JP2010139687A - 画像表示装置 - Google Patents

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研一 笠澄
Akira Kurozuka
章 黒塚
Tadaya Yamamoto
格也 山本
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圭司 杉山
Tatsuo Ito
達男 伊藤
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Abstract

【課題】走査されるレーザ光の一部を遮蔽する光遮蔽部を配置して、この遮蔽部に走査されている間のレーザ光の光量を調整することによりMEMSミラーの温度変動を低減し安定に低消費電力で動作することができる走査型の画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像表示装置10は、コヒーレント光11を出射するコヒーレント光源12と、コヒーレント光11を走査する走査光学系13と、コヒーレント光11を遮断する光遮断部14と、入力画像信号に応じてコヒーレント光11の光量を調整する光変調部15とを備え、光遮断部14によりコヒーレント光11が遮断される間に、入力画像信号に応じてコヒーレント光11の光量を光変調部15により変調して制御した構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源としてレーザ光を使用した走査型の画像表示装置において、低消費電力で安定に動作する画像表示装置に関する。
近年、光源としてレーザ光を使用する画像表示装置は、レーザ光の単色性と高輝度性を活かした、色再現範囲の広い高輝度の表示ができる画像表示装置として注目されている。
このような画像表示装置がレーザ光を走査する走査型で構成される場合、光学系が簡略化でき小型化できる利点があるためにMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイスが用いられている。MEMSデバイスをMEMS共振ミラーとして用いてレーザ光をラスタースキャンすることにより投影画像の明度を均一にした画像投影装置が提案されている(特許文献1参照)。MEMSミラーの水平方向のラスタースキャン速度の変化に対応してレーザ光の発光強度を調整することにより、スクリーン上の輝点が均等な明るさとなるようにしている。また、レーザ走査により直接網膜走査を行うHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が注目されている。
しかしながら、このようなMEMSミラーを用いた画像表示装置がレーザ光を走査して画像表示を行っている場合に、レーザ光の一部がMEMSミラーに吸収されてMEMSミラーの温度上昇が起こる。その結果、MEMSミラーの動作に乱れが生じて表示される画像が乱れるなどの問題が生じることがある。通常、MEMSミラーはその共振周波数付近で振動させて用いることが多く、レーザ光の吸収による温度上昇が大きいと共振周波数が微妙に変化するためである。
このような問題を解決するために、2次元の走査において水平走査と垂直走査との同期の動作を確実に制御することにより良好な表示品位を確保し得る走査型の画像表示装置が提案されている(特許文献2参照)。垂直走査のスキャナを必要に応じて所定の時間だけ停止させることにより同期を確実に制御している。
また、MEMSミラーの共振振動を検出するセンサーを設けて投影画像の振幅を検出し、この信号に基づいて補正部によりMEMSミラーを駆動する駆動信号を電気的に補正してMEMSミラーの共振振動の振幅を一定に制御している(特許文献3参照)。このように制御することにより、画像表示装置はスクリーンに投影する画面の大きさを一定に保つことができるとしている。
また、MEMSミラーを水平走査ミラーとして使用し、振れ角が常に検知できるように検知素子を配置してミラーが共振周波数で所定の振れ角になるように調整している例もある(例えば、特許文献4参照)。このような構成とすることにより、ミラーが所定の振れ角を越えずに精度良く調整できるように検知信号などの電気信号を用いてミラー駆動部を制御している。
特開2006−343397号公報 特開2008−65310号公報 特開2008−116678号公報 国際公開第2008/032485号パンフレット
しかしながら、上記で説明した従来の技術においては、振れ角を検知する、あるいは状況に応じてミラーの駆動を電気的に調整または補正するなど複雑な構成や制御が必要となる課題があった。また、電気的に制御する場合でも振れ角の変化に制御速度が追いつかず振れ角が不安定になる課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、走査されるレーザ光の一部を遮断する光遮断部を配置して、この光遮断部に走査されている間のレーザ光の光量を調整することによりMEMSミラーの温度変動を低減し安定に動作することができる走査型の画像表示装置を提供することを目的とする。
