JPH0553986U - スライドファイル - Google Patents

スライドファイル

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JPH0553986U
JPH0553986U JP10734591U JP10734591U JPH0553986U JP H0553986 U JPH0553986 U JP H0553986U JP 10734591 U JP10734591 U JP 10734591U JP 10734591 U JP10734591 U JP 10734591U JP H0553986 U JPH0553986 U JP H0553986U
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聡 水谷
勝彦 芦田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドファイルの弾性スライダの操作をよ
り一層安定化する。 【構成】 紙面直角方向に延在する細長形状のファイル
基板12と、これの幅方向にスライド可能に外挿される
弾性スライダ14とからなるスライドファイル10にお
いて、前記両部材12,14の長手方向両端部に互いに
係合する係合案内部24と係合舌片部26とを設けるこ
とにより、部材12の部材14に対するファイル表紙1
6および台紙18間における紙葉類42の閉位置(図示
位置)と開位置(部材14が左方向へスライドされた位
置)とを規制できるよう構成する。ファイル基板12の
段付突出部34に隣接して係合突条44を設けると共
に、段付突出部34の幅方向反対側端縁部に膨出ストッ
パ部46を設け、これらに対し弾性スライダ14の裏面
の対接縁部38に形成した突条部38aに係合ないし対
接するよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、単葉もしくは2,3葉の紙葉類を簡便に収納および取外すことがで きるファイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
前述したようなファイルとしては、従来は、クリップ式あるいは綴棒式ファイ ルが使用されていた。しかしながら、これらのファイルは、何れも、綴具を必要 とするため、構成が複雑、大形となると共に操作が比較的繁雑となり、しかも綴 具が露呈して美観を損なう難点を有していた。また、特にクリップ式においては 、ファイルされた紙葉類が乱雑、不安定となり、一方綴棒式においては各紙葉類 に綴込用の穿孔を必要とする等の難点を有していた。
【0003】 そこで、本出願人は、先にファイル表紙およびファイル台紙の一端縁部を貼着 する細長形状のファイル基板と、このファイル基板にその幅方向にスライド可能 に外挿される弾性スライダとからなる新規なスライドファイルを開発し、特許出 願を行った(特開平1−156098号)。この発明によれば、綴具を必要とし ないためにファイルを小形かつスマートに形成できると同時に、紙葉類は弾性ス ライダをスライドするだけで処理し得るのでファイル操作を極めて簡便に行うこ とができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した新規なスライドファイル(以下、従来技術と称する) には、なお改良されるべき余地が残されていた。
【0005】 すなわち、前記スライドファイルは、弾性スライダのファイル基板に対する開 、閉位置を規制することが必要であるが、従来技術においては、前記位置規制の ために弾性スライダおよびファイル基板の両部材に対して互いに対応する多数の 係合部を必要としていた。このため、ファイル全体の構造が複雑となり高価とな る欠点を有していた。
【0006】 そこで、本考案の目的は、比較的簡単な構成により弾性スライダの開閉操作を より一層安定化することができるスライドファイルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
先の目的を達成するため、本考案に係るスライドファイルは、細長形状の平板 状板体からなり表面側長手方向の外側および内側端縁部にそれぞれファイルの表 紙および台紙の一端縁部を貼着するファイル基板と、一側方を開放したU字状細 長形状の表、裏両板体からなり前記ファイル基板に外挿されて前記表紙および台 紙の前記貼着端部である開閉位置の間をファイル基板の幅方向にスライドする弾 性スライダとから構成してなるスライドファイルにおいて、 前記ファイル基板および弾性スライダのそれぞれの長手方向両端縁部に互いに 係合する係合案内部および係合舌片部を設け、前記弾性スライダのファイル基板 に対する前記開閉位置をそれぞれ規制するよう構成することを特徴とする。
【0008】 この場合、係合案内部は、係合舌片部が挿通摺動する係合切起し面と、この切 起し面の外側2面部を囲繞する案内規制壁とから構成し、また弾性スライダの表 板の幅方向外側端縁部は弾性押圧部として構成するるとができる。さらに、ファ イル基板は、その裏面側の幅方向外側端縁部を段付突出面に形成すると共に、表 面側の幅方向内側端縁部に折り曲げリムを形成し、弾性スライダは、その裏板の 幅方向外側端縁部を前記段付突出面に対接する対接縁部に形成すると共に、裏板 の内面に前記折り曲げリムに対接する立設リムを形成することができる。そして 、ファイル基板の裏面側には、段付突出部に隣接して適宜長さの係合突条を設け 、これを弾性スライダ裏板の幅方向自由端部に係脱可能に係合させ、および/も しくは前記段付突出部の幅方向反対側端縁部に膨出ストッパ部を設け、これを前 記自由端部に対接させるよう構成する。なお、ファイル基板および弾性スライダ はそれぞれ一体成形により構成すれば好適である。
