JP2019134573A - 回転電機のステータ - Google Patents

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智 藤代
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Abstract

【課題】コイルで発生する熱を効率良く冷却することができる回転電機のステータを提供する。【解決手段】回転電機のステータ2は、ステータコア11と、コイル12と、を備えている。ステータコア11には、コイル12による発生熱を冷却するための冷却通路13が設けられている。冷却通路13は、いずれかのコアプレート10のコイル12の巻装部の径方向外側領域に当該コアプレート10の外周方向に略沿って形成されたスリット溝16を有している。冷却通路13は、いずれかのコアプレート10の外周面とスリット溝16を連通する冷却液導入口17Aと、いずれかのコアプレート10の外周面とスリット溝16を連通する冷却液排出口17Bと、を有している。冷却液導入口17Aは、複数のコアプレート10の積層方向の中央領域に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のステータに関するものである。
電気自動車やハイブリッド車両等では、車両駆動用として高出力の回転電機が用いられる。この種の回転電機は、回転磁界を発生するステータと、ステータの回転磁界を受けて回転するロータと、を備えている。ステータは、環状の複数のコアプレートがステータ軸方向に積層されたステータコアと、ステータコアの内周縁部に巻装されるコイルと、を有している。
近年、この種の回転電機では、高出力化と小型化が望まれている。しかし、電動機を小型でかつ高出力化が可能な構造にしようとすると、コイルで発生した熱がステータにこもり易くなる。このため、ステータを冷却液によって冷却する等の対策が行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載のステータは、ステータコアの外周面に冷却液を流し、コイルで発生した熱をステータの外周面から冷却する構造とされている。
また、特許文献2に記載のステータは、ステータコアにコアプレートの積層方向(ステータ軸方向)に沿う複数の冷却通路(孔)を設け、その冷却通路に冷却液を流す構造とされている。このステータでは、コイルで発生した熱をステータコアの内部を流れる冷却液によって冷却する。
特開2015−115994号公報 特開2008−312292号公報
しかし、特許文献1に記載のステータは、コイルで発生した熱を、ステータの外周面に流す冷却液によって冷却する構造とされているため、最も高温となるコイルの近傍部を効率良く冷却することができない。
また、特許文献2に記載のステータは、コイルで発生した熱を、ステータコアの内部を流れる冷却液によって冷却する構造とされているため、コイルの近傍部を効率良く冷却することができる。しかし、このステータは、冷却通路がステータコアの積層方向に沿うようにステータコアに設けられているため、最も熱のこもり易いコアプレートの積層方向の中央領域を優先的に冷却することができない。特に、ステータコアの軸方向の長さ(コアプレートの積層方向の長さ)の長い回転電機を用いる場合には、ステータコアの軸方向の中央領域の冷却を効率良く行うことが重要となる。
そこで本発明は、コイルで発生する熱を効率良く冷却することができる回転電機のステータを提供しようとするものである。
本発明に係る回転電機のステータは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る回転電機のステータは、環状の複数のコアプレート(例えば、実施形態のコアプレート10)がステータ軸方向に積層されたステータコア(例えば、実施形態のステータコア11)と、前記ステータコアの内周側の縁部に巻装されたコイル(例えば、実施形態のコイル12)と、を備え、前記ステータコアに前記コイルによる発生熱を冷却するための冷却通路(例えば、実施形態の冷却通路13)が設けられた回転電機のステータであって、前記冷却通路は、いずれかの前記コアプレートの前記コイルの巻装部の径方向外側領域に当該コアプレートの外周方向に略沿って形成されたスリット溝(例えば、実施形態のスリット溝16)と、いずれかの前記コアプレートの外周面と前記スリット溝を連通する冷却液導入口(例えば、実施形態の冷却液導入口17A)と、いずれかの前記コアプレートの外周面と前記スリット溝を連通する冷却液排出口(例えば、実施形態の冷却液排出口17B)と、を備え、前記冷却液導入口は、複数の前記コアプレートの積層方向の中央領域に配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、ステータコアの内部に設けられたスリット溝には、ステータコアの外周側から冷却液導入口を通して冷却液が導入される。スリット溝に流入した冷却液は、スリット溝内を流れてコイルの発生熱を冷却し、その後に冷却液排出口を通して外部に排出される。このとき、スリット溝に冷却液を導入する冷却液導入口は、コアプレートの積層方向の中央領域に設けられているため、ステータコアの積層方向の中央領域を冷却液によって優先的に冷却することができる。
前記冷却液導入口は、前記ステータコアの上方位置に配置されるようにしても良い。
この場合、冷却液導入口に供給された冷却液は重力によってスムーズにスリット溝内に流れ込む。したがって、この構成を採用した場合には、スリット溝に冷却液を供給するための供給ポンプの出力を抑えることができる。
