難い異物(金属など)とをそれぞれ別に検出することが可能なため、検出すべき異物に制限されずに高精度な異物検出を行うことができる。また、上述したが、制御部40で両X線透過画像を、上記重畳あるいは差分処理することにより、被検査物Wに対し相対的に異物を強調する等の抽出処理を行うことができることは言うまでもない。
なお、上記は、一方のセンサモジュール101aにX線フィルタ110を設けX線の線質を変える構成について説明したが、このセンサモジュール101aにX線フィルタ110を設けず、センサモジュール102a、101aに設けるシンチレータ121、111に、それぞれX線−光変換特性が異なるものを用いる構成としてもよい。この場合、センサモジュール102a、101aでは、それぞれX線の異なる帯域のX線透過量を検出することができ、X線フィルタ110を用いずとも同様に、各センサモジュール102a、101aで異なる種類の異物を検出することができる。同時に、制御部40によるX線透過画像の重畳、あるいは差分処理により被検査物Wに対して相対的に異物を強調させることもできるようになる。
図6に示すように、X線検出器10が上下に配置された2つのセンサモジュール103a、101aを備え、上段のセンサモジュール103aに可視光反射体132を設けるように構成してもよい。これらのセンサモジュール103a、101aも、図4の場合と同様に、X線発生部9から照射された単一のX線を受けるよう上下に配置されている。
図6において、下段のセンサモジュール101aは前述の説明と同様であるが、上段のセンサモジュール103aは、シンチレータ131と、可視光反射体132と、受光素子133とから構成されている。受光素子133は、受光素子113と同様に、ライン状に図の奥行方向に配列された複数のフォトダイオードからなる。シンチレータ131、可視光反射体132についても受光素子133の配列に沿って図中奥行方向に所定長を有している。可視光反射体132は、全反射ミラーで構成され45度の角度傾斜して配置されている。
上記構成においては、センサモジュール103aは、被検査物Wを透過してくるX線をシンチレータ131により光に変換する。シンチレータ131で変換された光は、可視光反射体132により90度直交する水平方向に反射された後、受光素子133によって受光される。受光素子133の各フォトダイオードは、受光した光を電気信号に変換して制御部40に出力する。この受光素子133は、X線発生部9から照射されるX線を直接受けない位置に設けられているため、受光素子133の耐久性を向上することができる。また、センサモジュール101aでは、センサモジュール103aで可視光に変換されなかったX線を受けるようになっており、センサモジュール101aの受光素子113は、X線発生部9のX線を直接受ける下部位置に設けられているが、受けるX線自体がX線フィルタ110を介して減衰されるため、受光素子113の耐久性を向上することができる。
また、センサモジュール103aにおいて、シンチレータ131の下部に受光素子133ではなく可視光反射体132を配置し、シンチレータ131で変換された光が可視光反射体132により90度直交する水平方向に反射された後、受光素子133によって受光されるようになっているため、センサモジュール103aの高さを抑制することができる。
図7に示すように、X線検出器10に3つのセンサモジュール103a、104a、101aを設けて構成してもよい。これらのセンサモジュール103a、104a、101aも、図4の場合と同様に、X線発生部9から照射された単一のX線を受けるよう上下に配置されている。
図7において、最上段のセンサモジュール103aおよび最下段のセンサモジュール101aは前述の説明と同様であるが、中間に設けられるセンサモジュール104aは、センサモジュール101aとセンサモジュール103aを合わせた構成となっている。すなわち、センサモジュール104aは、X線フィルタ140と、シンチレータ141と、可視光反射体142と、受光素子143とから構成されている。この中間のセンサモジュール104aおよび最下段のセンサモジュール101aに設けられるX線フィルタ140、110は、互いにX線に対する線質を異なるよう変更させるものを用いている。すなわち、中間のX線フィルタ140が減衰させるX線の所定帯域は、最下段のX線フィルタ130が減衰させるX線の所定帯域とは異なっている。
中間のセンサモジュール104aでは、最上段のセンサモジュール103aで可視光に変換されなかったX線に対する線質を可変させる。最下段のセンサモジュール101aでは、最上段のセンサモジュール103aおよび中間のセンサモジュール104aで可視光に変換されなかったX線に対する線質を可変させる。これにより、各センサモジュール103a、104a、101aで受けるX線の線質をいずれも異ならせることとなる。
このように、2段以上のセンサモジュール103a、104a、101aを上下に複数段配置させることにより、各センサモジュール103a、104a、101aでそれぞれX線の線質を異ならせ、対応して異なる種類の異物を強調して検出できるようになる。本発明では、下段のセンサモジュール101aに従い、X線エネルギーが減衰され柔らかい異物を強調して検出できるようになる。なお、2段以上のセンサモジュール103a、104a、101aをこのように複数段設けた構成であっても、いずれも単一のX線を受けるため、搬送部2を搬送する被検査物Wを常に同一箇所を同時に検出でき、制御部40における画像処理を容易に行うことができる。
以上のように、本実施の形態に係るX線検出器10は、入射するX線の強度に基づいて、第1のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・を含むセンサモジュール群102(第1のセンサモジュール群)および第2のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・を含むセンサモジュール群101(第2のセンサモジュール群)と、を有し、センサモジュール群102とセンサモジュール群101とが、入射するX線の入射方向に重なって配置されたX線検出器10であって、センサモジュール群102の各センサモジュール102a、102b、102c、・・・およびセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・は、それぞれ所定間隔でそれぞれ一列に配置されていて、この所定間隔は、センサモジュール群102の各センサモジュール102a、102b、102c、・・・と、これらセンサモジュール102a、102b、102c、・・・のそれぞれに対応させたセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・と、の各対応点をそれぞれ結んだ各方向線が集束領域で集束するようにそれぞれ決定されている。
