JP2006323355A - 光走査装置、光走査装置の制御方法及び画像表示装置 - Google Patents

光走査装置、光走査装置の制御方法及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な制御によってビーム状の光を良好な光量分布で走査させることが可能な光
走査装置等を提供すること。
【解決手段】画像信号に応じて変調されたビーム状の光を走査させる光走査装置であって
、ビーム状の光を供給する光源部101と、光源部101からのビーム状の光を、第1の
方向と、第1の方向に略直交する第2の方向へ走査させる走査部200と、画像信号に応
じて形成される画素の領域ごとにビーム状の光が入射するタイミングを表す画素タイミン
グ信号を生成する画素タイミング信号生成部である制御部113と、画素タイミング信号
に基づいて、ビーム状の光が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に
相当するパルス幅を有するパルス信号を生成するパルス信号生成部702と、パルス信号
及び画像信号に基づいて、光源部101を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生
成部703と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、光走査装置、光走査装置の制御方法及び画像表示装置、特に、画像信号に応
じて変調されたレーザ光を走査させる光走査装置の技術に関する。
レーザ光を走査させることで画像を表示する画像表示装置には、レーザ光を走査させる
光走査装置が用いられる。光走査装置は、画像信号に応じて変調されたレーザ光を二次元
方向へ走査させる。画像表示装置は、光走査装置からのレーザ光をスクリーン等に入射さ
せることにより画像を表示する。レーザ光を走査させることで画像を表示するための光走
査装置の技術としては、例えば、特許文献1に提案されるものがある。
特開2003−207730号公報
光走査装置は、例えば、画素の領域ごとにレーザ光が入射するタイミングを示す画素タ
イミング信号を用いて、光源部の駆動信号を生成する。画素タイミング信号を用いると、
レーザ光の線速度が変化する場合であっても、画像信号に応じて変調されたレーザ光を正
確な位置に入射させることが可能となる。しかしながら、レーザ光の線速度が変化する場
合、略均一な光量のレーザ光を走査させても、被照射領域に照射するレーザ光の光量分布
は不均一になってしまう。画像信号に応じてパルス振幅を制御するアナログ方式を用いて
光源部を駆動する場合、1画素当りのレーザ光の照射時間が変化することにより、パルス
振幅とは関係無く明るさが変化してしまう。例えば、二次元方向のうちの一次元方向につ
いてレーザ光を往復させる場合、レーザ光の走査は、両端部に近いほど遅く、中央部に近
いほど速くなる。この場合、画面上において、両端部が明るく、中央部が暗くなるような
光量分布を生じることとなる。画像信号に応じてパルス幅を制御するディジタル方式を用
いて光源部を駆動する場合も、1画素当りのレーザ光の照射時間が変化することにより、
パルス幅とは関係無く明るさの変化が生じることとなる。さらに、ディジタル駆動の場合
、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、以下、「PWM」と
いう。)が画素タイミング信号に追いつかなくなるという不具合を生じる場合もある。こ
のような事態を回避する手段としては、レーザ光の線速度の変化に応じて光源部の駆動を
調節することが考えられる。この場合、演算により各画素に対して求められたレーザ光の
線速度を基にして光源部の駆動を制御することから、光源部の複雑な制御が必要となる。
このように、従来の技術では、簡易な制御によってビーム状の光を良好な光量分布で走査
させることが困難であるという問題を生じている。本発明は、上述の問題に鑑みてなされ
たものであり、簡易な制御によってビーム状の光を良好な光量分布で走査させることが可
能な光走査装置、光走査装置の制御方法、及びその光走査装置を用いる画像表示装置を提
供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、画像信号に応じて変
調されたビーム状の光を走査させる光走査装置であって、ビーム状の光を供給する光源部
と、光源部からのビーム状の光を、第1の方向と、第1の方向に略直交する第2の方向へ
走査させる走査部と、画像信号に応じて形成される画素の領域ごとにビーム状の光が入射
するタイミングを表す画素タイミング信号を生成する画素タイミング信号生成部と、画素
タイミング信号に基づいて、ビーム状の光が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時
間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を生成するパルス信号生成部と、パ
ルス信号及び画像信号に基づいて、光源部を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号
生成部と、を有することを特徴とする光走査装置を提供することができる。
駆動信号生成部は、パルス信号生成部で生成されたパルス信号に基づいて、駆動信号を
生成する。パルス信号生成部では、ビーム状の光が画素の領域を通過する時間のうち最も
短い時間以下の時間のパルス幅を設定する。全ての画素について同じパルス幅のパルス信
号を基準として駆動信号を生成可能であるから、ビーム状の光の線速度が変化する場合で
あっても、偏り無く略均一にビーム状の光を照射させることができる。また、画素タイミ
ング信号を用いて駆動信号を生成することにより、画素を形成する各領域に対して良好な
光量分布で光を照射させることが可能となる。本発明の光走査装置は、パルス信号のパル
ス幅を決定するときのみビーム状の光の線速度を用いる演算を行い、あとは画素タイミン
グ信号に同期させたパルス信号を用いて簡易な手法により駆動信号を生成することができ
る。このため、演算により各画素に対して求められた線速度を基にして光源部の駆動を制
御する場合に比較して、光源部の制御を簡易にすることが可能である。また、レーザ光の
線速度の変動に対応して、容易に駆動信号を生成することが可能である。これにより、簡
易な制御によってビーム状の光を良好な光量分布で走査させることが可能な光走査装置を
得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、駆動信号生成部は、画像信号に応じて振幅が制
御された駆動信号を生成することが望ましい。ビーム状の光が画素の領域を通過する時間
のうち最も短い時間以下にパルス幅を設定することから、振幅を制御するアナログ方式を
用いる場合、1画素当りのビーム状の光の照射時間の変化を低減することが可能となる。
これにより、振幅の制御を用いて、ビーム状の光を正確な光量に調節することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、駆動信号生成部は、画像信号に応じてパルス幅
が制御された駆動信号を生成することが望ましい。ビーム状の光が画素の領域を通過する
時間のうち最も短い時間以下にパルス幅を設定することから、パルス幅を制御するディジ
タル信号を用いる場合、1画素当りのビーム状の光の照射時間の変化を低減することが可
能となる。これにより、パルス幅の制御を用いて、ビーム状の光を正確な光量に調節する
ことができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、駆動信号生成部は、アナログ信号である画像信
号に基づいて、駆動信号を生成することが望ましい。これにより、アナログ信号である画
像信号に基づいて、ビーム状の光を正確な光量に調節することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、駆動信号生成部は、ディジタル信号である画像
信号に基づいて、駆動信号を生成することが望ましい。これにより、ディジタル信号であ
る画像信号に基づいて、ビーム状の光を正確な光量に調節することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、パルス信号生成部は、第1の方向へビーム状の
光を走査させる速度、及び第2の方向へビーム状の光を走査させる速度がいずれも最大で
あるときにビーム状の光が画素の領域を通過する時間以下の時間に相当するパルス幅を有
するパルス信号を生成することが望ましい。例えば、反射ミラーに設けられた回転軸を中
心として反射ミラーを回転させることで第1の方向、第2の方向へビーム状の光を走査さ
せる場合、第1の方向、第2の方向のいずれについてもビーム状の光の線速度が変化する
こととなる。第1の方向、第2の方向のいずれについてもビーム状の光の線速度が最大で
あるとき、ビーム状の光が画素の領域を通過する時間は最も短くなる。第1の方向、第2
の方向のいずれについてもビーム状の光の線速度が最大であるときビーム状の光が画素の
領域を通過する時間以下の時間のパルス幅を設定することで、二次元方向について略均一
にビーム状の光を照射させることができる。これにより、二次元方向について良好な光量
分布を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、走査部は、第1の方向へビーム状の光を走査さ
せる周波数が、第2の方向へビーム状の光を走査させる周波数より高くなるように駆動さ
れ、かつ第2の方向についてビーム状の光を往復させることが望ましい。第2の方向につ
いてビーム状の光を往復させる場合、第2の方向におけるビーム状の光の線速度が変化す
ることが考えられる。第2の方向についてビーム状の光を往復させる場合に、良好な光量
分布を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、走査部は、第1の方向へビーム状の光を走査さ
せる周波数が、第2の方向へビーム状の光を走査させる周波数より高くなるように駆動さ
れ、かつ第2の方向の一の向きへビーム状の光を走査させることが望ましい。第2の方向
の一の向きへビーム状の光を走査させる場合、第2の方向におけるビーム状の光の線速度
が変化することが考えられる。第2の方向の一の向きへビーム状の光を走査させる場合に
、良好な光量分布を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光源部は、同色かつ複数のビーム状の光を供給
し、走査部は、同色かつ複数のビーム状の光を並列させて走査させ、パルス信号生成部は
、同色かつ複数のビーム状の光のうちの一のビーム状の光が画素の領域を通過する時間の
うち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を、同色かつ複数の
各ビーム状の光に対して生成することが望ましい。同色とは、互いに同一又は近似する波
長領域を有することをいうものとする。一のビーム状の光に着目して演算されたパルス幅
を有するパルス信号を各ビーム状の光に対して生成することで、ビーム状の光ごとにパル
ス幅を演算する場合と比較して、光源部の制御を簡易にすることが可能である。これによ
り、同色かつ複数のビーム状の光を走査させる場合に、簡易な制御により、良好な光量分
布を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、複数の走査部を有し、パルス信号生成部は、複
数の走査部のうちの一の走査部により走査させる一のビーム状の光が画素の領域を通過す
る時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を、複数の
走査部により走査させる各ビーム状の光に対して生成することが望ましい。例えば、略同
一の速度でビーム状の光を走査させる複数の走査部を用いる場合に、一の走査部で走査さ
せる一のビーム状の光に着目してパルス幅を演算する。かかるパルス幅を有するパルス信
号を各走査部で走査させる各ビーム状の光について生成することで、ビーム状の光ごとパ
ルス幅を演算する場合と比較して、光源部の制御を簡易にすることが可能である。これに
より、複数の走査部を用いてビーム状の光を走査させる場合に、簡易な制御により、良好
な光量分布を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、走査部は、第1走査部及び第2走査部を有し、
パルス信号生成部は、第1走査部で走査させる一のビーム状の光が画素の領域を通過する
時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を、第1走査
部により走査させる各ビーム状の光に対して生成し、第2走査部で走査させる一のビーム
状の光が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を
有するパルス信号を、第2走査部により走査させる各ビーム状の光に対して生成すること
が望ましい。走査部ごとに演算された最短パルス信号を用いてパルス信号を生成すること
で、走査部ごとに、ビーム状の光の光量分布を略均一にすることができる。これにより、
走査部ごとに設定されたパルス信号を用いて、良好な光量分布を得ることができる。
さらに、本発明によれば、画像信号に応じて変調されたビーム状の光を走査させる光走
査装置の制御方法であって、ビーム状の光を供給する光供給工程と、光供給工程において
供給されたビーム状の光を、第1の方向と、第1の方向に略直交する第2の方向へ走査さ
せる走査工程と、画像信号に応じて形成される画素の領域ごとにビーム状の光が入射する
タイミングを表す画素タイミング信号を生成する画素タイミング信号生成工程と、画素タ
イミング信号に基づいて、ビーム状の光が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間
以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を生成するパルス信号生成工程と、パ
ルス信号及び画像信号に基づいて、光源部を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号
生成工程と、を含むことを特徴とする光走査装置の制御方法を提供することができる。
駆動信号生成工程では、パルス信号生成工程にて生成されたパルス信号に基づいて、駆
動信号を生成する。パルス信号生成工程では、ビーム状の光が画素の領域を通過する時間
のうち最も短い時間以下の時間にパルス幅を設定する。全ての画素について同じパルス幅
のパルス信号を基準として駆動信号を生成可能であるから、ビーム状の光の線速度が変化
する場合であっても、偏り無く略均一にビーム状の光を照射させることができる。また、
画素タイミング信号を用いて駆動信号を生成することにより、画素を形成する各領域に対
して良好な光量分布で光を照射させることが可能となる。本発明の制御方法によると、パ
ルス信号のパルス幅を決定するときのみビーム状の光の線速度を用いる演算を行い、あと
