JP2011031494A - 書類挟み - Google Patents

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Abstract

【課題】クリップファイルや用箋挟みなどの書類挟みに関し、クリップやファイル本体の特定箇所に負荷をかけずに効率的にクリップを保持する。
【解決手段】クリップ200は、断面形状が略コの字状であり、一辺に取り付けられた状態において、台紙120における書類が配置される面とは反対側の面の先端側に、一辺と略平行方向に一対の突起部210が設けられ、台紙120には、突起部210が外れる方向へ移動するのを規制する一対の規制部が設けられ、規制部は、板状部材の両端が、クリップ200の移動方向に起伏するアーチ状となるように台紙に接着され、一対の突起部210が収容された状態で、一辺側へ移動するのを規制する間隔で設けられ、かつ、当該一辺側は突起部210が出入り自由に開口された切り込み形状が設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、クリップファイルや用箋挟みなどの書類挟みに関する。
従来、書類やポケットなどの物品に穴を開けることなく綴じるクリップファイルや用箋挟みなどの書類挟みがあり、本願出願人も多数の発明・考案を出願し(例えば特許文献1〜特許文献4を参照。)、これらの発明・考案を使用した商品はロングセラー商品となっている。
一方、従来、ファイルに設けられたスロットにクリップの長手方向から突き出たアタッチメントを嵌合し、クリップを解放方向に移動させた際に、アタッチメントがスロットの端部によって移動を規制され、クリップがファイルから抜け出てしまうことを防止するようにしたクリップファイルも提案されている(例えば特許文献5の6頁右下欄3行〜17行、図12参照;以下ではこの考案を用いたファイルを「従来のクリップファイル」と表記する。)。
特開平1−156098号公報 実開平5−28677号公報 実開平5−53986号公報 実開平6−64942号公報 特開昭63−312897号公報
しかし、上記従来のクリップファイルは、種々の問題点があった。
(1)クリップのファイルへの取付が困難であるという問題点があった。
すなわち、クリップの両側に設けられるアタッチメントをそれぞれ撓ませてスロットに挿入する必要があり、ファイルの製造において手間がかかっていた。
(2)また、アタッチメントをスリット状切取り部に設けてアタッチメントを撓ませやすくしているが、クリップのファイルへの取付を繰り返すと、アタッチメントがスリット状切取り部を狭くするように変形してしまい、アタッチメントがスロットから抜けやすくなってしまうという問題点があった。
(3)また、アタッチメントを撓ませる際に、アタッチメントの根本側に負荷が係り、アタッチメントが割れてしまうという問題点があった。
(4)さらに、クリップを書類などを挟んだ状態で保持する機構を備えておらず、書類などが意図せず脱落してしまうという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点にも鑑みなされた、新規な構造の書類挟みに関する。
台紙の少なくとも一辺に、当該台紙の存する平面における一辺と略直交する方向にスライド移動可能なクリップが設けられ、当該クリップが挟持位置にスライド移動した際、台紙に添設された書類を台紙とクリップの間に挟み込んで綴じる書類挟みであって、クリップは、断面形状が略コの字状であり、一辺に取り付けられた状態において、台紙における書類が配置される面とは反対側の面の先端側に、一辺と略平行方向に一対の突起部が設けられ、台紙には、突起部が外れる方向へ移動するのを規制する一対の規制部が設けられ、規制部は、板状部材の両端が、クリップの移動方向に起伏するアーチ状となるように台紙に接着され、一対の突起部が収容された状態で、一辺側へ移動するのを規制する間隔で設けられ、かつ、当該一辺側は突起部が出入り自由に開口された切り込み形状が設けられている。
これにより、クリップの移動規制する部材を、所定形状の板状部材を所定間隔でアーチ状にして台紙に接着するだけで設けることができる。
また、クリップを台紙に取り付ける際には、クリップを開いて台紙を挟んだ後、規制部を乗り越えるように押し込むだけでよい。
また、クリップには突起部を設けるだけでよい。具体的には、突起部を外側方向に付勢するといった特殊な構成が不要であり、構造が容易となり、壊れにくくすることができる(付勢力が弱まって機能しなくなるといったことがなくなる。)。
