JP2011027069A - マフラー - Google Patents

マフラー Download PDF

Info

Publication number
JP2011027069A
JP2011027069A JP2009175808A JP2009175808A JP2011027069A JP 2011027069 A JP2011027069 A JP 2011027069A JP 2009175808 A JP2009175808 A JP 2009175808A JP 2009175808 A JP2009175808 A JP 2009175808A JP 2011027069 A JP2011027069 A JP 2011027069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottom portion
separator
muffler
side wall
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009175808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5422290B2 (ja
Inventor
Shunichi Nakabayashi
俊一 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009175808A priority Critical patent/JP5422290B2/ja
Priority to CN 201010238161 priority patent/CN101985895B/zh
Publication of JP2011027069A publication Critical patent/JP2011027069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5422290B2 publication Critical patent/JP5422290B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】扁平に形成されるマフラーを提供することを課題とする。
【解決手段】マフラー50Bでは、第1底部144と第2底部147との間隔H1が、第1底部144に直交している方向から見たときの側壁部143の最小幅W1よりも、小さくなるように設定されている。
【効果】第1底部144に直交している方向に、扁平であるマフラー50Bを形成することができる。したがって、扁平に形成されるマフラー50Bを提供することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンから延びる排気管の途中に設けられるマフラーに関する。
従来、エンジンが発する排気音を低減する装置としてマフラーが知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1の図1に示されるように、マフラー10(特許文献1記載の番号。以下同じ)のマフラー本体11の内部は、上流寄りに第1セパレータ12を設け、下流寄りに第2セパレータ13を設けることで、第1膨張室14、第2膨張室15、第3膨張室16の3室に区画される。
ところで、マフラー10では、マフラー本体11が排気管17に沿う方向に軸線を有する円筒状に形成される為、必要な容量を確保する際にマフラー本体11の外径寸法が大きくなりやすい。このように外径寸法が大きなマフラー10を自動二輪車に取り付けたとすると、自動二輪車の後部でマフラー10が車幅方向に出っ張り、車両幅が大きくなるという課題がある。その為、マフラー10の形状が排気管17に対して直角な方向に扁平であることが好ましい。
特開2007−23866公報
本発明は、扁平に形成されるマフラーを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンから延びる排気管の途中に設けられ、内部をセパレータで区切ることで複数の膨張室が形成されているマフラーにおいて、このマフラーは、第1底部と、この第1底部に向かい合う第2底部と、前記第1底部及び前記第2底部を繋ぐ側壁部とから構成される容器を備え、前記第1底部と前記第2底部との間隔は、第1底部又は第2底部に直交する方向から見たときの前記側壁部の最小幅よりも小さくなるように設定され、前記第1底部と前記第2底部は前記セパレータにより結合されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、側壁部に排気管が接続されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、セパレータは、両端が側壁部まで延ばされる第1セパレータと、この第1セパレータまで一端が延ばされ、他端が前記側壁部まで延ばされる第2セパレータとで構成され、容器の内部が第1膨張室、第2膨張室及び第3膨張室に区画されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、側壁