は画素タイミング信号に同期させたパルス信号を用いて簡易な手法により駆動信号を生成
することができる。このため、演算により各画素に対して求められた線速度を基にして光
源部の駆動を制御する場合に比較して、光源部の制御を簡易にすることが可能である。こ
れにより、簡易な制御によってビーム状の光を良好な光量分布で走査させることができる
さらに、本発明によれば、光走査装置からの光により画像を表示する画像表示装置であ
って、光走査装置は、上記の光走査装置であることを特徴とする画像表示装置を提供する
ことができる。上記の光走査装置を用いることにより、簡易な制御によってビーム状の光
を良好な光量分布で走査させることができる。これにより、簡易な制御によって良好な光
量分布で高品質な画像を表示することが可能な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る画像表示装置100の概略構成を示す。画像表示装置
100は、スクリーン110の一方の面にレーザ光を供給し、スクリーン110の他方の
面から出射される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタである
。画像表示装置100に設けられた光走査装置120は、画像信号に応じて変調されたレ
ーザ光を走査させる。画像表示装置100は、光走査装置120からのレーザ光をスクリ
ーン110に透過させることで画像を表示する。
光走査装置120に設けられた光源部101は、ビーム状の光であるレーザ光を画像信
号に応じて変調して供給する。光源部101としては、レーザ光を変調するための変調部
を設けた半導体レーザや、固体レーザを用いることができる。光源部101は、振幅変調
によりレーザ光を変調する。画像表示装置100は、光走査装置120によりR光、G光
、B光を走査させることでカラー画像を表示する。このため、光走査装置120にはR光
、G光、B光のそれぞれについて光源部が設けられているが、本実施例では、単独の色光
を供給するための構成について図示及び説明を行うものとする。また、本実施例では単独
の光源部を用いる構成について説明することとしているが、各色光について複数の光源部
を用いることとしても良い。
光源部101からのレーザ光は、投写光学系102を透過した後、走査部200に入射
する。走査部200は、光源部101からのレーザ光を走査させる。光源部101と走査
部200との間に設けられた投写光学系102、及び走査部200とスクリーン110と
の間の投写光学系103は、光源部101からのレーザ光をスクリーン110上に結像さ
せる。投写光学系102、103を用いることにより、スクリーン110に高精細な画像
を表示することができる。
図2は、走査部200の概略構成を示す。走査部200は、反射ミラー202と、反射
ミラー202の周囲に設けられた外枠部204とを有する、いわゆる二重ジンバル構造を
なしている。外枠部204は、回転軸であるトーションばね206によって、不図示の固
定部に連結されている。外枠部204は、トーションばね206の捩れと、元の状態への
復元とを利用して、トーションばね206を中心として回動する。反射ミラー202は、
トーションばね206に略直交する回転軸であるトーションばね207によって、外枠部
204に連結されている。反射ミラー202は、光源部101からのレーザ光を反射する
。反射ミラー202は、高反射性の部材、例えばアルミニウムや銀等の金属薄膜を形成す
ることにより構成できる。
反射ミラー202は、外枠部204がトーションばね206を中心として回動すること
により、スクリーン110においてレーザ光をY方向(図1参照)へ走査させるように変
位する。また、反射ミラー202は、トーションばね207の捩れと、元の状態への復元
とを利用して、トーションばね207を中心として回動する。反射ミラー202は、トー
ションばね207を中心として回動することにより、反射ミラー202で反射したレーザ
光をX方向へ走査させるように変位する。このように、走査部200は、光源部101か
らのレーザ光を、被照射領域であるスクリーン110において第1の方向であるX方向と
、第1の方向に略直交する第2の方向であるY方向へ走査させる。
図3は、走査部200を駆動するための構成を説明するものである。反射ミラー202
がレーザ光を反射する側を表側とすると、第1の電極301、302は、外枠部204の
裏側の空間であって、トーションばね206に関して略対称な位置にそれぞれが設けられ
ている。第1の電極301、302に電圧を印加すると、第1の電極301、302と、
外枠部204との間には、電位差に応じた所定の力、例えば静電力が発生する。外枠部2
04は、第1の電極301、302に交互に電圧を印加することにより、トーションばね
206を中心として回動する。
トーションばね207は、詳細には、第1のトーションばね307と第2のトーション
ばね308とで構成されている。第1のトーションばね307と第2のトーションばね3
08との間には、ミラー側電極305が設けられている。ミラー側電極305の裏側の空
間には、第2の電極306が設けられている。第2の電極306に電圧を印加すると、第
2の電極306とミラー側電極305との間には、電位差に応じた所定の力、例えば静電
力が発生する。第2の電極306のいずれにも同位相の電圧を印加すると、反射ミラー2
02は、トーションばね207を中心として回動する。走査部200は、このようにして
反射ミラー202を回動させることで、レーザ光を二次元方向へ走査させる。走査部20
0は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により作成すること
ができる。
走査部200は、例えば画像の1フレーム期間において、垂直方向であるY方向へ1回
レーザ光を走査させる間に、水平方向であるX方向について複数回レーザ光を往復させる
ように反射ミラー202を変位させる。このように、走査部200は、第1の方向である
X方向へレーザ光を走査させる周波数が、第2の方向であるY方向へレーザ光を走査させ
る周波数に比べて高くなるように駆動される。なお、X方向へのレーザ光の走査を高速に
行うために、走査部200は、トーションばね207を中心として反射ミラー202を共
振させる構成とすることが望ましい。反射ミラー202を共振させることにより、反射ミ
ラー202の変位量を増大させることができる。反射ミラー202の変位量を増大させる
ことにより、走査部200は、少ないエネルギーで効率良くレーザ光を走査させることが
できる。なお、反射ミラー202は、共振を用いず駆動することとしても良い。
なお、走査部200は、電位差に応じた静電力によって駆動する構成に限られない。例
えば、電磁力を用いて駆動する構成や、圧電素子の伸縮力を用いて駆動する構成であって
も良い。電磁力を用いる場合、電流に応じて反射ミラー202と永久磁石との間に電磁力
を発生させることにより、走査部200を駆動できる。また、走査部200は、X方向に
レーザ光を走査させる反射ミラーと、Y方向にレーザ光を走査させる反射ミラーとを設け
る構成としても良い。
図1に戻って、走査部200からのレーザ光は、投写光学系103を透過した後、反射
部105に入射する。反射部105は、筐体107の内面であって、スクリーン110と
対向する位置に設けられている。反射部105は、光走査装置120からのレーザ光をス
クリーン110の方向へ反射する。筐体107は、筐体107内部の空間を密閉する。ス
クリーン110は、筐体107の所定の一面に設けられている。スクリーン110は、画
