JP2009157111A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示装置において、高解像度であっても、明るさとコントラストを良好に保ちつつ、簡素な構成にできるようにする。
【解決手段】画像表示装置1は、レーザビームL、L、Lを発生するレーザ光源2R、2G、2Bと、表示面7a上に、複数の変調要素を備える2次元変調素子7と、レーザビームL、L、Lを、変調要素の2つ以上にまたがる大きさとなるように集光して、表示面7a上で、ラスタ走査させる走査部20と、画像信号に基づいて、レーザ光源2R、2G、2Bの変調動作を制御するための第1の変調信号、および2次元変調素子7による空間変調動作を制御するための第2の変調信号を生成する信号変換部と、レーザビームL、L、Lを変調する光ビーム変調制御部と、2次元変調素子7の変調要素を制御する変調素子制御部と、投影光学系9とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置に関する。
従来、レーザビーム走査を用いた画像表示装置や、LCOSやLCDなどの2次元光変調デバイスを用いた画像表示装置が知られている。
例えば、特許文献1には、レーザビームを偏向するミラーによって、レーザビームを2次元方向に走査せしめるレーザ投射部を備え、走査位置に応じてレーザビームを変調し、スクリーン上に2次元画像を表示するディスプレイ装置が記載されている。
再公表特許第WO2005/083494号公報
しかしながら、上記のような従来の画像表示装置には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、表示解像度は、レーザビームのスポット径、偏向ミラーの偏向速度、レーザビームの変調周波数などに制約される。この場合、表示解像度を高くするためには、レーザビームのスポット径を絞り、偏向ミラーの偏向速度およびレーザビームの変調周波数を増大させる必要がある。特に、変調周波数は水平解像度と垂直解像度の積に比例して高周波になるため、変調手段の応答性が急激に悪化し、表示解像度を向上してもかえって画像コントラストが低下してしまい、良好な画像を表示することができなくなるという問題がある。
また、2次元光変調デバイスを用いる場合には、表示光をフレーム画像ごとに空間変調するため、変調周波数は低減できるものの、カラー画像表示を行うためには、複数の2次元変調手段が必要となるため、装置構成が複雑になってしまうという問題がある。
また、1つの2次元変調デバイスを用いて、表示光を切り替えて色順次に変調することも考えられるが、この場合、変調の応答周波数を高くする必要があり、仮に応答周波数を向上できたとしても、光量が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、高解像度であっても、明るさとコントラストを良好に保ちつつ、簡素な構成とすることができる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、変調可能な光ビームを発生する光源と、表示面上に、互いに直交する2軸方向に沿ってそれぞれに一定のピッチをなして配列された複数の変調要素を備える2次元変調素子と、前記光源で発生された前記光ビームを、少なくとも1方向の光束径が前記変調要素の2つ以上にまたがる大きさとなるように集光して、前記2次元変調素子の前記表示面上で、前記1方向に直交する方向を水平走査方向としてラスタ走査させる走査部と、画像信号に基づいて、前記光源の変調動作を制御するための第1の変調信号、および前記2次元変調素子による空間変調動作を制御するための第2の変調信号を生成する信号変換部と、前記第1の変調信号によって前記光源を制御して前記光ビームを変調する光ビーム変調制御部と、前記表示面に走査された光ビームを空間変調するため、前記第2の変調信号によって前記2次元変調素子の前記変調要素を制御する変調素子制御部と、前記空間変調された前記光ビームの像を、拡大投影する投影光学系とを備える構成とする。
この発明によれば、画像信号に基づいて、信号変換部により第1および第2の変調信号を生成し、これらの変調信号を、それぞれ光ビーム変調制御部および変調素子制御部に送出する。これにより、光源では第1の変調信号で変調された光ビームが発生され、この光ビームが、走査部によって2次元変調素子の表示面にラスタ走査される。このとき、光ビームの1方向の光束径は、2次元変調素子の変調要素の2つ以上にまたがる大きさとされ、この1方向をラスタ走査の垂直走査方向に合わせることで、ラスタ走査の水平走査ラインは、2以上の変調要素にまたがるライン幅を備える。
