JP5018532B2 - ホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置 - Google Patents

ホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、円筒内面を精密加工するホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置に関するものである。
従来から、エンジン性能を決める重要部位であるシリンダブロックのシリンダボア等においては、加工径及び形状精度である真円度と円筒度を高精度に仕上げることが求められ、最終仕上げとしてホーニング加工を実施することが一般的である。実施されるホーニング加工では、加工中に常にボア径を計測しながら加工を行い、予め設定したボア径に到達した時点で加工を終了するという手法を用いることで、高精度加工を実現している(特許文献1参照)。
これは、加工中にボア径を計測するため、加工工具であるホーニングヘッドにエアーマイクロゲージを内蔵する方法が採用されている。また、加工中にボア径を計測する別の方法として、ホーニングヘッドにプラグゲージを備える方法が採用される場合もある。
特開平5−277928号公報
ところで、上記エアーマイクロゲージを内蔵する従来例では、ホーニングヘッドに内蔵させたガイドパッドに設けたエアー通路を介して排出するエアーの背圧を検出し、そこからガイドパッドとシリンダボアとのクリアランスを電圧換算し、シリンダボア径に変換するようにしている。しかしながら、上記計測方法では、クリアランスと電圧換算には上限があり、クリアランスが大きすぎる(一般的にはφ0.1[mm]程度以上)場合には正確に電圧換算できず径測定ができないことから、ホーニング加工による加工取代が大きい場合等には、適用できない不具合がある。
また、ホーニングヘッドにプラグゲージを備える方法では、加工中にプラグゲージ部をシリンダボアの上端口元に当てた状態で加工が進み、プラグゲージ部がシリンダボア内に挿入可能となる所定のシリンダボア径に到達した段階で加工を終了するものである。しかしながら、シリンダボアにプラグゲージが触れる構造であるため、プラグゲージ挿入時にシリンダボア内面を傷付ける可能性がある。特に、シリンダボア表面を溶射等により薄いコーティング層を設けている場合には、プラグゲージの挿入により、そのコーティング層が剥がれてしまう可能性があり、適用が難しい不具合がある。また、この計測方法では、シリンダボア上部のみの計測となるため、加工代が大きい場合には、シリンダボア下端が小径(すぼまる)になり易いが、その検出もできないという不具合もある。
以上のことから、加工代が大きいシリンダボアをホーニング加工する場合には、設定された加工径を相違させた複数のホーニングヘッドを用意し、加工が進む毎に加工径の大きいホーニングヘッドに工具交換する必要があり、ホーニング加工機に工具交換機能を具備させるか、若しくは、径違い工具毎に加工ステーションを分ける必要があり、工具交換時間ロスや設備投資額が大きくなるという不具合がある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、加工代が大きいホーニング加工に好適なホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、外周部に砥石を備えたホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入し、前記砥石を前記ホーニングヘッド内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させることで、加工穴内面を加圧しつつホーニング加工を行うホーニング加工方法であり、前記ワーク加工穴に対して砥石に生ずる加工反力を検出する加工反力検出手段を設け、前記ホーニングヘッドをマスターゲージの目標加工径と同寸法のゲージ穴に挿入して、前記拡張部材で砥石をゲージ穴内面に接触させて前記加工反力検出手段により検出した反力が所定値に上昇した状態での拡張移動量を目標拡張量として記憶させ、前記ホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入し、前記砥石を前記ホーニングヘッド内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させてホーニングヘッドを回転させて加工穴内面のホーニング加工を実施し、このとき加工反力検出手段により検出される砥石の加工穴に対する加工反力に応じてワークに生ずる変形による砥石前進量を、前記砥石の拡張移動量から減算した値が、前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了とするようにした。
したがって、本発明では、ホーニングヘッドをマスターゲージの目標加工径と同寸法のゲージ穴に挿入して、前記拡張部材で砥石をゲージ穴内面に接触させて前記加工反力検出手段により検出した反力が所定値に上昇した状態での拡張移動量を目標拡張量として記憶させ、前記ホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入し、前記砥石を前記ホーニングヘッド内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させてホーニングヘッドを回転させて加工穴内面のホーニング加工を実施し、このとき加工反力検出手段により検出される砥石の加工穴に対する加工反力に応じてワークに生ずる変形による砥石前進量を、前記砥石の拡張移動量から減算した値が、前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了とするようにした。このため、エアーマイクロゲージ等の定寸装置ではクリアランスが大きすぎて正確な測定ができない加工代の大きなホーニング加工においても、ワーク加工穴の径測定が可能となり、目標とする内径にホーニング加工することができる。しかも、加工反力によりワークWに生ずる変形による誤差が解消され、ワーク加工穴W1のホーニング加工径を精度よく目標加工径に近づけることができる。