部は、筒状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、第1底部及び第2底部は、円形であることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、排気管は、容器の内部で、第1底部及び第2底部に沿う方向に配置されると共に、セパレータに設けられている貫通穴を貫通して配置されることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、排気管は、セパレータの貫通穴に保持されるものであって、前記セパレータは、容器の内部に、第1底部から第2底部に向く方向、又は第2底部から第1底部に向く方向に挿通して組込まれることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、側壁部は、第1底部の外縁から一体に延ばされていることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、第2底部の外縁には、第1底部の方向と反対に延びている第2側壁部が一体に設けられ、この第2側壁部に側壁部を結合させたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、マフラーの第1底部と第2底部との間隔は、第1底部又は第2底部に直交する方向から見たときの側壁部の最小幅よりも小さくなるように設定されているので、第1底部又は第2底部に直交する方向に扁平なマフラーを形成することができる。請求項1によれば、扁平に形成されるマフラーを提供することができる。
加えて、第1底部と第2底部はセパレータにより結合されているので、第1底部及び第2底部の振動を効果的に抑えることができる。
請求項2に係る発明では、側壁部に排気管が接続されているので、従来のような、第1底部及び第2底部に排気管が接続されるものに比べ、第1底部と第2底部の間隔を狭めたマフラーを提供することができる。
請求項3に係る発明では、セパレータは、第1セパレータと第2セパレータとで構成され、容器の内部が第1膨張室、第2膨張室及び第3膨張室に区画されているので、効果的に排気音を低減させることができる。
請求項4に係る発明では、側壁部は、筒状に形成されているので、側壁部の成形が容易になる。
請求項5に係る発明では、第1底部及び第2底部は、円形であるので、側壁部を円筒状にしやすく、容器の剛性を上げやすい。その結果、音や振動の抑制に寄与する。
請求項6に係る発明では、排気管は、容器の内部で、第1底部及び第2底部に沿う方向に配置されると共に、セパレータに設けられている貫通穴を貫通して配置されるので、膨張室の大きさによらずとも、排気管を長く設定することができる。
請求項7に係る発明では、セパレータは、容器の内部に、第1底部から第2底部に向く方向、又は第2底部から第1底部に向く方向に挿通して組込まれる。すなわち、セパレータは、第1底部及び第2底部に略直交する方向に沿って、容器の内部に挿入される。一方、容器内に配置される排気管は、セパレータの貫通穴に、第1底部及び第2底部に沿う方向に貫通される。
したがって、容器内にセパレータを挿入する方向と、セパレータの貫通穴に排気管を貫通させる方向とが異なるので、セパレータに排気管を予め貫通させた上で、セパレータを容器内に挿入する際に、セパレータに対し排気管の位置がずれにくく、容器に対するセパレータ及び排気管の組付けがしやすくなる。
請求項8に係る発明では、側壁部は、第1底部の外縁から一体に延ばされているので、マフラーの部品点数を少なくすることができる。
請求項9に係る発明では、第2底部の外縁には、第1底部の方向と反対に延びている第2側壁部が一体に設けられ、この第2側壁部に側壁部を結合させたので、簡単な構造でマフラーの容器を形成することができる。
自動二輪車の右側面図である。 図1の2部拡大図である。 本発明に係るマフラーの分解斜視図である。 本発明に係るマフラーの断面図である。 図2の5−5線断面図である。 本発明に係る溶接座の実施例と比較例の対比図である。 図2の変更実施例図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から斜め下へ延ばされるダウンチューブ12と、このダウンチューブ12の下端から水平に後方へ延ばされるロアチューブ13と、このロアチューブ13の後端から斜め上へ延ばされ二点鎖線で示されるシート34を支えるシートレール14とからなる車体フレーム15を備えると共に、ヘッドパイプ11に旋回自在に取付けられるフロントフォーク16と、このフロントフォーク16の下端に回転自在に設けられる前輪17と、フロントフォーク16の上端に設けられるハンドル18と、ロアチューブ13の後端からさらに後方に延ばされている連結部材19にピボット軸21を介して上下に回転可能に設けられるユニットスイング22(詳細後述)と、このユニットスイング22の後端に回転自在に設けられる後輪23と、ユニットスイング22の後端とシートレール14との間に掛け渡されるリアクッション24と、ユニットスイング22の下端に取付けられるスタンド25とを備える。