また、一対の規制部が、クリップが背に沿った方向への移動を規制する位置決め部としても機能させることができる。
規制部における一辺の側とは反対側の各端部は、互いの方向へ突出し、台紙に接着されており、当該突出部分間の距離が、突起部の先端間の距離よりも短く、当該突出部分が、クリップが書類を挟持した状態において突起部が一辺方向へ移動するのを規制する。
これにより、脱落防止部としての板状部材が、挟持状態維持機能をも発揮させることができる。
台紙における一辺側には、補強部材が貼り付けられている。
これにより、台紙におけるクリップが取り付けられる部分は他の部分に比べて撓みにくくなり、台紙が撓んだ力・変位がクリップに伝わりにくくなり、挟持状態にあるクリップが解放状態へ移動してしまうことを防止できる。
補強部材と板状部材は一枚構成である。
これにより、脱落防止機能と補強機能を一度に製造することができる。
台紙にはさらに表紙が設けられ、台紙と表紙との間に書類が綴じられ、クリップは台紙及び表紙を挟み込む。
本願各発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本願各発明によれば、クリップやファイル本体の特定箇所に負荷をかけずに効率的にクリップを保持することができる。
また、挟持状態にあるクリップが意図せず解放方向へ移動することを防止することができる。
さらに、製造が容易で、クリップを規制する構造が簡潔であるであるため、製造コストを安価にすることができる。
ファイル本体とクリップとを分離した状態をクリップファイルの表面側から見た斜視図である。なお、本明細書においては、特に断りのない限り、図1紙面におけるクリップファイルの上下方向(ファイルの背が延在する方向)を「上下」方向と、ファイル表面における当該方向に対して垂直な方向を「左右」方向と表記する。 ファイル本体とクリップとを分離した状態をクリップファイルの裏面側から見た斜視図である。 クリップの挟持状態を示す概略側面図である。 クリップの解放状態を示す概略側面図である。 ファイル本体の背面図である。 ファイル係止部とファイル補強部とを構成する背部を展開した状態を示す展開図である。
本発明の実施例を、図面を用いて以下に説明する。
この実施例に係るクリップファイル10は、図1に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
(1)ファイル本体100
(2)クリップ200
(ファイル本体100)
ファイル本体100は、図1に示すように、書類などを挟んで収納するファイルであり、図1及び図2に示すように、次の各部を備える。
(1)ファイル表紙110
(2)ファイル台紙120
(3)背部130
(ファイル表紙110)
ファイル表紙110は、図1に示すように、透明な1枚の合成樹脂シートから形成され、クリップファイル10に収納される書類などをカバーするものである。
ファイル表紙110は、クリップファイル10に収納される書類などを参照する際にめくり易くするため、及びクリップファイル10に収納される書類などの厚さに応じて撓み易くするために、薄い、柔らかい素材により形成される。後者の目的に対しては後に詳細に説明する。
ファイル表紙110は、基部112とカバー部113とがヒンジ部111によって接続されている。
基部112は、クリップ200の第1の支持板201の先端が綴じられる書類等と当接しないようにするため、書類等と第1の支持板201との間に位置するように設けられている。これにより、どのような書類等が挟まれた状態でもクリップ200の摺動性を均一にでき、かつ良好にできる。従って、カバー部113を備えない用箋挟み等に本発明を適用する場合でも、基部112を設けるとよい。
カバー部113は、書類等を保護する部材である。
ヒンジ部111は、書類等を閲覧するためにカバー部113が開かれた場合、これに起因する力・変位を基部112に伝えないように機能する。従って、この力・変位がクリップ200に働き、挟持状態におけるクリップ200が図1中左方向(開放状態)へ移動してしまうことを防止している。
(ファイル台紙120)
ファイル台紙120は、図1、図2及び図5に示すように、薄板状の合成樹脂素材をプレス裁断機などを用いてファイル表紙110と略同じ大きさに裁断した板状部材から形成され、ファイル表紙110との間に書類などが挟まれる。
