JP2011025327A - センタ加圧力自動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粗研削、精研削、微研削による研削抵抗に応じて、センタ加圧力を自動的に制御する研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置を提供する。
【解決手段】研削サイクルは、粗研削、精研削、微研削からなり、これら粗研削、精研削、微研削時に発生する研削抵抗に応じて、センタ加圧力を自動的に制御するセンタ加圧装置37を備えた。センタ加圧装置によるセンタ加圧力の制御は、粗研削、精研削、微研削毎に、センタ加圧力を階段状に変化させたり、あるいは、粗研削、精研削、微研削の進行につれて、無段階に変化させたり、曲線状に変化させたりできる。
【選択図】図3

Description

本発明は、マスタ主軸に設けたセンタに対してスレーブ主軸に設けたセンタを加圧して、工作物とセンタとの間に摩擦力を発生させ、この摩擦力によって工作物の両端を同期回転駆動する研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置に関するものである。
センタによって両端支持される工作物に対し、センタの加圧力を大きくすることにより、センタの摩擦力によって工作物の両端を同期回転駆動し、工作物を研削加工する研削盤として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。かかる構成の研削盤においては、工作物の端部をチャックしたり、駆動金具を取付けたりする必要がないので、例えば、円筒状の工作物をつかみ変えることなくその全長に亘って研削が可能になるとともに、形状の異なる各種工作物に応じた駆動金具等を不要にでき、多種類の工作物をセンタの加圧力制御のみによって回転駆動できる特徴がある。
特開平8−132338号公報
ところが、センタの摩擦力のみによって工作物を駆動するものであるので、研削抵抗によって工作物がスリップしないような摩擦力を得るためには、センタの加圧力を十分大きく設定する必要がある。反面、センタの加圧力を大きくしすぎると、工作物が撓んで研削精度の低下を招くため、センタの加圧力をむやみに大きくすることができない技術的制約がある。
しかも、通常研削盤においては、工作物を砥石車によって、順次粗研削、精研削および微研削して目標寸法に加工するようになっており、これら粗研削、精研削および微研削によって工作物に作用する研削抵抗が異なるため、各研削抵抗に応じた適切なセンタ加圧力に制御しないと、工作物の高精度な研削を行うことができなくなる。また、振れ止め装置を用いた研削盤においては、振れ止め装置を工作物に挿入することにより、振れ止めシューと工作物との間に摩擦抵抗が発生するため、この摩擦抵抗を考慮してセンタ加圧力を設定しないと、摩擦抵抗の増大によって工作物にスリップを発生させる恐れがある。
本発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたもので、粗研削、精研削、微研削による研削抵抗に応じて、センタ加圧力を自動的に制御するセンタ加圧力自動制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明の特徴は、工作物の一端を支持するセンタを設けたマスタ主軸と、前記工作物の他端を支持するセンタを設けたスレーブ主軸と、前記マスタ主軸および前記スレーブ主軸を同期して回転駆動するマスタサーボモータおよびスレーブサーボモータと、前記マスタ主軸に設けた前記センタおよび前記スレーブ主軸に設けた前記センタの少なくとも一方を他方に対して加圧するセンタ加圧装置とを備え、該センタ加圧装置により前記工作物と前記センタとの間に摩擦力を発生させて前記工作物の両端を同期回転駆動し、その状態で、前記工作物に対して砥石台を切込んで研削サイクルを実行する研削盤にして、前記研削サイクルは、粗研削、精研削、微研削からなり、これら粗研削、精研削、微研削時に発生する研削抵抗に応じて、センタ加圧力を自動的に制御するセンタ加圧装置を備えたことである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記センタ加圧装置は、前記粗研削、精研削、微研削毎に、前記センタ加圧力を階段状に変化させるように構成されていることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