自動二輪車10のカバーは、二点鎖線で示されるように、ヘッドパイプ11を覆っているフロントカバー26と、フロントフォーク16を覆っているフロントフェンダ27と、ハンドル18を覆っているハンドルカバー28と、フロントカバー26及びフロントフェンダ27の後方を覆っているレッグシールド29と、このレッグシールド29及びフロントフェンダ27から後方へ延ばされているサイドカバー31と、シートレール14を覆っているリアカバー32と、後輪23を覆っているリアフェンダ33とからなる。次にユニットスイング22の詳細構造を説明する。
図2に示されるように、ユニットスイング22の前部にエンジン35が設けられている。そして、このエンジン35のシリンダヘッド36の吸気ポート37に、吸気管38、キャブレター39、コネクティングチューブ41、エアクリーナ42が接続されている。また、シリンダヘッド36には、点火プラグ43が取付けられている。さらに、エンジン35の後部には、オイル注入部44が設けられている。
加えて、シリンダヘッド36の排気ポート45から排気管46が後方へ延ばされ、この排気管46の途中であって後端寄りに、マフラー50(詳細後述)が接続されている。このマフラー50は、略V字形に形成されているマフラー支持ステー51を介しエンジン35に支持されると共に、後輪23の側方に配置されている。また、マフラー50は側面視で円形状を呈している。
水平線47は、マフラー50の中心48を通る直線である。なお、マフラー50の中心48と後輪23を支持する車軸(後述)は、側面視にて一致している。次にマフラー50の詳細構造を説明する。
図3に示されるように、マフラー50は、円筒状の側壁部69及び円板状の第1底部66が一体に形成されているドラム52と、このドラム52に収納されドラム52の側壁部69を貫通するテールパイプ53と、ドラム52内に収納されドラム52内を区分する第1セパレータ54及び第2セパレータ57と、この第2セパレータ57を貫通させつつドラム52に収納される触媒配管56及び第1配管58と、ドラム52の開口131を閉じる円板状の第2底部75を備えている蓋部材59とからなる。すなわち、マフラー50の容器132は、ドラム52と蓋部材59とからなる。
テールパイプ53、触媒配管56、第1配管58、第1セパレータ54に取付けられている第2配管104は、容器132内に配置される排気管である。
ドラム52の第1底部66には、5つの溶接用穴61、62、63、64、65が設けられていて、テールパイプ53、第1セパレータ54、第2セパレータ57をプラグ溶接で留めることができる(詳細後述)。
また、蓋部材59の第2底部75には、4つの溶接用穴71、72、73、74が設けられていて、第1セパレータ54、第2セパレータ57をプラグ溶接で留めることができる(詳細後述)。次にマフラー50の容器132の内部に収納される構成要素を、容器132内に配置する方法を詳細に説明する。
先ず、テールパイプ53をドラム52の側壁部69に設けられている下流側開口68に挿入する。次に、第2配管104を第1セパレータ54に取り付けて第1組立体を構成し、この第1組立体をドラム52内に挿入する。次に、第1支持ステー55、触媒配管56、第1配管58を第2セパレータ57に組み付けて第2組立体を構成し、この第2組立体をドラム52内に挿入する。第2組立体の組立手順例を次に説明する。
第2組立体は、触媒配管56の入口77を第2セパレータ57の貫通穴78に挿入し、第1配管58の出口79を第2セパレータ57の貫通穴81に挿入し、第1配管58の入口82を第2セパレータ57の貫通穴83及び触媒配管56の出口84に挿入し、触媒配管56と第1配管58を第1支持ステー55で連結してなる。
ドラム52内に第1支持ステー55、触媒配管56、第2セパレータ57、第1配管58、第1セパレータ54、テールパイプ53が配置された後、ドラム52の開口131に蓋部材59を嵌める。ドラム52と蓋部材59の接合方法は後述する。
なお、テールパイプ53に設けた第2支持ステー85、第1セパレータ54に設けた2つの溶接座86、87、第2セパレータ57に設けた2つの溶接座88、89は、ドラム52の第1底部66に設けた5つの溶接用穴61、62、63、64、65にプラグ溶接で留められる。また、第1セパレータ54に設けた2つの溶接座91、92、第2セパレータ57に設けた2つの溶接座93、94は、蓋部材59の第2底部75に設けた4つの溶接用穴71、72、73、74にプラグ溶接で留められる。
これにより、第1セパレータ54及び第2セパレータ57は、第1底部66と第2底部75を結合するので、第1底部66及び第2底部75の剛性が向上する。
第1セパレータ54の平板部135には、面直方向(図下)に突出させて成形した補強ビード136が設けられているので、この補強ビード136によって平板部135の剛性が向上する。平板部135の剛性向上により、排気ガスの接触で平板部135が振動することを低減させることができる。また、平板部135の振動低減により、平板部135の振動が空気に伝わることで発生する音も低減させることができる。
