JP2011037567A - ガイドレール取付治具及びガイドレール固定方法 - Google Patents

ガイドレール取付治具及びガイドレール固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストの削減を図ることができると共に作業の安全性及び作業効率を向上させることができるようにする。
【解決手段】平板状のプレート本体11と、プレート本体11に設けられた磁石31とを備える。プレート本体11は、一対のボルト5がそれぞれ貫通される第1のプレート貫通孔17及び第2のプレート貫通孔22と、一対のナット6を回転しないように保持する第1のナット保持凹部18及び第2のナット保持凹部23とを有している。更に、磁石31,32は、第1のナット保持凹部18及び第2のナット保持凹部23に保持された一対のナット6を吸着して仮固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの乗りかご及びつり合いおもりをガイドするガイドレールをレールブラケットに固定するためのガイドレール取付治具、及びこのガイドレール取付治具を用いたガイドレール固定方法に関する。
一般に、エレベータは、乗りかご及びつり合いおもりをガイドするガイドレールが昇降路内に立設されている。そして、ガイドレールは、その立設方向の複数箇所に固定装置によって昇降路の壁面や建屋の梁などの鋼材に固定されている。
エレベータの据付作業には、ガイドレールを昇降路壁面に固定するために、まずレールブラケットをガイドレールに固定する工程がある。この工程では、ばね式のバネクリップとレールブラケットの間にガイドレールを挟んでボルト締めを行い、ガイドレールとレールブラケットとを一体に固定している(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載されたガイドレールの固定方法では、一対のナットがレールブラケットの裏側に隠れた状態で、一対のボルトの締結作業を行わなければならないため、作業効率が悪くなるという問題がある。このボルトの締結作業の効率化を図るため、例えば、プレート本体に予めナットを溶接させておく技術が提案されている(特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された技術では、まずレールをバネクリップとレールブラケットで挟持し、レールブラケットの裏側にナット付きプレートを配置する。そして、インパクトレンチ等の締め付け工具を用いて一対のボルトと、ナット付きプレートに溶接した一対のナットとを締結固定している。
実開昭52−150168号公報 特開2004−99277号公報
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、ナットとプレート本体が溶接されているため、固定作業の完了後にレールブラケットからプレート本体を外すことができない。このプレート本体は、固定作業が完了するとその役割を終えるので、それ以後は、特別な機能を果たすものではなく、必要とされないものであった。
また、1基のエレベータには、乗りかご及びつり合いおもりをガイドするために4本のガイドレールが必要である。更に、ガイドレールを固定する箇所は、昇降路内に複数設けられている。そのため、1基のエレベータの昇降路内で4本のガイドレールを固定するためには、多数のナット付きプレートを用意する必要があった。
その結果、特許文献2に開示された技術では、多数のナット付きプレートが必要であるため、作業工具の部品点数が増加し、コストアップを招いていた。また、事前に多数のナットをプレート本体に溶接する作業が必要となり、固定作業を行うための準備が繁雑なものとなっていた。更に、作業者は、多数のナット付きプレートを昇降路内の高所に持参しなければならないため、作業の効率の低下を招くと共に作業の安全性に悪影響を及ぼす場合がある、という問題があった。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、コストの削減を図ることができると共に作業の安全性及び作業効率を向上させることができるガイドレール取付治具及びガイドレール固定方法を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、ガイドレール取付治具は、エレベータのガイドレールを一対のバネクリップによって挟持し、且つ一対のナット及びボルトを締結固定することでレールブラケットに固定する際に用いられる。
ガイドレール取付治具は、平板状のプレート本体と、プレート本体に設けられた磁石とを備えている。プレート本体は、一対のボルトがそれぞれ貫通される第1のプレート貫通孔及び第2のプレート貫通孔と、第1のプレート貫通孔及び第2のプレート貫通孔と同軸上に形成されると共に一対のナットを回転しないように保持する第1のナット保持凹部及び第2のナット保持凹部とを有している。更に、磁石は、第1のナット保持凹部及び第2のナット保持凹部に保持された一対のナットを吸着して仮固定する。
また、本発明のガイドレール固定方法は、以下の(1)から(4)に示す工程を含んでいる。
(1)一対のナットをガイドレール取付治具のプレート本体に形成した第1のナット保持凹部及び第2のナット保持凹部に回転しないように保持させると共に、一対のナットをプレート本体に設けた磁石に吸着させて仮固定する工程、
(2)レールブラケットにおけるガイドレールと対向する面の反対側の面に、一対のナットを仮固定した第1のナット保持凹部及び第2のナット保持凹部が形成された面を向けて前記ガイドレール取付治具を配置する工程、