以下、本発明のホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明におけるホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置の一実施形態を示し、図1、2は本実施形態のホーニング加工制御装置のシステム構成図、図3は本実施形態のホーニング加工方法の手順を示す工程図、図4は本実施形態のホーニング加工方法に使用するマスターゲージの斜視図である。
本実施形態のホーニング加工制御装置1は、図1、2にその要部を示すように、駆動筒2の先端に配置され、ワークWに形成した被加工穴W1に挿入されるホーニングヘッド3と、前記駆動筒2を昇降させることでホーニングヘッド3を昇降させる昇降駆動モータ4および昇降位置を検出するストローク位置検出器5と、駆動筒2を回転させることでホーニングヘッド3を回転させる回転駆動モータ6と、ホーニングヘッド3に設けた複数のホーニング砥石7のヘッド3に対する半径方向位置即ち送り位置を、駆動筒2内のプッシュロッド8を昇降させることにより調整する、NCサーボモータより構成された送り駆動モータ9と、ホーニング砥石7に加わる加工反力を測定するピエゾ素子等の加工反力センサ12とを備える。
前記ストローク位置検出器5、加工反力センサ12の各検出信号はコントローラとしての演算制御部15に入力され、演算制御部15はこれら入力信号に基づいて前記各モータ5、6,9の制御信号を演算し、各モータ5,6,9の図示しない駆動回路に出力するよう構成している。NCサーボモータにより構成された送り駆動モータ9の送り位置は、内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされる。このホーニング加工制御装置1の演算制御部15は、数値情報で示される加工指令情報の入力に応じて前記ホーニングヘッド3の駆動等を自動制御するNC(Numerical Control)装置で構成されている。このNC装置は、図示しないモータ制御部、演算制御部(制御手段)、入力部等を含んでいる。
演算制御部15は、前記ホーニングヘッド3の駆動を統括的に制御するもので、入力部を介して数値情報として入力される加工指令情報に基づいて前記ホーニングヘッド3の回転速度、ホーニングヘッド3の昇降移動位置および昇降速度、砥石7の径方向の送り量、同送り速度等の加工条件を最適化し、その加工条件に基づいてホーニングヘッド3を駆動すべく各モータ制御部に制御信号を出力する。特に、砥石7の径方向の送り制御については、最適化された送り量で被加工穴W1内面に対して砥石7が送られ得るように、砥石装着穴21内における砥石台22の上下方向(駆動筒2の軸方向)の遊びを考慮して前記プッシュロッド8の移動目標量を設定するように構成されている。
前記ホーニングヘッド3は、図1,2に示すように、駆動筒2の先端に連結して配置された砥石ホルダ13を備える。駆動筒2内には前記プッシュロッド8が挿入されており、このプッシュロッド8が駆動筒2に対してその中心軸上を該軸方向(上下方向)に前記送り駆動モータ9により移動可能とされている。
前記プッシュロッド8の下端部には、下方に向かうに連れて縮径するテーパ状の押し出部23が上下2段に設けられている。これに対し、駆動筒2の下端部、つまり砥石ホルダ13には、その側壁に、径方向に貫通する複数の前記砥石装着穴21が周方向に等間隔に並べられた状態で設けられ、これら砥石装着穴21に、砥石台22がホーニングヘッド3の径方向に変位可能に装着されるとともに、各砥石台22の外端面に砥石7が固定されている。これら砥石台22の内端面は、上記上下2段の押出し部23の外端面と合致するよう上下2段のテーパ状に形成されており、上記押出し部23がプッシュロッド8により下降されることにより、これら押出し部23によって各砥石台22が径方向外側に押し出され、これにより砥石径(全砥石7の外接円の径)が拡大されるようになっている。
前記砥石台22は、半径方向外方に位置して砥石7を外面に接着等により一体に固定して備える外周側砥石台22Aと、前記上下2段の押出し部23にテーパ係合する内周側砥石台22Bとにより構成され、両者間には前記ロードセル若しくはピエゾ素子等より構成した加工反力センサ12が介挿固定されている。これらの加工反力センサ12は、砥石7が被加工物Wから受ける加工反力Fを検出し、検出信号は増幅器12Bにより増幅された後に演算制御部15に入力される。
以上の構成のホーニング加工制御装置1によるホーニング加工方法について、図3に示す加工手順に基づいて以下に説明する。本実施形態のホーニング加工方法においては、図4に示すように、目標加工径と同一径に形成したゲージ穴Dφを備えるマスターゲージ30を予め製作し、ワークWの1加工サイクル毎に、このマスターゲージ30によりホーニング加工制御装置1の目標加工径を設定し、設定した目標加工径となるようにワークWに形成された穴内面をホーニング加工するようにしている。
先ず、ステップS1において、ホーニング加工制御装置1のホーニングヘッド3をマスターゲージ30のゲージ穴Dφに挿入し、ステップS2に示すように、送り駆動モータ9によりプッシュロッド8およびテーパ状の押出し部23を下方に押出し、テーパ接触している砥石台22および砥石7を径方向外方に拡張させる。送り駆動モータ9の送り量に応じて、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされる。
拡張された砥石7がマスターゲージ30のゲージ穴Dφ内面に接触すると外周側砥石台22Aと内周側砥石台22Bとの間に配置された加工反力センサ12(ピエゾ素子)による検出反力がゼロ出力からプラス値の所定圧力値に立ち上がり、演算制御部15に入力される。演算制御部15は、加工反力センサ12による反力が出力された時点における送り駆動モータ9のNCデータ(読み取り位置)をNC拡張目標基点として記憶させる。前記検出反力の立ち上がりに応じて送り駆動モータ9を停止させると共に、送り駆動モータ9を逆転させてプッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22を後退させて待機位置に復帰させ、ステップS3へ進む。
なお、前記時点での加工反力センサ12で検出された反力は、プッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22間相互の隙間(クリアランス)が夫々詰められた状態で発生されるものであり、実際の加工反力に比較して相対的に微小な値であり、プッシュロッド8の撓みやマスターゲージ30の変形を発生させるものではない。