前記冷却液排出口は、前記冷却液導入口よりも下方位置に複数設けられるようにしても良い。
この場合、冷却液導入口からスリット溝内に流入した冷却液は複数の冷却液排出口を通って外部に排出される。したがって、この構成を採用した場合には、冷却液が冷却通路を流れる際の圧力損失が小さくなり、冷却液を供給するための供給ポンプの出力をより抑えることが可能になる。
前記冷却通路は、前記スリット溝を有する複数のコアプレートが、互いの前記スリット溝を導通させるように積層されて成り、前記冷却液導入口を有する前記コアプレートから積層方向に最も離間した前記コアプレートには、前記冷却液排出口が形成されるようにしても良い。
この場合、複数のコアプレートに跨る広い範囲にスリット溝を通して冷却液を効率良く流すことができる。
前記冷却液導入口を有する前記コアプレートから積層方向に最も離間した前記コアプレートに形成される前記冷却液排出口は、前記ステータコアの下方位置に配置されるようにしても良い。
この場合、重力を利用して、冷却液を冷却液導入口から離れたスリット溝に効率良く流すことができる。
前記スリット溝は、複数の前記コアプレートのうちの積層方向の中央領域にのみ配置されるようにしても良い。
この場合、ステータコア内のコイルの熱がこもり易い部位をより集中的に冷却することが可能になる。
前記スリット溝は、ステータ軸線を中心とする円に沿う略円弧形状に形成され、前記冷却通路は、前記スリット溝を有する複数の前記コアプレートの少なくとも一部が、前記スリット溝の位置を周方向にずらした状態で、積層されて構成されるようにしても良い。
この場合、同形状のスリット溝を持つコアプレートを周方向にずらして積層することにより、複雑な加工を要することなく、ステータコアの周方向の広い範囲に冷却液を流すことが可能になる。
前記スリット溝を有する前記コアプレートは、当該コアプレートの外周面と前記スリット溝を連通する開口(例えば、実施形態の開口17)を有し、いずれかの前記コアプレートの前記開口が前記冷却液導入口を構成し、残余の前記コアプレートの前記開口が前記冷却液排出口を構成するようにしても良い。
この場合、同形状のスリット溝と開口を持つコアプレートを周方向にずらして積層することにより、スリット溝に冷却液導入口と冷却液排出口が連通する冷却通路を容易に形成することが可能になる。また、冷却通路を構成するコアプレートを同形状にすることができるため、形状の異なるコアプレートを多数製造する場合に比較して、コアプレートの製造コストを低減することができる。
本発明によれば、冷却通路が、コアプレートの外周方向に略沿って形成されたスリット溝と、コアプレートの外周面とスリット溝を連通する冷却液導入口、及び、冷却液排出口を備えて成り、スリット溝に冷却液を導入する冷却液導入口が、コアプレートの積層方向の中央領域に設けられている。このため、ステータコアの内部の積層方向の中央領域を冷却液によって優先的に冷却することができる。したがって、本発明を採用した場合には、コイルで発生する熱を効率良く冷却することができる。
本発明の一実施形態の回転電機のステータ軸線に沿う縦断面図である。 本発明の一実施形態のステータコアの斜視図である。 本発明の一実施形態のステータコアの部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態のコアプレートの斜視図である。 本発明の一実施形態のコアプレートの組付けイメージを示す斜視図である。 本発明の一実施形態のステータの図1のVI−VI線に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る回転電機1の全体構成を示す断面図である。図1では、回転電機1がステータ軸線Osに沿って断面にされている。
本実施形態の回転電機1は、例えば、ハイブリッド車両や電気自動車等の車両に搭載される車両駆動用のモータである。ただし、回転電機1は、上記例に限らず、車両に搭載されるその他の用途のモータにも適用可能である。また、回転電機1は、車両に搭載されるものに限るものではない。
回転電機1は、回転磁界を発生するステータ2と、ステータ2で発生した回転磁界を受けて回転するロータ3と、ロータ3に同軸に設けられた出力シャフト4と、ステータ2が一体に取り付けられるとともに、出力シャフト4を回転可能に支持するハウジング5A,5Bと、を備えている。
ステータ2は、略円環状の複数のコアプレート10がステータ軸方向(ステータ軸線Osに沿う方向)に積層されたステータコア11と、ステータコア11の内周側の縁部に巻装されたコイル12と、を備えている。
コアプレート10は、例えば、薄肉の電磁鋼板によって形成されている。複数のコアプレート10は、ステータ軸方向に積層された状態で、ボルト締結等によって一体に結合されている。なお、図1,図2では、図示都合上、ステータコア11の軸方向の端部側領域が一体のブロック状に描かれているが、ステータコア11の軸方向の端部側領域も中央領域と同様に複数のコアプレート10が積層されて構成されている。
コイル12は、U相、V相、W層からなる三相コイルであり、各コイル12がステータコア11の内周縁部に設けられたスリット溝14(図2〜図6参照)に保持されている。ステータコア11に巻装されたコイル12の一部は、ステータコア11の軸方向の端部から外側に膨出している。
ステータコア11には、後に詳述する冷却通路13が設けられている。冷却通路13には、冷却液が導入され、コイル12で発生した熱を冷却液によって冷却する。
