JP2011028729A - 接触防止システム、建設機械およびプログラム - Google Patents

接触防止システム、建設機械およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる接触防止システム、当該建設機械およびプログラムを得る。
【解決手段】人位置検出器50により、建設機械40の周囲に存在する作業員の位置を検出して検出した作業員の位置を示す人位置情報を記憶部23に記憶する一方、人位置予測部21により、記憶部23に記憶された複数の時点の人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の作業員の位置を予測すると共に、機械位置検出部30により、建設機械40の予め定められた部位の位置を検出し、当該検出した位置および人位置予測部21によって予測した作業員の位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の建設機械40の前記部位と作業員との距離を演算し、演算結果に基づく情報を表示部25および音声出力部26によって出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、接触防止システム、建設機械およびプログラムに係り、より詳しくは、建設機械と人との接触を防止する接触防止システム、当該建設機械およびプログラムに関する。
特許文献1には、誤動作や検出範囲の死角がなく、作業者のみを確実に検出することを目的として、建設機械に配設された受信アンテナ、制御装置、および警報出力装置と、作業者に装着された発信器とを備え、前記制御装置により、建設機械と作業者間の距離を演算し、所定の距離内であると判断した場合に警報を発する技術が開示されている。
また、特許文献2には、建設現場において重機とこの重機に接近する接近者とが所定の距離まで接近した際に、前記接近者の接近情報を前記重機のオペレータに報知する重機接近者警報装置であって、前記接近者が有し、接近者を識別するためのIDデータを発信する無線タグと、前記重機に取り付けられ、前記IDデータを受信する受信装置と、この受信装置に接続され、前記受信したIDデータに基づく接近情報を報知する報知装置とを備えており、前記報知装置により、前記受信したIDデータ毎に異なる接近情報を報知する技術が開示されている。
特開2003−168174号公報 特開2007−120110号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に開示されている技術では、作業者または接近者の動きについては考慮されておらず、建設機械と人との接触を、必ずしも高精度に防止することができるとは限らない、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる接触防止システム、当該建設機械およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の接触防止システムは、建設機械の周囲に存在する人の位置を検出する人位置検出手段と、前記人位置検出手段によって検出された位置を示す人位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の時点の前記人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置を予測する人位置予測手段と、前記建設機械の予め定められた部位の位置を検出する機械位置検出手段と、前記機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果に基づく情報を表示手段によって表示するように制御する制御手段と、を備えている。
請求項1記載の接触防止システムによれば、建設機械の周囲に存在する人の位置が人位置検出手段によって検出され、検出された位置を示す人位置情報が記憶手段によって記憶される。なお、上記記憶手段には、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュEEPROM(Flash EEPROM)等の半導体記憶素子、フレキシブル・ディスク等の可搬記録媒体やハードディスク等の固定記録媒体、或いはネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設けられた外部記憶装置が含まれる。
ここで、本発明では、人位置予測手段により、前記記憶手段に記憶された複数の時点の前記人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置が予測される一方、機械位置検出手段により、前記建設機械の予め定められた部位の位置が検出される。
そして、本発明では、演算手段により、前記機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離が演算され、制御手段により、前記演算手段による演算結果に基づく情報が表示手段によって表示されるように制御される。なお、上記表示手段による表示には、ディスプレイ装置による可視表示の他、音声生成装置、鳴動装置等による可聴表示、画像形成装置による永久可視表示が含まれる。
このように、請求項1記載の接触防止システムによれば、建設機械の周囲に存在する人の予め定められた時間が経過した後の位置を予測し、予測した位置と建設機械の予め定められた部位との距離を演算して適用しているので、本発明を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記人位置予測手段が、前記複数の時点の人位置情報に基づいて前記人の移動速度および移動加速度を導出し、当該移動速度および移動加速度に基づいて前記人の位置を予測してもよい。これにより、上記移動速度および移動加速度を用いない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記機械位置検出手段が、前記建設機械の予め定められた複数の部位の位置を検出し、前記演算手段が、前記機械位置検出手段によって検出された複数の位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記複数の部位と前記人との距離を演算し、前記制御手段が、前記演算手段によって演算された複数の距離のうち、前記人毎に最も短い距離に基づく情報を前記表示手段によって表示するように制御してもよい。これにより、より適切に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記制御手段が、前記演算手段によって演算された距離を示す情報を前記表示手段によって表示するように制御してもよい。これにより、より直感的に建設機械に対する人の接近状態を把握することができる結果、より効果的に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本発明は、請求項5に記載の発明のように、前記制御手段が、前記建設機械と前記人とを示す画像をさらに前記表示手段によって表示するように制御してもよい。これにより、より直感的に建設機械に対する人の接近状態を把握することができる結果、より効果的に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本発明は、請求項6に記載の発明のように、前記制御手段が、前記演算手段によって演算された距離が予め定められた閾値以下となった場合に前記表示手段によって警告を示す表示を行うように制御してもよい。これにより、より効果的に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本発明は、請求項7に記載の発明のように、前記記憶手段が、前記機械位置検出手段によって検出された位置を示す機械位置情報をさらに記憶し、前記記憶手段によって記憶された複数の時点の前記機械位置情報に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記部位の位置を予測する機械位置予測手段をさらに備え、前記演算手段が、前記機械位置予測手段によって予測された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて前記距離を演算してもよい。これにより、建設機械の予め定められた部位の予測位置を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
