JP2011042638A - 害虫防除用組成物、害虫防除器具、並びに、害虫防除方法 - Google Patents
害虫防除用組成物、害虫防除器具、並びに、害虫防除方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011042638A JP2011042638A JP2009193104A JP2009193104A JP2011042638A JP 2011042638 A JP2011042638 A JP 2011042638A JP 2009193104 A JP2009193104 A JP 2009193104A JP 2009193104 A JP2009193104 A JP 2009193104A JP 2011042638 A JP2011042638 A JP 2011042638A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pest control
- composition
- control composition
- pest
- insect pest
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
【解決手段】害虫防除用組成物7は、(A)グリコール類又はトリオール類、及び(B)増粘剤、を主たる成分として含有する粘調性かつ水性の基剤と、当該基剤に保持された殺虫成分とを有するものであり、ゲル状或いは粘調性の性状を有している。害虫防除用具の吐出部5から吐出された害虫防除用組成物7は畝状又は棒状の形状を保っており、盛った状態で塗布可能である。害虫防除用組成物7は塗布した場所から流れ出したり、塗布した場所に染みこんだりすることなく、少なくとも数週間は畝状又は棒状の状態を保持できる。
【選択図】図2
Description
(A)グリコール類又はトリオール類、及び
(B)増粘剤、
を主たる成分として含有する粘調性かつ水性の基剤と、当該基剤に保持された殺虫成分とを有することを特徴とする害虫防除用組成物である。
(A)グリコール類又はトリオール類、及び
(B)増粘剤、
を主たる成分として含有する粘調性かつ水性の基剤と、当該基剤に保持された殺虫成分とを有するものである。
殺虫成分の含量は、殺虫成分の種類によって適宜選択すればよいが、通常は0.001〜2.0重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%である。
なお、油性の殺虫成分の場合には、乳化剤を用いることにより、本発明の害虫防除用組成物の殺虫成分として採用することができる。乳化剤としては、アニオン系やノニオン系の界面活性剤を用いることができる。
以下の組成からなる害虫防除用組成物[1]を調製した。
グリセリン 50%
カルボキシビニルポリマー 0.5%
フェノトリン 0.1%
乳化剤 0.3%
防腐剤 0.1%
水酸化ナトリウム 少量
脱イオン水 残部
フェノトリンを0.01%、乳化剤を0.03%とする以外は実施例1と同様にして、害虫防除用組成物[2]を調製した。調製した組成物は無色透明のゲル状であった。また、図1に示す容器を用いて圧出すると、図2のような畝状の形状を保ち、流れ出したりその場に染みこんだりすることはなかった。さらに、畝状又は棒状の形状は少なくとも数週間保持されていた。
以下の組成からなる害虫防除用組成物[3]を調製した。
グリセリン 50%
カルボキシビニルポリマー 0.4%
キサンタンガム 0.2%
フェノトリン 0.1%
乳化剤 0.3%
防腐剤 0.1%
水酸化ナトリウム 少量
脱イオン水 残部
カルボキシビニルポリマー0.5%に代えて、アクリレーツ/アクリル酸アルキルクロスポリマー0.5%とする以外は実施例1と同様にして、害虫防除用組成物[4]を調製した。調製した組成物は無色透明のゲル状であった。また、図1に示す容器を用いて圧出すると、図2のような畝状の形状を保ち、流れ出したりその場に染みこんだりすることはなかった。さらに、畝状又は棒状の形状は少なくとも数週間保持されていた。
クロヤマアリ(供試虫)約20頭を、図3(a)に示す樹脂性容器10(縦:約60cm、横:約37cm、深さ:約8cm)内に放飼し、水を含ませた脱脂綿を与えて管理した。なお、樹脂性容器の側面には、供試虫の逃亡防止のため、樹脂粉末を塗布した。24時間後、樹脂性容器10内の2箇所(A区,B区)に、供試虫の誘引源16を設置した。供試虫の誘引源16としては、図3(b)に示すように、ポリカップのフタ(直径約9mm)からなる皿の上に、紙シェルター11、動物用固形飼料12、及び、水を含ませた脱脂綿15を置いたものを用いた。
以下の組成からなる害虫防除用組成物[5]を調製した。
グリセリン 30%
カルボキシビニルポリマー 0.5%
フェノトリン 0.1%
水酸化ナトリウム 少量
脱イオン水 残部
グリセリン50%に代えてエチレングリコール30%とする以外は実施例1と同様にして、害虫防除用組成物[6]を調製した。調製した組成物は無色透明のゲル状であった。また、図1に示す容器を用いて圧出すると、図2のような畝状の形状を保ち、流れ出したりその場に染みこんだりすることはなかった。さらに、畝状又は棒状の形状は少なくとも数週間保持されていた。
グリセリン50%に代えてポリエチレングリコール(平均分子量:200)30%とする以外は実施例1と同様にして、害虫防除用組成物[7]を調製した。調製した組成物は無色透明のゲル状であった。また、図1に示す容器を用いて圧出すると、図2のような畝状の形状を保ち、流れ出したりその場に染みこんだりすることはなかった。さらに、畝状又は棒状の形状は少なくとも数週間保持されていた。