1において、前記センタ加圧装置は、前記粗研削、精研削、微研削の進行につれて、前記センタ加圧力を無段階に変化させるように構成されていることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1において、前記センタ加圧装置は、前記粗研削、精研削、微研削の進行につれて、前記センタ加圧力を曲線状に変化させるように構成されていることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記研削盤は、工作物を振れ止めする振れ止め装置を備え、前記センタ加圧装置は、前記振れ止め装置を研削中の工作物に挿入した際に、前記センタ加圧力を高めるように構成されていることである。
請求項1に係る発明によれば、粗研削、精研削、微研削時に発生する研削抵抗に応じて、センタ加圧力を自動的に制御するセンタ加圧装置を備えているので、研削抵抗が大きな粗研削時には、センタ加圧力を大きくして工作物のスリップを防止し、精研削および微研削時には、研削抵抗の減少に応じてセンタ加圧力を減少させることで、工作物の変形を最小に抑制して、精度の高い研削加工を実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、センタ加圧装置は、粗研削、精研削、微研削毎に、センタ加圧力を階段状に変化させるように構成されているので、粗研削、精研削、微研削時に発生する研削抵抗に応じてセンタ加圧力を制御することができ、工作物のスリップを防止しながら、工作物の変形を最小に抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、センタ加圧装置は、粗研削、精研削、微研削の進行につれて、センタ加圧力を無段階に変化させるように構成されているので、各研削ステップによる工作物の径の減少につれて、センタ加圧力を減少させることができる。
請求項4に係る発明によれば、センタ加圧装置は、粗研削、精研削、微研削の研削ステップの進行につれて、センタ加圧力を曲線状に変化させるように構成されているので、粗研削、精研削および微研削の進行につれて実際に発生する研削抵抗に見合ったセンタ加圧力に制御することが可能となり、工作物のスリップおよび変形を起こさない最小限のセンタ加圧力に制御することができる。
請求項5に係る発明によれば、研削盤は、工作物を振れ止めする振れ止め装置を備え、センタ加圧装置は、振れ止め装置を研削中の工作物に挿入した際に、センタ加圧力を高めるように構成されているので、振れ止め装置の挿入によって摩擦抵抗が増大するのも係わらず、工作物とセンタとの間でスリップを発生させないようにすることができる。
本発明の実施に好適な研削盤の全体図である センタ加圧力制御装置を示す概略図である。 研削ステップに応じてセンタ加圧力を階段状に変化させる研削サイクルを示す図である。 研削ステップに応じてセンタ加圧力を無段階に変化させる研削サイクルを示す図である。 研削ステップに応じてセンタ加圧力を曲線状に変化させる研削サイクルを示す図である。 工作物の振れを防止する振れ止め装置を示す図である。 振れ止め装置の挿入に応じてセンタ加圧力を階段状に変化させる研削サイクルを示す図である。 振れ止め装置の挿入に応じてセンタ加圧力を無段階に変化させる研削サイクルを示す図である。 振れ止め装置の挿入に応じてセンタ加圧力を曲線状に変化させる研削サイクルを示す図である。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、研削盤のベッド10上には、テーブル11がZ軸サーボモータ12によってZ軸方向(図1の左右方向)に移動可能に案内支持されている。テーブル11上には、マスタ主軸Cmを回転可能に軸承した主軸台13が設置され、マスタ主軸Cmの先端に工作物Wの一端を支持するセンタ14が取付けられている。マスタ主軸Cmは、進退駆動装置15によって軸線方向に所定量進退されるようになっているとともに、マスタサーボモータ16によって回転駆動されるようになっている。
テーブル11上の主軸台13と対向する位置には、心押台17が設置されており、この心押台17にマスタ主軸Cmと同軸上にスレーブ主軸Csが回転可能に軸承され、スレーブ主軸Csの先端に工作物Wの他端を支持するセンタ18が取付けられている。スレーブ主軸Csは、センタ加圧制御用のサーボモータ20により軸線方向に進退されるようになっているとともに、スレーブサーボモータ21によってマスタ主軸Cmと同期して回転駆動されるようになっている。