次いで、ステップS3に示すように、ワークWに形成された加工穴W1にホーニングヘッド3を挿入し、送り駆動モータ9を作動させて、プッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22を送り出して砥石7を加工穴W1内面に接触させ、主軸回転モータ6により駆動筒2およびホーニングヘッド3を回転させつつ昇降駆動モータ4によりホーニングヘッド3を昇降させて穴内面をホーニング加工する。送り駆動モータ9により砥石7がワークWの被加工穴W1の内面に接触した段階(加工反力Fの立ち上がり段階)での送り量(NCデータ)とNC拡張目標基点との差異に応じて、適切な送り量を演算制御部15で設定して送り駆動モータ9の送り速度が設定されて、砥石7が被加工穴W1の内面に押付けられる。また、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされると共に加工反力Fが加工反力センサ12から演算制御部15にフィードバックされる。
演算制御部15は、フィードバックされた送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置(NCデータ)と加工反力センサ12からの加工反力Fとに基づいてワークWの加工穴W1の穴径を算出する(ステップS4)。
前記加工穴W1の穴径の算出は、加工反力センサ12により検出した加工反力Fに対してプッシュロッド8に生ずる撓みδ1とワークWに生ずる変形δ2とを送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置(NCデータ)に加味することにより、演算される。
図5は、加工時に砥石7に加工反力Fが加わると、その加工反力Fの作用により、プッシュロッド8にひずみδ1が生じるため、送り駆動モータ9へのNC指令値と実際の砥石7の拡張移動量との間には、[NC指令値−ひずみδ1による砥石後退量=実際の拡張移動量]となる差異が生じる。前記ひずみδ1は、図6に示すように、加工反力Fに比例して発生する。したがって、砥石7の実際の拡張移動量は、NC指令値から加工反力Fにより発生したプッシュロッド8のひずみδ1による砥石後退量を減算した値となる。特に、砥石7の切れ味が低い場合や加工NC指令値が大きい場合(加工負荷が大きい場合)だと、加工反力Fが比較的大きくなり、上記プッシュロッド8のひずみ量δ1が大きくなるため、NC指令値と実際の拡張移動量(径)の差は大きくなる。
また、図7は砥石7が被加工穴W1の内面に接触している加工時の状態を示すものであり、ワークWは砥石7による加工反力Fにより外周側(穴径を増加させる方向)へ、2点鎖線に示すように、変形される。前記変形量δ2は、図8に示すように、加工反力Fに比例して大きくなる。したがって、砥石7の実際の拡張移動量は、NC指令値から加工反力Fにより発生したワークWの変形量δ2による砥石前進量を減算した値となる。この場合においても、砥石7の切れ味が低い場合や加工NC指令値が大きい場合(加工負荷が大きい場合)だと、加工反力Fが比較的大きくなり、上記ワークWの変形量δ2が大きくなるため、NC指令値と実際の拡張移動量(径)の差は大きくなる。
また、前記ワークWの加工反力Fに対する変形量δ2は、ワークWの形状に応じても変化する。例えば、エンジンのシリンダボアのホーニング加工においては、シリンダボアを形成するシリンダの両端がシリンダブロックに連結されているトップデッキ形式では、上下デッキに隣接している部位では比較的小さく且つ上下デッキから軸方向に離れるに連れて中間位置で比較的大きくなる傾向にある。また、オープンデッキ形式では、シリンダボアの上端でも大きくなる傾向にあり、シリンダブロックによるシリンダの連結状態により様々に変化する。
したがって、前記加工穴W1の穴径の算出は、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置(NCデータ)から、加工反力センサ12により検出した加工反力Fによりプッシュロッド8に生ずる撓みδ1による砥石後退量とワークWに生ずる撓みδ2とを減算することにより算出される。
前記算出された加工穴W1の穴径は、ステップS5において、NC拡張目標基点と比較され、NC拡張目標基点に到達していない場合には、ステップS3からステップS5が繰返して実行される。被加工穴W1がシリンダボアのホーニング加工である場合には全ての軸方向領域において、算出された加工穴W1の穴径がNC拡張目標基点に到達した段階でステップS6へ進み、ホーニング加工完了とされる。ステップS6では、送り駆動モータ9による送り量が初期位置に戻され、主軸回転モータ6により駆動筒2の回転が停止され、ホーニングヘッド3を昇降駆動モータ4によりワークWの加工穴W1から抜き出して上昇させる。ホーニング加工されたワークWの加工穴W1は、加工反力Fが取り除かれることにより、その変形が戻り、目標とする内径が得られる。得られたワークWの加工穴W1の加工精度は、ファインボーリング精度並の径保証(レンジ0.03)は可能となる。
以上のように、ワークWの1加工サイクル毎に、このマスターゲージ30によりホーニング加工制御装置1の目標加工径を設定し、設定した目標加工径となるようにワークWに形成された穴内面をホーニング加工するようにしているため、シリンダブロックの一台あたりのシリンダボアのホーニング加工に伴う砥石7の磨耗量は1μm以内であり、加工後の内径としては問題ないレベルとすることができる。