このため、並置したセンサモジュール群102(第1のセンサモジュール群)とセンサモジュール群101(第2のセンサモジュール群)との間で一対一の対応関係にある各センサモジュールをそれぞれ結んだ各方向線が集束する集束領域にX線発生源を設けたときに、ともに同一の方向から入射してくるX線を検出することができるようになるから、例えば、上段のセンサモジュール102cを透過したX線が対応する下段のセンサモジュール101cに入射することとなり、上段のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・から出力される第1のX線透過データと下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・から出力される第2のX線透過データとの位置ズレを防止できる。そして、このX線検出器10から出力されるX線透過データを用いて演算処理することにより高感度に異物を検出することができるようになる。
また、各方向線は、各センサモジュールの中点同士や一端同士といった各対応点を結んだものであって、例えばセンサモジュールに含まれる素子数などに応じていずれの対応点を用いるかを選択するとよい。すなわち、モジュールに含まれる素子数が多い場合には、図4(a)のように、中点同士を対応点とすることにより、位置ズレが最大となる両端でのズレ量を小さく抑えることができる。一方、各モジュールに含まれる素子数が少なく他端でのズレ量が許容できる範囲である場合には、図4(b)のように、センサモジュールの一端同士を対応点とすることにより、各センサモジュールの配置を端部の位置により容易に決定することができ、いずれであっても、それぞれ複数のセンサモジュールからなるセンサモジュール群102(第1のセンサモジュール群)およびセンサモジュール群101(第2のセンサモジュール群)からそれぞれ出力される第1のX線透過データと第2のX線透過データとの位置ズレを防止することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、被検査物Wに照射されこの被検査物Wを透過したX線の透過量から被検査物W中の異物を検出するX線検出装置1であって、X線源から被検査物Wが通過する領域に向けてX線を照射するX線発生部9と、被検査物Wの搬送方向と直交する方向にともに配列され、X線発生部9から照射されて被検査物Wを透過したX線を受けこのX線の透過量に基づいて、第1のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・を含むセンサモジュール群102および第2のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・を含むセンサモジュール群101と、を有し、センサモジュール群102とセンサモジュール群101とがX線の透過する方向に沿って並置されたX線検出器10と、第1のX線透過データに基づく第1の画像データと第2のX線透過データに基づく第2の画像データとを用いて画像演算した画像に基づいて被検査物W中の異物を検出する制御部40と、を備え、センサモジュール群102の各センサモジュール102a、102b、102c、・・・に対応するセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・は、X線の透過する方向に基づいて決定された間隔を相互に隔てて配置している。
このため、上段のセンサモジュール102a、102b、102c、・・・からの第1のX線透過データと下段のセンサモジュール101a、101b、101c、・・・からの第2のX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、センサモジュール103a、104a、101aは、X線を可視光に変換するシンチレータ131、141、111と、シンチレータ131、141、111により変換された可視光を受光してX線の透過量に対応したX線透過データを出力する複数の受光素子133、143、113と、をそれぞれ備え、センサモジュール103a、104a、101aのうち、最下段を除くセンサモジュール103a、104aは、シンチレータ131、141で変換後の可視光をX線発生部9からのX線の透過する方向とは異なる方向に反射させる可視光反射体132、142を有している。
このため、受光素子133、143を可視光反射体132、142によるX線の反射方向に配置することができるので、センサモジュール103a、104a、101aの高さを抑制することができる。
また、本実施の形態に係るX線検査装置1は、センサモジュール群102の各センサモジュール102a、102b、102c、・・・の受光素子123とセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・の受光素子113とでX線の透過位置が互いに一致するようセンサモジュール群101の各センサモジュール101a、101b、101c、・・・の複数の受光素子113の間隔を相互に隔てて配置している。
このため、受光素子123、113毎にX線の通過位置が一致することとなり、X線透過データの位置ズレをより一層防止して更に高感度に異物を検出することができる。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば、本実施の形態に係るX線検査装置1に関して、搬送される被検査物Wの上方からX線を照射し、搬送面の下方に配置したX線検出器10により被検査物Wを透過したX線を検出する構成について説明したが、被検査物Wの下方、側方および斜方のいずれからX線を照射し、対向する位置に配置したX線検出器10により被検査物Wを透過したX線を検出してもよく、被検査物Wの形状等に応じて適宜変更することが可能であることはいうまでもない。
