JP2011040636A - ガスポート構造及び処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することが可能なガスポート構造を提供する。
【解決手段】被処理体に処理を行うために真空排気が可能な処理容器内へガスを導入するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてガスノズルを挿通するためのノズル挿通孔が形成されたガス導入ポートと、ノズル挿通孔に挿通されたガスノズルの端部を挿入して連結されるガス導入管と、ガス導入管の端部とガス導入ポートとの間に介在されるシール部材と、シール部材の外周側に空間を隔てて覆うように設けられた覆い体と、ガスノズルとガス導入管との連結部をシールするためにガス導入管をガス導入ポート側へ付勢してシール部材を押圧する押圧部材と、空間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に成膜処理等の熱処理を施す処理装置及びガスポート構造に関する。
一般に、半導体集積回路を製造するためにはシリコン基板等よりなる半導体ウエハに対して、成膜処理、エッチング処理、酸化処理、拡散処理、改質処理、自然酸化膜の除去処理等の各種の処理が行なわれる。これらの処理を特許文献1〜3に開示されている縦型の、いわゆるバッチ式の処理装置にて行う場合には、まず、処理容器の下方に位置するN 雰囲気中のウエハ移載室中にて半導体ウエハを複数枚、例えば25枚程度収容できるカセットから、半導体ウエハを縦型のウエハボートへ移載してこれに多段に支持させる。
このウエハボートは、例えばウエハサイズにもよるが30〜150枚程度のウエハを載置できる。このウエハボートは、数100℃の温度に予熱されている処理容器内にその下方のウエハ移載室より搬入(ロード)された後、処理容器内が気密に維持される。そして、処理ガスの流量、プロセス圧力、プロセス温度等の各種のプロセス条件を制御しつつ所定の熱処理が施される。
ここで、ウエハを処理容器内へ搬入した直後には、原料ガス等が処理容器外へ洩れ出るか否かを検査するためのリークチェックがバッチ処理毎に行われている。このリークチェックは以下のように行われる。すなわち、ウエハを処理容器内へ搬入して処理容器内を密閉した後に、全てのガスの供給を停止した状態でこの処理容器内を真空ポンプでベース圧まで真空引きする。そして、その後に、真空排気系の開閉弁も完全に閉じて処理容器内を孤立化させた状態で数分間に亘って処理容器内の圧力動向を監視するようになっている。尚、上記ベース圧とは、上記真空ポンプの排気能力で当該処理容器内が到達できる最高の真空度をいう。
このリークチェックでは、処理容器の内壁面や内部構造物の表面に付着していたガスが少しずつ脱離することから処理容器内の圧力は僅かずつ上昇するが、この圧力上昇程度が許容値以下の場合には、安全であるとして、次の成膜処理等の実際の熱処理へ移行して行くことになる。
特開平06−151312号公報 特開平11−135448号公報 特開2004−006801号公報
ところで、上記処理容器には、これに連結されるガス導入系やガス排気系等のガス管が処理容器内の気密性を維持するためにOリング等のシール部材を介して接続されており、このシール部材は経年変化等によってそのシール性が少しずつ劣化して非常に僅かではあるがリークが発生するのは避けられない。そして、上記したリークチェック時には、処理容器内の圧力が最も低下するので、外部より処理容器内へ侵入する僅かなガスのリーク量が最も多くなる傾向となる。
この場合、ウエハの表面状態が、リークにより入り込む空気に対して耐久性を有していれば特に問題は生じないが、ウエハの表面状態が空気、例えば空気中に含まれる酸素や水分等と容易に反応し易い状態の場合には、このウエハ表面の材質と上記リークした酸素や水分等とが反応して膜質特性等を劣化させてしまう、といった問題があった。例えばウエハの表面にタングステン膜が露出した状態になっている場合には、このタングステン膜は、室温程度の低い温度の場合には、空気と接しても特に問題は生じないが、処理容器の予熱温度である数100℃程度の温度になると、処理容器内へリークする僅かな空気、すなわち酸素と反応してその膜質特性を劣化させてしまう、といった問題があった。この膜質特性の劣化は、上記したリークチェックでも合格してしまうような微量な空気のリークでも発生してしまう、といった問題があった。
この場合、ウエハの搬入時の処理容器の温度を、酸素とタングステン膜とが反応しない温度である室温近くまで低下させることも考えられるが、これではその後の処理温度までの昇温操作に過大な時間を要してスループットを低下させてしまうので、現実的ではない。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明は、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することが可能なガスポート構造及び処理装置を提供する。
請求項1の発明は、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内からガスを排出するガスポート構造において、前記処理容器の端部に設けられてフランジ部を有するガス排出ポートと、フランジ部を有して前記ガス排出ポートに連結されるガス排気管と、前記ガス排出ポートの前記フランジ部と前記ガス排気管の前記フランジ部との間に押圧された状態で介在されるシール部材と、前記シール部材の外周側に空間を隔てて覆うように設けられた覆い体と、前記空間に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段と、を備えたことを特徴とするガスポート構造である。