また、ベッド10上のテーブル11の後方位置には、砥石台23がX軸サーボモータ24によってZ軸方向と直交するX軸方向(図1の上下方向)に移動可能に案内支持されている。砥石台23には、砥石車25がZ軸方向と平行な軸線の回りに回転可能な砥石軸26を介して軸承され、図略の砥石軸駆動モータによって回転駆動されるようになっている。
次に、センタ14、18の加圧力を制御する構成を図2に基づいて説明する。心押台17には、スレーブ主軸Csをベアリング30を介して回転可能に支持した心押ラム31が、スレーブ主軸Csの軸線方向に摺動可能に支持されている。スレーブ主軸Csの後端には、スレーブサーボモータ21のモータシャフト21aが連結され、スレーブ主軸Csはスレーブサーボモータ21によってマスタ主軸Cmと同期して回転駆動されるようになっている。
心押ラム31の後端には連結板32が固定されており、この連結板32は心押ラム31の径方向に伸延するスプリング受け部32aを有している。心押台17には、心押ラム31と径方向に所定の間隔を有してボールねじ軸33が心押ラム31と平行に配置され、ボールねじ軸33は心押ラム31と平行な軸線の回りに回転のみ可能に支持されている。ボールねじ軸33には、ボールナット34が螺合され、ボールナット34は心押台17に軸線方向に摺動のみ可能に支持されている。ボールナット34には、連結板32より伸延されたスプリング受け部32aに対向するスプリング受け部34aがボールねじ軸33の径方向に伸延して設けられている。
ボールナット34と連結板32の各スプリング受け部34a、32aの間には、加圧スプリング35が介挿され、この加圧スプリング35のばね力によって、心押ラム31をセンタ14に向かって前進する方向に付勢している。ボールねじ軸33の一端には、センタ加圧力制御用のサーボモータ20のモータシャフト20aが連結され、このサーボモータ20を回転制御することによって、ボールナット34がボールねじ軸33の軸線方向、すなわち、加圧スプリング35を圧縮する方向あるいは加圧スプリング35より離れる方向に移動され、これによって、加圧スプリング35のばね力が変化される。
上記したセンタ加圧力制御用のサーボモータ20、ボールねじ軸33、ボールナット34および加圧スプリング35等によって、センタ加圧装置37を構成している。
なお、図2では図示を省略してあるが、心押ラム31とボールナット34は、加圧スプリング35の伸縮作用を妨げない範囲内で、心押ラム31の軸線方向に所定量だけ相対移動可能に連係され、これにより、ボールナット34の後退によって心押ラム31を後退できるようにしてある。
図2中の41は、ボールナット34による加圧スプリング35の押込み量を確認する渦電流センサを示し、この渦電流センサ41は取付けブラケット42を介して連結板32に固定されている。渦電流センサ41は、ボールナット34に固定された鉄板部材42との距離を測定し、加圧スプリング35が目標とする圧縮量に圧縮されていることを確認できるようにしている。
研削盤を制御する数値制御装置50は、図1に示すように、中央処理装置(CPU)51と、種々の制御値およびプログラムを記憶するメモリ52と、インターフェィス53、54から主に構成されている。メモリ52には、入出力装置55から入力された制御パラメータと研削加工を実行するためのNCプログラムがそれぞれ記憶されている。また、メモリ52には、粗研削加工、精研削加工および微研削加工の各研削ステップに応じたセンタ加圧力とサーボモータ37の回転量との対応関係テーブルが、工作物Wの種類毎に記憶されている。かかる対応関係テーブルは、例えば、ある工作物Wの粗研削加工(精研削加工、微研削加工)時に発生する研削抵抗に応じたセンタ加圧力と、当該センタ加圧力を発生させるに必要な加圧スプリング35のばね力、すなわち、サーボモータ37の回転量との関係をデータ化したものである。
数値制御装置50は、砥石台23をX軸方向へ移動させるX軸サーボモータ24に指令された駆動信号を与えるX軸駆動ユニット56を制御するようになっており、X軸サーボモータ24に取付けられた図略のエンコーダがX軸サーボモータ24の回転位置、すなわち、砥石台23の位置を数値制御装置50へ送出するように構成されている。また、数値制御装置50は、テーブル11をZ軸方向へ移動させるZ軸サーボモータ12に駆動信号を与えるX軸駆動ユニット57を制御するようになっており、Z軸サーボモータ12に取付けられた図略のエンコーダがZ軸サーボモータ12の回転位置、すなわち、テーブル11の位置を数値制御装置50へ送出するように構成されている。