さらに、本発明は、請求項8に記載の発明のように、前記人位置検出手段および前記機械位置検出手段が、ICタグおよびGPS(Global Positioning Systems)等を用いた無線により検出対象とする位置を検出してもよい。これにより、より簡易かつ的確に、建設機械と人との接触を防止することができる。特に、ICタグおよびGPSの少なくとも1つを用いる場合は、ICタグおよびGPSは可搬性が高く、かつ広く普及しており、低コストで適用することができるため、当該ICタグおよびGPSの少なくとも1つを用いない場合に比較して、より簡易かつ低コストで、建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本発明は、請求項9に記載の発明のように、前記人位置検出手段および前記機械位置検出手段の少なくとも一方が、GPS受信機により検出対象とする位置を検出してもよい。これにより、GPS受信機を適用した前記人位置検出手段および前記機械位置検出手段の少なくとも一方については、可搬性を向上させることができると共に、低コスト化することができる。
特に、請求項9に記載の発明は、請求項10に記載の発明のように、前記GPS受信機が、自身の位置を示す位置情報および当該位置の測位精度を示す精度情報を出力し、前記演算手段が、前記GPS受信機から出力された位置情報により示される位置を、当該位置情報と共に前記GPS受信機から出力された精度情報により示される測位精度に応じた誤差範囲の最大距離だけ、前記建設機械の前記部位と前記人との距離が短くなる方向に移動した状態で当該距離を演算してもよい。これにより、上記測位精度を用いない場合に比較して、より確実に建設機械と人との接触を防止することができる。
さらに、請求項10に記載の発明は、請求項11に記載の発明のように、前記GPS受信機が、前記精度情報としてGPSの質を示す質情報を出力し、前記記憶手段が、前記質情報と、当該質情報により示される質に応じた前記測位精度を示す精度情報と、を関連付けてさらに予め記憶し、前記演算手段が、前記GPS受信機から出力された前記質情報に対応する前記精度情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記精度情報を用いて前記移動を行ってもよい。これにより、より的確に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、請求項9に記載の発明は、前記GPS受信機が、自身の位置を示す位置情報および当該位置の測位精度を示す精度情報を出力し、前記演算手段が、前記GPS受信機により位置が検出された前記人および前記建設機械の少なくとも一方の外郭位置を、当該検出された位置を示す位置情報と共に前記GPS受信機から出力された精度情報により示される測位精度に応じた誤差範囲の最大距離だけ広げた状態で前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算してもよい。これによっても、上記測位精度を用いない場合に比較して、より確実に建設機械と人との接触を防止することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項12記載の建設機械は、周囲に存在する人の位置を検出する人位置検出手段によって検出された位置を示す人位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の時点の前記人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置を予測する人位置予測手段と、前記建設機械の予め定められた部位の位置を検出する機械位置検出手段と、前記機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果に基づく情報を表示手段によって表示するように制御する制御手段と、を備えている。
従って、請求項12に記載の建設機械によれば、請求項1記載の発明と同様に作用するので、請求項1記載の発明と同様に、本発明を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項13記載のプログラムは、コンピュータを、建設機械の周囲に存在する人の位置を検出する人位置検出手段によって検出された複数の時点の人の位置に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置を予測する人位置予測手段と、前記建設機械の予め定められた部位の位置を検出する機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算する演算手段と、前記演算手段による演算結果に基づく情報を表示手段によって表示するように制御する制御手段と、として機能させるためのものである。
従って、請求項13に記載のプログラムによれば、コンピュータに対して請求項1記載の発明と同様に作用させることができるので、請求項1記載の発明と同様に、本発明を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
本発明によれば、建設機械の周囲に存在する人の予め定められた時間が経過した後の位置を予測し、予測した位置と建設機械の予め定められた部位との距離を演算して適用しているので、本発明を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係る接触防止システムの全体構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るパーソナル・コンピュータの電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るパーソナル・コンピュータに備えられた二次記憶部の主な記憶内容を示す模式図である。 実施の形態に係る機械位置ログ情報データベースの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る人位置ログ情報データベースの構成を示す模式図である。 実施の形態に係る接触レベル情報データベースの構成を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る接触防止プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る接触防止システムにおける作業員の位置の予測結果に対する誤差範囲の定義(円による定義)の説明に供する模式図である。 実施の形態に係る接触防止システムにおける作業員の位置の予測結果に対する誤差範囲の定義(扇形による定義)の説明に供する模式図である。 実施の形態に係る表示画面の一例を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る接触防止システムの全体構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る接触防止プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る接触防止システムの全体構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係るGPS受信機の位置の検出誤差の説明に供する模式図である。 第3の実施の形態に係る精度変換情報データベースの構成を示す模式図である。 第3の実施の形態に係る接触防止プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を、建設現場において、建設機械(本実施の形態では、クレーン車)の周辺で作業を行う作業員と当該建設機械との接触を防止する接触防止システムに適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明が適用された接触防止システム10の全体構成を説明する。なお、図1は、本実施の形態に係る接触防止システム10の機能的な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本形態に係る接触防止システム10は、建設機械40に設けられ、当該システム10の中心的な役割を担うパーソナル・コンピュータ20と、建設機械40の周辺に存在する人が接触する可能性のある、当該建設機械40の予め定められた部位(以下、「検出対象部位」という。)の位置を検出するための機械位置検出部30と、建設機械40が用いられる建設現場で作業に従事する作業者によって各々所持され、所持した作業員の位置を検出する人位置検出器50と、を有している。
