JP2011039093A - 液晶表示装置および液晶表示装置用光学部材セット - Google Patents

液晶表示装置および液晶表示装置用光学部材セット Download PDF

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Abstract

【課題】新たな部材を増やすことなく、簡便な手段で、不要発光吸収色素を使用した場合の輝度低下が抑制されており、もって、色再現性と輝度とが高度に両立された液晶表示装置およびこれに好適に用いることができる液晶表示装置用光学部材セットを提供する。
【解決手段】バックライトおよび該バックライト上に配置される液晶パネルからなる液晶表示装置であって、該液晶パネルは、液晶セルと、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有する粘着剤層を介して液晶セルの片面または両面に積層される偏光板とを備え、該バックライトは、光源と、該光源以外の1以上の光学部材を備え、該光学部材の少なくとも1つは、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する液晶表示装置およびこれに好適に用いることができる液晶表示装置用光学部材セットである。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な色再現性を示し、かつ高い輝度を有する液晶表示装置および当該液晶表示装置の構築に有用な液晶表示装置用光学部材セットに関する。
近年、消費電力が少なく、低電圧で駆動し、軽量でかつ薄型の液晶表示装置(LCD)が、テレビをはじめ、携帯電話、携帯情報端末、コンピュータ用のモニタなど、情報用表示デバイスとして急速に普及してきている。特にテレビは、目前に迫った地上デジタル放送への切り替えに備えて、従来汎用されていたブラウン管を液晶表示装置に置き換える動きが活発であり、市場は拡大の一途である。同時に液晶表示装置の表示品位の改良も目覚しく、コントラスト・精細度・応答特性は日々進化している。
しかしながら、より鮮明で美しい画像・映像の表示に不可欠である色再現性に関しては、未だブラウン管に及ばないという問題点が存在する。色再現性とは、どこまで実物に近い色を再現できるかということであり、色再現性が優れているほど、より鮮やかな色を表現することができる。
現在、液晶テレビは、バックライト光源として主に冷陰極管(CCFL)が使用されているが、現行のCCFLは、RGB以外の波長域に副発光が存在し、これが色再現性を悪化させる原因となっている。R光についてはその色度の浅さが特に指摘されている。
これまでに、液晶表示装置の色再現性の向上のために、様々な技術が適用されてきた。たとえば、CCFLにおいて、RGBの蛍光体は、その波長スペクトルがよりシャープで、かつ副発光の無いものへと改良が進められており、カラーフィルタ側でも副発光除去のため様々な調整が図られてきた。しかしながら、未だその発光スペクトルにおける色純度は不完全なものである。
一方、上記した手法とは異なる色再現性改善へのアプローチとして、副発光が存在する波長の光のみを選択的に吸収する色素(以下、「不要発光吸収色素」と称することがある)を液晶表示装置の部材に含有させるという手法が提案されている。たとえば、特開2006−63195号公報(特許文献1)には、微粒子を含有して光拡散性を付与した粘着剤中に、420nm〜530nmの波長領域に吸収極大を有する色素、および/または530nm〜630nmの波長領域に吸収極大を有する色素を配合してなる粘着シートを、液晶表示装置などに適用することにより、色再現性を向上できることが記載されている。
特開2006−63195号公報
色素を液晶表示装置の部材に含有させることにより色再現性を向上させる場合、部材への色素の均一な広がりがあればよく、様々な形態での適用が可能であり、複雑な加工等の必要は無い。さらに、色素の種類・濃度などの設計が簡単で、液晶表示装置ごとに最適化もし易く、何より、既存部材への機能性付与が可能である点で有利である。
しかしながら、この手法は、色素を含有することによる輝度の低下という大きな問題を抱えている。このような輝度の低下を抑制するためには、副発光のみを選択的に吸収し、それ以外の発光に影響を及ぼさない急峻な吸収ピークを有する不要発光吸収色素が要求されるが、現時点で、このような要求を完全に満たす色素は存在せず、特に、輝度とコントラスト比の確保が最優先である液晶テレビ分野においては、輝度の損失を伴う不要発光吸収色素の採用は難しいというのが現状である。
本発明の課題は、新たな部材を増やすことなく、簡便な手段で、不要発光吸収色素を使用した場合の輝度低下が抑制されており、もって、色再現性と輝度とが高度に両立された液晶表示装置を提供することにある。本発明のもう一つの課題は、この液晶表示装置の構築に有用な液晶表示装置用光学部材セットを提供することにある。
本発明者らは、液晶表示装置における上記の問題を解決すべく、鋭意研究を行なってきた。その結果、不要発光吸収色素を使用した場合の輝度低下を抑制する手法として、液晶表示装置を構成する光学部材に蛍光体を含有させる手法が好ましいことを明らかにした。特に、液晶表示装置を構成する液晶パネル用光学部材に560〜610nmの波長領域に吸収極大を示す不要発光吸収色素を添加し、かつ、バックライト用光学部材に450nm以下の波長領域に吸収極大を示す蛍光体(以下、単に「蛍光体」と称することがある)を添加した場合に、それぞれの添加剤の効果が最大に発揮され、効率よく良好な色再現性と高い輝度が両立できることを見出した。すなわち、液晶パネル部材に上記不要光吸収色素を含有させて副発光を除くことで色再現性を拡大し、同時にこの不要光吸収色素による効果を阻害することなく輝度低下を抑制することのできる上記蛍光体をバックライトの光学部材に含有させることで、良好な色再現性と高い輝度を有する液晶表示装置を得ることに成功した。
すなわち本発明によれば、バックライトおよび該バックライト上に配置される液晶パネルからなる液晶表示装置であって、該液晶パネルは、液晶セルと、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有する粘着剤層を介して液晶セルの片面または両面に積層される偏光板とを備え、該バックライトは、光源と、該光源以外の1以上の光学部材を備え、該光学部材の少なくとも1つは、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する液晶表示装置が提供される。
本発明の液晶表示装置において、蛍光体を含有する光学部材は、透明樹脂から構成される光学部材であることができる。蛍光体を含有する光学部材としては、反射シート、拡散板、導光板、拡散フィルムおよびレンズシートからなる群から選択される少なくとも1種の光学部材を挙げることができる。なかでも、蛍光体を含有する光学部材は、蛍光体および光拡散剤を含有する透明樹脂からなる拡散板を含むことが好ましい。
本発明の液晶表示装置において、上記透明樹脂としては、ポリメタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂またはポリカーボネート樹脂を好ましく用いることができる。また、上記偏光板としては、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光フィルムと、該偏光フィルム上に積層される位相差板とを含む偏光板を好ましく用いることができる。
