JP2011031747A - 車両の後部構造 - Google Patents

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Hiroaki Tomita
裕明 冨田
直樹 ▲桑▼原
Naoki Kuwabara
Bunzo Seki
文三 関
Masahiro Yamaguchi
昌弘 山口
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
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Abstract

【課題】低床、低重心とするレイアウトでありながら、ホイルベースを短くすることができる車両の後部構造を提供する。
【解決手段】内燃機関13は、乗員用シート11の後方に配置される。また、後輪駆動系92は、内燃機関13の後方に配置され、内燃機関13の駆動力が伝達されるリヤプロペラシャフト86と、後輪15が回転自在に取り付けられるリヤドライブシャフト85と、リヤプロペラシャフト86とリヤドライブシャフト85とに連結され、リヤプロペラシャフト86の駆動力をリヤドライブシャフト85に伝達する後輪用最終減速機84と、を有する。後輪駆動系92のリヤドライブシャフト85は、後輪15に向かって車両前方、且つ下方に傾斜する。
【選択図】図8

Description

本発明は、後輪駆動系を有する車両の後部構造に関する。
従来、シート下に内燃機関を配置し、プロペラシャフトで車両後方の最終減速機へ駆動力を伝達し、最終減速機からドライブシャフトで車輪に駆動力を伝達する車両が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−289234号公報
ところで、特許文献1に記載の車両では、内燃機関がシート下に配置されているため、シートの高さが比較的高い位置にある。一方、よりスポーティな乗り味を追求して、低床、低重心な車両とすべく、内燃機関をシート後方に配置して、シートを下方に下げた場合には、車両の後部に内燃機関、プロペラシャフト、最終減速機が位置し、これらのスペースを確保するために車両後方を延ばす必要がある。この結果、ホイルベースが長くなり、車両が大型化してしまう。また、後部の狭いスペースには独立懸架装置及び制動装置を配置する必要があり、車両後部のレイアウト自由度が少ない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低床、低重心とするレイアウトでありながら、ホイルベースを短くすることができる車両の後部構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車体フレームと、該車体フレームに支持される後輪駆動系と、車幅方向に並んで配置され、運転席および助手席を構成する乗員用シートと、前記乗員用シートの後方に設けられるクランクシャフトを有する内燃機関と、を備え、
前記後輪駆動系は、前記内燃機関の後方に配置され、前記内燃機関の駆動力が伝達される動力伝達手段と、後輪が回転自在に取り付けられるリヤドライブシャフトと、前記動力伝達手段と前記リヤドライブシャフトとに連結され、前記動力伝達手段の駆動力を前記リヤドライブシャフトに伝達する後輪用最終減速機と、を有する車両の後部構造であって、
前記後輪駆動系のリヤドライブシャフトは、前記後輪に向かって車両前方に傾斜していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、前記車体フレームは、車体前後方向に延びると共に、後端部が上方に傾斜する一対のロアフレームを有し、前記後輪用最終減速機は、その下部が側面視で前記一対のロアフレームとオーバーラップした状態で、車幅方向において前記一対のロアフレーム間に配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記車体フレームと、前記後輪を回転自在に支持するナックルとの間に取り付けられるリヤサスペンションアームをさらに備え、前記リヤサスペンションアームは、前記ナックルが支持されるナックル支持部の前端部が、前記車体フレームに支持される車体側支持部の前端部よりも車両前方に位置するように形成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかの構成に加えて、前記動力伝達手段を構成するリヤプロペラシャフトには、ドラム式パーキングブレーキが取り付けられ、前記後輪を回転自在に支持するナックルには、ディスクブレーキが取