(3)一対のバネクリップとレールブラケットとでガイドレールを挟持し、一対のボルトを一対のバネクリップに設けた貫通孔及びレールブラケットに設けた一対の挿通孔に挿通させて、ガイドレール取付治具に仮固定させた一対のナットと締結固定する工程、
(4)ガイドレール取付治具をレールブラケットから離し、一対のナットをガイドレール取付治具から外す工程。
本発明のガイドレール取付治具及びガイドレール固定方法によれば、ナットは、磁石の磁力によって仮固定されているだけであるため、固定作業の完了後には、ガイドレール取付治具から容易に取り外すことができる。その結果、ガイドレール取付治具を何度も再利用することができるため、コストの削減を図ることができる。更に、作業者は、高所での作業を行う際に多くの作業工具を持ち運ぶことなく作業を行うことができ、作業の効率の向上を図ると共に作業の安全性を高めることが可能である。
本発明の第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を用いた状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を示す部分断面側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を用いた状態を示す部分断面側面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を示す部分断面側面図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具を示す側面図である。
以下、本発明のガイドレール取付治具の実施の形態例について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態例
1−1.ガイドレール取付治具の構成
1−2.ガイドレールの固定方法
2.第2の実施の形態例
3.第3の実施の形態例
<1.第1の実施の形態例>
1−1.ガイドレール取付治具の構成
まず、図1〜図4を参照して本発明のガイドレール取付治具の実施の形態例(以下、「本例」という。)について説明する。
図1はガイドレールをレールブラケットに固定する状態を示す斜視図、図2はガイドレール取付治具を示す正面図、図3はガイドレール取付治具を示す部分断面側面図、図4はガイドレール取付治具を用いた状態を示す部分断面側面図である。
図1に示すように、エレベータの昇降路内には、乗りかご及びつりあいおもりをガイドするガイドレール1が立設されている。ガイドレール1は、一対のバネクリップ4と、ボルト5と、ナット6によってレールブラケット2に固定されている。すなわち、ガイドレール1は、弾性を有する一対のバネクリップ4とレールブラケット2とで挟持され、一対のボルト5とナット6で締結固定されている。そして、このガイドレール1の固定作業時に、ガイドレール取付治具10が用いられる。
レールブラケット2は、断面形状が略L字状に形成されている。このレールブラケット2は、昇降路の壁面や建屋の梁などに設置されているファスナ3に例えばボルトや溶接等の固定方法で固定されている。なお、本例では、レールブラケット2には、ファスナ3にボルト5を用いて締結固定するための略長方形状の固定孔7が設けられている。更に、レールブラケット2におけるガイドレール1と対向する面には、所定の間隔を開けて一対の挿通孔8が設けられている(図4参照)。
次に、図1〜図4を参照して本例のガイドレール取付治具10について説明する。
図1及び図2に示すように、ガイドレール取付治具10は、略長方形をなす平板状に形成されている。このガイドレール取付治具10は、2つのプレート片12,13からなるプレート本体11と、2つのプレート片12,13を連結する連結部材14と、2つのプレート片12,13の間に配置される弾性体16とから構成されている。
図3に示すように、第1のプレート片12と第2のプレート片13は、それぞれ略長方形をなす平板状に形成されている。第1のプレート片12には、第1のプレート貫通孔17と、第1のナット保持凹部18と、磁石嵌合部19と、2つの磁石搭載部21が設けられている。また、第2のプレート片13には、第1のプレート片12と同様に、第2のプレート貫通孔22と、第2のナット保持凹部23と、磁石嵌合部24と、2つの磁石搭載部26が設けられている。
また、第2のプレート片13には、ストラップ28が設けられている。これにより、ストラップ28によってガイドレール取付治具10を作業者の手首に保持させることができ、高所での作業中にガイドレール取付治具10が落下することを防止することができる。
更に、ストラップ28の代わりにネックストラップ(首に掛ける紐)を備えてもよい。ネックストラップを設ける場合には、その一部に過大な張力が作用した際に係合部が容易に外れる安全装置を備えることが好ましい。これにより、作業者の首がネックストラップによって絞まる事故を防ぐことができる。そして、安全装置を設置する箇所は、張力が加わった際に紐が直線状になる位置に配置する。すなわち、プレート本体11と反対側の首回り部分を避けて配置することが好ましい。
なお、2つのプレート片12,13は、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは、第1のプレート片12について説明する。
第1のプレート貫通孔17は、第1のプレート片12の略中央に設けられており、第1のプレート片12の正面部12aから背面部12bにかけて貫通する円形の孔である。この第1のプレート貫通孔17の直径は、ボルト5のネジ部5aの直径よりも大きく設定されている(図4参照)。第1のプレート貫通孔17の軸方向の一側、すなわち第1のプレート片12の正面部12aには、第1のナット保持凹部18が設けられている。また、第1のプレート貫通孔17の軸方向の他側、すなわち第1のプレート片12の背面部12bには、磁石嵌合部19が設けられている。
