JP2011027295A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】過熱水蒸気により被加熱物の脂分を効率よく除去する。
【解決手段】調理庫26の上下に設けられた上・下ヒータ27と、上・下ヒータ27を制御する制御部45と、メニューの設定を行う操作部5と、上・下ヒータ27の間に配置され前記被加熱物30を載せる焼き網33と、焼き網33を載置し下ヒータ27bの下方に配置した受け皿31とを備えた加熱調理器において、受け皿31の前面側上部に下ヒータ27bに接近するようにスチームタンク41を配置し、スチームタンク41に蒸気噴出口42bを設け、制御部45は、操作部5によってヘルシー選択キー55が選択されたときは、加熱開始から一定時間下ヒータ27bに最大定格出力で通電してスチームタンク41内の水を加熱し、その後、下ヒータに最大定格出力の60〜80%で通電し、次に上ヒータへの通電を経て被加熱物を調理する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、魚や肉等の被調理物を調理庫内に収納して上・下ヒータにより焼き上げる加熱調理器に関するものである。
従来のこの種の加熱調理器においては、調理庫内に出し入れ自在に配置された受け皿に焼き網を載置し、該焼き網の上に魚や肉等の被加熱物を載せ、それらを調理庫に収納して該調理庫の上下に設けた上・下ヒータにより加熱し、被加熱物を焼き上げるものである。
このような加熱調理器においては、近年の健康志向の高まりから、調理庫で魚や肉等の被加熱物を焼き上げる通常の食品加熱モードの他に、被加熱物を焼き上げる過程で被調理物から余分な脂分を除去するモードを備えており、その一例として特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されたものは、ロースター庫と、該ロースター庫内に出し入れ可能に収納され、水が貯留される受け皿と、該受け皿に載置した焼き網を挟んでロースター庫の上下に設けた上下ヒータと、前記受け皿の下部に設けられ、該受け皿の水を加熱するスチームヒータと、前記上下ヒータ及びスチームヒータを制御して加熱調理を実行する制御手段とを備えたロースターである。
該ロースターは、前記した上下ヒータのみを動作させて加熱調理を行う通常の食品加熱モードと、上下ヒータとともにスチームヒータを動作させて加熱調理を行うスチーム加熱モードを実行可能に備えており、通常の食品加熱モードでは、受け皿に水を貯留し、上ヒータを動作させて食品の上面を加熱し、徐々に食品の表面温度が上昇して所定温度に到達すると上ヒータへの通電を止め、次に、下ヒータに通電して食品の下面を加熱する。下ヒータに通電されると、受け皿内の水が加熱されて沸騰し、水蒸気が活発に発生する。
この時、ロースター庫内は既に高温になっているので、発生した水蒸気はさらに加熱されて過熱水蒸気になるが、この時には食品の加熱がかなり進み、食品の表面が硬くなっているので、脂分は過熱水蒸気によって溶け出し難くなっており、この状態のまま食品の調理は終了する。
一方、スチーム加熱モードでは、受け皿に水を貯留し、該受け皿の下部に設けたスチームヒータに通電して受け皿の水を加熱し、水蒸気を発生させる。発生した水蒸気は食品の表面に結露して食品に含まれる塩分が食品の表面の水滴中に溶け出し、水滴とともに受け皿に落下する。この状態から所定時間が経過すると、上ヒータに通電して食品の上面を加熱するとともに、ロースター庫内の蒸気をさらに加熱して過熱水蒸気を発生させる。この時、過熱水蒸気によって食品内の脂分が溶け出し、受け皿に落下する。続けて、食品温度が所定の温度に達すると、今度は下ヒータに通電することで食品の下面が加熱され、また、ロースター庫内の蒸気をさらに加熱して過熱水蒸気を発生させる。
これによって、食品に含まれる脂分を除去しながら加熱調理を終了する。
特開2007−20612号公報
上記した特許文献1に記載されたロースターにおいては、通常の食品加熱モードでは、最初に上ヒータのみに通電して食品の上面側の加熱を行うため、食品の表面が硬くなってしまい、その後、下ヒータに通電して受け皿内の水を加熱し、過熱水蒸気を発生させても食品に含まれる脂分は効率よく除去できない。