ロータ3は、図1では詳細な図示が省力されているが、出力シャフト4の外面に一体に結合されたロータコアと、ロータコアに保持された永久磁石と、を有している。出力シャフト4は、ロータ3がステータ2の回転磁界を受けて回転することにより、ロータ3と一体に回転する。
ハウジング5A,5Bは、ステータコア11の軸方向の一端部と他端部とに配置され、ステータコア11の一端部と他端部とに結合されている。各ハウジング5A,5Bの内周部には、軸受6を介して出力シャフト4が回転自在に支持されている。
図2は、ステータコア11の全体を示す斜視図であり、図3は、ステータ軸線Osに沿って切断したステータコア11の斜視図である。図4は、ステータコア11の軸方向中央領域のコアプレート10の単体の斜視図であり、図5は、ステータコア11の軸方向中央領域の複数のコアプレート10の組付けイメージを示す斜視図である。また、図6は、ステータ2の図1のVI−VI線に沿う断面図である。
これらの図に示すように、ステータコア11の各コアプレート10は、内周縁部に複数のスロット14が形成されている。スロット14は、各コアプレート10の内周縁部に周方向等間隔に放射状に形成されている。隣接するスロット14の間部分がコイル12の巻回されるティースとされている。各ティースは、ステータコア11のステータ軸線Os方向に長くに連続して形成されている。コイル12は、ステータコア11のスタータ軸線Osに沿うように巻回されている。
また、各コアプレート10の外周縁部には、径方向外側に膨出する複数(6つ)の締結片15が円周方向に等間隔に設けられている。各締結片15には挿通孔15aが設けられ、その挿通孔15aに締結用の図示しないボルトが挿通されるようになっている。複数のコアプレート10は、そのボルトによって相互に結合されている。
ステータコア11の軸方向中央領域の複数枚のコアプレート10は、軸方向端部側の残余のコアプレート10と異なる形状に形成されている。なお、本実施形態では、理解を容易にするために、軸方向中央領域のコアプレート10を7枚のみで示している。軸方向中央領域の7枚のコアプレート10は、残余のコアプレート10と区別するために符号10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gが付されている。実際には、図示した各コアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gは、積層された複数枚のコアプレートが一ユニットとして構成されている。
本実施形態の場合、コアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G(コアプレートの各ユニット)は、すべて同形状に形成されている。以下、図4に示すコアプレート10Dを代表として、中央領域のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gについて説明する。
コアプレート10Dは、コイル12の巻装部であるスロット14の径方向外側領域に、略円弧状のスリット溝16を有している。スリット溝16は、ステータ軸線Osを中心とした円周方向(コアプレート10Dの外周方向)に略沿って形成されている。スリット溝16は、ステータ軸線Os周りに300°強の範囲に亘って形成されている。また、コアプレート10Dは、コアプレート10Dの外周面とスリット溝16(スリット溝16の円弧方向の略中央領域)とを連通する開口17を有している。この開口17は、ステータコア11の軸方向中央のコアプレート10Dでは、冷却液導入口17Aとされ、その他のコアプレート10A,10B,10C,10E,10F,10Gでは、冷却液排出口17Bとされている。
中央領域の複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gは、各スリット溝16の位置を円周方向に60°ずつずらした状態で積層され、その状態でボルト締結されている。この状態において、軸方向中央のコアプレート10Dは、開口17(冷却液導入口17A)が上端部位置で鉛直上方を向いて開口し、他のコアプレート10C,10B,10Aと、10E,10F,10Gは、各開口17(冷却液排出口17B)が軸方向中央のコアプレート10Dの開口17を中心として、円周方向の一方と他方にそれぞれ60°ずつずれた方向を向いて開口している。
即ち、コアプレート10Cの開口17(冷却液排出口17B)は、コアプレート10Dの開口17を中心として、一方向に60°ずれた方向を向いて開口し、コアプレート10Bの開口17(冷却液排出口17B)は、コアプレート10Dの開口17を中心として、一方向に120°ずれた方向を向いて開口し、コアプレート10Aの開口17(冷却液排出口17B)は、コアプレート10Dの開口17を中心として、一方向に180°ずれた方向を(鉛直下方を)向いて開口している。また、コアプレート10Eの開口17(冷却液排出口17B)は、コアプレート10Dの開口17を中心として、他方向に60°ずれた方向を向いて開口し、コアプレート10Fの開口17(冷却液排出口17B)は、コアプレート10Dの開口17を中心として、他方向に120°ずれた方向を向いて開口し、コアプレート10Gの開口17(冷却液排出口17B)は、コアプレート10Dの開口17を中心として、他方向に180°ずれた方向を(鉛直下方を)向いて開口している。
