JP3139237B2 - ホーニング加工方法及びホーニング加工装置 - Google Patents

ホーニング加工方法及びホーニング加工装置

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    • B24B33/00Honing machines or devices; Accessories therefor
    • B24B33/02Honing machines or devices; Accessories therefor designed for working internal surfaces of revolution, e.g. of cylindrical or conical shapes
    • B24B33/027Honing machines or devices; Accessories therefor designed for working internal surfaces of revolution, e.g. of cylindrical or conical shapes using an unexpandable tool
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    • B24B53/00Devices or means for dressing or conditioning abrasive surfaces
    • B24B53/005Positioning devices for conditioning tools

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、砥石をワークの加工
孔内面に対して所定の加工圧力をもって付与しつつ、そ
の砥石が取付けられたホーニングヘッドが回転かつ軸方
向移動して加工孔内面を研削加工するホーニング加工方
法及びホーニング加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホーニング加工は、加工孔の内面を砥石
を用いて研削するもので、この砥石は通常直方体形状の
ものを加工孔の中心軸方向を長手方向として円周方向に
複数等間隔に配置してある。この複数の砥石は、加工孔
内に挿入されてその中心軸に対して放射状に配置したホ
ーンと称する工具により加工孔内面に押圧されるととも
に、回転運動と軸方向の往復運動を行わせて加工孔の内
面を平滑かつ精度よく加工する。
【0003】このようなホーニング加工においては、周
方向に複数配置された砥石の研削面が加工孔内面に均一
に接触するように、砥石の形を整えるいわゆるダイヤモ
ンド砥石による整形即ちツルーイングを行う。ツルーイ
ングを行った後の砥石の研削面は、ダイヤモンド砥石に
より砥粒が強制脱落されており鋭利であり、この状態で
ホーニング加工を行うと、加工孔内面の表面粗さは粗く
なりすぎ、そのワークは不良となってしまう。さらに、
ダイヤモンド砥石は実際の加工ワークとは熱膨脹係数や
剛性等の物性が一致しておらず、整形されたそのままの
砥石がワークに所期の通り面当たりせず、ツルーイング
直後に加工されたワークの精度は十分ではない。
【0004】また、幾つかのワークに対してホーニング
加工を行うことで砥石の研削面が鋭利でなくなった状態
となり、この状態でワークに対して研削加工を行う通常
加工の過程において、砥石が目詰まりを起こした場合に
は、加工孔内面の表面粗さは細かくなり、滑らかになり
すぎることがある。滑らかになりすぎた場合には、加工
孔が例えばエンジンのシリンダボア内面である場合、オ
イルの保持が充分になされずピストンとの間で焼付など
が発生したり、オイルの消費量が増大するなどの問題が
発生する。
【0005】上記したように、加工孔内面の表面粗さ
は、ワークによっても異なるが、一定の基準内にあるこ
とが望ましい。図3は、縦軸に加工孔内面の表面粗さ
を、横軸にワークの加工数をとって示したもので、ここ
での表面粗さはAとBとの間が許容範囲である。これに
よれば、表面粗さは、加工数が1〜5程度終了した時点
のaまでが粗すぎて不安定であり、その後安定した状態
が続くが、加工数を多数積み重ねた時点のbで細かくな
り滑らかすぎる状態となっている。加工数がaの時点で
