JP2011028173A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011028173A
JP2011028173A JP2009176475A JP2009176475A JP2011028173A JP 2011028173 A JP2011028173 A JP 2011028173A JP 2009176475 A JP2009176475 A JP 2009176475A JP 2009176475 A JP2009176475 A JP 2009176475A JP 2011028173 A JP2011028173 A JP 2011028173A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display image
light emission
scanner
signal
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009176475A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Kashiwada
真司 柏田
Koji Nakamura
耕治 中村
Hideaki Nishikawa
英昭 西川
Koichi Oyama
浩市 大山
Hideaki Imahori
秀晃 今堀
Yuuki Inagaki
優輝 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009176475A priority Critical patent/JP2011028173A/ja
Publication of JP2011028173A publication Critical patent/JP2011028173A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で固有振動数を調整できる光走査装置を得る。
【解決手段】振動する可動部4,6に設けたミラーにより光源2からの光ビームを反射するスキャナ1と、タイミング信号を生成するタイミング信号生成部32と、タイミング信号に基づく共振周波数の駆動信号によりスキャナ1を制御して光ビームを反射し、往復走査させるスキャナ駆動制御部40と、表示領域52に表示する表示像に応じた表示像信号を生成する表示像生成部35と、タイミング信号生成部32により生成されたタイミング信号に基づいて表示像生成部35からの表示像信号により光源2に出力する発光信号を生成する発光信号生成部34とを備える。発光信号生成部34は、更に、表示像生成部35からの表示像信号以外のときに、温度上昇により可動部4,6の固有振動数を共振周波数に調整する発光信号を光源2に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振揺動するミラーにより光源からの光ビームを反射して表示像を表示する光走査装置に関する。
従来より、共振揺動するミラーにより光源からの光ビームを反射して反射光により走査するスキャナを利用して、表示像の表示を行う光走査装置が知られている。スキャナは、ミラーの共振により光ビームを反射するので、スキャナの温度が上昇すると、ミラーの固有振動数が変化し、光ビームによる表示像が歪む。
そこで、例えば、特許文献1にあるように、温度センサを設けてミラー周囲の温度を測定し、測定した温度に基づいて予め記憶したテーブルからその温度での固有振動数を求め、基本クロックをその固有振動数となるように変調して、ミラーをそのときの温度の固有振動数で振動するようにしている。
また、特許文献2にあるように、ミラーを揺動可能に支持する梁部に圧電素子を貼り付け、圧電素子に交流電圧を印加して、ミラーを共振振動させると共に、圧電素子に直流電圧を印加して梁部の張力を変化させることにより、固有振動数を調整するようにしている。
更に、特許文献3にあるように、ミラーを揺動可能に支持する梁部に近接して発熱部を設け、発熱部の発熱により梁部を加熱して固有振動数を変更できるようにしている。
特開2006−145772号公報 特開2007−25608号公報 特開2004−69731号公報
しかしながら、こうした従来のもの、例えば、特許文献1のものでは、温度センサを設けると共に、温度に応じた固有振動数のテーブルを記憶し、温度に応じて基本クロックを固有振動数と一致するように変調しなければならず、回路構成等が複雑になるという問題があった。
また、特許文献2のものでは、梁部に貼り付けた圧電素子に直流電圧を印加する回路を設けなければならず、回路構成等が複雑になるという問題があった。更に、特許文献3のものでは、梁部に近接して発熱部を設けると共に、発熱素子駆動回路を設けなければならず、装置や回路構成が複雑になるという問題があった。
本発明の課題は、簡単な構成で固有振動数を調整できる光走査装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
振動する可動部に設けたミラーにより光源からの光ビームを反射するスキャナと、
タイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
前記タイミング信号に基づく共振周波数の駆動信号により前記スキャナを制御して前記光ビームを反射し、往復走査させるスキャナ駆動制御手段と、
表示領域に表示する表示像に応じた表示像信号を生成する表示像生成手段と、
前記タイミング信号生成手段により生成された前記タイミング信号に基づいて前記表示像生成手段からの前記表示像信号により前記光源に出力する発光信号を生成する発光信号生成手段とを備えた光走査装置において、
前記発光信号生成手段は、更に、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力することを特徴とする光走査装置がそれである。
前記発光信号生成手段は、前記表示像信号以外のときの前記発光信号を前記表示像を表示する前記表示像信号に応じて増減して、前記スキャナへの前記光源の発光による発光エネルギーを略一定にし、前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整してもよい。その際、前記発光信号生成手段は、前記増減により、前記スキャナへの前記光源の発光による前記発光エネルギーを、前記表示像を表示する際の前記表示像信号に基づく発光による最大発光エネルギーと同じにしてもよい。
