JP2011033042A - 転がり軸受 - Google Patents

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陽三 谷口
Kunihiko Yokota
邦彦 横田
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Masatoshi Ito
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Abstract

【課題】転がり軸受について、この転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくする。
【解決手段】内輪12と、外輪14と、複数の転動体16と、複数の転動体16を内輪12の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、転動体16を包囲して保持する複数のポケット22と複数のポケット22間の部位を合わせて形成される柱部24とを有する保持器20とを備え、保持器20の周方向に隣接するポケット22の間の柱部24の径方向の一部に、保持器20の軸方向の一方側と他方側とを連通し潤滑油が連通することのできる連通部261が設けられており、連通部261の軸方向の一方側の開口部における周方向の一方側の第1縁部271が周方向の他方側の第2縁部272よりも軸方向の一方側に位置する。
【選択図】図2

Description

この発明は転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受においては、例えば、特許文献1に開示されたものがよく知られている。図8に図示されるように、この転がり軸受510は、内輪軌道面512aを有する内輪512と、外輪軌道面514aを有する外輪514と、前記内輪軌道面512aと前記外輪軌道面514aとの間に転動自在に配設される複数の転動体516と、前記複数の転動体516を前記内輪512の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、該転動体を包囲して保持する複数のポケット522と該複数のポケット522間の部位を合わせて形成される柱部524とを有する保持器520とを備えている。
特開2006−342901号公報
ところで、特許文献1に開示されたような従来の転がり軸受510は、例えば、車両に構成されるトランスアクスル内の各種回転部品を軸支するために構成されている。このトランスアクスル内の潤滑は、例えば掻き揚げ式潤滑機構(飛沫給油)による油潤滑が採用されている。この掻き揚げ式潤滑機構は、下部に配設された油槽に浸されたギヤの回転によって潤滑油を掻き揚げてトランスアクスル内に設けられた各所の油溜まりに溜まるように構成されている。油溜まりに溜まった潤滑油は、そこから油路を経由して流れ各回転部品を潤滑して再び下部のギヤ配設位置の油槽に戻る仕組みとなっている。
ところが、図9に図示されるように、従来の転がり軸受510の保持器520と、内輪軌道面512a(図8参照)及び外輪軌道面514a(図8参照)とは隙間Sが小さい。そのため、この転がり軸受510に供給された潤滑油Fは、保持器520の壁に邪魔されて軸受内部を貫通しにくく、軸方向の一方側に潤滑油Fが滞留する結果、軸方向の他方側に供給しにくい状態となる。このため、この転がり軸受510の軸方向の一方側に配設されている他の回転部品へ過剰に潤滑油Fが供給されてしまい、攪拌抵抗が生じトルクが大きくなってしまう。また、軸方向の他方側に配置される他の回転部品に十分な潤滑油Fを供給しようとすると、軸方向の一方側に配置される他の回転部品の過剰な潤滑油Fにより攪拌抵抗が生じ、トルクが大きくなってエネルギー損失が大きくなるとともに、昇温による潤滑油Fの劣化が進行しやすい。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、この転がり軸受に供給される潤滑油がこの転がり軸受の内部を貫通する仕組みについて検討し、転がり軸受に供給された潤滑油が軸方向においてより貫通しやすくするためには、この転がり軸受の軸方向における開口面積を大きくすることが有効であることから転がり軸受に構成される保持器に着目した。すなわち、この保持器と、内輪軌道面及び外輪軌道面との隙間を大きくすることができれば、潤滑油をより貫通しやすくすることができる。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、転がり軸受について、この転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の転がり軸受は次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係る転がり軸受は、内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配設される複数の転動体と、前記複数の転動体を前記内輪の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、該転動体を包囲して保持する複数のポケットと該複数のポケット間の部位を合わせて形成される柱部とを有する保持器とを備え、前記保持器におけるあるポケットと、該あるポケットの周方向の一方側に隣接する他のポケットとの間の柱部の径方向の一部には、前記保持器の軸方向の一方側と前記保持器の軸方向の他方側とを連通し潤滑油が連通することのできる連通部が設けられており、前記連通部の軸方向の一方側の開口部における周方向の一方側の縁部が周方向の他方側の縁部よりも軸方向の一方側に位置することを特徴とする。
