JP2011041376A - 集中巻きモータ用ステータ及び集中巻きモータ - Google Patents

集中巻きモータ用ステータ及び集中巻きモータ Download PDF

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Abstract

【課題】高いコストをかけずに集中巻きモータのコイルからヨークに効率良く熱を伝導することができるようにする。
【解決手段】円環状のヨーク24bの周方向に間隔をおいた複数箇所から、ヨーク24bの径方向にティース24c,24c,…がそれぞれ延設されたモータ21のステータ24において、ヨーク24bの隣り合う2つのティース24c,24c間の箇所から径方向にそれぞれ膨出形成されて、隣り合う2つのティース24c,24c間にそれぞれ配置される複数の膨出部24d,24d,…を有しており、各膨出部24dが、隣り合う2つのティース24c,24cの基端どうしを結ぶ直線の少なくとも一部分と重ならない形状で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、集中巻きモータ用ステータ及び集中巻きモータに関するものである。
例えば、車両に搭載される電動アシスト過給機や電動コンプレッサでは、ステータの量産性等の見地から、集中巻きモータを用いることが増えている。この集中巻きモータにおいては、ステータの円環状を呈するヨークの周方向に間隔をおいた複数箇所から、ヨークの径方向にそれぞれティースを延設し、各ティースにそれぞれ巻回したコイルに通電して発生させた磁束によりロータを回転させる(例えば、特許文献1)。
特開2008−35646号公報
集中巻きモータにおいては、コイルへの通電時にコイルから相当の発熱が生じるので、効率的な放熱を図る必要がある。コイルからの熱はステータの周辺雰囲気に放熱するのが通常である。この場合、隣り合う2つのティース間(コイル間)の隙間に存在する空気が、コイルからヨークへの熱伝導経路の一部を構成することになる。しかし、空気の熱抵抗はステータに比べて圧倒的に高いので、空気を熱伝導経路に含む放熱構造では十分な放熱効率を実現することが難しい。
また、コイルからヨークへの熱伝導効率を高めるために、各ティースにコイルをそれぞれ巻回した後、隣り合う2つのティース間の隙間に高熱伝導性の樹脂を充填することもある。ところが、高熱伝導性の樹脂は一般的に高価であるので、集中巻きモータのコストを高騰させる一因となってしまう。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、高いコストをかけずに集中巻きモータのコイルからヨークに効率良く熱を伝導することができる集中巻きモータ用ステータと集中巻きモータとを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータは、円環状のヨークの周方向に間隔をおいた複数箇所から、前記ヨークの径方向にティースがそれぞれ延設された集中巻きモータ用ステータにおいて、前記ヨークの隣り合う2つの前記ティース間の箇所から前記径方向にそれぞれ膨出形成されて、前記隣り合う2つのティース間にそれぞれ配置される複数の膨出部を有しており、前記膨出部が、前記隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線の少なくとも一部分と重ならない形状で形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータによれば、隣り合う2つのティース間に、ヨークと同じ熱伝導率の膨出部が位置して、それら2つのティースにそれぞれ巻回される各コイルに膨出部が近接することになる。したがって、ティースに巻回されたコイルからヨークからヨークへの熱伝導経路が、隣り合う2つのティース間の空気によって構成される度合いが低下する。したがって、コイルからの熱をヨークに効率良く伝導することができる。
その上、隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線の少なくとも一部分には、膨出部が重なって存在しないので、膨出部の存在が、隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成する要因となることがない。そのため、膨出部の存在によってステータとしての磁気性能が低下しないようにすることができる。
また、請求項2に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータは、請求項1に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、前記膨出部が、前記隣り合う2つのティースからそれぞれ少なくとも所定間隔以上離間するように形成されており、前記所定間隔が、前記隣り合う2つのティースにそれぞれ巻回されるコイルへの通電により発生して前記隣り合う2つのティースをそれぞれ通る2つの磁路の、前記隣り合う2つのティース間の前記膨出部におけるショートの発生を回避することができる寸法に設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータによれば、請求項1に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、膨出部とその近傍のティースとが所定間隔以上離間していることから、隣り合う2つのティースにそれぞれ巻回されるコイルへの通電により発生して隣り合う2つのティースをそれぞれ通る2つの磁路が、それら2つのティース間の膨出部においてショートすることがない。このため、膨出部の存在によってステータとしての磁気性能が磁路ショートに起因して低下しないようにすることができる。