さらに、このような構成によりMEMSミラーを安定に動作させることができるので、従来の技術のように複雑な構成や制御をする必要がなく、低消費電力の画像表示装置を提供することを目的とする。また、従来の技術と合わせて用いることにより、より安定に動作する走査型の画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、コヒーレント光を出射するコヒーレント光源と、前記コヒーレント光を高速側走査と低速側走査の2次元方向に走査する走査光学系と、前記コヒーレント光の光路に配置され、前記コヒーレント光を遮断する光遮光部と、入力画像信号に応じて前記コヒーレント光の光量を調整する光変調部と、を備え、前記光遮光部は、低速側走査方向に走査される前記コヒーレント光の少なくとも一部を遮光し、前記光変調部は、前記コヒーレント光源の所定の期間における積算光量が一定になるように、前記光遮光部に入射する光の光量を変調することを特徴とする。
このような構成により、MEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し、安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また光遮光部は、光遮断部の内側に形成された開口部を備え、光遮断部は、前記スクリーンの上下端部及び左右端部に入射するコヒーレント光を遮光する構成としてもよい。
また、コヒーレント光源としてレーザ光源を使用し、コヒーレント光としてレーザ光源より出射されるレーザ光を用い、走査光学系により2次元方向に走査されたレーザ光を投影するスクリーンをさらに備えた構成としてもよい。
このような構成とすることにより、簡略な光学系を有してさらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、走査光学系により、レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいてレーザ光の高速側走査の1ライン分での積算光量を一定にしている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、フレーム毎または複数のフレームにおいてさらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、走査光学系により、レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいてレーザ光の高速側走査の1往復分での積算光量を一定にしている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、フレーム毎または複数のフレームにおいてさらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、走査光学系により、レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいてレーザ光の低速側走査の1ライン分での積算光量を一定にしている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、フレーム毎または複数のフレームにおいてさらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、走査光学系により、レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいてレーザ光の低速側走査の1往復分での積算光量を一定にしている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、フレーム毎または複数のフレームにおいてさらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、走査光学系により、レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、光変調部により連続する複数のフレームにおいてレーザ光の1フレーム分での積算光量を一定にしている構成としてもよい。
このような構成とすることにより、複数のフレームにおいてフレーム毎にさらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、光遮断部は、開口部と周辺部とからなり、レーザ光が開口部に走査される画像表示期間とレーザ光が周辺部に走査される周辺部走査期間との時間が等しくなる大きさに開口部を形成している構成としてもよい。