このように、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内からガスを排出するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてフランジ部を有するガス排出ポートと、フランジ部を有してガス排出ポートに連結されるガス排気管との間に、ガス排出ポートのフランジ部とガス排気管のフランジ部との間に押圧された状態でシール部材を介在させ、このシール部材の外周側に空間を隔てて覆うように覆い体を設け、上記空間に不活性ガス供給手段により不活性ガスを供給するようにしたので、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することが可能となる。
請求項7の発明は、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内へガスを導入するガスポート構造において、前記処理容器の端部に設けられてガスを導入するガスノズルを挿通するためのノズル挿通孔が形成されたガス導入ポートと、前記ノズル挿通孔に挿通された前記ガスノズルの端部であるガス入口側をその端部に挿入して連結されるガス導入管と、前記ガス導入管の端部と前記ガス導入ポートとの間に介在されるシール部材と、前記シール部材の外周側に空間を隔てて覆うように設けられた覆い体と、前記ガスノズルと前記ガス導入管との連結部をシールするために前記ガス導入管を前記ガス導入ポート側へ付勢して前記シール部材を押圧する押圧部材と、前記空間に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段と、を備えたことを特徴とするガスポート構造である。
このように、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内へガスを導入するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてガスを導入するガスノズルを挿通するためのノズル挿通孔が形成されたガス導入ポートにガスノズルを挿通し、この端部であるガス入口側にガス導入管の端部を挿入して連結し、このガス導入管の端部とガス導入ポートとの間にシール部材を介在し、このシール部材の外周側に空間を隔てて覆うように覆い体を設け、ガスノズルとガス導入管との連結部をシールするためにガス導入管をガス導入ポート側へ付勢してシール部材を押圧するように押圧部材を設け、上記空間に不活性ガス供給手段により不活性ガスを供給するようにしたので、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することが可能となる。
請求項14の発明は、被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、筒体状の処理容器と、前記被処理体を複数枚保持すると共に前記処理容器内へ挿脱可能になされた保持手段と、前記処理容器の外側に設けられて前記被処理体を加熱する加熱手段と、前記処理容器内へ必要とするガスを供給するガス供給系と、前記処理容器内の雰囲気を排気する真空排気系と、請求項1乃至6のいずれか一項に記載されたガスポート構造及び/又は請求項7乃至13のいずれか一項に記載されたガスポート構造と、を備えたことを特徴とする処理装置である。
本発明に係るガスポート構造及び処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
請求項1及びこれを引用する請求項の発明によれば、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内からガスを排出するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてフランジ部を有するガス排出ポートと、フランジ部を有してガス排出ポートに連結されるガス排気管との間に、ガス排出ポートのフランジ部とガス排気管のフランジ部との間に押圧された状態でシール部材を介在させ、このシール部材の外周側に空間を隔てて覆うように覆い体を設け、上記空間に不活性ガス供給手段により不活性ガスを供給するようにしたので、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することができる。
請求項7及びこれを引用する請求項の発明によれば、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内へガスを導入するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてガスを導入するガスノズルを挿通するためのノズル挿通孔が形成されたガス導入ポートにガスノズルを挿通し、この端部であるガス入口側にガス導入管の端部を挿入して連結し、このガス導入管の端部とガス導入ポートとの間にシール部材を介在し、このシール部材の外周側に空間を隔てて覆うように覆い体を設け、ガスノズルとガス導入管との連結部をシールするためにガス導入管をガス導入ポート側へ付勢してシール部材を押圧するように押圧部材を設け、上記空間に不活性ガス供給手段により不活性ガスを供給するようにしたので、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することができる。