像信号に応じて変調された光走査装置120からのレーザ光を透過させる透過型スクリー
ンである。反射部105からの光は、スクリーン110の、筐体107の内部側の面から
入射した後、観察者側の面から出射する。観察者は、スクリーン110から出射する光を
観察することにより、画像を鑑賞する。
図4は、スクリーン110におけるレーザ光の走査の態様を説明するものである。走査
部200は、スクリーン110の入射側から見てスクリーン110の左上部の画素からプ
ラスX方向へレーザ光を走査させる。1行目の画素上の走査を終えた後、レーザ光の進行
方向は、プラスX向きからマイナスX向きへと変換される。そして、走査部200は、2
行目の画素についてマイナスX方向へレーザ光を走査させる。このような走査を繰り返す
ことにより、レーザ光は、スクリーン110上において、X方向に振動するサイン波形状
の走査軌跡SCを描きながら移動する。
図5は、X方向へ走査させるレーザ光の線速度と、図4に示すX方向についての画素位
置との関係について説明するものである。レーザ光の線速度は、進行方向が変換される位
置に近い左端部P1、及び右端部P3において最も小さく、進行方向が変換される位置同
士の中間位置である中央部P2において最も大きくなる。このため、レーザ光が左端部P
1を通過するタイミングと右端部P3を通過するタイミングとの間の時間を単に画素数で
割った時間を基にレーザ光を変調しても、画素は、中央部P2では小さく両端部P1、P
3では大きく表示されてしまう。
そこで、光走査装置120は、レーザ光の線速度に基づいて生成された画素タイミング
信号を用いて、光源部101の駆動信号を生成する。画素タイミング信号は、画素の領域
ごとにレーザ光が入射するタイミングを表す信号である。画素タイミング信号を用いると
、レーザ光の線速度が変化する場合であっても、画像信号に応じて変調されたレーザ光を
正確な位置に入射させることが可能となる。なお、走査部200は、Y方向へレーザ光を
走査させる周波数が、X方向へレーザ光を走査させる周波数に比べて高くなるように駆動
する構成であっても良い。この場合、Y方向が第1の方向、X方向が第2の方向となる。
図6は、光源部101の駆動を制御するための構成を説明するものである。光源駆動部
601は、駆動信号に基づいて光源部101を駆動する。ON/OFF制御部602は、
駆動信号のパルス幅に応じて、光源部101のON/OFFを制御する。電流制御部60
3は、駆動信号の振幅に応じて、光源部101からのレーザ光の光量を制御する。本実施
例の光走査装置120は、画像信号に応じて振幅が制御された駆動信号を用いるアナログ
方式によりレーザ光の変調を行う。
図7は、レーザ光の走査を制御するための構成を説明するものである。画像信号入力部
111は、入力端子から入力された画像信号の特性補正や増幅等を行う。例えば、画像信
号入力部111は、図8に示すように、アナログ形式の画像信号を増幅部801で増幅す
ることにより、アナログ形式の光源変調用強度信号を出力する。図7に戻って、同期/画
像分離部112は、画像信号入力部111からの信号を、R光、G光、B光のそれぞれに
ついての画像情報信号、垂直同期信号、水平同期信号に分離し、制御部113へ出力する
。制御部113のうち、走査制御部123は、垂直同期信号、水平同期信号に基づいて、
走査部200を駆動する駆動信号を生成する。走査駆動部115は、制御部113からの
駆動信号に応答して走査部200を駆動する。
水平角度センサ125は、スクリーン110にてレーザ光をX方向へ走査させる反射ミ
ラー202(図2参照)の振り角を検出する。垂直角度センサ126は、スクリーン11
0にてレーザ光をY方向へ走査させる反射ミラー202の振り角を検出する。信号処理部
127は、垂直角度センサ126の変位からフレーム開始信号F_Sync、水平角度セ
ンサ125の変位からライン開始信号L_Syncをそれぞれ生成し、制御部113へ出
力する。
画像処理部121は、制御部113に入力された画像情報を走査線ごとの情報に分けて
フレームメモリ114に出力する。フレームメモリ114は、画像処理部121からの画
像信号をフレーム単位で格納する。光源制御部122は、フレームメモリ114から読み
出される行ごとの画像情報信号を出力する。また、制御部113は、フレーム開始信号F
_Sync、ライン開始信号L_Syncから演算された線速度、及び垂直同期信号、水
平同期信号に基づいて、画素タイミング信号を生成する。制御部113は、画素タイミン
グ信号を生成する画素タイミング生成部である。なお、制御部113は、予め演算された
線速度に基づいて画素タイミング信号を生成するほか、レーザ光の位置を検出する検出器
からの信号に基づいて画素タイミング信号を生成することとしても良い。また、制御部1
13とは別に、画素タイミング生成部や、レーザ光の線速度を演算する線速度演算部を設
けることとしても良い。
最短パルス幅演算部701は、画素タイミング信号に基づく演算により、レーザ光が画
素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を導き出す。
パルス信号生成部702は、最短パルス幅演算部701で導き出されたパルス幅を有する
パルス信号を生成する。駆動信号生成部703のうちON/OFF設定部704は、パル
ス信号生成部702からのパルス信号に同期させてON/OFFの切り換えを設定する。
駆動信号生成部703のうち振幅設定部705は、アナログ形式の光源変調用強度信号に
応じて振幅を設定する。
図9は、駆動信号生成部703で生成される駆動信号について説明するものである。図
9では、1本の走査線のうち左端部、中央部、右端部の各近傍の画素についての画素タイ
ミング信号、パルス信号、駆動信号の例を示す。画素タイミング信号は、画素の領域へレ
ーザ光が入射するタイミングにおいて、LからHに切り換わる。画素タイミング信号がL
からHに切り換わるタイミング同士の時間は、レーザ光が画素の領域を通過する時間に相
当する。上述のように、レーザ光の線速度は、被照射領域中左端部及び右端部で小さく、
中央部において大きくなる。従って、被照射領域のうち中央部において画素タイミング信
号がLからHへ切り換わるタイミング同士の時間T1が、レーザ光が画素の領域を通過す
る時間のうち最も短い時間である。
最短パルス幅演算部701は、画素タイミング信号を用いることにより、時間T1以下
の時間に相当するパルス幅T2を導き出す。また、パルス信号生成部702は、画素タイ
ミング信号と同じタイミングでLからHへ切り換わり、かつ最短パルス幅演算部701に
て導き出されたパルス幅T2のパルスからなるパルス信号を生成する。さらに、駆動信号
生成部703は、所定の振幅Iを最大値として、階調に応じた振幅を決定する。以上のよ
うにして、駆動信号生成部703は、パルス信号生成部702からのパルス信号、及び画
像信号に基づいて、光源部101を駆動するための駆動信号を生成する。アナログ信号と
して入力された画像信号は、駆動信号生成部703により、振幅が制御された駆動信号と
なって出力される。光走査装置120は、振幅の制御を用いて、レーザ光を正確な光量に
調節することができる。
光走査装置120は、全ての画素についてパルス幅T2のパルス信号を基準として駆動
信号を生成する。観察者が目で感じる光の強さが光の強度と光の点灯時間との積であると
考えると、同じパルス幅のパルス信号に基づいて駆動信号を生成することにより、レーザ
光の線速度に関わらず画像信号に応じたレーザ光を照射させることが可能である。このた
め、レーザ光の線速度が変化する場合であっても、偏り無く略均一にレーザ光を照射させ