一方、スチーム調理モードにおいては、受け皿の外側底面に設けたスチームヒータによって受け皿内の水を加熱し、そこで発生した水蒸気を上ヒータで加熱し、次に下ヒータによってさらに加熱して過熱水蒸気を発生させているため、水蒸気の発生時はロースター庫の温度が上がっておらず、低い温度であるため、せっかくスチームヒータで発生した蒸気がロースター庫の壁面に結露する。
その結果、スチームヒータで発生した蒸気を有効的に使用することができないため、脂分を効率良く除去できない問題がある。
また、受け皿の水を蒸発させるためのスチームヒータが必要となり、製品コストの上昇や、食品を入れるロースター庫内の高さを低くしなければならない問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、加熱調理器の本体内に配置され前面が開口した調理庫と、該調理庫の前面開口部を塞ぐドアと、前記調理庫の上下に設けられ被加熱物を加熱する上・下ヒータと、該上・下ヒータを制御する制御部と、メニューの選択・設定を行う操作部と、前記上・下ヒータの間に配置され前記被加熱物を載せる焼き網と、該焼き網を載置し前記下ヒータの下方に配置した受け皿と、を備えた加熱調理器において、
前記ドアの裏側で前記受け皿の前面側上部に前記下ヒータに接近するようにスチームタンクを配置し、該スチームタンクに蒸気噴出口を設け、前記制御部は、前記操作部によってヘルシー選択キーが選択されたときは、加熱開始から一定時間下ヒータに最大定格出力で通電してスチームタンク内の水を加熱し、その後、下ヒータに最大定格出力の60〜80%で通電し、次に上ヒータへの通電を経て被加熱物を調理するものである。
請求項2では、前記下ヒータに最大定格出力の60〜80%で通電した後、上ヒータには最大定格出力の70〜80%で通電するものである。
本発明によれば、魚や肉等の被加熱物を焼き上げる過程で被加熱物から余分な脂分を除去するヘルシー選択キーを選択するものにおいて、被加熱部を加熱する下ヒータに接近するようにスチームタンクを配置し、加熱開始から一定時間下ヒータに最大定格出力で通電してスチームタンク内の水を加熱するので、下ヒータからの熱がスチームタンクに効率よく伝わり、水蒸気が早く発生するものである。
また、この時、被加熱物の下面も同時に加熱されるので、被加熱物の内部からの脂分の溶け出しが早いものである。
さらに、被加熱物を焼き上げる下ヒータを利用してスチームタンクを加熱するので、スチームタンクを加熱する専用のヒータを設ける必要がない。
また、その後、下ヒータの出力を最大定格出力より下げて被加熱物を加熱するので、被加熱物の下面の焼けすぎを防止しながら被加熱物の脂分を十分に溶かし、表面に滲み出させることができるので、脂分の除去がより効率よく行われるものである。
さらに、その後、上ヒータへの通電を行って被加熱物を加熱するので、被加熱物の表面がパリッと焼き上がり、脱脂も効率よく行うことができるものである。
本発明に係る加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明のスチームタンクと下ヒータの位置関係を示す説明図である。 同スチームタンクと下ヒータの位置関係を示す斜視図である。 図4のB−B断面図である。 本発明の焼き網の側面図である。 同操作部の説明図である。 同加熱工程図である。
以下、本発明の実施例を上記した図1から図8に従って説明する。
なお、本実施例は、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型でなく、キッチンに載置する据置型の加熱調理器であっても差し支えない。
図において、加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置され、設置後は本体2の後述するオーブン(ロースター)4と操作部5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっており、操作部5は主にオーブン4の電源の入・切やメニューの選択・設定,操作を行う。
調理を行う際の調理鍋(図示せず)は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるプレート3上に載置され、プレート3の周囲端面は、プレート枠14によって保護されている。