り付けられることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかの構成に加えて、前記内燃機関には、後方に整備用カバーが設けられ、前記内燃機関と前記後輪用最終減速機との間には、前記整備用カバーを着脱するように前記整備用カバーの後方移動を許容するスペースが形成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、内燃機関を乗員用シートの後方に配置する、低床、低重心なレイアウトでありながら、後輪駆動系のドライブシャフトを、後輪に向かって車両前方、且つ下方に傾斜することで、ホイルベースを短くすることができ、動力伝達手段及び後輪用最終減速機が車両後部に配置されてもコンパクトな車両とすることができる。
請求項2の発明によれば、車体フレームは、車体前後方向に延びると共に、後端部が上方に傾斜する一対のロアフレームを有し、後輪用最終減速機は、その下部が側面視で一対のロアフレームとオーバーラップした状態で、車幅方向において一対のロアフレーム間に配置されるので、底付きを防止する車体フレームの構造でありながら、後輪用最終減速機をより下方に配置して低重心にすることができる。
請求項3の発明によれば、車体フレームと、後輪を回転自在に支持するナックルとの間に取り付けられるリヤサスペンションアームをさらに備え、リヤサスペンションアームは、ナックルが支持されるナックル支持部の前端が、車体フレームに支持される車体側支持部の前端よりも車両前方に位置するように形成される。このようなリヤサスペンションアームを用いることで、低床、低重心にするレイアウトでありながら、ホイルベースを短くすることができる。
請求項4の発明によれば、動力伝達手段を構成するリヤプロペラシャフトには、ドラム式パーキングブレーキが取り付けられ、後輪を回転自在に支持するナックルには、ディスクブレーキが取り付けられるので、ドラム式パーキングブレーキとディスクブレーキを一箇所に纏めて配置した場合に比べてレイアウトの自由度を上げ、内燃機関、リヤプロペラシャフト、後輪用最終減速機が配置される車両後部をコンパクトに構成することができる。パーキングブレーキは、小型化してデッドスペースに有効に配置することができ、また、ナックルにはディスクブレーキのみ配置されるので、後輪用懸架装置もコンパクトにすることができる。
請求項5の発明によれば、内燃機関には、後方に整備用カバーが設けられ、内燃機関と後輪用最終減速機との間には、整備用カバーを着脱するように整備用カバーの後方移動を許容するスペースが形成されるので、整備性を向上することができる。
本発明に係る車両の後部構造が採用された車両の左側面図である。 図1に示す車両の平面図である。 図1に示す車両の動力伝達機構の要部平面図である。 図1に示す車両の右側面図である。 図1に示す車両のフレーム構造を示す斜視図である。 図1に示す車両の後輪駆動系を示す拡大部分断面図である。 図1に示す車両の後部をバッテリケースを取り外して示す左側面図である。 図1に示す車両の後輪駆動系を示す拡大平面図である。 図1に示す車両の後輪用懸架装置を示す断面図である。 リヤロアフレームを示す平面図である。 リヤアッパフレームを示す平面図である。 車両の最終減速機とトレーラヒッチを示す拡大側面図である。
以下、本発明の車両の後部構造に係る一実施形態について、MUV(マルチ・ユーティリティ・ビークル)を例にとって説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係る車両1は、フロントフレーム部2と、センタフレーム部3と、リヤフレーム部4とを有する車体フレーム30を備える。フロントフレーム部2には、左右の前輪5を懸架する前輪用懸架装置140が取り付けられ、前輪用最終減速機81、フロントドライブシャフト82等の前輪駆動系79や、前輪5を操舵する操舵部材(ステアリングシャフト6、このステアリングシャフト6の上端に取り付けたハンドル7を含む)等が支持されている。
センタフレーム部3には、車幅方向に並んで配置された運転席9および助手席10を構成する一対の乗員用シート11が取り付けられており、乗員の居住空間を構成する。助手席10の下部空間には、燃料タンク12が配設されると共に、運転席9と助手席10との間には、パワーユニットPと前輪用最終減速機81とを連結するフロントプロペラシャフト83が配置されている。
リヤフレーム部4には、左右の後輪15を懸架する後輪用懸架装置160が取り付けられ、内燃機関13および変速機14を含むパワーユニットPに加え、リヤプロペラシャフト86、後輪用最終減速機84、リヤドライブシャフト85等を有する後輪駆動系92等が支持されている。