この第1の発明によれば、保持器に設けられた連通部によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、保持器が周方向の一方側から周方向の他方側に向けて回転することで、油供給側である軸方向一方側の潤滑油が、連通部に積極的に導入され、軸方向他方側に排出される。これにより潤滑油は円滑に転がり軸受内を貫通することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、前記保持器は、軸方向の一方側に配設され軸方向の他方側にポケット内周面となる複数のポケット凹部を有する第1の波形環状板と、軸方向の他方側に配設され軸方向の一方側にポケット内周面となる複数のポケット凹部を有する第2の波形環状板と、を軸方向に合わせた波形保持器であり、前記第1の波形環状板は、柱部である合せ部の径方向の一部において、周方向の一方側に位置する第1の部分が、前記第1の部分よりも周方向の他方側に位置する第2の部分より、軸方向の一方側に突出するように形成し、前記第1の部分に第1の縁部を設けるとともに、前記第2の部分に第2の縁部を設けることを特徴とする。
この第2の発明によれば、波形保持器の第1の波形環状板の一部を変形することで、第1の部分と第2の部分とを形成し、前記連通部の開口を容易に形成できる。また、好ましくは、第1の波形環状板と第2の波形環状板とを同一の形状とすることで、軸受の組付け方向性を無くすことができる。
さらに、以下のような構成も考えられる。すなわち、第1の発明又は第2の発明の転がり軸受であって、前記連通部は柱部の径方向において、内輪側に形成されており、前記柱部の軸方向の一方側における径方向の外輪側の周縁には、前記柱部から軸方向の一方側に延在する延在部を有しており、前記延在部は、前記外輪軌道面を形成した外輪の内周面の軸方向面に沿って延在していることを特徴とする。
転がり軸受に構成される内輪、転動体、保持器は、軸周りに回転しているため、転がり軸受内に入った潤滑油は、遠心力によって外輪側に導かれる。ここで、潤滑油が外輪側に集中すると外輪の外輪軌道面と、この外輪軌道面上を転がる転動体との間に過剰な潤滑油が滞留することとなり攪拌抵抗が生じ転動体の転がりに影響を及ぼすおそれがある。そこで、上記構成の場合によれば、この延在部は、潤滑油が外輪側へ集中するのを抑制するとともに、潤滑油を連通部を通じて軸方向の他方側まで案内するために、外輪軌道面を形成した外輪の内周面の軸方向面に沿って延在する構成とされている。これにより、潤滑油の貫通する効率が向上する。また、好ましくは、第1の波形環状板と、第2の波形環状板とが、ともに柱部から軸方向に向かって延在する延在部を有する同一の形状とすることで、軸受の組付け方向性を無くすことができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、転がり軸受は、この転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。
実施例1に係る転がり軸受の一部を切り欠いて内部構成を明らかにした全体斜視図である。 実施例1に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例1に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 実施例2に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例2に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 実施例3に係る転がり軸受の一部を切り欠いて内部構成を明らかにした全体斜視図である。 実施例3に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例3に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 実施例4に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例4に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 実施例5に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例5に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 従来における転がり軸受の一部を切り欠いて内部構成を明らかにした全体斜視図である。 従来における転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、従来における転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態の実施例について図面を用いて説明する。