同様に、第2セパレータ57の平板部137には、面直方向(図右下)に突出させて成形した補強ビード138が設けられているので、この補強ビード138によって平板部137の剛性が向上する。平板部137の剛性向上により、排気ガスの接触で平板部137が振動することを低減させることができる。また、平板部137の振動低減により、平板部137の振動が空気に伝わることで発生する音も低減させることができる。
加えて、側壁部69は、実施例1では円筒である。側壁部69が円筒状に形成されているので、側壁部69の成形が容易になる。
また、第1底部66及び第2底部75は、実施例1では円形である。第1底部66及び第2底部75が円形であるので、側壁部69を円筒状にしやすく、容器132の剛性を上げやすい。その結果、音や振動の抑制に寄与する。
なお、側壁部69は、楕円筒であっても良い。また、第1底部66及び第2底部75は、楕円形であっても良い。
さらに、触媒配管56は、第2セパレータ57の貫通穴78に保持され、第1配管58は、第2セパレータ57の貫通穴81、83に保持されるものであって、第2セパレータ57は、容器132の内部に、第2底部75から第1底部66に向く方向に挿通して組込まれる。
すなわち、第2セパレータ57は、第1底部66及び第2底部75に略直交する方向に沿って、容器132の内部に挿入される。一方、触媒配管56は、第2セパレータ57の貫通穴78に、第1底部66及び第2底部75に沿う方向に貫通される。また、第1配管58は、第2セパレータ57の貫通穴81、83に、第1底部66及び第2底部75に沿う方向に貫通される。
したがって、容器132内に第2セパレータ57を挿入する方向と、第2セパレータ57の貫通穴78、81、83に触媒配管56及び第1配管58を貫通させる方向とが異なるので、第2セパレータ57に触媒配管56及び第1配管58を予め貫通させた上で、第2セパレータ57を容器132内に挿入する際に、第2セパレータ57に対し触媒配管56及び第1配管58の位置がずれにくく、容器132に対する第2セパレータ57並びに触媒配管56及び第1配管58の組付けがしやすくなる。
なお、第1底部66及び第2底部75は、実施例1ではドラム52の底部を第1底部66にすると共に蓋部材59の底部を第2底部75にしたが、ドラム52の底部を第2底部にすると共に蓋部材59の底部を第1底部にしてもよい。蓋部材59の底部を第1底部とし、ドラム52の底部を第2底部とした場合、上記した容器132内に第2セパレータ57を挿通する方向は、第1底部から第2底部に向く方向となる。マフラー50の内部構造を次図で説明する。
図4において、47はマフラー50の中心48を通る水平線であって、矢印FRは自動二輪車(図1の符号10)の前方を示している。セパレータ100は、一端95及び他端96が側壁部69の内面97まで延ばされる第1セパレータ54と、この第1セパレータ54まで一端98が延ばされ、他端99が側壁部69の内面97まで延ばされる第2セパレータ57とで構成される。
第1セパレータ54及び第2セパレータ57によって、容器132の内部が、最も上流側である第1膨張室101、第1膨張室101の下流側である第2膨張室102、及び最も下流側である第3膨張室103、に区画されているので、効果的に排気音を低減させることができる。
さらに、第1セパレータ54の一端95及び他端96、第2セパレータ57の一端98及び他端99は、折り曲げて形成されており、セパレータとしての剛性を確保している。
また、第1セパレータ54の一端95、第1セパレータ54の他端96、第2セパレータ57の一端98、第2セパレータ57の他端99は、各々が側壁部69の内面97及び第2セパレータ57の平板部135に軽く押し当たるように当接しているので、仮組みしやすい。また、振動低減に寄与する。さらに、強固に溶接されるものではないので、第1セパレータ54、第2セパレータ57、側壁部69の熱変形を効果的に吸収することができる。
加えて、側壁部69に設けられる上流側開口67に、触媒配管56を介して排気管46が接続されている。また、触媒106は、第1セパレータ54に沿うように触媒配管56内に設けられている。さらに、第2セパレータ57には、第1膨張室101と第2膨張室102を繋ぐ貫通穴105が設けられている。第1セパレータ54の第2配管104は、第2膨張室102と第3膨張室103を繋ぐ排気管である。次に排気ガスの流れを説明する。
エンジンからの排気ガスが二点鎖線で示された排気管46から矢印(1)のように触媒配管56内に流れ込むと、排気ガスは矢印(2)のように触媒配管56内の触媒106及び第1配管58を通過して、第1膨張室101に流れ込み、音響エネルギーが減少する。
第1配管58の出口79から出た排気ガスは、矢印(3)のように側壁部69の内面97に当たって流れるが、側壁部69が円筒状に形成されているので、側壁部69は高い剛性を有する。そのため、側壁部69に排気ガスが当たることで発生する振動を低減させることができる。
次に、排気ガスは矢印(4)のように貫通穴105を通過して、矢印(5)のように第2膨張室102に流れ込み、さらに音響エネルギーが減少する。
次に、排気ガスは矢印(6)のように第2配管104を通過して、第3膨張室103に流れ込み、さらに音響エネルギーが減少する。第2配管104の出口121から出た排気ガスは、矢印(7)のように円筒状の側壁部69の内面97に沿って流れるので、排気ガスの流れが円滑になる。