また、前記発光信号生成手段は、前記光ビームの走査による各1ライン毎に、前記スキャナへの前記光源の発光による発光エネルギーを略一定にするようにしてもよい。あるいは、前記発光信号生成手段は、前記光ビームの走査による各1フレーム毎に、前記スキャナへの前記光源の発光による発光エネルギーを略一定にするようにしてもよい。
更に、前記スキャナの状態を検出するセンサを備え、かつ、前記発光信号生成手段は、更に、前記センサにより検出した前記スキャナの状態に基づいて、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力するようにしてもよい。その際、前記センサは前記スキャナによる反射位置を検出するものでもよい。あるいは、前記センサは前記スキャナの温度を検出するものであってもよい。前記発光信号生成手段は、前記光ビームの反射による各1ライン毎、あるいは各1フレーム毎に、前記センサにより検出した前記スキャナの状態に基づいて、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力するようにしてもよい。
更に、前記スキャナにより反射された前記光ビームを前記表示像を表示する表示領域以外では遮断する遮断手段を備えた構成としてもよい。また、前記スキャナは、1つの前記ミラーを互いに交差する方向に揺動して、前記光源からの前記光ビームを交差する主走査方向と副走査方向とに反射する構成のものでもよい。
本発明の光走査装置は、表示像信号以外のときに光ビームを発光させるので、表示像に影響を与えることなく、温度上昇によりスキャナの固有振動数を共振周波数に調整でき、簡単な構成で歪みのない表示像を得ることができるという効果を奏する。
また、光源からのスキャナへの発光エネルギーが略一定となるように増減して、スキャナの温度が略一定の温度で定常状態となるようにすると、センサや発熱素子等を追加することなく、簡単な構成で歪みのない表示像を得ることができる。その際、発光エネルギーを表示像を表示する際の表示像信号に基づく最大発光エネルギーと同じにすると、より確実に、また無駄なエネルギーを使わずにスキャナの固有振動数を共振周波数に調整できる。
更に、1ライン毎に発光エネルギーが略一定となるようにすると、温度の変動を小さくでき、あるいは、1フレーム毎に発光エネルギーが略一定となるようにすると、処理をより簡単に行える。
あるいは、スキャナの状態を検出するセンサを備え、スキャナの状態に基づいて、表示像信号以外のときに光ビームを発光させると、表示像に影響を与えることなく、温度上昇によりスキャナの固有振動数を共振周波数に調整できるので、簡単な構成で歪みのない表示像を得ることができるという効果を奏する。
また、遮断手段を設けることにより、表示領域以外での光ビームの照射を遮断でき、表示像と関係のない発光による表示を防止できる。
簡単な構成で固有振動数を調整できる。
本発明の一実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 本実施形態のスキャナの概略構成図である。 図2のCC断面図である。 本実施形態の制御回路において行われる表示制御処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のスキャナによる表示領域への表示像の表示の説明図である。 本実施形態のスキャナによる表示領域への表示像の表示と表示領域以外での発光との説明図である。 第2実施形態としての光走査装置の概略構成図である。 図2のDD断面図である。 第2実施形態の制御回路において行われる表示制御処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態のスキャナによる表示領域への表示像の表示と表示領域以外での発光との説明図である。
以下本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1はスキャナで、スキャナ1は半導体レーザ等の光源2からの光ビームをスクリーン等の表示領域52に向けて反射する。スキャナ1は、本実施形態では、図2に示すように、図示しないミラー等が貼り付けられた第1可動部4を備え、第1可動部4の外周側には四角枠状の第2可動部6が設けられている。第1可動部4と第2可動部6とは第1可動部4の上下両側に設けられた一対の主走査ねじりバネ部8,10により連結されている。
一対の主走査ねじりバネ部8,10は同一直線上に配置されており、弾性変形することにより、第1可動部4を図2に矢印Aで示すように、第1可動部4を一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動させて、ミラーにより光ビームを主走査方向に反射することができるように構成されている。
また、第2可動部6の外周側には四角枠状の固定部12が設けられており、第2可動部6と固定部12とは第2可動部6の左右両側に設けられた一対の副走査ねじりバネ部14,16により連結されている。一対の副走査ねじりバネ部14,16は同一直線上に配置されており、かつ、一対の主走査ねじりバネ部8,10に直交するように配置されている。
一対の副走査ねじりバネ部14,16は、弾性変形することにより、第2可動部6を図2に矢印Bで示すように、第2可動部6を一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動させて、ミラーにより光ビームを副走査方向に反射することができるように構成されている。
更に、第1可動部4と第2可動部6との間には、一対の主走査櫛歯電極18,20が設けられている。一対の主走査櫛歯電極18,20は第1可動部4から第2可動部6に向かって、一対の主走査ねじりバネ部8,10と直交方向に突出された多数の櫛歯部18a,20aを備えると共に、第2可動部6から第1可動部4に向かって、一対の主走査ねじりバネ部8,10と直交方向に突出された多数の櫛歯部18b,20bを備えている。
第1可動部4側の多数の櫛歯部18a,20aと第2可動部6側の多数の櫛歯部18b,20bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、図3に示すように、一方の櫛歯部18a,18bは、それぞれ電極18a1,18b1と絶縁膜18a2,18b2と薄膜電極18a3,18b3とが順に積層されて形成されている。
第1可動部4の薄膜電極18a3と第2可動部6の電極18b1との間に電圧を印加すると、静電気力により第1可動部4の薄膜電極18a3が第2可動部6の電極18b1に引き寄せられて、第1可動部4が一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動する。この第1可動部4の揺動により、主走査方向に光ビームを反射することができる。
