JP2011021714A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から他方側に貫通しやすくし、転がり軸受内に入った潤滑油が外輪側へ集中するのを抑制することができるとともに、転がり軸受内に一度入った潤滑油の逆流を防止する。
【解決手段】内輪12、外輪14、複数の転動体16、保持器20を備え、保持器20の柱部24の径方向の一部に保持器20の軸方向の一方側と他方側とを連通し潤滑油Fが連通することのできる連通部261が設けられ、柱部24の径方向における外輪14側に位置する外周縁の一部には、外周縁から軸方向の一方側に延在する延在部281が外輪軌道面14aを形成した外輪14の内周面の軸方向面に沿って延在し、径方向断面で見て延在部281の端部が外周縁よりも内輪12側に配置形成されることにより延在部281の端部と内輪12の外周面との径方向の隙間幅は連通部261の径方向の幅より小さい。
【選択図】図2

Description

この発明は転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受においては、例えば、特許文献1に開示されたものがよく知られている。図4に図示されるように、この転がり軸受510は、内輪軌道面512aを有する内輪512と、外輪軌道面514aを有する外輪514と、前記内輪軌道面512aと前記外輪軌道面514aとの間に転動自在に配設される複数の転動体516と、前記複数の転動体516を前記内輪512の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、該転動体を包囲して保持する複数のポケット522と該複数のポケット522間の部位を合わせて形成される柱部524とを有する保持器520とを備えている。
特開2006−342901号公報
ところで、特許文献1に開示されたような従来の転がり軸受510は、例えば、車両に構成されるトランスアクスル内の各種回転部品を軸支するために構成されている。このトランスアクスル内の潤滑は、例えば掻き揚げ式潤滑機構(飛沫給油)による油潤滑が採用されている。この掻き揚げ式潤滑機構は、下部に配設された油槽に浸されたギヤの回転によって潤滑油を掻き揚げてトランスアクスル内に設けられた各所の油溜まりに溜まるように構成されている。油溜まりに溜まった潤滑油は、そこから油路を経由して流れ各回転部品を潤滑して再び下部のギヤ配設位置の油槽に戻る仕組みとなっている。
ところが、図5に図示されるように、従来の転がり軸受510の保持器520と、内輪軌道面512a(図4参照)及び外輪軌道面514a(図4参照)とは隙間Sが小さい。そのため、この転がり軸受510に供給された潤滑油Fは、保持器520の壁に邪魔されて軸受内部を貫通しにくく、軸方向の一方側に潤滑油Fが滞留する結果、軸方向の他方側に供給しにくい状態となる。このため、この転がり軸受510の軸方向の一方側に配設されている他の回転部品へ過剰に潤滑油Fが供給されてしまい、攪拌抵抗が生じトルクが大きくなってしまう。また、軸方向の他方側に配置される他の回転部品に十分な潤滑油Fを供給しようとすると、軸方向の一方側に配置される他の回転部品の過剰な潤滑油Fにより攪拌抵抗が生じ、トルクが大きくなってエネルギー損失が大きくなるとともに、昇温による潤滑油Fの劣化が進行しやすい。
また、転がり軸受510に構成される内輪512、転動体516、保持器520は、軸周りに回転しているため、転がり軸受510内に入った潤滑油は、遠心力によって外輪側に導かれる。ここで、潤滑油が外輪514側に集中すると外輪514の外輪軌道面514aと、この外輪軌道面514a上を転がる転動体516との間に過剰な潤滑油が滞留することとなり攪拌抵抗が生じ転動体516の転がりに影響を及ぼすおそれがある。そのため、転がり軸受510内に入った潤滑油が外輪514側へ集中するのを抑制するとともに、転がり軸受510内に一度入った潤滑油の逆流を防止して潤滑油を円滑に貫通させたい。
そこで、本発明者は鋭意検討の結果、この転がり軸受に供給される潤滑油がこの転がり軸受の内部を貫通する仕組みについて検討し、転がり軸受に供給された潤滑油が軸方向においてより貫通しやすくするためには、この転がり軸受の軸方向における開口面積を大きくすることが有効であることから転がり軸受に構成される保持器に着目した。すなわち、この保持器と、内輪軌道面との隙間を大きくすることができれば、潤滑油をより貫通しやすくすることができる。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、転がり軸受について、この転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくし、転がり軸受内に入った潤滑油が外輪側へ集中するのを抑制することができるとともに、転がり軸受内に一度入った潤滑油の逆流を防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の転がり軸受は次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係る転がり軸受は、内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配設される複数の転動体