排気ガスは最後に矢印(8)のようにテールパイプ53から排出される。このように、容器132内で排気ガスの音響エネルギーが消耗されるため、消音作用が発揮される。
なお、触媒配管56は、入口77が側壁部69に溶接固定されるものであるが、中間部107が第2セパレータ57の貫通穴78に溶接固定されるものではないため、第2セパレータ57に対し、相対的に熱伸縮可能となる。同時に、第1配管58は、中間部108が第2セパレータ57の貫通穴(図3の符号81)に溶接固定されるものはでない。また、中間部109が第2セパレータ57の貫通穴83に溶接固定されるものではない。そのため、第2セパレータ57に対し、相対的に熱伸縮可能となる。
マフラー50では、テールパイプ53の接続部139、触媒配管56の接続部141、触媒106の中心142が、マフラー50の中心48を通る水平線47より下方に配置されているので、マフラー50の低重心化を図ることができる。次に、容器132の構造を説明する。
図5に示されるように、ドラム52は、側壁部69が第1底部66の外縁から一体に延ばされてなる部材である。側壁部69が第1底部66の外縁から一体に延ばされているので、マフラー50の部品点数を少なくすることができる。
加えて、第2底部75の外縁には、第1底部66の方向と反対に延びている円筒状の第2側壁部76が一体に設けられ、この第2側壁部76に備えた第2側壁133に、側壁部69に備えた側壁134を結合させる。第2側壁部76の第2側壁133と側壁部69の側壁134とをシーム溶接するので、簡単な構造でマフラー50の容器132を形成することができる。シーム溶接して得られた結合部はマフラー突出部124となる。
なお、122は後輪(図2の符号23)の車軸中心に一致する中心線であり、且つ容器132の第1底部66の中心及び第2底部75の中心を通る水平線である。
結合部の結合方法は、実施例1ではシーム溶接としたが、ロールかしめで代用してもよい。ロールかしめは、第2側壁部76より側壁部69を容器132の外側(図左)へ延ばし、この延ばした部分を第2側壁部76に巻き付け、ロールで圧縮して気密性を高める接合方法を指す。
加えて、第1底部66及び第2底部75を第1セパレータ54と第2セパレータ(図3の符号57)とで結合したので、マフラー50の容器132内に排気ガスが流れ込んだ際に、この排気ガスによる第1底部66及び第2底部75の振動を効果的に抑えることができる。
さらに、触媒配管56は、容器132の内部で、第1底部66及び第2底部75に沿う方向に配置されると共に、第2セパレータに設けられている貫通穴(図3の符号78)を貫通して配置される。また、第1配管58は、容器132の内部で、第1底部66及び第2底部75に沿う方向に配置されると共に、第2セパレータに設けられている貫通穴(図3の符号81、83)を貫通して配置される。そのため、膨張室の大きさによらずとも、排気管を長く設定することができる。
また、特に触媒配管56は、車幅方向(図左右方向)の内側(左側)の第2底部75に近づけて配置されているので、触媒106の車幅方向の外側(右側)の温度を下げやすくすることができる。次にマフラーと後輪の位置関係を説明する。
図6において、(a)は比較例であり、自動二輪車の後輪を水平に切断した断面図である。マフラー200は、前端に配置される第1底部201に排気管202が接続され、後端に配置される第2底部205に排気管の一部であるテールパイプ206が接続され、第1底部201と第2底部205の間に円筒状の側壁部204を備えるものである。
そのため、後輪203から一定距離のすき間をあけて、且つマフラー容量を確保するので、マフラー200の車幅方向の出っ張りが大きくなる。207は後輪203の車軸208の中心線である。
(b)は実施例であり、後輪23は、エンジン(図2の符号35)とこのエンジンの後方に延ばされているスイングアーム111とを一体化させてなるユニットスイング(図2の符号22)の後端に回転自在に設けられている。また、マフラー50は、マフラー支持ステー(図2の符号51)を介しエンジンに支持されていると共に排気管46に接続されている。すなわち、ユニットスイングは、マフラー50が後輪23と一体的に揺動する機構を有する。
なお、中心線122は、後輪23の車軸112の中心を通り、且つ容器132の第1底部66の中心及び第2底部75の中心を通る線である。
マフラー50では、側壁部69に排気管46が接続されているので、第1底部及び第2底部に排気管が接続されるものに比べ、第1底部66と第2底部75の間隔を狭めたマフラー50を提供することができる。そのため、マフラー50は、(a)に比べて、車幅方向(第1底部66に直交する方向)の出っ張り寸法が長さL1だけ小さくなる。
加えて、マフラー50と後輪23が相対的に動かないので、後輪凹部119にマフラー50の一部、例えばマフラー突出部124を収納することができる。マフラー突出部124が後輪凹部119に収納されるので、マフラー突出部124は外側から見え難くなる。そのため、自動二輪車(図1の符号10)の外観性が向上する。