図3に示すように、リヤフレーム部4に支持されたパワーユニットPは、内燃機関13のクランクシャフト16が車体前後方向に向けて配置された縦置きレイアウトとされている。クランクシャフト16から動力が伝達される出力軸80は、略車体中心線CL上に配置され、その前端は、フロントプロペラシャフト83に連結され、後端は2関節ヨークジョイント89を介してリヤプロペラシャフト86に連結されている。
リヤプロペラシャフト86は、内燃機関13の後方に配置され、また、後輪用最終減速機84はリヤプロペラシャフト86の後方に配置されている。図6にも示すように、後輪用最終減速機84には、後輪15が回転自在に取り付けられるリヤドライブシャフト85が、自在継手91を介して接続されている。これにより、内燃機関13の駆動力は、2関節ヨークジョイント89、リヤプロペラシャフト86、後輪用最終減速機84、リヤドライブシャフト85を介して左右の後輪15に伝達される。リヤプロペラシャフト86の中間部には、ドラム式パーキングブレーキ93が取り付けられる。
図2に示すように、内燃機関13のシリンダヘッド18の後部には、スロットルバルブユニット19がインテークマニホールド20を通じて接続されており、シリンダヘッド18の前部には、排気管120が接続されている。排気管120は、前方に向かって延びた後、Uターンして後方に向かって延び、さらに車体外方に向かって延びた後、車体内方に屈曲して戻り、リヤフレーム部4の略車体中心線CL上に前後方向に向けて配設された消音器122に接続される。
また、スロットルバルブユニット19の後部には、第1及び第2エアクリーナ室111、112を備えたエアクリーナ110がコネクティングチューブ117を介して接続される。エアクリーナ110は、シュノーケル113から外部空気を導入し、第1エアクリーナ室111内のエアクリーナエレメント(図示せず)によって空気中の塵埃を除去する。そして、各エアクリーナ室111,112を接続する接続チューブ(図示せず)を通って第2エアクリーナ室112に導かれ、コネクティングチューブ117から浄化された空気を内燃機関13へ供給する。
さらに、図2及び図4に示すように、内燃機関13には、フロントフレーム部2に配置されたラジエータ24が2本の水配管25によって接続されており、内燃機関13を冷却する冷却水は、水配管25を介してラジエータ24との間を循環する。また、図7に示すように、内燃機関13の後部には、内部を整備するための整備用カバー94が複数のボルト95によって締結固定されており、内燃機関13の整備は、これら複数のボルト95を緩めて、整備用カバー94を後方へ移動させることで行われる。このため、内燃機関13と後輪用最終減速機84との間、特に本実施形態では、内燃機関13とドラム式パーキングブレーキ93との間には、整備用カバー94を着脱するように整備用カバー94の後方移動を許容するスペースSが形成されている。
なお、図1中、26はフロントカバー、27はインストルメントパネル、28は、中央のカバー部材28aと左右一対のカバー部材28bとからなるセンターコンソールカバー、29はバッテリケースである。
図4及び図5に示すように、車体フレーム30は、車体の左右下部に配置されて前後方向に延び、車体の前方から、フロントロアフレーム31と、センターロアフレーム32と、リヤロアフレーム33とを構成する一対のロアフレーム34を有する。
フロントフレーム部2では、フロントロアフレーム31の先端から、左右一対のフロントアッパフレーム70が上方に向かって延びた後、更に後方に延設されて前アッパクロスメンバ44に連結されて、車体の前部上方を覆っている。フロントロアフレーム31およびフロントアッパフレーム70は、コの字型フレーム71によって互いに結合されている。
また、コの字型フレーム71とフロントアッパフレーム70の立上り部同士は、略L字型に形成されたフロントサスペンション支持パイプ72によって連結されている。
フロントロアフレーム31には、前後に間隔を空けて2個のフロントロアブラケット63aが、フロントサスペンション支持パイプ72には、前後に間隔を空けて2個のフロントアッパブラケット63bがそれぞれ固定されている。また、フロントアッパフレーム70のコの字型フレーム71より前方の車幅方向側方には、左右一対のフロントクッションユニット145の上端を支持するフロントクッション用ブラケット70aが固定されている。