先ず、この発明の実施例1に係る転がり軸受を図1、図2にしたがって説明する。
実施例1に係る転がり軸受10は、図1に示すように、深溝玉軸受であって、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、内周面に外輪軌道面14aを有する外輪14と、内輪軌道面12aと外輪軌道面14aとの間に転動自在に配設される複数の転動体16、複数の転動体16を内輪12の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、転動体16を包囲して保持する複数のポケット22と複数のポケット22間の部位を合わせて形成される柱部24とを有する保持器20とを備えている。なお、この実施例では、転動体16は、ボールとされている。
この保持器20は、複数の転動体16を内輪12の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向及び径方向の内外へ抜け出ないように包囲して収容保持する複数のポケット22が構成されており、転動体16がポケット22に組み込まれた状態で転動体16の転動に伴い回転案内されるものである。この保持器20は、冷間圧延鋼板等が環状に形成された二枚の波形環状板の第1波形環状板201、第2波形環状板202が軸方向両側から挟持されて構成される鋼板製の波形保持器である。
この二枚の第1波形環状板201、第2波形環状板202の周方向には、ポケット22を構成するために軸方向において円弧状に凹み形成されたポケット凹部221、222と、周方向で隣り合うポケット凹部221、222の間に配設形成され、両面を合わせることで柱部24を構成する柱基部241、242とが形成されている。柱基部241、242には、それぞれリベット30を挿通するために開孔形成された孔部243、244(図2(B)参照)が形成されている。ポケット凹部221、222のそれぞれの半球面状のポケット内周面223、224の曲率は転動体16の外周曲率とほぼ同一となるように形成されている。この二枚の第1波形環状板201、第2波形環状板202の複数のポケット凹部221、222どうしが軸方向で対向するように軸方向で重ね合わされて(転動体16を挟持した状態)、二枚の第1波形環状板201、第2波形環状板202の複数の柱基部241、242どうしが重ね合わされた状態でリベット30を孔部243、244に挿通し、軸方向から加締めて結合されている。この保持器20は、転動体16を保持するポケット22において、ポケット22のポケット内周面223、224と転動体16との間に潤滑油Fによる油膜を形成することにより、ポケット内周面223、224と転動体16との摺動部分の磨耗を抑制している。
図2(A)(B)に図示されるように、保持器20におけるあるポケット22と、あるポケット22の周方向の一方側に隣接する他のポケット22との間の柱部24の径方向において外輪側に位置する一部には、保持器20の軸方向の一方側と保持器20の軸方向の他方側とを連通し潤滑油Fが連通することのできる連通部261が設けられている。この連通部261は、柱部24の外輪側の周縁から切り欠き形成によって配置形成されている。この柱部24に配置形成された連通部261は、保持器20の径方向断面で見た場合に、柱部24の径方向の幅W(図2(A)参照)が、ポケットの径方向の幅P(図2(A)参照)より小さくなるように形成されている。こうして、連通部261は、内輪軌道面12a及び外輪軌道面14aと、保持器20の周縁との間の隙間Sに比して大きな開口面積を有している。
さらに、この連通部261を形成する柱部24は、潤滑油Fの流れをより受け止める構成とするために保持器20の周方向において柱部24全体が傾斜して配設形成されている。
これにより、柱部24の外輪側の周縁から切り欠き形成された連通部261も保持器20の周方向において傾斜して配置形成されている。
この構成について詳しく説明すると、連通部261の軸方向の一方側の開口部における周方向の一方側は第1縁部271として構成され、周方向の他方側は第2縁部272と構成されている。ここで、第1縁部271は、第2縁部272よりも軸方向の一方側に位置するように折り曲げ形成された構成とされている。また、この柱部24の傾斜は、ポケット22の間の中心に対して対称形状となるように折り曲げ形成されている。なお、この実施例において、図2(B)で見て軸方向の一方側とは上方であり、他方側とは下方である。また、周方向の一方側とは左側であり、他方側とは右側である。以後の各実施例においても同様である。