変調素子制御部は、第2の変調信号によって2次元変調素子の各変調要素を制御し、これにより走査された光ビームが空間変調される。そして、この空間変調された光ビームの像が、投影光学系によって、投影面に拡大投影され、画像信号に基づく画像が投影面に表示される。
2次元変調素子の変調要素は、光ビームの光束径の範囲に2つ以上含まれる大きさを有するため、投影面に表示された画像は、光ビームの走査条件による表示解像度を上回る2次元変調素子の表示解像度によって表示される。
また、走査部では、表示解像度の割に低速の走査を行うのみでよく、光源の変調周波数も低減される。
また、光ビームの光束径は2次元変調素子の表示要素2つ以上含む大きさで良いため、光ビーム光源として発光範囲のより広い高出力な光源を利用できるので、明るい画像を表示することが容易にできる。
また、表示画像のコントラストは、光ビームの変調によるコントラストと2次元表示素子による変調のコントラストとが重畳されたものとなるので、両者よりも高いコントラストを得ることができ、コントラストを良好に保つことができる。更には、元画像のコントラストを強調した画像を得ることもできる。
本発明の画像表示装置によれば、光ビームを2つ以上の変調素子を含む2次元変調素子上に走査して画像を表示するため、高解像度であっても、明るさとコントラストを良好に保ちつつ、簡素な構成とすることができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す模式的な構成図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の制御ユニットの機能構成を示す機能ブロック図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置に用いる2次元変調素子の表示面上における光ビームの走査について説明する模式説明図である。
本実施形態の画像表示装置1は、フルカラーの画像をスクリーン10などの投影面に拡大投影するもので、例えば、ビデオプロジェクタ、プロジェクションテレビジョンなどの画像表示装置として好適に用いることができるものである。
画像表示装置1の概略構成は、図1、2に示すように、レーザ光源2R、2G、2B、ダイクロイックミラー3R、3G、3B、走査部20、偏光ビームスプリッタ6、2次元変調素子7、投影光学系9、および制御ユニット200(図2参照)を備える。
レーザ光源2R、2G、2Bは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に対応する波長を有するレーザビームL、L、Lを発生させ、同径の平行光束として出射するものである。
レーザ光源2R、2G、2Bは、画像表示装置100のレーザ変調制御部202と電気的に接続されており、それぞれから出射されるレーザビームL、L、Lを個別に変調できるようになっている。
レーザ光源2R、2G、2Bは、例えば、それぞれの波長を有するレーザダイオードとコリメートレンズとの組合せや、ガスレーザと例えばAO変調器、EO変調器などの変調手段との組合せなどを採用することができる。レーザダイオードを用いる場合には、レーザビームL、L、Lの偏光方向は、後述する共通の光路上に合成されたときに、同方向となるような位置関係に配置される。
ダイクロイックミラー3R、3G、3Bは、それぞれレーザビームL、L、Lを共通の光路上に合成して後述する走査部20の偏向器4に導くために、適宜の反射率波長特性、透過率波長特性を有するフィルタ面を備えたものであり、レーザ光源2R、2G、2Bで発生されたレーザビームL、L、Lの光路上にそれぞれ配置されている。
本実施形態では、偏向器4から遠い側から、レーザ光源2B、2G、2Rが並列して配置され、それぞれの出射口側に、ダイクロイックミラー3B、3G、3Bが配置されている。
ダイクロイックミラー3Bは、レーザビームLを高反射率で反射するフィルタ面が形成されている。
ダイクロイックミラー3Gは、レーザビームLを高透過率で透過し、レーザビームLを高反射率で反射するフィルタ面が形成されている。
ダイクロイックミラー3Rは、レーザビームL、Lを高透過率で透過し、レーザビームLを高反射率で反射するフィルタ面が形成されている。
