JP2011195230A - エレベータのガイドレール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、エレベータの昇降路においてレールを接続する作業において落下させる恐れのある部品点数が少ない接続装置を備えるガイドレールを提供する。
【解決手段】ガイドレール1は、複数のレール10と接続装置20とを備える。複数のレール10は、昇降路に鉛直に並べて敷設される。接続装置20は、鉛直方向に突き合わされるレール10の端部を連結する。接続装置20は、第1の継板21と第2の継板22と締結部材23を含む。第1の継板21は、レール10のフランジ102の正面103に装着される。第2の継板22は、レール10のフランジ102の背面104に装着される。締結部材23は、第1の継板21から第2の継板22までフランジ102を貫通しこれらを固定する。第1の継板21は、締結部材23の締め付け方向に交差する方向へフランジ102と締結部材23の係止端との間に挿入されるための切欠部211を有している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エレベータの乗籠や釣合錘を案内するために昇降路内に鉛直に複数本のレールを接続装置でつなぎ敷設されるガイドレールに関する。
エレベータのガイドレールは、乗籠や釣合錘を案内するために昇降路内に鉛直に敷設される。ガイドレールは、一定の長さのレールを接続装置によって複数本連結して構成される。レールの刃が設けられている正面側およびその反対側の背面側からフランジ部を挟むように、正面側に配置される当板と背面側に配置される当板とを装着し、ボルトとナットで締結することが特許文献1に記載されている。この特許文献1には、フランジ部の正面側に配置される当板の当接面が、フランジ部の正面側の傾斜勾配に対応する傾斜勾配を有しているので、レールにザグリ加工をする必要が無くなることが記載されている。
特開昭50−37108号公報
しかしながら、ボルトおよびナットは、依然として個々に挿着して締結されることしか記載されていない。ガイドレールを設置するために各レールを連結する作業は、エレベータが設置される現地の昇降路内で行われる。高層建築物になればなるほど、エレベータの昇降路も長くなり、上層階で行われる作業は高所作業となる。そのため、レールを接続するためのボルトを落下させるようなことがあってはならない。
そこで、本発明は、レールを接続する現地作業を円滑にし、部品点数が少ない接続装置を備えるガイドレールを提供する。
本発明の一実施形態のガイドレールは、複数のレールと接続装置とを備える。複数のレールは、エレベータの乗籠または釣合錘を案内するために昇降路に鉛直に並べて敷設される。接続装置は、鉛直方向に突き合わされるレールの端部を連結する。そしてこの接続装置は、第1の継板と第2の継板と締結部材を含む。第1の継板は、レールの刃側に面したレールのフランジの正面に装着される。第2の継板は、レールの刃側の反対側となるフランジの背面に装着される。締結部材は、第1の継板から第2の継板までフランジを貫通しこれらを固定する。そして、第1の継板および第2の継板の少なくとも一方は、締結部材の締め付け方向に交差する方向へフランジと締結部材の係止端との間に挿入されるための切欠部を有している。
この場合、締結部材は、第1の継板と第2の継板とフランジとを貫通するボルト、および、このボルトの先端に螺合されるナットを含む。そして、ボルトの頭またはナットが係止端となる。また、第2の継板の切欠部は、大径部とスロット部とを有する。大径部は、係止端を板厚方向に通す。スロット部は、この大径部から締結部材の締め付け方向に交差する方向へ延びており、係止端とフランジとの間にこの第2の継板を誘導する。
また、本発明の他の実施形態のガイドレールの接続装置は、第1の継板と、第2の継板と、締結部材とを含み、締結部材が第1の継板側の端部に係止端を有する。この締結部材は、ボルトとネジ孔とを含む。ボルトは、係止端となる頭を有し、第1の継板側からフランジを貫通する。ネジ孔は、第2の継板に設けられ、ボルトが締め込まれる。または、この締結部材は、スタッドボルトとナットとを含む。スタッドボルトは、第2の継板に取り付けられ、第1の継板およびフランジを貫通する。ナットは、スタッドボルトの先端に螺合されて係止端となる。そして、ガイドレールの組立作業を円滑にするために、第1の継板は、切欠部を有している。切欠部は、締結部材の締め付け方向と交差する方向にフランジと締結部材の係止端との間に第1の継板を挿入するために設けられる。