【0009】
【作用】
弾性スライダのファイル基板に対する開閉装置の規制は、これら両部材に設け られる係合案内部と係合舌片部によって達成される。従って、スライドファイル の弾性スライダの開閉操作がより一層安定化することができる。
【0010】
【実施例】
次に、本考案に係るスライドファイルの一実施例を添付図面を参照しながら以 下詳細に説明する。
【0011】 図1において、まず、スライドファイル10は細長形状の平板状板体からなる ファイル基板12と、一側方を開放したU字状細長形状の弾性スライダ14とか ら構成される。そして、このファイル基板12は、図2,3および4にも拡大し て示すように、表面側長手方向の外側および内側端縁部12a,12bにそれぞ れファイル表紙16および台紙18の一端縁部を貼着する。一方、弾性スライダ 14は、図5および6にも拡大して示すように、表裏両板体20,22からなり 、ファイル基板12に外挿されて表紙16および台紙18の貼着端部である開閉 位置、すなわちファイル基板12の外側および内側端縁部12a,12bの間を スライドするように構成されている。
【0012】 しかるに、本考案のスライドファイル10において、ファイル基板12および 弾性スライダ14のそれぞれの長手方向両端縁部には、互いに係合する係合案内 部24および係合舌片部26が設けられる。そして、係合案内部24は、係合舌 片部26が挿通摺動する係合切起し面28と、この切起し面の外側2面部を囲繞 する案内規制壁30とから構成されている。すなわち、弾性スライダ14は、係 合舌片部26が係合案内部24に係合案内されることにより、ファイル基板12 の外側および内側端縁部12a,12b、すなわち開閉位置の間をスライドかつ 規制されるよう構成される。そして、参考までに、前記開閉位置は、図3におい て2点鎖線で図示される係合舌片部26の位置によって示される。
【0013】 なお、弾性スライダ14の表板20の幅方向外側端縁部は、折り曲げ状の弾性 押圧部32として構成され、後で再び説明するが、ファイル表紙16のファイル 台紙18に対する押圧力を確保するよう構成されている。また、ファイル基板1 2は、その裏面側の幅方向外側端縁部が段付突出面34(図3,4参照)に形成 されると共に、幅方向内側端縁部が折り曲げリム36に形成される。一方、弾性 スライダ14は、その裏板22の幅方向外側端縁部が対接縁部38(図5,6参 照)に形成されると共に、裏板22の内面に立設リム40が形成される。そして 、段付突出面34と対接縁部38、および折り曲げリム36と立設リム40とが それぞれ対接することにより、弾性スライダ14のファイル基板12に対する前 記閉位置が正確に位置決めされるよう構成されている。なお、前記両リム36, 40は、それぞれファイル基板12および弾性スライダ14の補強を兼ねるもの である。そして、これら両部材12,14は、適宜プラスチック材料によって一 体成形することができる。
【0014】 次に、図7は、両部材12,14が前述した閉位置にある状態、すなわち段付 突出面34と対接縁部38並びに両リム36,40がそれぞれ対接している状態 を示す。そして、紙葉類42は、弾性押圧部32によって押圧されるファイルの 表紙16および台紙18の間に確実に挾持されている。次いで、この状態から弾 性スライダ14をファイル基板12に対してその幅方向外側へスライドすると、 図8に示すように、係合舌片部26が係合案内部24の案内規制壁30(折り曲 げリム36部分)に対接する位置まで移動する。すなわち、両部材12,14が 前述した開位置に設定される。そして、この状態においては、紙葉類42は、弾 性押圧部32の押圧から解放されているので、ファイル表紙16および台紙18 の間に対して自由に収納あるいは取外される。
【0015】 また、本実施例において、ファイル基板12の裏面側には、図7および図8に 示すように、段付突出部34に隣接して適宜長さの係合突条44を適宜個所に設 け、この突条44を弾性スライダ14の裏板22の対接縁部38に形成した突条 部38aに係脱可能に係合させるよう構成する。さらに、前記段付突出部34の 幅方向反対側端縁部には膨出ストッパ部46を設け、これを前記突条部38aに 対接させるよう構成する。このように構成することにより、弾性スライダ14を 矢印方向(図7参照)へスライドさせてスライドファイル10を閉じる際に、前 記突条44と突条部38aとの弾着作用により閉じ動作の完了が確認できると同 時に、閉じ位置を確実に保持することができる(図3参照)。また、弾性スライ ダ14を前記矢印方向とは反対側へスライドさせてスライドファイル10を開く 際には(図8参照)、前記ストッパ部46と突条部38aとの対接によって、ス ライドファイル10の開き位置(ファイル基板12と弾性スライダ14との関係 位置)を規制しかつこの状態を安定に保持することができる。
【0016】 このようにして、本考案によれば、ファイルを構成するファイル基板と弾性ス ライダに対して、基本的には係合案内部と係合舌片部とを設けるだけの簡単な構 成で、スライドファイルの有する優れたファイル特性、すなわち綴具等を必要と することなく簡単小形に構成することができると共に、簡便に操作することがで きるという利点を、確実に得ることができる。