以上のように加工代の大きいホーニング加工は、例えば、シリンダブロックのシリンダボア内面に硬質金属の薄膜溶射が実施されている場合等においては、薄膜溶射金属の薄膜化に対する技術ハードが高く薄膜化させることに高コストを伴うことから、仕上げホーニングを実施する前工程として、加工量が多くても定寸加工を実現できる本実施形態のホーニング加工として実施されることが効果的である。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)外周部に砥石7を備えたホーニングヘッド3をワークWの加工穴W1内に挿入し、前記砥石7を前記ホーニングヘッド3内に設けた拡張部材(8、22、23)により径方向外側へ拡張移動させることで、前記加工穴W1内面を加圧しつつホーニング加工を行うホーニング加工方法またはホーニング加工制御装置1であり、ワーク加工穴W1に対して砥石7に生ずる加工反力を検出する加工反力検出手段12を設け、前記ホーニングヘッド3をマスターゲージ30の目標加工径と同寸法のゲージ穴Dφに挿入して、前記拡張部材で砥石7をゲージ穴Dφ内面に接触させて前記加工反力検出手段12により検出した反力が所定値に上昇した状態での拡張移動量を目標拡張量として記憶させ、前記ホーニングヘッド3をワークWの加工穴W1内に挿入し、前記砥石7を前記ホーニングヘッド3内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させてホーニングヘッド3を回転させて加工穴W1内面のホーニング加工を実施し、前記加工反力検出手段12により検出された加工反力に応じてワークWに生ずる変形による砥石前進量を、前記砥石7の拡張移動量から減算した値が、前記マスターゲージ30で設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了とするようにした。このため、エアーマイクロゲージ等の定寸装置ではクリアランスが大きすぎて正確な測定ができない加工代の大きなホーニング加工においても、ワーク加工穴W1の径測定が可能となり、目標とする内径にホーニング加工することができる。しかも、加工反力によりワークWに生ずる変形による誤差が解消され、ワーク加工穴W1のホーニング加工径を精度よく目標加工径に近づけることができる。
(イ)ホーニングヘッド3にワーク加工穴W1に対して砥石7に生ずる加工反力を検出する加工反力検出手段12を設け、前記加工反力検出手段12により検出された加工反力に応じて拡張部材内に生ずるひずみによる砥石後退量を、前記砥石7の拡張移動量から減算した値が、前記マスターゲージ30で設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了とすることにより、拡張部材内に加工反力により生ずるひずみによる誤差が解消され、ワーク加工穴W1のホーニング加工径を精度よく目標加工径に近づけることができる。
(ウ)拡張部材を、NCサーボモータよりなる送り駆動モータ9と、NCサーボモータの送り量をホーニングヘッド3に伝達するプッシュロッド8と、プッシュロッド8の移動量に応じてホーニングヘッド3より砥石7を半径方向に送り出す押出し部23および砥石台22とから構成することにより、送り制御量をNCサーボモータのモータエンコーダによる出力値に基づいて容易に判定でき、拡張部材としてのプッシュロッド8の撓みによる影響も前記エンコーダの出力値から容易に減算することができる。
(第2実施形態)
図9〜図13は、本発明におけるホーニング加工方法およびホーニング加工制御装置の第2実施形態を示し、図9は本実施形態における砥石形状を示す正面図及び側面図、図10は本実施形態における砥石の切れ味に応じた目標加工径と砥石の拡張移動量とのデータテーブルを示す特性図、図11は砥石の切れ味の変化を示すタイムチャート、図12は本実施形態におけるホーニング加工方法の手順を示す工程図、図13は図12に示すホーニング加工方法の間に挿入される複数工程のホーニング加工方法の手順を示す工程図である。本実施形態においては、ホーニング砥石の切れ味を考慮してホーニング加工径を精度よく目標加工径に近づける構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態におけるホーニング加工制御装置1は、図1に示すホーニング加工制御装置と同様に構成される。また、ホーニングヘッド3へ取付けられた砥石7は、図9に示すように、その径方向の厚さは一様であるが、ホーニングヘッド3の先端側に移るに連れて幅広となる台形形状に形成している。この形状によれば、被加工穴W1下端の抜き代が十分確保できないために、被加工穴W1下端部が削れにくく、被加工穴W1が下すぼまりの寸法形状になりやすいという問題を解決することができる。
なお、図示しないが、幅寸法が一様な砥石7においては、ボア下端部を積極的に削るよう、ショートストローク(送り動作の速度を小さくすること)やドウエル動作(Dwell)を実施している。ドウエル動作とは、機械加工において、工具の刃先を当てて加工状態(回転動作)のまま、送り動作を止めて加工することを意味する。シリンダボアのホーニング加工においては、ボア下端部を積極的に削るべく、ホーニングヘッドの上下ストローク(=送り)動作を一時的に下端で止めることによって、下端部に刃先(ホーニング砥石7)が接触する時間(即ち、加工仕事量)を相対的に増やすことにより、シリンダボアが下すぼまりの形状になりやすいという問題を解決している。
しかしながら、本実施形態においては、砥石7を台形形状とすることにより、ショートストロークやドウエル動作によるサイクルタイムの増加や砥石偏摩耗等の加工条件の悪化が改善される。
また、ホーニング加工方法においては、同じ砥石7の拡張移動量であっても、ホーニング加工する砥石7の切れ味により被加工穴W1の完成径が異なる。即ち、横軸に砥石7の拡張移動量とし縦軸にワークの加工穴W1の径寸法とした、図10において、砥石7の拡張移動量に対して被加工穴W1の径寸法は、砥石7の切れ味が良好な場合には、図中線Aに示すように、その傾斜勾配が立上がるものであるのに対し、砥石7の切れ味が低い場合には、図中の線Cに示すように、その傾斜勾配の立ち上がりの低いものとなる。なお、図中の線Bは標準的な安定した切れ味の砥石7による砥石7の拡張移動量に対して加工穴W1の径寸法を示す。
本実施形態のホーニング加工方法においては、上記した砥石7の切れ味に着目したものである。即ち、加工穴W1を目標加工径に加工するための砥石7の拡張移動量を、砥石7の切れ味が良好である場合には小さくし、砥石7の切れ味が低い場合には大きくするようにしたものである。
また、砥石7の切れ味の判定のために、ホーニング加工を開始し、砥石7の拡張移動量が予め設定した設定(中間)拡張移動量Xに到達した中間段階において、ホーニング加工を中断してホーニング砥石7を後退させて加工穴W1の表面から離脱させて、加工穴W1の実際の径寸法を測定することにより、砥石7の拡張移動量に対する加工穴寸法、即ち、砥石7の切れ味を判定するものである。また、その後のホーニング加工により目標加工径に到達する目標拡張量(設定(中間)拡張移動量X+残拡張移動量)を砥石7の切れ味に応じて設定するようにしている。
