JPH10118923A - 工作物支持駆動装置およびそのための心押台 - Google Patents

工作物支持駆動装置およびそのための心押台

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JPH10118923A
JPH10118923A JP27972696A JP27972696A JPH10118923A JP H10118923 A JPH10118923 A JP H10118923A JP 27972696 A JP27972696 A JP 27972696A JP 27972696 A JP27972696 A JP 27972696A JP H10118923 A JPH10118923 A JP H10118923A
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JP
Japan
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tailstock
shaft
center
workpiece
main shaft
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JP27972696A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Sugata
義明 菅田
Kikujiro Toda
菊次郎 戸田
Kimihiro Saka
公裕 坂
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工作物を主軸台および心押台に取付けた一対の
センタにより比較的小さな挟持力により支持した状態に
おいて回転動力を工作物へ確実に伝達できる円筒工作物
のための工作物支持駆動装置を提供する。 【解決手段】一対のセンタを嵌着した主軸および心押軸
を、テーブル上に離間して固定された主軸台および心押
台上に同心的に回転および軸方向移動可能に支持し、こ
れら主軸および心押軸を、回転駆動機構により回転駆動
すると共に、位置決め機構により互いに離間接近する方
向に移動する。心押台20においては、位置決め機構4
0により心押軸25の軸方向に押圧されて弾性変形され
ると共にこの押圧力を心押軸25に伝達するバネ26
を、心押軸25を回転可能に軸承するラム23と位置決
め機構40を構成するバネ力調整ナット32の間に介在
し、CNC装置により位置決め機構40を制御し、セン
タ17,21を工作物Wのセンタ穴Wpに嵌合する。さ
らに、CNC装置は、主軸台および心押台20の回転駆
動機構50を同期回転制御し、主軸および心押軸25を
同期回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒工作物を一対
のセンタにより回転支持すると共にこの工作物を回転駆
動する工作物支持駆動装置に関し、特に、一対のセンタ
により支持された剛性の小さい円筒工作物を一回のセッ
トアップによりその工作物の両端外周部を含めて加工可
能とした好適には円筒研削盤用に使用される工作物支持
駆動装置およびそのための心押台に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、円筒研削加工においては、テー
ブル上に主軸台および心押台に同心的に設けた一対のセ
ンタにより工作物の両端を支持し、主軸台の面盤から突
出する駆動金を工作物の主軸台側一端に取り付けたケレ
ー廻しに係合して、面盤の回転を工作物に伝達した状態
で研削加工している。
【0003】しかし、円筒工作物を一対のセンタ間に一
回のセットアップにより、円筒工作物の両端面に至る両
端外周部をも含めて研削加工をすることが望まれる場合
では、主軸台の主軸および心押台の心押軸を共に回転可
能とし、これら主軸および心押台の対向端面に嵌着した
一対のセンタにより工作物を挟持すると共に、主軸を適
宜モータにより回転駆動して、この主軸の回転を主軸上
のセンタを介して工作物に伝達するように構成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