さらに、請求項3に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータは、請求項1又は2に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、前記膨出部に、前記ヨークの中心軸方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータによれば、請求項1又は2に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、各ティースにコイルをそれぞれ巻回した後、隣り合う2つのティース間の隙間に高熱伝導性の樹脂を充填する際、ヨークの中心軸方向におけるステータの一方の端面側から他方の端面側に、貫通孔を介して樹脂を回り込ませて、隣り合う2つのティース間の隙間にステータの両端面側から樹脂を効率良く充填させることができる。
また、請求項4に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータは、請求項1、2又は3に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、前記膨出部の側面に複数の放熱フィンが形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータによれば、請求項1、2又は3に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、膨出部の側面を放熱フィンによる放熱面として有効利用することができる。しかも、膨出部が隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成する形状ではないことから、放熱フィンをステータに形成することによってステータとしての磁気性能が低下しないようにすることができる。
さらに、請求項5に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータは、請求項1、2、3又は4に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、前記ヨーク、前記複数のティース、及び、前記複数の膨出部を有する薄板を、前記周方向における位置を合わせて前記ヨークの中心軸方向に複数枚積層することで構成されており、前記中心軸方向に複数枚積層された前記薄板どうしが、前記膨出部において相互に溶接されていることを特徴とする。
請求項5に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータによれば、請求項1、2、3又は4に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、薄板を積層してステータを構成する場合に、隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成しない膨出部において、積層した薄板どうしが溶接される。したがって、薄板どうしの溶接により膨出部に形状変化が生じても、そのことが原因でステータとしての磁気性能が低下しないようにすることができる。
また、請求項6に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータは、請求項1、2、3又は4に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、前記ヨーク、前記複数のティース、及び、前記複数の膨出部を有する薄板を、前記周方向における位置を合わせて前記ヨークの中心軸方向に複数枚積層することで構成されており、前記中心軸方向に複数枚積層された前記薄板どうしが、前記中心軸方向に重ねて配置された前記各膨出部に跨る半抜き加工により相互に連結固定されていることを特徴とする。
請求項6に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータによれば、請求項1、2、3又は4に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータにおいて、薄板を積層してステータを構成する場合に、隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成しない膨出部において、積層した薄板どうしが、各薄板の周方向における位置が同じ各膨出部に跨る半抜き加工によって、相互に連結固定される。したがって、薄板どうしの連結固定に必要な半抜き加工をステータに施しても、そのことが原因でステータとしての磁気性能が低下しないようにすることができる。
さらに、上記目的を達成するため、請求項7に記載した本発明の集中巻きモータは、請求項1、2、3、4、5又は6記載の集中巻きモータ用ステータを有することを特徴とする。
請求項7に記載した本発明の集中巻きモータによれば、請求項1、2、3、4、5又は6に記載した本発明の集中巻きモータ用ステータと同様の効果を得ることができる。