本実施形態のホーニング加工方法においては、上記課題達成のために、ホーニング加工に先立ち、事前に切れ味の良好な砥石7(線A)、切れ味の低い砥石7(線C)、及び両者間の中間段階における複数の切れ味の砥石7(図示例では、「標準的な」一種類の切れ味の砥石7(線B)のみ示している)の夫々に対応させて、「加工穴径−砥石拡張移動量」のテータテーブルを作成する。具体的には、事前に切れ味が相違する複数の砥石7を使用して行うホーニング加工と得られたワークの加工穴寸法を測定することにより作成する。この「加工穴径−砥石拡張移動量」データテーブルは、図10に示すように、砥石7の拡張移動量に対する加工穴径を示す特性線図であってもよく、また、予め設定した設定(中間)拡張移動量Xに対する中間加工穴測定径及び目標加工穴径に対する目標拡張量のデータファイルであってもよい。
図11は、同じ砥石7の拡張移動量によりホーニング加工される加工穴W1の径寸法の変化により、砥石7の切れ味の変化を経過時間とともに示したものである。なお、Dは砥石7の切れ味の平均値(狙い切れ味)を示すものである。砥石7の切れ味は、図11に示すように、新品の状態で切れ味が最も高く、所定数量のワーク加工による馴し加工の間において安定した切れ味に移行する。しかし、ワーク加工に伴い砥粒間にワークWの切屑や粉砕した砥粒粉が目詰まりすることにより徐々に切れ味が低下する。また、切れ味の低下した砥石7は、柔らかいツルーイング工具により目立てすることにより砥粒間に目詰まりしたワークWの切屑や粉砕した砥粒粉を除去することにより再び切れ味が回復される。
以上のように、通常の砥石7は、砥石7の目立てや目詰まりにより切れ味が徐々に変化する。従って、上記した「加工穴径−砥石7の拡張移動量」データテーブルによる砥石7の切れ味の設定は、所定数量のワークWに対するホーニング加工毎に更新させることが望ましい。このため、本実施形態のホーニング加工方法においては、使用している砥石7の切れ味を確認しつつワークWをホーニング加工する、図12に示す切れ味設定用のホーニング加工方法と、切れ味が設定された砥石7によりワークWをホーニング加工する、図13に示す切れ味設定済みのホーニング加工方法とが実施される。前者のホーニング加工方法は、後者のホーニング加工方法が複数のサイクルタイムで実施される毎に、実施することにより、ホーニング加工穴W1の径寸法の精度を維持しつつ、トータルのホーニング加工サイクルタイムを短縮させることができる。
以下では本実施形態のホーニング加工方法について、先ず、図12に示す切れ味設定用のホーニング加工方法につき説明し、次いで、図13に示す切れ味設定済みのホーニング加工方法につき説明する。
図12に示す切れ味設定用のホーニング加工方法は、先ず、ステップS10において、図10で説明した、切れ味の良好な砥石7(線A)、切れ味の低い砥石7(線C)、及び両者間の中間段階における複数の切れ味の砥石7に対応させて、「加工穴径−砥石7の拡張移動量」のテータテーブルを作成する。
次いで、ステップS11において、ホーニング加工制御装置1のホーニングヘッド3をマスターゲージ30のゲージ穴Dφに挿入し、送り駆動モータ9によりプッシュロッド8およびテーパ状の押出し部23を下方に押出し、テーパ接触している砥石台22および砥石7を径方向外方に拡張させる。送り駆動モータ9の送り量に応じて、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされる。
拡張移動された砥石7がマスターゲージ30のゲージ穴Dφ内面に接触すると外周側砥石台22Aと内周側砥石台22Bとの間に配置された加工反力センサ12(ピエゾ素子)による検出反力がゼロ出力からプラス値の所定圧力値に立ち上がり、演算制御部15に入力される。演算制御部15は、加工反力センサ12による反力が出力された時点における送り駆動モータ9のNCデータ(読み取り位置)をNC拡張目標基点として記憶させる。前記検出反力の立ち上がりに応じて送り駆動モータ9を停止させると共に、送り駆動モータ9を逆転させてプッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22を後退させて待機位置に復帰させ、ステップS12へ進む。
なお、前記時点での加工反力センサ12で検出された反力は、プッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22間相互の隙間(クリアランス)が夫々詰められた状態で発生されるものであり、実際の加工反力に比較して相対的に微小な値であり、プッシュロッド8の撓みやマスターゲージ30の変形を発生させるものではない。
次いで、ステップS12に示すように、ワークWに形成された加工穴W1にホーニングヘッド3を挿入し、送り駆動モータ9を作動させて、プッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22を送り出して砥石7を加工穴W1内面に接触させる。そして、主軸回転モータ6により駆動筒2およびホーニングヘッド3を回転させつつ昇降駆動モータ4によりホーニングヘッド3を昇降させて穴内面をホーニング加工する。送り駆動モータ9により砥石7がワークWの被加工穴W1の内面に接触した段階(加工反力Fの立ち上がり段階)での送り量(NCデータ)とNC拡張目標基点との差異に応じて、適切な送り量を演算制御部15で設定して送り駆動モータ9の送り速度が設定されて、砥石7が被加工穴W1の内面に押付けられる。そして、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置(砥石7の拡張移動量)がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされると共に加工反力Fが加工反力センサ12から演算制御部15にフィードバックされる(ステップS13)。
ステップS14では、ステップS13での砥石拡張移動量が予め設定した設定(中間)拡張移動量Xに到達したか否かが判定され、設定(中間)拡張移動量Xに到達していない場合には、ステップS13からステップS14が繰返して実行され、被加工穴W1がシリンダボアのホーニング加工である場合には全ての軸方向領域において、算出された砥石拡張移動量が設定(中間)拡張移動量Xに到達した段階で、ステップS15へ進む。
ステップS15では、砥石拡張移動を停止し、その時の砥石拡張移動量Xを記憶し、ステップS16へ進む。