第1のナット保持凹部18は、第1のプレート貫通孔17と同軸上に配置されており、ナット6の外形より若干大きく形成された略六角形状の座グリ穴である。そして、この第1のナット保持凹部18に、ナット6が保持される。
なお、本例では、第1のナット保持凹部18及び第2のナット保持凹部23を略六角形状に形成した例を説明したが、ナット6の外形が四角形の場合、2つのナット保持凹部18,23は、略四角形状に形成されるものである。すなわち、2つのナット保持凹部18,23の形状は、ナットの外形に対応させて適宜設定されるものである。
また、第1のナット保持凹部18の両側には、2つの磁石搭載部21,21が連続して設けられている。2つの磁石搭載部21,21は、略長方形状に凹んだ凹部であり、第1のプレート片12の短手方向と略平行に形成されている。そして、図3に示すように、この2つの磁石搭載部21,21には、磁石31を保持した磁石保持具32が埋め込まれている。
磁石保持具32は、略直方体状に形成されており、円柱状の貫通孔32aを有している。そして、この貫通孔32aには、ナット6をその磁力によって吸着する円柱状の磁石31が嵌め込まれている。また、この円柱状の磁石31は、軸方向の両端でその磁極が異なっている。そのため、磁石搭載部21に配置された時に、磁石31の磁束線は、第1のナット保持凹部18の内部に向くようになっている。これにより、第1のナット保持凹部18に保持されたナット6を磁石31の磁力によって効率よく吸着させることができる。なお、この貫通孔32a及び磁石31の形状は、円柱状だけでなく、角柱状に形成してもよい。
また、本例では、第1のナット保持凹部18と、2つの磁石搭載部21,21を連続して形成した例を説明したが、第1のナット保持凹部18と2つの磁石搭載部21,21との間に隔壁を設けても、その目的は達成できるものである。
磁石嵌合部19は、第1のプレート貫通孔17と同心円状に形成された円形の座グリ穴である。そして、この磁石嵌合部19には、第1のナット保持凹部18に保持されたナット6を吸着するためのリング状の磁石33が嵌め込まれている。なお、磁石嵌合部19を座グリ穴、すなわち略円形の凹部として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、四角形や六角形の凹部としてもよい。そして、この磁石嵌合部19に嵌め込まれる磁石33は、リング状に限定されるものではなく、磁石嵌合部の形状に対応させて、中心に貫通孔を有する角柱状に形成してもよい。
ここで、本例で用いられるナット6の材質には、磁石31,33で吸着して仮固定するために、磁性を有する金属が用いられている。
また、2つのプレート片12,13の材質としては、例えば、ステンレス鋼等の金属が好適であるが、その他の金属を用いることができることは勿論のこと、金属以外にもエンジニアリングプラスチック等を用いることもできる。
なお、本例では、第1のプレート貫通孔17の周囲と、第1のナット保持凹部18の周囲に、それぞれ磁石31,33を配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。第1のナット保持凹部18に保持されたナット6を吸着し、仮固定することができれば、第1のプレート貫通孔17と第1のナット保持凹部18のいずれか一方の周囲のみに磁石を配置してもよい。
図2に戻って説明すると、第1のプレート片12と第2のプレート片13は、第1のナット保持凹部18及び第2のナット保持凹部23を設けた正面部12a,13aを同じ方向に向けた状態で連結部材14によって一体に連結されている。連結部材14としては、例えば熱収縮チューブ等が挙げられる。
そして、2つのプレート片12,13を連結してプレート本体11を形成したとき、第1のプレート貫通孔17と第2のプレート貫通孔22の間隔は、レールブラケット2に設けた一対の挿通孔8の間隔と略等しく設定されている。すなわち、第1のナット保持凹部18と第2のナット保持凹部23の間隔も、レールブラケット2に設けた一対の挿通孔8の間隔と略等しく設定されている。
更に、2つのプレート片12,13の間には、略円形状の弾性体16が配置されている。これにより、レールブラケット2の一対の挿通孔8の間隔と、2つのプレート貫通孔17,22の間隔に誤差が生じた際に、弾性体16が弾性変形することで、その誤差を解消することができる。また、片方のボルト締め作業時にプレート本体11が僅かに回転し、レールブラケット2における他方の挿通孔8と第2のプレート貫通孔22との位置にズレが生じても、弾性体16が弾性変形することで、そのズレを解消することができる。そのため、プレート本体11が回転することで生じる他方のボルト締め作業時に支障を防止することが可能である。そして、弾性体16の材質としては、例えばゴムや弾性を有する樹脂等が挙げられる。
1−2.ガイドレールの固定方法
次に、本例のガイドレール取付治具10を用いたガイドレール1の固定方法について説明する。
まず、一対のバネクリップ4とレールブラケット2でガイドレール1の側部を挟持する。このとき、予めガイドレール取付治具10の第1のナット保持凹部18及び第2のナット保持凹部23に一対のナット6を保持させると共に磁石31,33によって吸着させてガイドレール取付治具10に仮固定する。ナット6が、磁石31,33の磁力によって吸着されているため、固定作業中にナット6がナット保持凹部18,23から脱落することを防ぐことが可能である。ここで、2つのナット保持凹部18,23は、それぞれナット6の外形に対応した形状を有している。これにより、ナット6が、ナット保持凹部18,23内で回転することを防止することができる。