は、砥石をツルーイングした後であって砥石の研削面が
鋭利となっているからであり、加工数bの時点では、砥
石に目詰まりが発生して研削面がつるつるになっている
からである。
【0006】これに対し、例えば実開平1−14334
6号公報には、ワークがセットされる加工テーブル上
に、ワークと並列状態で砥石をドレッシング(ツルーイ
ング)するための円筒形ドレッサを設置したものが開示
されている。ワーク及び円筒形ドレッサが設けられた加
工テーブルを水平移動して、砥石が取付けられたホーニ
ングヘッドを円筒形ドレッサ内に進入させて拡張,回転
すれば、砥石における鋭利な研削面及び目詰まりへの対
処が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のホーニング加工装置は、砥石を用いてワーク
をホーニング加工する状態と、砥石における鋭利な研削
面や目詰まりに対処する状態とで、ワーク及び円筒形ド
レッサが設置された加工テーブルを移動させる必要があ
るので、水平方向の移動スペースが必要となるなど、装
置が大型化するうえ、特に目詰まり除去の際には、ホー
ニング加工する状態から目詰まり除去を行う状態に一旦
移動させ、再びホーニング加工可能な状態に移動させる
必要があるので、時間がかかり、作業性が悪いものとな
る。
【0008】そこで、この発明は、砥石における鋭利な
状態の研削面や目詰まりが発生した場合において、装置
が大型化することなく短時間に対処できるようにするこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、円周方向に複数に分割した凹状
円弧面を有してワークと同材質からなるダミーワーク
を、前記凹状円弧面がワークの円筒状加工孔と同心状と
なるよう前記ワークの上部にセットし、前記ダミーワー
クに対し、砥石を支持するホーニングヘッドを進入さ
せ、ワークの研削加工を行う前に、研削面が加工孔内面
に均一に接触するように行ったツルーイングにより研削
面が鋭利となった状態の砥石により、前記凹状円弧面を
研削しつつ、この研削量に伴って前記分割した複数の凹
状円弧面を内側へ移動させて砥石の研削面を滑らかにし
た後、ホーニングヘッドを前記ワークに進入させて円筒
状加工孔を研削する加工方法としてある。
【0010】請求項2の発明は、円周方向に複数に分割
した凹状円弧面を有してワークと同材質からなるダミー
ワークを、前記凹状円弧面がワークの円筒状加工孔と同
心状となるよう前記ワークの上部にセットし、前記ダミ
ーワークに対し、砥石を支持するホーニングヘッドを進
入させ、前記ワークへのホーニング加工中に目詰まり状
態となった砥石により前記凹状円弧面を研削しつつ、こ
の研削量に伴って前記分割した複数の凹状円弧面を内側
へ移動させて目詰りを除去する加工方法としてある。
【0011】請求項3の発明は、円周方向に複数に分割
した凹状円弧面が半径方向に移動可能であるとともに、
前記凹状円弧面がワークの円筒状加工孔と同心状となる
よう前記ワークの上部にセットされるワークと同材質か
らなるダミーワークを備えた構成としてある。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の発明の加工方法によれば、ワークの
研削加工を行う前に、研削面が加工孔内面に均一に接触
するように行ったツルーイングにより研削面が鋭利とな
った状態の砥石を支持するホーニングヘッドを、ワーク
と同材質のダミーワークに進入させて凹状円弧面を研削
する。このとき、円周方向に複数に分割された凹状円弧
面を、砥石の研削量に伴って内側へ移動させる。これに
より、砥石の研削面は鋭利でなくなり、この状態でホー
ニングヘッドをさらに下降させてワークに進入させ加工
孔内面をホーニング加工する。
【0014】請求項2の発明の加工方法によれば、目詰
まり状態の砥石を支持するホーニングヘッドを、ワーク
と同材質のダミーワークに進入させて凹状円弧面を研削
する。このとき、円周方向に複数に分割された凹状円弧
面を、砥石の研削量に伴って内側へ移動させる。これに
より、砥石の目詰まりは除去され、この状態でホーニン
グヘッドをさらに下降させてワークに進入させ加工孔内
面をホーニング加工する。
【0015】請求項3の発明の構成によれば、研削面が
加工孔内面に均一に接触するように行ったツルーイング