本実施の形態に係るパーソナル・コンピュータ20は、人位置予測部21、距離演算部22、記憶部23、表示制御部24、表示部25、音声出力部26、通信部27、および通信部28を備えている。また、本実施の形態に係る機械位置検出部30は、位置座標検出器31、方位検出器32、旋回角度検出器33、ブーム長検出器34、および起伏角度検出器35といった建設機械40における検出対象部位の位置を検出するための各種検出器を備えている。
位置座標検出器31は、建設機械40の位置を検出するものであり、方位検出器32は、建設機械40の下部走行体の方向を検出するものであり、旋回角度検出器33は、建設機械40の下部走行体に対する旋回フレーム(建設機械40の操作者が乗る部分)の旋回角度を検出するものである。また、ブーム長検出器34は、建設機械40のブームの長さを検出するものであり、起伏角度検出器35は、上記ブームの起伏角度を検出するものである。
これらの機械位置検出部30に備えられた各検出器には、通信部27と通信可能に構成された通信部36が各々備えられており、各検出器による検出結果は、検出対象を示す情報(以下、「検出対象特定情報」という。)と共に、対応する通信部36を介してパーソナル・コンピュータ20に送信される。なお、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記各検出器により予め定められた期間(本実施の形態では、0.1秒間)毎に検出結果および検出対象特定情報を送信している。また、本実施の形態に係る接触防止システム10では、位置座標検出器31としてGPSを利用した位置特定システムを適用しているが、これに限らず、三角測量技術を利用した位置特定システム、ICタグを利用した位置特定システム等、他の位置特定システムを適用してもよい。
また、各作業員に所持される人位置検出器50には、通信部28と通信可能に構成された通信部52が各々備えられており、各人位置検出器50による検出結果は、対応する通信部52を介してパーソナル・コンピュータ20に送信される。本実施の形態に係る接触防止システム10では、各作業員を識別するために各作業員に対して識別情報を個別に予め付与しており、各人位置検出器50による検出結果は、当該人位置検出器50を所持している作業員に付与された識別情報と共にパーソナル・コンピュータ20に送信される。なお、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記各人位置検出器50により予め定められた期間(本実施の形態では、0.1秒間)毎に検出結果および識別情報を送信している。また、本実施の形態に係る接触防止システム10では、人位置検出器50としてもGPSを利用した位置特定システムを適用しているが、これに限らず、三角測量技術を利用した位置特定システム、ICタグを利用した位置特定システム等、他の位置特定システムを適用してもよい。
また、本実施の形態に係る接触防止システム10では、通信部27、通信部28、通信部36、および通信部52として、ブルートゥース(Bluetooth)により通信を行うものを適用しているが、これに限らず、IrDA(Infrared Data Association)等の他の無線通信規格により通信を行う形態の他、USB(Universal Serial Bus)等の有線通信規格により通信を行う形態としてもよい。
一方、パーソナル・コンピュータ20に設けられた記憶部23は、各人位置検出器50によって検出され、通信部28を介して受信した各作業員の位置を示す人位置情報、および機械位置検出部30によって検出され、通信部27を介して受信した情報に基づいて得られる各検出対象部位の位置を示す部位位置情報を時系列順に順次記憶する。また、人位置予測部21は、記憶部23に記憶された複数の時点の人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の各作業員の位置を予測する。
一方、距離演算部22は、機械位置検出部30による検出結果に基づいて得られた各検出対象部位の位置および人位置予測部21によって予測された各作業員の位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の各検出対象部位と各作業員との距離を演算する。さらに、表示制御部24は、距離演算部22による演算結果に基づく情報を表示部25によって可視表示すると共に、音声出力部26によって可聴表示する。
次に、図2を参照して、接触防止システム10において特に重要な役割を有するパーソナル・コンピュータ20の電気系の要部構成を説明する。
同図に示すように、本実施の形態に係るパーソナル・コンピュータ20は、パーソナル・コンピュータ20全体の動作を司るCPU(中央処理装置)20Aと、CPU20Aによる各種処理プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM20Bと、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM20Cと、前述した人位置情報、部位位置情報等の各種情報を記憶するために用いられる記憶手段として機能する二次記憶部(ここでは、ハードディスク装置)20Dと、各種情報を入力するために用いられるキーボード20Eと、各種情報を表示するために用いられるディスプレイ20Fと、各種音声を発生するために用いられるスピーカ20Gと、外部装置等との間で通信を行う通信部20Hと、が備えられており、これら各部はシステムバスBUSにより電気的に相互に接続されている。
従って、CPU20Aは、RAM20B、ROM20C、および二次記憶部20Dに対するアクセス、キーボード20Eを介した各種入力情報の取得、ディスプレイ20Fに対する各種情報の表示、スピーカ20Gによる各種音声の発生、および通信部20Hを介した外部装置等との間の通信を各々行うことができる。
なお、パーソナル・コンピュータ20におけるCPU20Aが人位置予測部21、距離演算部22、および表示制御部24として機能し、二次記憶部20Dが記憶部23として機能し、ディスプレイ20Fが表示部25として機能し、スピーカ20Gが音声出力部26として機能し、通信部20Hが通信部27および通信部28として機能する。
一方、図3には、パーソナル・コンピュータ20に備えられた二次記憶部20Dの主な記憶内容が模式的に示されている。
同図に示すように、二次記憶部20Dには、各種データベースを記憶するためのデータベース領域DBと、パーソナル・コンピュータ20の各部を制御するための制御プログラムや各種処理を行うためのアプリケーション・プログラム等を記憶するためのプログラム領域PGと、が設けられている。
また、データベース領域DBには、機械位置ログ情報データベースDB1、人位置ログ情報データベースDB2、接触レベル情報データベースDB3、およびモデル情報データベースDB4が含まれる。以下、各データベースの構成について詳細に説明する。