る工作物支持駆動装置においては、主軸の回転を工作物
へ確実に伝達するために、工作物の両端を主軸および心
押軸のセンタによりかなりの押圧力で挟持することが要
求される。このため、円筒工作物が細長く剛性の小さな
ものである場合には、両センタの挟持力が工作物に撓み
を生じさせることとなり、高精度な研削加工の実現が困
難であった。
【0005】従って、本発明の主たる目的は、センタを
介して回転動力を工作物に伝達する形式の工作物支持駆
動装置において、工作物を一対のセンタにより比較的小
さな挟持力により支持した状態において回転動力を工作
物へ確実に伝達できる円筒工作物のための工作物支持駆
動装置を提供することにある。本発明の他の目的は、上
記の主目的を達成するために特に改良された心押台を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の課題お
よび主目的は、請求項1に記載の工作物支持駆動装置に
より解決され達成される。請求項1に記載の発明によれ
ば、互いに対向する対向端面にそれぞれセンタを嵌着し
た主軸および心押軸が、テーブル上に離間して固定され
た主軸台および心押台上に同心的に回転および軸方向移
動可能に支持される。これら主軸および心押軸は、第1
および第2サーボモータを含む第1および第2駆動機構
により回転駆動されると共に、第3および第4サーボモ
ータを含む第3および第4駆動機構により互いに離間接
近する方向に移動され位置決めされる。心押台において
は、前記第4駆動機構により心押軸の軸方向に押圧され
て弾性変形されると共にこの押圧力を心押軸に伝達する
弾性部材が第4駆動機構と心押軸との間に介在される。
さらに、前記センタを円筒工作物の両端のセンタ穴に嵌
合するための第3および第4サーボモータを制御する第
1制御手段と、前記第1および第2サーボモータを同期
回転制御して前記主軸および心押軸を同期回転する第2
制御手段が設けられる。
【0007】斯かる構成により、円筒工作物はその両端
のセンタ穴に嵌合する一対のセンタにより両端部におい
て回転動力が与えられ、このためこの工作物を挟持する
挟持力は比較的小さく設定でき、工作物は撓みのない状
態で高精度に加工され得る。また、主軸台および心押台
の両センタが進退するので、工作物の搬出搬入時に工作
物のシフトが不要となり、さらに工作物の仮受台の設置
も容易となる。
【0008】請求項2に記載の発明による円筒工作物の
一端を支持および駆動する心押台においては、一端にセ
ンタを嵌着した心押軸は、心押台本体の穴に軸方向移動
可能に嵌合されたスリーブ状のラムの内孔においてベア
リングを介して回転のみ自在に支持される。心押軸の他
端部外周にその内孔で嵌合するスリーブは、ナットホル
ダに回転のみ自在に保持された調整ナットと螺合され、
前記ラムの内孔に形成されたバネ座と前記スリーブとの
間に弾性部材が介在される。ナットホルダは、サーボモ
ータを含む位置決め機構により心押軸と平行な方向に位
置決めされ、前記調整ナット,スリーブおよび弾性部材
を介してラムを軸方向移動し、ラムに回転支持された心
押軸のセンタを工作物の一端のセンタ穴に押圧する。ま
た、回転伝達部材は、心押軸と一体回転するように心押
台本体に回転支持され、サーボモータを含む回転駆動機
構により回転駆動されるとき、心押軸をセンタと共に一
体的に回転駆動する。
【0009】斯かる構成により、心押軸とセンタのみを
一体回転することができ、これらを回転支持するラムを
位置決め機構により所望の位置へ位置決め可能となると
共に、センタを弾性部材の弾性力を介して工作物のセン
タ穴に押圧できる。特に、位置決め機構のサーボモータ
を制御することにより、工作物の剛性に応じた適切な押
圧力を任意に設定できる。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
各サーボモータを出力軸が心押軸と平行になるように配
置し、心押台を小形化したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。図1は円筒研削盤を示した構成図で
ある。10は円筒研削盤のベッドで、このベッド10上
には工作物テーブル11がZ軸方向に摺動可能に配設さ
れている。ベッド10の後方には砥石台15が配置さ