このような構成とすることにより、レーザ光の光量を変調することが容易となるのでさらに走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、走査光学系は少なくともMEMSミラーを含む構成としてよい。このような構成とすることにより、MEMSミラーを含む走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、レーザ光源は、少なくとも赤色レーザ光源、緑色レーザ光源および青色レーザ光源からなるRGB光源である構成としてもよい。
このような構成とすることにより、色再現範囲が広く高輝度で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、レーザ光源は、さらに紫外レーザ光を出射する紫外レーザ光源または赤外レーザ光を出射する赤外レーザ光源を少なくとも備えた構成としてもよい。
このような構成とすることにより、さらにMEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
本発明の画像表示装置によれば、レーザ光などのコヒーレント光が光遮断部により遮断されるときに光量を変化させて、MEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作させることができる。このことにより、簡略な光学構成の走査光学系を有する小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、形状等についても模式的に示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置10の概略構成を示す模式図である。
本実施の形態1の画像表示装置10は、コヒーレント光11を出射するコヒーレント光源12と、コヒーレント光11を走査する走査光学系13と、コヒーレント光11を遮断する光遮断部14と、入力画像信号に応じてコヒーレント光11の光量を調整する光変調部15とを備えている。そして、画像表示装置10は光遮断部14によりコヒーレント光11が遮断される間に、入力画像信号に応じてコヒーレント光11の光量を光変調部15により変調して制御した構成としている。ここで、コヒーレント光11には、例えば可視のレーザ光11を用いることができ、このときにはコヒーレント光源12として可視のレーザ光源12を使用している。
また、図1に示すように走査光学系13は、例えば、少なくともMEMSミラー13mを含む光学構成としてもよい。このような走査光学系13を矢印13aに示す2次元の方向に振ることにより、水平方向16aおよび垂直方向16bの2次元方向16に走査されたレーザ光11を投影するスクリーン17をさらに備えた構成としている。なお、図1に示すようにレーザ光源12、光変調部15およびMEMSミラー13mはそれぞれ制御部18により配線18aを介して電気的に制御されている。また、スクリーン17上において、レーザ光11は矢印17aの方向に高速側走査が行われ、矢印17bの方向に低速側走査が行われている。
図2は、図1の画像表示装置10において光遮断部14がない場合の走査光学系13によりスクリーン17に描画する動作を示す模式図である。図(a)は走査光学系13からスクリーン17までの光学的な動作を示す図、(b)は水平走査角θの時間的な変化を示す図である。
図2(a)に示すようにMEMSミラー13mによりレーザ光11は基準線11aに対して、例えば水平走査角θで水平方向16aに高速側走査が行なわれてスクリーン17のいずれかの端17cの近傍まで走査される。そののちに垂直方向16bに少し低速側走査が行なわれる。そして、再び水平方向16aに高速側走査が行なわれてスクリーン17のいずれかの端17cの近傍まで走査される。このような動作を各画像のフレーム毎に繰り返している。
図2(b)はこのような動作を水平走査角θの時間軸における変化として表している。図2(b)に示すように、レーザ光11が図2(a)のスクリーン17の周辺部17dに走査されているときには垂直方向16bへ移動する前後の周辺部走査期間11bになる。よって、水平走査角θの時間的な変化は少なくなる。一方、レーザ光11がスクリーン17の両端近傍の周辺部17d以外の領域に走査されるときには、通常の画像を表示する画像表示期間11cとなるので水平走査角θの時間的な変化は相対的に大きくなる。
図3は、図1の画像表示装置10に示す光遮断部14がある場合の、走査光学系13によりスクリーン17に描画する動作を示す模式図を示す。図(a)は走査光学系13からスクリーン17までの光学的な動作を示す図、(b)は水平走査角θの時間的な変化を示す図である。
図3(a)において、レーザ光11は光遮断部14の周辺部14aに走査されるときには遮光され、光遮断部14の開口部14bに走査されるときにスクリーン17に到達する。したがって、図3(a)に示すように、主に水平方向16aの高速側走査が行なわれることとなる。なお、垂直方向16bに少し低速側走査が行なわれ、再び水平方向16aに高速側走査が行なわれるまでの間に周辺部14aに走査されるレーザ光11は、周辺部14aにより遮光されスクリーン17には到達しない。すなわち、図3(b)に示す画像表示期間11cに走査される走査角Dの範囲のレーザ光11のみが、開口部14bを通り抜けてスクリーン17に走査される。