ステップS16では、砥石7とワーク内面が接触しない位置へ砥石7を一定量後退させる。また、本当に砥石7がワークの被加工穴W1の内面に接触していないかを加工反力センサにて確認し、接触している場合は、再度砥石7を一定量後退させる。砥石7とワークWの被加工穴W1の内面との接触状態が解除されることにより、ホーニング加工時に溜まったワークWやツールの歪が一旦キャンセルされる。
ステップS17では、砥石7を再拡張移動して、加工反力センサよりの出力が立上がった時点で停止させて砥石7を加工穴W1に接触させ、その時点の砥石7の拡張移動量を演算制御部15に出力する。演算制御部15は、入力されたその時点の砥石7の拡張移動量に基づきワークの被加工穴W1の実際の加工穴径(中間測定加工穴径)を測定する。砥石7の切れ味に応じて、加工時に溜まったワークWやツールの歪の影響を受け、設定(中間)拡張移動量Xに対する実加工穴径は変化する。
ステップS18では、「加工穴径−砥石拡張移動量」データテーブルに基づき、前記ステップS15で記憶した砥石拡張移動量Xによる実際の加工穴径から、データテーブルのどの砥石7の切れ味に相当するかを選択する。即ち、図10において、砥石7の設定(中間)拡張移動量Xに対して、例えば、中間測定加工穴径が「a」寸法であれば切れ味が特性Aを備えると判定し、中間測定加工穴径が「b」寸法であれば切れ味が特性Bを備えると判定し、中間測定加工穴径が「c」寸法であれば切れ味が特性Cを備えると判定する。また、ステップS23の次工程でのホーニング加工における砥石7の切れ味を、前記判定した切れ味(若しくは、補正目標拡張量)に補正して設定する。
また、前記ステップS15で記憶した砥石7の拡張移動量(設定(中間)拡張移動量X)と前記中間測定加工穴径により設定された砥石7の切れ味特性とにより、「加工穴径−砥石拡張移動量」データテーブルに基づき、目標加工穴径までの残砥石拡張移動量を演算する。即ち、図9において、砥石7の切れ味特性が、「A」であれば残拡張移動量は「A’」と設定し、「B」であれば残拡張移動量は「B’」と設定し、「C」であれば残拡張移動量は「C’」と設定する。従って、目標加工穴径に到達するまでの(補正)目標拡張量は、砥石7の切れ味特性に応じて、特性「A」であれば「X+A’」、特性「B」であれば「X+B’」、・・と設定されることとなる。なお、XはステップS14における設定(中間)拡張移動量である。
ステップS19では、送り駆動モータ9を作動させて、プッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22を送り出して砥石7を加工穴W1内面に再び接触させ、主軸回転モータ6により駆動筒2およびホーニングヘッド3を回転させつつ昇降駆動モータ4によりホーニングヘッド3を昇降させて被加工穴W1のホーニング加工を再開する。送り駆動モータ9により砥石7がワークWの被加工穴W1の内面に接触した段階(加工反力Fの立ち上がり段階)での送り量(NCデータ)とNC拡張目標基点との差異に応じて、適切な送り量を演算制御部15で設定して送り駆動モータ9の送り速度が設定されて、砥石7が被加工穴W1の内面に押付けられる。また、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置(砥石拡張移動量)がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされると共に加工反力Fが加工反力センサ12から演算制御部15にフィードバックする(ステップS20)。
ステップS21では、ステップS20での砥石拡張移動量がステップS18で設定した(補正)目標拡張量に到達したか否かが判定され、(補正)目標拡張量に到達していない場合には、ステップS20からステップS21が繰返して実行される。そして、被加工穴W1がシリンダボアのホーニング加工である場合には全ての軸方向領域において、算出された砥石7の拡張移動量が(補正)目標拡張量に到達した段階で、ステップS22へ進む。
ステップS22では、送り駆動モータ9による送り量が初期位置に戻され、主軸回転モータ6により駆動筒2の回転が停止され、ホーニングヘッド3を昇降駆動モータ4によりワークWの加工穴W1から抜き出して上昇させて、本工程でのホーニング加工が完了する。
図13に示す切れ味設定済みのホーニング加工方法は、ステップS31で、ワークWに形成された加工穴W1にホーニングヘッド3を挿入し、送り駆動モータ9を作動させて、プッシュロッド8・押出し部23・内外砥石台22を送り出して砥石7を加工穴W1内面に再び接触させる。そして、主軸回転モータ6により駆動筒2およびホーニングヘッド3を回転させつつ昇降駆動モータ4によりホーニングヘッド3を昇降させて穴内面のホーニング加工を開始する。送り駆動モータ9により砥石7がワークWの被加工穴W1の内面に接触した段階(加工反力Fの立ち上がり段階)での送り量(NCデータ)とNC拡張目標基点との差異に応じて、適切な送り量を演算制御部15で設定して送り駆動モータ9の送り速度が設定されて、砥石7が被加工穴W1の内面に押付けられる。また、送り駆動モータ9のNCサーボモータに内蔵されているモータエンコーダによる読み取り位置(砥石7の拡張移動量)がNCデータとして演算制御部15にフィードバックされると共に加工反力Fが加工反力センサ12から演算制御部15にフィードバックする(ステップS32)。
ステップS33では、ステップS23で設定した砥石7の切れ味に基づく(補正)目標拡張量に砥石拡張移動量が到達したか否かが判定される。そして、砥石拡張移動量が(補正)目標拡張量に到達していない場合には、ステップS32からステップS33が繰返して実行される。また、被加工穴W1がシリンダボアのホーニング加工である場合には全ての軸方向領域において、算出された砥石7の拡張移動量が(補正)目標拡張量に到達した段階で、ステップS34へ進む。
ステップS34では、送り駆動モータ9による送り量が初期位置に戻され、主軸回転モータ6により駆動筒2の回転が停止され、ホーニングヘッド3を昇降駆動モータ4によりワークWの加工穴W1から抜き出して上昇させて、本工程でのホーニング加工が完了する。
図12に示す切れ味設定用のホーニング加工方法をホーニング加工の度に実行する場合には、そのホーニング加工に使用している砥石7の切れ味をその都度補正することができ、ホーニング加工後の被加工穴径の精度・円筒度を向上できる。