本発明の集中巻きモータ用ステータ及び集中巻きモータによれば、ティースに巻回されたコイルからヨークからヨークへの熱伝導経路が、隣り合う2つのティース間の空気によって構成される度合いが低下する。したがって、コイルからの熱をヨークに効率良く伝導することができる。
本発明の一実施形態に係る集中巻きモータを内蔵する電動アシスト式過給機の構成を示す断面図である。 図1の電動アシスト式過給機のモータに使用される本発明の一実施形態に係るステータの平面図である。 図2のステータの側面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図1の電動アシスト式過給機のモータに使用される本発明の他の実施形態に係るステータの斜視図である。 図1の電動アシスト式過給機のモータに使用される本発明の他の実施形態に係るステータの斜視図である。 図1の電動アシスト式過給機のモータに使用される本発明の他の実施形態に係るステータの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る集中巻きモータを内蔵する電動アシスト式過給機の構成を示す断面図である。
図1中引用符号10で示す本実施形態の電動アシスト式過給機は、タービン軸12、コンプレッサインペラ14、モータ21、およびハウジングを備える。ハウジングは、この例では、ベアリングハウジング16、タービンハウジング18、及びコンプレッサハウジング20からなる。
タービン軸12は、タービンインペラ11を一端(図1で左端)に有する。この例において、タービンインペラ11はタービン軸12に一体的に形成されているが、本発明はこれに限定されず、タービンインペラ11を別に取り付ける構成であってもよい。
コンプレッサインペラ14は、タービン軸12の他端(図1で右端)に軸端ナット15により一体で回転するように連結されている。
ベアリングハウジング16は、タービン軸12のラジアル荷重を受けるジャーナル軸受17を内蔵し、このジャーナル軸受17によりタービン軸12が回転自在に支持されている。さらに、ベアリングハウジング16は、ジャーナル軸受17を潤滑するための図示しない潤滑油流路を有している。
タービンハウジング18は、タービンインペラ11を回転可能に囲み、かつベアリングハウジング16に連結されている。このタービンハウジング18は、内部に外部から排ガスが導入されるスクロール室18aと、スクロール室18aからタービンインペラ11まで排ガスを案内する環状に形成された流路18bを有する。
さらに、流路18bには、複数のノズル翼19が周方向に一定の間隔で配置されている。このノズル翼19は、可変ノズル翼であり、その間に形成される流路面積を変化できることが好ましいが、本発明はこれに限定されず固定ノズル翼であってもよい。また、流路18bにノズル翼19の無い形態であってもよい。
コンプレッサハウジング20は、コンプレッサインペラ14を回転可能に囲み、かつベアリングハウジング16に連結されている。このコンプレッサハウジング20は、内部に圧縮空気が導入されるスクロール室20aと、コンプレッサインペラ14からスクロール室20aまで圧縮空気を案内する環状に形成されたディフューザ20bを有する。
モータ21は、後述するような構成の集中巻きモータであり、ロータ22およびステータ24を有する。ロータ22は、モータ21の回転子であり、ステータ24は、モータ21の固定子である。ロータ22とステータ24によりブラシレスの交流電動機が構成される。
この交流電動機は、タービン軸12の高速回転(例えば少なくとも10〜20万rpm)に対応でき、かつ加速時の回転駆動と減速時の回生運転ができることが好ましい。またこの交流電動機の駆動電圧は、車両に搭載されたバッテリの直流電圧と同一あるいはそれより高いことが好ましい。
上述のように構成された電動アシスト式過給機10では、エンジンからスクロール室18aにより排気ガスが導入されると、排気ガスによりタービンインペラ11が回転駆動される。すると、タービンインペラ11にタービン軸12を介して連結されたコンプレッサインペラ14が回転駆動され、コンプレッサインペラ14により吸気が圧縮されてエンジンに供給される。またこのとき、モータ21によってコンプレッサインペラ14の回転駆動が補助される。
電動アシスト式過給機10は、流路形成部材26を備える。流路形成部材26は、ステータ24の外周面と密着し、ベアリングハウジング16の内周面との間に液密の水冷ジャケット27を構成する。この水冷ジャケット27には、図示しない冷却水供給口と冷却水排出口から冷却水が供給され排出される。
図2は図1のステータ24の平面図、図3は図2のステータの側面図、図4は図2のA−A線断面図、図5は図2のB−B線断面図である。本実施形態に係るステータ24は、図3乃至図5に示すように、高熱伝導率の鋼板から同じ形に打ち抜き形成した複数枚の薄板24aを積層して構成されている。
図2に示すように、ステータ24は、円環状のヨーク24bと、ヨーク24bの周方向に間隔をおいた複数箇所からヨーク24bの径方向内側にそれぞれ延設されたティース24cと、ヨーク24bの隣り合う2つのティース24c,24c間の箇所からヨーク24bの径方向内側にそれぞれ膨出形成された複数の膨出部24dとを有している。積層した薄板24aどうしは、例えば、図5に示すように、膨出部24dの側面における溶接24eによって、連結固定することができる。
なお、本実施形態では、図面の見やすさのために、ティース24cと膨出部24dとをヨーク24bの周方向に90゜ずつ間隔をおいて4つずつ設けたステータ24を、図2乃至図5において示している。しかし、ティース24c及び膨出部24dの数と、隣り合う2つのティース24c,24c間や膨出部24d,24d間の間隔は、モータ21の仕様に応じて適宜に設定することができる。このことは、図6乃至図8を参照して後述する他の実施形態のステータについても同様である。
図2に示すように、各ティース24cにはコイル23がそれぞれ巻回される。コイル23は、例えば、円筒状のボビン(図示せず)に予め巻回しておいて、ボビンごと各ティース24cにその先端側から嵌装することで、ティース24cに巻回することができる。その場合には、対向する2つのティース24c,24c間に、ティース24cへの挿入方向に向けたボビンが配置できる間隔を設けることになる。
なお、膨出部24dとその両隣の各ティース24c,24cとの間には、所定間隔Sが確保される。この所定間隔Sは、膨出部24dにおいて複数の磁路のショートが発生しないようにするのに必要な寸法以上に設定される。
複数の磁路のショートは、例えば、膨出部24dの両隣の各ティース24c,24cのコイル23,23にそれぞれ通電した際の、各ティース24c,24cを通る2つの磁路(図示せず)が、共に膨出部24dを通ることによって発生する。
したがって、膨出部24dにおける2つの磁路のショートを防ぐには、コイル23の通電によって発生する不図示の磁路が、近傍の膨出部24dを含む磁気回路を構成しない程度に、膨出部24dとティース24c(コイル23)とを離間させる必要がある。これを基準に設定されるのが、上述した所定間隔Sである。
また、各膨出部24dは、その両隣の各ティース24c,24cの基端(ヨーク24bとの接続端)どうしを結ぶ直線の少なくとも一部分に重ならない形状とする必要がある。そのような形状とすることによって、膨出部24dがその両隣の各ティース24c,24c間に不要な磁路を構成する原因とならないようにし、ステータ24としての磁気性能が低下するのを防ぐことができる。
このように構成した本実施形態のステータ24は、図1に示すように、ヨーク24bの中心軸方向における両端面と、ロータ22を回転可能に配置するスペースを除くヨーク24bの径方向内側の隙間とを、高熱伝導率の樹脂25により被覆した上で、ベアリングハウジング16とコンプレッサハウジング20の間に配置、固定される。
以上に説明した構成による本実施形態のステータ24によれば、隣り合う2つのティース24c,24c(コイル23,23)間の空間の一部が、ヨーク24bと同じ材料による高熱伝導率の膨出部24dによって占有される。そして、ティース24c(コイル23)に近接して膨出部24dが配置されることになる。したがって、コイル23からヨーク24bへの熱伝導経路が、隣り合う2つのティース間の空気によって構成される度合いが低下する。このため、コイル23からヨーク24bへの熱伝導効率を高め、コイル23からの熱をヨーク24bに効率良く伝導することができる。
また、隣り合う2つのティース24c,24c(コイル23,23)間の空間の一部が膨出部24dによって占有されるので、その占有体積分だけ樹脂25の使用量を減らすことができる。この樹脂使用量の削減分だけステータ24の製造原価を安くして、コストの低減を図ることができる。
しかも、薄板24aを積層してステータ24を構成するために、隣り合う2つのティース24c,24cの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成しない膨出部24dにおいて、積層した薄板24a,24a,…どうしが溶接24eによって連結固定される。したがって、薄板24a,24a,…どうしの溶接24eにより膨出部24dに形状変化が生じても、そのことが原因でステータ24としての磁気性能が低下しないようにすることができる。
図6乃至乃至図8は、それぞれ、本発明の他の実施形態に係るステータ24の斜視図である。まず、図6に示すステータ24は、各薄板24aのヨーク24bの周方向における位置が同じ膨出部24d,24d,…に跨って、半抜き加工によるカシメ24fをそれぞれ形成して、各薄板24a,24a,…どうしを連結固定したものである。したがって、図6に示すステータ24では、図5に示すような、各薄板24a,24a,…どうしを溶接24eによって連結固定する必要はない。なお、半抜き加工とは、打抜き加工で完全に分離するまで加工するのではなく、途中で加工を止めて凸形状を形成し、この凸形状によって隣接する薄板に対して係合させるものである。
このように構成された図6のステータ24によれば、膨出部24dが隣り合う2つのティース24c,24cの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成する形状ではないことから、薄板24a,24a,…どうしの連結固定に必要な半抜き加工をステータ24に施しても(カシメ24fを膨出部24dに形成しても)、そのことが原因でステータ24としての磁気性能が低下しないようにすることができる。
また、図7に示すステータ24は、各薄板24aのヨーク24bの周方向における位置が同じ膨出部24d,24d,…に跨って、ヨーク24bの中心軸方向にステータ24を貫通する貫通孔24gを形成したものである。
このように構成された図7のステータ24によれば、各ティース24cにコイル23をそれぞれ巻回した後、隣り合う2つのティース24c,24c間の隙間に高熱伝導性の樹脂25(図1参照)を充填する際に、樹脂25を効率良く充填させることができる。即ち、ヨーク24bの中心軸方向におけるステータ24の一方の端面側から他方の端面側に、貫通孔24gを介して樹脂25を回り込ませて、隣り合う2つのティース24c,24c間の隙間にステータ24の両端面側から樹脂25を効率良く充填させることができる。