さらに、マフラー50は、マフラー突出部124の半径方向の内側に、車軸ハブ114に臨むようにリム116の幅方向の外側(図右側)に凹むマフラー凹部127を備えているので、マフラー50を後輪23側に寄せることができる。そのため、車幅を抑えることができる自動二輪車を提供することができる。
実施例1では、マフラーの容器の側壁部を円筒状に形成したが、側壁部の形状は楕円やその他の任意の形の筒状であればよい。側壁部を楕円筒状に形成させた例を次の実施例2で説明する。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図7において、図2と共通の構造は符号を流用して説明を省略する。なお、マフラー支持ステー51は、説明の便宜上、二点鎖線で示した。
(a)において、マフラー50Bは、側面視で楕円筒状の側壁部143及び楕円形状の第1底部144が一体に形成されているドラム145を備えている。ドラム145を見たとき(第1底部144に直交する方向から見たとき)の側壁部143の最小幅をW1とする。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、第1セパレータ145及び第2セパレータ146により結合される、第1底部144と楕円形状の第2底部147との間隔をH1とする。マフラー50Bでは、第1底部144と第2底部147との間隔H1は、側壁部143の最小幅W1よりも小さくなるように設定されている。
マフラー50Bの第1底部144と第2底部147との間隔H1が、第1底部144に直交する方向から見たときの側壁部143の最小幅W1よりも小さくなるように設定されているので、第1底部144に直交する方向に扁平なマフラー50Bを形成することができる。したがって、扁平に形成されるマフラー50Bを提供することができる。
側壁部143の最小幅W1、及び第1底部144と第2底部147との間隔H1、の大小関係は、W1>H1であり、マフラー50Bの形状は、非常に扁平であると言える。このように扁平なマフラー50Bの場合、第1底部144及び第2底部147の振動が出やすく、第1セパレータ145及び第2セパレータ146で結合することが有用である。
加えて、第1底部144及び第2底部147は、車幅方向の外側(図下側)に向けて湾曲して形成されているので、第1底部144及び第2底部147の剛性が向上する。第1底部144及び第2底部147の剛性向上により、第1底部144及び第2底部147は、排気ガスが当たったとしても振動が低減される。この振動低減によって第1底部144及び第2底部147の振動音も低減されるので、音響上で有利なマフラー50Bを提供することができる。
尚、本発明に係る側壁部及び第1底部は、実施の形態では側壁部及び第1底部を一体に形成させたドラムとしたが、側壁部と第1底部をフランジ接続や溶接等により分割可能な構造にしてもよい。
また、本発明に係る側壁部及び第2側壁部は、実施の形態では円筒状や楕円筒状に形成させたが、角筒状や長円筒状等、任意の形状に形成させてもよい。
適用してもよい。
さらに、本発明に係る第1底部及び第2底部は、実施の形態では円形状や楕円形状に形成させたが、角形状や長円形状等、任意の形状に形成させてもよい。
本発明のマフラーは、自動二輪車に好適であるが、二輪車に限らず、四輪車の車体下部に上下方向に扁平するように配置されるものでも良く、船、飛行機等のマフラーを備えるものならなんでもよい。
35…エンジン、46…排気管、50、50B…マフラー、52…ドラム、53…テールパイプ(排気管)、54、145…第1セパレータ、56…触媒配管(排気管)、57、146…第2セパレータ、58…第1配管(排気管)、59…蓋部材、66、144…第1底部、69、143…側壁部、75、147…第2底部、76…第2側壁部、78、81、83…貫通穴、95、98…一端、96、99…他端、97…内面、100…セパレータ、101…第1膨張室、102…第2膨張室、103…第3膨張室、104…第2配管(排気管)、132、148…容器、133…第2側壁、134…側壁、H1…間隔、W1…最小幅。

Claims (9)

  1. エンジンから延びる排気管の途中に設けられ、内部をセパレータで区切ることで複数の膨張室が形成されているマフラーにおいて、
    このマフラーは、第1底部と、この第1底部に向かい合う第2底部と、前記第1底部及び前記第2底部を繋ぐ側壁部とから構成される容器を備え、
    前記第1底部と前記第2底部との間隔は、第1底部又は第2底部に直交する方向から見たときの前記側壁部の最小幅よりも小さくなるように設定され、前記第1底部と前記第2底部は前記セパレータにより結合されていることを特徴とするマフラー。
  2. 前記側壁部に前記排気管が接続されていることを特徴とする請求項1記載のマフラー。
  3. 前記セパレータは、両端が前記側壁部まで延ばされる第1セパレータと、この第1セパレータまで一端が延ばされ、他端が前記側壁部まで延ばされる第2セパレータとで構成され、前記容器の内部が第1膨張室、第2膨張室及び第3膨張室に区画されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマフラー。