そして、図2に示すように、フロントロアブラケット63aにフロントロアアーム141を、フロントアッパブラケット63bにフロントアッパアーム142をそれぞれ軸支し、フロントクッション用ブラケット70aと、フロントアッパアーム142に設けられたブラケット142aとの間にフロントクッションユニット145を連結することで、前輪懸架装置140が左右の前輪5を懸架する。
センタフレーム部3では、センターロアフレーム32の車幅方向外側に、センターロアフレーム32の前方に結合された結合パイプ66と、センター起立フレーム40の中間部に連結された結合パイプ67よって各ロアフレーム34とそれぞれ連結される左右一対のサイドフレーム51が前後方向に延びて配置されている。
サイドフレーム51は、前立上り部51aと、後立上り部51bと、前立上り部51aと後立上り部51bとを連結する水平部51cとによって下方に凸の略コの字型に形成されている。
略コの字型のサイドフレーム51は、サイドパイプ52によって前立上り部51aと後立上り部51bとが、前後方向に連結されている。一対のサイドフレーム51の前立上り部51aの端部同士は、前アッパクロスメンバ44によって車幅方向に連結されている。後立上り部51bの中間部と水平部51cの中間部とは、略L字型のシート支持用パイプ53によって連結されている。
一対のサイドフレーム51の前立上り部51aおよび後立上り部51bには、略コの字型に形成された一対のサイドアッパフレーム55が、上方に凸とされて連結されている。一対のサイドアッパフレーム55は、一対のセンター起立フレーム40の上端部が結合される第1アッパクロスメンバ54、2本のルーフクロスメンバ56、57、及び、第1アッパクロスメンバ54とも中間部で連結されるヘッドレスト用クロスメンバ58によって車幅方向に連結されている。
一対のシート支持用パイプ53には、ブラケットを介して第1シートクロスメンバ61が掛け渡されている。また、各サイドフレーム51の後立上り部51bには、1対のセンター起立フレーム40の中間部下方同士を車幅方向に連結する後クロスメンバ64とそれぞれ結合される一対の第2シートクロスメンバ62がブラケットを介して連結されている。これにより、第1及び第2シートクロスメンバ61,62と、これら第1及び第2シートクロスメンバ61、62とを前後方向に連結する連結フレーム65とはシートフレームを構成し、運転席9および助手席10のシートパイプ60(図4参照)はこれらシートフレーム上に取り付けられる。
また、センタフレーム部3には、運転席9と助手席10との間を通り、ロアフレーム34の上方において略車体中心線CL上に前後方向に配置されたセンターパイプ35が設けられる。センターパイプ35は、アッパセンターパイプ36と、ダウンセンターパイプ37と、起立センターパイプ38と、フロントセンターパイプ39と、を備え、各部材36,37,38,39は乗員用シート11より前方の結合点Jで交わり互いに結合されている。
アッパセンターパイプ36は、一対のセンター起立フレーム40同士を連結する後アッパクロスメンバ41の中央に一端が結合されて前方に延びる。ダウンセンターパイプ37は、センターロアフレーム32の乗員用シート11より下方に設けられた後ロアクロスメンバ42の中央に一端が結合されて前上方に延びる。
起立センターパイプ38は、センターロアフレーム32の乗員用シート11前方に設けられた前ロアクロスメンバ43の中央に一端が結合されて後上方に延びる。また、フロントセンターパイプ39は、結合点Jを基点として前方に向かって左右二股に形成された略V字型のパイプ部材であり、左右二股の端部は、フロントアッパフレーム70と前アッパクロスメンバ44との連結部近傍で前アッパクロスメンバ44に連結される。
このように構成されるセンターパイプ35では、結合点J近傍の上方に、シフトレバー105が取り付けられ、また、アッパセンターパイプ36の中間部上方には、サイドブレーキレバー106が取り付けられている。なお、前アッパクロスメンバ44には、サブフレーム107を介して操舵部材であるステアリングシャフト6が取り付けられている。
一方、リヤフレーム部4では、左右一対のリヤアッパフレーム75がリヤロアフレーム33の後端から上方に延びた後、内燃機関13を含むパワーユニットPを覆うように屈曲して前方に延設され、センターロアフレーム32の乗員用シート11の後方から上方に延びる一対のセンター起立フレーム40に連結されている。リヤアッパフレーム75の水平部とリヤロアフレーム33とは、下方に向かうにつれて前方に傾斜するリヤ起立フレーム76によって上下方向に連結されている。また、リヤアッパフレーム75の垂直部とリヤ起立フレーム76とは、リヤサスペンション支持パイプ77によって連結されている。