プレート3には載置部6が描かれており、該載置部6に調理鍋を載置することにより調理可能となる。載置部6は、プレート3の上面手前の右に載置部右6a、左に載置部左6bが配置され、これら両載置部6a,6b間の奥(中央後部)に載置部中央6cが配置されている。そして、プレート3を挟んで各載置部6の下に位置するように、本体2内の上部に調理鍋を加熱するための加熱コイルユニット25が設置されている。
また、プレート3の前面側には、上面操作部9とその奥側に位置する上面表示部10が設けられており、上面操作部9は主に加熱コイルユニット25の操作を行う。
本体2の内部には、上記した発熱部品である加熱コイルユニット25や、電子部品およびこれらの発熱部品を冷却するための冷却ファン(いずれも図示せず)が配置されている。
本体2の後部上面には、前記冷却ファンの駆動によって外気を吸引する吸気口7と、発熱部品である加熱コイルユニット25や電子部品を冷却した後の廃熱を本体2外に排出する排気口8が設けられている。なお、排気口8からは、後述するオーブン4の廃熱も同時に排出される。
オーブン4は魚や肉,ピザ等の被加熱物を焼くためのもので、本体2の前面部の左側若しくは右側に配置されている。(本実施例では、本体2の左側に配置されている。)なお、オーブンは、呼び名としてロースター,グリルと呼ぶこともある。
次にオーブン4の詳細について説明する。
調理庫26は、前面が開口した箱型をしており、内部の上部と下部にはシーズヒータ等の発熱体よりなる上・下ヒータ27(上ヒータ27a,下ヒータ27b)が設置されている。
上ヒータ27aは、図示しないが、調理庫26の前後方向又は横幅方向に沿って適宜蛇行しながら配置されている。下ヒータ27bは、図3に示すように調理庫26の前後方向に沿って蛇行しながら配置され、後述するドア32の裏側に近い前面部に、同じく後述する焼き網33の横幅方向に沿った横長発熱部27b−1を設けている。
上ヒータ27a,下ヒータ27bを制御する制御部45は、オーブン4の上面で、該オーブン4からの熱の影響を受けない場所に配置されており、操作部5や上面操作部9とも連なっている。
また、調理庫26の前面開口部は、後述する受け皿31の前面に着脱自在に連結されるドア32によって塞がれており、該ドア32の表側にハンドル11が取り付けられ、裏側に受け皿31が取り付けられている。
調理庫26の後方上部には、排気出口29が設けられ、該排気出口29は排気通路35を介して本体2の後部上面に開口した排気口8に連通している。
また、排気出口29の入り口側には調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化する空気浄化用の触媒34と、触媒34を加熱するための触媒ヒータ37が配置され、途中には煙や臭いを強制的に排気口8を通して本体2外に排出するための排気手段36が設けられている。なお、排気手段36は、排気ファン36aと排気モータ36bとで構成されている。
調理庫26の前面側下部とドア32との間には空気取入口43が設けられ、前記排気手段36が駆動すると、空気取入口43から調理庫26内に外気が流入し、下記する受け皿31の下面を冷却しながら排気通路35側に流れる。
温度センサー80は、調理庫26の奥壁面に設けられ、調理庫26の内部の温度を検出するためのものである。
受け皿31は、調理庫26内にその前面開口部から出し入れ自在に収納されており、前面左右にドア32を取り付けるための引掛部31bが設けられ、中に焼き網33が載置され、その上に魚等の被加熱物30を載せる。
焼き網33は、所定の間隙を保持して後方から前方に向けて平行に並べた横線材33aと、略U字状をなし、上部に該横線材33aの両端を固定し、下部を受け皿31の内周段部に載置した一対のフレーム線材33bとで構成されており、前記U字状部間には、前記上部と下部の間隙を一定に保持するための保持線材33cが固定されている。
33dはタンク支持部材で、線材を略コ字状に成形し、焼き網33の最前部とその次の横線材33aとに両端部を固定し、中間の略コ字状部をドア32の裏側に延ばし、延ばした両側の線材33d−1を皿状に湾曲させて後述するスチームタンク41を支持できる形状にしている。なお、タンク支持部材33dの両端部を、最前部とその次の横線材33aとに固定するのは、タンク支持部材33dの強度を上げるためであり、最前部のみに固定しても強度を保持できれば何ら問題はない。