により研削面が鋭利となった状態の砥石あるいは目詰ま
り状態の砥石を支持するホーニングヘッドを、ワークと
同材質のダミーワークに進入させて凹状円弧面を研削す
る。このとき、円周方向に複数に分割された凹状円弧面
を、砥石の研削量に伴って内側へ移動させる。これによ
り、砥石の研削面が鋭利でなくなるか、あるいは砥石の
目詰まりが除去され、この状態でホーニングヘッドをさ
らに下降させてワークに進入させ加工孔内面をホーニン
グ加工する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0017】図1は、この発明の一実施例に係わるもの
で、エンジンのシリンダボアに対してホーニング加工を
行うためのホーニング加工装置の断面図である。ワーク
となるエンジンのシリンダブロック1は、図示しないホ
ーニング盤本体の加工テーブル上にセットされ、シリン
ダブロック1の加工孔を有するシリンダボア3に対し、
ホーニングヘッド5を挿入してその内面を研削加工す
る。
【0018】ホーニングヘッド5は、本体7内に上下動
可能に挿入されて図示しない油圧シリンダによって上下
動可能な二つのテーパコーン9と、テーパコーン9の下
降によってシリンダボア3の内面に向けて押付けられ円
周方向に複数配置されたシュー11と、シュー11の外
周面に装着されシリンダボア3の内面を研削加工する図
中で上下方向に長い直方体状の砥石13とを備えてい
る。このようなホーニングヘッド5は、テーパコーン9
及びシュー11によって砥石13がシリンダボア3の内
面に所定の押付圧力(拡張圧)で押付けられた状態で、
全体として図示しない上下シリンダ及びモータを駆動源
として上下動すると同時に回転しながらホーニング加工
を行う。
【0019】また、ホーニングヘッド5の本体7には、
上下方向に延長されるエア通路が形成され、このエア通
路は、下部側がホーニング加工時にシリンダボア3の内
面に対向して開口するエアノズル15を構成し、上部側
が上面に開口して図示しないエアマイクロメータに接続
されている。エアマイクロメータは、エアノズル15か
らシリンダボア3の内面にエアを吹き付けることによ
り、そのときの背圧が電気信号に変換され、背圧に応じ
たシリンダボア3の所定の加工寸法が算出装置Sにより
算出される。
【0020】シリンダブロック1の上部には、アッパプ
レート17が配置されている。アッパプレート17の貫
通孔17aにはガイドリング19が嵌め込まれるととも
に、ガイドリング19の上部にはマスタリング21,2
3が設けられ、ガイドリング19及びマスタリング2
1,23は、アッパプレート17上に装着される固定部
材25により固定される。
【0021】ガイドリング19は、ホーニングヘッド5
をシリンダボア3内に挿入するときの案内となるガイド
孔19aを備えている。二つのマスタリング21,23
は、ホーニング加工によるシリンダボア3の内径の加工
狙い孔径の上限値及び下限値とそれぞれ同じ径を有して
おり、ホーニング加工に先立ち、エアマイクロメータの
ノズル15及びノズル15より上方位置にある図示しな
いノズルからのエア圧力を受けて、シリンダボア3の内
径の上限値及び下限値の範囲を設定する。
【0022】固定部材25の上面には、スライド板27
上に固定されたダミーワーク29が配置されている。ダ
ミーワーク29は、ワークであるシリンダブロック1と
同材質であり、図2の平面図で示すように、円筒部材を
円周方向等間隔に4つに分割した凹状円弧面29aを有
する。この凹状円弧面29aがシリンダボア3を形成す
る加工孔と同心状となるようシリンダボア3の上部にダ
ミーワーク29がセットされている。ダミーワーク29
の外周側には、ダミーワーク29の凹状円弧面29aと
同心状の円弧面を有する円弧状のダミーワーク押えプレ
ート31が装着されている。
【0023】スライド板27は、4つに分割されたダミ
ーワーク29に対応して設けられ、固定部材25上に形
成されたガイド溝25aに沿って、互いに対向して配置
されたもの同志がダミーワーク29及びダミーワーク押
えプレート31とともに互いに接近離反する方向に移動
可能となっている。つまり、4つのダミーワーク29の
凹状円弧面29aは、半径方向に移動可能である。スラ
イド板27の外側の端部には油圧シリンダ33のピスト
ンロッド35が接続され、油圧シリンダ33が動作する