また本発明によれば、偏光板および該偏光板の片面に積層される粘着剤層を備える粘着剤層付き偏光板と、バックライトを構成するための、光源以外の1以上の光学部材を含むバックライト用光学部材と、からなる液晶表示装置用光学部材セットであって、該粘着剤層は、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有し、該バックライト用光学部材を構成する1以上の光学部材は、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する液晶表示装置用光学部材セットが提供される。
本発明の液晶表示装置用光学部材セットにおいて、蛍光体を含有する光学部材は、透明樹脂から構成される光学部材であることができる。蛍光体を含有する光学部材としては、反射シート、拡散板、導光板、拡散フィルムおよびレンズシートからなる群から選択される少なくとも1種の光学部材を挙げることができる。なかでも、蛍光体を含有する光学部材は、蛍光体および光拡散剤を含有する透明樹脂からなる拡散板を含むことが好ましい。
本発明の液晶表示装置用光学部材セットにおいて、上記透明樹脂としては、ポリメタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂またはポリカーボネート樹脂を好ましく用いることができる。また、上記偏光板としては、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光フィルムと、該偏光フィルム上に積層される位相差板とを含む偏光板を好ましく用いることができる。
本発明によれば、新たな部材を増やすことなく従来の装置構成を維持したまま、しかも液晶パネル用光学部材(粘着剤層)、バックライト用光学部材にそれぞれ不要発光吸収色素、蛍光体を含有させるという簡便な手段によって、色再現性と輝度とが高度に両立された液晶表示装置を提供することができる。また、本発明の液晶表示装置用光学部材セット(光学部材の組み合わせ)は、このような本発明の液晶表示装置を製造するための部材セットとして好適に用いることができ、本発明の液晶表示装置用光学部材セットを用いることにより、新たな部材を増やすことなく、簡便に色再現性と輝度とが高度に両立された液晶表示装置を製造することができる。
本発明に係る液晶表示装置の層構成の一例を示す断面模式図である。 本発明において用いられる粘着剤層付き偏光板の基本的な層構成を示す断面模式図である。 本発明において用いられる粘着剤層付き偏光板の好ましい層構成の例を示す断面模式図である。
<<液晶表示装置>>
図1は、本発明に係る液晶表示装置の層構成の一例を示す断面模式図であり、直下型のバックライトを備える透過型液晶表示装置を示したものである。本発明に係る図1に示される液晶表示装置は、バックライト20およびバックライト20上に配置される液晶パネル80から構成される。液晶パネル80は、液晶セル50、液晶セル50の一方の面に粘着剤層35を介して積層される偏光板30および液晶セル50の他方の面に粘着剤層45を介して積層される偏光板40からなる。液晶パネル80は、通常、偏光板30、40の片面にそれぞれ粘着剤層35、45を形成して粘着剤層付き偏光板60、70とし、これらの粘着剤層付き偏光板60、70を、その粘着剤層側で液晶セル50に貼合することにより作製される。また、図1に示される例においてバックライト20は、光源10、光源10の背面側(液晶パネル80とは反対側)に配置される反射シート11、および、光源10と液晶パネル80との間に配置される反射シート以外のバックライト用光学部材12(たとえば拡散板など)を備える。
本発明の液晶表示装置は、たとえば図1に示されるような層構成を有する液晶表示装置において、偏光板と液晶セルとを貼合するための液晶パネル用光学部材である粘着剤層のうち、少なくとも一方の粘着剤層が560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有し、かつ、光源以外の1以上のバックライト用光学部材が450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有することを特徴とする。以下、本発明の液晶表示装置についてより詳細に説明する。
<粘着剤層付き偏光板>
本発明において用いられる粘着剤層付き偏光板の基本的な層構成を図2に断面模式図で示す。本発明において用いられる粘着剤層付き偏光板は、偏光板30の片面に粘着剤層35を積層したものである。図示は省略するが、粘着剤層35の外側には、離型処理が施されたセパレートフィルムを貼合して、液晶セルなどの他の部材に貼り合わせるまでその粘着剤層表面を仮着保護するのが通例である。本発明においては、液晶セルの両面に貼合される、図2に示される構成の粘着剤層付き偏光板のうち、少なくとも一方の偏光板の粘着剤層に560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有させる。
(偏光板)
偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光フィルムを少なくとも含む。偏光板は、偏光フィルムのみからなっていてもよいが、一般には、偏光フィルムの少なくとも片面に透明保護層を有するもので構成される。このような透明保護層を有する偏光板は、偏光フィルムの両面に透明保護層を貼合したものであってもよいし、片面のみに透明保護層を貼合したものであってもよい。
偏光板は、上記偏光フィルムと、偏光フィルム上に積層される(偏光フィルム面に透明保護層が貼合されており、この透明保護層面に貼合される場合も含む)視野角補償用の位相差板とを備えるものであってもよい。なかでも本発明においては、偏光フィルムの片面にのみ透明保護層を貼合し、他方の偏光フィルム面に位相差板を直接貼合する形態が好ましい。このような好ましい層構成の例を図3に断面模式図で示した。図3に示される粘着剤層付き偏光板は、偏光フィルム31の一方の面に接着剤層等(図示せず)を介して透明保護層33が貼合され、他方の面には接着剤層等(図示せず)を介して位相差板34が貼合されてなる偏光板30の位相差板34側表面に粘着剤層35が積層された構成を有する。図3に示されるような構成は、位相差板を備える偏光板の薄型軽量化の観点から有利であり、また、液晶表示装置の構成部材数を低減できるため、生産工程の簡素化および歩留まりの向上をもたらす。ただし、図3に示される構成に限らず、偏光フィルムの両面に透明保護層を貼合し、その一方の透明保護層上に位相差板を積層する構成であってもよい。なお、図3において図示は省略するが、粘着剤層35の外側にセパレートフィルムを貼合するのが通例であることは、図2と同様である。
偏光板が位相差板を備える場合、通常、液晶セルとの貼合に用いる粘着剤層は、図3に示されるように、位相差板における偏光フィルムとは反対側の面に積層される。