図4は従来例を示すものであり、明るいシーンと暗いシーンを画像表示するときのレーザ光11の水平走査角θと光量との時間変化量を表す。また、(a)は明るいシーンでの水平走査角θの時間変化量を表す図、(b)は(a)に対応したレーザ光11の光量の時間変化量を表す。また図(c)は暗いシーンでの水平走査角θの時間変化量を表す図、(d)は(c)に対応したレーザ光11の光量の時間変化量を表す図である。
図4(a)および(c)に示すように水平走査角θは、光遮光部14により光が遮光されていないため、図4(b)に示すように明るいシーンを画像表示する場合には光量の時間変化量b1は大きくなる。よって、レーザ光の平均光量d2は高い値となっている。
一方、図4(d)に示すように暗いシーンを画像表示する場合には光量d1は、光量b1に比べて小さくなり、そのためレーザ光の平均光量d2、図4(d)に示すように非常に小さい量となっている。
このような場合には、図4(b)に示す明るいシーンでの平均光量b2に対する、図4(d)に示す暗いシーンでの平均光量d2の割合である比率、すなわちb2/d2が1とはならず、1よりも小さい値となっている。したがって、明るいシーンから暗いシーンまたは暗いシーンから明るいシーンへと急に変わった場合には、MEMSミラー13mに走査されるレーザ光11の光量が急に変わるの。そのため、MEMSミラー13mでのレーザ光11の吸収量が変わり、温度変動が生じる。そうすると、MEMSミラー13mは、通常その共振周波数を利用して、例えば10kHzから数10KHzと比較的大きな周波数で振動しているので、急な温度変動が生じた場合には共振周波数に変動が生じる。その結果、MEMS駆動信号とMEMS振動との位相がずれる、振動振幅が変化するなどの場合が生じて、安定な動作に支障をきたすケースが起こり得る。また、MEMS駆動信号とMEMS振動との位相がずれた場合には、図中右向きにレーザ光11が走査される間に表示される画像と、図中左向きにレーザ光11が走査される画像とが位置ずれを起こし、左右にずれた二重画像を生じてしまう。また振動振幅が変化すると画像サイズや画像の拡大率が変化してしまう。
また、光遮光部をレーザとスクリーンの間に配置した場合の、また、(a)は明るいシーンでの水平走査角θの時間変化量を表す。また、(b)は(a)に対応したレーザ光11の光量の時間変化量を表す。図(c)は暗いシーンでの水平走査角θの時間変化量を表す図、(d)は(c)に対応したレーザ光11の光量の時間変化量を図5に示す。
図5に示すように、光遮光部に入射する間の時間変化量を、明るいシーンおよび暗いシーンでb2、d2のおよそ同値としている。この構成によりレーザの平均光量b3、d3の差異は小さくはなる。しかし、同様に前述の課題を有する。
そこで、まずレーザ光が光遮光部により遮光される期間(以下、周辺部走査期間11bと呼ぶ。)の光量を、レーザ光が光遮光部により遮光されずにスクリーンに照射される期間(以下、画像表示期間11cと呼ぶ。)の光量と異ならせることで、上記の課題を解決する。この構成を以下説明する。
図6は明るいシーンと暗いシーンを画像表示するときのレーザ光11の水平走査角θと光量との時間変化量を表す図で、図(a)は明るいシーンでの水平走査角θの時間変化量を表す。また図(b)は(a)に対応したレーザ光11の光量の時間変化量を表す図、(c)は暗いシーンでの水平走査角θの時間変化量を表す図、(d)は(c)に対応したレーザ光11の光量の時間変化量を表す図である。
図6(b)および(d)は図4(b)および(d)と異なり、明るいシーンと暗いシーンにおいて、周辺部走査期間11bの間にレーザ光11の光量を一定にしているのではない。明るいシーンの場合は周辺部走査期間11bの間の光量を小さくし、逆に暗いシーンの場合は周辺部走査期間11bの間の光量が大きくなるように、シーンに対応して調整している。
すなわち、図6(b)に示す明るいシーンと図6(d)に示す暗いシーンにおいて、MEMSミラー13mで吸収されるレーザ光11の光量が一定になるようにしている。このことにより平均光量b3と平均光量d3が等しくなるように、周辺部走査期間11bのときに走査されるレーザ光11の光量を調整している。図6(b)に示す明るいシーンのときには、画像表示期間11cでのレーザ光11の光量b1は大きいので、周辺部走査期間11bでのレーザ光11の光量b2は非常に小さい量としている。一方、図6(d)に示す暗いシーンのときには、画像表示期間11cでのレーザ光11の光量d1は小さいので、周辺部走査期間11bでのレーザ光11の光量d2は平均光量d3を超える大きい量としている。
このように光遮断部14によりレーザ光11が遮断される間に、入力画像信号に応じてレーザ光11の光量を光変調部15により変調して制御する。この構成により、明るいシーンと暗いシーンとでMEMSミラー13mに走査されるレーザ光11の光量b3およびd3を等しくしている。