図7に示すように、リヤロアフレーム33の後端部33aは、走行時の底付きを防止するため、上方に傾斜して形成されている。また、車幅方向において一対のリヤロアフレーム33間に配置される後輪用最終減速機84は、側面視で、その下端部がリヤロアフレーム33の下端よりは上方としつつ、一対のリヤロアフレーム33とオーバーラップすることで、より下方に配置し、低重心としている。
リヤロアフレーム33には、前後に間隔を空けて2個のリヤロアブラケット78aが固定されており、リヤサスペンション支持パイプ77には前後に間隔を空けて2個のリヤアッパブラケット78bが固定されている。また、リヤアッパフレーム75のリヤ起立フレーム76より後方の車幅方向側方には、後述の左右一対のリヤクッションユニット165の上端を支持するフレーム側ブラケット75aが固定されている。
図9に示すように、リヤサスペンションアーム163は、リヤロアフレーム33のリヤロアブラケット78a、及び後輪15を回転自在に支持するナックル164の下端部との間に取り付けられるリヤロアアーム161と、リヤサスペンション支持パイプ77のリヤアッパブラケット78b、及びナックル164の上端部との間に取り付けられるリヤアッパアーム162と、を有する。リヤクッションユニット165は、フレーム側ブラケット75aと、リヤアッパアーム162に設けられたクッション用ブラケット162aとの間に連結され、これらにより、後輪15が揺動自在に独立懸架される。
また、ナックル164には、ベアリング169を介してハブ168が回転自在に支持され、このハブ168の外側に後輪15のホイール15aが接続される。ハブ168の内側には、リヤドライブシャフト85から自在継手166を介して接続されるアクスル167が設けられ、内燃機関13の駆動力は、後輪用最終減速機84からリヤドライブシャフト85を介してアクスル167及びハブ168に伝達され、後輪15が回転駆動される。なお、ナックル146には、後輪用ブレーキとしてのディスクブレーキ96が取り付けられている。
図8及び図9に示すように、後輪駆動系92のリヤドライブシャフト85は、後輪15に向かって車両前方、即ち、ナックル側(車輪側)の連結部が最終減速機側の連結部よりも前方となるように、また、通常時下方となるように傾斜している。また、後輪用最終減速機84は、車幅方向において、略車体中心線CLに対して車幅方向片側にオフセットして一対のロアフレーム33間に配置されているので、左右のリヤドライブシャフト85は、異なる長さL1、L2に設定されている。
図10は、リヤロアアーム161を示す図である。各リヤロアアーム161は、略U字状に屈曲するパイプ部材である屈曲管170と、ナックル164の下端部を支持するナックル支持部180とを備えている。屈曲管170は、前アーム171と前アーム171の後方に配置した後アーム172と、これら前アーム171と後アーム172との間に渡したクロスメンバ173とを備えている。前アーム171及び後アーム172の端部には、略車体前後方向に貫通する貫通孔を有するボルト挿通部171a、172aがそれぞれ取り付けられている。これらボルト挿通部171a、172aは、ブラケット78a,78aに長軸ボルト174,175、及びナット176,177を介して連結される。長軸ボルト174,175の軸部は、ボルト挿通部171a,172aにラバーマウントされることにより、リヤロアアーム161は、長軸ボルト174,175を中心にして上下に揺動自在、且つ、前後に傾き自在に支持されている。
ナックル支持部180は、プレス成形された金属製の板部材で形成され、その基端部が屈曲管170の先端部に溶接等で接合されている。このナックル支持部180の先端部181は、上方に開口する断面略コ字状に形成され、この車体前後方向に間隔を有する側壁181a,181b間には、ナックル164の下端部が、側壁181a,181b間を貫通する長軸ボルト183を介してナックル支持部180に連結され、ナット184を用いてナックル支持部180に固定される。
図11はリヤアッパアーム162を示す図である。各リヤアッパアーム162は、パイプ部材からなる前アーム191及び後アーム192と、ナックル164の上端部を支持するナックル支持部193とを備えている。
前アーム191及び後アーム192の各端部には、略車体前後方向に貫通孔を有するボルト挿通管(車体側支持部)194が溶接等で接合されており、ボルト挿通管194は、長軸ボルト195及びナット196を介してブラケット78bに連結される。また、この長軸ボルト195の軸部も、ボルト挿通管194にラバーマウントされることにより、リヤアッパアーム162は、長軸ボルト195を中心にして上下に揺動自在、且つ、前後に傾き自在に車体フレーム30に支持されている。