次に、図4に示すように、レールブラケット2におけるガイドレール1と対向する面と反対側の面に、2つのプレート片12,13の正面部12a,13aを向けてガイドレール取付治具10を配置させる。そして、一対のボルト5のネジ部5aを一対のバネクリップ4の貫通孔4a及びレールブラケット2の挿通孔8に挿通させて、ボルト5をナット6にねじ込んで締結固定する。このとき、一対のナット6は、ナット保持凹部18,23内に回転を規制された状態で保持されている。そのため、作業者は、ガイドレール取付治具10を押さえるだけで、容易にボルト5とナット6との締結作業を行うことができる。なお、ボルト5の首部5bとバネクリップ4との間には、必要に応じて座金を挟んでもよい。
次に、一対のボルト5とナット6との締結固定が終了すると、ガイドレール取付治具10をレールブラケット2から離す。このとき、2つのナット保持凹部18,23に仮固定されていた一対のナット6は、ボルト5と締結しているためガイドレール取付治具10から取り外される。これにより、ガイドレール1の固定作業が完了する。
また、ガイドレール取付治具10は、ボルト5の締結作業によってレールブラケット2に固定されることがないため、何度も再利用することができる。これにより、コストの削減を図ることができると共に、多数の工具を昇降路内の高所に持参する必要がなくなるため、作業の効率を向上せることができると共に作業の安全性を高めることが可能である。
更に、一対のナット6を2つのナット保持凹部18,23に載置するだけで、磁石31,32の磁力によってガイドレール取付治具10に仮固定することができるため、プレートにナットを溶接する手間を省くことができる。その結果、固定作業を行うための前準備を簡略化することが可能である。
なお、一般的にエレベータの昇降路内には、メインガイドレールとつり合いおもりガイドレールの大小2対のガイドレールを固定させる必要があるため、一対のナットのサイズ及び設置間隔を2通り設定する必要がある。そのため、メインガイドレール用のガイドレール取付治具と、つり合いおもり用のガイドレール取付治具との2つのガイドレール取付治具を用意することが好ましい。
<2.第2の実施の形態例>
次に、図5及び図6を参照して本発明の第2の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具について説明する。
図5はガイドレール取付治具の正面図、図6はガイドレール取付治具を示す部分断面側面図である。
この第2の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10Aが、第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10と異なる点は、弾性体の形状である。そのため、ここでは、ガイドレール取付治具10と共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図5に示すように、第2の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10Aに設けた弾性体16Aは、略直方体状に形成されている。また、図6に示すように、第1のプレート片12A及び第2のプレート片13Aにおける互いに対向する側面12cA,13cAには、弾性体16Aの端部が挿入される挿入穴29が設けられている。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するガイドレール取付治具10Aによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10と同様の作用効果を得ることができると共に、片方のボルト締め作業時に第1のプレート片12A又は第2のプレート片13Aにかかるトルクを連結部材14だけでなく、弾性体16Aによっても受けることができる。
<3.第3の実施の形態例>
次に、図7を参照して本発明の第3の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具について説明する。
図7はガイドレール取付治具の正面図である。
この第3の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10Bは、第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10から弾性体16及び連結部材14を除き、プレート本体を一つの部材で形成したものである。そのため、ここでは、プレート本体について説明し、第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10と共通する部分については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7に示すように、プレート本体11Bは、略直方体状に形成された平板状の部材である。このプレート本体11Bにおける略長方形をなす正面部11aBの長手方向の両側には、それぞれナット保持凹部18B,23Bと、プレート貫通孔17B,22Bと、2つの磁石搭載部21B,26Bが設けられている。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するガイドレール取付治具10Bによっても、上述した第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具10と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この第3の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具によれば、第1の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具及び第2の実施の形態例にかかるガイドレール取付治具と比べて部品点数を削減することができる。これにより、コストの削減を図ることができると共にガイドレール取付治具の製造を容易にすることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施の形態例では、本体プレートを略長方形状に形成した例を説明したが、これに限定されるものではなく、本体プレートを横長の楕円形状に形成してもよい。