と、前記複数の転動体を前記内輪の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、該転動体を包囲して保持する複数のポケットと該複数のポケット間の部位を合わせて形成される柱部とを有する保持器とを備え、前記保持器におけるあるポケットと、該あるポケットの周方向の一方側に隣接する他のポケットとの間の柱部の径方向における内輪側に位置する一部には、前記保持器の軸方向の一方側と前記保持器の軸方向の他方側とを連通し潤滑油が連通することのできる連通部が設けられており、前記柱部の径方向における外輪側に位置する外周縁の一部には、前記外周縁から軸方向の一方側に延在する延在部が前記外輪軌道面を形成した外輪の内周面の軸方向面に沿って延在しており、径方向断面で見て、前記延在部の端部が前記外周縁よりも内輪側に配置形成されることによって前記延在部の端部と内輪の外周面との径方向の隙間幅は、前記連通部の径方向の幅より小さく形成されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、保持器に設けられた連通部によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、連通部に設けられた延在部は、潤滑油が連通部を通じて軸方向の他方側まで案内するガイド機能として作用する。また、転がり軸受内に入った潤滑油が外輪側へ集中するのを抑制することができるとともに、転がり軸受内に一度入った潤滑油の逆流を防止することができる。転がり軸受内に入った潤滑油を回転による遠心力によって外輪側に流れる油を連通部に誘導しやすくすることができる。これにより、潤滑油は円滑に転がり軸受内を貫通することができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、転がり軸受は、この転がり軸受に供給される潤滑油が軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができ、転がり軸受内に入った潤滑油が外輪側へ集中するのを抑制することができるとともに、転がり軸受内に一度入った潤滑油の逆流を防止することができる。
実施例1に係る転がり軸受の一部を切り欠いて内部構成を明らかにした全体斜視図である。 実施例1に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例1に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 実施例2に係る転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例2に係る転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。 従来における転がり軸受の一部を切り欠いて内部構成を明らかにした全体斜視図である。 従来における転がり軸受の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、従来における転がり軸受の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態の実施例について図面を用いて説明する。
先ず、この発明の実施例1に係る転がり軸受を図1、図2にしたがって説明する。
図1は、実施例1に係る転がり軸受10の一部を切り欠いて内部構成を明らかにした全体斜視図である。図2は、実施例1に係る転がり軸受10の一部を示した平面図及び断面図である。ここで、(A)図は、実施例1に係る転がり軸受10の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。
図1に示すように、実施例1に係る転がり軸受10は、深溝玉軸受であって、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、内周面に外輪軌道面14aを有する外輪14と、内輪軌道面12aと外輪軌道面14aとの間に転動自在に配設される複数の転動体16、複数の転動体16を内輪12の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、転動体16を包囲して保持する複数のポケット22と複数のポケット22間の部位を合わせて形成される柱部24とを有する保持器20とを備えている。
この保持器20は、複数の転動体16を内輪12の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向及び径方向の内外へ抜け出ないように包囲して収容保持する複数のポケット22が構成されており、転動体16がポケット22に組み込まれた状態で転動体16の転動に伴い回転案内されるものである。この保持器20は、冷間圧延鋼板等が環状に形成された二枚の波形環状板201、202が軸方向両側から挟持されて構成される鋼板製の波形打ち抜き保持器である。なお、この実施例では転動体16はボールとされている。