本発明に係るガスポート構造を有する処理装置の一例を示す構成図である。 ガス排気側のガスポート構造を示す拡大断面図である。 ガス導入側のガスポート構造を示す拡大断面図である。 ガス導入側のガスポート構造の分解図である。 本発明の処理装置を動作させた時の処理容器内の温度と圧力の変化の一例を示すグラフである。 本発明の処理装置と従来の処理装置における処理容器内の圧力と酸素指標との変化の一例を示すグラフである。
以下に、本発明に係るガスポート構造及び処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るガスポート構造を有する処理装置の一例を示す構成図、図2はガス排気側のガスポート構造を示す拡大断面図、図3はガス導入側のガスポート構造を示す拡大断面図、図4はガス導入側のガスポート構造の分解図である。
図示するように、この処理装置2は、被処理体である半導体ウエハWを収容する処理容器4を有している。ここでは、この処理容器4は、耐熱性の大きな石英により円筒体状に成形された天井に排気口を有する容器本体6により形成されており、垂直方向に起立されて縦型の処理容器4として構成されている。処理容器本体6の直径は、例えば処理されるウエハWの直径が300mmの場合には、350〜450mm程度の範囲に設定されている。
この石英製の容器本体6の下端部は開口されて、後述するようにウエハWを搬入、搬出できるようになっている。上記容器本体6の下端部の側壁は、肉厚に形成されると共に半径方向外方に向けて僅かに延びてリング状の容器フランジ部8が形成されている。そして、上記容器本体6の端部である容器フランジ部8に、処理容器4内へ必要なガスを導入する、ガス導入側のガスポート構造10が設けられている。そして、このガスポート構造10に、石英製のガスノズル12を貫通させるようにして設けられており、外部からガスを導入するようになっている。
上記ガスノズル12へガスを供給するためにガス供給系14が設けられる。このガス供給系14は上記ガスノズル12へ連通される金属、例えばステンレススチール製のガス導入管16を有しており、このガス導入管16の途中には、マスフローコントローラのような流量制御器18及び開閉弁20が順次介設されて、処理ガスを流量制御しつつ供給できるようになっている。他の必要な処理ガスも同様に構成されたガスポート構造10を介して供給される。このガスポート構造10は、図示例では1つしか記載していないが、実際には、必要なガスの種類に応じて複数個、例えば5〜6個程度設けられている。このガスポート構造10については後述する。
上記容器本体6の容器フランジ部8の周辺部は、例えばステンレススチールにより形成されたベースプレート22により支持されており、このベースプレート22により容器本体6の荷重を支えるようになっている。このベースプレート22の下方は、図示しないウエハ移載機構を有するウエハ移載室24となっており、略大気圧の窒素ガス雰囲気になっている。またベースプレート22の上方は通常のクリーンルームの清浄な空気の雰囲気となっている。上記容器本体6内には、複数枚のウエハWを多段に所定のピッチで保持する保持手段として石英製のウエハボート26が収容されている。
このウエハボート26は、石英製の保温筒28を介してテーブル30上に載置されており、このテーブル30は、上記容器本体6の下端開口部を開閉する蓋部32を貫通する回転軸34の上端部に支持される。そして、この回転軸34の貫通部には、例えば磁性流体シール36が介設され、この回転軸34を気密にシールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部32の周辺部と上記容器本体6の下端部には、例えばOリング等よりなるシール部材38が介設されており、処理容器4内のシール性を保持している。
上記した回転軸34は、例えばボートエレベータ等の昇降機構40に支持されたアーム42の先端に取り付けられており、ウエハボート26及び蓋部32等を一体的に昇降できるようになされている。尚、上記テーブル30を上記蓋部32側へ固定して設け、ウエハボート26を回転させることなくウエハWの処理を行うようにしてもよい。
また容器本体6の端部である天井部には、開口された排気口44が設けられると共に、この排気口44にガス排出側のガスポート構造46が設けられる。このガスポート構造46の構成については後述する。そして、このガスポート構造46に処理容器4内の雰囲気を排気する真空排気系48が接続されている。具体的には、上記真空排気系48は、上記ガスポート構造46に連結される例えばステンレススチールよりなる金属製のガス排気管50を有している。このガス排気管50の内径は、例えば110mm程度である。そして、このガス排気管50の途中には、開閉弁52、バタフライバルブのような圧力調整弁54及び真空ポンプ56が順次介設されており、処理容器4内の雰囲気を圧力調整しつつ真空引きできるようになっている。
そして、上記処理容器4の側部には、これを取り囲むようにして例えば特開2003−209063号公報に記載されたカーボンワイヤ製のヒータよりなる加熱手段58が設けられており、この内側に位置する上記半導体ウエハWを加熱し得るようになっている。またこの加熱手段58の外周には、断熱材60が設けられており、この熱的安定性を確保するようになっている。
