JP7069634B2 - 研削盤及び研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、研削盤及び研削方法に関するものである。
特許文献1-3には、工作物の研削加工を行う研削盤が記載されている。特許文献1に記載の研削盤は、定寸装置で測定した工作物の寸法変化に基づいて砥石車の実切込速度を求め、実切込速度に基づいて目標切込速度を修正して工作物の研削加工を行う。
特許文献2に記載の研削盤は、定寸装置で測定した工作物の寸法変化に基づいて砥石車の実切込速度を求め、実切込速度を目標切込速度と等しくなるように制御して工作物の研削加工を行う。
特許文献3に記載の研削盤は、定寸装置で測定した工作物の寸法変化から寸法変化率を求め、寸法変化率と設定寸法変化率の差が零となるように砥石車の送り動作を制御して工作物の研削加工を行う。そして、研削抵抗が一定範囲を超えたら設定寸法変化率を変化させて、上述の砥石車の送り動作を制御して工作物の研削加工を行う。
特開平7-68449号公報 特開昭49-23378号公報 特公昭58-30110号公報
上述の研削盤では、粗研削時には発熱を抑制するためクーラント流量を大きくし、仕上研削時には研削加工精度の悪化を抑制するためクーラント流量を小さくする。従って、粗研削中はクーラント動圧により工作物にたわみが発生しているので、粗研削が終了したら砥石車を工作物から後退送りさせてクーラント動圧による工作物のたわみを無くす。
その後、仕上研削の開始時にクーラント流量を切り替えて仕上研削を行う。このように、研削盤では、粗研削から仕上研削に移行するときに、砥石車を工作物から後退送りさせる必要があり、全研削時間が長くなる傾向にある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、全研削時間を短縮できる研削盤及び研削方法を提供することを目的とする。
本発明の一の態様は、砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
を備える研削盤であって、
前記クーラント供給装置は、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が粗研削用流量Q1となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力し、所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて前記粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、供給される前記クーラントの流量が、求めた前記クーラントの流量となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるように、前記クーラント流量制御装置に指令を出す、研削盤にある。
また、本発明の他の態様は、砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
前記主軸台に対する前記砥石台の接近離間方向の位置を検知する位置検知装置と、
前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
を備える研削盤であって、
前記クーラント供給装置は、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置を備え、
前記制御装置は、記憶工程と、処理工程とを実行し、
前記制御装置は、前記記憶工程において、
前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力するとともに、前記位置検知装置により検知される前記位置を入力し、
所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、
前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、
求めた前記クーラントの流量と前記位置検知装置により検知される前記位置との関係を記憶部に記憶し、
前記制御装置は、前記処理工程において、
前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が前記粗研削用流量Q1となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、前記位置検知装置から前記位置を入力し、入力した前記位置と前記記憶部に記憶した前記関係とに基づいて、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1から前記仕上研削用流量Q2に漸減するように決定された前記クーラントの流量となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるように、前記クーラント流量制御装置に指令を出す、研削盤にある。