1…ガイドレール、 2…レールブラケット、 3…ファスナ、 4…バネクリップ、 4a…貫通孔、 5…ボルト、 5a…ネジ部、 5b…首部、 6…ナット、 8…挿通孔、 10,1A,10B…ガイドレール取付治具、 11,11B…プレート本体、 12,12A…第1のプレート片、 12a,13a…正面部、 12b…背面部、 12cA,13cA…側面、 13,13A…第2のプレート片、 14…連結部材、 16,16A…弾性体、 17,17B…第1のプレート貫通孔、 18,18B…第1のナット保持凹部、 19,24…磁石嵌合部、 21,26B…磁石搭載部、 22,22B…第2のプレート貫通孔、 23,23B…第2のナット保持凹部、 28…ストラップ、 31,32…磁石

Claims (8)

  1. エレベータのガイドレールを一対のバネクリップによって挟持し、且つ一対のナット及びボルトを締結固定することでレールブラケットに固定する際に用いられるガイドレール取付治具において、
    前記一対のボルトがそれぞれ貫通される第1のプレート貫通孔及び第2のプレート貫通孔と、前記第1のプレート貫通孔及び第2のプレート貫通孔と同軸上に形成されると共に前記一対のナットを回転しないように保持する第1のナット保持凹部及び第2のナット保持凹部とを有する平板状のプレート本体と、
    前記プレート本体に設けられ、前記第1のナット保持凹部及び前記第2のナット保持凹部に保持された前記一対のナットを吸着して仮固定する磁石と、
    を備えたことを特徴とするガイドレール取付治具。
  2. 前記磁石は、前記第1のプレート貫通孔及び前記第2のプレート貫通孔又は、前記第1のナット保持凹部及び前記第2のナット保持凹部の少なくとも一方の周囲に設置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のガイドレール取付治具。
  3. 前記第1のナット保持凹部及び前記第2のナット保持凹部は、それぞれ前記ナットの外形と略同一形状に形成された座グリ穴である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガイドレール取付治具。
  4. 前記第1のプレート貫通孔及び前記第2のプレート貫通孔の間隔と前記第1のナット保持凹部及び前記第2のナット保持凹部の間隔は、前記レールブラケットに設けた一対の挿通孔の間隔と略等しく設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガイドレール取付治具。
  5. 前記プレート本体は、
    前記第1のプレート貫通孔と、前記第1のナット保持凹部とを有する第1のプレート片と、
    前記第2のプレート貫通孔と、前記第2のナット保持凹部とを有する第2のプレート片と、からなり、
    前記第1のプレート片と前記第2のプレート片を連結する連結部材と、
    前記第1のプレート片と前記第2のプレート片との間に配置される弾性体と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガイドレール取付治具。
  6. 前記弾性体は、略円形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のガイドレール取付治具。
  7. 前記弾性体は、略直方体状に形成されており、
    前記第1のプレート片及び前記第2のプレート片における互いに対向する一面には、前記弾性体が差し込まれる挿入穴が設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のガイドレール取付治具。
  8. エレベータのガイドレールをレールブラケットに固定するガイドレール固定方法において、
    一対のナットをガイドレール取付治具のプレート本体に形成した第1のナット保持凹部及び第2のナット保持凹部に回転しないように保持させると共に、前記一対のナットを前記プレート本体に設けた磁石に吸着させて仮固定する工程と、
    前記レールブラケットにおける前記ガイドレールと対向する面の反対側の面に、前記一対のナットを仮固定した前記第1のナット保持凹部及び前記第2のナット保持凹部が形成された面を向けて前記ガイドレール取付治具を配置する工程と、
    一対のバネクリップと前記レールブラケットとで前記ガイドレールを挟持し、一対のボルトを前記一対のバネクリップに設けた貫通孔及び前記レールブラケットに設けた一対の挿通孔に挿通させて、前記ガイドレール取付治具に仮固定させた前記一対のナットと締結固定する工程と、
    前記ガイドレール取付治具を前記レールブラケットから離し、前記一対のナットを前記ガイドレール取付治具から外す工程と、
    を備えたことを特徴とするガイドレール固定方法。
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