そして、上記ガス排出側のガスポート構造46は、上記排気口44から延びて例えば直角に横方向へL字状に屈曲された石英管製のガス排出ポート62を有している。このガス排出ポート62の内径は、上記ガス排気管50の内径と同じに設定されており、例えば110mm程度になっている。図2にも示すように、このガス排出ポート62の先端には、拡径されたリング状のフランジ部64が形成されている。そして、上記金属製のガス排気管50の端部には、上記フランジ部64よりも直径が少し大きくなされたフランジ部66が形成されており、この両フランジ部64、66間に、例えばOリングよりなるシール部材68が押圧状態で介在されて、この部分をシールするようになっている。
そして、上記シール部材68の外周側に、空間70を隔てて覆うようにして覆い体72が設けられている。この空間70は非常に微小な且つ僅かなリング状の空間となっている。上記覆い体72は、上記ガス排気ポート62側のフランジ部64の側面に当接される例えばステンレススチールのような金属製のリング状のプレート72Aと、このプレート72Aと上記ガス排気管50側のフランジ部66の周縁部との間に介在される例えばステンレススチールのような金属製の円環状のカラー部材72Bとよりなり、上記フランジ部66とカラー部材72Bとプレート72Aとを、その円方向に沿って所定の間隔で設けた複数のネジ74によって締め付けて固定するようになっている。
この場合、上記ガス排気ポート62側の石英製のフランジ部64と金属製の覆い体72との間には、例えばテフロン(登録商標)よりなる緩衝部材76が介設されている。これにより、上記空間70内は、緩い密閉状態になされている。ここで緩い密閉状態とは、Oリングよりなるシール部材68を設けた接合部はシール性が高いが、両フランジ部64、66とプレート72Aとカラー部材72Bとの各接合部のシール性は上記シール部材68の接合部のシール性よりも低く、外側との間で通気性をある程度許容してしまう、という程度の気密性である。
そして、上記緩い密閉状態になされた微小な空間70に不活性ガスを供給するためにガス排出側の本発明の特徴とする不活性ガス供給手段78が設けられている。具体的には、上記不活性ガス供給手段78は、上記微小な空間70に連通される不活性ガス通路80を有している。この不活性ガス通路80は、例えばステンレス管よりなり、その先端は例えばフランジ部66に形成されたガス流通孔82に接続されて、上記空間70に連通されている。
上記不活性ガス通路80の途中には、開閉弁84及びマスフローコントローラのような流量制御器86が順次介設されており、不活性ガスを供給の停止も含めて流量制御しつつ供給できるようになっている。ここでは、不活性ガスとしてN ガスを用いているが、これに限定されず、Ar、He等の希ガスを用いてもよい。そして、この不活性ガスの流量や供給の開始及び停止は、コンピュータよりなるガス制御部88(図1参照)により指示されるようになっている。
また容器本体6の下端部に設けられるガス導入側のガスポート構造10は、図3及び図4にも示すように、上記肉厚な石英製の容器フランジ部8に、水平方向に向けて貫通させたノズル挿通孔90が形成されたガス導入ポート92を有している。そして、このノズル挿通孔90内に、L字状に屈曲成形された石英製のガスノズル12の基端部を遊嵌状態で挿通させるようになっていると共に、ガス入口側であるその基端部をノズル挿通孔90よりも僅かな長さだけ容器フランジ部8よりも外側へ突出させて設けるようにしている。上記ノズル挿通孔90の内径は例えば10mm程度である。
ここで処理ガスを供給する金属製のガス導入管16の先端部は、その内径及び外径が共に僅かに拡大された拡大ソケット部94となっている。この拡大ソケット部94の内径H1は、上記ガスノズル12の基端部の外径H2よりも僅かに大きく設定されており(図4参照)、この拡大ソケット部94内にガスノズル90の基端部を挿入して互いに連結させるようになっている。
そして、上記拡大ソケット部94の先端面は、この拡大ソケット部94の軸心方向に向かって内向きに傾斜したテーパ面として形成されており、ここに先端押圧面96を設けている。この先端押圧面96に対向する容器フランジ部8のガス導入ポート92の入口にはリング状にシール受け段部98が形成されており、このガス導入ポート92のシール受け段部98と上記拡大ソケット部94の先端押圧面96との間にOリング等のシール部材100が介在されている。
そして、上記シール部材100の外周側に空間102を隔てて覆うようにして覆い体104が設けられている。この覆い体104は、容器フランジ部8の円周方向に沿って延びる円形リング状の上側押さえ板104Aと、同じく円形リング状に形成された下側押さえ板104Bと、両押さえ板104A、104B間に介在される中央補助板106とよりなり、これらは例えばステンレススチールのような金属により形成されている。また、上記中央補助板106には、上記拡大ソケット部94を挿通できる大きさの開口108(図4参照)が形成されており、これに拡大ソケット部94を挿通させるようになっている。そして、上記上側押さえ板104Aと下側押さえ板104Bとの間に上記中央補助板106と容器フランジ部8とを挟み込んだ状態で、上記上側押さえ板104Aと下側押さえ板104Bとを図示しないボルト等で締め付けることにより、上記中央補助板106を固定するようになっている。