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、複数のセンサモジュールからのX線透過データの位置ズレを防止して高感度に異物を検出することができるという効果を有し、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線を検出するX線検出器およびX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 搬送部
3 検出部
4 筐体
5 表示部
6 駆動モータ
7 搬入口
8 搬出口
9 X線発生部
10 X線検出器
11 箱体
12 X線管
16 遮蔽カーテン
21 搬送路
22 検査空間
40 制御部
42 記憶部
43 画像処理部
44 判定部
45 設定部
101 センサモジュール群(第2のセンサモジュール群)
102 センサモジュール群(第1のセンサモジュール群)
103、104 センサモジュール群
101a、101b、101c、102a、102b、102c、103a、103b、103c、104a、104b、104c センサモジュール
101ax、101ay、101bx、101by、101cx、101cy、102ax、102ay、102bx、102by、102cx、102cy 対応点
111、121、131、141 シンチレータ
113、123、133、143 受光素子
132、142 可視光反射体
150 対応線
W 被検査物

Claims (6)

  1. 入射するX線の強度に基づいて、第1のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール(102a、102b、102c、・・・)を含む第1のセンサモジュール群(102)および第2のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール(101a、101b、101c、・・・)を含む第2のセンサモジュール群(101)と、を有し、前記第1のセンサモジュール群と前記第2のセンサモジュール群とが、入射する前記X線の入射方向に重なって配置されたX線検出器(10)であって、
    前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールおよび前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールは、それぞれ所定間隔でそれぞれ一列に配置されていて、
    前記所定間隔は、前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールと、該センサモジュールのそれぞれに対応させた前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールと、の各対応点をそれぞれ結んだ各方向線が集束領域で集束するようにそれぞれ決定されたことを特徴とするX線検出器。
  2. 前記対応点は、対応させた各センサモジュールの中点同士であることを特徴とする請求項1に記載のX線検出器。
  3. 前記対応点は、対応させた各センサモジュールの一端同士であることを特徴とする請求項1に記載のX線検出器。
  4. 被検査物(W)に照射され該被検査物を透過したX線の透過量から前記被検査物中の異物を検出するX線検査装置(1)であって、
    X線源から前記被検査物が通過する領域に向けてX線を照射するX線発生部(9)と、
    前記被検査物の搬送方向と直交する方向にともに配列され、前記X線発生部から照射されて前記被検査物を透過したX線を受け該X線の透過量に基づいて、第1のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール(102a、102b、102c、・・・)を含む第1のセンサモジュール群(102)および第2のX線透過データを出力する複数のセンサモジュール(101a、101b、101c、・・・)を含む第2のセンサモジュール群(101)と、を有し、前記第1のセンサモジュール群と前記第2のセンサモジュール群とが前記X線の透過する方向に沿って並置されたX線検出器(10)と、
    前記第1のX線透過データに基づく第1の画像データと前記第2のX線透過データに基づく第2の画像データとを用いて画像演算した画像に基づいて前記被検査物中の異物を検出する制御部と、を備え、
    前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールに対応する前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールは、前記X線の透過する方向に基づいて決定された間隔を相互に隔てて配置したことを特徴とするX線検査装置。
  5. 前記センサモジュールは、
    X線を可視光に変換するシンチレータ(111、121)と、
    前記シンチレータにより変換された可視光を受光してX線の透過量に対応したX線透過データを出力する複数の受光素子(113、123)と、をそれぞれ備え、
    前記第1のセンサモジュールは、前記シンチレータで変換後の可視光を前記X線の透過する方向とは異なる方向に反射させる可視光反射体(132)を有することを特徴とする請求項4に記載のX線検査装置。
  6. 前記第1のセンサモジュール群の各センサモジュールの受光素子と前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールの受光素子とでX線の透過位置が互いに一致するよう前記第2のセンサモジュール群の各センサモジュールの複数の受光素子の間隔を相互に隔てて配置したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のX線検査装置。
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