スチームタンク41は、上面開口のタンク本体41aと、前記上面開口を覆うタンク蓋42とで構成されており、タンク本体41aは、ステンレス材等の耐熱金属板によって横長形状に絞り成形され、下部に50〜100cc程度の水を溜める水溜め部41bを有し、上端周縁部に外向きのフランジ部41cを形成し、外周面に変色防止と伝熱性向上を目的として耐熱性のある黒色系のフッ素樹脂やセラミック塗装が施されている。
そして、このタンク本体41aは、ドア32の裏側で、フランジ部41cをタンク支持部材33dの線材33d−1上に載置し、下ヒータ27bの横長発熱部27b−1に接近させている。
このとき、タンク本体41aは、下ヒータ27bの横長発熱部27b−1の温度が600℃程度まで上昇することから直接接触させると変色する恐れがあり、4mm程度の隙間を保持して下ヒータ27bの横長発熱部27b−1に接近させており、また、横長形状のタンク本体41aと横長発熱部27b−1とは略同一長さに規制されている。
タンク蓋42は、耐熱性が良く、錆びないステンレス材で成形され、表面に変色防止と清掃性向上を目的として耐熱性のよいフッソ樹脂やセラミック塗装が施されている。
また、タンク蓋42は、取り付け、取り外しが容易なように、焼き網33の上面よりも上部に位置しており、長手方向の略中央部に凸部42aを設け、同じく長手方向の周縁部に複数個の蒸気噴出口42bを前後対称となるように設けている。この構成によって、タンク蓋42は、前後を逆にしてタンク本体41aに取り付けてもフランジ部41cに載置される。
なお、スチームタンク41は、上記の実施例では、焼き網33のタンク支持部材33d上に載置されているが、必ずしも焼き網33上に載置する必要はなく、受け皿31の前面側上部で下ヒータ27bに接近するように配置してあればよい。
次に、オーブン4のメニュー設定などを行う操作部5について説明する。
5aは調理に必要なメニューなどを設定するオーブン入力手段、5bはオーブン入力手段5aで入力した内容を表示するためのオーブン表示手段で、両者は下・上の関係になるように配置されている。
オーブン入力手段5aの詳細は以下の通りである。
56はメニュー選択キーで、加熱を自動で行うメニュー群から選択したメニューを設定するキーであり、オーブン表示手段5bに表示された調理メニュー51の中から1品を選択できる。
メニュー選択キー56は、押す毎に、「魚丸焼き」→「ピザ」→「つけ焼き」→「グラタン」→「切身・干物」→「鶏・野菜」と各メニューの前のランプが点灯しながら移行し、調理したいメニューのランプを点灯させることで選択できる。
57は手動コースを選択するキーで、オーブン表示手段5bに表示された手動コース52の中から使用するコースを選択するキーである。その選択方法は、前記と同じで、手動コース選択キー57を押す毎に、「トースト」→「オーブン」→「魚焼き」とコースが移行する。
58は仕上がり・温度を設定する調整キー(downキー58a,upキー58b)で、例えば、自動で加熱する調理メニュー51を設定したとき、仕上がり時の焼き具合を設定できるように、オーブン表示手段5bに表示された仕上がり53の「強」,「中」,「弱」から選択できる。
例えば、仕上がりを「強」に設定するには、upキー58bを押すことで仕上がりは「強」に設定される。仕上がりを「強」に設定することで加熱時間を長く設定できるようになっている。「弱」はdownキー58aを押して設定する。
また、手動コース57の「オーブン」を設定した時は、調理庫26を加熱する温度と時間の設定が必要となり、調整キー58では温度の設定が可能で、オーブン表示手段5bに表示された温度/時間の表示部54に現れるデジタルの数字を、downキー58a,upキー58bを用いて設定したい温度に合わせる。
加熱時間は時間キー59(downキー59a,upキー59b)を用いて、オーブン表示手段5bに表示された温度/時間の表示部54に現れるデジタルの数字を、downキー59a,upキー59bを用いて設定したい時間に合わせる。
55はスチームタンク41に水を入れて加熱し、調理する食材から脂分を通常の加熱より多く除去するように加熱工程を設定したヘルシー選択キーである。
ヘルシー選択キー55で選択できるメニューは、オーブン表示手段5bに表示された調理メニュー51の「切身・干物」と「鶏・野菜」の二種類で、「切身・干物」は魚類の塩分をより多く落とすためのメニューであり、代表的な食材として塩鮭がある。また、「鶏・野菜」は肉の脂分をより多く落とすためのメニューであり、代表的な食材として鶏のハーブ焼きがあり鶏肉の脂分をより多く落とすように加熱を行う。なお、本実施例においては、塩分をより多く落とす「切身・干物」のメニューについては、説明を省略する。