そして、数値制御装置50は、メモリ52に記憶されたNCプログラムの目標位置指令とエンコーダからの現在位置信号との偏差により、Z軸およびX軸サーボモータ12、24をそれぞれ駆動し、テーブル11および砥石台23をそれぞれ目標位置に位置決め制御するようになっている。
また、数値制御装置50は、センタ加圧力制御用のサーボモータ37に指令された駆動信号を与える加圧力制御ユニット58を制御するとともに、マスタサーボモータ16とスレーブサーボモータ21を同期回転制御する同期回転制御装置59を制御するように構成されている。
次に上記した実施の形態における研削盤の動作について説明する。テーブル13上の主軸台21と心押台22との間に工作物Wが搬入されると、センタ加圧力制御用のサーボモータ37が駆動され、ボールねじ軸33が回転される。ボールねじ軸33の回転により、ボールナット34がボールねじ軸33の軸線方向に移動され、加圧スプリング35が圧縮される。かかる加圧スプリング35の圧縮により、心押ラム18が前進され、心押ラム18に軸承されたスレーブ主軸Csのセンタ18が工作物Wのセンタ穴に係合し、工作物Wをマスタ主軸Cmに向かって押圧する。工作物Wの一端のセンタ穴がマスタ主軸Cmのセンタ18に係合すると、心押ラム18の前進運動が停止される。
続いて、砥石台23がX軸サーボモータによって工作物Wに向かってX軸方向に早送り前進される。砥石台23が砥石車24と工作物Wとが当接する直前まで早送り前進されると、数値制御装置50からの指令に基づいてセンタ加圧力制御用のサーボモータ37が加圧力制御ユニット58によって回転制御され、加圧スプリング35が圧縮されてセンタ加圧力が増大される。加圧スプリング35の圧縮量は、センタ加圧力制御用のサーボモータ37の回転量によって制御され、センタ加圧力は、図3に示すように、粗研削加工時に発生する研削抵抗に応じたセンタ加圧力F1に設定される。
なお、加圧スプリング35の圧縮量、換言すれば、心押ラム18とナット部材34との相対位置関係を、渦電流センサ41によってナット部材34に固定された鉄板部材42との距離を測定することによって検出することができる。従って、例えば、工作物Wのセンタ穴の異常などによって、加圧スプリング35が所定の圧縮量に圧縮されていない場合には、これを渦流センタ41の出力に基づいて検出することができ、異常信号を送出することができる。
同時に、マスタサーボモータ16が起動されてマスタ主軸Cmが回転駆動されるとともに、同期回転制御装置59により、スレーブ主軸Csがスレーブサーボモータ21によってマスタ主軸Cmと同期して回転駆動され、マスタ主軸Cmおよびスレーブ主軸Csに設けられた各センタ14、18と工作物Wのセンタ穴との摩擦係合作用によって工作物Wが回転駆動される。
砥石台23が砥石車24と工作物Wとが当接する直前まで早送り前進されると、砥石台23の送り速度が粗研削送りに変換され、その粗研削送り速度にて砥石車24によって工作物Wが粗研削加工される。かかる粗研削加工時においては、工作物Wに大きな研削抵抗が作用するが、センタ加圧力F1がその研削抵抗に応じた値に設定されているため、研削抵抗によって工作物Wがセンタ14、18に対しスリップすることがない。
砥石台23が粗研削送り速度にて予め定められた位置まで前進したことが図略のエンコーダからのフィードバック信号によって検出されると、砥石台23の送り速度が精研削送りに変換されるとともに、数値制御装置50からの指令に基づいてセンタ加圧力制御用のサーボモータ37が加圧力制御ユニット58によって回転制御され、図3に示すように、センタ加圧力が精研削加工時に発生する研削抵抗に応じたセンタ加圧力F2まで減少される。この状態で、工作物Wは砥石車24によって精研削加工される。かかる精研削加工時においては、工作物Wに作用する研削抵抗に応じてセンタ加圧力が減少されているため、工作物Wを撓ませることなく精研削加工を高精度に実行することができる。