この二枚の波形環状板201、202の周方向には、ポケット22を構成するために軸方向において円弧状に突出形成されたポケット膨出部221、222と、周方向で隣り合うポケット膨出部221、222の間に配設形成され、両面を合わせることで柱部24を構成する柱基部241、242とが形成されている。柱基部241、242には、それぞれリベット30を挿通するために開孔形成された孔部243、244が形成されている。ポケット膨出部221、222のそれぞれの半球面状のポケット内周面223、224の曲率は転動体16の外周曲率とほぼ同一となるように形成されている。この二枚の波形環状板201、202の複数のポケット膨出部221、222どうしが軸方向で対向するように軸方向で重ね合わされて(転動体16を挟持した状態)、二枚の波形環状板201、202の複数の柱基部241、242どうしが重ね合わされた状態でリベット30を孔部243、244に挿通し、軸方向から加締めて結合されている。
この保持器20は、転動体16を保持するポケット22において、ポケット22のポケット内周面223、224と転動体16との間に潤滑油Fによる油膜を形成することにより、ポケット内周面223、224と転動体16との摺動部分の磨耗を抑制している。
図2(A)(B)に図示されるように、保持器20におけるあるポケット22と、あるポケット22の周方向の一方側に隣接する他のポケット22との間の柱部24の径方向における内輪12側に位置する一部には、保持器20の軸方向の一方側と保持器20の軸方向の他方側とを連通し潤滑油Fが連通することのできる連通部261が切欠き形成されている。また、柱部24の径方向における外輪14側に位置する外周縁の一部には、外周縁から軸方向の一方側に延在する延在部281が外輪軌道面14aを形成した外輪14の内周面の軸方向面に沿って延在している。この柱部24を径方向断面で見ると、延在部281は、柱部24の外周縁から端部281aに延びるにしたがって内輪12側に傾斜して形成されているため、延在部281の端部281aと内輪12の外周面との径方向の延在部開口幅Xは、保持器20の周縁との間の隙間Sより大きく、連通部261の径方向の連通部開口幅Yより小さく形成されている。
また、連通部261は、保持器20の径方向断面で見て、柱部24の径方向の幅W(図2(B)参照)が、ポケットの径方向の幅P(図2(B)参照)より小さく形成されている。こうして、連通部261は、内輪軌道面12a及び外輪軌道面14aと、保持器20の周縁との間の隙間Sに比して大きな開口面積を有している。
この延在部281の形成について詳しく説明する。
保持器20の構成である波形環状板201の周方向に配設された柱基部241の全位置には、この柱基部241の内周縁側から外輪14へ向かって連通部261が切り欠き形成されている。この連通部261の切り欠き端部は、ポケット膨出部221の周縁より外輪14側に切り欠き形成されている。なお、波形環状板201には延在部281は形成されていない。
また、保持器20の構成である波形環状板202の周方向に配設された柱基部242の全位置には、この柱基部241の内周縁側から外輪14へ向かって連通部261が切り欠き形成されている。この連通部261の切り欠き端部は、ポケット膨出部222の周縁より外輪14側に切り欠き形成されている。さらに、波形環状板202の周方向に配設された柱基部242の全位置において、ポケット膨出部222の周縁より外輪14側方向に延在部281が放射状に延設して形成されており、波形環状板201、202が重ね合わされて加締め結合される前の板状の状態では、軸方向に平行に断面L型に折り曲げ形成されている。また、波形環状板201、202の柱基部241、242における孔部243、244は、外輪14側方向に偏った位置に形成されている。そして、内輪12と外輪14とを径方向に対向させて、内輪軌道面12aと外輪軌道面14aとの間に転動体16(ボール)を挿入する。この状態で、波形環状板201、202は、軸方向の両側から転動体16を挟むようにして内輪12と外輪14の間に配置し重ね合わせる。そして、波形環状板201、202を重ね合わせた状態で孔部243、244にリベットを挿通して加締め結合される。さらに、本実施例1における延在部281は、軸方向に平行に断面L型の折り曲げ位置から更に内輪12側に折り曲げた位置の所望の形状とする。
このように、本実施例1の転がり軸受10によれば、保持器20に設けられた連通部261によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受10に供給される潤滑油Fが軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、連通部261に設けられた延在部281は、潤滑油Fが連通部261を通じて軸方向の他方側まで案内するガイド機能として作用する。また、転がり軸受10内に入った潤滑油Fが外輪14側へ集中するのを抑制することができるとともに、転がり軸受10内に一度入った潤滑油Fの逆流を防止することができる。転がり軸受10内に入った潤滑油Fを回転による遠心力によって外輪14側に流れる油を連通部261に誘導しやすくすることができる。これにより、潤滑油Fは円滑に転がり軸受10内を貫通することができる。
次ぎに、この発明の実施例2に係る転がり軸受を図3にしたがって説明する。
図3は、実施例2に係る転がり軸受102の一部を示した平面図及び断面図である。(A)図は、実施例2に係る転がり軸受102の一部を軸方向から拡大視した平面図である。(B)図は、(A)図のB−B線断面図である。なお、上記実施例1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略することがある。