第2可動部6と固定部12との間にも、一対の副走査櫛歯電極22,24が設けられている。一対の副走査櫛歯電極22,24は、一対の主走査櫛歯電極18,20と同様の構成で、第2可動部6から固定部12に向かって、一対の副走査ねじりバネ部14,16と直交方向に突出された多数の櫛歯部22a,24aを備えると共に、固定部12から第2可動部6に向かって、一対の副走査ねじりバネ部14,16と直交方向に突出された多数の櫛歯部22b,24bを備えている。
第2可動部6側の多数の櫛歯部22a,24aと固定部12側の多数の櫛歯部22b,24bとは、隙間を空けて交互に配置されており、また、櫛歯部22a,22b,24a,24bは、それぞれ電極と絶縁膜と薄膜電極とが順に積層されて形成されている。
第2可動部6の薄膜電極と固定部12の電極との間に電圧を印加すると、静電気力により第2可動部6の薄膜電極が固定部12の電極に引き寄せられて、第2可動部6が一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動する。この第2可動部6の揺動により、副走査方向に光ビームを反射することができる。
尚、本実施形態では、第1可動部4の薄膜電極18a3と第2可動部6の電極18b1の間の静電気力により、第1可動部4を一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動させる。また、第2可動部6の薄膜電極と固定部12の電極の間の静電気力により、第2可動部6を一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動させるが、これに限らず、圧電素子の伸縮や電磁力により、主走査ねじりバネ部8,10や副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動させるものでもよい。
スキャナ1と光源2とは制御回路31に接続されており、制御回路31は図示しないスクリーン等の表示領域52への表示に応じた各画素の表示の同期をとるためのタイミング信号を生成するタイミング信号生成部32を備えている。
タイミング信号生成部32からのタイミング信号は発光信号生成部34に出力され、発光信号生成部34はこのタイミング信号生成部32からのタイミング信号と表示像生成部35からの表示像の各画素に応じた表示像信号とを受け、発光信号生成部34は、これらの信号に基づいて発光信号を生成する。発光信号生成部34は生成した発光信号を光源2に出力し、光源2を画素毎に駆動制御し、光源2から光ビームをスキャナ1に向けて出射する。表示像生成部35は内蔵するメモリに記憶した表示像、あるいは、図示しない外部のパソコン等から入力される表示像の各画素に応じた表示像信号を発光信号生成部34に出力する。
タイミング信号生成部32は、タイミング信号をスキャナ駆動制御部40の主走査駆動信号生成部36と副走査駆動信号生成部38とに出力するように接続されている。主走査駆動信号生成部36はこのタイミング信号を受けて、予め設定された正弦波の主走査駆動信号を生成し、主走査駆動信号を主走査櫛歯電極18に出力し、第1可動部4を一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動する。これにより、正弦波の主走査駆動信号に応じて、第1可動部4が正弦波運動をし、光源2からの光ビームを主走査方向に反射する。
また、副走査駆動信号生成部38も同様にこのタイミング信号を受けて、予め設定された正弦波の副走査駆動信号を生成し、副走査駆動信号を副走査櫛歯電極22に出力し、第2可動部6を一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動する。これにより、正弦波の副走査駆動信号に応じて、第2可動部6が正弦波運動をし、光源2からの光ビームを副走査方向に反射する。
第1可動部4と第2可動部6の各固有振動数に主走査駆動信号生成部36と副走査駆動信号生成部38とからの主・副走査駆動信号の周波数(共振周波数)を合わせることにより、大きな揺動角度を得ることができる。
一方、光ビームがスキャナ1に照射されると、光ビームの発光エネルギーによりスキャナ1の温度が変化(上昇)し、温度が変化すると、主走査ねじりバネ部8,10や副走査ねじりバネ部14,16のヤング率が変化して、それに伴って第1可動部4や第2可動部6の固有振動数も変化する。固有振動数と共振周波数とがずれると、スキャナ1の位相にずれが生じたり、スキャナ1の振幅に変化が生じたりして、表示像が歪む。
主走査駆動信号生成部36と副走査駆動信号生成部38とからの主・副走査駆動信号の共振周波数は、予め実験等により、光ビームの発光エネルギーが後述する基準エネルギーで連続してスキャナ1に照射され、それによりスキャナ1の温度が略一定になるときの固有振動数となるように設定されている。
図5に示すように、本実施形態では、主走査駆動信号生成部36は表示領域52に表示像を表示する際、正弦波の主走査駆動信号を出力する。この主走査駆動信号に応じて、第1可動部4が揺動し、光ビームを反射して、主走査方向に往復走査させる。また、副走査駆動信号生成部38は表示領域52に表示像を表示する際、正弦波の副走査駆動信号を出力する。この副走査駆動信号に応じて、第2可動部6が揺動し、光ビームを反射して、副走査方向に往復させる。
また、1走査線上に画素が等間隔で割り当てられて、画素により表示像が表示される。タイミング信号生成部32には、予め表示に用いる走査線や画素の位置関係が予め記憶されており、発光信号生成部34は表示する表示像の内容に応じて適切なタイミングで光源2を駆動制御し、光ビームによる表示を行わせる。
表示領域52には、主走査方向の走査と副走査方向の走査とのほぼ中央の領域が用いられ、この表示領域52内に表示像が表示されるように、表示像に応じて表示領域52内の画素が割り当てられる。
本実施形態では、例えば、図示しないスクリーンに表示像を表示する際、スクリーンには表示領域52のみ光ビームによる画素が表示されるように、スキャナ1により反射された光ビームを遮断する遮断手段としての遮断板54が設けられている。遮断板54には表示領域52に応じた窓がほぼ中央に形成され、窓を通った光ビームにより表示領域52に表示像が表示され、それ以外の光ビームは遮断されてスクリーンには届かないように構成されている。