機械位置ログ情報データベースDB1は、一例として図4に示されるように、「日時」および「部位位置」の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記日時は、対応する上記部位位置情報を機械位置ログ情報データベースDB1に記憶した日時を示す情報であり、上記部位位置は、対応する検出対象部位の対応する日時における位置を示す情報である。例えば、図4に示される機械位置ログ情報データベースDB1では、建設機械40におけるブームの先端部(「ブーム先端部」)の2009年5月11日13時15分20秒時点における位置が、経度がx11であり、緯度がy11であり、高度がz11であることを示している。
一方、人位置ログ情報データベースDB2は、一例として図5に示されるように、「日時」および「人位置」の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記日時は、対応する上記人位置情報を人位置ログ情報データベースDB2に記憶した日時を示す情報であり、上記人位置は、対応する作業員の対応する日時における位置を示す情報である。例えば、図5に示される人位置ログ情報データベースDB2では、識別情報として‘10001’が付与された作業員の2009年5月11日13時15分20秒時点における位置が、経度がX11であり、緯度がY11であり、高度がZ11であることを示している。
ところで、本実施の形態に係る接触防止システム10では、建設機械40の周囲に存在する作業員の予め定められた時間が経過した後の位置を予測し、当該位置と建設機械40の検出対象部位との距離(以下、「人・機械間距離」という。)が予め定められた距離D以下である場合に、ディスプレイ20Fにより、予め定められた距離の範囲毎に、接触する可能性の高さ(以下、「接触レベル」という。)を示す色の画像(本実施の形態では、直線画像)を、対応する作業員と検出対象部位との間に表示する機能(以下、「接触レベル表示機能」という。)が搭載されている。
接触レベル情報データベースDB3は、この接触レベル表示機能のために設けられたものであり、一例として図6に示されるように、「距離範囲」および「表示色」の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記距離範囲は、上記距離の範囲を示す情報であり、上記表示色は、対応する距離範囲内に人・機械間距離が含まれる場合の上記直線画像の色を示す情報である。例えば、図6に示される接触レベル情報データベースDB3では、人・機械間距離が0m以上1m未満の距離範囲に含まれる場合は、接触レベル表示機能により赤で上記直線画像を表示することを示している。
なお、図示は省略するが、モデル情報データベースDB4は、建設機械40の可動部の可動範囲内における外郭形状を構成可能な各部の形状および寸法を示す情報(以下、「建設機械モデル情報」という。)が記憶されるように構成されている。
次に、図7を参照して、本実施の形態に係る接触防止システム10の作用を説明する。なお、図7は、パーソナル・コンピュータ20のキーボード20E等を介して実行指示が受け付けられた際に、CPU20Aにより実行される接触防止プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは二次記憶部20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。また、ここでは、錯綜を回避するために、接触レベル情報データベースDB3およびモデル情報データベースDB4が予め構築されている場合について説明する。
同図のステップ100では、機械位置検出部30の各検出器(位置座標検出器31、方位検出器32、旋回角度検出器33、ブーム長検出器34、および起伏角度検出器35)からの検出結果および検出対象特定情報と、各人位置検出器50からの検出結果および識別情報との受信待ちを行い、次のステップ102では、機械位置検出部30の各検出器から受信した検出結果および検出対象特定情報に基づいて、各検出対象部位の位置を特定する。なお、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記各検出対象部位の位置の特定を次のように行う。
まず、モデル情報データベースDB4から建設機械モデル情報を読み出す。
次に、読み出した建設機械モデル情報に基づいて建設機械40の下部走行体の外郭形状を構成し、当該下部走行体の外郭形状、方位検出器32による検出結果、および位置座標検出器31により検出された位置(建設機械40の位置座標検出器31が設置されている位置)に基づいて、下部走行体の外郭形状における検出対象部位の位置を特定する。
また、建設機械モデル情報に基づいて建設機械40の旋回フレームの外郭形状を構成し、当該旋回フレームの外郭形状、旋回角度検出器33による検出結果、および位置座標検出器31により検出された位置に基づいて、旋回フレームの外郭形状における検出対象部位の位置を特定する。
さらに、建設機械モデル情報およびブーム長検出器34による検出結果に基づいて建設機械40のブームの外郭形状を構成し、当該ブームの外郭形状、起伏角度検出器35による検出結果、および位置座標検出器31により検出された位置に基づいて、ブームの外郭形状における検出対象部位の位置を特定する。
次のステップ104では、各人位置検出器50から受信した検出結果および識別情報に基づいて各作業員の位置を特定し、ステップ106にて、上記ステップ102の処理によって特定した各検出対象部位の位置を上記部位位置情報として機械位置ログ情報データベースDB1の対応する領域に、この時点の日時に関連付けて記憶すると共に、上記ステップ104の処理によって特定した各作業員の位置を上記人位置情報として人位置ログ情報データベースDB2の対応する領域に、この時点の日時に関連付けて記憶する。
次のステップ108では、本接触防止プログラムの実行が開始されてからの上記ステップ106による部位位置情報および人位置情報の記憶数が予め定められた数X(本実施の形態では、3)以上となったか否かを判定し、肯定判定となった場合は後述するステップ112に移行する一方、否定判定となった場合にはステップ110に移行して予め定められた期間(本実施の形態では、1秒)の経過待ちを行った後に上記ステップ100に戻る。
以上のステップ100〜ステップ110の繰り返し処理により、上記予め定められた数X以上の部位位置情報および人位置情報が、各々上記予め定められた期間毎に機械位置ログ情報データベースDB1および人位置ログ情報データベースDB2に記憶される。
ステップ112では、この時点から遡って上記予め定められた数Xだけ人位置情報を人位置ログ情報データベースDB2から読み出し、次のステップ114にて、読み出した人位置情報に基づいて、予め定められた時間(本実施の形態では、1秒)が経過した後の各作業員の位置を予測する。以下、本実施の形態に係る接触防止システム10における各作業員の位置の予測手法の原理を説明する。
ある時刻T(n)での作業員の位置座標をPm(n)、時刻T(n−1)での作業員の位置座標をPm(n−1)、時刻T(n−2)での作業員の位置座標をPm(n−2)と各々定義する。
このとき、時刻T(n+1)での作業員の位置座標Pm(n+1)を予測するための演算式を考える。なお、各時刻は次の関係が成り立つものとする。
このとき、Δt’が十分に小さい場合、Pm(n+1)を次の(1)式で示される運動方程式で定義することが可能であり、予測値と実際の位置の誤差は十分に小さい値と言える。
ここで、本実施の形態に係る接触防止システム10のようにΔt=Δt’である場合、(1)式を展開すると次の(2)式のようにΔt’を含まない形で表すことができる。
以上の原理に基づき、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記ステップ114における各作業員の位置の予測を、上記ステップ112の処理によって読み出した3時点における人位置情報により示される各作業員の3次元座標系の各座標値を上記(2)式に代入することにより行う。
なお、上記(1)式〜(2)式は、位置座標を2回微分して加速度を求めた上での予測を行っているが、これを考慮しない場合には、次の(3)式として、さらに簡便な形で予測することも可能である。