また、ファイル台紙120は、ファイル表紙110に比べ硬く/撓みにくくされる。そのため、ファイル表紙110よりも厚く、硬い素材が好適に用いられる。このように構成すれば、多数の書類/厚い書類を綴じた際、ファイル表紙110側が撓み(膨らみ)、ファイル台紙120側はほぼ平板状を保つことができる。従って、クリップ200を挟持位置に保っている突起部210に対してファイル台紙120が撓むことに起因する力(変位)を伝えない(伝えにくくする)ため、クリップ200がファイル台紙120上を挟持位置から解放位置へ相対移動してしまうことを防止できる。
(背部130)
背部130は、図6に示すように、所定の厚みを備えた薄板状の合成樹脂素材をプレス裁断機などを用いて裁断した板状部材から形成され、図1及び図2に示すように、ファイル表紙110とファイル台紙120とを重ね合わせた状態で、当該ファイル表紙110とファイル台紙120との一辺(左辺)で、一端側をファイル表紙110側に、他端側をファイル台紙120側に接着することにより形成される。
背部130には、図6に示すように、次の各部を備える。
(1)クリップ係止部140
(2)ファイル補強部150
また、本実施の形態では、図1図2及び図6に示すように、1枚の板状部材の一部をクリップ係止部140とし、他をファイル補強部150とすることにより、クリップ係止部140とファイル補強部150とを一体形成している。
これにより、ファイル本体100の製造を簡単にすることができる。
なお、本実施の形態では、図6に示すように、クリップ係止部140とファイル補強部150とを1枚の板状部材により構成したが、これに限定されず、それぞれ別の板状部材で構成するようにしても良い。
(クリップ係止部140)
クリップ係止部140は、図6に示すように、例えば所定の厚みを備えた薄板状の合成樹脂素材をプレス裁断機などを用いて裁断した板状部材から形成される背部130の一部分であり、後述するクリップ200の突起部210が引っ掛かり、クリップ200がファイル本体100から脱落することを防止する係止部で、ファイル台紙120に沿っておらず、おおよそドーム型である。また、本実施形態におけるクリップ係止部140は、さらに、挟持状態にあるクリップ200の相対移動を規制する規制部としての機能をも備える。
クリップ係止部140は、本実施形態ではファイル台紙120に設けられている。なお、クリップ200の突起部210をファイル表紙110側とする場合にはファイル表紙110に設ける。
クリップ係止部140は、図2、図5及び図6に示すように、2箇所設けられる。
具体的には、クリップ係止部140は、クリップ200の上下方向(背に沿った方向)の長さと略一致する間隔を開けて上下2箇所設けられる。クリップ200には上下方向に2つの突起部210が設けられているため、各クリップ係止部140は、それぞれ対応する突起部210と嵌合する。以下、クリップ係止部140のより詳細な構成を説明する。
クリップ係止部140は、図2、図5及び図6に示すように、次の各部を備える。
(1)挟持状態維持部141
挟持状態維持部141は、クリップ係止部140の先端部側(ファイル本体100の自由端側)をファイル本体120の裏面側に接着させることにより形成される。
具体的には、挟持状態維持部141は、図3及び図4に示すように、クリップ200の突起部210と当該クリップ200の解放方向(左方向)と対向するクリップ係止部140の先端部側(ファイル本体100の自由端側)の端部141aが、背部130を構成する板状部材の裁断時に形成される裁断面として所定の厚みを備えることにより構成される。
これにより、複雑な部材を用いることなく、安価且つ簡単に挟持状態維持部141を製造することができる。
挟持状態維持部141は、書類などをファイル本体100に挟んでいる挟持状態にあるクリップ200が、書類などを解放する方向(左方向)へ移動する際に、図3に示すように、当該端部141aにクリップ200の突起部210が引っ掛かり、クリップ200が意図せず移動することを規制するようにされている。ただし、ユーザがクリップ200を解放方向に所定の力を加え、突起部210が挟持状態維持部141を乗り越えれば、クリップ200を解放状態へ移動させることができる。
(2)脱落防止部142
脱落防止部142は、クリップ200の突起部210を引っ掛けることで、クリップ200が解放状態から更に左方向に移動することを禁止するためのものである。
これにより、クリップ200がファイル本体100から抜け出てしまうことを防止することができる。
具体的には、脱落防止部142は、図2、図3及び図4に示すように、クリップ係止部140をクリップ200の移動方向である左右方向の中央部分を浮かせて、当該左右方向の端部をファイル台紙120の裏面に接着することによりアーチ状となるように、挟持状態維持部141とは反対側(左側)の端部(ストッパー規制部)144がファイル台紙120に接着されている。従って、脱落防止部142のファイル台紙120との接着部分(ストッパー規制部144)と挟持状態維持部141との直線距離は、クリップ係止部140上の距離よりも短くなっている。