グリセリン50%に代えてジプロピレングリコール30%とする以外は実施例1と同様にして、害虫防除用組成物[7]を調製した。調製した組成物は無色透明のゲル状であった。また、図1に示す容器を用いて圧出すると、図2のような畝状の形状を保ち、流れ出したりその場に染みこんだりすることはなかった。さらに、畝状又は棒状の形状は少なくとも数週間保持されていた。
B型粘度計(東機産業株式会社製,RB85L型)を用い、25℃にて、実施例1の害虫防除用組成物[1]の粘度を測定した。その結果、粘度は458Pa・sであった。
2 容器
3 容器本体
5 吐出部
7 害虫防除用組成物
Claims (12)
- (A)グリコール類又はトリオール類、及び
(B)増粘剤、
を主たる成分として含有する粘調性かつ水性の基剤と、当該基剤に保持された殺虫成分とを有することを特徴とする害虫防除用組成物。 - (A)グリコール類又はトリオール類は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールからなる群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の害虫防除用組成物。
- (B)増粘剤は、合成ポリマー又は増粘多糖類であることを特徴とする請求項1又は2に記載の害虫防除用組成物。
- (A)グリコール類又はトリオール類の含量は、5〜80重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の害虫防除用組成物。
- (B)増粘剤の含量は、0.05〜5.0重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の害虫防除用組成物。
- 25℃における粘度が5〜700Pa・sであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の害虫防除用組成物。
- 殺虫成分は、ピレスロイド系化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の害虫防除用組成物。
- ピレスロイド系化合物は、フェノトリンであることを特徴とする請求項7に記載の害虫防除用組成物。
- 容器本体と当該容器本体に連通する吐出口とを備えた容器に、請求項1〜8のいずれかに記載の害虫防除用組成物が充填されてなり、前記害虫防除用組成物を吐出口から圧出して所望の場所に塗布可能であることを特徴とする害虫防除器具。
- 容器本体は可撓性であり、容器本体を押圧することにより前記害虫防除用組成物を圧出させるものであることを特徴とする請求項9に記載の害虫防除器具。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の害虫防除用組成物を、害虫の侵入場所に塗布することを特徴とする害虫防除方法。
- 請求項9又は10に記載の害虫防除器具を用いて、前記害虫防除用組成物を害虫の侵入場所に塗布することを特徴とする害虫防除方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009193104A JP2011042638A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | 害虫防除用組成物、害虫防除器具、並びに、害虫防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009193104A JP2011042638A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | 害虫防除用組成物、害虫防除器具、並びに、害虫防除方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011042638A true JP2011042638A (ja) | 2011-03-03 |
Family
ID=43830338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009193104A Pending JP2011042638A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | 害虫防除用組成物、害虫防除器具、並びに、害虫防除方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011042638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012067027A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Sumika Life Tech Co Ltd | 水性ゲル組成物、ゲル状殺虫剤、害虫の殺虫方法、並びに、殺虫用具 |
US9516873B2 (en) | 2012-12-19 | 2016-12-13 | Dow Agrosciences Llc | Equipment designs for applying agricultural management materials |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6239501A (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-20 | アメリカン・サイアナミド・カンパニ− | 殺虫用ゲル組成物 |