偏光フィルムは、フィルム面に垂直に入射する光のうち、ある方向の振動ベクトルを持つ直線偏光を透過し、それと直交する方向の振動ベクトルを持つ直線偏光を吸収する性質を有するものである。偏光フィルムは、公知の方法で作製することができ、具体的には、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに、一軸延伸、二色性色素による染色およびホウ酸処理を施すことで得られる。二色性色素としては、ヨウ素または二色性有機染料が用いられる。偏光フィルムの厚みは、5〜40μm程度である。
偏光フィルムの片面または両面に貼合される透明保護層には、透明な各種樹脂フィルムを用いることができる。透明樹脂フィルムを構成する透明樹脂材料としては、たとえば、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等の酢酸セルロース系樹脂;ノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂およびその他のポリオレフィン系樹脂;ならびにアクリル系樹脂などを挙げることができる。一般には、面内位相差値R0がほぼゼロの透明樹脂フィルムで透明保護層を構成するのが実用的である。とりわけ、酢酸セルロース系樹脂フィルム、中でもトリアセチルセルロースフィルムで構成するのが好ましい。市販のトリアセチルセルロースフィルムとしては、たとえば、富士フイルム(株)から販売されている「フジタックフィルム」(各種グレードがある)や、コニカミノルタオプト(株)から販売されている「KC8UX2M」および「KC8UY」(いずれも商品名)などがある。
酢酸セルロース系樹脂フィルムからなる透明保護層は、偏光フィルムとの接着性を高めるため、偏光フィルムとの接着前に、その接着面にケン化処理が施されてもよい。ケン化処理としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリの水溶液に浸漬する方法が採用できる。
位相差板は、視野角補償機能を有する光学フィルムであり、たとえば、環状オレフィン系樹脂フィルムまたは酢酸セルロース系樹脂フィルムで構成することができる。位相差板に用いられる環状オレフィン系樹脂としては、たとえば、ノルボルネン、多環ノルボルネン系モノマー等の環状オレフィン構造を含むモノマーを構成単位とする熱可塑性の樹脂;上述のような環状オレフィンの開環重合体または2種以上の環状オレフィンを用いた開環共重合体の水素添加物;および、環状オレフィンと、鎖状オレフィンおよび/またはビニル基を有する芳香族化合物との付加共重合体などが挙げられる。また、必要により環状オレフィン構造に極性基が導入されていてもよい。
環状オレフィンと鎖状オレフィンおよび/またはビニル基を有する芳香族化合物との共重合体からなる樹脂の場合、鎖状オレフィンの例としては、エチレンやプロピレンなどが挙げられ、またビニル基を有する芳香族化合物の例としては、スチレン、α−メチルスチレン、核アルキル置換スチレンなどが挙げられる。このような共重合体において、環状オレフィンからなるモノマーのユニットは、50モル%以下、たとえば、15〜50モル%程度であってもよい。特に、環状オレフィンと鎖状オレフィンとビニル基を有する芳香族化合物との三元共重合体とする場合、環状オレフィンからなるモノマーのユニットは、このように比較的少ない量であることができる。かかる三元共重合体において、鎖状オレフィンからなるモノマーのユニットは、通常5〜80モル%程度、ビニル基を有する芳香族化合物からなるモノマーのユニットは、通常5〜80モル%程度である。
市場から入手できる熱可塑性環状オレフィン系樹脂としては、ドイツのTOPAS ADVANCED POLYMERS GmbHから販売されている「TOPAS」、JSR(株)から販売されている「アートン(ARTON)」、日本ゼオン(株)から販売されている「ゼオノア(ZEONOR)」および「ゼオネックス(ZEONEX)」、三井化学(株)から販売されている「アペル」(いずれも商品名)などがある。このような環状オレフィン系樹脂を製膜してフィルムとする方法としては、溶剤キャスト法や溶融押出法など、公知の製膜手法が適宜用いられる。製膜された環状オレフィン系樹脂フィルムや、位相差が付与された環状オレフィン系樹脂フィルムも市販されており、たとえば、積水化学工業(株)から販売されている「エスシーナ」および「SCA40」、JSR(株)から販売されている「アートンフィルム」、日本ゼオン(株)から販売されている「ゼオノアフィルム」(いずれも商品名)などがある。
環状オレフィン系樹脂フィルムは、延伸することで任意の位相差値を付与することができる。通常、延伸はフィルムをロールから巻き出しながら連続的に行なわれ、加熱炉にて、ロールフィルムの進行方向へ、または進行方向と直交する方向へと延伸される。加熱炉の温度は、環状オレフィン系樹脂のガラス転移温度近傍からガラス転移温度+100℃の範囲が、通常採用される。延伸の倍率は、通常1.1〜6倍程度、好ましくは1.1〜3.5倍である。後述する好ましい屈折率特性を満たすために、二軸延伸が好ましく採用される。位相差板を環状オレフィン系樹脂フィルムで構成する場合、偏光フィルムや透明保護層との接着性を高めるため、偏光フィルムや透明保護層との接着前に、その接着面にコロナ処理等の表面活性化処理を施しておくことが好ましい。
位相差板として用いられる酢酸セルロース系樹脂は、セルロースの少なくとも一部が酢酸エステル化されたものであって、たとえば、トリアセチルセルロースやジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどが挙げられる。酢酸セルロース系樹脂フィルムも、延伸することで任意の位相差値を付与することができる。酢酸セルロース系樹脂フィルムを延伸して二軸配向性の位相差を発現させたものも市販されており、たとえば、コニカミノルタオプト(株)から販売されている「KC4FR−T」や「KC4HR−1」(いずれも商品名)などがある。位相差板を酢酸セルロース系樹脂フィルムで構成する場合、偏光フィルムや透明保護層との接着性を高めるため、先の透明保護層について説明したのと同様のケン化処理が施されてもよい。
位相差板の厚みは薄い方が好ましいが、薄すぎると強度が低下し、加工性に劣るものとなり、一方で厚すぎると透明性が低下したり、偏光板の重量が大きくなったりするなどの問題が生じる。そこで、位相差板の厚みは、好ましくは5〜200μm程度であり、さらに好ましくは20〜100μm程度である。特に、位相差板として酢酸セルロース系樹脂フィルムを採用する場合には、バックライトの熱により発生する応力に起因する位相差への影響を考慮して、20〜100μm程度の厚みとすることが好ましく、より好ましくは20〜60μm程度である。
位相差板の位相差値は、液晶表示装置に適用される液晶セルの特性に応じて好ましい値に設定することができる。たとえば、垂直配向(VA)モードの液晶セルを用いる場合、有効な視野角補償機能を示すためには、位相差板の面内の位相差値R0を30〜80nm、厚み方向の位相差値Rthを80〜250nmの範囲に調整することが好ましい。
なお、面内の位相差値R0および厚み方向の位相差値Rthは、位相差板の面内遅相軸方向の屈折率をnx、面内で遅相軸と直交する方向(進相軸方向)の屈折率をny、厚み方向の屈折率をnz、厚みをdとしたときに、以下の式(I)および(II)で定義される。