この場合、石英製の容器フランジ部8と、金属製の上側押さえ板104A及び下側押さえ板104Bとの間には、それぞれ例えばテフロン(登録商標)よりなる薄い円形リング状の緩衝部材110A、110Bが介在されている。そして、ここに上記ガスノズル12とガス導入管16との連結部をシールするために上記ガス導入管16を上記ガス導入ポート側へ付勢して上記シール部材100を押圧する押圧部材112が設けられている。具体的には、この押圧部材112は、例えばステンレススチールのような金属よりなり、上記拡大ソケット部94を挿通できる大きさの開口114を有する雌ネジブロック112Aと、上記ガス導入管16を挿通できる大きさの開口116を有する雄ネジブロック112Bとにより構成されている。
上記雌ネジブロック112Aの開口114の内壁には、ネジ山118が形成されて雌ネジとなっており、この雌ネジブロック112Aは、ボルト120等によって上記中央補助板106に取り付け固定されている。また上記雄ネジブロック112Bの先端は拡径されると共に、本体部分の外周にはネジ山122が形成されて雄ネジとなっており、上記雌ネジブロック112Aのネジ山118に螺合するようになっている。この場合、上記拡大ソケット部94の外径H3は、上記雄ネジブロック112Bの開口116の内径H4よりも僅かに大きく設定されており、上記螺合時には上記雄ネジブロック112Bの先端が、上記拡大ソケット部94の段部状の基端部に当接して、これを押圧するようになっている。これにより、上記拡大ソケット部94の先端押圧面96とシール受け段部98とガスノズル12の外周面との間でシール部材100が押圧されてこの部分を気密にシールするようになっている。
この結果、上記空間102内は、緩い密閉状態になされている。ここで緩い密閉状態とは、Oリングよりなるシール部材100を設けた接合部はシール性が高いが、両押さえ板104A、104Bと容器付フランジ部8の接合部や両押さえ板104A、104Bと中央補助板106との接合部や中央補助板106と拡大ソケット部94との間の嵌め込み隙間や中央補助板106と押圧部材112との接合部のシール性は上記シール部材100の接合部のシール性よりも低く、外側との間で通気性をある程度許容してしまう、という程度の気密性である。
そして、上記緩い密閉状態になされた微小な空間102に不活性ガスを供給するためにガス導入側の本発明の特徴とする不活性ガス供給手段124が設けられている。具体的には、上記不活性ガス供給手段124は、上記微小な空間102に連通される不活性ガス通路126を有している。この不活性ガス通路126は、例えばステンレス管よりなり、その先端は例えば下側押さえ板104Bに形成されたガス流通孔128に接続されて、上記空間102に連通されている。尚、このガス流通孔128を上側押さえ板102Aや中央補助板106に設けるようにしてもよい。
上記不活性ガス通路126の途中には、開閉弁130及びマスフローコントローラのような流量制御器132が順次介設されており、不活性ガスを供給の停止も含めて流量制御しつつ供給できるようになっている。ここでは、不活性ガスとしてN ガスを用いているが、これに限定されず、Ar、He等の希ガスを用いてもよい。そして、この不活性ガスの流量や供給の開始及び停止は、コンピュータよりなるガス制御部88(図1参照)により指示されるようになっている。
上述したようなガス導入側のガスポート構造10は、他の処理ガス系に対するガスポート構造についても同様に構成されている。尚、ここでは、上記ガス制御部88を、ガス排出側のガスポート構造46とガス導入側のガスポート構造10とに対して共通に用いるようにしたが、これに限定されず、ガス制御部88をそれぞれ個別に設けるようにしてもよい。
そして、図1へ戻って、この処理装置の全体の動作を制御するために例えばコンピュータ等よりなる装置制御部134が設けられている。この装置制御部134は、この処理装置2の動作を制御する時に用いるプログラムを記憶するために記憶媒体136を有している。この記憶媒体136としては、例えばフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等を用いることができる。そして、上記ガス制御部88は、上記装置制御部134の支配下で動作するようになっている。
次に、上述のように構成された処理装置2の動作について説明する。図5は本発明の処理装置を動作させた時の処理容器内の温度と圧力の変化の一例を示すグラフ、図6は本発明の処理装置と従来の処理装置における処理容器内の圧力と酸素指標との変化の一例を示すグラフである。
まず、一連の流れについて説明すると、ベースプレート22の下方の窒素ガス雰囲気となっているウエハ移載室24内にて、アンロードされて降下しているウエハボート26上に、未処理の多数枚の半導体ウエハWを図示しない移載機構を用いて移載し、これに多段に支持させる。このウエハ移載室24内の圧力は大気圧程度に設定されている。この場合、上記ウエハWの表面は、350℃程度以上の温度では酸素と容易に反応して膜質劣化を生ぜしめてしまう金属、例えばタングステン膜が露出した状態となっている。
上記ウエハの移載が完了したならば、多数枚のウエハWを支持している上記ウエハボート26を上昇させて、これを処理容器4内へロード(搬入)し、処理容器4の下端開口部を蓋部32により密閉する。ここでは処理容器4はスループット向上のためにプロセス温度にもよるが、プロセス温度よりもある程度低い温度、例えば600℃程度に予熱されている。また処理容器4内へは全てのガスの供給が停止されている。