また、図13に示す切れ味設定済みのホーニング加工方法と図12に示す切れ味設定用のホーニング加工方法とは、前者のホーニング加工が複数工程実行される毎に、後者のホーニング加工が実行されることにより、また、ホーニング加工に使用する砥石7の目立て作業後や砥石7交換後に実施することもできる。この方法では、ホーニング加工に使用している砥石7の切れ味をその都度補正することができ、ホーニング加工後の被加工穴径の精度・円筒度を向上できると共に、砥石7の切れ味の判定がホーニング加工の度に行われるものに対して、加工のサイクルタイムを短縮することができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(ウ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(エ)砥石7の拡張移動量が前記マスターゲージ30で設定した目標拡張量に到達する中間段階において、被加工穴内面から砥石を後退させて被加工穴内面との接触状態を解除した後、砥石を再拡張移動させ、加工反力センサよりの出力が上昇した時点で停止させてホーニング加工により得られた中間段階の加工穴径を測定し、前記砥石7の拡張移動量に対する前記中間段階の加工穴径に基づいて目標拡張量を補正するため、砥石7の切れ味により変化する、砥石7の拡張移動量に対する被加工穴径のバラツキを補正でき、ホーニング加工された被加工穴径の精度を向上させることができる。
(オ)砥石7の拡張移動量に対する被加工穴径の相関関係を砥石7の切れ味の変化に対応して複数記憶させたデータテーブルを備え、前記目標拡張量補正は、前記データテーブルから、前記中間段階の加工穴径に基づいて選択した砥石7の切れ味による砥石7の拡張移動量に対する被加工穴径の相関関係に基づいてなされるため、砥石7の切れ味の変化による砥石拡張移動量に対する被加工穴径のバラツキを補正でき、ホーニング加工された被加工穴径の精度を向上させることができる。
(カ)中間段階の被加工穴径の測定は、ホーニングヘッド3の砥石7を後退させて被加工穴W1の内面から一旦離脱させ、ワークやツールの歪みを一旦キャンセルした状態で、再度被加工穴内面に砥石を接触させて測定するため、加工時に溜まったワークWやツールの歪を一旦キャンセルでき、残加工を安定して行えるため、完成加工ワーク精度を向上できる。
(キ)目標拡張量の補正がされたホーニング加工完了後になされる次行程以降の複数工程のワークWに対するホーニング加工においては、前記補正された目標拡張量に基づいてホーニング加工を行うことにより、ホーニング加工に使用している砥石7の切れ味の変化が大きくならない複数工程のホーニング加工の間は中間段階の被加工穴径の測定を省略でき、砥石7の切れ味の判定がホーニング加工の度に行われるものに対して、加工のサイクルタイムを短縮することができる。
(ク)砥石7は、ホーニングヘッド3の先端側に移るに連れて幅広となる台形形状に形成していることにより、被加工穴W1下端の抜き代が十分確保できないために、被加工穴W1下端部が削れにくく、被加工穴W1が下すぼまりの寸法形状になりやすいという問題を解決することができる。また、完成した被加工穴W1の円筒度を確保でき、ショートストロークやドウエル動作によるサイクルタイムの増加や砥石7偏摩耗等の加工条件の悪化が改善される。
本発明の一実施形態を示すホーニング加工制御装置のシステム構成図。 同じく加工反力検出手段を含むホーニング加工制御装置のシステム構成図。 本実施形態のホーニング加工方法の手順を示す工程図。 本実施形態のホーニング加工方法に使用するマスターゲージの斜視図。 プッシュロッド歪δ1発生のメカニズムを説明する説明図。 加工反力Fとプッシュロッド歪量δ1の関係を示す特性図。 ワークの加工穴の変形メカニズムを説明する説明図。 加工反力Fとボア変形量δ2の関係を示す特性図。 本発明の第2実施形態を示すホーニング加工制御装置に使用する砥石形状を示す正面図(A)、側面図(B)。 本実施形態における砥石の切れ味に応じた目標加工径と砥石の拡張移動量とのデータテーブルを示す特性図。 砥石の切れ味の変化を示すタイムチャート。 本実施形態におけるホーニング加工方法の手順を示す工程図。 図12に示すホーニング加工方法の間に挿入される複数工程のホーニング加工方法の手順を示す工程図。
符号の説明
1 ホーニング加工制御装置
2 駆動筒
3 ホーニングヘッド
4 昇降駆動モータ
5 ストローク位置検出器
6 主軸回転モータ
7 砥石
8 プッシュロッド
9 送り駆動モータ
12 加工反力センサ
13 砥石ホルダ
15 制御手段としての演算制御部

Claims (15)

  1. 外周部に砥石を備えたホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入し、前記砥石を前記ホーニングヘッド内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させることで、加工穴内面を加圧しつつホーニング加工を行うホーニング加工方法であり、
    前記ワーク加工穴に対して砥石に生ずる加工反力を検出する加工反力検出手段を設け、
    前記ホーニングヘッドをマスターゲージの目標加工径と同寸法のゲージ穴に挿入して、前記拡張部材で砥石をゲージ穴内面に接触させて前記加工反力検出手段により検出した反力が所定値に上昇した状態での拡張移動量を目標拡張量として記憶させ、
    前記ホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入し、前記砥石を前記ホーニングヘッド内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させてホーニングヘッドを回転させて加工穴内面のホーニング加工を実施し、
    このとき加工反力検出手段により検出される砥石の加工穴に対する加工反力に応じてワークに生ずる変形による砥石前進量を、前記砥石の拡張移動量から減算した値が、前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了とすることを特徴とするホーニング加工方法。
  2. 前記加工反力検出手段により検出された加工反力に応じて拡張部材内に生ずるひずみによる砥石後退量を、前記砥石の拡張移動量から減算した値が、前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了とすることを特徴とする請求項1に記載のホーニング加工方法。