また、脱落防止部142には、図2、図5及び図6に示すように、切り込み部143を備える。
切り込み部143は、図2、図5及び図6に示すように、挟持状態維持部141からクリップ係止部140の左右方向の中央部にかけてクリップ係止部140を外側(クリップ200が設けられる逆側)に切り抜いて、クリップ200の突起部210をクリップ係止部140内(クリップ係止部140とファイル台紙120との間の隙間)に導き入れるものである。すなわち、脱落防止部142における切り込み部143が設けられた領域は、一対の脱落防止部142(切り込み部143)の互いに対向する端部同士の距離が、クリップ200における一対の突起部210の突設方向端部同士の距離と同じかそれよりも広くされているため、挟持状態にあったがクリップ200の突起部210が解放状態へ移動してきた際に、それぞれを脱落防止部142内に入ることとなる。
一方、上記中央部を基準に挟持状態維持部141とは反対側(ストッパー規制部144側)は、一対の脱落防止部142間の距離が、突起部210の突起方向端部同士の距離よりも短くされている。従って、以上のように脱落防止部142に入った突起部210が、さらに脱落方向(左方向)へ移動しようとすると、脱落防止部142と当接するため、ストッパー規制部144よりも左側へ移動することができなくなる。すなわち、クリップ200がファイル台紙120から分離することなく、解放状態を実現できる。
このように、一対の脱落防止部142は、挟持位置側の開口を突起部210,210間の距離よりも広くすることで突起部210,210を受け入れ可能とし、当該開口とは反対側を上記距離よりも狭くすることでクリップ200の移動を規制し、クリップ200がファイル台紙120から外れてしまう(抜け出てしまう)ことを防止することができる。
このように、脱落防止部142は上記のようにアーチ状/ドーム型にすることで、左右方向の両端部のファイル台紙120の接着位置を制御するだけで、クリップ200のファイル台紙120からの脱落を防止する構成を実現している。
また、従来のクリップファイルとは異なり、各突起部210を所定位置に位置させる必要もない。すなわち、クリップ200でファイル台紙120を挟んだ後、これを押し込めば(右方向に移動させれば)、クリップ200の先端側は脱落防止部142の厚みを乗り越えるように広がり、次いで挟持位置に移動する。この作業だけでクリップ200のファイル台紙120への装着が完了する(この状態において解放状態へ移動させると、上記の通り脱落防止部142が機能する。)。
(ファイル補強部150)
ファイル補強部150は、図6に示すように、本実施の形態におけるファイル補強部150は、薄板状の合成樹脂素材をプレス裁断機などを用いて裁断した板状部材から形成される背部130の一部分であり、クリップファイル10の反自由端側(左側)において、ファイル本体100を補強するためのものである。
これにより、ファイル台紙120が撓んだ際でも、ファイル補強部150が貼り付けられた部分は撓まないため(ファイル補強部150が貼り付けられていない部分が撓む力を受け止めて撓み、当該部分は平板状態を維持するため)、このような力がファイル台紙120に働いても、当該力がクリップ200に伝わりにくく/伝わらず、挟持状態にあるクリップ200が解放状態へ移動してしまうことを防止できる。
また、ファイル補強部150は、ファイル本体100の反自由端側(左側)において、図3及び図4に示すように、薄肉のヒンジH1〜H3で3段階に折り曲げられる。具体的には、ファイル補強部150は、1段目のヒンジH1で先端面151をファイル表紙110の表面と対向するようにファイル本体100の自由端側に向けて折り曲げた後にファイル表紙110と接着される。つぎに、1段目のヒンジH1から2段目のヒンジH2にかけて2段目の面152をファイルの厚み方向に傾斜させた後に、2段目のヒンジH2を3段目のヒンジH3にかけて3段目の面153をファイル表紙110と直交する方向に折り曲げ、3段目のヒンジH3でファイル台紙120と対向するように折り曲げた後、4段目の面154をファイル台紙120の裏側に接着させる。