0=(nx−ny)×d (I)
th=〔(nx+ny)/2−nz〕×d (II)
垂直配向(VA)モードの液晶セルを用いる場合において、位相差板の面内の位相差値R0が30nmを下回ると、偏光軸の視角補償が不十分となり、それを適用した液晶表示装置において、暗表示状態で斜角からの光抜けが増大し、視野角が狭くなる。一方、その値が80nmを超えると、逆に視角が過補償されて光抜けに悪影響を与える。また、厚み方向の位相差値Rthも面内の位相差値と同様、80nmを下回ると液晶層の視角補償が不十分となり、250nmを超えると過補償される状態となる。
液晶セルの両面に積層される粘着剤層付き偏光板がともに位相差板を備えるものである場合、これらの位相差板は、同種の樹脂からなるものであってもよいし、異種の樹脂からなるものであってもよい。
次に、偏光板の製造方法について説明する。偏光板を構成する各層(フィルム)同士の貼着(たとえば、偏光フィルムと透明保護層、偏光フィルムと位相差板、透明保護層と位相差板の貼着など)は、透明で光学的に等方性の接着剤または粘着剤を用いて行なうことができるが、偏光板の薄型化および耐久性確保の観点からは、接着剤が好ましく用いられる。接着剤としては、それぞれの接着性を考慮して任意のものを用いることができる。好ましく用いられる接着剤としては、たとえば、ポリビニルアルコール系接着剤、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤などが挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂の水溶液からなる水系接着剤は、特に偏光フィルムを一方の被接着物とする場合の好ましい接着剤の一つであり、この水溶液は、さらに水溶性エポキシ樹脂や多価アルデヒドなどの硬化剤を含有するのが好ましい。
水系接着剤を用いた場合は、積層後に乾燥処理が施される。乾燥処理は、たとえば、熱風を吹き付けることにより行なうことができる。乾燥温度は、40〜100℃程度、好ましくは60〜100℃の範囲から適宜選択される。乾燥時間は20〜1200秒程度である。位相差板として環状オレフィン系樹脂フィルムを採用し、これを水系接着剤を用いて偏光フィルムに積層した場合は、乾燥後さらに、室温またはそれよりやや高い温度、たとえば、20〜50℃程度の温度で、12〜600時間程度養生することが好ましい。養生温度は、乾燥時に採用した温度よりも低く設定されるのが一般的である。
偏光板の構成部材である偏光フィルムは、面内に吸収軸を持っている。ポリビニルアルコール系樹脂からなる偏光フィルムは通常、縦延伸で製造されるので、ロール状の偏光フィルムまたは偏光板は、そのロールフィルムの長手方向が吸収軸となる。一方、位相差板も屈折率異方性を有しており、面内に遅相軸および進相軸が存在する。遅相軸と進相軸とは、それぞれ面内で直交する方向となる。偏光フィルム上に位相差板を積層する際には、偏光フィルムの吸収軸と位相差板の面内遅相軸とがほぼ平行関係またはほぼ直交関係となるように配置することが好ましい。特に、位相差板を横一軸延伸で、または横延伸倍率の方が縦延伸倍率よりも大きい二軸延伸で製造した場合には、偏光フィルムまたはこれを含む積層物と位相差板とをそのままロール・ツー・ロール貼合することで、偏光フィルムの吸収軸方向と位相差板の遅相軸方向が実質的に直交関係となるので、このような貼合方式は好ましい形態の一つである。
(粘着剤層)
本発明において用いられる粘着剤層付き偏光板において、粘着剤層は上記偏光板の一方の面に積層される。この粘着剤層は、偏光板を液晶セルに貼合するために用いられるものである。粘着剤層は、偏光板の偏光フィルム面に形成されてもよいし、偏光フィルムに積層された透明保護層表面または位相差板表面に形成されてもよい。上記したように、偏光板が位相差板を備える場合、通常、液晶セルとの貼合に用いる当該粘着剤層は、位相差板における偏光フィルムとは反対側の面に積層される。
粘着剤層は、たとえば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂等のベースポリマーと、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物等の架橋剤と、必要に応じて添加されるシランカップリング剤等の添加剤と、溶剤とを含む粘着剤組成物から形成することができる。粘着剤層の厚みは、通常5〜100μm程度、好ましくは5〜40μmである。粘着剤層が薄すぎると粘着性が低下し、厚すぎると粘着剤がはみ出すなどの不具合を生じやすくなる。
本発明においては、液晶セルの両面に貼合される粘着剤層付き偏光板のうち、少なくとも一方の偏光板の粘着剤層として、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素(不要発光吸収色素)を含有する粘着剤層を用いる。当該波長範囲に吸収極大を示す色素を粘着剤に含有させることにより、色純度低下の原因となる不要光を除去し、色再現性を向上させることができる。
粘着剤層に含有される色素(不要発光吸収色素)は、可視光領域で蛍光を発しない色素であって、上記した特定の波長範囲に吸収極大を示すものであれば、公知の色素が制限なく使用できる。具体的には、テトラアザポルフィリン系、ポルフィリン系、シアニン系、アゾ系、ピロメテン系、スクアリリウム系、キサンテン系、オキソノール系の化合物などが挙げられる。より具体的には、560〜610nmに極大吸収波長を示す色素として、たとえば山田化学工業(株)から販売されているテトラアザポルフィリン系化合物である「TAP−18」および「TAP−45」(いずれも商品名)などを挙げることができる。色素は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、複数の粘着剤層に色素を含有させる場合、各粘着剤層は、1種または2種以上の色素を含有することができる。
色素の添加濃度は、色素の吸収波長域や吸光係数、粘着剤層の厚みや色素を含有させる粘着剤層の数、および粘着剤組成物を構成するベースポリマーの種類などに応じて適宜調整されるが、粘着剤組成物の固形分重量(複数の粘着剤層に色素を含有させる場合、当該複数の粘着剤層を形成する粘着剤組成物の固形分重量の合計である)を基準に、1〜10000ppm程度の範囲から適宜選択される。好ましくは、100〜5000ppm程度である。2種以上の色素を用いる場合、これらの合計濃度が当該範囲となるように調整されることが好ましい。
上記色素を含有する粘着剤層を形成する方法としては、上記した粘着剤組成物に色素を添加、混合し、得られた色素含有粘着剤組成物を用いて粘着剤層を形成する方法が挙げられる。たとえば、色素含有粘着剤組成物を直接、偏光板上に塗布し、乾燥する方式や、色素含有粘着剤組成物を離型処理が施されたセパレートフィルム上に塗布し、乾燥してシート状の粘着剤層とし、これを偏光板上に転写する方式などにより、粘着剤層付き偏光板を作製することができる。
なお、色素の光や熱に対する安定性を向上させることを目的として、色素含有粘着剤組成物に各種安定化剤を添加することもできる。粘着剤組成物に配合された各種安定化剤も、そのまま粘着剤層に持ち込まれる。
(付加機能層)