また、本発明の他の態様は、研削盤で工作物の研削加工を行う研削方法であって、
前記研削盤は、
砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
前記クーラント供給装置に設けられ、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置と、
を備え、
前記研削方法は、
前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が粗研削用流量Q1となるようにし、
前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力し、所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて前記粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、供給される前記クーラントの流量が、求めた前記クーラントの流量となるようにし、
前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるようにする、研削方法にある。
また、本発明の他の態様は、研削盤で工作物の研削加工を行う研削方法であって、
前記研削盤は、
砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
前記主軸台に対する前記砥石台の接近離間方向の位置を検知する位置検知装置と、
前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
前記クーラント供給装置に設けられ、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力するとともに、前記位置検知装置により検知される前記位置を入力し、
所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、
前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、
求めた前記クーラントの流量と前記位置検知装置により検知される前記位置との関係を記憶部に記憶し、
前記研削方法は、
前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が前記粗研削用流量Q1となるようにし、
前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、前記位置検知装置から前記位置を入力し、入力した前記位置と前記記憶部に記憶した前記関係とに基づいて、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1から前記仕上研削用流量Q2に漸減するように決定された前記クーラントの流量となるようにし、
前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるようにする、研削方法にある。
本発明の研削盤及び研削方法によれば、工作物に対し砥石車を接近させる速度を切り替えたときに、クーラント流量を漸減させている。つまり、クーラント流量を無段階で減少させている間も研削を行っており、後退送りを行わないため、全研削時間の短縮を図ることができる。
本発明の実施形態における研削盤の平面図である。 クーラント供給装置と定寸装置と制御装置の詳細を示す図である。 工作物の研削方法を説明するためのフローチャートである。 工作物の研削方法のうち粗研削を説明するためのフローチャートである。 工作物の研削方法のうち仕上研削を説明するためのフローチャートである。 粗研削、仕上研削及びスパークアウトにおける砥石切込位置、工作物の実測外径、クーラント流量、工作物のたわみ量についての時間変化を示す図である。 図6の時刻t2における工作物と砥石車を示す図である。 図6の時刻t3における工作物と砥石車を示す図である。 図6の時刻t5における工作物と砥石車を示す図である。 図6の時刻t8における工作物と砥石車を示す図である。 クーラント流量と実切込速度との関係を示すグラフである。 工作物の別形態の研削方法のうち1本目の工作物の仕上研削を説明するためのフローチャートである。 工作物の別形態の研削方法のうち2本目以降の工作物の仕上研削を説明するためのフローチャートである。 砥石切込位置とクーラント流量との関係を示すテーブルである。 粗研削、精研削、微研削及びスパークアウトにおける砥石切込位置、工作物の実測外径、クーラント流量、工作物のたわみ量についての時間変化を示す図である。
(1.研削盤の構成)
本実施形態の研削盤の一例として、ツインヘッド研削盤を例に挙げて図を参照して説明する。図1に示すように、研削盤1は、床上にベッド11が固定され、ベッド11には、工作物Wを回転可能に両端支持する主軸台12及び心押台13が取り付けられる。