れ、この砥石台15は図略の砥石送り軸(X軸)に沿っ
て工作物Wに対して進退可能に案内されている。
【0012】工作物テーブル11上には主軸13を軸承
した主軸台12が配設され、その主軸の軸線は工作物テ
ーブル11の移動方向Zと平行とされている。また、工
作物テーブル11上右端には心押台20が載置され、こ
の心押台20には主軸13と同心的にセンタ21が設け
られている。このセンタ21と主軸13のセンタ17が
工作物Wの両端面に開口されたセンタ穴Wpに嵌合し、
工作物Wが挟持される。
【0013】この心押台20の詳細な構成を示す図2に
おいて、14は心押台本体であり、この心押台本体14
には、穴22が形成されている。この穴22には、円筒
スリーブ状のラム23が嵌合し、このラム23は穴22
の内周に形成された図略の油圧ポケットによって油潤滑
され、回転を規制されて軸線方向のみに摺動する。
【0014】ラム23には、内孔23aが形成され、こ
の内孔23aにベアリング24を介して回転のみ可能に
心押軸25が軸承されている。この心押軸25の先端に
は上述のセンタ21が嵌着している。センタ21は、そ
の一端に工作物Wの支持するための突起部21aが形成
され、他端外周にはテーパ面21bが形成されており、
このテーパ面21bによって心押軸25の内孔と嵌着さ
れている。
【0015】一方、心押軸25の他端には、小径軸部2
5aが形成されており、この小径軸部25aの外周に
は、バネ(弾性部材)26が配置されている。このバネ
26の外周、前記ラム23との間には、バネスリーブ2
7が心押軸25と軸方向に相対移動可能に嵌合してい
る。このバネスリーブ27は、先端に前記バネ26の一
端を保持するバネ座27aが形成され、外周略中央には
フランジ部27bが形成されている。
【0016】このフランジ部27bは前記ラム23の後
端に当接し、図略のボルトによってラム23に結合され
ている。前記バネ26の他端は、円筒状スリーブ31の
先端ショルダ部に保持されたスラストベアリング29に
当接しており、スリーブ31は心押軸25の小径軸部2
5aをその内孔に挿入した状態で設けられている。
【0017】このスリーブ31は後端に外周ネジ部31
aが形成されており、バネ力調整ナット32がこの外周
ネジ部31と内周ネジ部32aにて螺合している。この
バネ力調整ナット32の外周には工具差し込み穴32a
が形成されており、この工具差し込み穴32aに図略の
工具を差し込んでバネ力調整ナット32を回転させてス
リーブ31を軸方向に進退させて、バネスリーブ27の
バネ座27aとスラストベアリング29との間に保持さ
れたバネ26の圧縮量を調整できるようになっている。
【0018】バネ力調整ナット32とバネスリーブ27
のフランジ部27bの間にはナットホルダ33が設けら
れており、このナットホルダ33はバネスリーブ27の
外周にスライドベアリング34を介して、摺動自在に案
内されている。また、ナットホルダ33は、バネ力調整
ナット32の外周環状溝34に複数のボルト35を係合
し、バネ力調整ナット32を回転のみ許容している。
【0019】バネスリーブ27のフランジ部27bとナ
ットホルダ33は規制ボルト36で結合されている。こ
の規制ボルト36はスリーブ31とバネ力調整ナット3
2との螺合関係を維持するもので、ナットホルダ33に
形成された遊嵌穴を通してフランジ部27b後端面に立
設されている。前記ナットホルダ33は、後述する位置
決め機構(第4駆動機構)40によって位置決めされ
る。
【0020】位置決め機構40は、主にサーボモータ4
1(第4サーボモータ)とボールネジ46および、減速
機構43とで構成されている。サーボモータ41は、前
記心押軸25と平行に心押台本体14に取り付けられ、
その一端から突出した出力軸41aに減速機構43を構
成する歯車44が結合され、他端にはエンコーダ41b
が取付けられている。
【0021】歯車44は歯車45に噛合し、この歯車4
5にはボールネジ46が結合されている。ボールネジ4
6は、サーボモータ41と同じく心押軸25と平行にし
てその両端が心押台本体14に回転可能に支持されてい
る。また、ボールネジ46にはナット47が螺合してお
り、このナット47がナットホルダ33に結合してい