本発明において用いられる粘着剤層付き偏光板は、上記位相差板以外の他の付加機能層を有していてもよい。付加機能層とは、偏光板に偏光機能以外の機能を付与するために設けられる層(フィルム)である。このような付加機能層としては、たとえば、ハードコート層、防眩層、反射防止層、帯電防止層などが例示される。これらのハードコート層、防眩層、反射防止層および帯電防止層は、通常、液晶セルの視認側(光出射側)に配置される偏光板に対して設けられる。偏光板が位相差板を備える場合、これらの付加機能層は、通常、偏光板における位相差板とは反対側の表面(偏光フィルム表面または透明樹脂層表面など)に設けられる。
ハードコート層は、表面の耐擦傷性などを改善するために設けられる。防眩層は、外光の映り込みやギラツキを防ぐために設けられる。反射防止層は、外光の反射を防ぐために設けられる。また帯電防止層は、静電気の発生を防ぐために設けられる。これらの付加機能層を偏光板に設ける方法としては、たとえば、塗工など公知の方法で直接、偏光板表面(たとえば透明保護層表面など)に設ける方法、および、基材上に付加機能層が設けられたフィルムを偏光板表面(たとえば透明保護層表面など)に貼合する方法を挙げることができる。また、これらの付加機能層を予め透明保護層などの上に形成しておき、これをその付加機能層とは反対側で偏光フィルムに貼着する方法も採用できる。
ハードコート層は、たとえば、紫外線硬化型のハードコート樹脂を塗工し、これに紫外線を照射して硬化させる方法により形成することができる。防眩層は、たとえば、フィラーが添加された紫外線硬化型樹脂を塗工し、これに紫外線を照射して硬化させ、フィラーに基づく凹凸を現出させる方法、紫外線硬化型樹脂にエンボス型を接触させた状態で紫外線を照射し、硬化させて凹凸を現出させる方法などにより形成することができる。反射防止層は、金属酸化物などを一層または複数層蒸着する方法により形成することができる。帯電防止層は、帯電防止剤入りの紫外線硬化型樹脂を塗工し、これに紫外線を照射して硬化させる方法により形成することができる。また、一般に偏光板の表面(たとえば図3に示される粘着剤層付き偏光板では、粘着剤層35とは反対側の偏光板30の表面)には、易剥離性の粘着剤層を有するプロテクトフィルムを貼合し、使用時までその表面を仮着保護するのが通例である。かかるプロテクトフィルムを構成する粘着剤層に帯電防止剤を配合しておき、これを偏光板30の表面、特に透明保護層(図3における透明保護層33)の表面に貼合することも、好適な帯電防止層の形態のひとつである。
また、ある種の偏光光を透過し、それと逆の性質を示す偏光光を反射する反射型偏光分離フィルム;表面に反射機能を有する反射フィルム;反射機能と透過機能とを併せ持つ半透過反射フィルムなどを付加機能層として積層することもできる。これらの反射型偏光分離フィルム、反射フィルムおよび半透過反射フィルムは、通常、液晶セルの背面側(透過型または半透過反射型の場合は光入射側)に配置される偏光板に対して設けられる。ある種の偏光光を透過し、それと逆の性質を示す偏光光を反射する反射型偏光分離フィルムに相当する市販品としては、米国の3M Company〔日本では住友スリーエム(株)〕から販売されている「DBEF」(商品名)などがある。
<液晶セル>
上記粘着剤層付き偏光板をその粘着剤層を介して液晶セルの両面に貼合することにより、液晶パネルを得ることができる。液晶セルは、透過光量をスイッチングするために、液晶が2枚の透明基板の間に封入され、電圧印加により液晶の配向状態を変化させる機能を有する部材であって、その中に封入された液晶層の配向状態と、電極間に電圧を印加したときの液晶層の配向状態によって、たとえば、ツイステッドネマティック(TN)モードや垂直配向(VA)モードなど、各種方式のものがある。本発明においては、一般的な液晶表示装置に広く使用されている各種モードの液晶セルを用いることができる。
<バックライト>
本発明の液晶表示装置は、液晶セルとその両面に積層された上記粘着剤層付き偏光板とからなる液晶パネルの一方の偏光板に対向するように、液晶パネルの背後に配置されたバックライトを備える。本発明においてバックライトは、光源と、光源以外の1以上のバックライト用光学部材を備えており、当該バックライト用光学部材の少なくとも1つに、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体が含有される。
本発明において用いられるバックライトは、バックライト用光学部材である拡散板と、その背後(液晶パネルとは反対側)に配置された光源とを少なくとも備え、光源からの光を拡散板で均一に拡散させた上で前面側(液晶パネル側)に出射する直下型のバックライトであってもよく、バックライト用光学部材である導光板と、その側方に配置された光源とを少なくとも備え、光源からの光を一旦導光板内に入射し、導光板の液晶パネル側表面から光を前面側に均一に出射するサイドライト型のバックライトであってもよい。
(光源)
バックライトの光源としては、蛍光管を使って白色光を発光する冷陰極蛍光ランプ(CCFL)や、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などを採用することができる。本発明による色再現性向上および輝度低下抑制の効果は、560〜610nmの範囲に不要発光を示す汎用CCFLが採用した場合に、より顕著となる傾向にある。
(バックライト用光学部材)
本発明において用いられるバックライトが備える光源以外の光学部材としては、上記した拡散板および導光板のほか、反射シート;拡散フィルム;およびプリズムシート等のレンズシートなどを挙げることができる。本発明において用いられるバックライトは、好ましくは、これら例示された光学部材の1種または2種以上を備える。これらの光学部材はいずれも、透明な熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等の透明樹脂から構成することができ、透明樹脂としては、たとえば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂(環状オレフィン樹脂を含む)およびポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
拡散板は、光源の像を隠蔽するとともに、光源からの光を均一に拡散させて前面側に出射する機能を有する光学部材である。拡散板は、通常、光源と液晶パネルとの間(光源から液晶パネルまでの光路上)に配置される。拡散板としては、上記透明樹脂中に、これとは異なる屈折率を有する光拡散剤を分散させたものが好適に用いられる。光拡散剤としては、透明樹脂に対して非相溶性な粒子であって、透明樹脂との屈折率差が通常0.01〜0.3、好ましくは0.05〜0.2であり、重量平均粒子径が通常1〜15μm、好ましくは2〜10μmである粒子を用いることができる。光拡散剤の具体例を挙げれば、たとえば、ガラスビーズ、シリカ粒子、水酸化アルミニウム粒子、炭酸カルシウム粒子、炭酸バリウム粒子、酸化チタン粒子、タルクなどの無機粒子や、スチレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコーン粒子などの有機粒子などである。