60は切/スタートキーで、加熱開始時に押すと加熱が開始され、加熱中に押すと加熱を中断する。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について被加熱物30として鶏肉を使い、ヘルシーメニューである鶏のハーブ焼き(鶏肉1枚、約250g)について説明する。
まず、ドア32のハンドル11を手前に引いて受け皿31とともにスチームタンク41を調理庫26の前面に露出させ、タンク支持部材33dの皿状の線材33d−1上に載置されているスチームタンク41のタンク蓋42を開け、水溜め部41bに水約50cc供給し、その上面開口部をタンク蓋42で覆う。
次に、焼き網33の上に、塩やこしょう、ハーブで下ごしらえをした鶏肉を載せる。この時、タンク蓋42が焼き網33よりも上部に位置しているため、鶏肉の一部がタンク蓋42上に載ることもある。しかし、タンク蓋42の略中央部に凸部42aが設けられていることにより、鶏肉の一部は凸部42a上に載り、蒸気噴出口42bが塞がれることはない。
ドア32を閉じ、調理方法を操作部5で設定する。
設定は、ヘルシー選択キー55を押すことで調理メニュー51の「鶏・野菜」を点灯させ、好みに応じて調整キー58で仕上がりの状態を調整する。
全ての準備が完了したら、切・スタートキー60を押して加熱を開始する。
加熱が開始すると、排気手段36が駆動し、空気取入口43から受け皿31の下面に外気が流入するので、受け皿31は冷やされる。従って受け皿31には水を入れなくとも良いが、水を入れても調理は可能である。そして、流入した空気は排気手段36によって排気出口29を通り排気口8より排出される。
図8により加熱工程を説明すると、加熱開始時の工程1では、下ヒータ27bに最大定格出力である1200Wを投入して主にスチームタンク41内の水を加熱する。加熱時間は、調理庫26内の温度が所定温度以上になるのを温度センサー80で検出するまでの所要時間から算出するもので、鶏肉1枚、約250gでは約8分である。
この加熱が行われると、下ヒータ27bによって鶏肉の下面が加熱され、内部の脂分が溶け出し始める。一般に言われている肉の脂分が溶け出す温度は、鶏肉は30〜32℃、豚肉は33〜46℃、牛肉が40〜50℃から始まる。
また、下ヒータ27bは、最大定格出力の1200Wで通電するので、スチームタンク41の水溜め部41b内の水も下ヒータ27bの横長発熱部27b−1からの熱によって効率良く加熱され、加熱後、5分程度経過したころから水溜め部41b内の水の温度は水蒸気が発生する温度に到達する。
次に、工程2に移り、下ヒータ27bに最大定格出力の70%(840W)の出力で通電し、鶏肉を焼き上げる。この工程2によって、鶏肉の温度が肉の熱変成の温度(60〜70℃)以上に上昇し、鶏肉の下面が焼けすぎるのを防止しながら中の脂分を十分に溶かし、表面に滲み出させる。この加熱時間も6分程度確保する。
なお、下ヒータ27bへの通電は、最大定格出力の60〜80%(720W〜960W)であればよく、これによって、鶏肉の下面の焼けすぎるのを防止しながら中の脂分を十分に溶かすことができる。
また、この工程2では、上記したように、下ヒータ27bに840Wの出力が通電されるが、その加熱の主な働きは、スチームタンク41内の水のさらなる加熱と、発生した水蒸気を加熱し、過熱水蒸気を発生させるもので、発生した水蒸気は高温に加熱された下ヒータ27bに接触して約200℃程度の過熱水蒸気を生成する。
そして、発生した過熱水蒸気が排気手段36の作用によって空気取入口43から取り入れた外気の流れとともに、調理庫26の後方上部にある排気出口29に向かう中で鶏肉全体を包み、鶏肉の表面全体に凝縮水滴として付着し、発生する凝縮潜熱により、被加熱物30を効率良く加熱する。
また、鶏肉の周囲を一定の湿度(凝縮水滴)で保持することで、鶏肉の表面で発生する凝縮潜熱による加熱が和らぎ、表面だけが著しく加熱されることなく鶏肉の内部も加熱される。
さらに、鶏肉は、既に、下面,内部,上面の順番で温度が高く、さらに、加熱されることで、肉の熱変成温度、つまり、たんぱく質が加熱によって凝固が始まる温度に達し、たんぱく質の凝固によって鶏肉が下面,内部,上面の順番に縮み、鶏肉の内部で溶けた脂が表面に滲み出る。