また、本発明のさらに他の実施形態のガイドレールの接続装置は、第1の継板と、第2の継板と、締結部材とを含み、締結部材が第2の継板側の端部に係止端を有する。この締結部材は、ボルトとネジ孔とを含む。ボルトは、係止端となる頭を有し、第2の継板側からフランジを貫通する。ネジ孔は、第1の継板に設けられ、ボルトが締め込まれる。または、この締結部材は、スタッドボルトとナットとを含む。スタッドボルトは、第1の継板に取り付けられ、第2の継板およびフランジを貫通する。ナットは、スタッドボルトの先端に螺合されて係止端となる。そして、ガイドレールの組立作業を円滑にするために、第2の継板は、切欠部を有している。切欠部は、締結部材の締め付け方向と交差する方向にフランジと締結部材の係止端との間に第2の継板を挿入するために設けられる。この第2の継板の切欠部は、大径部とスロット部とを有する。大径部は、係止端を板厚方向に通す。スロット部は、この大径部から締結部材の締め付け方向に交差する方向へ延びており、係止端とフランジとの間にこの第2の継板を誘導する。
本発明のガイドレールによれば、第1の継板および第2の継板の少なくとも一方が切欠部を有している。したがって、締結部材をガイドレールのフランジに装着した後で、このフランジと締結部材の係止端との間に、第1の継板や第2の継板を挿入できる。つまり、第1の継板および第2の継板のうち切欠部を有していない方を締結部材で仮装着し、係止端とフランジとの間に切欠部を有した第1の継板または第2の継板を挿入する。組立作業において仮装着されるまで、作業員が同時に保持しておかなければならない部品点数が減る。したがって、落下させる恐れのある部品点数も減る。また、簡単にガイドレールを接続できる。そして、第1の継板および第2の継板の両方ともに切欠部を有している場合は、締結部材だけガイドレールのフランジに仮装着する。その後、第1の継板および第2の継板を装着し、締結部材で本固定する。このように第1の継板や第2の継板を仮固定しておくことなくガイドレールの連結部2は、組み立てられるので、組立作業が円滑に進む。
第1の継板および第2の継板のどちらか一方に締結部材のネジ孔を有しているガイドレール、または、第1の継板および第2の継板のどちらか一方に締結部材のスタッドボルトを設けるガイドレールによれば、接続装置の部品点数が減る。また、締結部材を通すために一時的に保持するなど、組立作業中に同時に取り扱わなければならない部品点数が少なくなる。したがって、作業中に誤って部品を落下させる心配が軽減される。
さらに、ネジ孔またはスタッドボルトを設けた第1の継板もしくは第2の継板に対応する第2の継板もしくは第1の継板に切欠部を有したガイドレールによれば、組立作業が簡単になり、組立作業が円滑に進む。
本発明の第1の実施形態のガイドレールの連結部を示す斜視図。 図1に示した連結部の一部を切り欠いたガイドレールの断面図。 図1に示したガイドレールの連結部の分解斜視図。 本発明の第2の実施形態のガイドレールの連結部を示す断面図。 本発明の第3の実施形態のガイドレールの連結部を示す分解斜視図。 図5に示した連結部の一部を切り欠いたガイドレールの断面図。 図6に示した連結部の片側の第1の継板を外した分解斜視図。 本発明の第4の実施形態のガイドレールの連結部を示す分解斜視図。 図8に示した連結部の一部を切り欠いたガイドレールの断面図。 本発明の第5の実施形態のガイドレールの連結部を示す断面図。 本発明の第6の実施形態のガイドレールの連結部を示す分解斜視図。 図11に示した連結部の一部を切り欠いたガイドレールの断面図。 本発明の第7の実施形態のガイドレールの連結部を示す断面図。 本発明の第8の実施形態のガイドレールの連結部を示す分解斜視図。