る。
【0022】前記エンコーダ41bは、サーボモータ4
1の位置を検出するためのものである。一方、心押軸2
5の後端外周にはスプライン溝48が形成されている。
このスプライン溝48は、回転伝達部材49の内孔に形
成されたスプライン溝49aと軸線方向に摺動自在にか
つ回転方向のみを規制してスプライン結合している。
【0023】回転伝達部材49は、後述のサーボモータ
54、タイミングベルト53、プーリ52,55等と共
に回転駆動機構50を構成している。回転伝達部材49
は、心押台本体14にベアリング51を介して回転可能
に軸承されると共に、プーリ52と一体結合されてい
る。このプーリ52は、タイミングベルト53によりサ
ーボモータ(第2サーボモータ)54の一端に突出した
出力軸53aに取り付けられたプーリ55と連結されて
いる。
【0024】前記サーボモータ54は、サーボモータ4
1と同様に心押軸25と平行に心押台本体14に取付け
られ、このサーボモータ54の回転が図3に示すように
タイミングベルト53によって回転伝達部材49を介し
て心押軸25に伝達され、センタ21が回転される。ま
た、サーボモータ54の後端には、エンコーダ54bが
取り付けられ、サーボモータ54の位置および速度を検
出する。
【0025】なお、図3に示すようにサーボモータ4
1、54を含む位置決め機構40および回転駆動機構5
0を構成する構成要素は、心押台本体14に取り付けら
れたカバー1により、その周囲を覆われている。一方、
工作物Wの他端を支持する主軸13を軸承した主軸台1
2は、図4に示すような構成を有し、その殆どが心押台
20と同じ構成となっている。
【0026】このため、ここでは同一構成要素について
は同じ符号に”h”の添字を付けて説明を省略し、以下
では異なる構成要素について説明する。主軸台12は、
心押台20と異なり、ナットホルダ33hが弾性的にラ
ム23hを押圧するバネ26を有しておらず、ナットホ
ルダ33hをスペーサ70を介してラム23hに直接結
合している。
【0027】このため、ナットホルダ33hが移動しな
い限り、ラム23hが位置決めされた位置から移動する
ことがなく、工作物Wを加工する基準となる位置に保持
できる。 次に、主軸13および心押軸25の軸方向の
位置決め制御手段(第1制御手段)について説明する。
位置決め制御手段は図5に示すが如く、主軸台12およ
び心押台20に設けられているサーボモータ41,61
(第3,第4サーボモータ)、エンコーダ41b,61
bおよびCNC装置59により構成されるものである。
【0028】CNC装置59は、テーブル11および前
記砥石台15を動作を制御するとともに、主軸台12お
よび心押台20に設けられているサーボモータ41,6
1に対し、それぞれに位置決め指令とエンコーダ41
b,61bからの位置フィードバック信号の偏差信号を
サーボアンプ57a,57bを介してそれぞれ出力し、
主軸台12および心押台20のラム23,23hの軸方
向移動を制御する。
【0029】次に同期回転制御手段(第2制御手段)に
ついて説明する。図5に示す如く、主軸台12および心
押台20のサーボモータ60,54(第1,第2サーボ
モータ)には、それぞれサーボアンプ58b,58aが
接続され、このサーボアンプ58b,58aがCNC装
置59に接続されている。エンコーダ60b,54bの
位置と速度のフィードバック信号はCNC装置59に入
力されている。
【0030】これらサーボモータ60,54、エンコー
ダ60b,54b、サーボアンプ58b,58aおよび
CNC装置59によって、主軸13の回転数に同期する
ように心押軸25が同期回転制御される。なお、ここで
は同期回転制御に関し、これ以上詳述しないが、例えば
本出願人が先に提案した実開平2−43150号に示さ
れるような制御が適用できるものである。
【0031】以上のような構成で、工作物Wの搬入、加
工、搬出の一連の動作を、主軸台12および心押台20
の動作を中心に説明する。工作物Wの初品搬入に先立
ち、工作物Wを挟持する両センタ21,17の押圧力の
調整が行われる。工具差し込み穴32aに工具を差し込
んでバネ力調整ナット32を回転させる。これによって
バネ力調整ナット32は、スリーブ31を心押軸25に