高反射率、高透過率の大きさは、必要に応じて適宜設定することができるが、それぞれ、90%以上100%以下の範囲でなるべく高い値とすることが好ましい。
走査部20は、ダイクロイックミラー3Rを透過したレーザビームL、L、Lを一定の被走査面上で一定のビームスポットに結像し、ラスタ走査を行うものであり、偏向器4、および走査光学系5からなる。
偏向器4は、本実施形態では、傾斜角を2軸方向に変化させることができる可動ミラーを用いている。このような可動ミラーは、周知のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって、シリコン基板上に、ヒンジ部によって傾動可能に保持されたシリコン製のミラーと、ミラーに静電気力を加えて傾斜角を2軸方向に変化させるミラー駆動部とが形成された可動ミラーを採用している。
ラスタ走査方式は、水平方向走査による2ラインの走査を可動ミラーの往復走査によって行い、水平走査ラインの走査方向がラインごとに反転される方式を採用している。
偏向器4は、制御ユニット200の偏向器制御部204と電気的に接続されている。
ただし、偏向器4の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、反射ミラーの一定の角度範囲の間で往復揺動させるガルバノミラーや、ポリゴンミラーを一定方向に回転させるポリゴンスキャナなどを2つ組み合わせることで2軸方向の走査を行ったり、水平方向走査を行うガルバノミラーやポリゴンスキャナを回動機構に保持して、回動機構により垂直方向走査させたりする構成としてもよい。
また、ラスタ走査方式は水平走査ラインをラインごとに一定方向に走査する方式としてもよい。
走査光学系5は、偏向器4によって偏向されるレーザビームL、L、Lを像面に結像して一定のビームスポットS(図3参照)を形成する光学素子または光学素子群である。
ビームスポットSのスポット径は、図3に示すように、水平走査方向がD、垂直走査方向がDとされる。
ここで、スポット径Dは、後述する2次元変調素子7の変調要素Mの2つ以上にまたがる大きさとされる。本実施形態では、2つにまたがる大きさとしている。
水平走査方向のスポット径Dは、安定した大きさであれば、特に制限はないが、スポット径Dと同等か、もしくはより小さいことが好ましい。
偏光ビームスプリッタ6は、走査光学系5と走査部20の像面との間の光路上に配置され、走査光学系5からの走査部20の像面に向かうレーザビームL、L、Lの一定方向の偏光成分を透過させるとともに、これに直交する偏光成分を反射して、側方に分岐させる光路分岐手段である。
2次元変調素子7は、図3に示すように、矩形状の表示面7a上に、互いに直交する2軸方向に沿ってそれぞれに一定の配列ピッチW、Wをなして配列された複数の変調要素Mを備える反射型の空間変調素子である。
本実施形態では、2次元変調素子7として、水平方向、垂直方向がそれぞれ、800×600の変調要素Mで構成されたLCOS(Liquid Crystal On Silicon)を採用している。変調要素Mの配列ピッチは、W=W=12μmである。LCOSでは、変調要素Mの大きさも配列ピッチW、Wに略等しい大きさを有する。
2次元変調素子7の表示面7aは、走査部20の像面に配置されている。また、表示面7aの長辺側に沿う変調要素Mの配列方向は、走査部20の水平走査方向に一致されている。
2次元変調素子7の変調要素Mは、鏡面上のシリコン基板表面に形成され、W×Wに略等しい大きさを有する光反射性の画素電極と、画素電極上に、透明電極に挟まれて封止された液晶と、液晶の配向制御を行う駆動回路とを備え、駆動回路が、制御ユニット200の変調素子制御部203に電気的に接続されている。
これにより、変調素子制御部203からの変調信号に応じて、各変調要素Mの液晶の配向が個別に制御され、入射光が液晶に入射して画素電極またはシリコン基板で反射されると、変調信号に応じて、入射の偏光方向が最大90°まで回転させる状態に制御される。この結果、2次元変調素子7に入射したレーザビームL、L、Lは、偏光方向が、空間変調され、偏光ビームスプリッタ6側に向かって反射されるようになっている。
投影光学系9は、2次元変調素子7で反射されてから、偏光ビームスプリッタ6によって反射されたレーザビームL、L、Lの像をスクリーン10に拡大投影するレンズまたはレンズ群であり、偏光ビームスプリッタ6の側方に配置されている。