ことでスライド板27がスライド移動する。4つの油圧
シリンダ33は、互いに同期して動作する。
【0024】上記したホーニング加工装置におけるホー
ニングヘッド5の砥石13は、第1番目のシリンダブロ
ック1に対して研削加工を行う前に、砥石13の研削面
が加工孔内面に均一に接触するように、砥石の形を整え
るいわゆるダイヤモンド砥石による整形即ちツルーイン
グを行っており、したがって研削面は鋭利な状態となっ
ている。
【0025】このような状態の砥石13を備えたホーニ
ングヘッド5を、4つのダミーワーク29に囲まれた凹
状円弧面29aの内側に回転させつつ挿入し、テーパコ
ーン9を下降させてシュー11を介して砥石13を凹状
円弧面29aに押付けると、凹状円弧面29aが研削さ
れると同時に、鋭利となっている砥石13の研削面も研
ぎ落とされる。このとき、砥石13の研削面の研ぎ落と
し量に伴って、油圧シリンダ33を駆動してピストンロ
ッド35を押し出し、4つダミーワーク29を互いに接
近させて凹状円弧面29aを内側に移動させることで、
砥石13における所望の研削面、例えば前記図3に示し
た第5番目(a点に相当)までのワークを加工した後
の、加工孔内面の安定した表面粗さが得られるような研
削面が得られることになる。
【0026】また、ツルーイングに使用するダイヤモン
ド砥石は、実際の加工ワークとなるシリンダブロック1
とは熱膨脹係数や剛性等の物性が一致しておらず、整形
されたそのままの砥石13ではワークに所期の通り面当
たりせず、ツルーイング直後に加工されたワークの精度
は十分ではないが、ダミーワーク29を利用すること
で、ワークの精度を向上させることができる。
【0027】砥石13が所望の研削面が得られた後は、
油圧シリンダ33によりダミーワーク29を砥石13か
ら離れるよう外側に移動させ、ホーニングヘッド5を下
降させてマスタリング21,23にエアマイクロメータ
によるエア圧力を付与して加工孔の上限値及び下限値を
設定した後、さらにホーニングヘッド5を下降させてシ
リンダボア3内に挿入させる。ここでは、砥石13が所
定の加工圧力でシリンダボア3の内面に押付けられるよ
うに、テーパコーン9を下降させてシュー11を外側に
押し出す。このように、砥石13をシリンダボア3の内
面に対して所定の加工圧力を付与した状態で、ホーニン
グヘッド5を回転しつつ上下動させることで、シリンダ
ボア3の内面がホーニング加工される。
【0028】この場合、鋭利な研削面を有する砥石13
を研削するために、ダミーワーク29を加工孔となるシ
リンダボア3と同心状にシリンダブロック1の上方に配
置してあるので、砥石13の研削面の研削後は、そのま
まホーニングヘッド5をさらに下降させることでシリン
ダボア3に対してホーニング加工が可能となり、砥石1
3の研削面に対する研削からシリンダボア3に対するホ
ーニング加工への移行が、スムーズに短時間に行える。
また、ダミーワーク29を移動させる油圧シリンダ33
が必要ではあるものの、全体を水平方向に移動させる必
要がなく、水平方向の移動スペースは小さくて済み、装
置の大型化は回避される。
【0029】シリンダボア3に対するホーニング加工の
過程で、砥石13に目詰まりが発生した場合には、ホー
ニングヘッド5を上昇させて4つのダミーワーク29に
囲まれた凹状円弧面29aの内側に挿入し、前述した砥
石13の研削面の研削動作と同様に、砥石13を凹状円
弧面29aに押付けつつホーニングヘッド5を回転させ
ることで、砥石13の目詰まりが解消される。目詰まり
解消後は、ダミーワーク29を外側に後退させた後、ホ
ーニングヘッド5を再度下降させて、シリンダボア3の
内面に対してホーニング加工を行う。
【0030】このように、ホーニング加工の途中で、砥
石13に目詰まりが発生した場合には、ホーニングヘッ
ド5をダミーワーク29の位置まで上昇させ、ここでシ
リンダボア3へのホーニング加工と同様の動作を行えば
よく、目詰り解消後はそのまま下降させることでシリン
ダボア3のホーニング加工が可能となる。このため、砥
石13の鋭利な研削面に対する研削と同様に、目詰り除
去の状態からシリンダボア3に対するホーニング加工へ
の移行及び、その逆の動作が、スムーズに短時間に行
え、作業性が向上する。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、研削面が加工孔内面に均一に接触するよう