ナックル支持部193は、下方に開口する断面略コ字状の金属板部材で形成され、その基端部が前アーム191及び後アーム192の先端部に溶接等で接合され、ナックル184の上端部が長軸ボルト197を介してナックル支持部193に連結され、ナット198を用いてナックル支持部193に固定される。
また、後アーム192の中間部には、図示しないスタビライザを支持するスタビライザ用ブラケット192aが設けられている。また、ナックル支持部193の上部には、リヤクッションユニット165の下端部を支持するためのクッション用ブラケット162aが設けられている。
さらに、リヤロアアーム161の前アーム171及び後アーム172、リヤアッパアーム162の前アーム191及び後アーム192は、後輪15に向かって車両前方に傾斜するリヤドライブシャフト85が車両前後方向において略中間位置を通過するように配置されている。このため、リヤアッパアームの162のナット支持部193の前端部は、ボルト挿通管194の前端部(図11の位置α)よりも車両前方に延出する部分を有するように形成されている。また、リヤアッパアーム162の前アーム191及び後アーム192も後輪15に向かって車両前方に傾斜して直線状に延出しており、後アーム192は前アーム191よりも大きく車両前方に傾斜している。そして、リヤロアアーム161の車幅方向外側の頂点が車両前後方向における略中間位置より前方に偏寄している。
また、図6及び図12に示すように、一対のリヤロアフレーム33の後部間を連結するリヤクロスメンバ201の略車体中心線CL上には、トレーラヒッチ200が溶接により固定されている。トレーラヒッチ200は、最終減速機84と側面視でオーバーラップして配置されている。また、トレーラヒッチ200は、リヤドライブシャフト85と上下方向でずらして配置されている。
以上説明したように、本実施形態に係る車両の後部構造によれば、内燃機関13を乗員用シート11の後方に配置することで、低床、低重心なレイアウトとすることができる。また、後輪駆動系92は、内燃機関13の後方に配置され、内燃機関13の駆動力が伝達されるリヤプロペラシャフト86と、後輪15が回転自在に取り付けられるリヤドライブシャフト85と、リヤプロペラシャフト86とリヤドライブシャフト85とに連結され、リヤプロペラシャフト86の駆動力をリヤドライブシャフト85に伝達する後輪用最終減速機84と、を有し、リヤプロペラシャフト86及び後輪用最終減速機84が車両後部に配置される構造であるが、後輪駆動系92のリヤドライブシャフト85を、後輪15に向かって車両前方、即ち、車輪側の連結部が最終減速機側の連結部より前方に傾斜することで、ホイルベースを短くすることができ、コンパクトな車両とすることができる。さらに、リヤドライブシャフト85が、後輪15に向かって車両前方に傾斜しているので、リヤロアフレーム33の後上がりに形成された後端部33aを逃げて配置することができ、フレームを短縮することができる。
また、車体フレーム30は、車体前後方向に延びると共に、走行時に底打ちしないように後端部が上方に傾斜する一対のロアフレーム34を有し、後輪用最終減速機84は、その下部が側面視で一対のロアフレーム34とオーバーラップした状態で、車幅方向において一対のロアフレーム34間に配置されるので、底付きを防止する車体フレーム30の構造でありながら、後輪用最終減速機84をより下方に配置して低重心にすることができる。
さらに、車体フレーム30と、後輪15を回転自在に支持するナックル164との間にそれぞれ取り付けられるリヤアッパアーム162及びリヤロアアーム161を有するリヤサスペンションアーム163をさらに備え、リヤアッパアーム162は、ナックル164が支持されるナックル支持部193の前端が、車体フレーム30に支持されるボルト挿通管194の前端よりも車両前方に位置するように形成される。このようなリヤサスペンションアーム163を用いることで、低床、低重心にするレイアウトでありながら、ホイルベースを短くすることができる。
加えて、リヤプロペラシャフト86には、ドラム式パーキングブレーキ93が取り付けられ、後輪15を回転自在に支持するナックル164には、ディスクブレーキ96が取り付けられるので、ドラム式パーキングブレーキ93とディスクブレーキ96を一箇所に纏めて配置した場合に比べてレイアウトの自由度を上げ、内燃機関13、リヤプロペラシャフト86、後輪用最終減速機84が配置される車両後部をコンパクトに構成することができる。