ることができる。また、画素タイミング信号を用いて駆動信号を生成することにより、画
素を形成する各領域に対して良好な光量分布で光を照射させることが可能となる。
光走査装置120は、パルス信号のパルス幅を決定するときのみレーザ光の線速度を用
いる演算を行い、あとは画素タイミング信号に同期させたパルス信号を用いて簡易な手法
により駆動信号を生成することができる。このため、演算により各画素に対して求められ
た線速度を基にして光源部101の駆動を制御する場合に比較して、光源部101の制御
を簡易にすることが可能である。また、レーザ光の線速度の変動に対応して、容易に駆動
信号を生成することが可能である。これにより、簡易な制御によってレーザ光を良好な光
量分布で走査させることができるという効果を奏する。また、簡易な制御によって良好な
光量分布で高品質な画像を表示することができる。
図10は、本発明の実施例2に係る光走査装置について説明するものであって、レーザ
光の走査を制御するための構成を説明するものである。本実施例の光走査装置は、上記実
施例1に係る画像表示装置100に適用することができる。上記実施例1と同一の部分に
は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例の光走査装置は、PWMを用い
て光源部101からのレーザ光を変調することを特徴とする。画像信号入力部111は、
図11に示すように、アナログ/PWM変換部1101により、アナログ形式の画像信号
を、ディジタル形式の光源変調用パルス信号に変換する。
上記実施例1と同様に、パルス信号生成部702は、最短パルス幅演算部701で導き
出されたパルス幅を有するパルス信号を生成する。PWM変調部1003は、光源変調用
パルス信号を基に、画像情報に基づいたパルス信号を生成する。駆動信号生成部703の
うちON/OFF設定部704は、PWM変調部1003からのパルス信号に同期させて
ON/OFFの切り換えを設定する。駆動信号生成部703のうち振幅設定部705は、
振幅を所定値に設定する。
図12は、駆動信号生成部703で生成される駆動信号について説明するものである。
図12では、1本の走査線のうち左端部、中央部、右端部の各近傍の画素についての画素
タイミング信号、パルス信号、駆動信号の例を示す。パルス信号生成部702において時
間T1以下のパルス幅T2のパルスからなるパルス信号を生成する工程までは、上記実施
例1と同様である。PWM変調部1003は、パルス幅T2を最大値として、階調に応じ
たパルス幅を決定する。駆動信号生成部703は、所定の振幅Iと、PWM変調部100
3で決定されたパルス幅とを有するパルスからなる駆動信号を生成する。以上のようにし
て、駆動信号生成部703は、パルス信号生成部702からのパルス信号、及び画像信号
に基づいて、光源部101を駆動するための駆動信号を生成する。
アナログ信号として入力された画像信号は、駆動信号生成部703により、パルス幅が
制御された駆動信号となって出力される。光走査装置は、パルス幅の制御を用いて、レー
ザ光を正確な光量に調節することができる。本実施例の場合も、上記実施例1の場合と同
様に、簡易な制御によってレーザ光を良好な光量分布で走査させることができる。なお、
駆動信号生成部703は、画素タイミング信号がLからHへ変わるタイミングにパルスが
立ち上がるような駆動信号を生成する場合に限られない。例えば、駆動信号生成部703
は、画素タイミング信号がLからHへ変わるタイミング同士の中間や、画素タイミング信
号がLからHへ変わる直前においてパルスが立ち上がるような駆動信号を生成しても良い
なお、本発明の光走査装置は、アナログ信号である画像信号が入力される構成に限られ
ず、ディジタル信号である画像信号が入力される構成であっても良い。例えば、画像信号
入力部111は、図13に示すように、ディジタル/アナログ変換部1301によって、
ディジタル信号である画像信号をアナログ形式の光源変調用強度信号に変換することとし
ても良い。かかる構成を用いる場合、ディジタル信号として入力された画像信号は、振幅
が制御された駆動信号となって出力される。
また、画像信号入力部111は、図14に示すように、ディジタル/PWM変換部14
01によって、ディジタル信号である画像信号を、ディジタル形式の光源変調用パルス信
号に変換することとしても良い。かかる構成を用いる場合、ディジタル信号として入力さ
れた画像信号は、パルス幅が制御された駆動信号となって出力される。本実施例の光走査
装置は、ディジタル信号である画像信号を入力する場合も、画像信号に基づいて、ビーム
状の光を正確な光量に調節することができる。
図15は、本発明の実施例3に係る画像表示装置について説明するものであって、スク
リーン110におけるレーザ光の走査軌跡SCを示す。本実施例は、第1の方向へレーザ
光を走査させる速度、及び第2の方向へレーザ光を走査させる速度がいずれも最大である
ときにレーザ光が画素の領域を通過する時間以下の時間に相当するパルス幅を用いてパル
ス信号が生成されることを特徴とする。本実施例の画像表示装置は、光源部の制御の態様
が異なる他は、上記実施例1の画像表示装置100(図1参照)と同様の構成を有する。
図16は、第2の方向であるY方向におけるレーザ光の走査位置の変化を説明するもの
である。本実施例において、光走査装置は、図3に示す走査部200により、第1の方向
であるX方向のみならず第2の方向であるY方向についてもレーザ光を往復させる。この
ことから、レーザ光は、X方向の場合と同様に、Y方向についてもサイン波に沿って変位
する。スクリーン110上にてレーザ光を走査させるのは、図中両矢印で示すように、時
間に対するレーザ光の位置の変化量が一定に近くなる期間である。
図17に示すように、Y方向についてのレーザ光の線速度は、X方向の場合と同様に、
スクリーン110にてレーザ光を走査させる期間の中央にて最大となる。よって、Y方向
についてのレーザ光の線速度は、レーザ光の進行方向が変換される位置に近い上端部P4
、及び下端部P6において最も小さく、レーザ光の進行方向が変換される位置同士の中間
位置である中央部P5において最も大きくなる。Y方向におけるレーザ光の線速度が中央
部P5で最大、上端部P4及び下端部P6で最小となると、スクリーン110の中央部P
5に近い部分で光量が少なく、上端部P4に近い部分及び下端部P6に近い部分で光量が
多くなるという不具合を生じる。
本実施例において、最短パルス幅演算部701(図7参照)は、X方向へレーザ光を走
査させる速度、及びY方向へレーザ光を走査させる速度がいずれも最大であるときにレー
ザ光が画素の領域を通過する時間以下の時間に相当するパルス幅を導き出す。まず、最短
パルス幅演算部701は、X方向及びY方向のうちレーザ光を走査させる周波数が低いY
方向において、レーザ光の走査速度が最大となる位置を割り出す。Y方向についてレーザ
光を往復させる場合、Y方向についてレーザ光の走査速度が最大となるのは、中央部P5
である。次に、Y方向についてレーザ光の走査速度が最大となる位置の走査線にて、X方
向におけるレーザ光の走査速度が最大となる位置を割り出す。最短パルス幅演算部701
は、このようにしてパルス幅を導き出す。
本実施例の場合、X方向及びY方向についてレーザ光の走査速度が最大となるのは、X
方向について中央、かつY方向についても中央である、スクリーン110の中心部である
。最短パルス幅演算部701は、スクリーン110の中心部の画素上を通過する時間以下
の時間に相当するパルス幅を導き出す。このようにして決定されたパルス幅を用いて生成