沿って移動させ、バネ26によるラム23の押圧力を変
化させる。
【0032】次に工作物Wが図略の搬入搬出装置により
両センタ17,21間に位置決めされ(または、図略の
テーブル上の仮受台にセットされ)ると、CNC装置5
9からサーボモータ41,61に、心押台20と主軸台
12のラム33,33hが互いに接近する位置決め指令
が出力される。これにより、サーボモータ41,61の
回転し、これと共に減速機構43,43hを介してボー
ルネジ46,46hが回転され、ナットホルダ33,3
3hが移動される。
【0033】このナットホルダ33,33hの移動によ
り、主軸台12においてラム23hが忠実に追従して移
動し、センタ17が工作物Wのセンタ穴Wpに嵌合した
後、工作物Wを所定の基準位置まで移動する。一方、心
押台20のラム23のバネ26を介してナットホルダ3
3の移動が伝達されるので、センタ21は工作物Wのセ
ンタ穴Wpに嵌合したところで停止し、この後のナット
ホルダ33の移動はバネ26を所定量圧縮する。このた
め、バネ26の撓み量に応じた押圧力がセンタ21を介
して工作物Wに作用することになる。
【0034】従って、センタ17,21は、主軸13お
よび心押軸25が同期回転されたときに、センタ17,
21とセンタ穴Wpの間で滑りを生じることなく、かつ
工作物Wを橈ませることのない適切な押圧力をサーボモ
ータ61,41の制御により工作物Wに付与することが
できる。これによって工作物Wの搬入動作を終了する。
【0035】搬入動作を終了すると、CNC装置59は
サーボアンプ58a,58bに回転指令を与えてサーボ
モータ54,60を同期回転する。サーボモータ54,
60が同期回転を開始すると、この回転力がタイミング
ベルト53,53hを介して回転伝達部材49,49h
に伝達される。回転伝達部材49,49hに回転力が伝
達されると、この回転伝達部材49,49hにスプライ
ン嵌合している心押軸25および主軸13も回転し、こ
の回転力がセンタ21,17を介して工作物Wに伝達さ
れる。
【0036】このとき、サーボモータ54,60は同期
回転制御されているので、工作物Wは、捩じれることな
く回転される。この後、CNC装置59は図略のテーブ
ル送り用サーボモータ及び砥石台送り用サーボモータを
制御し、工作物Wを両センタ17,21で挟持した状態
で、図6に示す如く砥石台15により、工作物Wの各加
工箇所をコンンタリング研削する。この場合、工作物W
の両端面に至る外周面をも研削加工できる。
【0037】コンタリング研削が完了すると、再びCN
C装置59は、砥石台15およびテーブル11を原位置
に復帰させ、その後サーボモータ54,60を停止させ
て工作物Wの回転を停止させる。さらにCNC装置59
は、サーボモータ41,61に対し心押台20と主軸台
12のラム23,23hをそれぞれ離間すべく位置決め
指令が出す。これにより、サーボモータ41,61の回
転し、ナットホルダ33,33hを移動させ、センタ2
1,17を工作物Wのセンタ穴Wpから外す。
【0038】この動作に先立ち、図略の搬出搬入装置は
工作物Wを把持し、主軸13および心押軸25が共に原
位置に復帰した後に工作物Wを機外に搬出する。
【0039】
【発明の効果】上述したように請求項1の発明では、円
筒工作物はその両端のセンタ穴に嵌合する一対のセンタ
により両端部において回転動力が与えられ、このためこ
の工作物を挟持する挟持力は比較的小さく設定でき、工
作物は撓みのない状態で高精度に加工され得る。
【0040】また、主軸台および心押台の両センタが進
退するので、工作物の搬出搬入時に工作物のシフトが不
要となり、さらに工作物の仮受台の設置も容易となる。
請求項2の発明では、心押軸とセンタのみを一体回転す
ることができ、これらを回転支持するラムを位置決め装
置により所望の位置へ位置決め可能となると共に、セン
タを弾性部材の弾性力を介して工作物のセンタ穴に押圧
できる。特に、位置決め装置のサーボモータを制御する
ことにより、工作物の剛性に応じた適切な押圧力を任意
に設定できる。
【0041】さらに、請求項3の発明では、心押台の構
成を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係わる円筒研削盤の概