本発明の第1の実施形態のガイドレール1は、図1〜図3を参照して説明する。ガイドレール1は、エレベータの乗籠や釣合錘を案内するために昇降路内に敷設される。図1に示すようにガイドレール1は、複数のレール10と接続装置20とで構成される。複数のレール10は、昇降路に沿って鉛直に並べて敷設されている。接続装置20は、鉛直方向に付き合わされる各レール10の端部10aを連結する。図2に示すように、レール10は、乗籠や釣合錘の案内装置と嵌合する刃101と、この刃101の基部から両側に広がるフランジ102とを有している。刃101側に面したフランジ102の正面103は、刃101の基部から離れるにしたがって、刃101の先端から離れる方向へわずかに傾斜している。刃101側の反対側となるフランジ102の背面104は、刃101の中心面に対して垂直な平面である。
図1〜図3に示すように接続装置20は、第1の継板21と第2の継板22と締結部材23とで構成される。第1の継板21は、図1および図2に示すようにレール10の刃101の両側のフランジ102の正面103に一対に装着される。第2の継板22は、図2に示すようにレール10のフランジ102の背面104に装着される。締結部材23は、ボルト231とナット232とで構成され、第1の継板21から第2の継板22までフランジ102を貫通し、これらを互いに固定する。ボルト231は、第1の継板21側から装着され、第2の継板22側に突出した先端に、ナット232が螺合される。ボルト231の頭231aと第1の継板21との間、および、ナット232と第2の継板22との間に座金233,234が挿入されている。座金233,234はバネ座金でもよい。
第1の継板21は、図2に示すように、レール10のフランジ102の正面103の傾斜に対応する角度の傾斜を接合面に有している。したがって、第1の継板21の表面は、フランジ102の背面104と平行、つまり第2の継板22の背面とも平行になる。第1の継板21は、図3に示すように切欠部211を有している。この切欠部211は、フランジ102に装着された締結部材23の締め付け方向に交差する方向へレール10の刃101に面した第1の継板21の外周縁から鍵形に切り欠かれて形成されている。この切欠部211は、フランジ102と締結部材23の間に、第1の継板を挿入するために設けられている。
第2の継板22は、レール10のフランジ102とともにボルト231が通されるボルト穴221を有している。第2の継板22は、レール10の刃101の両側に配置される第1の継板21の両方と締結されるように、レール10のフランジ102とほぼ同じ幅を有している。この実施形態において、ボルト231の頭231aは、締結部材23の係止端となる。ボルト231を第2の継板22側から装着し、第1の継板21側に突出したボルト231の先端にナット232が螺合される場合、ナット232が締結部材23の係止端となる。
締結部材23は、本実施形態において各レール10の端部10aの刃101の両側にそれぞれ2組ずつ合計4組が配置され、1つの接続装置20に8組配置される。レール10にも止められる構造上の強度などに応じて、第1の継板21および第2の継板22の板厚や、締結部材23の数は、適宜変更される。したがって、レール10の延びる方向へ各レール10の端部10aの刃101の両側に3組ずつ、1つの接続装置20において12組配置してもよいし、レールの幅および長さ方向へ2行4列に接続装置20の1つ当りに32組の締結部材23を配置してもよい。
以上のように構成されたガイドレール1は、各連結部2において以下の手順でレール10どうしが接続装置20によってつながれる。まず、レール10の端部10aを鉛直方向に突き合わせる。次に、第2の継板22をフランジ102の背面104にあてがい、締結部材23のボルト231およびナット232を装着して仮固定する。そして、第1の継板21をレール10の側方からボルト231の頭231aとフランジ102との間に切欠部211の形に沿って挿入し、ボルト231が切欠部211の奥まで入るように、図1および図3中において下方へ落し込む。最後に、締結部材23を既定のトルクで本締めを実施する。