以上のように、レーザ光11の光量が異なる場合においても、周辺部走査期間11bに入射するレーザ光の光量を、レーザ光11の平均光量が一定となるように変調することで、レーザの積算光量を一定にすることが可能になる。よって、MEMSミラー13mの温度変動が生じないようにすることができ、安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置10を実現することができる。
本実施形態における画像表示装置10を、図1を用いて更に説明する。
コヒーレント光源からの光が入射する光変調部15は、制御部18によって電気的に制御されており、制御部18は入力画像信号に応じて、遮光部14に入射するレーザ光の変調度を制御する。ここで、光変調度15の変調度について、あらかじめ入力画像信号の大きさに応じてチャートが制御部に格納されており、制御部はそのチャートに基づいて光変調度を変調してもよい。
また、図6(a)、(c)の水平走査角の一周期を1とした場合に、周辺部走査期間11bにレーザ光が入射する時間が占める割合をαとした場合には、
αb2+(1−α)b1=αd2+(1−α)d1 ・・・(式1)
を満たすように、周辺部走査期間11bに入射する光の変調度を計算してもよい。
なお、本実施例では、水平走査角θの一周期分の時間における光源の積算光量が一定となるように変調したが、この所定の期間は任意に設定可能であり、その他の例について以下に述べる。
図7は1フレーム分の画像を表示するために光遮断部14にレーザ光(図示せず)が走査されている軌跡19を表す模式図である。ここでは、レーザ光は水平方向16aに高速側走査を行ったのちに垂直方向16bに低速側走査を行い再び水平方向16aに高速側走査を行う。この動作を図7に示すように繰り返し行うことにより1フレーム分の画像を表示している。また、光遮断部14の開口部14bに走査されたレーザ光は開口部14bを通過してスクリーン(図示せず)に到達して画像を表示する。
ここで、図3(a)に示すように、走査光学系13によりレーザ光11は水平方向16aへの高速側走査と垂直方向16bへの低速側走査との2次元方向に走査される。また、光変調部(図示せず:図1の光変調部15参照)により画像を表示するフレーム毎または複数のフレームにおいて、レーザ光11の高速側走査の1ライン分(図3(b)の水平走査角θの1/2周期分)の積算光量を一定にしている。このような例は、図6(b)および(d)に示されており、高速側走査の1ライン分は、1組の画像表示期間11cおよび周辺部走査期間11bに相当する。
また、同様に図3(a)に示すように走査光学系13によりレーザ光11は、水平方向16aへの高速側走査と垂直方向16bへの低速側走査との2次元方向に走査される。光変調部(図示せず:図1の光変調部15参照)により、フレーム毎または複数のフレームにおいてレーザ光11の高速側走査の1往復分(図3(b)の水平走査角θの1周期分)の積算光量を一定にしている。このような例は、図6(b)および(d)に示されており、高速側走査の1往復分は、2組の画像表示期間11cおよび周辺部走査期間11bに相当する。
図8は、図7と同様に1フレーム分の画像を表示するために、光遮断部14にレーザ光(図示せず)が走査されている軌跡19を表す模式図である。ここで、1フレーム分の軌跡19のうち上述の1往復分の軌跡19bを実線で表し、他は破線で表している。
なお、垂直方向16bにたいしては後述するように矢印19cで示すようにレーザ光の軌跡が表されている。
また、走査光学系13によりレーザ光11は水平方向16aへの高速側走査と垂直方向16bへの低速側走査との2次元方向に走査される。また光変調部(図示せず:図1の光変調部15参照)により画像を表、示する連続する複数のフレームにおいてレーザ光11の1フレーム分での積算光量を一定にして動作させてもよい。
このような構成とすることにより、フレーム毎または複数のフレームにおいてさらにMEMSミラー13mなどの走査光学系13の温度変動を低減し、安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置10を実現することができる。
ところで光遮断部14は開口部14bと周辺部14aとから構成されており、周辺部14aによりスクリーン17に走査されるレーザ光11を遮断する。このときの開口部14bと周辺部14aとの大きさは用途などに応じて決めればよい。したがって、レーザ光11が開口部14bに走査される画像表示期間11cとレーザ光11が、周辺部14aに走査される周辺部走査期間11bとの時間が等しくなる大きさに開口部14bを形成しているようにしてもよい。
このような構成とすることにより、画像表示期間11cを確保しつつレーザ光11の積算光量を一定にするためのレーザ光11の光量は、b1−d1=d2−b2と設定すればよく変調が容易となる。したがって、さらに走査光学系13の温度変動を低減し安定に動作することができる小型で低消費電力の画像表示装置10を実現することができる。