  3. 前記砥石の拡張移動量が前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達する中間段階において、被加工穴内面から砥石を後退させて被加工穴内面との接触状態を解除した後、砥石を再拡張移動させ、加工反力センサよりの出力が上昇した時点で停止させてホーニング加工により得られた中間段階の被加工穴径を測定し、
    前記砥石の拡張移動量に対する前記中間段階の被加工穴径に基づいて目標拡張量を補正することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホーニング加工方法。
  4. 前記砥石の拡張移動量に対する被加工穴径の相関関係を砥石の切れ味の変化に対応して複数記憶させたデータテーブルを備え、
    前記目標拡張量補正は、前記データテーブルから、前記中間段階の加工穴径に基づいて選択した砥石の切れ味による砥石の拡張移動量に対する被加工穴径の相関関係に基づいてなされることを特徴とする請求項3に記載のホーニング加工方法。
  5. 前記中間段階の被加工穴径の測定は、ホーニングヘッドの砥石を後退させて被加工穴の内面から一旦離脱させ、ワークやツールの歪を一旦キャンセルした状態で、再度被加工穴内面に砥石を接触させて測定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のホーニング加工方法。
  6. 前記目標拡張量の補正がされたホーニング加工完了後になされる次行程以降の複数工程のワークに対するホーニング加工においては、前記補正された目標拡張量に基づいてホーニング加工を行うことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一つに記載のホーニング加工方法。
  7. 前記砥石は、ホーニングヘッドの先端側に移るに連れて幅広となる台形形状に形成していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載のホーニング加工方法。
  8. 外周部に砥石を備えたホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入し、前記砥石を前記ホーニングヘッド内に設けた拡張部材により径方向外側へ拡張移動させることで、加工穴内面を加圧しつつホーニング加工を行うホーニング加工制御装置であり、
    前記ワーク加工穴に対して砥石に生ずる加工反力を検出する加工反力検出手段を設け
    前記ホーニングヘッドをマスターゲージの目標加工径と同寸法のゲージ穴に挿入して、前記拡張部材で砥石をゲージ穴内面に接触させて前記加工反力検出手段により検出した反力が所定値に上昇した状態での拡張移動量を目標拡張量として記憶し、
    前記ホーニングヘッドをワークの加工穴内に挿入してのホーニング加工中において、前記砥石の拡張移動量から前記加工反力検出手段により検出された加工反力に応じてワークに生ずる半径方向の変形による砥石前進量を減算した値が前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了と判定する制御手段を備えることを特徴とするホーニング加工制御装置。
  9. 前記制御手段は、砥石の拡張移動量から前記加工反力検出手段により検出された加工反力に応じて拡張部材内に生ずるひずみによる砥石後退量を減算した値が前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達した段階でホーニング加工完了と判定することを特徴とする請求項8に記載のホーニング加工制御装置。
  10. 前記拡張部材は、NCサーボモータよりなる送り駆動モータと、NCサーボモータの送り量をホーニングヘッドに伝達するプッシュロッドと、プッシュロッドの移動量に応じてホーニングヘッドより砥石を半径方向に送り出す押出し部および砥石台とから構成され、
    前記拡張部材内に生ずるひずみは、前記プッシュロッドの撓みであることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のホーニング加工制御装置。
  11. 前記砥石の拡張移動量が前記マスターゲージで設定した目標拡張量に到達する中間段階において、被加工穴内面から砥石を後退させて被加工穴内面との接触状態を解除した後、砥石を再拡張移動させ、加工反力センサよりの出力が上昇した時点で停止させて、ホーニング加工により得られた中間段階の被加工穴径を測定する測定手段を備え、
    前記制御手段は、前記測定手段による砥石の拡張移動量に対する前記中間段階の被加工穴径に基づいて目標拡張量を補正することを特徴とする請求項8または請求項9に記載のホーニング加工制御装置。
  12. 前記制御手段は、前記砥石の拡張移動量に対する被加工穴径の相関関係を砥石の切れ味の変化に対応して複数記憶させたデータテーブルを備え、
    前記目標拡張量補正は、前記データテーブルから、前記中間段階の加工穴径に基づいて選択した砥石の切れ味による砥石の拡張移動量に対する被加工穴径の相関関係に基づいてなされることを特徴とする請求項11に記載のホーニング加工制御装置。
  13. 前記中間段階の被加工穴径の測定は、ホーニングヘッドの砥石を後退させて被加工穴の内面から一旦離脱させ、ワークやツールの歪を一旦キャンセルした状態で、再度被加工穴内面に砥石を接触させて測定することを特徴とする請求項11または請求項12に記載のホーニング加工制御装置。
  14. 前記制御手段は、前記目標拡張量の補正がされたホーニング加工完了後になされる次行程以降の複数工程のワークに対するホーニング加工においては、前記補正された目標拡張量に基づいてホーニング加工を行うことを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一つに記載のホーニング加工制御装置。
  15. 前記砥石は、ホーニングヘッドの先端側に移るに連れて幅広となる台形形状に形成していることを特徴とする請求項8から請求項14のいずれか一つに記載のホーニング加工制御装置。
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