連結部2を組み立てる作業において、作業員は、片手で第2の継板22をレール10に合わせ、もう片方の手でボルト231を差し込む。そして、ボルト231を差し込んだ手に第2の継板22を持ち替えて、第1の継板21を離した手でナット232をボルト231と螺合する。このように、作業員は、第1の継板21と第2の継板22とを同時に保持しておく必要がないので、作業が楽であり円滑に進めることができる。また、ボルト231および第1の継板21と、ナット232および第2の継板22とをそれぞれ片手に一つずつしか物を持たずに作業できるので、物を落下させる心配が少ない。また一人作業に近い条件で作業ができ、作業効率も向上する。
以下に本発明の第2〜第8の実施形態のガイドレール1を説明する。このとき第1の実施形態と同じ機能を有する構成は、各実施形態の図中において第1の実施形態のガイドレール1と同じ符号を付してその説明を省略する。したがって各実施形態の図中に示された符号のうち説明されない符号の詳細は、第1の実施形態の同じ符号に関する説明および図を参酌する。また、先に説明された実施形態と同じ構成を後に説明される実施形態において備えている場合も同様に、図中に同じ符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2の実施形態のガイドレール1は、図4を参照して説明する。このガイドレール1において、締結部材23は、ボルト231とネジ孔222とで構成されている。ボルト231は、第1の継板21側から挿入される。ボルト231の頭231aが締結部材23の係止端となる。ネジ孔222は、図4に示すように第2の継板22に設けられている。したがって、第2の継板22側にナット232および座金234が無い。その他の構成は、第1の実施形態のガイドレール1と同じである。この接続装置20は、第2の継板22のネジ孔222に直にボルト231を螺合する。つまり、第2の継板22を持ち替えることなく仮固定することができる。したがって、ガイドレール1を組み立てる作業性が向上する。
第2の実施形態のガイドレール1は、ナット232および座金234を設けないので、接続装置20を構成する部品点数が少ない。したがって、組立作業において部品を落下させる心配が少ない。また、レール10の背面104側にナットが無いので、外観上の見栄えもよい。したがって、展望用のエレベータや、昇降路内を可視化したエレベータなどに採用すると、意匠性の点において貢献する。
なお、第2の継板22を持ち替えないで済むため、代わりに、第1の継板21を先にボルト231とともにレール10に装着してもよい。この場合、第1の継板21をボルト231の頭231aとフランジ102との間に後から挿入しなくてもよい。したがって、第1の継板21に切欠部211を有していなくてもよい。
本発明の第3の実施形態のガイドレールは、図5〜図7を参照して説明する。このガイドレール1は、図5および図6に示すように、締結部材23の構成が、第1および第2の実施形態のガイドレール1と異なっており、その他の構成は、第1の実施形態のガイドレール1と同じである。締結部材23は、図5および図6に示すように、スタッドボルト235とナット232とを備える。スタッドボルト235は、第2の継板22に取り付けられており、レール10のフランジ102および第1の継板21を貫通する。ナット232は、第1の継板21側に突出したスタッドボルト235の先端に螺合される。ナット232は、締結部材23の係止端となる。
第3の実施形態において、第1の継板21は、切欠部211を有している。レール10の端部10aに装着された第2の継板22は、スタッドボルト235にナット232を取り付けて仮固定される。そして、図7に示すように、第1の継板21を締結部材23の係止端となるナット232とフランジ102との間に挿入する。ナット232を既定のトルクで本締めすることで、簡単に連結部2が組み立てられる。第3の実施形態のガイドレール1の接続装置20において、ボルト231の代わりにスタッドボルト235が第2の継板22に取り付けられている。
第2の継板22をレール10の端部10aに組み合わせるだけで、レール10どうしの位置決めが概ね完了する。さらに、ナット232を仮止めしたのち、第1の継板21を装着することができるので、組立作業が簡単であり、円滑に進む。また、ボルトがすべて第2の継板22にスタッドボルト235として取り付けられているので、接続装置20として部品点数が少なく、その分だけ組立作業中に部品を落下させる心配が少ない。さらに、スタッドボルト235は、レール10のフランジ102の背面104側に装着されるので、展望用のエレベータなど、外部から昇降路の内部が見えるようになっている場合、ガイドレールの見栄えがすっきりしている。