上記処理容器4内を密閉したならば、真空排気系48により処理容器4内の雰囲気を真空引きして処理容器4内の圧力をベース圧まで低下させる。尚、真空ポンプ56は、常時回転駆動されている。このベース圧は、例えば0.0004Pa程度である。
このようにして、処理容器4内の圧力がベース圧に到達したならば、ガス供給系14の開閉弁20の閉状態を維持して処理容器4内への全てのガスの供給を停止した状態で、真空排気系48の開閉弁52も閉状態として処理容器4内を完全に孤立化させ、大きなガス洩れが生じていないか否かを調べるリークチェックを行う。このリークチェックの間にウエハWの温度を昇温してこれをプロセス温度、例えば630〜680℃程度まで加熱する。そして、所定の時間のリークチェックを行って、リークチェックが完了したならば、必要な処理ガスを流し、プロセス温度及びプロセス圧力を維持して所定の処理、例えば成膜処理等を行うことになる。例えば成膜処理としてシリコン窒化膜を形成する場合には、処理ガスとしてジクロロシランやアンモニア等が用いられる。
そして、上記所定の処理が完了したならば、処理容器4の温度をアンロードが可能な予熱温度まで低下させると共に、処理ガスの供給を停止してパージガスを流し、処理容器4内の圧力を大気圧まで復帰させる。尚、パージガスとしては、一般的にN ガスが用いられる。このように処理容器4内の圧力が大気圧復帰したならば、ウエハボート26を降下させて処理容器4内からウエハWをアンロードさせて処理が完了することになる。
ところで、上記一連の動作において、リークチェックする時には、処理容器4内の雰囲気をベース圧まで低下させるので、処理容器4の内外の圧力差が最大になる。この場合、ガス排出側のガスポート構造46に設けたシール部材68やガス導入側のガスポート構造10に設けたシール部材100が経年変化等によって劣化していると、この部分のシール性が劣って外側の清浄空気が僅かに処理容器4内へ侵入してウエハWの表面に露出しているタングステン膜と反応する、という不都合が生ずる恐れがある。
しかしながら、本発明の場合には、上記各ガスポート構造10、46にそれぞれ設けた不活性ガス供給手段124、78から不活性ガスとしてN ガスを供給してシール部材100、60の外側雰囲気をN 雰囲気にしているので、上述のようにシール部材100、60が劣化しても処理容器4内に酸素が侵入することを防止することができる。すなわち、ガス排出側のガスポート構造46では、図2に示すように不活性ガス供給手段78の不活性ガス通路80から流量制御されたN ガスがシール部材68の外周側の僅かな空間70中に供給されている。従って、この僅かな空間70中は主にN ガス雰囲気になっているので、シール部材68が劣化している状態で処理容器4内をベース圧にするリークチェックが行われても、処理容器4内へは空間70中のN ガスが侵入するだけであって、大気中の酸素や水分が侵入することを防止することができる。
また、この場合、この僅かな空間70は、緩い密閉状態になっており、特許文献1の特開平6−151312号公報の構造とは異なってN ガス排出口を積極的には設けていないので、この空間70より外側へ洩出するN ガスは非常に少なく、この結果、使用するN ガスを大幅に削除することができる。
また、ガス導入側のガスポート構造10では、図3に示すように不活性ガス供給手段124の不活性ガス通路126から流量制御されたN ガスがシール部材100の外周側の僅かな空間102中に供給されている。従って、この僅かな空間102中は主にN ガス雰囲気になっているので、シール部材100が劣化している状態で処理容器4内をベース圧にするリークチェックが行われても、処理容器4内へは空間102中のN ガスが侵入するだけであって、大気中の酸素や水分が侵入することを防止することができる。
また、この場合、先のガス排出側のガスポート構造46と同様に、この僅かな空間102は、緩い密閉状態になっており、特許文献1の特開平6−151312号公報の構造とは異なってN ガス排出口を積極的には設けていないので、この空間102より外側へ洩出するN ガスは非常に少なく、この結果、使用するN ガスを大幅に削除することができる。
上述の場合、各空間70、102へはN ガスを常時供給するようにしてもよいが、少なくともリークチェックを行うために処理容器4内の減圧を開始した時からN ガスを供給するのが好ましく、成膜処理を開始した時にはN ガスの供給を停止するようにしてもよい。このように、N ガスの供給時間を制限すれば、N ガスの使用量を削減することができる。また、上記各空間70、102中の酸素濃度は1%以下になるようにN ガスを供給しておれば、万一、この空間70、102中の雰囲気が処理容器4内へリークして侵入してもタングステン膜へは悪影響を与えることがない。また、より好ましくは酸素濃度を0.2%以下になるようにN ガスを供給する。
また、上記したように空間70、102中の酸素濃度を1%以下になるように設定するには、ガス導入側のガスポート構造10に関しては、1つのガスポート構造に対して3slm以上のN ガスを流せばよく、ガス排出側のガスポート構造46に対しては3.0slm以上のN ガスを流せばよい。