略平面図である。
【図2】本願発明の実施の形態に係わる心押台の断面図
である。
【図3】図2におけるI線矢視図である。
【図4】本願発明の実施の形態に係わる主軸台の断面図
である。
【図5】本願発明の実施の形態に係わるサーボモータの
制御ブロック図である。
【図6】本願発明の実施の形態に係わる工作物のコンタ
リング研削の説明図である。
【符号の説明】
10 ベッド 11 工作物テーブル 12 主軸台 13 主軸 14 心押台本体 15 砥石台 17 センタ 20 心押台 21 センタ 23 ラム 25 心押軸 26 バネ 27 バネスリーブ 27a バネ座 27b フランジ部 31 スリーブ 32 バネ力調整ナット 33 ナットホルダ 40 位置決め機構 41 サーボモータ 43 減速機構 46 ボールネジ 49 回転伝達部材 54 サーボモータ 58 サーボモータ 59 CNC装置 61 サーボモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルと、このテーブル上に離間して
    固定された主軸台および心押台と、前記主軸台および心
    押台上に同心的に回転および軸方向移動可能に支持され
    ると共に、互いに対向する対向端面にセンタを嵌着した
    主軸および心押軸と、前記主軸台および心押台にそれぞ
    れ設けられそれぞれが前記主軸および心押軸を回転する
    第1および第2サーボモータを含む第1および第2駆動
    機構と、前記主軸台および心押台にそれぞれ設けられそ
    れぞれが前記主軸および心押軸を互いに離間接近方向に
    移動させる第3および第4サーボモータを含む第3およ
    び第4駆動機構と、前記心押台において前記第4駆動機
    構と前記心押軸との間に介在され前記第4駆動機構によ
    り前記心押軸の軸方向に押圧されて弾性変形可能である
    と共にこの押圧力を前記心押軸に伝達する弾性部材と、
    前記センタを円筒工作物の両端面に開口するセンタ穴に
    嵌合するために前記第3および第4サーボモータを制御
    する第1制御手段と、さらに、前記主軸および心押軸を
    同期回転するために前記第1および第2サーボモータを
    同期回転制御する第2制御手段とを設けたことを特徴と
    する工作物支持駆動装置。
  2. 【請求項2】 テーブル上に固定される心押台本体と、
    この心押台本体に形成された穴に軸方向移動可能に嵌合
    されたスリーブ状のラムと、このラムの内孔においてベ
    アリングを介して回転のみ自在に支持されると共に一端
    にセンタを嵌着した心押軸と、前記ラムの他端部の内孔
    に形成されたバネ座と、前記心押軸の他端部の外周に嵌
    合する穴を持つと共に外周にネジが形成されたスリーブ
    と、このスリーブの外周ネジ部に螺合する内周ネジ部を
    持つバネ力調整ナットと、前記スリーブと前記バネ座間
    に介挿された弾性部材と、前記心押台本体に対して前記
    心押軸と平行な方向に位置決め可能に前記心押軸の他端
    部において設けられると共に前記調整ナットを回転のみ
    自在に保持するナットホルダと、このナットホルダを前
    記心押軸と平行な方向に位置決めするサーボモータを含
    む位置決め機構と、前記心押軸と一体的に回転するよう
    に前記心押台本体に回転支持された回転伝達部材と、さ
    らに、この回転伝達部材を回転駆動するために前記心押
    台本体に設けられたサーボモータを含む回転駆動機構
    と、からなることを特徴とする円筒工作物の一端を支持
    および駆動する心押台。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の心押台において、前記
    位置決め機構を構成するサーボモータおよび前記回転駆
    動機構を構成するサーボモータは、それらの出力軸が前
    記心押軸と平行になるように前記心押台本体内に配置さ
    れていることを特徴とする心押台。
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