これにより、ファイル表紙110とファイル台紙120が接着され、ファイル本体100が形成される。また、特に先端面151と2段目の面152と3段目の面153とにより、図2、図3及び図4に示すように、断面三角形状に構成することにより、捻れなどに対するファイル本体100の強度を高めることができる。また、当該部分のファイル台紙120が撓みにくくなるため、上記同様にクリップ200が意図せず移動してしまうことを防止できる。
なお、かかるファイル補強部150の3段目の面153により、クリップファイル10のいわゆる背表紙が構成される。
(クリップ200)
クリップ200は、図1及び図2に示すように、互いに向き合う第1の支持板201と第2の支持板202とにより、一側方を開放した断面形状が略コの字状に構成される。
クリップ200は、ファイル本体100の背部130側において、ファイル表紙110とファイル台紙120との間に挿入された書類などを、ファイル表紙110とファイル台紙120とに挟み込んだ状態で、書類等に綴じ孔などを開けることなく、綴じ込むものである。
具体的には、図3及び図4に示すように、第1の支持板201をファイル表紙110の表面側から、第2の支持板202をファイル台紙120の裏面側から、それぞれ書類などを挟み込んでいる。
上記の通り、クリップ200は、図3に示す挟持状態と、図4に示す解放状態とに摺動移動可能とされている。
第1の支持板201の先端は、突起部210の先端における第2の支持板202の主部と平行な平面に対し、略同一平面か、当該平面よりも第2の支持板202側に位置するように形成されている。これにより、第1の支持板201の先端と突起部210の先端とによって用紙一枚でも挟持することが可能となる。さらに、両者間は弾力的に広がるため、複数枚の書類も(厚みのある被綴じ物も)、クリップ200を変えることなく綴じることができる。
クリップ200の脱落防止部142が設けられた側、すなわち本例ではファイル台紙120に対応する側である第2の支持板202には、突起部210が設けられ、クリップ200のクリップファイルに組み付けられた際のクリップファイル10の自由端側(右側)にクリップ係止部140と対向する方向(上方向と下方向)に突出している。
上記の通り、突起部210は、図4に示すように、挟持状態維持部141に引っ掛かることにより、書類などを挟んだ状態のクリップ200が意図せず移動してしまうことを防止するとともに、脱落防止部142に引っ掛かることにより、書類などを解放する際のクリップ200の移動時にクリップ200を移動しすぎて、クリップ200がファイル本体100から抜け出してしまうことを防止している。
(クリップファイル10の動作)
つぎに、本実施の形態にかかるクリップファイル10の動作について図3及び図4を用いて説明する。
クリップファイル10が収納される書類などを取り外す場合は、クリップ200を背部130側(左側)にスライド移動させるが、当初は、図3に示すように、突起部210が挟持状態維持部141に引っ掛かり、挟持状態が維持される。
さらに力を加えると、クリップ200、主として第1の支持板201が第2の支持板202とは逆方向に弾性変形し、挟持状態維持部141の端部141aの厚さを越えるように開放間隔を広げ、挟持状態維持部141との引っ掛かりを解消する。
その後、さらにクリップ200を移動すると、図4に示すように、切り込み部143からクリップ係止部140とファイル台紙120との間の隙間に突起部210が導き入れられ、脱落防止部142に引っ掛かり、移動が制限される。
なお、書類などを綴じ込む場合は、クリップ200をファイル本体100の自由端側にスライド移動させ、突起部210が切り込み部から外に出て、突起部210が挟持状態維持部141の上述の書類などを取り外す場合の逆側に引っ掛かる。
さらに力を加えると、クリップ200、主として第1の支持板201が第2の支持板202とは逆方向に弾性変形し、挟持状態維持部141の端部141aの厚さを越えるように開放間隔を広げ、挟持状態維持部141を乗り越え、引っ掛かりを解消する。
なお、上記ではファイル表紙110を設けたが、これを省略し、用箋挟みなどに適用することもできる。
上記実施形態からは下記技術的思想も当然に導かれる。
クリップファイルは、ファイル本体とクリップとから構成される。
ファイル本体は、ファイル表紙と、ファイル台紙とから構成され、ファイル表紙とファイル台紙との間に書類などを収納するものである。
クリップは、ファイル本体を挟み込み、ファイル本体に書類などを挟んだ挟持状態と書類などを解放する解放状態で移動可能なものである。
クリップの自由端両側には、当該クリップの移動方向(例えば左方向)に直交する向き(例えば上方向と下方向)に突出する突起部を備える。