このように、本発明によれば、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内へガスを導入するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてガスを導入するガスノズルを挿通するためのノズル挿通孔が形成されたガス導入ポートにガスノズルを挿通し、この端部であるガス入口側にガス導入管の端部を挿入して連結し、このガス導入管の端部とガス導入ポートとの間にシール部材を介在し、このシール部材の外周側に空間を隔てて覆うように覆い体を設け、ガスノズルとガス導入管との連結部をシールするためにガス導入管をガス導入ポート側へ付勢してシール部材を押圧するように押圧部材を設け、上記空間に不活性ガス供給手段により不活性ガスを供給するようにしたので、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することが可能となる。
また、被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内からガスを排出するガスポート構造において、処理容器の端部に設けられてフランジ部を有するガス排出ポートと、フランジ部を有してガス排出ポートに連結されるガス排気管との間に、ガス排出ポートのフランジ部とガス排気管のフランジ部との間に押圧された状態でシール部材を介在させ、このシール部材の外周側に空間を隔てて覆うように覆い体を設け、上記空間に不活性ガス供給手段により不活性ガスを供給するようにしたので、リークチェック時に処理容器内の圧力をベース圧まで低下させても、ガス管のシール部から処理容器内へ空気がリークして侵入することを防止することが可能となる。
[本発明の評価実験]
次に、本発明の処理装置の評価実験を行ったので、その評価結果について説明する。図6は処理装置の評価実験を行った時の処理容器内の圧力と酸素指標とを示すグラフである。図6(A)は従来の処理装置の場合を示し、図6(B)は本発明の処理装置の場合を示す。両処理装置共にシールチェック時にNG(ノーグッド)にならない程度まで劣化してリークが生じるようなOリングを用いている。
ここで右側縦軸の酸素指標とは、酸素濃度と同義である。処理容器内の圧力は、真空引きにより大気圧(760Torr)からベース圧まで変化している。また本発明の処理装置では、1つのガスポート構造に対して2slmのN ガスを供給している。尚、酸素指標の初期時の大きな振幅は測定機器の動作が不安定な時の値である。
図6(A)に示すように、従来の処理装置の場合には、処理容器内をベース圧にすると酸素指標は1200〜1400程度に達してかなりの量のO がリークにより侵入していることが判る。これに対して、図6(B)に示す本発明装置の場合には、処理容器内をベース圧にしても酸素指標は500以下であり、リークが発生しても処理容器内へはO がほとんど侵入していなくて、良好な結果が得られることが判る。
また、他の評価実験として従来の処理装置において、劣化のない新品のOリングを用いてシール部でリークが生じないようにし、リークチェック時に意図的に2sccmの大気を処理容器内へ導入してリークと同様な現象を生じさせた結果、リークチェックの結果はNGにはならなかったが、ウエハ表面上のタングステン膜は酸化しており、膜特性が劣化していた。
これに対して、先に図6(B)で説明したように、シール性がある程度まで劣化したOリングを用いた本発明の処理装置において、リークチェック時に1つのガスポート構造に対して2slmの流量でN ガスを流したところ、ウエハ表面上のタングステン膜は酸化されておらず、本発明の有効性を確認することができた。
尚、上記実施例にあっては、処理容器4の全体を石英製の容器本体6で形成した場合を例にとって説明したが、これに限定されず、容器本体6の下端部にガスノズル取付用の例えばステンレススチール等の金属製のマニホールドを設けてなる処理容器4に対しても、本発明を適用することができるのは勿論である。また、ここでは処理容器4を垂直に起立させて設けた縦型の処理装置を例にとって説明したが、これに限定されず、処理容器を水平方向に設置した横型の処理装置に対しても本発明を適用することができる。
更に、ここではタングステン膜を成膜する場合を例にとって説明したが、これに限定されず、他の膜種を成膜する場合にも本発明を適用することができ、更には、成膜処理に限らず、他の処理、例えばアニール処理、酸化拡散処理、改質処理等を行う場合にも本発明を適用することができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、この半導体ウエハにはシリコン基板やGaAs、SiC、GaNなどの化合物半導体基板も含まれ、更にはこれらの基板に限定されず、液晶表示装置に用いるガラス基板やセラミック基板等にも本発明を適用することができる。
2 処理装置
4 処理容器
6 容器本体
10 ガスポート構造(ガス導入側)
12 ガスノズル
14 ガス供給系
16 ガス導入管
18 流量制御器
20 開閉弁
26 ウエハボート(保持手段)
46 ガスポート構造(ガス排出側)
48 真空排気系
58 加熱手段
62 ガス排出ポート
70 空間
72 覆い体
78,124 不活性ガス供給手段
80,126 不活性ガス通路
84,130 開閉弁
86,132 流量制御器
88 ガス制御部
102 空間
104A 上側押さえ板
104B 下側押さえ板
106 中央補助板
112 押圧部材
112A 雌ネジブロック
112B 雄ネジブロック