しかしながら、これらの式の場合、Δt’が大きくなるに従って、Pm(n+1)の値は実際の位置座標と比較して誤差が大きくなる可能性がある。そこで、本実施の形態に係る接触防止システム10では、Pm(n+1)を点ではなく、誤差分を考慮した、ある一定の範囲を示す面として定義するものとする。ここで、本実施の形態に係る接触防止システム10では、作業員の位置は上下方向(Z座標方向)については急激に変化しないものと仮定し、X座標,Y座標成分についてのみ誤差を考慮する。
この方法として、円で定義する方法と扇形で定義する方法との2種類が考えられ、円で定義する場合には、一例として図8に示されるように、誤差範囲を、点Pm(n+1)を中心とした半径Rの円で次の(4)式により定義する。
一方、扇形で定義する場合には、一例として図9に示されるように、点Pm(n)から点Pm(n+1)へのベクトルを考えた場合、Pm(n)を原点としてZ軸周りに±α(deg)回転させてできる2つの点と、点Pm(n)を結ぶ扇形の範囲として次の(5)式により定義する。
なお、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記誤差範囲を扇形で定義している。ここで、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記(5)式におけるθおよびkとして固定値を適用しているが、これに限らず、接触防止システム10のユーザ(一例として、建設機械40の操作者)に対し、キーボード20E等の入力手段を介して入力させる形態としてもよい。
次のステップ116では、この時点で最も新しい(直近の)各検出対象部位の部位位置情報(すなわち、直前の上記ステップ106の処理によって機械位置ログ情報データベースDB1に記憶された部位位置情報)を機械位置ログ情報データベースDB1から読み出し、次のステップ118にて、上記ステップ114の処理によって予測した各作業員の位置と、読み出した部位位置情報により示される各検出対象部位の位置との距離(本実施の形態では、ユークリッド距離)を上記人・機械間距離として算出する。
次のステップ120では、上記ステップ118の処理によって得られた人・機械間距離のうちの各作業員と当該作業員に最も近接する検出対象部位との距離に、上記予め定められた距離D以内であるものが存在するか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ122に移行してスピーカ20Gにより予め定められた音声(本実施の形態では、ブザー音)を発生させた後にステップ124に移行する一方、否定判定となった場合には上記ステップ122の処理を実行することなく、ステップ124に移行する。
ステップ124では、接触レベル情報データベースDB3から全ての情報を読み出した後、当該読み出した情報、上記ステップ102の処理によって読み出した建設機械モデル情報、上記ステップ112の処理によって読み出した人位置情報、上記ステップ114の処理によって導出した各作業員の予測位置および誤差範囲の定義、上記ステップ116の処理によって読み出した部位位置情報、および上記ステップ118の処理によって演算した人・機械間距離に基づいて、予め定められたフォーマットとされた表示画像を示す情報を構成し、次のステップ126にて、構成した情報を用いて当該表示画像をディスプレイ20Fにより表示させる。
図10には、本ステップ126の処理によってディスプレイ20Fに表示される表示画像の一例が示されている。同図に示されるように、この画像では、直近に検出された検出対象部位の位置により示される建設機械40の画像と、直近の3時点で検出された位置および予測した位置に存在する各作業員の画像とが、建設機械40の平面視外郭線からの等距離線と共に平面図として表示される。
ここで、この画像では、上記ステップ118の処理によって得られた人・機械間距離のうちの各作業員と当該作業員に最も近接する検出対象部位との距離に、接触レベル情報データベースDB3に記憶されている距離範囲に含まれるものが存在する場合、対応する作業員と検出対象部位との間に対応する表示色によって直線画像が表示される。なお、同図では、上記直線画像を便宜上、ハッチング画像として模式的に示している。
従って、建設機械40の操作者は、当該画像を参照することにより、各作業員と建設機械40との位置関係を容易に把握することができる。
次のステップ128では、本接触防止プログラムを終了させるタイミングとして予め定められたタイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ130に移行して、上記予め定められた期間(本実施の形態では、1秒)の経過待ちを行った後に上記ステップ100に戻る一方、肯定判定となった場合には本接触防止プログラムを終了する。なお、本実施の形態に係る接触防止システム10では、上記ステップ128の処理において適用する上記予め定められたタイミングとして、建設機械40の操作者がキーボード20Eを介して接触防止プログラムの実行を終了することを示す情報を入力したタイミングを適用しているが、これに限らず、例えば、対象とする建設現場における予め定められた作業終了時刻となったタイミング、パーソナル・コンピュータ20の電源スイッチがオフ状態とされたタイミング、建設機械40による作業が終了したタイミング等の他のタイミングとしてもよいことは言うまでもない。
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、建設機械の周囲に存在する人(本実施の形態では、作業員)の予め定められた時間が経過した後の位置を予測し、予測した位置と建設機械の予め定められた部位(本実施の形態では、検出対象部位)との距離を演算して適用しているので、人の予測位置を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本実施の形態では、複数の時点の人位置情報に基づいて人の移動速度および移動加速度を導出し、当該移動速度および移動加速度に基づいて人の位置を予測しているので、上記移動速度および移動加速度を用いない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本実施の形態では、建設機械の予め定められた複数の部位(検出対象部位)の位置を検出し、検出した複数の位置および予測した人の位置に基づいて、予め定められた時間が経過した後の建設機械の前記複数の部位と人との距離を演算し、演算した複数の距離のうち、各人毎に最も短い距離に基づく情報を表示するように制御しているので、より適切に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本実施の形態では、演算した距離を示す情報を表示するように制御しているので、より直感的に建設機械に対する人の接近状態を把握することができる結果、より効果的に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本実施の形態では、建設機械と人とを示す画像をさらに表示するように制御しているので、より直感的に建設機械に対する人の接近状態を把握することができる結果、より効果的に建設機械と人との接触を防止することができる。
また、本実施の形態では、演算した距離が予め定められた閾値以下となった場合に警告を示す表示(本実施の形態では、スピーカ20Gによる可聴表示)を行うように制御しているので、より効果的に建設機械と人との接触を防止することができる。
さらに、本実施の形態では、無線により検出対象とする位置(人の位置および検出対象部位の位置)を検出しているので、より簡易かつ的確に建設機械と人との接触を防止することができる。
[第2の実施の形態]
まず、図11を参照して、本第2の実施の形態に係る接触防止システム10’の構成を説明する。なお、図11は、本第2の実施の形態に係る接触防止システム10’の機能的な構成を示すブロック図であり、図1と同一の処理を実行するブロックについては図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図11に示すように、本第2の実施の形態に係る接触防止システム10’は、機械位置予測部29が、通信部27と距離演算部22との間に新たに設けられている点のみが上記第1の実施の形態に係る接触防止システム10と異なっている。