されたパルス信号を用いて光源部を制御することにより、二次元方向について略均一にレ
ーザ光を照射させることができる。これにより、二次元方向について良好な光量分布を得
ることができる。
なお、本実施例の画像表示装置は、第2の方向であるY方向についてレーザ光を往復さ
せる構成に限らず、Y方向の一の向きにレーザ光を走査させる構成であっても良い。例え
ば、図18に示すように、スクリーン110の上端部P4から下端部P6へ、Y方向にお
いて下向きへのみレーザ光を走査させることとしても良い。走査部は、レーザ光を下向き
へ走査させた後、レーザ光の走査位置を下から上へ瞬時に変化させ、再びレーザ光を下向
きへ走査させるフライバック走査を繰り返す。この場合、スクリーン110上にてレーザ
光を走査させるのは、図中両矢印で示すように、時間に対するレーザ光の位置の変化量が
一定に近くなる期間である。
図19は、Y方向において下向きにレーザ光を走査させる場合のレーザ光の線速度の変
化を示す。Y方向におけるレーザ光の線速度は、レーザ光の進行方向が上向きから下向き
に変換された直後、及び下向きから上向きに変換させる手前にて小さくなる。このように
、Y方向においてレーザ光を一つの向きへ走査させることでレーザ光の線速度が変化する
場合も、レーザ光を往復走査させる場合と同様にパルス幅を決定することで、二次元方向
について良好な光量分布を得ることができる。なお、本実施例により生成されたパルス信
号は、実施例1と同様に、振幅が制御された駆動信号に変換しても良く、実施例2と同様
に、パルス幅が制御された駆動信号に変換しても良い。
図20は、本発明の実施例4に係る画像表示装置について説明するものであって、スク
リーン110に形成されるレーザ光のスポットSPを示す。本実施例の画像表示装置は、
同色かつ複数のレーザ光を走査させる。ここで、同色とは、互いに同一又は近似する波長
領域を有することをいうものとする。本実施例において、光源部は、同色のn個のレーザ
光を供給する。本実施例の画像表示装置は、光源部の構成、及び光源部の制御の態様が異
なる他は、上記実施例1の画像表示装置100(図1参照)と同様の構成を有する。
光源部は、各レーザ光のスポットSPを、第1の方向であるX方向へ並列させる。同色
かつ複数のレーザ光を供給する光源部として、例えば、複数の半導体レーザを配列させた
光源アレイを用いることができる。光走査装置は、光源部からのn個のレーザ光を、単独
の走査部により走査させる。n個のレーザ光は、X方向へスポットSPを並列させた状態
を保ちながら移動する。光源部は、複数の半導体レーザを配列させた構成の他、複数の発
光部を配列させた半導体レーザを用いる構成としても良い。
図21は、第1の方向であるX方向におけるレーザ光の位置の変化を説明するものであ
る。スクリーン110の左上部(図20参照)に最初に入射するレーザ1は、時間T1に
おいてスクリーン110上を走査する。レーザ1の走査を開始させた後スクリーン110
に最後に入射するレーザnは、レーザ1より遅れて時間T2においてスクリーン110上
を走査する。この場合、スクリーン110にてレーザ1の走査を開始させるときのレーザ
1の線速度と比較して、スクリーン110にてレーザnの走査を開始させるときのレーザ
nの線速度のほうが大きくなる。また、スクリーン110にてレーザ1の走査を終了させ
るときのレーザ1の線速度と比較して、スクリーン110にてレーザnの走査を終了させ
るときのレーザnの線速度のほうが小さくなる。
図22は、レーザ1の線速度L1、及びレーザnの線速度Lnの変化を説明するもので
ある。図20の場合にてn個のレーザ光を左から右へ走査させるとき、レーザ1の線速度
L1は、走査を開始させる位置に近い位置で最大となるのに比較して、レーザnの線速度
Lnは、走査を終了させる位置に近い位置で最大となる。これとは逆に、n個のレーザ光
を右から左へ走査させる場合は、走査を開始させる位置に近い位置でレーザnの線速度L
nが最大となり、走査を終了させる位置に近い位置でレーザ1の線速度L1が最大となる
。このように、本実施例の場合、線速度が最大となる位置がレーザ光ごとに異なる。単に
スクリーン110の中央部の画素上をレーザ光が通過する時間に基づいて求められたパル
ス幅からパルス信号を生成したとしても、略均一な光量分布を得られないこととなる。
図23は、本実施例においてレーザ光の走査を制御するための構成を説明するものであ
る。最短パルス幅演算部701は、n個のレーザ光のうちの一のレーザ光が画素の領域を
通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を導き出す。パルス信号
生成部702は、最短パルス幅演算部701からの出力に応じて、光源部2301の各半
導体レーザLDに対するパルス信号を生成する。例えば、n個のレーザ光のうちレーザ1
に着目し、レーザ1が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下のパルス幅が求
められる。パルス信号生成部702は、レーザ1に着目して求められたパルス幅を用いて
、n個の各レーザ光に対するパルス信号を生成する。
一のレーザ光に着目して演算されたパルス幅を有するパルス信号を各レーザ光に対して
生成することで、レーザ光ごとにパルス幅を演算する場合と比較して、光源部2301の
制御を簡易にすることが可能である。これにより、同色かつ複数のビーム状の光を走査さ
せる場合に、簡易な制御により、良好な光量分布を得ることができる。なお、本実施例に
おいて、レーザ光ごとに演算されたパルス幅を用いて、レーザ光ごとにパルス信号を生成
することとしても良い。
図24は、本発明の実施例5に係る光走査装置2400の要部構成を示す。本実施例の
光走査装置2400は、第1走査部2411、及び第2走査部2412を用いて赤色(R
)光、緑色(G)光、青色(B)光を走査させる。R光用光源部2401Rは、ビーム状
のR光を供給する。G光用光源部2401Gは、ビーム状のG光を供給する。2つのB光
用光源部2401B1、2401B2は、互いに同一又は異なる波長を有するビーム状の
B光を供給する。
R光用光源部2401RからのR光、及びG光用光源部2401GからのG光は、第1
走査部2411へ入射する。第1走査部2411は、R光及びG光をスクリーン110に
てX方向及びY方向へ走査させる。2つのB光用光源部2401B1、2401B2から
のB光は、第2走査部2412へ入射する。第2走査部2412は、B光をスクリーン1
10にてX方向及びY方向へ走査させる。第1走査部2411、第2走査部2412は、
略同じ周期でレーザ光を走査させる。第1走査部2411、第2走査部2412は、第1
の方向であるX方向について略同じ速度でレーザ光を走査させ、かつ第2の方向であるY
方向について略同じ速度でレーザ光を走査させる。
本実施例において、最短パルス幅演算部701(図7参照)は、2つの走査部2411
、2412のうちの一の走査部により走査させる一のレーザ光が画素の領域を通過する時
間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を導き出す。パルス信号生成部70
2は、最短パルス幅演算部701から出力されたパルス幅を有するパルス信号を、各走査
部2411、2412で走査させる各レーザ光に対して生成する。例えば、第1走査部2
411で走査させるR光に着目し、R光が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間
以下のパルス幅が求められる。パルス信号生成部702は、R光に着目して求められたパ