このように、本実施例1の転がり軸受10によれば、保持器20に設けられた連通部261によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受10に供給される潤滑油Fが軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、内輪12の内周面に嵌合された軸が回転すると内輪12も共に回転する。そうすると、内輪12の外周面に形成された内輪軌道面12a上に配設された転動体16が転がりながら軸周りを移動する。これに伴って、転動体16を保持する保持器20も周方向の一方側から他方側に向けて軸回転方向と同一方向に回転移動する。そのため、転がり軸受10の油供給側である軸方向一方側の潤滑油Fは、上記保持器20との相対関係において流れを形成することとなる。ここで、保持器20の柱部24に形成された連通部261は周方向において潤滑油Fの流れを受け止める方向に傾斜して配設されているため、潤滑油Fは連通部261に積極的に導入され、軸方向他方側に排出される構成となっている。これにより潤滑油Fは円滑に転がり軸受10内を貫通することができる。また、この柱部24の傾斜は、ポケット22の間の中心に対して対称形状となるように折り曲げ形成されているため、軸受の組付け方向性がなくなり軸受の組み付けが容易な構成とされている。
次に、この発明の実施例2に係る転がり軸受102を図3にしたがって説明する。なお、上記実施例1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。以後の各実施例も同様とする。
この実施例2では、上記実施例1とは連通部262の配設位置が異なっている。すなわち、図3(A)(B)に図示されるように、保持器20の周方向において隣接するポケット22の間の柱部24の径方向の内輪12側に位置する一部に、保持器20の軸方向の一方側と保持器20の軸方向の他方側とを連通し潤滑油Fが連通することのできる連通部262が設けられている。連通部262は、柱部24の内輪12側の周縁から切り欠き形成されることによって形成されている。この柱部24に配置形成された連通部262は、保持器20の径方向断面で見た場合に、柱部24の径方向の幅W(図3(A)参照)が、ポケットの径方向の幅P(図3(A)参照)より小さくなるように形成されている。こうして、連通部262は、内輪軌道面12a及び外輪軌道面14aと、保持器20の周縁との間の隙間Sに比して大きな開口面積を有している。
なお、この連通部262を形成する柱部24が、潤滑油Fの流れをより受け止める構成とするために保持器20の周方向において柱部24全体が傾斜して配設形成され、これにより、柱部24の外輪側の周縁から切り欠き形成された連通部262も保持器20の周方向において傾斜して配置形成されている構成については実施例1と同様である。
よって、連通部262の軸方向の一方側の開口部における周方向の一方側は第1縁部271として構成され、周方向の他方側は第2縁部272と構成されており、第1縁部271は、第2縁部272よりも軸方向の一方側に位置するように折り曲げ形成された構成とされている。また、この柱部24の傾斜は、ポケット22の間の中心に対して対称形状となるように折り曲げ形成されている。なお、実施例2における連通部262の配設位置は実施例1と異なるが形成方法は上記実施例1と同様である。
以上より、本実施例2の転がり軸受102は、実施例1と同一の機能を果たし、同一の作用、効果を得ることができる。
次に、この発明の実施例3に係る転がり軸受103を図4及び図5にしたがって説明する。なお、上記実施例1、2と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。
この実施例3では、図5(A)(B)に図示されるように、実施例1、2の様に柱部24全体が傾斜する構成ではなく、柱部24の一部において周方向に切込み溝291を入れ、その切込み溝291の入った柱部24を軸方向に折り曲げ形成して傾斜させて縁部を突出させる構成のものである。図5(A)に図示されるように、この切込み溝291は、第1波形環状板201の軸方向で見て略L字状に切り込み形成されている。すなわち、この切込み溝291は、第1波形環状板201の柱基部241の外輪部材14側の周縁から第1波形環状板201の中心方向に向かって切込み形成され、柱基部241の径方向における中心部近傍で略直角に曲がって向きを変えて第1波形環状板201の周方向に切込み形成されている。
この切込み形成された柱基部241が切り起こし片293として構成され、この切り起こし片293が軸方向において第2波形環状板202と重ねあわされる合わせ面とは反対方向に切り起こして形成することで傾斜部を構成する。ここで、切り起こし片293が切り起こし形成された傾斜部の部分が本発明の「第1の部分」として構成されるものであり、この端部が第1縁部273として構成されるものである。また、切り起こし片293が形成されない平坦部295の部分が本発明の「第2の部分」として構成されるものであり、この端部が第2縁部274として構成されるものである。
上記のように、切り起こし片293が切り起こし形成されることにより、第1波形環状板201は、柱部24である合せ部の径方向の一部において、周方向の他方側に位置する切り起こし片293が、この切り起こし片293よりも周方向の一方側に位置する平坦部295より、軸方向の他方側に突出するように形成し、切り起こし片293に第1縁部273を設けるとともに、平坦部295に第2縁部274を設ける構成とされて、第1縁部273と第2縁部274の間に開口部が形成される。