本実施の形態に係る機械位置予測部29は、機械位置ログ情報データベースDB1によって記憶された複数の時点の部位位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の各検出対象部位の位置を予測する。
次に、図12を参照して、本第2の実施の形態に係る接触防止システム10’の作用を説明する。なお、図12は、パーソナル・コンピュータ20のキーボード20E等を介して実行指示が受け付けられた際に、CPU20Aにより実行される、本第2の実施の形態に係る接触防止プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは二次記憶部20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。また、図12における図7と同一の処理を実行するステップについては図7と同一のステップ番号を付し、ここでの説明を省略する。
同図のステップ113では、この時点から遡って上記予め定められた数Xだけ各検出対象部位の部位位置情報を機械位置ログ情報データベースDB1から読み出し、ステップ116’にて、読み出した部位位置情報に基づいて、予め定められた時間(本実施の形態では、1秒)が経過した後の各検出対象部位の位置を予測する。なお、本実施の形態に係る各検出対象部位の位置の予測手法は、上記第1の実施の形態に係る作業員の位置の予測手法と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以上詳細に説明したように、本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、複数の時点の機械位置情報(本実施の形態では、部位位置情報)に基づいて、予め定められた時間が経過した後の部位(本実施の形態では、検出対象部位)の位置を予測し、予測した部位の位置および予測した人の位置に基づいて前記距離を演算しているので、建設機械の予め定められた部位の予測位置を適用しない場合に比較して、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
[第3の実施の形態]
本第3の実施の形態では、位置座標検出器31および人位置検出器50として、GPS受信機を用いた場合の形態例について説明する。
まず、図13を参照して、本第3の実施の形態に係る接触防止システム10’’の構成を説明する。なお、図13は、本第3の実施の形態に係る接触防止システム10’’の機能的な構成を示すブロック図であり、図11と同一の処理を実行するブロックについては図11と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図13に示すように、本第3の実施の形態に係る接触防止システム10’’は、位置座標検出器31に代えて位置座標検出器31’が用いられている点、人位置検出器50に代えて人位置検出器50’が用いられている点、および距離演算部22に代えて距離演算部22’が用いられている点のみが上記第2の実施の形態に係る接触防止システム10と異なっている。
本第3の実施の形態に係る接触防止システム10’’では、位置座標検出器31’および人位置検出器50’として、自身の位置を示す位置情報および当該位置の測位精度を示す精度情報を出力するGPS受信機が適用されている。
本実施の形態に係るGPS受信機は、出力するデータ・フォーマットとしてNMEA−0183が適用されており、例えば、GGAメッセージには表1に示される情報が含まれている。
表1に示すように、GGAメッセージには、フィールド6にGPSの質の指標が含まれている。
ここで、一例として図14に模式的に示すように、上記GPSの質の指標における0(測位不能)を除く1〜5の各測位条件の各々毎に、GPS受信機によって検出された位置の真の位置に対する水平方向の最大誤差が予め定められている。なお、図14における「RTK−Fix」は「リアルタイム・キネマティック、フィックス」に相当し、「RTK−Float」は「リアルタイム・キネマティック、フロート」に相当し、「D−GPS」は「ディファレンシャルGPS」に相当する。
そこで、本第3の実施の形態に係る距離演算部22’では、位置座標検出器31’から上記精度情報として出力された上記GPSの質の指標(以下、「機械指標情報」という。)と、人位置検出器50’から上記精度情報として出力された上記GPSの質の指標(以下、「人指標情報」という。)と、を用いて機械位置予測部29によって予測された建設機械40における検出対象部位の位置と、人位置予測部21によって予測された各作業員の位置と、を安全側となるように補正した上で、前記予め定められた時間が経過した後の各検出対象部位と各作業員との距離を演算する。
本第3の実施の形態に係る接触防止システム10’’では、以上のような位置の補正を実現するために、パーソナル・コンピュータ20の二次記憶部20Dにおけるデータベース領域DBに、一例として図15に示す精度変換情報データベースDB5が構築されている。
同図に示すように、本実施の形態に係る精度変換情報データベースDB5は、「GPSの質の指標」および「水平精度」の各情報が記憶されるように構成されている。
なお、上記GPSの質の指標は、上述したGGAメッセージのフィールド6の情報と同様の情報であり、上記水平精度は、対応する質の指標に対応する、検出位置の水平方向に対する最大誤差を示す情報である。同図に示される精度変換情報データベースDB5では、例えば、GPSの質の指標が‘1’である場合の水平精度が20mであり、GPSの質の指標が‘2’である場合の水平精度が50cmであることを示している。
次に、図16を参照して、本第3の実施の形態に係る接触防止システム10’’の作用を説明する。なお、図16は、パーソナル・コンピュータ20のキーボード20E等を介して実行指示が受け付けられた際に、CPU20Aにより実行される、本第3の実施の形態に係る接触防止プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは二次記憶部20Dのプログラム領域PGに予め記憶されている。また、図16における図12と同一の処理を実行するステップについては図12と同一のステップ番号を付し、ここでの説明を省略する。さらに、ここでは、錯綜を回避するために、上記GPSの質の指標として、GPS受信機から1〜5の何れかの数値のみが出力される場合について説明する。
同図のステップ100’では、機械位置検出部30の各検出器(位置座標検出器31’、方位検出器32、旋回角度検出器33、ブーム長検出器34、および起伏角度検出器35)からの検出結果、検出対象特定情報、および機械指標情報と、各人位置検出器50’からの検出結果、識別情報、および人指標情報との受信待ちを行う。
そして、ステップ117では、精度変換情報データベースDB5から全ての情報を読み出し、次のステップ118’では、上記ステップ114の処理によって予測した各作業員の位置と、上記ステップ116’の処理によって予測した各検出対象部位の位置との距離を上記人・機械間距離として、次のように算出する。
まず、この時点で最も新しい(直近の)人指標情報(すなわち、直前の上記ステップ100’の処理によって受信された人指標情報)に対応する水平精度を上記ステップ117の処理によって読み出した情報から抽出し、抽出した水平精度により示される距離だけ、最も近接する検出対象部位の方向に、上記ステップ114の処理によって予測した各作業員の位置を移動させる。
また、この時点で最も新しい(直近の)機械指標情報(すなわち、直前の上記ステップ100’の処理によって受信された機械指標情報)に対応する水平精度を上記ステップ117の処理によって読み出した情報から抽出し、抽出した水平精度により示される距離だけ、最も近接する作業者の方向に、上記ステップ116’の処理によって予測した各検出対象部位の位置を移動させる。
そして、以上の処理によって得られた、移動後の各作業員の位置と各検出対象部位の位置との距離(本実施の形態では、ユークリッド距離)を上記人・機械間距離として算出する。