また、内燃機関13には、後方に整備用カバー94が設けられ、内燃機関13と後輪用最終減速機84との間には、整備用カバー94を着脱するように整備用カバー94の後方移動を許容するスペースSが形成されるので、整備性を向上することができる。
なお、図7に示すように、上述した内燃機関13の整備を行うため、リヤフレーム部4の構造においてスペースを確保する必要があり、このため、リヤ起立フレーム76は後方に配置されると共に、後上方に向かってより傾斜して配置されている。このため、リヤサスペンション支持パイプ77に取り付けられたリヤアッパブラケット78bがリヤロアフレーム33に取り付けられたリヤロアブラケット78aに対して後方となってしまう。この観点からも、リヤアッパアーム162は、車幅方向外側端部が車両前後方向の中間位置よりも前方に位置するように傾斜している。また、2個のリヤアッパブラケット78bは、後下方に傾斜したリヤサスペンション支持パイプ77と共に、後下がりに配置されている。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば、本発明においては、MUV(マルチ・ユーティリティ・ビークル)に適用したものとして説明したが、これに限定されるものではなく、4輪以上の車輪を有する任意の形式の車両にも同様に適用することができる。
1 車両
5 前輪
9 運転席
10 助手席
11 乗員用シート
12 燃料タンク
13 内燃機関
16 クランクシャフト
30 車体フレーム
34 ロアフレーム
79 前輪駆動系
84 後輪用最終減速機
85 リヤドライブシャフト
86 リヤプロペラシャフト(動力伝達手段)
92 後輪駆動系
93 ドラム式パーキングブレーキ
94 整備用カバー
96 ディスクブレーキ
161 リヤロアフレーム
162 リヤアッパフレーム
163 リヤサスペンションアーム
164 ナックル
193 ナックル支持部
194 ボルト挿通管(車体側支持部)

Claims (5)

  1. 車体フレームと、
    該車体フレームに支持される後輪駆動系と、
    車幅方向に並んで配置され、運転席および助手席を構成する乗員用シートと、
    前記乗員用シートの後方に設けられるクランクシャフトを有する内燃機関と、
    を備え、
    前記後輪駆動系が、
    前記内燃機関の後方に配置され、前記内燃機関の駆動力が伝達される動力伝達手段と、
    後輪が回転自在に取り付けられるリヤドライブシャフトと、
    前記動力伝達手段と前記リヤドライブシャフトとに連結され、前記動力伝達手段の駆動力を前記リヤドライブシャフトに伝達する後輪用最終減速機と、
    を有する車両の後部構造であって、
    前記後輪駆動系のリヤドライブシャフトは、前記後輪に向かって車両前方に傾斜していることを特徴とする車両の後部構造。
  2. 前記車体フレームは、車体前後方向に延びると共に、後端部が上方に傾斜する一対のロアフレームを有し、
    前記後輪用最終減速機は、その下部が側面視で前記一対のロアフレームとオーバーラップした状態で、車幅方向において前記一対のロアフレーム間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両の後部構造。
  3. 前記車体フレームと、前記後輪を回転自在に支持するナックルとの間に取り付けられるリヤサスペンションアームをさらに備え、
    前記リヤサスペンションアームは、前記ナックルが支持されるナックル支持部の前端部が、前記車体フレームに支持される車体側支持部の前端部よりも車両前方に位置するように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の後部構造。
  4. 前記動力伝達手段を構成するリヤプロペラシャフトには、ドラム式パーキングブレーキが取り付けられ、
    前記後輪を回転自在に支持するナックルには、ディスクブレーキが取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両の後部構造。
  5. 前記内燃機関には、後方に整備用カバーが設けられ、
    前記内燃機関と前記後輪用最終減速機との間には、前記整備用カバーを着脱するように前記整備用カバーの後方移動を許容するスペースが形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両の後部構造。
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