  4. 前記側壁部は、筒状に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のマフラー。
  5. 前記第1底部及び前記第2底部は、円形であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のマフラー。
  6. 前記排気管は、前記容器の内部で、前記第1底部及び前記第2底部に沿う方向に配置されると共に、前記セパレータに設けられている貫通穴を貫通して配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のマフラー。
  7. 前記排気管は、前記セパレータの貫通穴に保持されるものであって、
    前記セパレータは、前記容器の内部に、前記第1底部から前記第2底部に向く方向、又は前記第2底部から前記第1底部に向く方向に挿通して組込まれることを特徴とする請求項6記載のマフラー。
  8. 前記側壁部は、前記第1底部の外縁から一体に延ばされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のマフラー。
  9. 前記第2底部の外縁には、前記第1底部の方向と反対に延びている第2側壁部が一体に設けられ、この第2側壁部に前記側壁部を結合させたことを特徴とする請求項8記載のマフラー。
JP2009175808A 2009-07-28 2009-07-28 マフラー Expired - Fee Related JP5422290B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009175808A JP5422290B2 (ja) 2009-07-28 2009-07-28 マフラー
CN 201010238161 CN101985895B (zh) 2009-07-28 2010-07-26 消声器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009175808A JP5422290B2 (ja) 2009-07-28 2009-07-28 マフラー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011027069A true JP2011027069A (ja) 2011-02-10
JP5422290B2 JP5422290B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=43636075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009175808A Expired - Fee Related JP5422290B2 (ja) 2009-07-28 2009-07-28 マフラー

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5422290B2 (ja)
CN (1) CN101985895B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031740A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Honda Motor Co Ltd ユニットスイング用マフラーの配置
EP4092254A1 (en) * 2021-05-19 2022-11-23 Suzuki Motor Corporation Exhaust apparatus

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104234786B (zh) * 2014-06-28 2016-05-11 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 具有花型褶皱导流管的水下多相射流消声降噪装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554966U (ja) * 1978-06-26 1980-01-12
JPS57122111A (en) * 1981-01-21 1982-07-29 Yamaha Motor Co Ltd Muffler for internal combustion engine
JPS59181215U (ja) * 1983-05-20 1984-12-03 本田技研工業株式会社 自動二輪車の消音器
JPS60174324A (ja) * 1984-02-20 1985-09-07 Honda Motor Co Ltd 消音器
JPS63105718U (ja) * 1986-12-27 1988-07-08
JPH10311216A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のマフラー取付構造