中央領域の複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gは、上記のように転積して組付けられると、ステータコア11の軸方向中央に鉛直上方を向く一つの冷却液導入口17Aが配置される。また、ステータコア11の軸方向中央からずれた位置に、円周方向に60°ずつずれて複数の冷却液排出口17Bが配置される。各冷却液排出口17Bは、冷却液導入口17Aよりも下方位置に配置されている。
また、上記のように複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gが転積されると、コアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gのスリット溝16は互いに導通する。そして、軸方向中央のコアプレート10Dから軸方向の一端側と他端側に最も離間した位置には、ステータコア11の下方位置で鉛直下方を向く冷却液排出口17Bが配置される。
なお、鉛直上方に向かって開口した冷却液導入口17Aには、図示しない冷却液の導入配管が接続されており、ステータコア11の下方には、図示しない冷却液の回収部が配置されている。
本実施形態の回転電機1では、ステータ2のコイル12に通電が行われると、ステータ2の円周方向に沿って回転磁界が発生し、その回転磁界を受けてロータ3が回転する。この結果、出力シャフト4が回転し、その動力が車両の駆動力等として用いられる。
また、コイル12の通電によってステータコア11の温度が上昇すると、図示しない導入配管を通して冷却液がステータコア11の冷却液導入口17Aに供給される。こうして、冷却液が冷却液導入口17Aに供給されると、その冷却液は、ステータコア11の軸方向中央領域の複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gのスリット溝16を流通した後に、各コアプレート10A,10B,10C,10E,10F,10Gの冷却液排出口17Bから外部に排出される。この間、ステータコア11の軸方向の中央領域の内部が冷却液によって冷却される。
以上のように、本実施形態の回転電機1のステータ2は、ステータコア11の内部を冷却する冷却通路13が、コアプレート10の外周方向に略沿って形成されたスリット溝16と、コアプレート10の外周面とスリット溝16を連通する冷却液導入口17A、及び、冷却液排出口17Bを備えて成る。そして、スリット溝16に冷却液を導入する冷却液導入口17Aが、コアプレート10の積層方向の中央領域に設けられている。したがって、本実施形態のステータ2では、ステータコア11の内部の積層方向の中央領域を冷却液によって優先的に冷却することができる。したがって、本実施形態のステータ2を採用した場合には、コイル12で発生する熱を効率良く冷却することができる。
また、本実施形態のステータ2では、冷却液導入口17Aが、ステータコア11の上方位置に配置されているため、冷却液導入口17Aに供給された冷却液を重力によってスムーズにスリット溝16内に流すことができる。このため、本実施形態のステータ2を採用した場合には、ステータコア11内のスリット溝16に冷却液を供給するための供給ポンプの出力を抑えることができる。
また、本実施形態のステータ2は、冷却液排出口17Bが、冷却液導入口17Aよりも下方位置に複数設けられているため、冷却液導入口17Aからスリット溝16内に流入した冷却液を複数の冷却液排出口17Bを通して外部に排出することができる。このため、本実施形態の構成を採用した場合には、冷却液が冷却通路13を流れる際の圧力損失を小さくできるため、スリット溝16に冷却液を供給するための供給ポンプの出力をより抑えることができる。
さらに、本実施形態のステータ2は、複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gが互いのスリット溝16を導通させるように積層され、冷却液導入口17Aを有するコアプレート10Dから軸方向に最も離間した位置にあるコアプレート10A,10Gに冷却液排出口17Bが形成されている。したがって、本実施形態のステータ2の場合、複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gに跨る広い範囲に冷却液を効率良く流すことができる。
また、本実施形態のステータ2においては、冷却液導入口17Aを有するコアプレート10Dから軸方向に最も離間した位置にあるコアプレート10A,10Gの冷却液排出口17Bが、ステータコア11の下方位置に配置されている。このため、冷却液導入口17Aから軸方向に離れた位置にあるスリット溝16に冷却液を効率良く流すことができる。
また、本実施形態のステータ2の場合、積層方向の中央領域の複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gにのみスリット溝16が設けられ、積層方向の端部領域のコアプレート10にはスリット溝16が設けられていない。このため、ステータコア11内のコイル12の熱がこもり易い部位をより集中的に冷却することができる。
さらに、本実施形態のステータ2においては、各スリット溝16がステータ軸線Osを中心とする円に沿う略円弧状に形成され、スリット溝16を有する複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gがスリット溝16の位置を周方向にずらした状態で積層されている。このため、同形状のスリット溝16を持つコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gを周方向にずらして積層することにより、複雑な加工を要することなく、ステータコア11の周方向の広い範囲に冷却液を流すことができる。