拡散板における光拡散剤の含有量は、適用される液晶表示装置における拡散板の要求特性により異なるが、たとえば、透明樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程度とすることができ、好ましくは0.3〜7重量部である。光拡散剤は、拡散板単位面積あたりの含有量が2〜200g/m2となるように含有されることが好ましく、3〜70g/m2となるように含有されることがより好ましい。
導光板は、サイドライト型のバックライトに用いられる光学部材であり、その側方に配置された光源からの光を面発光に変換する機能を有する。導光板は、上記透明樹脂からなる平板状またはくさび形状部材とすることができる。透明樹脂中には、帯電防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等種々の添加剤が含有されてもよい。また、導光板の背面側(液晶パネルとは反対側)表面に、白色顔料によるドットパターンを設けてもよい。
反射シートは、光源(または導光板)の背面側(液晶パネルとは反対側)に設置され、光源の背面側に出射された光を反射させて、前面側へ出射される光の量を向上させる機能を有する高反射率を有する光学部材である。反射シートとしては、たとえば、上記透明樹脂中に、無機フィラー、顔料等の添加剤を分散させたものや、上記透明樹脂を発泡させたものを用いることができる。
拡散フィルムは、光源からの光を均一に拡散させて前面側に出射する機能および光の角度をコントロールして正面輝度を向上させる機能を有する光学部材であり、通常、光源と液晶パネルとの間(光源から液晶パネルまでの光路上)に配置される。バックライトが拡散板を備える場合、拡散フィルムは、拡散板と液晶パネルとの間に配置される。拡散フィルムとしては、たとえば、基材となる透明フィルムの少なくとも片面に光拡散剤が分散された透明樹脂層が形成されたものを用いることができる。
レンズシートは、光源からの光を集光し、正面輝度を高める機能を有するシートであり、上記透明樹脂の表面に特定形状の微細凹凸を形成したものを用いることができる。レンズシートには、微細凹凸表面の形状により、レンチキュラーシート、プリズムシートなどがある。
上記バックライト用光学部材は、本発明の目的を損なわない範囲で、光拡散材、充填材、離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの安定剤、難燃化剤などを含んでいてもよい。また表面は平滑であってもよいし、光を拡散させるための細かな凹凸が設けられていてもよい。
本発明においては、バックライトが備える光源以外の光学部材のうち、少なくとも1つの光学部材に、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する光学部材を用いる。これにより、液晶パネル内の粘着剤層に含有させた不要発光吸収色素により生じる輝度低下を抑制することが可能となり、広い色再現性と高い輝度が両立された、表示性能に優れる液晶表示装置を提供することができる。蛍光体の吸収極大波長は、十分な輝度向上効果を得るために、300nm以上であることが好ましい。
450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体としては、たとえば、シアニン系、ローダミン系、フルオロセイン系、ペリレン系、キノリン系等の公知の化合物を適宜使用できるが、バックライト用光学部材に含有させたときの耐光性を確保する点から、特にベンゾチアジアゾール系色素が好ましい。該色素は耐光性に優れ、バックライト用光学部材に含有させた場合でも、その効果が長期間保持される特徴を有している。蛍光体は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、複数のバックライト用光学部材に蛍光体を含有させる場合、各光学部材は、1種または2種以上の色素を含有することができる。
なお、蛍光体を含有させる光学部材は、本発明のように、バックライト用光学部材であることが極めて好ましい。液晶パネル用光学部材に蛍光体を含有させる場合、発光効率の点から不利であり、特に粘着剤層付き偏光板の粘着剤層に含有させた場合には、蛍光による偏光解消が発生し、黒表示の輝度が向上して液晶表示装置のコントラスト比が大幅に悪化することが予測される。
蛍光体の添加濃度は、蛍光体の吸収波長域や吸光係数、粘着剤層に含有させる色素の種類、光学部材の厚みや蛍光体を含有させる光学部材の数、および光学部材を構成する透明樹脂の種類やこれに添加される光拡散剤等の添加剤の種類などに応じて適宜調整されるが、光学部材の構成材料の固形分重量(複数の光学部材に蛍光体を含有させる場合、当該複数の光学部材を構成する材料の固形分重量の合計である)を基準に、0.01〜10000ppm程度の範囲から適宜選択される。好ましくは、0.1〜3000ppm程度である。2種以上の蛍光体を用いる場合、これらの合計濃度が当該範囲となるように調整されることが好ましい。
蛍光体を含有する光学部材を作製する方法としては、透明樹脂材料を加熱溶融させ、蛍光体(およびその他の添加剤)を添加して溶融混練し、押出し成形法、射出成形法、プレス成形法などにより成形する方法や、重合により透明樹脂となる単量体を、重合開始剤および蛍光体と混合し、得られた組成物を型内で重合させる方法などが挙げられる。たとえば、拡散板に蛍光体を含有させる場合、加熱溶融した透明樹脂材料に、蛍光体および光拡散剤を添加混練し、成形することにより、蛍光体および光拡散剤を含有する透明樹脂からなる拡散板を得ることができる。
本発明において用いられるバックライトの好ましい態様としては、液晶表示装置の背面側から順に、反射シート、光源、拡散板が配置され、少なくとも拡散板に450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体が含有された構成を挙げることができる。当該構成は、以下の点において有利である。
(a)拡散板は通常、上記の光学部材の中では最も厚みがあり、かつ高い拡散性が付与されているため、光源からの光が通過する光路長も長くなる。このため、拡散板に蛍光体を含有させた場合、輝度向上の効果を最も効率よく発揮させることができる。
(b)拡散板の作製に用いられる透明樹脂に蛍光体を混練するだけで、蛍光体含有拡散板を得ることができるため、生産効率上好ましい。
上記好ましい態様において、拡散板と液晶パネルとの間には、蛍光体が含有された、または含有されていない他の光学部材(拡散フィルム、レンズシート、反射型偏光分離フィルムなど)が配置されていてもよい。反射型偏光分離フィルムは、バックライトの光を選択的に反射させる機能を有する光学部材であり、反射光を再利用することで可視範囲の輝度を向上させることができる。反射型偏光分離フィルムに相当する市販品としては、米国の3M Company〔日本では住友スリーエム(株)〕から販売されている「DBEF」(商品名)などがある。
<<液晶表示装置用光学部材セット>>
本発明の液晶表示装置用光学部材セット(光学部材の組み合わせ)は、偏光板および該偏光板の片面に積層される粘着剤層を備える粘着剤層付き偏光板と、バックライトを構成するための、光源以外の1以上の光学部材を含むバックライト用光学部材とからなる。本発明の液晶表示装置用光学部材セットは、上記本発明の液晶表示装置を製造するための部材セットとして好適に用いることができ、本発明の液晶表示装置用光学部材セットを用いることにより、新たな部材を増やすことなく、簡便に色再現性と輝度とが高度に両立された液晶表示装置を製造することができる。