主軸台12には、マスタ主軸Cm(C軸)が回転可能に支持され、マスタ主軸Cmの先端に工作物Wの一端を支持するセンタ14及び3爪のチャック15が取付けられる。マスタ主軸Cmは、進退駆動装置16によってZ軸線と平行な軸線方向に進退されるとともに、エンコーダ17aを有するマスタサーボモータ17(工作物駆動モータ)によってZ軸線と平行な軸線回りに回転駆動される。
心押台13には、マスタ主軸Cmと同軸上にスレーブ主軸Cs(C軸)が回転可能に支持され、スレーブ主軸Csの先端に工作物Wの他端を支持するセンタ18が取付けられる。スレーブ主軸Csは、センタ加圧装置19によってZ軸線と平行な軸線方向に進退されるとともに、エンコーダ20aを有するスレーブサーボモータ20によってマスタ主軸Cmと同期してZ軸線と平行な軸線回りに回転駆動される。
進退駆動装置16は、マスタ移動モータ16aと、送りねじ16bと、ガイド16cと、スライダ16dと、フローティングジョイント16eを備える。マスタ移動モータ16aのモータ軸には、送りねじ16bが連結される。ガイド16cは、送りねじ16bと並列且つ平行に配置される。
スライダ16dには、送りねじ16bが螺合されるとともに、ガイド16cが貫通される。さらに、スライダ16dには、フローティングジョイント16eを介してマスタ主軸Cmが連結される。マスタ主軸Cmは、マスタ移動モータ16aの駆動による送りねじ16bの回転で、スライダ16dがガイド16cに沿って移動することで、Z軸線と平行な軸線方向に所定量進退される。
センタ加圧装置19は、スレーブ移動モータ19aと、送りねじ19bと、ガイド19cと、スライダ19dと、スプリング19eを備える。スレーブ移動モータ19aのモータ軸には、送りねじ19bが連結される。ガイド19cは、送りねじ19bと並列且つ平行に配置される。
スライダ19dには、送りねじ19bが螺合されるとともに、ガイド19cが貫通される。さらに、スライダ19dは、スプリング19eを介してスレーブ主軸Csを工作物W側へ押圧し、図略のストッパロッドを介して工作物Wとは反対側へスレーブ主軸Csを移動可能に連結する。
スレーブ主軸Csは、スレーブ移動モータ19aの駆動による送りねじ19bの回転で、スライダ19dがガイド19cに沿って移動することで、Z軸線と平行な軸線方向に所定量進退される。工作物Wの両端は、チャック15で把持されるとともに、進退駆動装置16及びセンタ加圧装置19によるマスタ主軸Cm及びスレーブ主軸CsのZ軸線と平行な軸線方向の移動により、センタ14,18で挟み込まれて支持される。
そして、マスタ主軸Cmがフローティングジョイント16eによりスライダ16dに対しZ軸線と平行な軸線方向に移動しないように固定されているので、スプリング19eを圧縮するようにセンタ加圧装置19によりスレーブ主軸CsをZ軸線と平行な軸線方向に移動させることで、スプリング19eの圧縮量に応じた加圧力を工作物Wに与えることができる。
さらに、ベッド11には、エンコーダ21aを有するZ軸サーボモータ21及び送りねじ22によりZ軸方向にそれぞれ移動可能な2つのテーブル23がZ軸線と平行な軸線方向に並べて設けられる。
そして、各テーブル23には、エンコーダ24aを有するX軸サーボモータ24(送り装置)及び送りねじ25(送り装置)によりX軸線と平行な軸線方向(工作物Wの回転軸線と交差する方向)に移動(工作物Wに対し接近離間)可能な2つの砥石台26がZ軸線と平行な軸線方向に並べて設けられる。
各砥石台26には、砥石車駆動モータ27により砥石車28がZ軸線と平行な軸線回りに回転可能に支持されると共に、クーラントを研削点に向かって供給するためのクーラントノズル30(図2に示す、クーラント供給装置)が設けられる。
さらに、ベッド11には、工作物Wの径を計測する定寸装置40が設けられる。さらに、研削盤1には、マスタ主軸Cm、スレーブ主軸Cs及び砥石車28の回転動作を制御し、工作物Wに対する砥石車28の送り動作を制御する制御装置50が設けられる。
図2に示すように、クーラントノズル30には、ソレノイド式の流量制御弁31(クーラント流量制御装置(クーラント供給装置))が接続され、流量制御弁31には、油圧ポンプ32(クーラント供給装置)が接続される。流量制御弁31は、駆動回路31a(クーラント流量制御装置(クーラント供給装置))によりクーラント流量が可変制御される。
クーラントは、油圧ポンプ32で図略のクーラントタンク(クーラント供給装置)から流量制御弁31に送液される。そして、所定のクーラント流量のクーラントが、クーラントノズル30に送液されて砥石車28と工作物Wの研削点に供給される。
定寸装置40は、Y軸線方向に移動可能な一対のプローブ41を備える。定寸装置40は、一対のプローブ41で研削加工中の工作物Wの外周をY軸線方向に挟持することで、工作物Wの外径を計測する。