なお、第3の実施形態では、第2の継板22をレール10の端部10aに装着するだけで、スタッドボルト235がフランジ102の正面103側から突出する。したがって、第1の継板21は、ナット232をスタッドボルトに螺合する前に装着してしまうこともできる。この場合、第1の継板21に切欠部211は不要である。
本発明の第4の実施形態のガイドレールは、図8および図9を参照して説明する。このガイドレール1は、締結部材23の構成が第1〜第3の実施形態のガイドレール1と異なっている。この締結部材23は、図8および図9に示すように、第1の継板21に取り付けられたスタッドボルト236と、第2の継板22側から取り付けられるナット232とで構成される。第1の継板21にスタッドボルト236が取り付けられるので、これに伴い第1の継板21は、切欠部を有していない。
レール10を接続する場合、第1の継板21をレール10のフランジ102の正面側から装着し、背面104側に突出したスタッドボルト236に第2の継板22のボルト穴221をあわせて第2の継板22をフランジ102に装着する。そして、第2の継板22からさらに突出したスタッドボルト236の先端にナット232を螺合する。もう1つの第1の継板21は、レール10の刃101を挟んで反対側に設けられる。この第1の継板21は、第2の継板22がフランジ102の背面104に挿着された後、フランジ102の正面103側から装着される。そして、第2の継板22の背面側から突出したスタッドボルト236の先端にナット232が螺合される。
以上のように第4の実施形態のガイドレール1は、締結部材23のスタッドボルト236が第1の継板21に一体に設けられている。したがって、連結部2の部品点数が少なく、組立作業において、部品を落下させる心配が少ない。また、一対ある第1の継板21のうちの1つを用いて、第2の継板22を仮固定できるので、他の実施形態と同様に、ガイドレール1の組立作業を簡単にかつ円滑に行える。さらに、レール10の刃101側にボルトの頭やボルトの先端とナットが突出しないので、乗籠や釣合錘の案内装置との間に十分なクリアランスを確保できる。展望用のエレベータに採用した場合、乗籠の中から見える範囲にガイドレール1の連結部2に締結部材23のボルトやナットが突出していないので、見栄えがよい。
本発明の第5の実施形態のガイドレール1は、図10を参照して説明する。このガイドレール1は、締結部材23の構成が第4の実施形態のガイドレール1の締結部材23と異なっている。このガイドレール1の締結部材23は、図10に示すように、第2の継板22側から挿入されるボルト231と、第1の継板21に設けられるネジ孔212とで構成される。
ボルト231を差し込むことによって、レール10の端部10aに第2の継板22を仮固定し、フランジ102の正面103側から第1の継板21をあてがって、ボルト231を螺合する。第1の継板21側にナットを設けないので、第4の実施形態と同様に、接続装置20の部品点数が少ない。乗籠や釣合錘の案内装置との間に十分なクリアランスを確保できる。
本発明の第6の実施形態のガイドレール1は、図11および図12を参照して説明する。このガイドレール1は、第2の継板22の構造が第4の実施形態のガイドレールの第2の継板22と異なっている。その他の構成は、第4の実施形態のガイドレール1と同じである。このガイドレール1は、図11に示すように、第2の継板22に切欠部223を有している。切欠部223は、第1の実施形態の図3中や第4の実施形態の図8中に示した第2の継板22のボルト穴221を斜め下に拡張した形状をしている。