ファイル表紙とファイル台紙との何れか一方(例えばファイル台紙の裏面側)には、クリップを挟持状態と解放状態で保持するためのクリップ係止部を備える。
クリップ係止部には、突起部を引っ掛けることで、クリップが解放状態から更に移動することを禁止するための脱落防止部を備えている。
これにより、クリップがファイル本体から抜け出てしまうことを防止することができる。
クリップ係止部には、突起部を引っ掛けることで、クリップを挟持状態で維持するための挟持状態維持部を備えている。
これにより、挟持状態にあるクリップが意図せず解放方向へスライド移動することを防止することができる。
挟持状態維持部は、ファイル表紙とファイル台紙との何れか一方(例えばファイル台紙の裏面側)に貼り付けられた板状部材により構成される。
これにより、複雑な部材を用いることなく、安価且つ簡単に製造することができる。
脱落防止部は、クリップの移動方向にアーチ状に中央部分を浮かせた状態で形成された板状部材により構成される。
これにより、クリップの突起部を脱落防止部内に導き入れやすくすることができる。
クリップ係止部は、クリップの移動方向と直交する向きに2箇所設けられ、クリップ係止部の間隔は、クリップの長さと略同じ間隔に構成されている。
これにより、所定の厚みを備える2個のクリップ係止部同士の内側端部で、クリップを上下方向から挟んで支持することができ、クリップが主として上下方向に移動しないように規制することができる。
また、クリップが挟持状態から解放状態に移動する際に、クリップ係止部の内側端部にそれぞれ接して移動することとなり、クリップの移動を助けるレールとしての役割も果たしている。
クリップ係止部を構成する板状部材の一方は、ファイル台紙の裏面側に貼り付けられ、他方はファイル表紙側に貼り付けられるとともに、当該クリップ係止部を構成する板状部材の他方には、断面三角形状に構成しファイルを補強するためのファイル補強部を備えている。
これにより、特に先端面と2段目の面と3段目の面とにより、図2、図3及び図4に示すように、断面三角形状に構成することにより、捻れなどに対するファイル本体の強度を高めることができる。
10 クリップファイル 100 ファイル本体
110 ファイル表紙 111 ヒンジ部
112 基部 113 カバー部
120 ファイル台紙 130 背部
140 クリップ係止部 140a 内側端部
141 挟持状態維持部 141a 端部
142 脱落防止部 143 切り込み部
144 ストッパー規制部 150 ファイル補強部
151 先端面 152 2段目の面
153 3段目の面 154 4段目の面
200 クリップ
201 第1の支持板 202 第2の支持板
210 突起部
H ヒンジ

Claims (5)

  1. 台紙の少なくとも一辺に、当該台紙の存する平面における前記一辺と略直交する方向にスライド移動可能なクリップが設けられ、当該クリップが挟持位置にスライド移動した際、台紙に添設された書類を台紙とクリップの間に挟み込んで綴じる書類挟みであって、
    前記クリップは、
    断面形状が略コの字状であり、
    前記一辺に取り付けられた状態において、前記台紙における書類が配置される面とは反対側の面の先端側に、前記一辺と略平行方向に一対の突起部が設けられ、
    前記台紙には、前記突起部が外れる方向へ移動するのを規制する一対の規制部が設けられ、
    前記規制部は、
    板状部材の両端が、前記クリップの移動方向に起伏するアーチ状となるように前記台紙に接着され、
    前記一対の突起部が収容された状態で、前記一辺側へ移動するのを規制する間隔で設けられ、かつ、当該一辺側は前記突起部が出入り自由に開口された切り込み形状が設けられている、書類挟み。
  2. 前記規制部における前記一辺の側とは反対側の各端部は、互いの方向へ突出し、前記台紙に接着されており、
    当該突出部分間の距離が、前記突起部の先端間の距離よりも短く、
    当該突出部分が、クリップが書類を挟持した状態において前記突起部が前記一辺方向へ移動するのを規制する、請求項1に記載の書類挟み。
  3. 前記台紙における前記一辺側には、補強部材が貼り付けられている、請求項1に記載の書類挟み。
  4. 前記補強部材と前記板状部材は一枚構成である、請求項3に記載の書類挟み。
  5. 前記台紙にはさらに表紙が設けられ、台紙と表紙との間に書類が綴じられ、
    前記クリップは台紙及び表紙を挟み込む、請求項1記載の書類挟み。
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