以上詳細に説明したように、本第3の実施の形態では、上記第2の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、人位置検出手段(本実施の形態では、人位置検出器50’)および機械位置検出手段(本実施の形態では、位置座標検出器31’)の双方がGPS受信機により検出対象とする位置を検出しているので、これらの手段の可搬性を向上させることができると共に、低コスト化することができる。
特に、本第3の実施の形態では、前記GPS受信機が、自身の位置を示す位置情報および当該位置の測位精度を示す精度情報(本実施の形態では、GPSの質の指標)を出力し、前記GPS受信機から出力された位置情報により示される位置を、当該位置情報と共に前記GPS受信機から出力された精度情報により示される測位精度に応じた誤差範囲の最大距離だけ、前記建設機械の前記部位と前記人との距離が短くなる方向に移動した状態で当該距離を演算しているので、上記測位精度を用いない場合に比較して、より確実に建設機械と人との接触を防止することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明を抽出できる。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
例えば、上記各実施の形態では、本発明の建設機械としてクレーン車を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ショベル・カー、ブルドーザ等の他の建設機械を適用する形態としてもよい。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記各実施の形態では、建設機械40にパーソナル・コンピュータ20を搭載し、建設機械40の操作者により各作業者と建設機械40との位置関係を把握する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パーソナル・コンピュータ20を、建設現場に設けられた事務所や、建設会社に設けられている管理室等といった建設機械40以外の場所に設けておき、この場所にて各作業員と建設機械40との位置関係を把握する形態としてもよい。
また、上記各実施の形態では、各作業員ないし建設機械40の各検出対象部位の位置の予測を、直近の3つの時点の実測位置に基づいて行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、直近の2つの時点の実測位置に基づいて、当該2つの時点の実測位置の間を結ぶ直線を、当該直線と同一の長さおよび方向で遅い方の実測位置から延長させた場合の終点位置を予測位置とする形態としてもよい。この場合は、上記各実施の形態に比較して、予測程度は劣るものの、予測速度を高速化することができる。
また、上記各実施の形態では、本発明の人を作業員とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記作業員に加えて、作業員以外の子供、老人等といった他の人の1以上の組み合わせを本発明の人として適用する形態としてもよい。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記第3の実施の形態では、GPSの質の指標に応じた人の位置および各検出対象部位の位置の移動をパーソナル・コンピュータ20において行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、人位置検出器50’および位置座標検出器31’において行う形態としてもよい。この場合、パーソナル・コンピュータ20の上記移動を実行するための演算負荷を削減することができる。
また、上記第3の実施の形態では、人の位置および検出対象部位の位置の双方を、対応するGPSの質の指標に応じて移動する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、人の位置および検出対象部位の位置の何れか一方のみを、対応するGPSの質の指標に応じて移動する形態としてもよい。この場合、当該移動に関する演算負荷を半減させることができる。
また、上記第3の実施の形態では、水平方向に対する位置の検出誤差を補正する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、当該補正に加えて高さ方向に対する位置の検出誤差を補正する形態としてもよい。この場合、高さ方向に対する誤差は、水平方向に対する誤差の2倍程度になると一般的に言われているので、例えば、精度変換情報データベースDB5に記憶されている水平精度の2倍を高さ方向に対する精度として適用する形態を例示することができる。この場合、より高いレベルで建設機械と人との接触を防止することができる。
また、上記第3の実施の形態では、GPSの質の指標に応じて、検出対象部位および作業員の位置を直接移動した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、GPSの質の指標に応じて、モデル情報データベースDB4によって記憶されている建設機械モデル情報により示される建設機械40の外郭位置の位置を当該建設機械40の外側方向に上記直接移動した場合と同一の距離だけ広げる一方、作業員を作業員モデルとして定義し、当該作業員モデルの外郭位置を当該作業員モデルの外側方向に上記直接移動した場合と同一の距離だけ広げることにより、結果的に検出対象部位および作業員の位置を移動させる形態としてもよい。
また、上記第3の実施の形態では、予め定められた時間が経過した後の各検出対象部位の位置を予測して適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各検出対象部位の位置については予測することなく、直近の検出位置を適用する形態としてもよい。この場合は、当該予測に要する演算負荷を削減することができる。
また、上記第3の実施の形態では、一例として図14〜図15に示すように、GPS受信機から出力されたGPSの質の指標に対応する精度情報を固定値とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ユーザに対し、キーボード20E等の入力手段を介して、上記精度情報を入力させる形態としてもよい。この場合、上記精度情報を、接触防止システム10’’の用途や、要求される接触防止の効果の高さ等に応じて適宜変更することができるようになり、利便性を向上させることができる。
さらに、上記各実施の形態では、建設機械と人との接触を防止するシステムについて説明したが、本発明の応用例として、当該システムを建設機械と他の建設機械との接触を防止するシステムや、建設機械と他の構造物との接触を防止するシステムに変形して適用する形態を例示することができる。
なお、この場合の形態例としては、上記各実施の形態において建設機械40に設けた機械位置検出部30を上記他の建設機械や他の構造物にも建設機械40と同様に設けておき、上記各実施の形態における作業者と建設機械40との距離の算出に代えて、上記他の建設機械や上記他の構造物の各検出対象部位の位置と建設機械40の各検出対象部位の位置との距離を算出する形態を例示することができる。なお、この場合、上記他の建設機械や他の構造物が静止しているものである場合には、これらにおける各検出対象部位の位置は固定されているため、当該位置を示す情報を予め登録しておくことにより、機械位置検出部30を設ける必要がなくなる。これらの場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、上記各実施の形態で説明した接触防止システム10の構成(図1〜図3,図11参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な構成要素を削除したり、新たな構成要素を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で示した接触防止プログラムの処理の流れ(図7,図12参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要な処理ステップを削除したり、新たな処理ステップを追加したり、処理ステップの順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で示した各種データベースの構成(図4〜図6参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、一部の情報を削除したり、新たな情報を追加したり、記憶位置を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