遮断板54は、必要に応じて設ければよく、スクリーンの大きさがほぼ表示領域52と同じであれば、遮断板54を設けなくてもよい。あるいは、表示領域52への表示像の表示に支障がなければ、遮断板54を設けることなく、光ビームの反射により表示領域52以外のスクリーン上に照射してもよい。
次に、制御回路31において行われる表示制御処理について図4に示すフローチャートによって説明する。
まず、タイミング信号生成部32からスキャナ1を駆動するタイミング信号を主副走査駆動信号生成部36,38に出力し、主走査駆動信号生成部36から主走査駆動信号を、副走査駆動信号生成部38から副走査駆動信号をスキャナ1に出力して、スキャナ1を駆動する(ステップ100(以下、S100という。以下同様。))。これにより、スキャナ1の第1可動部4と第2可動部6とが揺動する。
次に、1フレーム当たりの基準エネルギーを算出する(S110)。光源2から照射された光ビームがスキャナ1のミラーにより反射される際に、スキャナ1に光源2からの発光エネルギーが付加されるが、各フレームで表示する表示像に応じて画素数が変化し、光源2が発光する画素数が異なると付加される発光エネルギーも異なる。
写真等を表示領域52の全体に表示する場合には、表示領域52内の全画素を表示するので、光ビームによりスキャナ1に付加される発光エネルギーは最大となり、この最大発光エネルギーを基準エネルギーとして算出してもよい。表示領域52内の全画素を表示する場合に限らず、表示像が文字や記号等のキャラクターのみからなる場合のように、全画素を同時に表示に用いない場合には、例えば、最大でも全画素のうちの60%等の一定の画素のみ使用する際には、その一定の割合の画素を表示する場合の発光エネルギーを基準エネルギーとして算出してもよい。あるいは、予め表示する多数の表示像が既知の場合には、その多数の表示像のうちの最大の発光エネルギーとなるものを基準エネルギーとして算出してもよい。
表示像が変わる毎に、毎回この基準エネルギーをスキャナ1に付加すると、スキャナ1はこれに応じて温度が上昇して、略一定温度(目標温度)で定常状態となる。スキャナ1の固有振動数もこの温度に応じたものとなる。主走査駆動信号生成部36と副走査駆動信号生成部38とからの主・副走査駆動信号はこの基準エネルギーに対応した温度に応じた固有振動数の共振周波数に予め設定されている。
続いてカウンターNに0を代入してから(S120)、表示像生成部35で第N+1フレームの表示像を決定する(S130)。カウンターNは最初は0であることから、第1フレームを表示する表示像として決定する。
そして、第N+1フレームの表示像の発光エネルギーを算出する(S140)。例えば、スキャナ1をプロジェクターとして用いて、表示領域52に表示する表示像が文字や記号等のキャラクター等からなる資料画像で、複数の静止画としての表示像(1フレーム分)を切り換えて表示するような場合、複数の表示像ではそれぞれ発光エネルギーが異なる。光ビームを照射して、表示領域52に文字や記号等のキャラクター等を多数表示する場合には発光エネルギーが高く、表示するキャラクター等が少ない場合には発光エネルギーが低くなる。
表示像を表示する際、発光する画素数をカウントすることにより、第N+1フレームの表示像の発光エネルギーを算出できる。三原色でカラー表示する場合には、三原色毎に発光する画素数をカウントすることにより発光エネルギーを算出できる。更に、各画素毎に、発光の強弱による発光量の差がある場合には、その強弱を加味した発光量をも発光する画素に関連付けて算出すればよい。前述したS110の処理の実行による基準エネルギーの算出でも、同様に画素に基づいて行えばよい。
続いて、S110の処理の実行により算出した基準エネルギーと、S140の処理の実行により算出した第N+1フレームの表示像の発光エネルギーとの差分を算出する(S150)。
次に、第N+1フレームでの表示領域52以外で発光する光ビームの発光量をデフォルト設定する(S160)。これは、後述する処理の実行により、S150の処理により算出した差分に基づいて、表示領域52の外側でも光ビームを発光して、遮断板54に光ビームを照射する。その際の光源2の発光量(発光の強弱)を所定の初期値として設定する。
そして、S150の処理により算出した差分の発光エネルギーを照射するため、第N+1フレームの表示領域52以外の表示画素を決定する(S170)。S150の処理の実行により算出した差分の発光を表示領域52以外で行うために、表示領域52の外側の画素を決定する。
例えば、図5に示すように、表示領域52に大きな円を表示する表示像(画素数18)と、図6に示すように、小さな円を表示する表示像(画素数10)とを繰り返し表示する場合を例にする。そして、図5に示す表示領域52に大きな円を表示する表示像(画素数18)のときの発光エネルギーを、S110の処理の実行により算出される1フレーム当たりの基準エネルギーとする。
図6に示すように、小さな円を表示する表示像(画素数10)のときには、表示が小さい分(画素数差8)、発光エネルギーが小さい。基準エネルギーとの差分の発光エネルギーを照射するために、表示領域52の外側の画素(画素数差分8)を決定する。表示領域52以外に決定する画素は、図6に示すように、表示領域52の外側に均等に配置してもよく、あるいは、主走査方向の1走査線上に連続して配置してもよい。
本実施形態では、遮断板54を用いて、表示領域52以外を走査する光ビームは遮断している。この表示領域52以外の画素で発光しても、表示領域52に表示する表示像には影響を与えない。表示像に影響を与えないのであれば、遮断板54を用いることなく、表示領域52以外の画素で発光させて、スクリーン上にその画素を表示させるようにしてもよい。
また、表示像に影響を与えないのであれば、表示領域52内であっても、差分による画素を発光するようにしてもよい。例えば、表示領域52内に、差分による画素により表示領域52内に枠や直線等を表示するようにしてもよい。更に、カラー表示する際には、表示像以外の表示領域52内の画素をある色の背景色として、発光するようにしてもよい。即ち、表示領域52の内外にかかわらず、表示像信号以外のときのタイミングで発光させることにより、発光エネルギーをスキャナ1に付加できる。
表示領域52の全体に写真等を表示像として表示する場合には、差分の発光をさせる画素には、表示領域52以外の画素を用いる必要があり、一般的には差分の発光を確保するためには、表示領域52内の画素数と、表示領域52以外の画素数とを同数とする必要がある。
しかし表示領域52以外では、光源2の発光量(発光の強弱)を表示領域52内の発光量よりも大きくすると、発光エネルギーが増えるので、その際には、表示領域52内の画素数と、表示領域52以外の画素数とを同数とする必要はない。