制御装置50は、作業者が研削加工条件等を入力する入力部51と、研削加工状態等を表示する表示部52と、研削加工に関する計測値やデータ等を入力して処理し、工作物Wの研削を制御する処理部53と、入力部51に入力される研削加工条件等や処理部53に入力される計測値やデータ等を記憶する記憶部54等を備える。
処理部53は、X軸サーボモータ24の駆動回路24bを介して砥石台26の工作物Wに対する送り動作を制御する。また、処理部53は、定寸装置40から工作物Wの実測外径を入力し、当該実測外径に基づいて、粗研削工程、仕上研削工程及びスパークアウト工程の継続や、粗研削工程から仕上研削工程への切替及び仕上研削工程からスパークアウト工程への切替を制御する。
また、処理部53は、定寸装置40から工作物Wの実測外径を入力し、当該実測外径から砥石車28の実切込速度を求める。そして、記憶部54に記憶されている実切込速度とクーラント流量との関係(図8参照)に基づいて、流量制御弁31の駆動回路31aを介して流量制御弁31のプランジャを位置制御して、クーラントノズル30から吐出するクーラントが所定のクーラント流量となるように流量制御する。
(2.研削方法)
次に、本実施形態における研削方法について図を参照して説明する。本実施形態においては、粗研削工程(図6の時刻t1-時刻t4)→仕上研削工程(図6の時刻t4-時刻t6)→スパークアウト工程(図6の時刻t6-時刻t8)の順に実行する。ここで、工作物Wは、マスタ主軸Cm(センタ14)及びスレーブ主軸Cs(センタ18)で加圧支持され、チャック15で把持されているとする。
制御装置50は、マスタサーボモータ17、スレーブサーボモータ20及び砥石車駆動モータ27の各動作を制御して、工作物W及び砥石車28を回転開始する。そして、流量制御弁31の動作を制御して、クーラントノズル30からクーラントを吐出させるとともに、X軸サーボモータ25の動作を制御して、工作物Wに対して砥石車28を早送りで前進送りさせる(図3のステップS1、図6の時刻t0-時刻t1)。
制御装置50は、図略のAEセンサで砥石車28が発生するAE波を検出したら、粗研削を開始する(図3のステップS2、図6の時刻t1)。すなわち、制御装置50は、クーラントノズル30から吐出するクーラントのクーラント流量がQ1となるように流量制御するとともに(図4のステップS11、図6の時刻t1-時刻t4)、砥石車28を粗研削の切込速度となるように速度制御して前進送りさせる(図4のステップS12、図6の時刻t1-時刻t4)。
ここで、粗研削の切込速度は、単位時間当たりの研削量(研削能率)を大きくするために、仕上研削の切込速度よりも切込速度を大きくする。つまり、粗研削工程における砥石車28の砥石切込位置Xの時間変化(X3-X1)/(t4-t1)は、仕上研削工程における砥石車28の砥石切込位置Xの時間変化(X4-X3)/(t6-t4)よりも大きい。
そして、粗研削工程において砥石車28を砥石切込位置X1から砥石切込位置X2へ前進送りさせていくと、クーラント動圧により工作物Wにはたわみ量Δε1のたわみが発生する(図6の時刻t1-時刻t2)。つまり、図7Aに示すように、工作物Wの回転中心Owは、マスタ主軸Cmの回転中心Omに対し、たわみ量Δε1だけずれている。
この状態から砥石車28をさらに前進送りさせていくと、工作物Wは砥石車28によって実際に研削されることになり、工作物Wには研削抵抗が生じる。そして、この研削抵抗により工作物Wにはたわみ量Δε2のたわみが発生する(図6の時刻t2-時刻t3)。つまり、図7Bに示すように、工作物Wの回転中心Owは、マスタ主軸Cmの回転中心Omに対し、たわみ量Δε1+Δε2だけずれている。
制御装置50は、粗研削を行っている間、定寸装置40によって計測される工作物Wの実測外径Dが、予め設定された粗研削完了径D1に達したか否かを判定する(図4のステップS13)。制御装置50は、工作物Wの実測外径Dが、粗研削完了径D1に達していなければ(図4のステップS13:N)、ステップS12に戻って粗研削を継続する。
一方、制御装置50は、工作物Wの実測外径Dが、粗研削完了径D1に達した場合には(図4のステップS13:Y、図6の時刻t4)、粗研削工程から仕上研削工程に切り替える(図3のステップS3、図6の時刻t4)。すなわち、制御装置50は、砥石車28を粗研削の切込速度から仕上研削の切込速度となるように速度制御して前進送りさせる(図5のステップS21、図6の時刻t4-時刻t6)。
そして、制御装置50は、砥石切込位置Xから求まる切込速度とたわみ量εの変化速度との差で表される実切込速度を求める(図5のステップS22、流量制御工程)。具体的には、定寸装置40から工作物Wの実測外径Dを入力し、所定時間における実測外径Dの変化量から砥石車28の実切込速度を求める。
粗研削から仕上研削に移行すると、実測外径D(実切込速度)は、1次遅れで変化し(図6の時刻t4-時刻t5)、その後は略リニアに変化していく(図6の時刻t5-時刻t6)。つまり、実切込速度は漸減していき、研削抵抗も漸減するので、たわみ量εも漸減し(図6の時刻t4-時刻t5)、所定の実切込速度以下になると、一定のたわみ量Δε21となる(図6の時刻t5-時刻t6)。