同様に、第2波形環状板202は、柱部24である合せ部の径方向の一部において、周方向の一方側に位置する切り起こし片293が、この切り起こし片293よりも周方向の他方側に位置する平坦部295より、軸方向の一方側に突出するように形成し、切り起こし片293に第1縁部273を設けるとともに、平坦部295に第2縁部274を設ける構成とされて、第1縁部273と第2縁部274の間に開口部が形成される。この開口部が連通部263として構成される。
このように、本実施例3の転がり軸受103によれば、保持器20に設けられた連通部263によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受103に供給される潤滑油Fが軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、内輪12の内周面に嵌合された軸が回転すると内輪12も共に回転する。そうすると、内輪12の外周面に形成された内輪軌道面12a上に配設された転動体16が転がりながら軸周りを移動する。これに伴って、転動体16を保持する保持器20も周方向の一方側から他方側に向けて軸回転方向と同一方向に回転移動する。そのため、転がり軸受103の油供給側である軸方向一方側の潤滑油Fは、上記保持器20との相対関係において流れを形成することとなる。
ここで、保持器20の第1波形環状板201及び第2波形環状板202の柱部24の一部を変形して、第1の部分を構成する切り起こし片293に第1縁部273を設け、第2の部分を構成する平坦部295に第2縁部274を設け、第1縁部273と、第2縁部274の間に連通部263の開口を形成している。また、周方向において潤滑油Fの流れを受け止める方向に傾斜した切り起こし片293が配設されているため、潤滑油Fは連通部263に積極的に導入され、軸方向他方側に排出される構成となっている。これにより潤滑油Fは円滑に転がり軸受103内を貫通することができる。また、この柱部24の切り起こし片293、第1縁部273、平坦部295、第2縁部274は、ポケット22の間の中心に対して対称形状となるように折り曲げ形成されているため、軸受の組付け方向性がなくなり軸受の組み付けが容易な構成とされている。また、第2波形環状板202も同一の形状とすることで、軸受の組付け方向性を無くすことができる。
次に、この発明の実施例4に係る転がり軸受104を図6にしたがって説明する。なお、上記実施例1から3と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。
この実施例4では、図6(A)(B)に図示されるように、連通部264は、保持器20の周方向において隣接するポケット22の間の柱部24の径方向の内輪側に第1の部分を構成する切り起こし片293、第1縁部273及び、第2の部分を構成する平坦部295、第2縁部274が配置形成される構成のものである。なお、実施例4における連通部264の配設位置は、実施例3の連通部263と異なる以外は、上記実施例3と同様の構成である。
このように、本実施例4の転がり軸受104によれば、保持器20に設けられた連通部264によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受104に供給される潤滑油Fが軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、内輪12の内周面に嵌合された軸が回転すると内輪12も共に回転する。そうすると、内輪12の外周面に形成された内輪軌道面12a上に配設された転動体16が転がりながら軸周りを移動する。これに伴って、転動体16を保持する保持器20も周方向の一方側から他方側に向けて軸回転方向と同一方向に回転移動する。そのため、転がり軸受103の油供給側である軸方向一方側の潤滑油Fは、上記保持器20との相対関係において流れを形成することとなる。
ここで、保持器20の第1波形環状板201及び第2波形環状板202の柱部24の一部を変形して、第1の部分を構成する切り起こし片293に第1縁部273を設け、第2の部分を構成する平坦部295に第2縁部274を設け、第1縁部273と、第2縁部274の間に連通部263の開口を形成している。また、周方向において潤滑油Fの流れを受け止める方向に傾斜した切り起こし片293が配設されているため、潤滑油Fは連通部263に積極的に導入され、軸方向他方側に排出される構成となっている。これにより潤滑油Fは円滑に転がり軸受104内を貫通することができる。また、この柱部24の切り起こし片293、第1縁部273、平坦部295、第2縁部274は、ポケット22の間の中心に対して対称形状となるように折り曲げ形成されているため、軸受の組付け方向性がなくなり軸受の組み付けが容易な構成とされている。また、第2波形環状板202も同一の形状とすることで、軸受の組付け方向性を無くすことができる。
次に、この発明の実施例5に係る転がり軸受105を図7にしたがって説明する。なお、上記実施例1から4と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。