続いて、S160の処理の実行により設定した発光量とS170の処理の実行により決定した画素とによる発光エネルギーはS140の処理により算出した差分に等しいか否かを判断する(S180)。
差分に等しいときには(S180:YES)、S130の処理により決定した表示領域52に表示する表示像と、S170の処理により決定した表示領域52以外の画素とに応じて、発光信号生成部34で第N+1フレームでの発光信号を生成して、光源2に出力し、光源2から光ビームを発光して、第N+1フレームの表示像を描画する(S190)。そして、次フレームの開始タイミングまで待機して(S200)、待機後、カウンタNをインクリメントする(S210)。
一方、S180の処理の実行により、発光エネルギーが差分よりも小さいときには(S180:NO)、表示領域52に第N+1フレームの表示像を表示するための画素以外の、S170の処理により決定した画素の発光量を発光エネルギーが差分と等しくなるように調整する(S220)。そして、S180〜S210の処理を行い、光源2から光ビームを発光して、第N+1フレームの表示像を描画する(S190)。そして、次フレームの開始タイミングまで待機して、待機後、カウンタNをインクリメントする(S210)。
次に、S130以下の処理を繰り返して、次フレームの表示像も同様にして表示領域52に表示すると共に、発光エネルギーが基準エネルギーとなるように、表示領域52以外にも光ビームを照射して、スキャナ1の温度が略一定の温度で定常状態となるようにする。これにより、その温度でのスキャナ1の固有振動数と共振周波数とが同じになり、歪みのない表示像が表示される。
このように本実施形態では、表示像の表示以外のタイミングで光ビームを発光させて温度上昇によりスキャナ1の固有振動数を共振周波数に調整するので、簡単な構成で歪みのない表示像を得ることができる。
また、表示像の表示以外のときのタイミングでの発光信号を表示像を表示する表示像信号に応じて、発光エネルギーが略一定となるように増減して、スキャナ1の温度が略一定の温度で定常状態となるようにして、スキャナ1の固有振動数を共振周波数に調整する。よって、センサや発熱素子等を追加することなく、簡単な構成で歪みのない表示像を得ることができる。
その際、発光エネルギーを表示像を表示する際の表示像信号に基づく最大発光エネルギーと同じにすることにより、確実に、また無駄なエネルギーを使わずにスキャナ1の固有振動数を共振周波数に調整できる。更に、各1フレーム毎に、発光エネルギーを略一定にすることにより、差分の算出回数を低減でき、処理をより簡単に行える。
尚、本実施形態では、各1フレーム当たりの基準エネルギーを算出して、1フレーム単位で、差分に基づく表示領域52以外の画素を決定しているが、主走査方向の1ライン当たりの基準エネルギーを算出して、1ライン単位で、差分に基づく表示領域52以外の画素を決定するようにしてもよい。
本実施形態では、主走査方向と副走査方向とに振動させる2次元のスキャナ1を用いたがこれに限らず、複写機に用いられるような、スキャナ1が主走査方向に振動する第1可動部4のみを備え、このスキャナ1により反射された光ビームを回転する転写ドラムに照射して、表示像を形成するもの等でも、同様に実施可能である。
スキャナ1により光ビームを主走査方向に反射し、転写ドラムを副走査方向に回転して転写ドラム上に表示像を表示して、用紙に転写する。その際、光ビームを、スキャナ1により転写ドラムの外側にまで反射し、転写ドラムの外側で光ビームを発光して、スキャナ1の温度が略一定の温度となるように、光源2を制御するようにしてもよい。また、主走査方向の1ライン当たりの基準エネルギーを算出して、1ライン毎に、差分に基づく表示領域52以外の画素を決定するようにしてもよい。
尚、本実施形態では、表示像生成部35が表示像生成手段を構成し、スキャナ駆動制御部40がスキャナ駆動制御手段を構成し、タイミング信号生成部32がタイミング信号生成手段を構成し、発光信号生成部34が発光信号生成手段を構成すると共に、表示制御処理の実行が発光信号生成手段として働く。
次に、前述した実施形態の光走査装置と異なる第2実施形態の光走査装置について説明する。第2実施形態のスキャナ1も、前述した実施形態と基本的構成を同じにし、前述した実施形態と同じ部材については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示すように、前述したスキャナ1の他方の櫛歯部20a,20bに、それぞれ電極20a1,20b1と絶縁膜20a2,20b2と薄膜電極20a3,20b3とが順に積層されて形成されている。第1可動部4が一対の主走査ねじりバネ部8,10の廻りに揺動した際、第1可動部4の電極20a1と第2可動部6の薄膜電極20b3との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第1可動部4による主走査方向の反射位置を検出することができる。
また、同様に、第2可動部6が一対の副走査ねじりバネ部14,16の廻りに揺動した際、第2可動部6の電極と固定部12の薄膜電極との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化により、第2可動部6による副走査方向の反射位置を検出することができる。
図7に示すように、主走査櫛歯電極20と副走査櫛歯電極24とは位置検出部48に接続されており、位置検出部48は主走査櫛歯電極20の電極と薄膜電極との間の静電容量の変化に基づいて、第1可動部4による主走査方向の反射位置を検出すると共に、副走査櫛歯電極24の電極と薄膜電極との間の静電容量の変化に基づいて、第2可動部6による副走査方向の反射位置を検出する。位置検出部48は、検出した主走査方向の反射位置と副走査方向の反射位置との検出信号を発光信号生成部34aに出力する。
尚、本実施形態では、スキャナ1が2次元スキャナであるので、主走査方向の走査線が略一定の間隔となるように、副走査方向に第2可動部6の揺動を第1可動部4の揺動と同期させないと、表示像が歪む。位置検出部48からの主走査方向の反射位置と副走査方向の反射位置との検出信号とに基づいて、主走査駆動信号生成部36と副走査駆動信号生成部38とが、それぞれ正弦波の主走査駆動信号の位相と正弦波の副走査駆動信号の位相とを変更して、第1可動部4の揺動と第2可動部6の揺動とを同期させるようにしている。