制御装置50は、図8に示すように、実切込速度の変化に応じたクーラント流量Qを求めて設定する(図5のステップS23,S24、流量制御工程)。実切込速度は容易に求められるので、クーラント流量Qを高精度に制御できる。このときのクーラント流量Qは、Q1から漸減するように変化する(図6の時刻t4-時刻t6)。実切込速度が遅くなると、実切込量が減少して発熱が抑制されるので、クーラント流量Qを低下させることができる。
クーラント流量Qを漸減させると、クーラント動圧も漸減するので、たわみ量εも漸減し(図6の時刻t4-時刻t5)、所定のクーラント流量Q11以下になると、一定のたわみ量Δε11となる(図6の時刻t5-時刻t6)。つまり、図7Cに示すように、工作物Wの回転中心Owは、マスタ主軸Cmの回転中心Omに対し、たわみ量Δε11+Δε21だけずれている。
制御装置50は、砥石車28の実切込速度が仕上研削の切込速度になったか否かを判断し(図5のステップS25、流量制御工程)、砥石車28の実切込速度が仕上研削の切込速度になっていないときはステップS22に戻って上述の処理を繰り返す。一方、制御装置50は、砥石車28の実切込速度が仕上研削の切込速度になったら、クーラント流量QをQ2に設定する(図5のステップS26、流量制御工程)。
ここで、クーラント流量Qを漸減させる理由について説明する。粗研削時には、高い研削能率とするため、発熱を抑制する必要があり、クーラント流量Qを多く要する。一方、仕上研削時には、粗研削に比べて研削能率を低くする。従って、仕上研削では、多量のクーラントを必要としない。
ただし、本実施形態では、粗研削工程の後の後退送り工程を行わないので、クーラント流量QをQ1からQ2に一気に低下させると、クーラント動圧も一気に低下してしまう。そうすると、クーラント動圧によるたわみが一気に戻って切込量が多くなる結果、研削精度が悪化するおそれがある。そこで、仕上研削時には、クーラント流量Qを漸減させてクーラント動圧も漸減させることにより、研削精度への影響を小さくする。
制御装置50は、仕上研削を行っている間、定寸装置40によって計測される工作物Wの実測外径Dが、予め設定された仕上研削完了径D2に達したか否かを判定する(図5のステップS27)。制御装置50は、工作物Wの実測外径Dが、仕上研削完了径D2に達していなければ(図5のステップS27:N)、クーラント流量QをQ2に設定したまま仕上研削を継続する(図5のステップS26)。
一方、制御装置50は、工作物Wの実測外径Dが、仕上研削完了径D2に達した場合には(図5のステップS27:Y、図6の時刻t6)、仕上研削工程からスパークアウト工程に切り替える(図3のステップS4、図6の時刻t6)。すなわち、制御装置50は、砥石車28を停止させて仕上研削において研削残しの分を研削する(図6の時刻t6-時刻t8)。
このときの研削抵抗は漸減するので、たわみ量Δε21も漸減し(図6の時刻t6-時刻t7)、研削抵抗によるたわみ量εは最終的にゼロとなる(図6の時刻t7-時刻t8)。そして、クーラント動圧も漸減するので、たわみ量Δε11も漸減し(図6の時刻t6-時刻t7)、クーラント動圧によるたわみ量εは最終的にゼロとなる(図6の時刻t7-時刻t8)。
制御装置50は、スパークアウトを予め設定された工作物Wの回転数だけ行ったら、スパークアウトを終了し(図6の時刻t8)、X軸サーボモータ25の動作を制御して、工作物Wに対して砥石車28をX軸方向に早送りで後退送りさせる(図3のステップS5)。
このとき、図7Dに示すように、工作物Wの回転中心Owは、マスタ主軸Cmの回転中心Omと一致している。そして、制御装置50は、マスタサーボモータ17、スレーブサーボモータ20及び砥石車駆動モータ27の各動作を制御して、工作物W及び砥石車28を回転停止し、全ての処理を終了する。
一般的に、粗研削が終了したら砥石車を工作物から後退送りさせてクーラント動圧による工作物のたわみを無くした後、仕上研削の開始時にクーラント流量を切り替えて仕上研削を行うため、全研削時間が長くなる傾向にある。
しかし、本実施形態の加工方法では、図6の時刻t4-t6に示すように、粗研削から仕上研削の際に、実切込速度に応じてクーラント流量Qを漸減させている。つまり、クーラント流量Qを無段階で減少させている間も研削を行っており、後退送りを行わないため、全研削時間の短縮を図ることができる。
また、本実施形態における仕上研削では、工作物Wのたわみ量εを漸減させながら(たわみを徐々に開放しながら)研削量を漸減させつつ研削しているため、必要なクーラント流量を漸減しても研削焼けの発生を抑えた研削加工が可能となる。
(3.別形態の研削方法)