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (14)

  1. 被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内からガスを排出するガスポート構造において、
    前記処理容器の端部に設けられてフランジ部を有するガス排出ポートと、
    フランジ部を有して前記ガス排出ポートに連結されるガス排気管と、
    前記ガス排出ポートの前記フランジ部と前記ガス排気管の前記フランジ部との間に押圧された状態で介在されるシール部材と、
    前記シール部材の外周側に空間を隔てて覆うように設けられた覆い体と、
    前記空間に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段と、
    を備えたことを特徴とするガスポート構造。
  2. 前記不活性ガス供給手段は、
    前記空間に連通された不活性ガス通路と、
    前記不活性ガス通路の途中に介設された流量制御器と、
    前記流量制御器に対してガス流量を指示するガス制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のガスポート構造。
  3. 前記不活性ガス通路の途中には、開閉弁が介設されており、前記ガス制御部は前記開閉弁の開閉を制御することを特徴とする請求項2記載のガスポート構造。
  4. 前記ガス制御部は、前記処理容器内を密閉して前記処理容器内をベース圧にするリークチェックが行われる時に前記不活性ガスを流すように制御することを特徴とする請求項3記載のガスポート構造。
  5. 前記シール部材は、Oリングであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスポート構造。
  6. 前記処理容器内へ搬入される前記被処理体の表面にはタングステン膜が露出されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガスポート構造。
  7. 被処理体に対して所定の処理を行うために真空排気が可能になされた処理容器内へガスを導入するガスポート構造において、
    前記処理容器の端部に設けられてガスを導入するガスノズルを挿通するためのノズル挿通孔が形成されたガス導入ポートと、
    前記ノズル挿通孔に挿通された前記ガスノズルの端部であるガス入口側をその端部に挿入して連結されるガス導入管と、
    前記ガス導入管の端部と前記ガス導入ポートとの間に介在されるシール部材と、
    前記シール部材の外周側に空間を隔てて覆うように設けられた覆い体と、
    前記ガスノズルと前記ガス導入管との連結部をシールするために前記ガス導入管を前記ガス導入ポート側へ付勢して前記シール部材を押圧する押圧部材と、
    前記空間に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給手段と、
    を備えたことを特徴とするガスポート構造。
  8. 前記不活性ガス供給手段は、
    前記空間に連通された不活性ガス通路と、
    前記不活性ガス通路の途中に介設された流量制御器と、
    前記流量制御器に対してガス流量を指示するガス制御部と、
    を有することを特徴とする請求項7記載のガスポート構造。
  9. 前記不活性ガス通路の途中には、開閉弁が介設されており、前記ガス制御部は前記開閉弁の開閉を制御することを特徴とする請求項8記載のガスポート構造。
  10. 前記ガス制御部は、前記処理容器内を密閉して前記処理容器内をベース圧にするリークチェックが行われる時に前記不活性ガスを流すように制御することを特徴とする請求項9記載のガスポート構造。
  11. 前記シール部材は、Oリングであることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載のガスポート構造。
  12. 前記処理容器内へ搬入される前記被処理体の表面にはタングステン膜が露出されていることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載のガスポート構造。
  13. 前記ガス導入管の端部であって前記シール部材と接する先端面は、前記ガス導入管の軸心方向に向かって内向きに傾斜したテーパ面として形成されていることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか一項に記載のガスポート構造。
  14. 被処理体に対して所定の処理を施す処理装置において、
    筒体状の処理容器と、
    前記被処理体を複数枚保持すると共に前記処理容器内へ挿脱可能になされた保持手段と、
    前記処理容器の外側に設けられて前記被処理体を加熱する加熱手段と、
    前記処理容器内へ必要とするガスを供給するガス供給系と、
    前記処理容器内の雰囲気を排気する真空排気系と、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載されたガスポート構造及び/又は請求項7乃至13のいずれか一項に記載されたガスポート構造と、
    を備えたことを特徴とする処理装置。
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