ルス幅を用いて、各色光に対するパルス信号を生成する。各色光用光源部2401R、2
401B、2401G1、2401G2は、パルス信号生成部702からのパルス信号に
基づいて生成された駆動信号により駆動される。
一の走査部により走査される一のレーザ光に着目して演算されたパルス幅を有するパル
ス信号を各レーザ光に対して生成することで、レーザ光ごとにパルス幅を演算する場合と
比較して、光源部の制御を簡易にすることが可能である。これにより、複数の走査部を用
いてビーム状の光を走査させる場合に、簡易な制御により、良好な光量分布を得ることが
できる。なお、本実施例の光走査装置2400は、複数の走査部を用いる構成であれば良
く、2つの走査部を用いる構成に限られない。また、走査部と色光との組合せも本実施例
で説明するものに限られず、適宜決定することができる。複数の走査部は、第1の方向、
又は第2の方向について、レーザ光を異なる速度で走査させても良い。この場合、複数の
走査部により走査される各レーザ光のうち、画素の領域を通過する時間が最短となる一の
レーザ光に着目してパルス幅を決定することができる。
次に、本実施例の変形例について説明する。本変形例は、第1走査部2411、第2走
査部2412の制御、光源部の制御の態様が異なる他は上記の光走査装置2400と同様
の構成を有する。本変形例では、第1走査部2411、第2走査部2412が互いに異な
る周期でレーザ光を走査させる。第1走査部2411、第2走査部2412は、第1の方
向であるX方向について互いに異なる速度でレーザ光を走査させる。
例えば、スクリーン110において、R光用光源部2401RからのR光のスポット、
及びG光用光源部2401GからのG光のスポットが、Y方向に並列するとする。また、
2つのB光用光源部2401B1、2401B2からのB光のスポットも、Y方向に並列
するとする。第1走査部2411は、各走査線についてR光及びG光を走査させる必要か
ら、Y方向について走査位置を1行ずつシフトさせる。2つのB光用光源部2401B1
、2401B2が同一又は近似する波長のB光を供給する場合、第2走査部2412は、
走査位置を1行おきに移動させることが可能となる。このことから、第1走査部2411
と第2走査部2412とでフレーム期間を一致させるには、第2走査部2412は、第1
走査部2411に対して略半分の速度でレーザ光を走査させることとなる。
本変形例において、最短パルス幅演算部701(図7参照)は、第1走査部2411で
走査させる一のレーザ光、例えばR光が画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以
下の時間に相当するパルス幅を導き出す。パルス信号生成部702は、第1走査部241
1について求められたパルス幅を用いて、第1走査部2411で走査させる各レーザ光に
対するパルス信号を生成する。パルス信号生成部702は、R光に着目して求められたパ
ルス幅を用いて、第1走査部2411で走査させるR光及びG光に対するパルス信号を生
成する。
また、最短パルス幅演算部701は、第2走査部2412についても、一のレーザ光、
例えば一のB光用光源部2401B1からのB光が画素の領域を通過する時間のうち最も
短い時間以下の時間に相当するパルス幅を導き出す。パルス信号生成部702は、第2走
査部2412について求められたパルス幅を用いて、第2走査部2412で走査させる各
レーザ光に対するパルス信号を生成する。パルス信号生成部702は、一のB光用光源部
2401B1からのB光に着目して求められたパルス幅を用いて、第2走査部2412で
走査させる2つのB光に対するパルス信号を生成する。
このように、走査部ごとに演算されたパルス幅を用いてパルス信号を生成することで、
走査部ごとに、レーザ光の光量分布を略均一にすることができる。これにより、走査部ご
とに設定されたパルス信号を用いて、良好な光量分布を得ることができる。なお、本変形
例は複数の走査部を用いる構成であれば良く、2つの走査部を用いる場合に限られない。
また、複数の走査部により第1の方向について互いに異なる速度でレーザ光を走査させる
場合に限られない。第1の方向、第2の方向の少なくとも一方について互いに異なる速度
でレーザ光を走査させる場合であれば良い。また、第1の方向、第2の方向についていず
れも略同じ速度でレーザ光を走査させる場合でも、走査部ごとに演算されたパルス幅を用
いてパルス信号を生成することとしても良い。
図25は、本発明の実施例6に係る画像表示装置2500の概略構成を示す。画像表示
装置2500は、観察者側に設けられたスクリーン2505にレーザ光を供給し、スクリ
ーン2505で反射する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるフロント投写型の
プロジェクタである。画像表示装置2500は、上記実施例1と同様に、光走査装置12
0を有する。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する
。光走査装置120からのレーザ光は、投写光学系103を透過した後、スクリーン25
05に入射する。本実施例の場合も、簡易な制御によってビーム状の光を良好な光量分布
で走査させ、高品質な画像を表示することができる。
なお、上記各実施例において、光走査装置はレーザ光を供給する光源部を用いる構成と
しているが、ビーム状の光を供給可能な構成であれば、これに限られない。例えば、光源
部は、発光ダイオード素子(LED)等の固体発光素子を用いる構成としても良い。また
、本発明の光走査装置は、画像表示装置に用いる以外に、例えば、レーザプリンタ等の、
レーザ光を走査させる電子機器に用いることとしても良い。
以上のように、本発明に係る光走査装置は、画像信号に応じて光を走査させる画像表示
装置に用いる場合に適している。
本発明の実施例1に係る画像表示装置の概略構成を示す図。 走査部の概略構成を示す図。 走査部を駆動するための構成を説明する図。 スクリーンにおけるレーザ光の走査の態様を説明する図。 レーザ光の線速度と画素位置との関係を説明する図。 光源部の駆動を制御するための構成を説明する図。 レーザ光の走査を制御するための構成を説明する図。 画像信号入力部における画像信号の変換について説明する図。 駆動信号生成部で生成される駆動信号について説明する図。 本発明の実施例2に係る光走査装置について説明する図。 画像信号入力部における画像信号の変換について説明する図。 駆動信号生成部で生成される駆動信号について説明する図。 ディジタル信号である画像信号の変換について説明する図。 ディジタル信号である画像信号の変換について説明する図。 本発明の実施例3に係る画像表示装置について説明する図。 第2の方向におけるレーザ光の走査位置の変化を説明する図。 線速度の変化について説明する図。 第2の方向の一の向きへレーザ光を走査させる場合について説明する図。 線速度の変化について説明する図。 本発明の実施例4に係る画像表示装置について説明する図。 第1の方向におけるレーザ光の位置の変化を説明する図。 複数のレーザ光を走査させる場合における線速度の変化を説明する図。 レーザ光の走査を制御するための構成を説明する図。 本発明の実施例5に係る画像表示装置の要部構成を示す図。 本発明の実施例6に係る画像表示装置の概略構成を示す図。
符号の説明
100 画像表示装置、101 光源部、102、103 投写光学系、105 反射
部、107 筐体、110 スクリーン、120 光走査装置、200 走査部、202