図10は本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置30の別の概略構成を示す模式図である。図10は実施の形態1の画像表示装置10、20とは、走査光学系を構成するMEMSミラーが2つのMEMSミラー31、32で構成されているところが異なる。
上述の低速側走査は、実施の形態1の図1に示すMEMSミラー13mのように、1つのミラーで高速側走査と併せて行うことができる。しかしながら図10においては、これらの動作を分離して水平方向16aに高速側走査を行うMEMSミラー31と、垂直方向16bに低速側走査を行うMEMSミラー32とに分離することより、走査光学系33を構成している。このような構成とすることにより、2次元方向の走査を確実に精度良く行うことができる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態1にかかる他の画像表示装置20の概略構成を示す模式図である。画像表示装置10と異なるところは、レーザ光源12が少なくとも赤色レーザ光源(R光源)12r、緑色レーザ光源(G光源)12gおよび青色レーザ光源(B光源)12bからなるRGB光源であるところである。R光源12r、G光源12gおよびB光源12bからのレーザ光11は、それぞれダイクロイックミラー21でまとめられて反射ミラー22で折り返されて光変調部15に入射している。
このような構成とすることにより、色再現範囲が広く高輝度で低消費電力の画像表示装置20を実現することができる。
さらに、図9に示すように、少なくとも赤外レーザ光(IR光)11irを出射する赤外レーザ光源(IR光源)12irを備えた光源の構成としてもよい。このIR光源12irは、レーザ光11およびIR光11irのMEMSミラー13mでの吸収量が一定になるように強度変調される。そうすると、RGB光によって表示される画像の明るさによって変化するMEMSミラー13mのRGB光の吸収量の変化を補償し、MEMSミラー13の温度を一定とすることができる。なお、IR光11irに換えて、あるいは加えて紫外レーザ光を出射する紫外レーザ光源を備えた構成としても同様の効果が期待できる。
この構成では、RGB光源に加えて赤外レーザ光源が必要になる反面、温度補償に用いる赤外光源や紫外光源からの光11irが観察者から見えず出力画像に影響をあたえないため、図1に用いていた光遮断部14が不要になる。
このような構成とすることにより、さらにMEMSミラー13mなどの走査光学系13の温度変動を低減し安定に動作することができる、小型で低消費電力の画像表示装置20を実現することができる。
本発明の画像表示装置は、レーザ光などのコヒーレント光が光遮断部により遮断されるときに光量を変化させて、MEMSミラーなどの走査光学系の温度変動を低減し安定に動作させることができる。このことにより、ディスプレイ装置全般に適用することができる簡略な光学構成の走査光学系を有する、小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができ有用である。
本発明の実施の形態1にかかる画像表示装置の概略構成を示す模式図 光遮断部がない場合で、(a)は走査光学系からスクリーンまでの光学的な動作を示す図、(b)は水平走査角θの時間的な変化を示す図 光遮断部がある場合で、(a)は走査光学系からスクリーンまでの光学的な動作を示す図、(b)は水平走査角θの時間的な変化を示す図 従来の、単位時間当たりのレーザ光の水平走査角および光量の時間変化量を示す図 遮光部を設けた場合の、単位時間当たりのレーザ光の水平走査角および光量の時間変化量の一例を示す図 本発明の実施の形態1における、単位時間当たりのレーザ光の水平走査角θと光量との時間変化量、レーザ光の光量の時間変化量を表す図 1フレーム分の画像を表示するために光遮断部にレーザ光が走査されている軌跡を表す模式図 1フレーム分の画像を表示するために光遮断部にレーザ光が走査されている軌跡を表す模式図 本発明の実施の形態1にかかる他の画像表示装置の概略構成を示す模式図 本発明の実施の形態2にかかる画像表示装置の概略構成を示す模式図
符号の説明
10,20,30 画像表示装置
11 レーザ光(コヒーレント光)
11a 基準線
11b 周辺部走査期間
11c 画像表示期間
11ir IR光(赤外レーザ光)
12 レーザ光源(コヒーレント光源)
12r R光源(赤色レーザ光源)
12g G光源(緑色レーザ光源)
12b B光源(青色レーザ光源)
12ir IR光源(赤外レーザ光源)
13,33 走査光学系
13a,17a,17b,19c 矢印
13m,31,32 MEMSミラー
14 光遮断部
14a 周辺部
14b 開口部
15 光変調部
16 2次元方向
16a 水平方向
16b 垂直方向
17 スクリーン
17c 端
17d 周辺部
18 制御部
18a 配線
19,19a,19b,23 軌跡