次に、制御ユニット200について説明する。
制御ユニット200は、図2に示すように、信号変換部201、レーザ変調制御部202、変調素子制御部203、偏向器制御部204、および装置制御部205を備える。
信号変換部201は、画像表示を行うために装置外部から入力される画像信号300に基づいて、レーザ光源2R、2G、2Bの変調動作を制御するための変調信号301R、301G、301B、および2次元変調素子7による空間変調動作を制御するための変調信号302を生成するものである。
画像信号300は、2次元のカラー画像を、2次元変調素子7の画素(変調要素M)数および画素配置に応じて、800×600個の画素でデジタル化した信号である。以下では、画像信号300は、輝度信号Yと色信号Cからなるものとして説明する。
画像信号300は、RGB信号であってもよいが、この場合には、信号変換部201で、RGB信号を輝度信号Y、色信号Cに変換できるようにしておく。
変調信号301R、301G、301Bは、画像信号300の色信号Cに係る色情報を、レーザビームL、L、Lに与えるための信号である。本実施形態では、画像信号300を2×2画素の領域に区画して、これら200×150個の領域内の色信号C,C,C、Cに演算fを施して、色信号Cを、C=f(C,C,C、C)として生成し、この色信号Cと、適宜値に設定した輝度信号YとからRGB信号に変換したものである。
本実施形態では、一例として、演算fは単純平均を採用し、輝度信号Yは、画像信号300が取りうる最大輝度に設定する。
変調信号302は、画像信号300の輝度信号Yに係る輝度情報に基づいて、2次元変調素子7の空間変調動作を制御するものである。本実施形態では、輝度信号Yと同じ信号を採用している。
レーザ変調制御部202は、変調信号301R、301G、301Bによって、それぞれレーザ光源2R、2G、2Bを制御してレーザビームL、L、Lを変調するものである。
変調素子制御部203は、表示面7aに走査されたレーザビームL、L、Lを空間変調するため、変調信号302によって2次元変調素子7の各変調要素Mを制御するものである。
偏向器制御部204は、偏向器4の2軸方向の偏向動作を制御するものである。
装置制御部205は、信号変換部201、レーザ変調制御部202、変調素子制御部203、および偏向器制御部204の各動作を、所定のタイミングに基づいて制御するものである。
制御ユニット200の装置構成は、専用のハードウェアを用いるものでもよいし、CPU、メモリ、入出力インタフェース、外部記憶装置などからなるコンピュータで適宜のプログラムを実行するものでもよい。
次に、本実施形態の画像表示装置1の動作について説明する。
図4は、画像信号の一例に対応する画像を示す模式図である。図5は、図4における画像信号に基づく第1の変調信号について説明するための模式図である。図6は、図4における画像信号に基づく第2の変調信号について説明するための模式図である。図7は、投影面に投影される画像について説明するための模式図である。
まず、画像表示装置1の光路について説明する。
レーザ光源2R、2G、2Bで発生され、平行光として出射されたレーザビームL、L、Lは、それぞれ、ダイクロイックミラー3R、3G、3Bで反射されてから、共通の光路に沿って進む。すなわち、レーザビームLは、ダイクロイックミラー3G、3Bを透過した後に、レーザビームLは、ダイクロイックミラー3Rを透過した後に、それぞれ共通の光路に合成されて、偏向器4に入射する。
以後もレーザビームL、L、Lは共通の光路を進むため、以下では、特に区別する必要がない場合には、これらをまとめてレーザビームLと表記することにする。
偏向器4は、偏向器制御部204によって2軸方向に揺動され、その揺動位置に応じてレーザビームLの偏向方向が変化される。表示面7aに対応する矩形領域を、水平走査方向に往復しつつ、垂直走査方向に移動されていく。
偏向器4で偏向されたレーザビームLは、走査光学系5によって集光されつつ偏光ビームスプリッタ6に到達し、一定の偏光成分が透過し、2次元変調素子7の表示面7aに、ビームスポットSを形成する。
本実施形態では、図3に示すように、ビームスポットSのスポット径Dが、2つの変調要素Mにまたがる大きさを有するため、水平走査ラインLは、変調要素Mの2行分を同時に走査するラインとなっている。図3において、矢印Xはラスタ走査の一方の水平走査方向、矢印Yはラスタ走査の垂直走査方向を示す(図4〜7も同じ)。