反射ミラー、204 外枠部、301、302 第1の電極、305 ミラー側電極、
306 第2の電極、307 第1のトーションばね、308 第2のトーションばね、
SC 走査軌跡、601 光源駆動部、602 ON/OFF制御部、603 電流制御
部、111 画像信号入力部、112 同期/画像分離部、113 制御部、114 フ
レームメモリ、115 走査駆動部、121 画像処理部、122 光源制御部、123
走査制御部、125 水平角度センサ、126 垂直角度センサ、127 信号処理部
、701 最短パルス幅演算部、702 パルス信号生成部、703 駆動信号生成部、
704 ON/OFF設定部、705 振幅設定部、801 増幅部、1003 PWM
変調部、1101 アナログ/PWM変換部、1301 ディジタル/アナログ変換部、
1401 ディジタル/PWM変換部、SP スポット、2301 光源部、LD 半導
体レーザ、2400 光走査装置、2401R R光用光源部、2401G G光用光源
部、2401B1、2401B2 B光用光源部、2411 第1走査部、2412 第
2走査部、2500 画像表示装置、2505 スクリーン

Claims (13)

  1. 画像信号に応じて変調されたビーム状の光を走査させる光走査装置であって、
    前記ビーム状の光を供給する光源部と、
    前記光源部からの前記ビーム状の光を、第1の方向と、前記第1の方向に略直交する第
    2の方向へ走査させる走査部と、
    前記画像信号に応じて形成される画素の領域ごとに前記ビーム状の光が入射するタイミ
    ングを表す画素タイミング信号を生成する画素タイミング信号生成部と、
    前記画素タイミング信号に基づいて、前記ビーム状の光が前記画素の領域を通過する時
    間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を生成するパル
    ス信号生成部と、
    前記パルス信号及び前記画像信号に基づいて、前記光源部を駆動するための駆動信号を
    生成する駆動信号生成部と、を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記駆動信号生成部は、前記画像信号に応じて振幅が制御された前記駆動信号を生成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記駆動信号生成部は、前記画像信号に応じてパルス幅が制御された前記駆動信号を生
    成することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記駆動信号生成部は、アナログ信号である前記画像信号に基づいて、前記駆動信号を
    生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記駆動信号生成部は、ディジタル信号である前記画像信号に基づいて、前記駆動信号
    を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記パルス信号生成部は、前記第1の方向へ前記ビーム状の光を走査させる速度、及び
    前記第2の方向へ前記ビーム状の光を走査させる速度がいずれも最大であるときに前記ビ
    ーム状の光が前記画素の領域を通過する時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパル
    ス信号を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記走査部は、前記第1の方向へ前記ビーム状の光を走査させる周波数が、前記第2の
    方向へ前記ビーム状の光を走査させる周波数より高くなるように駆動され、かつ前記第2
    の方向について前記ビーム状の光を往復させることを特徴とする請求項6に記載の光走査
    装置。
  8. 前記走査部は、前記第1の方向へ前記ビーム状の光を走査させる周波数が、前記第2の
    方向へ前記ビーム状の光を走査させる周波数より高くなるように駆動され、かつ前記第2
    の方向の一の向きへ前記ビーム状の光を走査させることを特徴とする請求項6に記載の光
    走査装置。
  9. 前記光源部は、同色かつ複数の前記ビーム状の光を供給し、
    前記走査部は、前記同色かつ複数のビーム状の光を並列させて走査させ、
    前記パルス信号生成部は、前記同色かつ複数のビーム状の光のうちの一のビーム状の光
    が前記画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有
    するパルス信号を、同色かつ複数の各ビーム状の光に対して生成することを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 複数の前記走査部を有し、
    前記パルス信号生成部は、前記複数の走査部のうちの一の走査部により走査させる一の
    ビーム状の光が前記画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に相当する
    パルス幅を有するパルス信号を、前記複数の走査部により走査させる各ビーム状の光に対
    して生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 前記走査部は、第1走査部及び第2走査部を有し、
    前記パルス信号生成部は、前記第1走査部で走査させる一のビーム状の光が前記画素の
    領域を通過する時間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信
    号を、前記第1走査部により走査させる各ビーム状の光に対して生成し、前記第2走査部
    で走査させる一のビーム状の光が前記画素の領域を通過する時間のうち最も短い時間以下
    の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を、前記第2走査部により走査させる各ビ
    ーム状の光に対して生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の光走
    査装置。
  12. 画像信号に応じて変調されたビーム状の光を走査させる光走査装置の制御方法であって

    前記ビーム状の光を供給する光供給工程と、
    前記光供給工程において供給された前記ビーム状の光を、第1の方向と、前記第1の方
    向に略直交する第2の方向へ走査させる走査工程と、
    前記画像信号に応じて形成される画素の領域ごとに前記ビーム状の光が入射するタイミ
    ングを表す画素タイミング信号を生成する画素タイミング信号生成工程と、
    前記画素タイミング信号に基づいて、前記ビーム状の光が前記画素の領域を通過する時
    間のうち最も短い時間以下の時間に相当するパルス幅を有するパルス信号を生成するパル
    ス信号生成工程と、
    前記パルス信号及び前記画像信号に基づいて、前記光源部を駆動するための駆動信号を
    生成する駆動信号生成工程と、を含むことを特徴とする光走査装置の制御方法。
  13. 光走査装置からの光により画像を表示する画像表示装置であって、
    前記光走査装置は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光走査装置であることを特
    徴とする画像表示装置。
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