上述の実施形態では、クーラント流量Qを仕上研削の実切込速度に応じて漸減させる構成としたが、同じような工作物Wを繰り返し研削する場合、クーラント流量Qを砥石切込位置Xに応じて漸減させる構成としてもよい。仕上研削においては砥石切込位置Xと実切込速度(実切込量)との対応付けが可能であるので、砥石切込位置Xにより実切込速度(実切込量)の減少を判断し、クーラント流量Qを低下させることができる。砥石切込位置Xは容易に求められるので、クーラント流量Qを高精度に制御できる。
この場合、上述の実施形態では、制御装置50の処理部53は、仕上研削の実切込速度とクーラント流量Qとの関係(図8参照)を求めて記憶部54に記憶する構成としたが、砥石切込位置Xとクーラント流量Qとの関係(図11参照)を求めて記憶部54に記憶する構成とする。
制御装置50の処理部53は、1本目の工作物Wで、砥石切込位置Xとクーラント流量Qのデータを収集して図11に示すテーブルとして記憶部54に記憶する。2本目以降の工作物Wで、記憶した砥石切込位置Xとクーラント流量Qのテーブルを呼び出してクーラント流量Qを流量制御する。
この別形態の研削方法について図を参照して説明する。粗研削工程は、図4で説明した動作と同様であるので、説明は省略する。仕上研削工程は、図5に対応させて示す図9及び図10を参照して説明するが、同一動作は同一ステップ番号を付して詳細な説明は省略する。
制御装置50は、1本目の工作物Wで、砥石車28を粗研削の切込速度から仕上研削の切込速度となるように速度制御して前進送りさせる(図9のステップS21)。砥石切込位置Xから求まる切込速度とたわみ量εの変化速度との差で表される実切込速度を求める(図9のステップS22)。実切込速度の変化に応じたクーラント流量Qを求めて設定する(図9のステップS23,S24)。
制御装置50は、X軸サーボモータ24のエンコーダ24aからの信号により、砥石車28の砥石切込位置Xを検知し(図9のステップS31)、検知した砥石車28の砥石切込位置Xと、求めたクーラント流量Qを記憶する(図9のステップS32)。
制御装置50は、砥石車28の実切込速度が仕上研削の切込速度になったら、クーラント流量QをQ2に設定する(図9のステップS25,S26)。工作物Wの実測外径Dが、仕上研削完了径D2に達した場合には(図9のステップS27)、仕上研削を終了する。
制御装置50は、2本目の工作物Wで、砥石車28を粗研削の切込速度から仕上研削の切込速度となるように速度制御して前進送りさせる(図10のステップS21)。X軸サーボモータ24のエンコーダ24aからの信号により、砥石車28の砥石切込位置Xを検知する(図10のステップS33)。
そして、検知した砥石車28の砥石切込位置Xに対応するクーラント流量Qを呼び出し(図10のステップS34)、呼び出したクーラント流量Qを設定する(図10のステップS35)。
制御装置50は、砥石車28の実切込速度が仕上研削の切込速度になったら、クーラント流量QをQ2に設定する(図10のステップS25,S26)。工作物Wの実測外径Dが、仕上研削完了径D2に達した場合には(図10のステップS27)、仕上研削を終了する。以降の工作物Wに対しては、図10のステップで研削を行う。
この加工方法でも、粗研削から仕上研削の際に、砥石車28の砥石切込位置Xに応じてクーラント流量Qを漸減させている。つまり、クーラント流量Qを無段階で減少させている間も研削を行っており、後退送りを行わないため、全研削時間の短縮を図ることができる。
(4.その他)
上述の実施形態では、粗研削工程(図6の時刻t1-時刻t4)→仕上研削工程(図6の時刻t4-時刻t6)→スパークアウト工程(図6の時刻t6-時刻t8)の順に実行する場合を説明した。
しかし、粗研削工程(図12の時刻t1-時刻t4)→精研削工程(図12の時刻t4-時刻t6)→微研削工程(図12の時刻t6-時刻t8)→スパークアウト工程(図12の時刻t8-時刻t9)の順に実行する場合も本発明を適用できる。
この場合、クーラント流量Qを漸減させるタイミングとしては、粗研削工程から精研削工程へ移行するとき、精研削工程から微研削工程へ移行するとき、微研削工程からスパークアウト工程へ移行するときである。
また、粗研削工程と仕上研削工程の間、又は粗研削工程と精研削工程の間及び精研削工程と微研削工程の間に、クーラント流量Qを漸減させながらスパークアウト工程を行うようにしてもよい。
また、研削盤1として、マスタ主軸Cm及びスレーブ主軸Csが回転駆動する構成としたが、マスタ主軸Cmのみが回転駆動する研削盤でもよい。また、シングルヘッド研削盤でもよい。
1:研削盤、 12:主軸台、 13:心押台、 14,18:センタ、 15:チャック、 17:マスタサーボモータ(工作物駆動モータ)、 24:X軸サーボモータ(送り装置)、 25:送りねじ(送り装置)、 26:砥石台、 27:砥石車駆動モータ、 28:砥石車、 30:クーラントノズル(クーラント供給装置)、 31:流量制御弁(クーラント流量制御装置(クーラント供給装置))、 31a:駆動回路(クーラント流量制御装置(クーラント供給装置))、 32:油圧ポンプ(クーラント供給装置)、 40:定寸装置、 50:制御装置、 53:処理部、 54:記憶部、 W:工作物