図3に示すように、この実施例2に係る転がり軸受102は、深溝玉軸受であって、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、内周面に外輪軌道面14aを有する外輪14と、内輪軌道面12aと外輪軌道面14aとの間に転動自在に配設される複数の転動体16、複数の転動体16を内輪12の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、転動体16を包囲して保持する複数のポケット22と複数のポケット22間の部位を合わせて形成される柱部24とを有する保持器20とを備えている。
ここで、上記実施例1では、図2(A)(B)に図示されるように、柱部24を径方向断面で見て延在部281は、柱部24の外周縁から端部281aに延びるにしたがって内輪12側に傾斜して形成されている構成について示した。
この実施例2では、延在部282の径方向断面で見た形状が異なるものである。すなわち、図3(A)(B)に図示されるように、柱部24を径方向断面で見て延在部282は、外輪軌道面14aを形成した外輪14の内周面の軸方向面に外輪14の内周面と略平行に沿って延在している。さらに、延在部282の端部282aは、略直角に折り曲げ形成されて内輪12側に延在し、柱部24の外周縁よりも内輪12側に配置形成される。これにより、この柱部24を径方向断面で見ると、延在部282の端部282aと内輪12の外周面との径方向の延在部開口幅Xは、保持器20の周縁との間の隙間Sより大きく、連通部261の径方向の連通部開口幅Yより小さく形成されている。なお、この実施例2の形成方法は、実施例1と実質的に同様であるため詳細な説明は省略する。また、この実施例2のその他の構成は実施例1と同様に構成されるため、その説明は省略する。
このように、本実施例2の転がり軸受102によれば、保持器20に設けられた連通部261によって、軸方向における開口面積が大きくなるため、転がり軸受102に供給される潤滑油Fが軸方向の一方側から、軸方向の他方側に貫通しやすくすることができる。また、連通部261に設けられた延在部282は、潤滑油Fが連通部261を通じて軸方向の他方側まで案内するガイド機能として作用する。また、転がり軸受102内に入った潤滑油Fが外輪14側へ集中するのを抑制することができるとともに、転がり軸受102内に一度入った潤滑油Fの逆流を防止することができる。転がり軸受102内に入った潤滑油Fを回転による遠心力によって外輪14側に流れる油を連通部261に誘導しやすくすることができる。これにより、潤滑油Fは円滑に転がり軸受102内を貫通することができる。
なお、この発明は前記実施例1及び2に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
例えば、実施例1、2においては、保持器20は、鋼板製の波形打ち抜き保持器とする金属性のものについて示した。しかしながら、これに限定されるものではなく、本発明の転がり軸受の保持器は、合成樹脂製のものであってもよい。
10 転がり軸受
12 内輪
12a 内輪軌道面
14 外輪
14a 外輪軌道面
16 転動体
20 保持器
201 波形環状板
202 波形環状板
22 ポケット
221 ポケット膨出部
222 ポケット膨出部
223 ポケット内周面
224 ポケット内周面
24 柱部
241 柱基部
242 柱基部
243 孔部
244 孔部
261 連通部
281 延在部
281a 端部
30 リベット
102 転がり軸受
282 延在部
282a 端部
F 潤滑油
P ポケットの径方向幅
W 柱部径方向幅
S 隙間
X 延在部開口幅
Y 連通部開口幅

Claims (1)

  1. 内輪軌道面を有する内輪と、
    外輪軌道面を有する外輪と、
    前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配設される複数の転動体と、
    前記複数の転動体を前記内輪の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向両側から転動可能に挟持し、該転動体を包囲して保持する複数のポケットと該複数のポケット間の部位を合わせて形成される柱部とを有する保持器とを備え、
    前記保持器におけるあるポケットと、該あるポケットの周方向の一方側に隣接する他のポケットとの間の柱部の径方向における内輪側に位置する一部には、前記保持器の軸方向の一方側と前記保持器の軸方向の他方側とを連通し潤滑油が連通することのできる連通部が設けられており、
    前記柱部の径方向における外輪側に位置する外周縁の一部には、前記外周縁から軸方向の一方側に延在する延在部が前記外輪軌道面を形成した外輪の内周面の軸方向面に沿って延在しており、
    径方向断面で見て、前記延在部の端部が前記外周縁よりも内輪側に配置形成されることによって前記延在部の端部と内輪の外周面との径方向の隙間幅は、前記連通部の径方向の幅より小さく形成されていることを特徴とする転がり軸受。
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