本第2実施形態の表示制御処理について、図9に示すフローチャートによって説明する。尚、前述した実施形態と同じ処理については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
まず、本第2実施形態では、タイミング信号生成部32からスキャナ1を駆動するタイミング信号を主副走査駆動信号生成部36,38に出力し、主走査駆動信号生成部36から主走査駆動信号を、副走査駆動信号生成部38から副走査駆動信号をスキャナ1に出力して、スキャナ1を駆動する(S100)。スキャナ1の第1可動部4と第2可動部6とが揺動し、位置検出部48が主走査櫛歯電極20と副走査櫛歯電極24との静電容量の変化から、反射位置を検出する。
続いてカウンターNに0を代入してから(S120)、表示像生成部35で第N+1ラインの表示像を決定する(S130a)。カウンターNは最初は0であることから、第1ラインを表示する表示像として決定する。
次に、スキャナ1の第1可動部4と第2可動部6との揺動により、位置検出部48が主走査櫛歯電極20と副走査櫛歯電極24との静電容量の変化から、反射位置を検出する(S145)。
続いて、スキャナ1の温度を上げる必要があるか否かを判断する(S155)。スキャナ1は、予め、前述したように、温度が上昇すると表示像にずれを生じる。そこで、本第2実施形態では、発光エネルギーの付加により上昇する高めの温度のときに、スキャナ1の固有振動数と共振周波数とが一致するように設定している。
温度を上げるか否かは、1ライン前でのS145の処理により検出した反射位置から、例えば、予めスキャナ1の固有振動数と共振周波数とが一致した状態での反射位置を検出して記憶し、この一致した状態での反射位置とずれているか否かにより判断する。
両反射位置が一致して、固有振動数と共振周波数とが一致しているときには、温度を上げる必要がないと判断して(S155:NO)、そのまま、S130aの処理により決定した第N+1ラインの発光を実行して、表示像を表示する(S190a)。そして、次ラインの開始タイミングまで待機して(S200a)、待機後、カウンタNをインクリメントする(S210)。次に、S130a以下の処理を繰り返して、次ラインの表示像も同様にして表示領域52に表示する。
尚、本実施形態では、位置検出部48により反射位置を検出してスキャナ1の状態を検出しているが、これに限らず、温度センサをスキャナ1に設けて温度を直接検出するようにしてもよい。
一方、S155の処理の実行により、温度を上げる必要があると判断すると(S155:YES)、第N+1ラインでの表示領域52以外で発光する光ビームの発光量をデフォルト設定する(S160a)。
そして、スキャナ1の温度を上げるため、第N+1ラインの表示領域52以外のときのタイミングで表示する画素を決定する(S170a)。前述したS145の処理の実行により検出した反射位置のずれに基づいて、表示領域52以外での表示画素を決定する。両反射位置のずれ量と表示画素数との関係は予めマップ等として記憶しておくとよい。
次に、第N+1ラインの表示領域52以外での表示画素の発光による発光エネルギーはスキャナ1の必要温度上昇分に等しいか否かを判断する(S185)。必要温度上昇分とは、スキャナ1の固有振動数を共振周波数に一致させるために、スキャナ1の温度を今の温度から一致させる温度に上昇させるための温度差である。
必要温度上昇分に等しいと判断したときには(S185:YES)、表示領域52に表示する表示像の表示画素と、S170aの処理により決定した表示領域52以外の画素とに応じて、発光信号生成部34で第N+1ラインでの発光信号を生成して、光源2に出力し、光源2から光ビームを照射して、第N+1ラインの表示像を描画する(S190a)。そして、次ラインの開始タイミングまで待機して(S200a)、待機後、カウンタNをインクリメントする(S210)。
一方、S185の処理の実行により、発光エネルギーが必要温度上昇分に等しくないと判断したときには(S185:NO)、表示領域52に第N+1ラインの表示像を表示するための画素以外の、S170aの処理により決定した画素の発光量を発光エネルギーが必要温度上昇分と等しくなるように調整する(S220a)。そして、S185〜S210の処理を行い、発光信号生成部34で第N+1ラインでの発光信号を生成して、光源2に出力し、光源2から光ビームを発光して、第N+1ラインの表示像を描画する(S190a)。次ラインの開始タイミングまで待機して、待機後、カウンタNをインクリメントする(S210)。
次に、S130a以下の処理を繰り返して、次ラインの表示像も同様にして表示領域52に表示すると共に、発光エネルギーが必要温度上昇分となるように、表示領域52以外にも光ビームを照射して、スキャナ1の温度が略一定の温度で定常状態となるようにする。これにより、スキャナ1の固有振動数と共振周波数とが同じになり、歪みのない表示像が表示される。
例えば、図10に示すように、第1ラインでの反射位置の検出結果から、第2ラインではスキャナ1の温度を上げる必要があると判断して(S155:YES)、ずれ量から表示画素を決定する(S170a)。駆動当初は温度が低いことから、温度を上げる必要があり、ずれ量に基づいて、表示画素を決定する(画素数5)。
そして、第11ラインを表示する際には、第3ラインから第10ラインを走査している間に温度が低下することもあり、温度を上げる必要があると判断する(S155:YES)。そして、表示領域52以外の表示画素を、表示領域52内に表示する画素に基づいて、S145の処理により検出されたずれ量から決定する(S170a)。表示画素を決定した後、表示画素とデフォルトの発光量とでは発光エネルギーが必要温度上昇分に足りないときには(S185:NO)、等しくなるように発光量を増加させる。そして、第11ラインを発光させた後、第17ラインで再び反射位置のずれから温度を上げる必要があるときには、表示領域52以外の表示画素を決定して、発光させる。
カウンタNの値が1フレーム分になったときには、カウンタNをクリアして次のフレームの表示のために、更に、フレーム毎に前述した表示制御処理を繰り返し実行して、連続した表示像等を表示する。
本第2実施形態では、スキャナ1の反射位置や温度等の状態を検出して、表示領域52以外にも光ビームを照射して、スキャナ1の温度が略一定の温度で定常状態となるようにする。これにより、その温度でのスキャナ1の固有振動数と共振周波数とが同じになり、歪みのない表示像が表示される。