JPS62289505A (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-16 | ザ ブ−ツ カンパニ− ピ−エルシ− | 昆虫防除用組成物 |
JPH11217309A (ja) * | 1998-01-29 | 1999-08-10 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 毒餌組成物 |
JP2008019386A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Tsuchiya Chemical Kk | 機能性ゲル状組成物用液剤及びキット |
-
2009
- 2009-08-24 JP JP2009193104A patent/JP2011042638A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6239501A (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-20 | アメリカン・サイアナミド・カンパニ− | 殺虫用ゲル組成物 |
JPS62289505A (ja) * | 1986-05-27 | 1987-12-16 | ザ ブ−ツ カンパニ− ピ−エルシ− | 昆虫防除用組成物 |
JPH11217309A (ja) * | 1998-01-29 | 1999-08-10 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 毒餌組成物 |
JP2008019386A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Tsuchiya Chemical Kk | 機能性ゲル状組成物用液剤及びキット |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012067027A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Sumika Life Tech Co Ltd | 水性ゲル組成物、ゲル状殺虫剤、害虫の殺虫方法、並びに、殺虫用具 |
US9516873B2 (en) | 2012-12-19 | 2016-12-13 | Dow Agrosciences Llc | Equipment designs for applying agricultural management materials |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5369307B2 (ja) | ゲル状害虫用スプレー製品 | |
EP0566538B1 (en) | Synergistic fly attractant composition | |
KR102655095B1 (ko) | 해충, 진드기 방제 방법, 및 해충, 진드기 방제용 에어로졸 | |
ZA200601048B (en) | Aerosol for controlling insect pests | |
JP2022136321A (ja) | アリ忌避製品 | |
JP5483324B2 (ja) | 害虫の飛来防止方法 | |
JP2016074645A (ja) | ハチ防除用エアゾール、及びハチ防除方法 | |
JP2024071611A (ja) | 定量噴射型エアゾール、定量噴射型エアゾールの噴射方法及び薬剤の効果の持続性向上方法 | |
JP2011042638A (ja) | 害虫防除用組成物、害虫防除器具、並びに、害虫防除方法 | |
JP4754472B2 (ja) | クモの営巣防止エアゾール剤及びクモの営巣防止方法 | |
JP5253187B2 (ja) | クモの造網阻止エアゾール剤 | |
JP7067911B2 (ja) | 隙間用定量噴射型エアゾール及び害虫の防除方法 | |
WO2013164426A2 (de) | Lockstoffzusammensetzung | |
JP2021038212A (ja) | 害虫防除方法及びエアゾール製品 | |
JPH11158457A (ja) | 揮発性物質の徐放出性高粘度液組成物 | |
JPH10182304A (ja) | 防虫剤 | |
ES2966901T3 (es) | Composición de semioquímicos con difusión regulada | |
JPWO2020111071A1 (ja) | 匍匐害虫の防除方法および匍匐害虫防除用エアゾール装置 | |
JP6830652B2 (ja) | 殺虫エアゾール製品 | |
JP2006117538A (ja) | 可溶化型水性乳剤 | |
JP6830653B2 (ja) | 殺虫エアゾール製品 | |
TW201929664A (zh) | 凝膠型之人體用害蟲忌避劑 | |
JP7433404B2 (ja) | コバエ防除用スプレー製品、及びコバエの発生を予防する方法 | |
JP2011144154A (ja) | 害虫忌避剤、害虫忌避材および害虫忌避方法 | |
JP7068812B2 (ja) | 害虫防除方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131003 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131125 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140626 |