さらに、砥石台23が精研削送り速度にて予め定められた位置まで前進したことが図略のエンコーダからのフィードバック信号によって検出されると、砥石台23の送り速度が微研削送りに変換されるとともに、数値制御装置50からの指令に基づいてセンタ加圧力制御用のサーボモータ37が加圧力制御ユニット58によって回転制御され、図3に示すように、センタ加圧力が微研削加工時に発生する僅かな研削抵抗に応じたセンタ加圧力F3までさらに減少される。この状態で、工作物Wは砥石車24によって微研削加工される。微研削加工終了後、砥石台23は一定時間停止されて、工作物Wのスパークアウトが行われ、その後、砥石台23は早送りで原位置まで戻され、工作物Wの研削サイクルが完了する。その後、センタ加圧力制御用のサーボモータ37が前記と逆方向に駆動され、心押ラム31が原位置まで後退されて、工作物Wが両センタ14、18間より搬出される。
次に、上記した実施の形態の変形例について説明する。図4は、粗研削から微研削に移行するにつれて、センタ加圧力を連続した直線状に漸減させるようにしたものである。すなわち、粗研削加工、精研削加工および微研削加工の進行につれて、センタ加圧力制御用のサーボモータ37を一定の速度で連続的に制御するものである。これによれば、粗研削加工(精研削加工、微研削加工)の間においても、工作物Wの径の減少につれて研削抵抗が変化するため、その変化に対応してセンタ加圧力を連続的に制御することができる。
また、図5は、粗研削から微研削に移行するにつれて、センタ加圧力を二次曲線に近似した曲線状に沿って漸減させるようにしたものである。すなわち、粗研削加工、精研削加工および微研削加工の進行につれて、センタ加圧力制御用のサーボモータ37を速度を変化させながら連続的に制御するものである。これは、同図の枠内に示すように、粗研削時、精研削時および微研削時における研削抵抗が比例的に変化するのではなく、二次曲線的に変化するものであるため、より実状に合ったセンタ加圧力に制御することができる。
図6〜図9は、さらに別の変形例を示すもので、工作物Wの振れを防止する振れ止め装置60を備えた研削盤に適用しようとするものである。振れ止め装置60は、工作物Wを挟んで砥石台17と反対側のベッド11上に設置され、例えば、図6に示すように、工作物Wを砥石車25に対向する横方向から支持する横シュー61と、工作物Wを上方向から支持する上シュー62と、工作物Wを上方へ振れるのを抑制する下シュー63を備えている。
振れ止め装置60を備えた研削盤においては、工作物Wに振れ止め装置60を挿入することによって、工作物Wには研削抵抗とは別に、振れ止めシューと工作物Wとの間に発生する摩擦抵抗が加わり、この摩擦抵抗分だけセンタ加圧力を増大する必要がある。このために、数値制御装置50のメモリ52(図1参照)には、振れ止め装置60を挿入したことによって各シュー61、62、63と工作物Wとの間に発生する摩擦抵抗に応じたセンタ加圧力の増大分が、精研削加工および微研削加工毎に記憶されている。
従って、例えば、図7に示すように、粗研削加工と精研削加工との間に振れ止め装置60を挿入する研削盤においては、精研削加工時おけるセンタ加圧力を、精研削加工時に発生する研削抵抗に応じたセンタ加圧力F2と、振れ止め装置60によって発生する摩擦抵抗に応じたセンタ加圧力f2とを合算した値とし、同じく、微研削加工時おけるセンタ加圧力を、微研削加工時に発生する研削抵抗に応じたセンタ加圧力F3と、振れ止め装置60によって発生する摩擦抵抗に応じたセンタ加圧力f3とを合算した値とするようにしている。
また、図8に示すように、センタ加圧力を図4に示したように連続した直線状に漸減させるものにおいては、工作物Wに振れ止め装置60を挿入した粗研削時および精研削時には、その直線を平行移動させるようにセンタ加圧力を振れ止め装置60による摩擦抵抗分だけ増大させるようにしている。さらに、図9に示すように、センタ加圧力を図5に示したように曲線状に漸減させるものにおいては、工作物Wに振れ止め装置60を挿入した粗研削時および精研削時には、その曲線を平行移動させるようにセンタ加圧力を振れ止め装置60による摩擦抵抗分だけ増大させるようにしている。
上記した実施の形態によれば、粗研削、精研削、微研削時に発生する研削抵抗に応じて、センタ加圧力を階段状に変化させたり、無段階に変化させたり、あるいは、曲線状に変化させるようにしたので、研削抵抗が大きな粗研削時には、センタ加圧力を大きくして工作物Wのスリップを防止することができるとともに、精研削および微研削時には、研削抵抗の減少に応じてセンタ加圧力を減少させて工作物Wの変形を最小に抑制することができ、精度の高い研削加工を実現することができる。
また、上記した実施の形態によれば、工作物Wを振れ止めする振れ止め装置60を研削中の工作物Wに挿入した際に、振れ止め装置60による摩擦抵抗の増大に応じて、センタ加圧力を高めるようにしたので、振れ止め装置60の挿入によって摩擦抵抗が増大するにも係わらず、工作物Wとセンタ14、18との間でスリップを確実に発生させないようにすることができる。