Claims (5)

  1. 砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
    工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
    前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
    前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
    前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
    前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
    を備える研削盤であって、
    前記クーラント供給装置は、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が粗研削用流量Q1となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
    前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力し、所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて前記粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、供給される前記クーラントの流量が、求めた前記クーラントの流量となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
    前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるように、前記クーラント流量制御装置に指令を出す、研削盤。
  2. 砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
    工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
    前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
    前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
    前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
    前記主軸台に対する前記砥石台の接近離間方向の位置を検知する位置検知装置と、
    前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
    を備える研削盤であって、
    前記クーラント供給装置は、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置を備え、
    前記制御装置は、記憶工程と、処理工程とを実行し、
    前記制御装置は、前記記憶工程において、
    前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力するとともに、前記位置検知装置により検知される前記位置を入力し、
    所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、
    前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、
    求めた前記クーラントの流量と前記位置検知装置により検知される前記位置との関係を記憶部に記憶し、
    前記制御装置は、前記処理工程において、
    前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が前記粗研削用流量Q1となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
    前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、前記位置検知装置から前記位置を入力し、入力した前記位置と前記記憶部に記憶した前記関係とに基づいて、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1から前記仕上研削用流量Q2に漸減するように決定された前記クーラントの流量となるように前記クーラント流量制御装置に指令を出し、
    前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるように、前記クーラント流量制御装置に指令を出す、研削盤。