【0017】 以上、本考案を好適な一実施例について説明したが、本考案は前記実施例に限 定されることなく、その精神の範囲内において多くの設計変更が可能である。ま た、弾性スライダの表板20の内面にインデックス44(図1参照)を備えるこ と等も勿論可能である。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るスライドファイルは、スライドファイルを 構成するファイル基板とこのファイル基板の幅方向にスライド可能に外挿される 弾性スライダに対して、その長手方向両端縁部に互いに係合する係合案内部と係 合舌片部とを設けることにより、弾性スライダのファイル基板に対する紙葉類開 閉位置を規制できるよう構成したので、スライドファイルの有する優れたファイ ル特性、すなわち綴具等を要することなく簡単小形に構成することができると共 に、弾性スライダの開閉操作をより一層確実かつ安定化することができるという ファイル特性を、簡単な構成により達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスライドファイルの一実施例を示
す概略斜視図である。
【図2】図1におけるスライドファイルのファイル基板
の表側面の一側端縁部を示す要部拡大平面図である。
【図3】図2におけるスライドファイルのIII −III 線
断面図である。
【図4】図2におけるスライドファイルの側端面図であ
る。
【図5】図1におけるスライドファイルの弾性スライダ
の一側端縁部を示す一部切欠拡大平面図である。
【図6】図5におけるスライドファイルのVI−VI線
断面図である。
【図7】図1におけるスライドファイルVII−VII線断
面図であって紙葉類閉位置の状態における係合案内部お
よび係合舌片部の横断面図である。
【図8】図1に示すスライドファイルの紙葉類開位置の
状態における図7に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 スライドファイル 12 ファイル
基板 14 弾性スライダ 16 ファイル
表紙 18 ファイル台紙 20 表板 22 裏板 24 係合案内
部 26 係合舌片部 28 係合切起
し面 30 案内規制壁 32 弾性押圧
部 34 段付突出面 36 折曲げリ
ム 38 対接縁部 38a 突条部 40 立設リム 42 紙葉類 44 突条 46 ストッパ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長形状の平板状板体からなり表面側長
    手方向の外側および内側端縁部にそれぞれファイルの表
    紙および台紙の一端縁部を貼着するファイル基板と、一
    側方を開放したU字状細長形状の表、裏両板体からなり
    前記ファイル基板に外挿されて前記表紙および台紙の前
    記貼着端部である開閉位置の間をファイル基板の幅方向
    にスライドする弾性スライダとから構成してなるスライ
    ドファイルにおいて、 前記ファイル基板および弾性スライダのそれぞれの長手
    方向両端縁部に互いに係合する係合案内部および係合舌
    片部を設け、前記弾性スライダのファイル基板に対する
    前記開閉位置をそれぞれ規制するよう構成することを特
    徴とするスライドファイル。
  2. 【請求項2】 係合案内部は、係合舌片部が挿通摺動す
    る係合切起し面と、この切起し面の外側2面部を囲繞す
    る案内規制壁とから構成してなる請求項1記載のスライ
    ドファイル。
  3. 【請求項3】 弾性スライダの表板の幅方向外側端縁部
    は弾性押圧部として構成してなる請求項1記載のスライ
    ドファイル。
  4. 【請求項4】 ファイル基板は、その裏面側の幅方向外
    側端縁部を段付突出面に形成すると共に、表面側の幅方
    向内側端縁部に折り曲げリムを形成し、弾性スライダ
    は、その裏板の幅方向外側端縁部を前記段付突出面に対
    接する対接縁部に形成すると共に、裏板の内面に前記折
    り曲げリムに対接する立設リムを形成してなる請求項1
    記載のスライドファイル。
  5. 【請求項5】 ファイル基板の裏面側には、段付突出部
    に隣接して適宜長さの係合突条を設け、これを弾性スラ
    イダ裏板の対接縁部に形成した突条部に係脱可能に係合
    させると共に、前記段付突出部の幅方向反対側端縁部に
    膨出ストッパ部を設けてこれを前記突条部に対接するよ
    う構成してなる請求項4記載のスライドファイル。
  6. 【請求項6】 ファイル基板および弾性スライダはそれ
    ぞれ一体成形してなる請求項1ないし5のいずれかに記
    載のスライドファイル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031494A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 King Jim Co Ltd 書類挟み
JP6307777B1 (ja) * 2017-01-12 2018-04-11 修三 山下 クリップボード

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5576179U (ja) * 1978-11-22 1980-05-26

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