2次元変調素子7の各変調要素Mは、変調信号302に応じて、液晶の配向方向が制御され、偏光方向が回転された状態で反射される。本実施形態では、レーザビームLは、表示面7aに垂直入射するようになっており、レーザビームLは、入射した光路を逆進して、偏光ビームスプリッタ6に到達する。ここで、レーザビームLは、変調要素M上を水平走査ラインLに沿って走査するため、水平走査ラインL内の走査位置の変調要素Mごとに、偏光方向が変化し、偏光方向が空間変調されたレーザビームLが反射される。
偏光ビームスプリッタ6では、透過光に対して偏光方向が90°異なる成分が反射されるため、偏光ビームスプリッタ6に再入射したレーザビームLは、偏光方向に応じた輝度が変化されたレーザビームLとなって、側方に反射される。
偏光ビームスプリッタ6で反射されたレーザビームLは、投影光学系9を透過して、スクリーン10上に拡大投影される。
次に、画像表示装置1によってスクリーン10に表示される画像について説明する。
以下では、画像信号300の一例として、図4に示す画像を用いて説明する。
図4の矩形のマスは、2次元変調素子7上の変調要素Mに対応する画素を示し、それぞれに、画像信号300が割り当てられている。説明を簡単にするため、画像信号300は、画像信号I0(図示の無地部分)の背景に画像信号I8(図示の8が記載された網点部分)が分布された1画素ラインによって、文字R、G、Bが描かれる画像としている。
画像信号I0は、レーザビームLの消灯を意味する黒画像を表し、画像信号I8は、一定の色画像を示す。画像I8の輝度は適宜の値をとることができるが、以下では簡単のため、輝度信号の最大値であるとして説明する。
ここで、添字0、8は、大小が直観的に分かりやすくなるように設けたもので、実際の画像信号の信号値を表すものではない。
このような画像信号300が、信号変換部201に入力されると、画像信号I0、I8は、それぞれ、輝度信号Y0、Y8、色信号C0、C8に変換される。
信号変換部201は、図5に示すように、画像信号300を、水平走査ラインLおよび水平走査ラインLに直交する2列分の変調要素Mに対応する2×2画素の領域Aに区画し、各領域A内の色信号Cを、それぞれ平均して、色信号Cを生成する。この色信号Cと、輝度信号Y=Y8とを、RGB信号に変換して、領域Aごとに対応する変調信号301R、301G、301Bを生成し、レーザ変調制御部202に送出する。
このような変調信号301R、301G、301Bは、領域Aの平均化された色情報を有する変調信号になっている。
図4の例では、領域Aの画像信号I8が含まれる場合、2個、1個の2通りになっており、色信号Cは、図5に示すように、それぞれC4(図示の4が記載された網点部分)、C2(図示の2が記載された網点部分)のように平均化される。
変調信号302は、本実施形態では、図6に示すように、各変調要素Mに対応して、画像信号300から得られた輝度信号Y0、Y8をそのまま用い、変調素子制御部203に送出する。
これにより、レーザビームLが走査する各領域Aにおいて、変調要素Mによって、空間変調され、スクリーン10には、図7に模式的に示すように画像Jが表示される。
画像Jは、画像信号300の画像信号I8に対応する各画素が、それぞれ対応する領域Aに照射されるレーザビームLは、領域Aの平均的な色情報と最大輝度を有する光であり、一方、領域A内の変調要素Mは、画像信号300の各画素の輝度情報に基づいて変調動作が制御されている。
したがって、画像Jは、画像信号300に対して、解像度が同一で、色情報のみが領域A内で平均化された画像要素J4、J2に変換されたものとなる。
なお、上記の説明は、分かりやすくするため、元の画像が、レーザビームLのビームスポットSよりも細い線のみからなる画像であるとして説明したが、より粗い画像部分では、色情報の変化はほとんど起こらない。
人の視覚は、解像度やコントラストには敏感で、色情報には鈍感であるから、このような画像Jは、高解像度のため、画面内に多数の情報や、画像ディーテイルを表すことができ、しかも視覚的な違和感も少ないものとなる。
また、画像表示装置1によれば、レーザビームLを、水平走査方向に直交する方向で2つの変調要素Mにまたがって、ラスタ走査するので、画像の表示解像度の割に、レーザビームLの偏向速度や、変調周波数を低減することができる。そのため、レーザビーム走査のみを用いる画像表示装置に比べて、高い表示解像度が得られる。また、表示解像度が同じ場合も、偏向器4を高速化したり、レーザ変調制御部202、変調素子制御部203を高周波仕様にしたりしなくてもよいため、より簡素で、安価な装置構成とすることができる。