本発明の液晶表示装置用光学部材セットを構成する粘着剤層付き偏光板の層構成は、上記した液晶表示装置における粘着剤層付き偏光板と同様とすることができる。液晶表示装置用光学部材セットを構成する粘着剤層付き偏光板が有する粘着剤層は、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有しており、用い得る色素の具体例、色素の添加濃度等は上述のとおりである。
本発明の液晶表示装置用光学部材セットを構成するバックライト用光学部材は、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する、光源以外の1または2以上の光学部材を含む。具体的には、バックライト用光学部材は、反射シート、拡散板、導光板、拡散フィルムおよびレンズシートからなる群から選択される少なくとも1種の光学部材から構成することができる。バックライト用光学部材は、反射型偏光分離フィルムを含んでいてもよい。これらの光学部材は、透明樹脂から構成することができ、透明樹脂の種類および各光学部材の具体的形態については上述のとおりである。なかでも、液晶表示装置用光学部材セットを構成するバックライト用光学部材は、拡散板を含むことが好ましい。蛍光体を含有する拡散板としては、蛍光体および光拡散剤を含有する透明樹脂からなる拡散板を挙げることができる。
以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
[粘着剤層付き偏光板の作製]
以下の例で用いた偏光フィルムの保護フィルム(透明保護層)および位相差板は次のとおりである(以下、用いた保護フィルム、位相差板をそれぞれ「TAC」、「RAC」と表記する)。これらのフィルムの厚さ、面内位相差値R0および厚み方向位相差値Rthは、メーカー呼称値で示した。R0およびRthの、王子計測機器(株)製の位相差測定装置「KOBRA−WR」を用いた実測値は、メーカー呼称値とほぼ同等であった。
(A)保護フィルム(TAC):面内位相差値がほぼゼロのトリアセチルセルロースフィルム(商品名「KC8UX2M」、コニカミノルタオプト(株)から入手、厚さ80μm)、
(B)位相差板(RAC):酢酸セルロース系樹脂フィルムからなる位相差板(商品名「KC4HR−1」、コニカミノルタオプト(株)から入手、厚さ48μm、R0=52nm、Rth=125nm)。
(a1)色素含有粘着剤シートの作製
アクリル系共重合体をベースポリマーとする粘着剤組成物に、593nmに吸収極大波長を示すテトラアザポルフィリン系化合物〔山田化学工業(株)製、商品名「TAP−18」〕を1600ppm(粘着剤組成物の固形分重量基準)添加して、色素含有粘着剤組成物を調製した。この色素含有粘着剤組成物を、離型処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(セパレートフィルム)の離型処理面に、乾燥後の厚さが25μmとなるように塗布し、100℃で1分間乾燥処理を施して、粘着剤層を形成した。その後、上と同じセパレートフィルムを粘着剤層の露出表面に貼り合わせることで、色素含有粘着剤シート(a1)を作製した。
(a2)色素不含粘着剤シートの作製
粘着剤組成物に色素を添加しないこと以外は上記(a1)と同様にして、色素不含粘着剤シート(a2)を作製した。
(b1)色素含有粘着剤層付き偏光板の作製
ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された偏光フィルムの片面に、表面ケン化処理を施したTACを、もう一方の面には、表面ケン化処理を施したRACを、それぞれポリビニルアルコール系樹脂含有水溶液からなる接着剤を介して貼合し、偏光板を作製した。ついで、色素含有粘着剤シート(a1)の片側のセパレートフィルムを剥がした後、上記偏光板のRAC側に、色素含有粘着剤シート(a1)を、露出した粘着剤層側で貼り合わせ、色素含有粘着剤層付き偏光板(b1)を作製した。
(b2)色素不含粘着剤層付き偏光板の作製
色素不含粘着剤シート(a2)を用いたこと以外は上記(b1)と同様にして、色素不含粘着剤層付き偏光板(b2)を作製した。
[拡散板の作製]
(A1)蛍光体A含有拡散板の作製
ポリスチレン樹脂〔東洋スチレン社製「HRM40」、屈折率1.59〕97.8重量部、426nmに吸収極大波長を示すジフェニルアミノビフェニルベンゾチアジアゾール(蛍光体A)0.5ppm、光拡散剤としてのアクリル樹脂粒子〔住友化学社製「スミペックスXC1A」、重量平均粒子径30μm、屈折率1.49〕2重量部および光拡散剤としてのシリコーン粒子〔東レダウシリコン社「DY33−719」、重量平均粒子径2μm、屈折率1.42〕0.2重量部を250℃で溶融混練しながら押出成形して、厚さ2mmの蛍光体A含有拡散板を得た。
(A2)蛍光体不含拡散板の作製
蛍光体を添加しないこと以外は、上記(A1)と同様にして、蛍光体不含拡散板を作製した。
(A3)蛍光体B含有拡散板の作製
蛍光体Aの代わりに、494nmに吸収極大波長を示すシアニン系化合物〔山田化学工業(株)製、商品名「YRC−18」〕(蛍光体B)を用いたこと以外は上記(A1)と同様にして、蛍光体B含有拡散板を作製した。
(A4)蛍光体C含有拡散板の作製
蛍光体Aの代わりに、454nmに吸収極大波長を示すシアニン系化合物〔三井化学(株)製〕(蛍光体C)を用いたこと以外は上記(A1)と同様にして、蛍光体C含有拡散板を作製した。
[液晶表示装置の作製]
<実施例1>
ソニー(株)製の垂直配向モードの液晶表示装置「BRAVIA」(対角寸法40インチ=約102cm)から光出射側(視認側)偏光板を剥がし、その代わりに、色素含有粘着剤層付き偏光板(b1)からセパレートフィルムを剥がしたものを、オリジナルの偏光板と同じ軸方向で、その粘着剤層側にて貼り付けた。また、光入射側(背面側)偏光板も剥がし、その代わりに、色素不含粘着剤層付き偏光板(b2)からセパレートフィルムを剥がしたものを、オリジナルの偏光板と同じ軸方向で、その粘着剤層側にて貼り付けた。さらに、バックライトからオリジナルの拡散板を取り除き、代わりに上記(A1)で作製した蛍光体A含有拡散板を配置した。こうして、液晶セルの光出射側粘着剤層が593nmに吸収極大波長を示す色素を含有し、拡散板が426nmに吸収極大波長を示す蛍光体を含有する液晶表示装置を作製した。
<比較例1>
光出射側偏光板および光入射側偏光板の両方を、色素不含粘着剤層付き偏光板(b2)とし、バックライトの拡散板を(A2)で作製した蛍光体不含拡散板としたこと以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。この液晶表示装置は偏光板の粘着剤層に色素を含有せず、拡散板に蛍光体を含有しない。
<比較例2>
バックライトの拡散板を(A2)で作製した蛍光体不含拡散板とした以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。この液晶表示装置は、液晶セルの光出射側粘着剤層が593nmに吸収極大波長を示す色素を含有し、拡散板に蛍光体を含有しない。