に行ったツルーイングにより研削面が鋭利となった状態
の砥石により、ワークの上部に配置したワークと同材質
のダミーワークの複数に分割した凹状円弧面を研削しつ
つ、この研削量に伴って前記分割した複数の凹状円弧面
を内側へ移動させるようにしたので、砥石の鋭利となっ
ている研削面を、ダミーワークにより、加工孔内面が安
定した表面粗さとなるよう所望量研削でき、この砥石に
対する研削からホーニング加工への移行が、スムーズに
短時間に行うことができ、作業性を向上させることがで
きる。
【0032】請求項2の発明によれば、ワークへのホー
ニング加工中に目詰まり状態となった砥石により、ワー
クの上部に配置したワークと同材質のダミーワークの複
数に分割した凹状円弧面を研削しつつ、この研削量に伴
って前記分割した複数の凹状円弧面を内側へ移動させる
ようにしたので、目詰まり状態となっている研削面を、
ダミーワークにより、加工孔内面が安定した表面粗さと
なるよう所望量研削することができ、この研削後は、そ
のままホーニングヘッドをさらに下降させることで加工
孔に対してホーニング加工が可能となり、目詰り除去の
状態から加工孔に対するホーニング加工への移行及び、
その逆の動作が、スムーズに短時間に行え、作業性を向
上させることができる。
【0033】請求項3の発明によれば、ワークと同材質
からなるダミーワークの円周方向に複数に分割した凹状
円弧面を、砥石表面の研削量に伴って半径方向内側に移
動させることで、研削面が加工孔内面に均一に接触する
ように行ったツルーイングにより研削面が鋭利となった
状態の砥石及び目詰り状態の砥石に対し、加工孔内面が
安定した表面粗さとなるよう所望量研削することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すホーニング加工装置
の断面図である。
【図2】図1のホーニング加工装置におけるダミーワー
クの詳細を示す平面図である。
【図3】ワークの加工数と加工孔内面の表面粗さとの関
係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック(ワーク) 3 シリンダボア(円筒状加工孔) 5 ホーニングヘッド 13 砥石 29 ダミーワーク 29a 凹状円弧面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に複数に分割した凹状円弧面を
    してワークと同材質からなるダミーワークを、前記凹
    状円弧面がワークの円筒状加工孔と同心状となるよう前
    記ワークの上部にセットし、前記ダミーワークに対し、
    砥石を支持するホーニングヘッドを進入させ、ワークの
    研削加工を行う前に、研削面が加工孔内面に均一に接触
    するように行ったツルーイングにより研削面が鋭利とな
    った状態の砥石により、前記凹状円弧面を研削しつつ、
    この研削量に伴って前記分割した複数の凹状円弧面を内
    側へ移動させて砥石の研削面を滑らかにした後、ホーニ
    ングヘッドを前記ワークに進入させて円筒状加工孔を研
    削することを特徴とするホーニング加工方法。
  2. 【請求項2】 円周方向に複数に分割した凹状円弧面を
    してワークと同材質からなるダミーワークを、前記凹
    状円弧面がワークの円筒状加工孔と同心状となるよう前
    記ワークの上部にセットし、前記ダミーワークに対し、
    砥石を支持するホーニングヘッドを進入させ、前記ワー
    クへのホーニング加工中に目詰まり状態となった砥石に
    より前記凹状円弧面を研削しつつ、この研削量に伴って
    前記分割した複数の凹状円弧面を内側へ移動させて目詰
    りを除去することを特徴とするホーニング加工方法。
  3. 【請求項3】 円周方向に複数に分割した凹状円弧面が
    半径方向に移動可能であるとともに、前記凹状円弧面が
    ワークの円筒状加工孔と同心状となるよう前記ワークの
    上部にセットされるワークと同材質からなるダミーワー
    クを備えたことを特徴とするホーニング加工装置。
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