また、画像表示装置1によれば、2次元変調素子7の変調要素Mに対して、フルカラーのレーザビームLを照射して、画像表示を行うので、いわゆる1板式の画像表示装置が構成されている。
このため、3つの空間変調素子によって色分解画像を表示し、それぞれの色分解画像を合成してから投影する、いわゆる3板式の画像表示装置に比べて、簡素な構成とすることができ、3板式に比べて、2次元変調素子7の周りを省スペース化することができ、小型化が可能となる。
また、2次元変調素子を色順次に変調する1枚式の画像表示装置に用いられる変調の応答周波数が高い高性能な2次元変調素子ではなく、3板式の画像表示装置に用いられる一般的な2次元変調素子を用いることができるので、汎用性が高くでき、安価な装置構成とすることができる。
次に、本実施形態の変調信号の変形例について説明する。
上記第1の実施形態では、変調信号301R、301G、301Bとして、色信号を単純平均して、輝度信号を最大値として求めたが、レーザの変調性能、2次元変調素子の変調性能、スクリーン10に投影されたときの色再現性を考慮して種々の変形を施してもよい。
例えば、演算fは、重み付け演算や、移動平均などを採用することができる。また、隣接する画素領域の色信号Cを用いる信号処理を施してもよい。
また、輝度信号Yとして、画像信号300の最大輝度値を採用したが、より低輝度値を採用してもよい。例えば、平均化された色信号Cが元の画像と同じ輝度となることで、画像の条件によって目立つノイズとなりやすい場合、低輝度とすることで、ノイズを押さえることができる。例えば、輝度信号Yも、領域内で、単純平均、重み付け演算、移動平均などしてもよい。
また、輝度信号Yは、固定値とせず、領域Aごとに変化させてもよい。また、輝度信号Yとして、より高輝度値を採用してもよい。この場合、元画像の明るい部分、暗い部分を強調して、よりメリハリの利いた画像を表示することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す模式的な構成図である。
本実施形態に係る画像表示装置100は、図8に示すように、上記第1の実施形態の画像表示装置1において、偏光ビームスプリッタ6を削除し、2次元変調素子7に代えて、2次元変調素子70を備えるものである。また、制御ユニット200は共通である。
2次元変調素子70、投影光学系9は、走査光学系5の光軸上に、この順に配置されている。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
2次元変調素子70は、図3に示すように、矩形状の表示面70a上に、互いに直交する2軸方向に沿ってそれぞれに一定の配列ピッチW、Wをなして配列された複数の変調要素Mを備える透過型の空間変調素子である。
本実施形態では、2次元変調素子70として、水平方向、垂直方向がそれぞれ、800×600の変調要素Mで構成されたLCD(Liquid Crystal Display)を採用している。 2次元変調素子7の表示面70aは、走査部20の像面に配置されている。また、表示面70aの長辺側に沿う変調要素Mの配列方向は、走査部20の水平走査方向に一致されている。
2次元変調素子70の変調要素Mは、W×Wよりわずかに狭い矩形開口を有する液晶シャッタであり、それぞれ、偏光板および透明電極に挟まれて封止された液晶と、液晶の配向制御を行う駆動回路とを備え、駆動回路が、制御ユニット200の変調素子制御部203に電気的に接続されている。
これにより、変調素子制御部203からの変調信号に応じて、各変調要素Mの液晶の配向が個別に制御され、矩形開口の透過率が制御される。この結果、2次元変調素子70に入射したレーザビームL、L、Lは、空間変調され、表示面70a上に画像が表示される。この画像は、投影光学系9によって、スクリーン10に拡大投影される。
本実施形態の画像表示装置100は、上記第1の実施形態の反射型の空間変調素子を、透過型の空間変調素子を用いた点のみが異なるため、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記の説明では、光の3原色に対応するレーザ光源2R、2G、2Bを備え、フルカラー画像を表示する場合の例で説明したが、フルカラー画像が必要ない場合には、2色または単色の光源を備えるのみでもよい。この場合、上記と同様に、偏向速度や光源の変調周波数の大きさの割に、高解像度の画像を表示することができる。