21 ダイクロイックミラー
22 反射ミラー
30 光検出器

Claims (13)

  1. コヒーレント光を出射するコヒーレント光源と、
    前記コヒーレント光を高速側走査と低速側走査の2次元方向に走査する走査光学系と、
    前記コヒーレント光の光路に配置され、前記コヒーレント光を遮断する光遮光部と、
    入力画像信号に応じて前記コヒーレント光の光量を調整する光変調部と、を備え、
    前記光遮光部は、低速側走査方向に走査される前記コヒーレント光の少なくとも一部を遮光し、
    前記光変調部は、前記コヒーレント光源の所定の期間における積算光量が一定になるように、前記光遮光部に入射する光の光量を変調することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記前記コヒーレント光が投影されるスクリーンを備え、
    前記光遮光部は、前記コヒーレント光源と前記スクリーンの間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光遮光部は、前記光遮断部の内側に形成された開口部を備え、
    前記光遮断部は、前記スクリーンの上下端部及び左右端部に入射するコヒーレント光を遮光することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記走査光学系により、前記レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、前記光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいて前記レーザ光の前記高速側走査の1ライン分での積算光量を一定にしていることを特徴とする請求項1〜3記載の画像表示装置。
  5. 前記走査光学系により、前記レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、前記光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいて前記レーザ光の前記高速側走査の1往復分での積算光量を一定にしていることを特徴とする請求項1〜4に記載の画像表示装置。
  6. 前記走査光学系により、前記レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、前記光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいて前記レーザ光の前記低速側走査の1ライン分での積算光量を一定にしていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記走査光学系により、前記レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、前記光変調部によりフレーム毎または複数のフレームにおいて前記レーザ光の前記低速側走査の1往復分での積算光量を一定にしていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記走査光学系により、前記レーザ光は高速側走査と低速側走査との2次元方向に走査され、前記光変調部により連続する複数のフレームにおいて前記レーザ光の1フレーム分での積算光量を一定にしていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記光遮断部は、開口部と周辺部とからなり、前記レーザ光が前記開口部に走査される画像表示期間と前記レーザ光が前記周辺部に走査される周辺部走査期間との時間が等しくなる大きさに開口部を形成していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記走査光学系は少なくともMEMSミラーを含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記レーザ光源は、少なくとも赤色レーザ光源、緑色レーザ光源および青色レーザ光源からなるRGB光源であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記レーザ光源は、さらに紫外レーザ光を出射する紫外レーザ光源または赤外レーザ光を出射する赤外レーザ光源を少なくとも備えたことを特徴とする請求項11に記載の画像表示装置。
  13. 前記画像表示装置は、少なくとも前記光変調部を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、光変調部を制御し、前記入力画像信号の大きさに関わらず、前記コヒーレント光源の所定の期間における積算光量が一定となるように、前記光遮光部に入射する光の光量を変調させることを特徴とする請求項1〜12に記載の画像表示装置。
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