<比較例3>
バックライトの拡散板を(A3)で作製した蛍光体B含有拡散板とした以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。この液晶表示装置は、液晶セルの光出射側粘着剤層が593nmに吸収極大波長を示す色素を含有し、拡散板に494nmに吸収極大波長を示す蛍光体を含有する。
<比較例4>
バックライトの拡散板を(A4)で作製した蛍光体C含有拡散板とした以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製した。この液晶表示装置は、液晶セルの光出射側粘着剤層が593nmに吸収極大波長を示す色素を含有し、拡散板に454nmに吸収極大波長を示す蛍光体を含有する。
[液晶表示装置の評価]
実施例1および比較例1〜4で作製したそれぞれの液晶表示装置につき、トプコンテクノハウス(株)製の色彩輝度計「SR−UL1」を用いて、明表示状態おける正面輝度、および赤・緑・青表示状態における色度を測定した。なお、ここで測定した色度は、国際照明委員会CIE(Commission Internationale de l’Eclairage)が1931年に策定した国際表示法であるXYZ表色系に基づくxy色度図に現れるx座標、y座標に相当する。色再現性の指標としては、NTSC比を採用した。NTSCとは、National Television Standards Committeeの略称であり、標準的なカラー表示方式の一つである。NTSC比とは、表示装置が再現できる赤・緑・青の各色度が色度図上に作る三角形の面積と、NTSCの三角形の面積との比率であり、下記式:
NTSC比(%)=表示装置の三角形の面積/NTSCの三角形の面積×100
で表される。
表示装置側の色再現範囲がNTSCに近いほど、表示される画像は元の信号の色を正確に再現することができ、逆にNTSCより狭い場合には画像の劣化に繋がる。実施例1および比較例1〜4で用いた粘着剤層に含有される色素および拡散板に含有される蛍光体、ならびに、正面輝度およびNTSC比の評価結果を表1にまとめた。表1における正面輝度およびNTSC比の値は、色素および蛍光体を含有しない比較例1の値を100としたときの相対値である。表中、λmaxは色素・蛍光体の吸収極大波長を意味する。
Figure 2011039093
以上の結果から、液晶セルの光出射側粘着剤層が593nmに吸収極大波長を示す色素を含有し、拡散板が426nmに吸収極大波長を示す蛍光体を含有する実施例1の液晶表示装置は、光出射側粘着剤層に色素を含有させたのみの比較例2と同程度のNTSC比を保持したまま、基準となる比較例1相当の輝度を獲得しており、色再現性と輝度の両立が認められる。一方、拡散板に含有させる蛍光体を494nmに吸収極大波長を示す蛍光体に代えた比較例3では、NTSC比は実施例1および比較例2と同程度で良好だが、輝度の低下の抑制が不十分である。同様に、454nmに吸収極大波長を示す蛍光体に代えた比較例4では、NTSC比、輝度の著しい低下が認められる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 光源、11 反射シート、12 反射シート以外のバックライト用光学部材、20 バックライト、30,40 偏光板、31 偏光フィルム、33 透明保護層、34 位相差板、35,45 粘着剤層、50 液晶セル、60,70 粘着剤層付き偏光板、80 液晶パネル。

Claims (12)

  1. バックライトおよび前記バックライト上に配置される液晶パネルからなる液晶表示装置であって、
    前記液晶パネルは、液晶セルと、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有する粘着剤層を介して前記液晶セルの片面または両面に積層される偏光板と、を備え、
    前記バックライトは、光源と、前記光源以外の1以上の光学部材を備え、
    前記光学部材の少なくとも1つは、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する液晶表示装置。
  2. 前記蛍光体を含有する光学部材は、透明樹脂から構成される請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記蛍光体を含有する光学部材は、反射シート、拡散板、導光板、拡散フィルムおよびレンズシートからなる群から選択される少なくとも1種の光学部材である請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記蛍光体を含有する光学部材は、前記蛍光体および光拡散剤を含有する透明樹脂からなる拡散板を含む請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記透明樹脂は、ポリメタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂またはポリカーボネート樹脂である請求項2〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 前記偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光フィルムと、前記偏光フィルム上に積層される位相差板とを含む請求項1〜5のいずれかに記載の液晶表示装置。
  7. 偏光板および前記偏光板の片面に積層される粘着剤層を備える粘着剤層付き偏光板と、
    バックライトを構成するための、光源以外の1以上の光学部材を含むバックライト用光学部材と、
    からなる液晶表示装置用光学部材セットであって、
    前記粘着剤層は、560〜610nmの範囲に吸収極大波長を示す色素を含有し、
    前記バックライト用光学部材を構成する前記1以上の光学部材は、450nm以下の範囲に吸収極大波長を示す蛍光体を含有する液晶表示装置用光学部材セット。
  8. 前記蛍光体を含有する光学部材は、透明樹脂から構成される請求項7に記載の液晶表示装置用光学部材セット。
  9. 前記蛍光体を含有する光学部材は、反射シート、拡散板、導光板、拡散フィルムおよびレンズシートからなる群から選択される少なくとも1種の光学部材である請求項8に記載の液晶表示装置用光学部材セット。
  10. 前記蛍光体を含有する光学部材は、前記蛍光体および光拡散剤を含有する透明樹脂からなる拡散板を含む請求項9に記載の液晶表示装置用光学部材セット。
  11. 前記透明樹脂は、ポリメタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂またはポリカーボネート樹脂である請求項8〜10のいずれかに記載の液晶表示装置用光学部材セット。
  12. 前記偏光板は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光フィルムと、前記偏光フィルム上に積層される位相差板とを含む請求項7〜12のいずれかに記載の液晶表示装置用光学部材セット。
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