また、上記の説明では、ビームスポットSが、変調要素Mの2つにまたがる場合の例で説明したが、3つ以上にまたがる大きさとしてもよい。
また、上記の説明では、領域Aは、正方形領域の場合で説明したが、矩形領域であってもよい。
また、上記の実施形態および変形例に記載された構成要素は、技術的に可能であれば、本発明の技術的思想の範囲内で適宜組み合わせて実施することができる。
ここで、上記各実施形態の用語と特許請求の範囲の用語との対応関係について名称が異なる場合について説明する。
レーザ光源2R、2G、2Bは、それぞれ光源の一実施形態である。変調信号301R、301G、301Bは、第1の変調信号、変調信号302は、第2の変調信号の一実施形態である。レーザ変調制御部202は、光ビーム変調制御部の一実施形態である。レーザビームL、L、L、Lは、光ビームの一実施形態である。スポット径は、光束径に対応する。
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す模式的な構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の制御ユニットの機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置に用いる2次元変調素子の表示面上における光ビームの走査について説明する模式説明図である。 画像信号の一例に対応する画像を示す模式図である。 図4における画像信号に基づく第1の変調信号について説明するための模式図である。 図4における画像信号に基づく第2の変調信号について説明するための模式図である。 投影面に投影される画像について説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示す模式的な構成図である。
符号の説明
1 画像表示装置
2R、2B、2G レーザ光源(光源)
3R、3B、3G ダイクロイックミラー
4 偏向器
5 走査光学系
6 偏光ビームスプリッタ
7、70 2次元変調素子
7a、70a 表示面
9 投影光学系
20 走査部
A 領域
C、C、C0、C2、C4 色信号
J 画像
L、L、L、L レーザビーム(光ビーム)
M 変調要素
S ビームスポット
Y、Y、Y0、Y2、Y4、Y8 輝度信号
、D スポット径
300、I0、I8 画像信号
水平走査ライン
200 制御ユニット
201 信号変換部
202 レーザ変調制御部(光ビーム変調制御部)
203 変調素子制御部
301R、301G,301B 変調信号(第1の変調信号)
302 変調信号(第2の変調信号)

Claims (2)

  1. 変調可能な光ビームを発生する光源と、
    表示面上に、互いに直交する2軸方向に沿ってそれぞれに一定のピッチをなして配列された複数の変調要素を備える2次元変調素子と、
    前記光源で発生された前記光ビームを、少なくとも1方向の光束径が前記変調要素の2つ以上にまたがる大きさとなるように集光して、前記2次元変調素子の前記表示面上で、前記1方向に直交する方向を水平走査方向としてラスタ走査させる走査部と、
    画像信号に基づいて、前記光源の変調動作を制御するための第1の変調信号、および前記2次元変調素子による空間変調動作を制御するための第2の変調信号を生成する信号変換部と、
    前記第1の変調信号によって前記光源を制御して前記光ビームを変調する光ビーム変調制御部と、
    前記表示面に走査された光ビームを空間変調するため、前記第2の変調信号によって前記2次元変調素子の前記変調要素を制御する変調素子制御部と、
    前記空間変調された前記光ビームの像を、拡大投影する投影光学系とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記光源は、色の異なる複数の光ビームを発生させ、
    前記信号変換部は、前記画像信号の色情報に基づいて前記第1の変調信号を生成し、前記画像信号の輝度情報に基づいて前記第2の変調信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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