この切欠部223は、締結部材23の締め付け方向と交差する方向にフランジ102とナット232との間に第2の継板22を挿入するために設けられている。図11に示すように切欠部223は、大径部223aとスロット部223bとを有する。大径部223aは、第2の継板22の板厚方向にナット232を通す大きさを有している。スロット部223bは、大径部223aから締結部材23の締め付け方向に交差する方向へ延びており、ボルト穴221につながっている。スロット部223bは、ナット232とフランジ102との間に第2の継板22を誘導する。スロット部223bは、締結部材23の締め付け方向にナット232と係合する。締結部材23は、図12に示すように第1の継板21に取り付けられたスタッドボルト236と、第2の継板22側からスタッドボルト236の先端に螺合されるナット232とで構成される。ナット232は、締結部材23の係止端となる。
このガイドレール1の連結部2を組み立てる場合、第1の継板21をレール10のフランジ102の正面103側から装着する。フランジ102の背面104側に突出したスタッドボルト236の先端にナット232を取り付ける。これによって、鉛直に並べて配置されたレール10の端部10aは仮固定される。そして、第2の継板22の大径部223aにナット232を通し、第2の継板22をスロット部223bに沿ってナット232とフランジ102との間に誘導する。最後に既定のトルクでナット232を締めることによって、簡単に連結部2を組み立てることができる。
締結部材23のスタッドボルト236が第1の継板21に取り付けられているため、ガイドレール1の接続装置20の部品点数が少ない。したがって、ガイドレール1を組み立てる場合に、部品を落下させる心配が少ない。また、第1の継板21にスタッドボルト236が取り付けられているので、レール10の端部10aを簡単にあわせることができる。第2の継板22は、切欠部223を有しており、上述の通り、スタッドボルト236の先端にナット232を付けた後からでもレール10のフランジ102の背面104に装着することができる。第2の継板22をスロット部223bに沿ってスライドさせるだけで、ナット232とフランジ102との間に第2の継板22が装着されるので、ガイドレール1を組み立てる作業が簡単にかつ円滑に行われる。
なお、第6の実施形態のガイドレール1の接続装置20は、第1の継板21にスタッドボルト236を取り付けているので、スタッドボルト236が配置されたすべての位置に合わせて第2の継板22に切欠部223が設けられている。ガイドレール1を組み立てる作業において、接続装置20は、第1の継板21をフランジ102の正面103に装着できて、レール10どうしが仮固定され、かつ、第2の継板22をフランジ102の背面104に簡単に装着できればよい。したがって、締結部材23をボルト231とナット232とで構成する場合、必要最小限の箇所にボルト231およびナット232を仮固定し、これに対応するように、第2の継板22に切欠部223が設けるようにしてもよい。仮固定するために締結部材23を配置した以外の部分で、締結部材23が取り付けられる部分は、ボルト穴221が設けられているだけでよい。このときボルト231とナット232のうち第2の継板22側に配置されるものが締結部材23の係止端となる。
本発明の第7の実施形態のガイドレール1は、図13を参照して説明する。このガイドレール1は、締結部材23の構成が第6の実施形態と異なっている。それ以外の構成は、第6の実施形態と同じである。締結部材23は、第1の継板21に設けられたネジ孔212と、第2の継板22側からこのネジ孔212に螺合されるボルト231とを備える。ボルト231の頭231aが、締結部材23の係止端となる。
ガイドレール1を組み立てる場合、第1の継板21をフランジ102の正面103にあてがい、背面104側からボルト231をネジ孔212に取り付け、レール10を仮固定する。第2の継板22の切欠部223の大径部223aにボルト231の頭231aを通し、スロット部223bに沿って第2の継板22をスライドさせる。この結果、第2の継板22は、ボルト231の頭231aとフランジ102との間に挿入される。締結部材23が第1の継板21および第2の継板22と別体であるので、第1の継板21をレール10の端部10aに装着する場合、第1の継板21とレール10の位置決めがぴったり合わない場合でも、部分的に合致したところから締結部材23を装着することができる。