本第2実施形態でも、表示像の表示以外のタイミングで光ビームを発光させて温度上昇によりスキャナ1の固有振動数を共振周波数に調整するので、簡単な構成で表示像の歪みを解消できる。また、光ビームの走査による各1ライン毎に、スキャナの状態が同じになるようにすることにより、スキャナ1をより一定の温度に保つことができる。
第2実施形態では、1ライン毎に表示画素を決定しているが、1フレーム毎に表示画素を決定するようにしても、同様に実施可能であり、処理をより簡単に行える。
尚、本第2実施形態では、表示像生成部35が表示像生成手段を構成し、スキャナ駆動制御部40がスキャナ駆動制御手段を構成し、タイミング信号生成部32がタイミング信号生成手段を構成し、発光信号生成部34が発光信号生成手段を構成し、主走査櫛歯電極20、副走査櫛歯電極24、位置検出部48が位置検出手段を構成すると共に、表示制御処理の実行が発光信号生成手段として働く。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1…スキャナ 2…光源
4…第1可動部 6…第2可動部
8,10…主走査ねじりバネ部
12…固定部
14,16…副走査ねじりバネ部
18,20…主走査櫛歯電極
22,24…副走査櫛歯電極
31…制御回路
32…タイミング信号生成部
34,34a…発光信号生成部
35…表示像生成部
36…主走査駆動信号生成部
38…副走査駆動信号生成部
40…スキャナ駆動制御部
48…位置検出部 52…表示領域
54…遮断板

Claims (12)

  1. 振動する可動部に設けたミラーにより光源からの光ビームを反射するスキャナと、
    タイミング信号を生成するタイミング信号生成手段と、
    前記タイミング信号に基づく共振周波数の駆動信号により前記スキャナを制御して前記光ビームを反射し、往復走査させるスキャナ駆動制御手段と、
    表示領域に表示する表示像に応じた表示像信号を生成する表示像生成手段と、
    前記タイミング信号生成手段により生成された前記タイミング信号に基づいて前記表示像生成手段からの前記表示像信号により前記光源に出力する発光信号を生成する発光信号生成手段とを備えた光走査装置において、
    前記発光信号生成手段は、更に、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記発光信号生成手段は、前記表示像信号以外のときの前記発光信号を前記表示像を表示する前記表示像信号に応じて増減して、前記スキャナへの前記光源の発光による発光エネルギーを略一定にし、前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記発光信号生成手段は、前記増減により、前記スキャナへの前記光源の発光による前記発光エネルギーを、前記表示像を表示する際の前記表示像信号に基づく発光による最大発光エネルギーと同じにすることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記発光信号生成手段は、前記光ビームの走査による各1ライン毎に、前記スキャナへの前記光源の発光による発光エネルギーを略一定にすることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記発光信号生成手段は、前記光ビームの走査による各1フレーム毎に、前記スキャナへの前記光源の発光による発光エネルギーを略一定にすることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 更に、前記スキャナの状態を検出するセンサを備え、
    かつ、前記発光信号生成手段は、更に、前記センサにより検出した前記スキャナの状態に基づいて、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  7. 前記センサは前記スキャナによる反射位置を検出するものであることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記センサは前記スキャナの温度を検出するものであることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  9. 前記発光信号生成手段は、前記光ビームの反射による各1ライン毎に、前記センサにより検出した前記スキャナの状態に基づいて、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の光走査装置。
  10. 前記発光信号生成手段は、前記光ビームの反射による各1フレーム毎に、前記センサにより検出した前記スキャナの状態に基づいて、前記表示像生成手段からの前記表示像信号以外のときに、温度上昇により前記可動部の固有振動数を前記共振周波数に調整する発光信号を前記光源に出力することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の光走査装置。
  11. 更に、前記スキャナにより反射された前記光ビームを前記表示像を表示する表示領域以外では遮断する遮断手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の光走査装置。
  12. 前記スキャナは、1つの前記ミラーを互いに交差する方向に揺動して、前記光源からの前記光ビームを交差する主走査方向と副走査方向とに反射することを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の光走査装置。
JP2009176475A 2009-07-29 2009-07-29 光走査装置 Pending JP2011028173A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176475A JP2011028173A (ja) 2009-07-29 2009-07-29 光走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176475A JP2011028173A (ja) 2009-07-29 2009-07-29 光走査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011028173A true JP2011028173A (ja) 2011-02-10

Family