上記した実施の形態においては、センタ加圧装置37を心押台17側に設けて、スレーブ主軸Csに設けたセンタ18をマスタ主軸Cmに設けたセンタ14に対して加圧するようにした例について述べたが、センタ加圧装置37を主軸台12側に設けて、マスタ主軸Cmに設けたセンタ14をスレーブ主軸Csに設けたセンタ18に対して加圧するようにしてもよく、あるいはまた、マスタ主軸Cmに設けたセンタ14およびスレーブ主軸Csに設けたセンタ18の双方をそれぞれセンタ加圧装置37によって加圧するようにしてもよい。
また、上記した実施の形態においては、加圧スプリング35のばね力によって、センタ14、18の加圧力を制御するようにしたが、センタ加圧力は、必ずしもスプリング力でなくてもよく、例えば、エアシリンダあるいは油圧シリンダによるエア圧あるいは油圧力によって制御するようにしてもよい。
さらに、上記した実施の形態においては、振れ止め装置60を粗研削加工と精研削加工との間に挿入する例について述べたが、振れ止め装置60は、粗研削加工中あるいは精研削加工中に挿入するようにしてもよく、この場合には、振れ止め装置60を挿入した時点でセンタ加圧力を、振れ止め装置60による摩擦抵抗の増大に応じて制御するようにすればよい。
以上、本発明を実施の形態に即して説明したが、本発明は実施の形態で述べた構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の形態を採り得るものである。
本発明に係るセンタ加圧力制御装置は、センタを加圧して工作物Wの両端をセンタ14、18の摩擦力により同期回転駆動し、研削を行う研削盤に用いるのに適している。
11…テーブル、12…主軸台、Cm…マスタ主軸、14…センタ、16…マスタサーボモータ、17…心押台、Cs…スレーブ主軸、18…センタ、20…センタ加圧力制御用サーボモータ、21…スレーブサーボモータ、23…砥石台、31…心押ラム、35…加圧スプリング、37…センタ加圧装置、50…数値制御装置、60…振れ止め装置、W…工作物。

Claims (5)

  1. 工作物の一端を支持するセンタを設けたマスタ主軸と、前記工作物の他端を支持するセンタを設けたスレーブ主軸と、前記マスタ主軸および前記スレーブ主軸を同期して回転駆動するマスタサーボモータおよびスレーブサーボモータと、前記マスタ主軸に設けた前記センタおよび前記スレーブ主軸に設けた前記センタの少なくとも一方を他方に対して加圧するセンタ加圧装置とを備え、該センタ加圧装置により前記工作物と前記センタとの間に摩擦力を発生させて前記工作物の両端を同期回転駆動し、その状態で、前記工作物に対して砥石台を切込んで研削サイクルを実行する研削盤にして、
    前記研削サイクルは、粗研削、精研削、微研削からなり、これら粗研削、精研削、微研削時に発生する研削抵抗に応じて、センタ加圧力を自動的に制御するセンタ加圧装置を備えたことを特徴とする研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置。
  2. 請求項1において、前記センタ加圧装置は、前記粗研削、精研削、微研削毎に、前記センタ加圧力を階段状に変化させるように構成されていることを特徴とする研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置。
  3. 請求項1において、前記センタ加圧装置は、前記粗研削、精研削、微研削の進行につれて、前記センタ加圧力を無段階に変化させるように構成されていることを特徴とする研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置。
  4. 請求項1において、前記センタ加圧装置は、前記粗研削、精研削、微研削の進行につれて、前記センタ加圧力を曲線状に変化させるように構成されていることを特徴とする研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記研削盤は、工作物を振れ止めする振れ止め装置を備え、前記センタ加圧装置は、前記振れ止め装置を研削中の工作物に挿入した際に、前記センタ加圧力を高めるように構成されていることを特徴とする研削盤におけるセンタ加圧力自動制御装置。
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