なお、上記の実施形態においては、すべてのコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gがスリット溝16の位置を周方向にずらして積層されているが、一部のコアプレートのみをスリット溝16の位置を周方向にずらすようにしても良い。
また、本実施形態のステータ2では、複数のコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gに同形状のスリット溝16と開口17を形成し、一のコアプレート10Dの開口17が冷却液導入口17Aとされ、残余のコアプレート10C,10B,10A,10E,10F,10Gの開口17が冷却液排出口17Bとされている。本実施形態の場合、同形状のスリット溝16と開口17を持つコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gを周方向にずらして積層する(転積する)ことにより、スリット溝16に冷却液導入口17Aと冷却液排出口17Bが連通する冷却通路13を容易に形成することができる。また、この構成を採用した場合、冷却通路13を構成するコアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gを同形状にすることができるため、形状の異なるコアプレートを多数製造する場合に比較して、コアプレート10A,10B,10C,10D,10E,10F,10Gの製造コストの低減を図ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、軸方向の中央のコアプレート10Dと端部のコアプレート10A,10Gの間に配置されるコアプレート10C,10B,10E,10Fにも冷却液排出口17Bが形成されているが、軸方向の中央のコアプレート10Dと端部のコアプレート10A,10Gの間に配置されるコアプレート10C,10B,10E,10Fの開口17は加工後に適宜閉塞するようにしても良い。
1…回転電機
2…ステータ
10…コアプレート
11…ステータコア
12…コイル
13…冷却通路
16…スリット溝
17…開口
17A…冷却液導入口
17B…冷却液排出口

Claims (8)

  1. 環状の複数のコアプレートがステータ軸方向に積層されたステータコアと、
    前記ステータコアの内周側の縁部に巻装されたコイルと、を備え、
    前記ステータコアに前記コイルによる発生熱を冷却するための冷却通路が設けられた回転電機のステータであって、
    前記冷却通路は、
    いずれかの前記コアプレートの前記コイルの巻装部の径方向外側領域に当該コアプレートの外周方向に略沿って形成されたスリット溝と、
    いずれかの前記コアプレートの外周面と前記スリット溝を連通する冷却液導入口と、
    いずれかの前記コアプレートの外周面と前記スリット溝を連通する冷却液排出口と、を備え、
    前記冷却液導入口は、複数の前記コアプレートの積層方向の中央領域に配置されていることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記冷却液導入口は、前記ステータコアの上方位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記冷却液排出口は、前記冷却液導入口よりも下方位置に複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記冷却通路は、
    前記スリット溝を有する複数のコアプレートが、互いの前記スリット溝を導通させるように積層されて成り、
    前記冷却液導入口を有する前記コアプレートから積層方向に最も離間した前記コアプレートには、前記冷却液排出口が形成されていることを特徴する請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記冷却液導入口を有する前記コアプレートから積層方向に最も離間した前記コアプレートに形成される前記冷却液排出口は、前記ステータコアの下方位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機のステータ。
  6. 前記スリット溝は、複数の前記コアプレートのうちの積層方向の中央領域にのみ配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機のステータ。
  7. 前記スリット溝は、ステータ軸線を中心とする円に沿う略円弧形状に形成され、
    前記冷却通路は、前記スリット溝を有する複数の前記コアプレートの少なくとも一部が、前記スリット溝の位置を周方向にずらした状態で、積層されて構成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機のステータ。
  8. 前記スリット溝を有する前記コアプレートは、当該コアプレートの外周面と前記スリット溝を連通する開口を有し、
    いずれかの前記コアプレートの前記開口が前記冷却液導入口を構成し、
    残余の前記コアプレートの前記開口が前記冷却液排出口を構成していることを特徴とする請求項7に記載の回転電機のステータ。
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