ID=43636953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009176475A Pending JP2011028173A (ja) 2009-07-29 2009-07-29 光走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011028173A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017120371A (ja) * 2015-12-25 2017-07-06 株式会社リコー 光走査装置及び画像表示装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296138A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Sony Corp 駆動素子
JP2006323355A (ja) * 2005-04-18 2006-11-30 Seiko Epson Corp 光走査装置、光走査装置の制御方法及び画像表示装置
JP2008015001A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Seiko Epson Corp 画像表示装置及び画像表示装置の制御方法
JP2008116678A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Sony Corp 表示装置及び表示方法
JP2008228436A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Seiko Epson Corp アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置
JP2009139430A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Seiko Epson Corp 走査型画像表示システム及び走査型画像表示装置
JP2010139687A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Panasonic Corp 画像表示装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296138A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Sony Corp 駆動素子
JP2006323355A (ja) * 2005-04-18 2006-11-30 Seiko Epson Corp 光走査装置、光走査装置の制御方法及び画像表示装置
JP2008015001A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Seiko Epson Corp 画像表示装置及び画像表示装置の制御方法
JP2008116678A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Sony Corp 表示装置及び表示方法
JP2008228436A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Seiko Epson Corp アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置
JP2009139430A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Seiko Epson Corp 走査型画像表示システム及び走査型画像表示装置
JP2010139687A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Panasonic Corp 画像表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017120371A (ja) * 2015-12-25 2017-07-06 株式会社リコー 光走査装置及び画像表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6891402B2 (ja) 光偏向装置、画像形成装置、画像表示装置、物体装置、及び光偏向装置の調整方法
US8395633B2 (en) Scanning type image display apparatus
TWI477879B (zh) 雷射投影機
JP2010261979A (ja) レーザプロジェクタ
JP6024332B2 (ja) 画像表示装置
TW201222010A (en) Image display device
JP5417915B2 (ja) レーザプロジェクタ
JPWO2012111698A1 (ja) 走査型画像表示装置及びその画像表示方法
JP5098759B2 (ja) 画像投影装置
JP2008083603A (ja) 光走査素子、光走査装置、光走査型表示装置及び網膜走査型表示装置
JP2009198988A (ja) 画像表示装置
EP2891917B1 (en) Optical deflection device, optical scanning apparatus, image display apparatus, and image forming apparatus
JP4735535B2 (ja) 光走査素子、光走査装置、光走査型表示装置、網膜走査型表示装置及び光走査素子における貫通孔の生成方法
JP2011028173A (ja) 光走査装置
JP2023158162A (ja) 光走査装置、光走査方法およびプログラム
JP2009104085A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP7027689B2 (ja) 光偏向装置および画像投影装置
JP5879175B2 (ja) 画像形成装置
JP5849058B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4998291B2 (ja) 光走査装置
JP5806964B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2013043432A (ja) 画像形成装置
JP2011150071A (ja) 光走査装置
JP2005208608A (ja) マイクロミラースキャナーとその制御方法
JP5879305B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130115