この実施例5では、図7(A)(B)に図示されるように、上記実施例4の構成に加えてさらに、柱部24の径方向の外輪14側の周縁には、柱部24から軸方向に延在する延在部285を有しており、延在部285は、外輪軌道面14aを形成した外輪14の内周面の軸方向面に沿って延在している構成のものである。この延在部285は、少なくとも、柱部24の軸方向において潤滑油の供給側である一方側における径方向の外輪14側の周縁に柱部24から軸方向の一方側に延在し、外輪軌道面14aを形成した外輪14の内周面の軸方向面に沿って延在する構成である。なお、本実施例5においては、第1波形環状板201、第2波形環状板202共に柱部24から軸方向に向かって延在する延在部285を有する同一の形状とされている。なお、実施例5においては、延在部285を構成する以外は、上記実施例4と同様の構成である。
このように、本実施例5によれば、実施例4と同様の作用、効果を得られると共に、次のような作用、効果を得ることができる。
すなわち、転がり軸受105に構成される内輪12、転動体16、保持器20は、軸周りに回転しているため、転がり軸受105内に入った潤滑油Fは、遠心力によって外輪14側に導かれる。ここで、潤滑油Fが外輪14側に集中すると外輪14の外輪軌道面14aと、この外輪軌道面14a上を転がる転動体16との間に過剰な潤滑油Fが滞留することとなり攪拌抵抗が生じ転動体16の転がりに影響を及ぼすおそれがある。そこで、上記実施例5の構成によれば、この延在部285は、潤滑油Fが外輪14側へ集中するのを抑制するとともに、潤滑油Fを連通部285を通じて軸方向の他方側まで案内するために、外輪軌道面14aを形成した外輪14の内周面の軸方向面に沿って延在する構成とされている。これにより、潤滑油Fの貫通する効率が向上する。また、第1の波形環状板と、第2の波形環状板は、共に柱部24から軸方向に向かって延在する延在部285を有する同一の形状とされているため、軸受の組付け方向性を無くすことができる。
なお、この発明は前記実施例1から5に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
10 転がり軸受
12 内輪
12a 内輪軌道面
14 外輪
14a 外輪軌道面
16 転動体
20 保持器
201 波形環状板
202 波形環状板
22 ポケット
221 ポケット凹部
222 ポケット凹部
223 ポケット内周面
224 ポケット内周面
24 柱部
241 柱基部
242 柱基部
243 孔部
244 孔部
261 連通部
271 第1縁部
272 第2縁部
30 リベット
102 転がり軸受
262 連通部
103 転がり軸受
263 連通部
291 切込み溝
293 切り起こし片
295 平坦部
273 第1縁部
274 第2縁部
104 転がり軸受
264 連通部
105 転がり軸受
265 連通部
285 延在部
F 潤滑油
P ポケットの径方向幅
W 柱部径方向幅
S 隙間

Claims (2)

  1. 内輪軌道面を有する内輪と、
    外輪軌道面を有する外輪と、
    前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配設される複数の転動体と、
    前記複数の転動体を前記内輪の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、該転動体を包囲して保持する複数のポケットと該複数のポケット間の部位を合わせて形成される柱部とを有する保持器とを備え、
    前記保持器におけるあるポケットと、該あるポケットの周方向の一方側に隣接する他のポケットとの間の柱部の径方向の一部には、前記保持器の軸方向の一方側と前記保持器の軸方向の他方側とを連通し潤滑油が連通することのできる連通部が設けられており、
    前記連通部の軸方向の一方側の開口部における周方向の一方側の縁部が周方向の他方側の縁部よりも軸方向の一方側に位置することを特徴とする転がり軸受。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受であって、
    前記保持器は、
    軸方向の一方側に配設され軸方向の他方側にポケット内周面となる複数のポケット凹部を有する第1の波形環状板と、
    軸方向の他方側に配設され軸方向の一方側にポケット内周面となる複数のポケット凹部を有する第2の波形環状板と、
    を軸方向に合わせた波形保持器であり、
    前記第1の波形環状板は、柱部である合せ部の径方向の一部において、周方向の一方側に位置する第1の部分が、前記第1の部分よりも周方向の他方側に位置する第2の部分より、軸方向の一方側に突出するように形成し、
    前記第1の部分に第1の縁部を設けるとともに、前記第2の部分に第2の縁部を設けることを特徴とする転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016152407A1 (ja) * 2015-03-25 2016-09-29 Ntn株式会社 転がり軸受

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