なお、第7の実施形態のガイドレール1の接続装置20の第2の継板22に設けた切欠部223は、すべての締結部材23に対応して設けている。第1の継板21でレール10の端部10aを仮固定し、かつ、そのまま第2の継板22を装着できればよい。したがって、ボルト231が装着される部分に対応して切欠部223が設けられ、その他の部分は、ボルト穴221が設けられているだけでもよい。
本発明の第8の実施形態のガイドレール1は、図14を参照して説明する。図14に示すとおりこのガイドレール1は、第1の実施形態の接続装置20の第2の継板22が、第6および第7の実施形態の切欠部223を有した第2の継板22に置き換わったものである。このとき、第1の継板21側から装着したボルト231の頭231aおよび第2の継板22側から装着したナット232は、いずれも締結部材23の係止端である。なお、ボルト231およびナット232は、どちらが第1の継板21側であってもよい。
このガイドレール1のレール10を接続装置20によって連結していく場合、それぞれのレール10の端部10aに締結部材23のボルト231およびナット232を仮装着する。その後、第1の継板21または第2の継板22をフランジ102と締結部材23の係止端との間に装着すればよい。第1の継板21または第2の継板22のどちらからでも、締結部材23の締め付け方向に対して交差する方向へスライドさせて、係止端とフランジ102との間に装着することができる。
このガイドレール1の場合、レール10に対して組みつけていくものはすべて仮固定されるので、組立作業において、部品を落下させる心配がない。図14において、締結部材23は、すべて仮固定された状態である。しかし、レール10を連結する第1の継板21および第2の継板22を仮に装着できればよい。したがって、締結部材23は、部分的に装着されていてもよい。この場合、締結部材23係挿着されている部分に対応する位置の第1の継板21および第2の継板22に切欠部211,223を設け、その他の部分は、ボルト穴を設けてもよい。
なお、切欠部211,223の形状は、その機能を果たす上では、図1から図14中に示した以外の形状であってもよい。
1…ガイドレール、2…連結部、10…レール、10a…端部、101…刃、102…フランジ、103…正面、104…背面、20…接続装置、21…第1の継板、211…切欠部、212…(第1の継板の)ネジ孔、22…第2の継板、222…(第2の継板の)ネジ孔、223…切欠部、223a…大径部、223b…スロット部、23…締結部材、231…ボルト、232…ナット、235…(第2の継板に取り付けられた)スタッドボルト、236…第1の継板に取り付けられた)スタッドボルト。

Claims (10)

  1. エレベータの乗籠または釣合錘を案内するために昇降路に鉛直方向に並べて敷設される複数のレールと、鉛直方向に突き合わされる前記レールの端部を連結する接続装置とを備えるガイドレールであって、前記接続装置は、
    前記レールの刃側に面した前記レールのフランジの正面に装着される第1の継板と、
    前記レールの刃側の反対側となる前記フランジの背面に装着される第2の継板と、
    前記第1の継板から前記第2の継板まで前記フランジを貫通しこれらを固定する締結部材と
    を含み、
    前記第1の継板および前記第2の継板の少なくとも一方は、前記締結部材の締め付け方向と交差する方向に前記フランジと前記締結部材の係止端との間に挿入されるための切欠部を有している
    ことを特徴とするガイドレール。
  2. 前記締結部材は、前記第1の継板と前記第2の継板と前記フランジとを貫通するボルト、および、このボルトの先端に螺合されるナットを含み、前記ボルトの頭または前記ナットが前記係止端となることを特徴とする請求項1に記載のガイドレール。
  3. 前記第2の継板の切欠部は、前記係止端を板厚方向に通す大径部と、この大径部から前記締結部材の締め付け方向に交差する方向へ延びて前記係止端と前記フランジとの間にこの第2の継板を誘導するスロット部とを有することを特徴とする請求項2に記載のガイドレール。
  4. エレベータの乗籠または釣合錘を案内するために昇降路に鉛直方向に並べて敷設される複数のレールと、鉛直方向に突き合わされる前記レールの端部を連結する接続装置とを備えるガイドレールであって、前記接続装置は、