さらに、上記各実施の形態で示した各種演算式((1)式〜(5)式参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、不要なパラメータを削除したり、新たなパラメータを追加したり、演算の順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
10,10’,10’’ 接触防止システム
20 パーソナル・コンピュータ
20A CPU(人位置予測手段,機械位置予測手段,演算手段,制御手段)
20D 二次記憶部(記憶手段)
20F ディスプレイ(表示手段)
20G スピーカ(表示手段)
20H 通信部
21 人位置予測部(人位置予測手段)
22,22’ 距離演算部(演算手段)
23 記憶部(記憶手段)
24 表示制御部(制御手段)
25 表示部(表示手段)
26 音声出力部(表示手段)
27 通信部
28 通信部
29 機械位置予測部(機械位置予測手段)
30 機械位置検出部(機械位置検出手段)
31,31’ 位置座標検出器
36 通信部
50,50’ 人位置検出器(人位置検出手段)
52 通信部
DB1 機械位置ログ情報データベース
DB2 人位置ログ情報データベース
DB3 接触レベル情報データベース
DB4 モデル情報データベース
DB5 精度変換情報データベース

Claims (13)

  1. 建設機械の周囲に存在する人の位置を検出する人位置検出手段と、
    前記人位置検出手段によって検出された位置を示す人位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の時点の前記人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置を予測する人位置予測手段と、
    前記建設機械の予め定められた部位の位置を検出する機械位置検出手段と、
    前記機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算する演算手段と、
    前記演算手段による演算結果に基づく情報を表示手段によって表示するように制御する制御手段と、
    を備えた接触防止システム。
  2. 前記人位置予測手段は、前記複数の時点の人位置情報に基づいて前記人の移動速度および移動加速度を導出し、当該移動速度および移動加速度に基づいて前記人の位置を予測する
    請求項1記載の接触防止システム。
  3. 前記機械位置検出手段は、前記建設機械の予め定められた複数の部位の位置を検出し、
    前記演算手段は、前記機械位置検出手段によって検出された複数の位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記複数の部位と前記人との距離を演算し、
    前記制御手段は、前記演算手段によって演算された複数の距離のうち、前記人毎に最も短い距離に基づく情報を前記表示手段によって表示するように制御する
    請求項1または請求項2記載の接触防止システム。
  4. 前記制御手段は、前記演算手段によって演算された距離を示す情報を前記表示手段によって表示するように制御する
    請求項1〜請求項3の何れか1項記載の接触防止システム。
  5. 前記制御手段は、前記建設機械と前記人とを示す画像をさらに前記表示手段によって表示するように制御する
    請求項1〜請求項4の何れか1項記載の接触防止システム。
  6. 前記制御手段は、前記演算手段によって演算された距離が予め定められた閾値以下となった場合に前記表示手段によって警告を示す表示を行うように制御する
    請求項1〜請求項5の何れか1項記載の接触防止システム。
  7. 前記記憶手段は、前記機械位置検出手段によって検出された位置を示す機械位置情報をさらに記憶し、
    前記記憶手段によって記憶された複数の時点の前記機械位置情報に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記部位の位置を予測する機械位置予測手段をさらに備え、
    前記演算手段は、前記機械位置予測手段によって予測された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて前記距離を演算する
    請求項1〜請求項6の何れか1項記載の接触防止システム。
  8. 前記人位置検出手段および前記機械位置検出手段は、無線により検出対象とする位置を検出する
    請求項1〜請求項7の何れか1項記載の接触防止システム。
  9. 前記人位置検出手段および前記機械位置検出手段の少なくとも一方は、GPS受信機により検出対象とする位置を検出する
    請求項1〜請求項7の何れか1項記載の接触防止システム。
  10. 前記GPS受信機は、自身の位置を示す位置情報および当該位置の測位精度を示す精度情報を出力し、
    前記演算手段は、前記GPS受信機から出力された位置情報により示される位置を、当該位置情報と共に前記GPS受信機から出力された精度情報により示される測位精度に応じた誤差範囲の最大距離だけ、前記建設機械の前記部位と前記人との距離が短くなる方向に移動した状態で当該距離を演算する
    請求項9記載の接触防止システム。
  11. 前記GPS受信機は、前記精度情報としてGPSの質を示す質情報を出力し、
    前記記憶手段は、前記質情報と、当該質情報により示される質に応じた前記測位精度を示す精度情報と、を関連付けてさらに予め記憶し、
    前記演算手段は、前記GPS受信機から出力された前記質情報に対応する前記精度情報を前記記憶手段から読み出し、読み出した前記精度情報を用いて前記移動を行う
    請求項10記載の接触防止システム。
  12. 周囲に存在する人の位置を検出する人位置検出手段によって検出された位置を示す人位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の時点の前記人位置情報に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置を予測する人位置予測手段と、
    前記建設機械の予め定められた部位の位置を検出する機械位置検出手段と、
    前記機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算する演算手段と、
    前記演算手段による演算結果に基づく情報を表示手段によって表示するように制御する制御手段と、
    を備えた建設機械。
  13. コンピュータを、
    建設機械の周囲に存在する人の位置を検出する人位置検出手段によって検出された複数の時点の人の位置に基づいて、予め定められた時間が経過した後の前記人の位置を予測する人位置予測手段と、
    前記建設機械の予め定められた部位の位置を検出する機械位置検出手段によって検出された位置および前記人位置予測手段によって予測された位置に基づいて、前記予め定められた時間が経過した後の前記建設機械の前記部位と前記人との距離を演算する演算手段と、
    前記演算手段による演算結果に基づく情報を表示手段によって表示するように制御する制御手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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