  3. 前記制御装置は、前記仕上研削工程としての精研削工程と、前記精研削工程に続いて実行される微研削工程とを実行する、請求項1又は2に記載の研削盤。
  4. 研削盤で工作物の研削加工を行う研削方法であって、
    前記研削盤は、
    砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
    工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
    前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
    前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
    前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
    前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
    前記クーラント供給装置に設けられ、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置と、
    を備え、
    前記研削方法は、
    前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が粗研削用流量Q1となるようにし、
    前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力し、所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて前記粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、供給される前記クーラントの流量が、求めた前記クーラントの流量となるようにし、
    前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるようにする、研削方法。
  5. 研削盤で工作物の研削加工を行う研削方法であって、
    前記研削盤は、
    砥石車を回転可能に支持し、前記砥石車を回転駆動する砥石車駆動モータを有する砥石台と、
    工作物を回転可能に支持し、前記工作物を回転駆動する工作物駆動モータを有する主軸台と、
    前記工作物の回転軸線と交差する方向に前記工作物に対し前記砥石車を相対的に接近離間させる送り装置と、
    前記砥石車及び前記工作物の間にクーラントを供給するクーラント供給装置と、
    前記工作物の実測外径を計測する定寸装置と、
    前記主軸台に対する前記砥石台の接近離間方向の位置を検知する位置検知装置と、
    前記主軸台に対し前記砥石台を粗研削切込速度で接近させて研削を行う粗研削工程、及び、前記粗研削工程に続いて、前記主軸台に対し前記砥石台を前記粗研削切込速度より低速の仕上研削切込速度で接近させて研削を行う仕上研削工程を実行する制御装置と、
    前記クーラント供給装置に設けられ、前記制御装置からの指令に応じて前記クーラントの流量を制御するクーラント流量制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記定寸装置から前記実測外径を入力するとともに、前記位置検知装置により検知される前記位置を入力し、
    所定時間における前記実測外径の変化量から前記砥石車による実切込速度を求め、
    前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、漸減する前記実切込速度の変化に応じて粗研削用流量Q1から仕上研削用流量Q2に漸減するように前記クーラントの流量を求め、
    求めた前記クーラントの流量と前記位置検知装置により検知される前記位置との関係を記憶部に記憶し、
    前記研削方法は、
    前記粗研削工程を実行しているときに、供給される前記クーラントの流量が前記粗研削用流量Q1となるようにし、
    前記粗研削工程から前記仕上研削工程に切り替えたときに、前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達するまでの間、前記位置検知装置から前記位置を入力し、入力した前記位置と前記記憶部に記憶した前記関係とに基づいて、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1から前記仕上研削用流量Q2に漸減するように決定された前記クーラントの流量となるようにし、
    前記仕上研削工程において前記実切込速度が前記仕上研削切込速度に到達した後に、供給される前記クーラントの流量が、前記粗研削用流量Q1より少ない前記仕上研削用流量Q2となるようにする、研削方法。
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