    前記レールの刃側に面した前記レールのフランジの正面に装着される第1の継板と、
    前記レールの刃側の反対側となる前記フランジの背面に装着される第2の継板と、
    前記第1の継板から前記第2の継板まで前記フランジを貫通して前記第1の継板側の端部に係止端を有する締結部材と
    を含み、
    前記締結部材は、前記係止端となる頭を有し前記第1の継板側から前記フランジを貫通するボルトと、前記第2の継板に設けられ前記ボルトが締め込まれるネジ孔とを含むことを特徴とするガイドレール。
  5. エレベータの乗籠または釣合錘を案内するために昇降路に鉛直方向に並べて敷設される複数のレールと、鉛直方向に突き合わされる前記レールの端部を連結する接続装置とを備えるガイドレールであって、前記接続装置は、
    前記レールの刃側に面した前記レールのフランジの正面に装着される第1の継板と、
    前記レールの刃側の反対側となる前記フランジの背面に装着される第2の継板と、
    前記第1の継板から前記第2の継板まで前記フランジを貫通して前記第1の継板側の端部に係止端を有する締結部材と
    を含み、
    前記締結部材は、前記第2の継板に取り付けられ前記第1の継板および前記フランジを貫通するスタッドボルトと、前記スタッドボルトの先端に螺合されて前記係止端となるナットとを含むことを特徴とするガイドレール。
  6. エレベータの乗籠または釣合錘を案内するために昇降路に鉛直方向に並べて敷設される複数のレールと、鉛直方向に突き合わされる前記レールの端部を連結する接続装置とを備えるガイドレールであって、前記接続装置は、
    前記レールの刃側に面した前記レールのフランジの正面に装着される第1の継板と、
    前記レールの刃側の反対側となる前記フランジの背面に装着される第2の継板と、
    前記第1の継板から前記第2の継板まで前記フランジを貫通して前記第2の継板側の端部に係止端を有する締結部材と
    を含み、
    前記締結部材は、前記係止端となる頭を有し前記第2の継板側から前記フランジを貫通するボルトと、前記第1の継板に設けられ前記ボルトが締め込まれるネジ孔とを含むことを特徴とするガイドレール。
  7. エレベータの乗籠または釣合錘を案内するために昇降路に鉛直方向に並べて敷設される複数のレールと、鉛直方向に突き合わされる前記レールの端部を連結する接続装置とを備えるガイドレールであって、前記接続装置は、
    前記レールの刃側に面した前記レールのフランジの正面に装着される第1の継板と、
    前記レールの刃側の反対側となる前記フランジの背面に装着される第2の継板と、
    前記第1の継板から前記第2の継板まで前記フランジを貫通して前記第2の継板側の端部に係止端を有する締結部材と
    を含み、
    前記締結部材は、前記第1の継板に取り付けられ前記第2の継板および前記フランジを貫通するスタッドボルトと、前記スタッドボルトの先端に螺合されて前記係止端となるナットとを含むことを特徴とするガイドレール。
  8. 前記第1の継板は、前記締結部材の締め付け方向と交差する方向に前記フランジと前記締結部材の前記係止端との間に挿入されるための切欠部を有している
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のガイドレール。
  9. 前記第2の継板は、前記締結部材の締め付け方向と交差する方向に前記フランジと前記締結部材の前記係止端との間に挿入されるための切欠部を有している
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のガイドレール。
  10. 前記第2の継板の前記切欠部は、前記係止端を板厚方向に通す大径部と、この大径部から前記締結部材の締め付け方向に交差する方向へ延びて前記係止端と前記フランジとの間にこの第2の継板を誘導するスロット部とを有することを特徴とする請求項2に記載のガイドレール。
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