表面に滲み出た脂分は鶏肉の表面に付着している水滴(凝縮水滴)と一緒に受け皿31に滴下して鶏肉から余分な脂分は排除される。
この加熱時間が過ぎると、工程3に移る。この工程3は、下上ヒータ27bの通電を止め、上ヒータ27aのみに通電するもので、該上ヒータ27aに900W(最大定格出力の75%)で、約4分通電する。但し、上ヒータ27aには最大定格出力の70〜80%の出力で通電すればよい。
上記した工程2までは、鶏肉の上面側が下面側に比べ温度が低く、凝縮水滴が多く発生している。従って、工程3で上ヒータ27aにより強い火力で短時間に仕上げ加熱を行っても、加熱ムラになりにくく、表面の皮がパリッと焼き上げられる。
但し、工程3のみでは、鶏肉の上面にも焦げ目が付き、食するまでに焼き上がるが、中の溶け出した脂分や水滴が鶏肉の表面に滲み出てきて下面に伝わって残ってしまう。
そこで、最終の工程4で再度、下ヒータ27bに通電して鶏肉の下面に付着している水滴や脂分を飛ばし、良好な状態に仕上げる。この時、下ヒータ27bは840Wで、約1分間通電する。1分間が過ぎると、加熱は自動的に終了する。
以上の工程を終了したところで自動調理が終了となる。
そして、これらの加熱時に鶏肉から発生する煙や臭は、排気手段36によって触媒34を通して排気出口29から排気通路35を通って排気口8より本体2外に排出され、周囲に煙や臭いが排出するのを防止する。
上記したように、本実施例によれば、魚や肉等の被加熱物30を焼き上げる過程で、被加熱物30から余分な脂分を除去するヘルシー選択キー55を選択するものにおいて、被加熱物30を加熱する下ヒータ27bに接近するようにスチームタンク41を配置し、加熱開始から一定時間下ヒータ27bに最大定格出力で通電してスチームタンク41内の水を加熱するので、下ヒータ27bからの熱がスチームタンク41に効率よく伝わり、水蒸気が早く発生するものである。
また、この時、被加熱物30の下面も同時に加熱されるので、被加熱物30の内部からの脂分の溶け出しが早いものである。
さらに、被加熱物30を焼き上げる下ヒータ27bを利用してスチームタンク41を加熱するので、スチームタンク41を加熱する専用のヒータを設ける必要がない。
また、その後、下ヒータ27に最大定格出力より下げて通電し、被加熱物30を加熱するので、被加熱物30の下面の焼けすぎを防止しながら中の脂分を溶かし、表面に滲み出させることができるので、脂分の除去が効率よく行われるものである。
さらに、その後、上ヒータ27aへの通電を行って被加熱物30を加熱するので、被加熱物30の表面がパリッと焼き上がり、脱脂も効率よく行うことができるものである。
1 システムキッチン
2 本体
3 プレート
4 オーブン
27 上・下ヒータ
27b−1 横長発熱部
30 被加熱物
41 スチームタンク
42 タンク蓋
45 制御部
55 ヘルシー選択キー

Claims (2)

  1. 加熱調理器の本体内に配置され前面が開口した調理庫と、
    該調理庫の前面開口部を塞ぐドアと、
    前記調理庫の上下に設けられ被加熱物を加熱する上・下ヒータと、
    該上・下ヒータを制御する制御部と、
    メニューの選択・設定を行う操作部と、
    前記上・下ヒータの間に配置され前記被加熱物を載せる焼き網と、
    該焼き網を載置し前記下ヒータの下方に配置した受け皿と、
    を備えた加熱調理器において、
    前記ドアの裏側で前記受け皿の前面側上部に前記下ヒータに接近するようにスチームタンクを配置し、該スチームタンクに蒸気噴出口を設け、
    前記制御部は、前記操作部によってヘルシー選択キーが選択されたときは、加熱開始から一定時間下ヒータに最大定格出力で通電してスチームタンク内の水を加熱し、その後、下ヒータに最大定格出力の60〜80%で通電し、次に上ヒータへの通電を経て被加熱物を調理することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記下ヒータに最大定格出力の60〜80%で通電した後、上ヒータには最大定格出力の70〜80で通電することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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