しかも、図7のステータ24によれば、膨出部24dが隣り合う2つのティース24c,24cの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成する形状ではないことから、貫通孔24gをステータ24に形成しても、コイル23に通電した際の磁気回路に対して貫通孔24gが悪影響を及ぼすことがない。そのため、貫通孔24gをステータ24に形成することによりステータ24としての磁気性能が低下しないようにすることができる。
さらに、図8に示すステータ24は、各薄板24aのヨーク24bの周方向における位置が同じ膨出部24d,24d,…に跨って、ヨーク24bの中心軸方向に延在する複数の放熱フィン24hを形成したものである。
このように構成された図8のステータ24によれば、膨出部24dの側面を放熱フィン24hによる放熱面として有効利用することができる。しかも、膨出部24dが隣り合う2つのティース24c,24cの基端どうしを結ぶ直線上の磁路を構成する形状ではないことから、放熱フィン24hをステータ24に形成することによりステータ24としての磁気性能が低下しないようにすることができる。
そして、以上に説明した各実施形態のステータ24を有するモータ21によれば、各ステータ24によって発揮されるのと同じ効果を得ることができる。
なお、図6のステータ24を除く他の実施形態のステータ24においては、薄板24aの積層によりステータ24を構成する必要はなく、単一の部材でステータ24を構成してもよい。
また、図6のステータ24を含む全ての実施形態のステータ24において、膨出部24dにおいて複数の磁路のショートが発生しないようにするのに必要な所定間隔Sを、膨出部24dとその両隣の各ティース24c,24cとの間に確保する構成は、省略してもよい。
10 電動アシスト式過給機
11 タービンインペラ
12 タービン軸
14 コンプレッサインペラ
15 軸端ナット
16 ベアリングハウジング
17 ジャーナル軸受
18 タービンハウジング
18a スクロール室
18b 流路
19 ノズル翼
20 コンプレッサハウジング
20a スクロール室
20b ディフューザ
21 モータ
22 ロータ
23 コイル
24 ステータ
24a 薄板
24b ヨーク
24c ティース
24d 膨出部
24e 溶接
24f カシメ
24g 貫通孔
24h 放熱フィン
25 樹脂
26 流路形成部材
27 水冷ジャケット
S 所定間隔

Claims (7)

  1. 円環状のヨークの周方向に間隔をおいた複数箇所から、前記ヨークの径方向にティースがそれぞれ延設された集中巻きモータ用ステータにおいて、
    前記ヨークの隣り合う2つの前記ティース間の箇所から前記径方向にそれぞれ膨出形成されて、前記隣り合う2つのティース間にそれぞれ配置される複数の膨出部を有しており、
    前記膨出部は、前記隣り合う2つのティースの基端どうしを結ぶ直線の少なくとも一部分と重ならない形状で形成されている、
    ことを特徴とする集中巻きモータ用ステータ。
  2. 前記膨出部は、前記隣り合う2つのティースからそれぞれ少なくとも所定間隔以上離間するように形成されており、前記所定間隔は、前記隣り合う2つのティースにそれぞれ巻回されるコイルへの通電により発生して前記隣り合う2つのティースをそれぞれ通る2つの磁路の、前記隣り合う2つのティース間の前記膨出部におけるショートの発生を回避することができる寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載の集中巻きモータ用ステータ。
  3. 前記膨出部に、前記ヨークの中心軸方向に貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の集中巻きモータ用ステータ。
  4. 前記膨出部の側面に複数の放熱フィンが形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の集中巻きモータ用ステータ。
  5. 前記ヨーク、前記複数のティース、及び、前記複数の膨出部を有する薄板を、前記周方向における位置を合わせて前記ヨークの中心軸方向に複数枚積層することで構成されており、前記中心軸方向に複数枚積層された前記薄板どうしは、前記膨出部において相互に溶接されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の集中巻きモータ用ステータ。
  6. 前記ヨーク、前記複数のティース、及び、前記複数の膨出部を有する薄板を、前記周方向における位置を合わせて前記ヨークの中心軸方向に複数枚積層することで構成されており、前記中心軸方向に複数枚積層された前記薄板どうしは、前記中心軸方向に重ねて配置された前記各膨出部に跨る半抜き加工により相互に連結固定されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の集中巻きモータ用ステータ。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6記載の集中巻きモータ用ステータを有することを特徴とする集中巻きモータ。
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