JP2007162653A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 乗物用排気装置及び該乗物用排気装置を備えた自動二輪車

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE467633B (sv) * 1990-11-09 1992-08-17 Volvo Ab Ljuddaempare foer motorfordon
JPH11303623A (ja) * 1998-04-20 1999-11-02 Suzuki Motor Corp 排気ガス浄化装置
CN1884799A (zh) * 2005-06-21 2006-12-27 诸城市海得威机械有限公司 汽车排气消声器
JP4556860B2 (ja) * 2005-12-09 2010-10-06 トヨタ自動車株式会社 車両用マフラ構造
JP4684916B2 (ja) * 2006-02-28 2011-05-18 本田技研工業株式会社 車両の排気装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554966U (ja) * 1978-06-26 1980-01-12
JPS57122111A (en) * 1981-01-21 1982-07-29 Yamaha Motor Co Ltd Muffler for internal combustion engine
JPS59181215U (ja) * 1983-05-20 1984-12-03 本田技研工業株式会社 自動二輪車の消音器
JPS60174324A (ja) * 1984-02-20 1985-09-07 Honda Motor Co Ltd 消音器
JPS63105718U (ja) * 1986-12-27 1988-07-08
JPH10311216A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のマフラー取付構造
JP2007162653A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 乗物用排気装置及び該乗物用排気装置を備えた自動二輪車

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031740A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Honda Motor Co Ltd ユニットスイング用マフラーの配置
EP4092254A1 (en) * 2021-05-19 2022-11-23 Suzuki Motor Corporation Exhaust apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP5422290B2 (ja) 2014-02-19
CN101985895B (zh) 2013-04-24
CN101985895A (zh) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5345416B2 (ja) 自動二輪車の消音管
JP6031244B2 (ja) 鞍乗型車両の排気装置
JP5828390B2 (ja) 小型車両用マフラー
JP5909425B2 (ja) エンジンの排気装置
JP5406064B2 (ja) 自動2輪車用排気装置
JP2014105617A (ja) マフラーおよび鞍乗型車両
JP5789377B2 (ja) 自動二輪車の排気系構造
JP5422290B2 (ja) マフラー
JP5762899B2 (ja) 消音装置
JP2017150309A (ja) エンジンユニットおよび鞍乗型車両
JP6552626B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4911612B2 (ja) 自動二輪車の排気装置
JP5238636B2 (ja) ユニットスイング用マフラーの配置
JP2010174727A (ja) 車両用マフラー
JP5899017B2 (ja) 自動二輪車の排気装置
JP2012167569A (ja) 車両の排気構造
JP2007205204A (ja) 自動二輪車の排気装置
JP5831186B2 (ja) 内燃機関の消音器および自動二輪車
JP4381916B2 (ja) 自動二輪車の内燃機関用消音器
JP5659681B2 (ja) 内燃機関の消音装置
JP7061020B2 (ja) 鞍乗型車両の排気装置
JP6750649B2 (ja) 自動二輪車
CA2727186C (en) Exhaust device of internal combustion engine
JP5659887B2 (ja) 内燃機関の消音器
JP2004011447A (ja) エンジン用マフラおよび自動二輪車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131024

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees